JP2000356198A - 軸流送風機用動翼 - Google Patents

軸流送風機用動翼

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JP2000356198A
JP2000356198A JP11164586A JP16458699A JP2000356198A JP 2000356198 A JP2000356198 A JP 2000356198A JP 11164586 A JP11164586 A JP 11164586A JP 16458699 A JP16458699 A JP 16458699A JP 2000356198 A JP2000356198 A JP 2000356198A
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Naoyasu Nakamura
直靖 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、小型軽量化、耐腐食性向上及びコ
ストダウンを図り、送風機計画性能を維持させることが
可能な軸流送風機用動翼を提供することにある。 【解決手段】 本発明の軸流送風機用動翼1では、翼車
3に取付けられる翼本体5を繊維強化複合材によって形
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風などに使用さ
れる軸流送風機用動翼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸流送風機は、ある角度に設定した動翼
を回転させることによって、電動機側から軸方向に空気
を吸引して電動機と反対側へ送風する機械である。この
ような軸流送風機の動翼は、翼本体(翼身部)の翼根部
に動翼軸を取付け、これら翼根部及び動翼軸を翼車のデ
ィスク部に挿入し、動翼軸の外周面に形成したねじ部に
ナットを螺合させることにより、翼車に固定されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の動翼は、各種の金属材料(鉄合金、アルミニウ
ム合金等)を用いて形成されていることから、重量が増
して遠心力が大きくなり、翼本体を支持するハブの肉厚
が厚くなる上、回転駆動体の大型化を招くという不具合
を有していた。また、従来の動翼を有する軸流送風機を
火力発電所等の強腐食物資が存在する箇所に設置した場
合、当該動翼の腐食を防ぐ必要があるため、耐腐食性を
有するNi基超合金などの金属材料を用いて動翼を形成
している。しかし、同金属材料は高価であり、動翼のコ
スト高を招くおそれがあった。
【0004】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、小型軽量化、耐腐食性向上
及びコストダウンを図り、送風機計画性能を維持させる
ことが可能な軸流送風機用動翼を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明の軸流送風機用動翼におい
ては、翼車に取付けられる翼本体を繊維強化複合材によ
って形成している。また、本発明の軸流送風機用動翼
は、前記翼本体の内部に、ねじれ防止又はねじれ戻り防
止用の金属製構造物が埋設されている。さらに、本発明
の軸流送風機用動翼は、前記金属製構造物の基端側に、
前記翼車への取付治具が設けられている。
【0006】また、本発明の軸流送風機用動翼は、前記
金属製構造物に翼本体の角度を可変とするシャフトが設
けられ、前記翼本体が前記シャフトを介して前記翼車に
取付けられている。そして、本発明の軸流送風機用動翼
は、前記金属製構造物が翼長の半分程度に埋設されてい
る。さらに、本発明の軸流送風機用動翼は、前記金属製
構造物が中空構造となっている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明に係る軸流送風機用動翼の
第1実施形態を示している。図における軸流送風機の動
翼1は、電動機側(図中、矢印A方向)から軸方向に空
気を吸引して電動機と反対側の矢印Bで示す軸方向に送
風すべく、当該電動機にて回転駆動される回転軸2に間
隔を置いて周方向へ複数枚(例えば、4枚)配設されて
いる。このため、動翼1は、翼車3のディスク部4に取
付けられる翼本体5を備えており、同翼本体5は、所定
角度のねじれが付いたねじれ翼として構成されている。
なお、翼車3は、図示しないキー及び翼車締付ナットを
用いて軸流送風機の回転軸2の外周面に固定されてい
る。
【0009】上記動翼1の翼本体5は、金属に比べて軽
量で耐腐食性に強い繊維強化複合材(例FRP)にて形
成されている。また、翼本体5の内部には、ねじれ戻り
(ツイストバック)防止用の金属製構造物6が埋設され
ており、該金属製構造物6によって翼本体5の変形を防
いでいる。これは、動翼1が高速で回転すると、金属翼
であまり問題視されていなかったツイストバック(予
め、翼本体5に付けてある翼角度が遠心力により翼角度
が変化し、性能が低下する現象)が繊維強化複合材製の
翼本体5では問題となることがあるため、ツイストバッ
ク防止用の金属製構造物6を設けたものである。この金
属製構造物6は、翼本体5の製造時に、予め翼内部に配
置して成形するようになっている。
【0010】また、上記金属製構造物6は、軽量化を図
るべく中空構造の鍛造品(例えば、S25C)で構成さ
れており、翼本体5の外形に対応してねじれた翼形状に
形成されている。しかも、金属製構造物6は、翼本体5
の翼長の半分程度に埋設可能な大きさに形成され、動翼
1の重量増大を抑えている。
【0011】一方、上記金属製構造物6の基端側には、
翼車3への取付治具たる複数本の取付ロッド7が一体的
に設けられており、これら取付ロッド7は、取付状態で
先端部が翼本体5の翼根部5aよりも外部へ突出する長
さに形成されている。また、取付ロッド7の先端部に
は、ナット8と螺合するねじ部が設けられている。した
がって、動翼1は固定翼として構成されている。なお、
翼車3のディスク部4には、取付ロッド7を挿通させる
取付孔9が穿設されている。
【0012】本発明の第1実施形態に係る軸流送風機の
動翼1では、これを構成する翼本体5が耐腐食性に優れ
た繊維強化複合材によって形成されているため、金属製
と比べて重量が減り、遠心力も小さくなって翼車3の肉
厚を薄くでき、コンパクト化及びコスト低減を図ること
が可能となる上、強腐食性物資が存在する箇所にも設置
することができる。また、本実施形態の動翼1では、取
付ロッド7が突設されたツイストバック防止用の金属製
構造物6を翼本体5の内部に埋設しているため、高速回
転時でも繊維強化複合製の翼本体5がツイストバックを
生ずるということが少なくなり、ねじれ形状の保持によ
って送風機計画性能を維持させることができる。しか
も、翼本体5の翼根部5aが小型になり、製造の簡素化
を図ることができると共に、動翼1と翼車3との取付構
造が簡単となる。
【0013】図2は、本発明に係る軸流送風機用動翼の
第2実施形態を示しており、上記第1実施形態と異なる
のは、動翼11が可変翼として構成されている点であ
る。そこで、金属製構造物6の基端側には、翼本体5の
角度(又はピッチ)を可変とするシャフト17が一体的
に設けられており、翼本体5は、当該シャフト17を介
して翼車3に回動可能に取付けられている。このため、
シャフト17は、取付状態で先端部が翼本体5の翼根部
5aよりも外部へ突出し、ディスク部4と対向する支持
部14の凹部14aに達する長さに形成されており、該
支持部14により回動可能に支持されるように構成され
ている。また、シャフト17の中間部には、ナット18
と螺合するねじ部が設けられていると共に、同シャフト
17を軸支する軸受20がディスク部4の下面とナット
18との間に配設されている。なお、翼車3のディスク
部4には、シャフト17を挿通させる貫通孔19が穿設
されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様で
ある。
【0014】本発明の第2実施形態に係る軸流送風機の
動翼11では、シャフト17や軸受20などにより可変
翼となっているため、上記第1実施形態と同様の効果が
得られる上、火力プラント等の運用状態に応じて軸流送
風機の送風量を増大させることができる。
【0015】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形及び変更を加え得るものである。例えば、既述の実施
形態の翼本体5は、ねじれ翼として構成されているが、
所定の角度に配置したストレート翼のものにも適用する
ことができる。この場合、金属製構造物は、動翼1,1
1の高速回転時におけるねじれ防止用のために、翼本体
5の内部に埋設されており、これによって同翼本体5の
設置角度を維持している。また、既述の実施形態の金属
製構造物6には、翼本体5を翼車3に取付けるために取
付ロッド7やシャフト17の取付治具が設けられている
が、図3に示す如く、当該金属製構造物6には取付治具
を設けず、翼本体5の翼根部5aに動翼軸27をボルト
締めし、該動翼軸27の外周面に形成したねじ部にナッ
ト28を螺合させて締付固定することにより、翼本体5
を翼車3に取付けることも可能である。
【0016】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る軸流送風機用
動翼は、翼車に取付けられる翼本体を繊維強化複合材に
よって形成しているので、従来の金属製動翼と比べて重
量が減り、遠心力が小さくなって翼車の肉厚も薄くて済
み、小型軽量化によりコストダウンを図ることができる
と共に、耐腐食性能が良い為強腐食性物資が存在する箇
所にも設置でき、汎用性に優れている。
【0017】また、本発明の軸流送風機用動翼におい
て、これを構成する翼本体の内部にねじれ防止又はねじ
れ戻り防止用の金属製構造物を埋設すれば、高速回転時
に遠心力が繊維強化複合材の翼本体に作用しても、該翼
本体は元の形状を保持することが可能となり、送風機計
画性能を維持させることができる。さらに、本発明の軸
流送風機用動翼において、翼本体の内部に埋設する金属
製構造物の基端側に翼車への取付治具を設ければ、該翼
本体の翼根部の小型化により動翼を簡単に製造できると
共に、翼本体と翼車との取付構造が簡単となり、取付作
業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る軸流送風機用動翼
を示す側面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る軸流送風機用動翼
を示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態の変形例に係る軸流送風機用
動翼を示す側面図である。
【符号の説明】
1,11 軸流送風機用動翼 2 回転軸 3 翼車 4 ディスク部 5 翼本体 5a 翼根部 6 金属製構造物 7 取付ロッド 8,18,28 ナット 9 取付孔 14 支持部 17 シャフト 19 貫通孔 20 軸受 27 動翼軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翼車に取付けられる翼本体を繊維強化複
    合材によって形成したことを特徴とする軸流送風機用動
    翼。
  2. 【請求項2】 前記翼本体の内部には、ねじれ防止又は
    ねじれ戻り防止用の金属製構造物が埋設されていること
    を特徴とする請求項1に記載の軸流送風機用動翼。
  3. 【請求項3】 前記金属製構造物の基端側には、前記翼
    車への取付治具が設けられていることを特徴とする請求
    項2に記載の軸流送風機用動翼。
  4. 【請求項4】 前記金属製構造物には、翼本体の角度を
    可変とするシャフトが設けられ、前記翼本体は、前記シ
    ャフトを介して前記翼車に回動可能に取付けられている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の軸流送風機
    用動翼。
  5. 【請求項5】 前記金属製構造物が、翼長の半分程度に
    埋設されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    か1に記載の軸流送風機用動翼。
  6. 【請求項6】 前記金属製構造物が、中空構造となって
    いることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1に記載
    の軸流送風機用動翼。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018074423A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社Ihi ファン動翼及びその製造方法

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Effective date: 20060905