JP2000355683A - 段ボール接着剤用有孔澱粉及び段ボール接着剤 - Google Patents

段ボール接着剤用有孔澱粉及び段ボール接着剤

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JP2000355683A
JP2000355683A JP16812199A JP16812199A JP2000355683A JP 2000355683 A JP2000355683 A JP 2000355683A JP 16812199 A JP16812199 A JP 16812199A JP 16812199 A JP16812199 A JP 16812199A JP 2000355683 A JP2000355683 A JP 2000355683A
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JP16812199A
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English (en)
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Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極めて優れた接着剤安定性、及び高速貼合適性
又は耐水強度を発現する澱粉系段ボール用接着剤を提供
する。 【構成】澱粉に対し酵素を作用させて得た有孔澱粉の孔
部に、貼合性向上剤、及び/又は耐水化剤を担持させた
段ボール接着剤用有孔澱粉、及び前記澱粉を用いた段ボ
ール用接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は段ボールシート製造
の際に用いられる澱粉、及び接着剤に関するものであ
る。さらに詳しくは、酵素を作用させて生澱粉を有孔澱
粉とし、その孔部に貼合性向上剤または耐水化剤を担持
させた澱粉と、該澱粉を用いた段ボール用接着剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボール用接着剤としては、生澱
粉を主成分(メイン澱粉)とし、化工澱粉をキャリア成
分(キャリア澱粉)とし、さらに補助成分として、糊化
温度を下げる苛性ソーダと糊化澱粉を擬似的に架橋して
増粘させ初期接着力を発現させる硼砂を配合した澱粉系
接着剤が用いられている。
【0003】メイン澱粉として用いられる澱粉として
は、とうもろこし澱粉、小麦澱粉、ポテト澱粉、タピオ
カ澱粉等の各種生澱粉や、燐酸エステル化澱粉、アミノ
化などカチオン基で澱粉を化学修飾したカチオン化澱
粉、酸で加水分解させ分子量を制御した酸化澱粉、α−
アミラーゼで加水分解させ分子量を制御した酵素変性澱
粉等の化学変性された各種化工澱粉、また遺伝的に操作
したとうもろこし等より採取されるハイアミロース澱粉
が知られている。
【0004】これらの澱粉は、その種類によって段ボー
ル用接着剤としたときの物性に違いが出るため、段ボー
ル製造装置(以下コルゲータ)における接着速度、ロー
ルコータに対するアプリケーション適性、コスト等を考
慮して選定されているが、接着速度が良好な接着剤が得
られる化工澱粉やハイアミロース澱粉は、生澱粉に比べ
非常に高価であるため、一般的な段ボール用接着剤のメ
イン成分としては採用されていないのが実状である。
【0005】生澱粉の中でもタピオカ澱粉、馬鈴薯澱
粉、甘藷澱粉等の地下茎澱粉は均質性や供給量に問題が
あるため、工業的にはほとんど使用されていない。現
在、段ボール接着剤原料としては、地上系澱粉であると
うもろこし澱粉、小麦澱粉、その中でも供給量や価格の
面で有利なとうもろこし澱粉が最も多く使用されてい
る。
【0006】段ボールシートの接着においては、段ボー
ルシート製造装置(以下コルゲータ)によって接着剤が
中芯に塗布され、加熱されることでライナと貼り合わさ
れる。 このとき、メイン澱粉が接着剤中の水分、熱及
びアルカリによって糊化、乾燥し、初期接着強度及び永
久接着強度を発現する。
【0007】近年、コルゲータのさらなる高速化による
合理化が要請されているが、律速となっているのは接着
速度である。従って、接着速度を向上させるために、よ
り高濃度、低糊化温度の段ボール接着剤が求められてい
る。
【0008】初期接着性を向上させるためには、糊化澱
粉と反応、増粘させる作用を有する貼合性向上剤を接着
剤中に多量に配合すればよい。しかしながら、通常使用
される貼合性向上剤は接着剤保存中にキャリア成分と反
応してしまうだめ、その結果接着剤の粘度の安定性が悪
くなるという問題が発生していた。
【0009】また、澱粉系段ボール接着剤におけるキャ
リア成分の役割は、メイン澱粉を接着剤中へ均一に分
散させ、沈降を防止すること、コルゲータ上の接着剤
塗布装置において、メイン澱粉を段頂部へ均一に付着さ
せること、塗布された接着剤液から水分が過度にライ
ナ及び中芯に吸収されないよう水分を保持すること、
水分の蒸発、吸収、及び硼砂との反応による増粘により
初期接着強度を発現すること、といわれている。
【0010】従って、高速貼合適性を向上させる手段と
して、キャリア成分をできるだけ多く配合する、加
熱によるキャリア成分粘度上昇が速くなるよう接着剤自
身を高濃度化する等が試されている。
【0011】接着速度向上を目指した技術として、特公
昭55−35076号公報には酸処理澱粉、酸化澱粉及
びデキストリンを生澱粉と混合してキャリア澱粉とする
方法が開示されている。また、特公昭54−26255
号公報にはキャリア澱粉としてハイアミロース澱粉を用
いる方法、特開平4−233985号公報には化工澱
粉、又はデキストリン及びポリビニルアルコールをキャ
リア澱粉とする高速段ボール用接着剤が開示されてい
る。
【0012】しかしながら、これらはキャリア澱粉由来
の初期接着強度向上をねらったものであり、接着剤全体
の性質に対してより大きな影響を及ぼすメイン澱粉につ
いて考慮されたものではない。
【0013】メイン澱粉に関する接着速度向上技術とし
ては、特開平09−235529に、とうもろこし澱粉
の糊液とタピオカ澱粉の糊液を特定割合で混合して用い
る方法が開示されている。しかしながら、この方法では
接着剤を仕上げるまでの過程が煩雑であり、また、硼酸
を用いて反応を制御する方法であるため仕上がり粘度が
大きくばらつくという欠点を有していた。
【0014】従って、接着剤の初期接着強度、接着速度
を向上させ、しかも保存中の接着剤粘度が安定する、特
にメイン澱粉として好適な澱粉の開発が求められてい
た。
【0015】また、段ボール接着剤には必要に応じて耐
水化剤がさらに添加されている。耐水化剤としては、接
着剤自身がアルカリ性であることから、アルカリ領域で
反応が進行するフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レ
ゾルシノール・ホルムアルデヒド樹脂、アセトン・ホル
ムアルデヒド樹脂(ケトン樹脂)等が主に使用されてい
る。
【0016】耐水化剤を添加した段ボール接着剤の系で
は、メイン澱粉の糊化と同時に、耐水化剤が加えられた
熱、及びアルカリにより前記糊化澱粉と反応し架橋する
ことで耐水性を発現するものである。
【0017】しかし、コルゲータ上でメイン澱粉が糊化
した時点では、すでに接着剤粘度がかなり高くなってい
るため、メイン澱粉の大部分が耐水化剤と反応できず、
架橋耐水化が不充分になりがちである。
【0018】さらに、耐水化剤は通常メイン澱粉及びキ
ャリア成分中の水酸基と反応する。従って、段ボール接
着剤を製造後、タンクに保存している間にも耐水化剤と
前記水酸基との反応が進行し、その結果、キャリア成分
の分子量増大等の理由により、接着剤液が増粘したり、
段ボール接着剤の耐水性が経時的に低下するという問題
が発生する。
【0019】段ボール用耐水接着剤の安定して保存でき
る時間(ポットライフ)を延長させる手段として、特開
平59−145266には、耐水接着剤に、硫酸ナトリ
ウム、塩化カルシウム等の塩を糊化温度上昇剤として添
加する方法が開示されている。しかしながら、この方法
では、接着剤保存中に進行するキャリア成分と耐水化剤
の架橋反応を完全に抑えることはできない。また、メイ
ン澱粉の耐水化がやはり不充分となり、従来の耐水接着
剤としての弱点を根本的に解決するには至っていない。
【0020】また、特公昭54−13263には、段ボ
ール用耐水接着剤として、澱粉にタンニンとアミン系化
合物を添加する方法、特公昭53−15891には澱粉
にタンニンと水溶性ホルムアルデヒド系樹脂初期縮合物
を添加する方法が開示されている。しかしながら、これ
らの方法では、やはりポットライフが短く、また、メイ
ン澱粉に対する架橋反応が不充分であるため、段ボール
用耐水接着剤としては性能的に不充分なものとなってい
た。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑み、極めて良好な接着剤安定性をもち、ポットライ
フが長く、かつ優れた高速貼合適性、及び/又は優れた
耐水接着強度を発揮する段ボール接着剤の原料となる澱
粉、及び前記澱粉を使用した段ボール接着剤を提供する
ものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため下記の構成をとる。第一に、本発明は、澱粉に
対し酵素を作用させて得た有孔澱粉の孔部に、貼合性向
上剤、及び/又は耐水化剤を担持させた段ボール接着剤
用有孔澱粉である。
【0023】第二に、本発明は、酵素が1,4−α−D
−グルカン・グルコヒドロラーゼ(EC3.2.1.3)である
ことを特徴とする請求項1記載の段ボール接着剤用有孔
澱粉である。である。
【0024】第三に、本発明は、表面の平均孔径が0.
3〜3μmであることを特徴とする請求項1〜2のいず
れかに記載の段ボール接着剤用有孔澱粉である。であ
る。
【0025】第四に、本発明は、耐水化剤が水溶性ホル
ムアルデヒド系樹脂初期縮合物及び/又はパラホルムア
ルデヒドと、タンニンを含むことを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の段ボール接着剤用有孔澱粉であ
る。である。
【0026】第五に、本発明は、請求項1〜4記載の段
ボール接着剤用有孔澱粉を原料として用いたことを特徴
とする段ボール接着剤である。
【0027】本発明者らは、鋭意研究の結果、澱粉に酵
素を作用させて得た有孔澱粉の孔部に、貼合性向上剤、
及び/又は耐水化剤を担持させることによって、段ボー
ル接着剤用澱粉、特にメイン澱粉用として好適な澱粉を
得ること可能となることを発見、本発明に至った。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明において用いられる澱粉については特に限定
はない。例えばとうもろこし澱粉、小麦澱粉、サゴ澱
粉、米澱粉の様な地上系澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱
粉、甘藷澱粉の様な地下系澱粉のいずれでも良いが、安
定供給、経済性の面からみて、とうもろこし澱粉、小麦
澱粉、タピオカ澱粉が有利である。また、酵素との反応
による有孔化の効率からいえば、とうもろこし澱粉を使
用することが望ましい。
【0029】本発明において、接着剤組成のメイン澱粉
として用いる有孔澱粉は、酵素によって生澱粉を有孔化
処理して得られたものである。使用する酵素としては、
1,4−α−D−グルカン・グルコヒドロラーゼ(EC3.
2.1.3)(以下グルコアミラーゼ)が特に望ましい。ま
たグルコアミラーゼは前述のとうもろこし澱粉に対して
特に高い反応性を示す。α−アミラーゼ、β−アミラー
ゼ、イソアミラーゼ等の他のアミラーゼによって処理し
ても、グルコアミラーゼ程には有孔澱粉を効率良く得る
ことができない。またグルコアミラーゼには細菌由来の
ものと糸状菌由来のものがあるが、糸状菌Aspergillus
nigerを液体培養することにより得られるグルコアミラ
ーゼを用いることが有孔化の効率が良いので最も望まし
い。
【0030】本発明において、生澱粉の酵素処理条件は
特に限定されないが、使用する酵素、例えばグルコアミ
ラーゼの反応特性、及び目的とする平均孔径を考慮して
条件設定を行うのが望ましい。グルコアミラーゼの場
合、至適pHは通常4〜6の弱酸性側であるため、緩衝
液を用いて処理液pHをこの範囲に調整して酵素反応さ
せることが望ましい。また、グルコアミラーゼの至適温
度は通常40〜60℃程度とされており、この温度範囲
に調整して酵素反応させるのが好適である。さらに、有
孔処理澱粉の平均孔径の制御は、酵素添加率で行うのが
最も簡便であり、対澱粉0.02〜2重量%程度が好適
である。なお、酵素反応時間は反応系のpH条件、温度
条件、酵素添加量により決定されるが、反応時間が最短
となるように各条件を設定するのがコスト面で有利であ
る。
【0031】本発明は前述の有孔処理澱粉の孔部に更に
貼合性向上剤及び/又は耐水化剤を担持させたものであ
る。有孔処理澱粉の孔部に貼合性向上剤を担持させたも
のをメイン澱粉として使用すると、貼合性向上剤が澱粉
の内部に保持された状態であるため、段ボール接着剤の
保存中に、貼合性向上剤がキャリア成分と反応して粘度
が不安定となることを防止できるばかりでなく、段ボー
ル貼合時には、メイン澱粉の糊化と同時に貼合性向上剤
が速やかにメイン澱粉と反応し、初期接着強度及び速度
の向上が効率的に実現できる。また有孔処理澱粉の孔部
に耐水化剤を担持させたものをメイン澱粉として使用す
ることにより、耐水化剤が澱粉の内部に保持された状態
であるため、段ボール接着剤の保存中に、耐水化剤がキ
ャリア部及びメイン部の水酸基等と架橋することを防
ぎ、その結果、接着剤の分子量の増大による粘度の増
加、及び経時的な耐水性の低下等の性能の劣化を防止す
るだけでなく、段ボール貼合時には、メイン澱粉の糊化
と同時に担持された耐水化剤が速やかに反応するので、
メイン澱粉の大部分が耐水化剤と反応することとなり、
優れた耐水強度が効率的に実現できる。また、言うまで
もなく貼合性向上剤と耐水化剤を同時に担持させること
もできる。
【0032】本発明の有孔澱粉の平均孔径は0.3〜3
μmであることが望ましい。なお平均孔径とは、澱粉粒
を走査型電子顕微鏡により1000倍以上に拡大した顕
微鏡写真から、3〜10個程度の澱粉粒を選んで表面の
孔径を測定、相加平均して求めた値である。前述の平均
孔径範囲内において、粘度安定性を悪化させることなく
糊化温度を下げることができる。平均孔径が3μmを超
えると接着剤の粘度安定性が悪化する。その理由は、第
一に、澱粉粒内部及び表面のアミロース鎖、又はアミロ
ペクチン鎖が、グルコアミラーゼと過剰に反応すること
により、一部膨潤しているためと推測される。第二に、
接着剤を保存中に、担持された貼合性向上剤や耐水化剤
が経時的に溶出し、キャリア成分または前述の膨潤した
メイン澱粉と反応して分子量が大きくなることが考えら
れる。また、平均孔径が0.3μmより小さい場合は、
初期接着性向上効果、及び/又は耐水強度の向上効果が
ほとんど得られなくなる。その理由は、澱粉粒に担持し
うる貼合性向上剤、及び/又は耐水化剤量が十分でない
ためと推測される。
【0033】本発明に用いられるキャリア澱粉の原料に
ついては特に限定はない。例えば、各種化工澱粉、とう
もろこし、タピオカ、サゴ、米、小麦、馬鈴薯等の生澱
粉、ハイアミロース澱粉等を任意に用いることができ
る。接着剤のキャリア成分としては、これらの澱粉の完
全糊化液、又はアルギン酸、グアーガム、キサンタンガ
ム、ラムザンガム等の天然水溶性高分子化合物、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の合成
水溶性高分子化合物等のいずれか1種、又は2種以上の
混合物を任意に用いることができるが、経済性を考慮す
ると、とうもろこし化工澱粉の完全糊化液が好適に用い
られる。
【0034】本発明で用いられる貼合性向上剤とは、糊
化澱粉と反応して増粘させる作用を持つ化合物、または
元素を指す。特に限定されるものではないが、さらに具
体的には、硼砂、硼酸等の硼素化合物、加水分解型タン
ニン、縮合型タンニン等のタンニン系多価フェノール化
合物、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン・
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、アセトン・ホルムアルデヒ
ド樹脂等の水溶性ホルムアルデヒド系樹脂及びその初期
縮合物、エポキシ及びエピクロルヒドリン系樹脂、硫酸
亜鉛や炭酸ジルコニウムアンモニウム等の金属系架橋
剤、エチレンイミン、ジエチレンイミン等の水溶性モノ
或いはジアルキレンイミン、ポリエチレンイミン、ポリ
メチルエチレンイミン等のポリアルキレンイミン、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、
グリオキザール、マロンアルデヒド、フルフラール等の
アルデヒド類、メチルアミン、アリルアミン等のモノア
ミン類、テトラメチレンジアミン、フェニレンジアミン
等のジアミン類、トリアミノプロパン、トリアミノベン
ゼン等のトリアミン類、環状ポリアミン化合物等のアミ
ン系化合物などが挙げられる。また、これらのいずれか
を2種以上組み合わせて使用しても差し支えない。また
貼合性向上剤の添加量は特に限定されないが、対澱粉
0.5〜20重量%とするのが経済的、品質的に望まし
い。
【0035】本発明で用いられる耐水化剤は、通常澱粉
に対して使用されている耐水化剤を限定なく用いること
ができる。例えば、タンニン系多価フェノール化合物、
尿素・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン・ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、アセトン・ホルムアルデヒド樹脂
等の水溶性ホルムアルデヒド系樹脂及びその初期縮合
物、エポキシ及びエピクロルヒドリン系樹脂、硫酸亜鉛
や炭酸ジルコニウムアンモニウム等の金属系架橋剤、ポ
リエチレンイミン等のポリアルキレンイミン、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、グリ
オキザール、マロンアルデヒド、フルフラール等のアル
デヒド類、メチルアミン、アリルアミン等のモノアミン
類、、テトラメチレンジアミン、フェニレンジアミン等
のジアミン類、トリアミノプロパン、トリアミノベンゼ
ン等のトリアミン類、環状ポリアミン化合物等のアミン
系化合物などが挙げられる。またこれらをいずれかを2
種以上組み合わせて使用しても差し支えない。また耐水
化剤の添加量は特に限定されないが、対澱粉0.5〜2
0重量%とするのが経済的、品質的に望ましい。
【0036】また、本発明において、最も好適と考えら
れる耐水化剤の構成は、水溶性ホルムアルデヒド系樹脂
初期縮合物とパラホルムアルデヒドより選ばれたいずれ
か、もしくは両者をタンニンと組み合わせたものであ
る。このような耐水化剤を用いることで、より優れた初
期接着力を持つ段ボール接着剤が得られる。このような
耐水化剤の混合比率は特に限定されないが、タンニン1
0〜95重量%、水溶性ホルムアルデヒド系樹脂初期縮
合物0〜90重量%、パラホルムアルデヒド0〜90重
量%、より好適には、タンニン50〜90重量%、水溶
性ホルムアルデヒド系樹脂初期縮合物0〜50重量%、
パラホルムアルデヒド0〜50重量%である。またこれ
らの添加量は対澱粉1〜20重量%とするのが最も好適
である。本発明においては、澱粉量に対する水の比率
(以下倍水率という)については特に限定しないが、本
発明の効果をより発揮するためには1.5〜5の範囲が
好適である。
【0037】本発明において、段ボール接着剤に加える
助剤としては通常に使用される苛性ソーダ、硼砂等を用
いることができる。苛性ソーダはメイン澱粉の糊化を促
進する効果を持ち、添加量としては対澱粉1.0〜3.
0重量%程度が一般的である。もちろん、苛性ソーダ以
外のアルカリを用いることが可能である。例えば水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、酸化バリウム等のアル
カリ土類金属酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属
炭酸塩、珪酸ナトリウム等のアルカリ金属珪酸塩が挙げ
られる。前記アルカリは水溶液又は固体の状態で用いら
れる。硼砂はそのバッファー効果により、接着剤液の安
定性を増加させるとともに、糊化澱粉と結合し初期接着
力の発現を促進する効果を持つ。硼砂の添加量としては
対澱粉0.2〜5.0重量%程度が一般的である。な
お、その他の助剤として増量剤、レベリング剤、保水
剤、可塑剤、可溶化剤、耐水化剤等を目的に応じて任意
に配合することも可能である。
【0038】本発明において用いられる接着剤製造装置
は、ヘンリープラット社により開発された2タンク方式
の接着剤製造装置が好適であるが、特に限定されるもの
ではない。
【0039】
【実施例】以下に本発明を実施例にしたがってさらに具
体的に説明する。なお、例中の「部」とはすべて「重量
部」を、「%」とはすべて「重量%」を示す。また、こ
こでいう初期接着時間、糊化温度、ピン強度は下記方法
により測定した。
【0040】<初期接着時間>PETフィルム上に接着剤
をマイヤーバー#50又は#55を用いて塗布し、SF
側ライナをNRK280g/m2、中芯を強化中芯20
0g/m2とした原紙構成よりなる片面段ボールの中芯
側を接着剤塗布面に押し付け、接着剤を中芯段頂部に転
写する。次いで120℃の熱板上に貼合用ライナ(NR
K280g/m 2)の裏面を上に向けて置き、同時に前
記片面段ボールの段頂部がライナ裏面と接するように置
き、荷重40g/m2となる重りを載せ静置する。指定
時間経過後に貼合したライナを剥がし、その剥がれ具合
を目視判定する。判定基準を以下の表1に示す。なお、
初期接着時間とは、剥離強度4が発現するのに要した時
間をいう。
【0041】
【表1】
【0042】<糊化温度>試料175mlを200mlト
ールビーカーにとり、80℃のウオーターバスにて熱伝
対(シースA4型、アンリツ製)で攪拌しながら加熱す
る。粘度が上がり始めたところで攪拌を止め、一度熱伝
対に付着している試料をふき取った後、直ちに再度熱伝
対を試料中に入れて温度を測定する。表示温度の変化率
が最も小さくなった温度を糊化温度とする。<ピン強度>
JIS−Z−0402に従った。
【0043】<実施例1>とうもろこし澱粉(コーンス
ターチ、王子コーンスターチ製)1000gを蒸留水1
500gに懸濁した。この懸濁液に対して、グルコアミ
ラーゼ溶液(AMG、ノボノルディスクバイオインダス
トリー製)を対澱粉0.1%添加後、40℃にて12時
間攪拌し反応させた。反応終了後脱水、乾燥させ、一次
処理品とした。さらに、前記一次処理品を蒸留水にて洗
浄、脱水、乾燥し、有孔とうもろこし澱粉を得た。この
有孔とうもろこし澱粉を用い、下記方法にて貼合性向上
剤を担持させた。なお、該有孔とうもろこし澱粉を走査
型電子顕微鏡にて3000倍で拡大観察したところ、平
均孔径0.5μmの孔が開いていた。
【0044】貼合性向上剤として硼砂40gを40℃の
蒸留水1000gに懸濁し、攪拌棒にて攪拌し溶解し
た。前記有孔とうもろこし澱粉1000gを蒸留水40
00gに懸濁した液に対し、得られた貼合性向上剤水溶
液をホモミキサー(T.K.AUTO HOMO MI
XER、特殊機化製)にて3000rpmで攪拌しなが
ら5分間かけて添加し、添加後さらに10分間攪拌し
た。反応終了後、脱水、乾燥させ、貼合性向上剤を担持
させた有孔とうもろこし澱粉を得た。なお、走査型電子
顕微鏡にて10000倍でこの澱粉の孔部を拡大観察し
たところ、孔部に貼合性向上剤が担持されていることが
確認された。前記方法により貼合性向上剤を担持させた
有孔とうもろこし澱粉を用い、下記方法にて段ボール用
耐水接着剤を調製した。
【0045】60℃の水1400gに200gのキャリ
ア澱粉(OHP−C153、王子コーンスターチ製)を
加え、ホモミキサー(T.K. AUTO HOMO
MIXER、特殊機化製)にて3000rpm、5分間
攪拌しキャリア澱粉分散液とした。このキャリア澱粉分
散液に31gの苛性ソーダを添加し、5000rpm、
20分間溶解し、キャリア部とした。一方、35℃の水
2280gに8gの硼砂を溶解し、耐水化剤を担持させ
た有孔とうもろこし澱粉1400gを加え、ホモミキサ
ーにて4700rpm、5分間攪拌しメイン部とした。
さらにホモミキサーにて5000rpmで攪拌しなが
ら、メイン部にキャリア部を10分間かけて滴下した。
キャリア部添加終了後さらに10分間攪拌し、段ボール
用接着剤を得た。この段ボール用接着剤を用いて評価試
験を行った。
【0046】<実施例2>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.5%としたこと以外は、実施例1と同様にして
段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0047】<実施例3>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.025%としたこと以外は、実施例1と同様に
して段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行っ
た。
【0048】<実施例4>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.5%とし、貼合性向上剤としては炭酸ジルコニ
ウムアンモニウム(ベイコート40、新日軽製)100
gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして段ボール
用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0049】<実施例5>澱粉として小麦澱粉(Uni
gel−J353、ラブスターチ製)を使用し、グルコ
アミラーゼ添加量を対澱粉0.5%、接着剤調製時の苛
性ソーダ添加量を23.6gとしたこと以外は、実施例
1と同様にして段ボール用接着剤を作製し、その評価試
験を行った。
【0050】<実施例6>とうもろこし澱粉(コーンス
ターチ、王子コーンスターチ製)1000gを蒸留水1
500gに懸濁した。この懸濁液に対して、グルコアミ
ラーゼ溶液(AMG、ノボノルディスクバイオインダス
トリー製)を対澱粉0.1%添加後、40℃にて12時
間攪拌し反応させた。反応終了後脱水、乾燥させ、一次
処理品とした。さらに、前記一次処理品を蒸留水にて洗
浄、脱水、乾燥し、有孔とうもろこし澱粉を得た。この
有孔とうもろこし澱粉を用い、下記方法にて耐水化剤を
担持させた。
【0051】タンニン70%、尿素・ホルムアルデヒド
樹脂20%及びパラホルムアルデヒド10%を含む耐水
化剤100gを蒸留水1000gに懸濁し、25%苛性
ソーダ水溶液にてpH=12となるよう調整し、攪拌棒
にて攪拌し溶解した。前記有孔とうもろこし澱粉100
0gを蒸留水4000gに懸濁した液に対し、得られた
耐水化剤水溶液をホモミキサー(T.K. AUTO
HOMO MIXER、特殊機化製)にて3000rp
mで攪拌しながら5分間かけて添加し、添加後さらに1
0分間攪拌した。反応終了後、攪拌しながら懸濁液を
0.05N硫酸にてpH≦7となるよう中和処理し、脱
水後、蒸留水にて洗浄、さらに脱水、乾燥させ、耐水化
剤を担持させた有孔とうもろこし澱粉を得た。前記方法
により耐水化剤を担持させた有孔とうもろこし澱粉を用
い、下記方法にて段ボール用耐水接着剤を調製した。
【0052】60℃の水1500gに200gのキャリ
ア澱粉(OHP−C153、王子コーンスターチ製)を
加え、ホモミキサー(T.K. AUTO HOMO
MIXER、特殊機化製)にて3000rpm、5分間
攪拌しキャリア澱粉分散液とした。このキャリア澱粉分
散液に31gの苛性ソーダを添加し、5000rpm、
20分間溶解し、キャリア部とした。一方、35℃の水
2660gに32gの硼砂を溶解し、耐水化剤を担持さ
せた有孔とうもろこし澱粉1400gを加え、ホモミキ
サーにて4700rpm、5分間攪拌しメイン部とし
た。さらにホモミキサーにて5000rpmで攪拌しな
がら、メイン部にキャリア部を10分間かけて滴下し
た。キャリア部添加終了後さらに10分間攪拌し、段ボ
ール用接着剤を得た。この段ボール用接着剤を用いて評
価試験を行った。
【0053】<実施例7>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.5%としたこと以外は、実施例6と同様にして
段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0054】<実施例8>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.025%としたこと以外は、実施例6と同様に
して段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行っ
た。
【0055】<実施例9>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.5%とし、耐水化剤としてはタンニン80gと
パラホルムアルデヒド20gの混合物を用いたこと以外
は、実施例6と同様にして段ボール用接着剤を作製し、
その評価試験を行った。
【0056】<実施例10>グルコアミラーゼ添加量を
対澱粉0.5%とし、耐水化剤としてはタンニン80g
と尿素・ホルムアルデヒド樹脂20gの混合物を用いた
こと以外は、実施例6と同様にして段ボール用接着剤を
作製し、その評価試験を行った。
【0057】<実施例11>グルコアミラーゼ添加量を
対澱粉0.5%とし、耐水化剤としてはアセトン・ホル
ムアルデヒド樹脂(耐水化剤F、王子コーンスターチ
製)100gを用いたこと以外は、実施例6と同様にし
て段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0058】<実施例12>グルコアミラーゼ添加量を
対澱粉0.5%とし、耐水化剤としては尿素・ホルムア
ルデヒド樹脂100gを用いたこと以外は、実施例6と
同様にして段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を
行った。
【0059】<実施例13>澱粉として小麦澱粉(Un
igel−J353、ラブスターチ製)を使用し、グル
コアミラーゼ添加量を対澱粉0.5%、接着剤調製時の
苛性ソーダ添加量を23.6g、硼砂添加量を16gと
した以外は、実施例6と同様にして段ボール用接着剤を
作製し、その評価試験を行った。
【0060】<比較例1>酵素は添加せず同量の蒸留水
を添加し、接着剤調製時の硼砂添加量を32gとした以
外は、実施例1と同様にして段ボール用接着剤を作製
し、その評価試験を行った。
【0061】<比較例2>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉2.50%とした以外は、実施例1と同様にして段
ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0062】<比較例3>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.01%としたこと以外は、実施例1と同様にし
て段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0063】<比較例4>酵素溶液としてα−アミラー
ゼ(ファンガミル、ノボノルディスクバイオインダスト
リー製)を用い、酵素添加量を対澱粉0.1%としたこ
と以外は、実施例1と同様にして段ボール用接着剤を作
製し、その評価試験を行った。
【0064】<比較例5>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.5%とし、有孔澱粉に硼砂を担持させる工程に
おいて、硼砂の替わりに蒸留水を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして段ボール用接着剤を作製し、その評
価試験を行った。
【0065】<比較例6>酵素は添加せず、同量の水を
添加したこと以外は、実施例6と同様にして段ボール用
接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0066】<比較例7>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉2.50%としたこと以外は、実施例6と同様にし
て段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0067】<比較例8>グルコアミラーゼ添加量を対
澱粉0.01%としたこと以外は、実施例6と同様にし
て段ボール用接着剤を作製し、その評価試験を行った。
【0068】<比較例9>酵素溶液としてα−アミラー
ゼ(ファンガミル、ノボノルディスクバイオインダスト
リー製)を用い、酵素添加量を対澱粉0.1%としたこ
と以外は、実施例6と同様にして段ボール用接着剤を作
製し、その評価試験を行った。
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】
【表9】
【0077】表2〜表9に示すように、実施例1〜13
の経時粘度安定性は、比較例1、2及び6〜9と比べて
極めて良好であることがわかる。また、実施例3〜5と
比べて初期接着時間が短いことから、実施品1〜9、及
び13は大幅に高速貼合適性が向上することが確認でき
る。さらに、実施例6〜13の浸水ピン強度は、比較例
6〜9に比べて経時変化が少なく、かつ向上していると
判断できる。
【0078】
【発明の効果】本発明によって、極めて良好な接着剤安
定性をもち、ポットライフが長く、かつ優れた高速貼合
適性、及び/又は優れた耐水接着強度を発揮する段ボー
ル接着剤の原料となる澱粉、及び前記澱粉を使用した段
ボール接着剤を提供することが可能となった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉に対し酵素を作用させて得た有孔澱粉
    の孔部に、貼合性向上剤、及び/又は耐水化剤を担持さ
    せた段ボール接着剤用有孔澱粉。
  2. 【請求項2】酵素が1,4−α−D−グルカン・グルコ
    ヒドロラーゼ(EC3.2.1.3)であることを特徴とする請
    求項1記載の段ボール接着剤用有孔澱粉。
  3. 【請求項3】表面の平均孔径が0.3〜3μmであるこ
    とを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の段ボー
    ル接着剤用有孔澱粉。
  4. 【請求項4】耐水化剤が水溶性ホルムアルデヒド系樹脂
    初期縮合物及び/又はパラホルムアルデヒドと、タンニ
    ンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の段ボール接着剤用有孔澱粉。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載の段ボール接着剤用有孔
    澱粉を原料として用いたことを特徴とする段ボール接着
    剤。
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