JP2000356109A - コンパクトベローズ構造 - Google Patents

コンパクトベローズ構造

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JP2000356109A
JP2000356109A JP11168487A JP16848799A JP2000356109A JP 2000356109 A JP2000356109 A JP 2000356109A JP 11168487 A JP11168487 A JP 11168487A JP 16848799 A JP16848799 A JP 16848799A JP 2000356109 A JP2000356109 A JP 2000356109A
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inlet pipe
steam inlet
compact
steam
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Ryutaro Umagoe
龍太郎 馬越
Shoichi Doi
昇一 土井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気タービンの蒸気インレット管に用いるコ
ンパクトベローズ構造に関し、垂直方向の疲労強度を増
すと共に、コンパクトな構造とする。 【解決手段】 蒸気タービンの外車室50からは内車室
へ向かって蒸気インレット管1−2が挿入され、内部へ
蒸気が導かれる。外車室50内側には円形状の車室側取
付材12が取付けられ、蒸気インレット管1−2周囲に
は管側取付材13が取付けられる。ベローズ11はステ
ンレス製で可撓性を有し、両端にベースプレート11
a,11bが固着され、それぞれ取付材12,13にボ
ルト4,5で取付けられる。ベローズ11は突起形状部
の曲率がR2 >R1 であり、蒸気インレット管1−2と
外車室50との相対的な水平方向の変位を吸収でき、更
に、垂直方向に伸縮自在であり、垂直方向の疲労強度が
増し、管軸方向にコンパクトとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンパクトベローズ
構造に関し、サイドインレット方式の蒸気タービンにお
ける蒸気インレット管に適用され、コンパクトな構造で
疲労強度を向上させるような構造としたものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のサイドインレット方式の低
圧蒸気タービンの断面図である。低圧蒸気タービンには
上方から蒸気を流入させる方式があるが、この方式では
蒸気流入口が車室上部にあり、上部の重量の大きい流入
口や蓋を設備しなければならず、そのため構造面や操作
性の面より蒸気を横からタービン部に流入させるサイド
インレット方式の低圧蒸気タービンが開発されている。
【0003】図8において、50は外車室、51は内車
室であり、内部にはロータ及びロータ周囲の翼が配設さ
れている。52−1,52−2(52−2は図示省略)
は湿分分離加熱器であり、左右両側に設けられており、
53−1,53−2はそれぞれ左右の加熱器52−1,
52−2に接続されている配管である。54−1,54
−2は蒸気インレット管であり、それぞれ配管53−
1,53−2に接続され、外車室50を貫通し、内車室
51に開口して低圧蒸気をタービン部に導く管である。
55は復水器であり、タービンの直下に配置され、低圧
タービン部で膨張して仕事をした蒸気を復水させる。5
6,57は低圧給水器加熱器であり、復水器55内で給
水が加熱され、排熱が回収される。60は基礎であり、
外車室50、内車室51を支持している。61も基礎で
あり、湿分分離加熱器52−1,52−2等の機器を支
持している。
【0004】上記構成の低圧蒸気タービンのサイドイン
レット構造では、蒸気インレット管54−1,54−2
が基礎60の面に対して水平に配置されており、外車室
50を貫通し、内車室51のフランジ部70直下に接続
されている。湿分分離加熱器52−1,52−2からの
蒸気100は蒸気インレット管54−1,54−2を通
り、内車室51内へ流入し、タービン部へ導かれる。
又、タービン部で膨張し、仕事をして戻る低温蒸気20
0はタービン部周囲より内車室51外へ流出し、外車室
50と内車室51との間を通り、タービン部直下に配置
された復水器55へ流出する。
【0005】80はベローズ構造であり、蒸気インレッ
ト管54−1,54−2の周囲に伸縮自在に取付けら
れ、蒸気インレット管54−1,54−2入口部を内部
の真空側と外側の大気側との間をシールするものであ
る。図9は、このベローズ構造の詳細な断面図であり、
図では説明の都合上蒸気インレット管54−2側のみを
部分的に示している。図において、外車室50の内側
(真空側)には取付材82の一端が取付けられ、その他
端が蒸気インレット管54−2の周囲に所定の隙間を保
って配設されている。一方蒸気インレット管54−2の
周囲には、取付材82の他端よりも外側となる位置に管
側取付部材83が取付けられている。両取付部材82,
83の間にはベローズ81が取付けられている。このベ
ローズ81は蒸気インレット管54−2の全周囲を覆い
長手方向には伸縮自在の構造であり、外車室50内部の
真空側と外側の大気側との間を密封すると共に、熱伸び
や振動による蒸気インレット管54−1と外車室50と
の相対的な変位を吸収できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにサイドイ
ンレット構造の蒸気タービンにおいては、外車室50の
蒸気インレット管54−1,54−2導入部周囲には内
部の真空側と外側の大気側との間を密封するベローズ構
造80が取付けられている。このベローズ構造80は、
ベローズ81が長手方向には伸縮自在な構造であるが垂
直方向には伸縮性を考慮した構造ではなく、特に垂直方
向の疲労強度に弱く、又、長手方向にはスペースを取る
構造である。又、更に、ベローズ81が管軸方向に水平
に伸びる配置であるためドレンが溜まりやすく、水分が
長期に溜まると錆が発生しやすくなる。
【0007】そこで本発明は、サイドインレット構造を
採用した蒸気タービンの蒸気インレット管の外車室導入
部に用いられるベローズ構造において、インレット管の
軸方向、即ち長手方向のスペースをなるたけ小さくする
と共に、長手方向には従来と同様に可動自在であり、特
に垂直方向にも伸縮自在として疲労強度も向上させ、更
に、ドレンが溜まりにくい構造のコンパクトベローズ構
造を提供することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)乃至(5)の手段を提供する。
【0009】(1)蒸気タービンの蒸気インレット管周
囲に固定された円環状の管側取付材と、前記蒸気インレ
ット管が挿入される車室側に前記蒸気インレット管周囲
を囲むように取付けられた車室側取付材と、前記両取付
材間に設けられたベローズとを有するベローズ構造であ
って、前記両取付材のベローズ取付面はそれぞれ前記蒸
気インレット管の管軸方向と直交する面を有し、前記ベ
ローズは前記蒸気インレット管周囲で両端が前記蒸気イ
ンレット管軸と直交するように取付けられると共に、中
央部が突起形状にわん曲していることを特徴とするコン
パクトベローズ構造。
【0010】(2)前記ベローズの突起形状部は突起形
状の左右のうち一方の曲面は他方の曲面よりなだらかで
あることを特徴とする(1)記載のコンパクトベローズ
構造。
【0011】(3)前記ベローズの突起形状部は突起形
状の左右で対称であることを特徴とすることを特徴とす
る(1)記載のコンパクトベローズ構造。
【0012】(4)前記ベローズは前記インレット管軸
方向に複数個並設されていることを特徴とする(1)か
ら(3)のいずれかに記載のコンパクトベローズ構造。
【0013】(5)前記ベローズの大気側表面には保護
材が接着又はコーティングされていることを特徴とする
(1)から(4)のいずれかに記載のコンパクトベロー
ズ構造。
【0014】本発明のコンパクトベローズ構造は(1)
の発明を基本としており、ベローズは車室側取付材と管
側取付材の間で蒸気インレット管の管軸方向に対して主
に垂直方向に伸縮自在に取付けられている。ベローズは
中央部分が突起形状の伸縮自在の部分を有しており、蒸
気インレット管周囲に取付けられ、車室内の真空側と大
気側とを密封している。従って従来のベローズのように
垂直方向の動きに対して疲労強度が弱いことがなく、
又、垂直方向に伸縮する構造であるのでベローズ構造が
蒸気インレット管の管軸方向に短い構成となり、コンパ
クトな構造にすることができる。又、もちろん従来と同
じように管軸方向に対する変位も吸収することができ
る。
【0015】本発明の(2)では、ベローズの突起形状
の一方がなだらかな曲面であり、この曲面により車室側
と管側との相対的な軸方向変位が吸収されやすいように
なる。又、(3)の発明ではベローズの突起形状部を対
称形としているので、比較的管軸方向の変位が少い構造
の蒸気タービンに適用することができ、熱応力や振動等
の状況に応じて(2),(3)のベローズ構造を適宜選
択して採用できる。
【0016】(4)の発明ではベローズが二重、又は複
数構造となるので車室内の真空側と大気側のシールの信
頼性が向上し、又、(5)の発明では、ベローズの大気
側がテフロン、ゴム等の可撓性の保護材で覆われている
ので、万一ステンレス製のベローズが割れ等により破損
しても大気側から真空側へのリークが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。まず、図1は本発
明のコンパクトベローズ構造を採用した蒸気タービンの
断面図である。図に示す蒸気タービンはサイドインレッ
ト構造の低圧蒸気タービンの例であり、蒸気のサイドイ
ンレット管が基礎の下側に配置されている形式のもので
あるが、もちろん図8に示すサイドインレット管が水平
配置されている蒸気タービンにも適用できるものであ
る。
【0018】図1において、外車室50内には内車室5
1が支持されており、外車室50は両側において支持部
71で基礎62に固定されている。基礎62には両側に
貫通穴3−1,3−2が水平に、あるいは必要に応じて
斜めに設けられている。
【0019】これら貫通穴3−1,3−2には蒸気イン
レット管1−1,1−2が挿通され、入口側が支持部7
1の開口部に取付けられ、出口側はそれぞれ配管53−
1,53−2に接続され、図示してない湿分分離加熱器
へ接続され、蒸気が供給される。又、蒸気インレット管
1−1,1−2はそれぞれ支持部71開口部において、
本発明のコンパクトベローズ構造2が設けられており、
熱応力による伸縮に対応できるようになっている。
【0020】蒸気インレット管1−1,1−2の出口側
は開口部1a−1,1a−2がそれぞれフランジ結合さ
れ、開口部1a−1,1a−2は末広がりに開口し、内
車室51の下部に接続し、それぞれ蒸気を導くものであ
る。又、開口部1a−1,1a−2は別体ではなく内車
室51と一体の構造でも良いものである。
【0021】この開口部1a−1,1a−2は末広がり
のラッパ状で、その中心軸は水平方向よりやや上向きに
取付けられ、蒸気を内車室51の下部両側から斜め上向
きに蒸気をタービン部に流入させる。なお、この開口部
1a−1,1a−2は構造上の制限がなければ、斜めか
らではなく真上を向いて流入するようにしても良いもの
である。
【0022】上記構成の蒸気タービンにおいて、配管5
3−1,53−2より導かれ、蒸気インレット管1−
1,1−2より流入する蒸気は、開口部1a−1,1a
−2より上向き斜めに内車室51へ流出して90a,9
0b,90cのように車室内にスムーズに流入し、ター
ビン部の周方向に両側から均等に流入する。更に、ター
ビン部で仕事をして外車室50と内車室51間に流出す
る低温蒸気91は両側よりフランジ部70の存在する狭
い領域を通り、下方の復水器へ流出する。
【0023】次に、上記蒸気タービンに用いられる本発
明のコンパクトベローズ構造2の実施の形態について詳
しく説明する。図2は本発明の実施の第1形態に係るコ
ンパクトベローズ構造の断面図である。以下の実施の形
態においては説明の便宜上蒸気インレット管1−2側に
ついてのみ説明する。図において外車室50には、水平
方向に蒸気インレット管1−2の周囲から所定の間隔を
保って蒸気インレット管1−2の周りを覆うように車室
側取付材12が設けられている。又、蒸気インレット管
1−2の周囲にはリング状の管側取付材13が取付けら
れている。
【0024】11はベローズであり、ステンレス材から
なり、その厚さは1.5mm程度で可撓性を有し、一方の
側に突起形状部を有し、この突起形状の両側の曲率半径
はR 2 >R1 となるような形状でR2 側がなだらかな曲
面となっている。又、ベローズ11の両端にはベースプ
レート11a,11bが固着されており、両ベースプレ
ート11a,11bはそれぞれ車室側取付材12、管側
取付材13にボルト4,5で結合されている。
【0025】上記構成の実施の第1形態のコンパクトベ
ローズ構造は、部材12、ベローズ11、部材13とで
外車室50内の真空と大気側とを密封しており、外車室
50と蒸気インレット管1−2との相対的な水平方向
(管軸方向)への変位はベローズ11の可撓性によりベ
ローズ11が変形して密封を保つことができる。この管
軸方向の変形は主に突起形状部分のなだらかな曲面の部
分により受けることができる。垂直方向の変形に対して
はベローズ11が伸縮することにより吸収することがで
き、水平、垂直両方向の変形に対応することができ、特
に垂直方向の疲労強度が向上するものである。
【0026】又、ベローズ11の長手方向は垂直方向に
伸縮可能に配置されており、水平方向にはベローズ11
の突起形状部分の長さのみのスペースで良いので、管軸
方向のスペースが従来のものよりも小さくすることがで
きる。更に本実施の第1形態のコンパクトベローズ構造
はドレンが下方へ流出しやすい配置となっており、従来
のように水平方向に伸びる部分が少いのでドレンが溜ま
ることがなく、ドレンによる錆の発生も回避することが
できる。
【0027】図3は本発明の実施の第2形態に係るコン
パクトベローズ構造の断面図である。図においてベロー
ズ21の形状は基本的には図2に示すベローズ11と同
じ形状であり、その両端にはベースプレート21a,2
1bが取付けられ、ベースプレート21a,21bはそ
れぞれ車室側取付材12、管側取付材13に固定されて
いる。
【0028】本実施の第2形態においては、ベローズ2
1の両端の取付面が図1では同一面上であったが、両端
において図示のようにtだけ間隔を持って固定されてい
る。このような形状のベローズ構造でも実施の第1形態
と同様の効果が得られるものである。なお、図示省略し
たが、この間隔tは図では管側取付材13を右側に移動
させた例で示したが、管側取付材13を左側に移動させ
ても良いものである。
【0029】図4は本発明の実施の第3形態に係るコン
パクトベローズ構造の断面図であり、図2に示すベロー
ズ11と図3に示すベローズ21とを二重に取付けた構
造である。図においてベローズ21の両端にはベースプ
レート21a,21bが取付けられており、ベースプレ
ート21aは車室側取付材23上に固定され、ベースプ
レート21aの上には車室側取付材22が重ね合わさ
れ、両取付材22,23はボルト6により締付けられて
いる。又、ベローズ11のベースプレート11b、ベロ
ーズ21のベースプレート21bもそれぞれ管側取付材
24にそれぞれボルト7,8で固定され、ベローズ1
1,21の二重構造を構成している。
【0030】上記構成の実施の第3形態においても、実
施の第1形態と同様の効果が得られ、特にベローズ1
1,21の二重構造としたので真空側と大気側との気密
性の信頼性が向上する。このような構造によればベロー
ズ11,21のいずれか一方が破損したとしても他方で
密封を保持することができる。
【0031】図5は本発明の実施の第4形態に係るコン
パクトベローズ構造の断面図である。本実施の第4形態
のベローズ31は突起形状の左右が対称な形状であり、
図2,図3に示すベローズ11,21のなだらかな曲面
を有する部分をなくした形状のものである。図におい
て、ベローズ31の両端にはベースプレート31a,3
1bが取付けられており、ベローズ11,21と同じく
厚さは1.5mm程度のステンレス製からなり、ベースプ
レート31a,31bはそれぞれ車室側取付材32、管
側取付材33へボルト4,5で固定され、真空側と大気
側とを密封している。
【0032】本実施の第4形態においても、実施の第1
形態と同様の効果が得られるが、主に垂直方向の変位が
大きく、水平方向の変位が小さい場合の蒸気インレット
管の構造に用いれば、より効果的である。
【0033】図6は本発明の実施の第5形態に係るコン
パクトベローズ構造の断面図であり、図5に示すベロー
ズ31の突起形状部を2個連続して形成したベローズ4
1を有するものである。図において、ベローズ41には
2つの突起形状部41c,41dを有し、その両端には
ベースプレート41a,41bが取付けられている。両
ベースプレート41a,41bはそれぞれ車室側取付材
32、管側取付材33にそれぞれボルト4,5で取付け
られ、真空側と大気側とを密封している。
【0034】上記構成の実施の第5形態においても、実
施の第4形態と同様の効果が得られるが、特に第4形態
のものよりも垂直方向の大きな変化に対応することがで
き、又、水平方向の変位に対してもその垂直方向の長さ
が2つの突起形状41c,41dを有して蛇行して長さ
に余裕があるので有効に作用することができる。
【0035】図7は本発明の実施の第6形態に係るコン
パクトベローズ構造の断面図であり、取付部材12,1
3及びベローズの形状は図2に示す実施の第1形態と同
じ構成である。但し、本実施の第6形態のベローズ42
は、図1に示すベローズ11と同じ形状のステンレス製
のベローズ本体43を有し、このベローズ本体43の大
気側にテフロン又はゴム等の可撓性材料からなる保護材
44を接着又はコーティングしたものである。
【0036】このような構造のベローズ42の両端には
ベースプレート42a,42bが取付けられ、ベースプ
レート42a,42bはそれぞれ車室側取付材12、管
側取付材13に図2の例と同じようにボルト4,5で固
定されている。本実施の第6形態においても、実施の第
1形態のものと同様の効果が得られ、これに加えて、ス
テンレス製のベローズ本体43が破損したとしても保護
材44が保護するので真空側と大気側の気密性を確実に
確保することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のコンパクトベローズ構造は、
(1)蒸気タービンの蒸気インレット管周囲に固定され
た円環状の管側取付材と、前記蒸気インレット管が挿入
される車室側に前記蒸気インレット管周囲を囲むように
取付けられた車室側取付材と、前記両取付材間に設けら
れたベローズとを有するベローズ構造であって、前記両
取付材のベローズ取付面はそれぞれ前記蒸気インレット
管の管軸方向と直交する面を有し、前記ベローズは前記
蒸気インレット管周囲で両端が前記蒸気インレット管軸
と直交するように取付けられると共に、中央部が突起形
状にわん曲していることを基本的な構成としている。こ
のような構成により、ベローズが垂直方向に伸縮自在で
あるので垂直方向の疲労強度が従来より向上し、ベロー
ズの信頼性が向上すると共に、ベローズの長さも蒸気イ
ンレット管の管軸方向に短い構成となりコンパクトな構
造にすることができる。
【0038】本発明の(2)では、ベローズの突起形状
の一方がなだらかな曲面であり、この曲面により車室側
と管側との相対的な軸方向変位が吸収されやすいように
なる。又、(3)の発明ではベローズの突起形状部を対
称形としているので、比較的管軸方向の変位が少い構造
の蒸気タービンに適用することができ、熱応力や振動等
の状況に応じて(2),(3)のベローズ構造を適宜選
択して採用できる。
【0039】(4)の発明ではベローズが二重、又は複
数構造となるので車室内の真空側と大気側のシールの信
頼性が向上し、又、(5)の発明では、ベローズの大気
側がテフロン、ゴム等の可撓性の保護材で覆われている
ので、万一ステンレス製のベローズが割れ等により破損
しても大気側から真空側へのリークが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1〜第6形態のコンパクトベ
ローズ構造を適用した蒸気タービンの断面図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図5】本発明の実施の第4形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図6】本発明の実施の第5形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図7】本発明の実施の第6形態に係るコンパクトベロ
ーズ構造の断面図である。
【図8】従来のベローズ構造を適用した蒸気タービンの
断面図である。
【図9】図8に示すベローズ構造の詳細な断面図であ
る。
【符号の説明】
1−1,1−2 蒸気インレット管 2 ベローズ構造 4,5,6,7,8 ボルト 11,21,31,41,42 ベローズ 11a,11b,21a,21b ベースプレート 31a,31b,41a,41b ベースプレート 42a,42b ベースプレート 12,22,32 車室側取付材 13,24,33 管側取付材 50 外車室 51 内車室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンの蒸気インレット管周囲に
    固定された円環状の管側取付材と、前記蒸気インレット
    管が挿入される車室側に前記蒸気インレット管周囲を囲
    むように取付けられた車室側取付材と、前記両取付材間
    に設けられたベローズとを有するベローズ構造であっ
    て、前記両取付材のベローズ取付面はそれぞれ前記蒸気
    インレット管の管軸方向と直交する面を有し、前記ベロ
    ーズは前記蒸気インレット管周囲で両端が前記蒸気イン
    レット管軸と直交するように取付けられると共に、中央
    部が突起形状にわん曲していることを特徴とするコンパ
    クトベローズ構造。
  2. 【請求項2】 前記ベローズの突起形状部は突起形状の
    左右のうち一方の曲面は他方の曲面よりなだらかである
    ことを特徴とする請求項1記載のコンパクトベローズ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ベローズの突起形状部は突起形状の
    左右で対称であることを特徴とすることを特徴とする請
    求項1記載のコンパクトベローズ構造。
  4. 【請求項4】 前記ベローズは前記インレット管軸方向
    に複数個並設されていることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のコンパクトベローズ構造。
  5. 【請求項5】 前記ベローズの大気側表面には保護材が
    接着又はコーティングされていることを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載のコンパクトベローズ構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018084204A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 株式会社東芝 蒸気タービン
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