JP2000355379A - 繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱 - Google Patents
繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱Info
- Publication number
- JP2000355379A JP2000355379A JP16414999A JP16414999A JP2000355379A JP 2000355379 A JP2000355379 A JP 2000355379A JP 16414999 A JP16414999 A JP 16414999A JP 16414999 A JP16414999 A JP 16414999A JP 2000355379 A JP2000355379 A JP 2000355379A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- lid
- foam
- returnable
- stacked
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
る、発泡ポリスチレンと同程度の保温性がある、環境へ
の影響が少ない、ハンドリング可能な軽さ、安価であ
る、という条件を満たす容器の提供。再使用率の向上、
品質の管理・保証、出荷、納品時の検品の省略、伝票な
どのペーパーレス化などの機能を付加。 【解決手段】 ポリオレフィン系材料、好ましくはポリ
プロピレンの発泡体と皮膜からなり、好ましくは発泡体
と皮膜が溶着しており、温度管理の必要な食品用の回収
し洗浄し保管して繰り返し使用でき、リサイクル性の高
い通い箱。容器本体と蓋体とを有し、その容器本体は互
いに積重ねることができ、かつ、その蓋体は互いに積重
ねることができるとともに容器本体に蓋体を被せた状態
で多段に積重ねることができる。伝達、通信処理、デー
タ処理の対象となる通い箱の管理情報、必要によりさら
に内容物に関する情報を含んでいる管理情報を表示した
バーコードラベルあるいは非接触認識素子を付すことが
できる。
Description
リサイクル性の高い通い箱、特に魚介類などの温度管理
の必要な食品用の通い箱に関する。本発明において、通
い箱として複数回用いることを意味する用語として「再
使用」あるいは「繰り返し使用」を用いており、したが
って、これらの用語は、通い箱以外の別用途に利用する
ことを意味する用語としての「再利用」、ならびに、作
り替える(廃棄→再生産)ことを意味する用語としての
「リサイクル」と区別して用いられている。本発明にお
いて保温性とは温度を一定に保つ意味で用いており、温
かく保つ場合も冷たく保つ場合も含む。
入札で取引きされる。水揚げされた魚は、陸上工場でサ
イズ選別され、規格別にワンウエイボックスに計量箱詰
めされ流通する。ここで使用されるワンウエイボックス
は1回の使用に耐え得る程度の強度に作り上げれてお
り、通常業者が回収し、洗浄し、保管して繰り返し使用
されることも再利用されることもない。生鮮魚介類の輸
送には、断熱性のある発泡ポリスチレン等で作られたワ
ンウエイボックスに氷や蓄冷材または水氷とともに梱包
するのが一般的であるが、ワンウエイボックスはコスト
及び強度の面から多段に積重ねて運搬する構造を持つ物
はなく、空で運搬する場合にも容器本体に蓋体を被せて
多段に積重ねて運搬するために容器本体内に物品を収納
して運搬する場合と同等に大きな運搬容積を必要として
いる。現在、発泡ポリスチレンの箱は水産物用に年間9
2,000t、約4億個使用されており、その廃棄処理
が問題になっている。
されている発泡ポリスチレンのワンウェイボックスにつ
いて繰り返し使用することを検討したが、以下のような
欠点があり繰り返し使用することは無理であった。洗
浄に適さない。表面に凹凸があるため十分に汚れが取れ
ず、ジェットクリーナー等で洗うと強度が足りず、壊れ
てしまう。構造的な問題からも(ビーズ発泡体は)汚れ
が内部にしみ込んでしまう。繰り返しの使用に耐える
強度がない。そこで、本発明は、洗浄が可能、繰り返し
使用できる強度がある、発泡ポリスチレンと同程度の保
温性がある、環境への影響が少ない、ハンドリング可能
な軽さ、安価である、という条件を満たす容器を得るこ
とを課題とするものである。
り繰り返し使用するための構造や機能を有しないため
に、消耗品的な位置づけになり、廃棄コストの負担を招
いている。これらの容器はワンウエイボックスとしての
位置づけであり、再使用するために、その所在を把握し
たり、再使用率を向上させるためのシステムの構築にな
じまないというのが現状である。このような状況下、本
発明は、生鮮魚介類などの物流用容器などについて耐用
年数を長くしたり、回収して何回も使用できる構造とす
ることにより資源の無駄を少なくできる物流容器を対象
とし、その繰り返して使用する率を向上させること、な
らびに、リサイクル性の改善を目的とする。すなわち、
本発明は、(1)リサイクル性の高い材料でできてい
る、(2)回収し、洗浄し、保管して繰り返し使用でき
る、(3)箱は、実用的な形状を持ち、充填された状態
では充填物に負荷を与えることなく積み重ねることがで
きる、(4)場所を節約するように空の状態において容
易に互いにはめ込まれるが、はめ込んだ状態から取り外
しが容易、(5)収納物と供に、水、蓄冷剤、水氷を入
れて、輸送期間中必要な保温性と密封性を有する通い
箱、特に魚介類用の通い箱を提供することを目的とす
る。さらにまた、これらの容器の所在を把握し、繰り返
し使用する率を向上させる機能を付加させること、必要
により併せて内容物情報を記憶させ、品質の管理・保
証、出荷、納品時の検品の省略、伝票などのペーパーレ
ス化などの機能を付加させることを目的とする。
レンをポリプロピレン(PP)の外皮で被覆した容器を
採用した。従来のクーラーボックスには再使用可能なも
のもあったが、外枠で強度を保ち、発泡ウレタン等を封
入したものが多く、それらは重く業務用の通い箱として
はハンドリング性が悪く、高価なものであり、異なった
った材料の組み合わせであることからリサイクルが難し
いものであった。本発明の発泡ポリプロピレンをポリプ
ロピレンの外皮で被覆した容器は以下の特徴がある。 発泡体と外皮が同一の原料でできているので丸ごとリ
サイクル処理でき、作り替え(廃棄→再生産)が容易と
なる。 発泡体と外皮の原料に、リサイクルが確立されている
PPを選択することで、容器自体のリサイクル性が非常
に容易である。 PPは発泡に無害気体(空気、炭酸ガス、水など)を
使用できる(ウレタンではフロンガスを使用する)。 PPは発泡技術が確立しているので、製造が容易であ
る。 発泡体を外皮で覆ったことにより、汚れがつきにくく
容易に落ちる。 PPは耐熱性があるので熱水による洗浄も可能であ
る。 繰り返し使用に耐える強度がある。 発泡体を使用しているので保温性が十分にある。
用することにより、課題であった「洗浄が可能、再使用
できる強度がある、発泡ポリスチレンと同程度の保温
性、密封性がある、環境への影響が少ない、ハンドリン
グ可能な軽さ、安価である、リサイクルが確立してい
る、という条件を満たす容器」を実現したものである。
すなわち、本発明は、ポリオレフィン系材料の発泡体と
皮膜からなる、温度管理の必要な食品用の回収し洗浄し
保管して繰り返し使用でき、リサイクル性の高い通い箱
を要旨としている。
互いに積重ねることができ、かつ、その蓋体は互いに積
重ねることができるとともに容器本体に蓋体を被せた状
態で多段に積重ねることができる構造となっており、し
たがって本発明は、容器本体と蓋体とを有し、その容器
本体は互いに積重ねることができ、かつ、その蓋体は互
いに積重ねることができるとともに容器本体に蓋体を被
せた状態で多段に積重ねることができるポリオレフィン
系材料の発泡体と皮膜からなる、温度管理の必要な食品
用の回収し洗浄し保管して繰り返し使用でき、リサイク
ル性の高い通い箱を要旨としている。上記の発泡体と皮
膜は溶着していることを特徴としている。上記のポリオ
レフィン系材料は好ましくはポリプロピレンである。
通い箱の管理情報、必要により内容物に関する情報を含
んでいる管理情報を表示したバーコードラベルあるいは
非接触認識素子を付しており、したがって本発明は、ポ
リオレフィン系材料、好ましくはポリプロピレンの発泡
体と皮膜からなり、容器本体と蓋体とを有し、温度管理
の必要な食品用の回収し洗浄し保管して繰り返し使用で
き、伝達、通信処理、データ処理の対象となる通い箱の
管理情報、必要により内容物に関する情報を含んでいる
管理情報を表示したバーコードラベルあるいは非接触認
識素子を付した、好ましくはその容器本体は互いに積重
ねることができ、かつ、その蓋体は互いに積重ねること
ができるとともに容器本体に蓋体を被せた状態で多段に
積重ねることができる、リサイクル性の高い通い箱を要
旨としている。
造に関して、本発明は例えば以下の構造の通い箱が好ま
しいものとして例示される。ポリオレフィン系材料の発
泡体と皮膜からなる断熱材料で形成された、回収し洗浄
し保管して繰り返し使用できる通い箱であって、容器本
体と蓋体とを有し、その容器本体は、方形底部と4個の
側壁部とを有し、各側壁部が方形底部の周辺からやや外
方に広がって立ち上がる下部側壁部と、その下部側壁部
の上端から立ち上がった上部側壁部を有し、容器本体を
互いに積重ねることができ、且つ蓋体を互いに積重ねる
ことができるとともに容器本体に蓋体を被せた状態で多
段に積重ねることができることを特徴とする通い箱。上
記の上部側壁部には外側に取っ手を設けることができる
し、その上部には上蓋の凸部が篏合する凹部を形成され
ており、容器本体は蓋体により密封することができる。
容器本体の構造はネスティング方式となっており、空の
状態において容易に互いにはめ込まれるが、はめ込んだ
状態から1個ずつ外し易くすることができ、空箱時の輸
送効率、保管効率を大幅にあげることが可能である。
態様は通い箱の構造が複雑にならない範囲で任意に変形
することができる。例えば別の態様では、上記の下部側
壁部にはその外側に切り込み部を設け、容器本体を互い
に積重ねたとき、下段の容器本体の上部側壁部の内側上
端をその外側切り込み部で支持することによって容器本
体を互いに積重ねることができる構造とすることができ
る。上記の外側切り込み部は、下段の容器本体の上部側
壁部の内側上端を支持する部分が、例えば側壁部の高さ
の下からほぼ3分の2にあることができる。容器本体の
方形底部の外面側に形成された凸部は、蓋体の表面側に
形成された凹部に容易に篏合することができる。
該発泡体を被覆した外皮層とから成る断熱材料によって
形成されている。高効率な断熱材を使用し、抜群の保温
能力を発揮している。発泡体の製造方法としては原料と
なる樹脂のビーズを発泡成形することなどが例示され
る。上記の蓋体は、発泡体と、該発泡体を被覆した外皮
層とから成る断熱材料によって形成されている。蓋は、
簡便なマジックテープ等で固定でき、作業効率、安全性
を高めている。発泡体と外皮層とは溶着していることが
好ましい。発泡体は発泡ポリオレフィン、好ましくは発
泡ポリプロピレンであり、外皮層は無発泡ポリオレフィ
ン、好ましくはポリプロピレン(PP)である。例え
ば、従来のクーラーボックスは、2−3mmの厚さの高
密度のポリエチレン(PE)の外枠の中に発泡ポリスチ
レン(EPS)などの断熱材を組み込むか、発泡ポリウ
レタン等をインジェクションしたものなどで、内外の材
料は異なっていることが多く、その製造法等に基づき、
外枠と中の発泡体は溶着していないものもある。また、
価格も1個10,000円を超えており高価であり、か
つ重い。本発明の容器は、発泡体と外皮層とは溶着して
おり、また価格も大量生産による大量流通、さらには回
収して繰り返し使用することにより、より廉価なものと
することが可能である。
(PP)のビーズを用い、金型を使用し、インサート成
形により例えば1mmの厚さのポリプロピレン(PP)
シートを熱溶着してつくる。先ず、賦形した一方のPP
シートを成形装置の雌金型あるいは雄金型に装着し、そ
の後で型締めして、キャビティにPPのビーズを充填し
加熱し、該ビーズを発泡させると共に、相互に融着させ
て発泡体を成形し、同時にこの発泡体の表面の一部にP
Pシートの表皮層を備えた発泡成形体を成形する。その
後、金型より表皮一体成形体を取り出し、養生し所定の
寸法に回復させる。次に予め成形しておいた他面のPP
シートをホットメルト剤、接着剤等を使用し該成形体に
接着させ、全面にPPシートの皮膜層を形成した成形体
を得る。PPを使用することで割れにくく、耐熱性のあ
る容器になる(蓋体も同様に製造する)。100℃を越
えても大丈夫なので、温湯による洗浄も可能になる。廃
棄する場合、PPはパレットなどの成形材料としてリサ
イクルできる。
ト、ソーラー温度計、蓄冷機能を有するものの収納スペ
ースなどを必要により設けることができる。表面に伝
達、通信処理、データ処理の対象となる通い箱の管理情
報、必要によりさらに内容物に関する情報を含んでいる
管理情報を表示したバーコードラベルあるいは非接触認
識素子をを記入したシール、バーコードラベル、非接触
認識素子などを付すことができ、また、シールなどの場
合、はがすのが容易になるように、表面にエンボス加工
(小さい凸凹)などをつけることができる。上記管理情
報などを利用して、本発明の通い箱の所在を把握し、再
使用率を向上させることが可能である。上記の管理情報
は、移動場所の確認あるいは所在場所の確認のための情
報、より具体的には例えば会社名、製造年月日、品番、
管理番号等に関するデータである。通い箱の発送時に例
えば非接認識触素子が認識する管理情報を読みとり当該
データを記憶する。到着時に置いても同様に行う。これ
らの管理情報に基づき通い箱発送場所ごとの発送量の数
値管理を行うことができる。発送場所別の数値管理が行
えることで、通い箱の移動場所を正確に把握し、回収効
率を上げることができる。さらに内容物の種類、入量・
数量、温度履歴などの内容物情報を記憶させ、品質の管
理・保証、出荷、納品時の検品の省略、伝票などのペー
パーレス化など行うことができる。
明はこれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。
(ポリプロピレンビーズ発泡成形体の全面にPPシート
製皮膜を設けた容器本体と蓋体からなる容器)を作成し
た。外寸:600−400−155(mm),厚さ:2
0mm,重量:2700g,発泡倍率:約20倍,蓋を
した時の有効内寸高さ:117mmである。ポリプロピ
レンの発泡体と皮膜からなる断熱材料で形成された、回
収し洗浄し保管して繰り返し使用できる通い箱(1)で
あり、図1の容器本体(2)と図2の蓋体(3)とを有
している。その容器本体(2)は、方形底部(4)と4
個の側壁部(5)とを有し、各側壁部(5)が方形底部
の周辺から底面に対して65°の角度になるようにやや
外方に広がって立ち上がる下部側壁部(6)を構成する
とともにその下部側壁部の上端から立ち上がった上部側
壁部(7)を有しており、その上部側壁部には容器本体
に蓋体(3)を被せたとき蓋体が篏合する凹部(8)が
形成されており、容器本体を蓋体により密封することが
できる。上部側壁部の短辺部分には外側に取っ手(9)
を設けている。図3に示すように、容器本体の構造は空
の状態において容易に互いにはめ込まれるネスティング
方式としている。また、蓋体(3)も互いに積重ねるこ
とができる構造としている。さらにまた、容器本体に蓋
体を被せた状態でも多段に積重ねることができる構造と
している。
面にPPシート製皮膜を設けた容器本体と蓋体からなる
容器) 外寸:270−340−125(mm)、厚さ:20m
m、重量:324g、発泡倍率:約20倍、蓋をした時
の有効内寸高さ:100mm 2.比較例(ポリプロピレンビーズ発泡成形体製の容器
本体と蓋体からなる容器) 外寸:270−340−125(mm)、厚さ:20m
m、重量:160g、発泡倍率:約20倍、蓋をした時
の有効内寸高さ:100mm 3.従来例(発泡ポリスチレン(EPS)製の容器本体
と蓋体からなる容器)外寸:250−340−135
(mm)、厚さ:20mm、重量:73g、発泡倍率:
約60倍、蓋をした時の有効内寸高さ:110mm 但し、上記寸法は本体のみの寸法。蓋体形状、蓋体と本
体の嵌合部はPP製のものとEPS製のものでは異な
る。 《方法》それぞれ容器の中に水と氷をいれ、蓋の底面か
ら1cmほど下の位置に温度センサーを取り付け、容器
内の温度変化を測定した。 《結果》結果を図4に示す。本発明の容器が保冷性能に
おいて優れていることが示された。
面にPPシート製皮膜を設けた容器本体と蓋体からなる
容器) 外寸:270−340−125(mm)、厚さ:20m
m、発泡倍率:約20倍、蓋をした時の有効内寸高さ:
100mm 2.本発明品2(ポリプロピレンビーズ発泡成形体の内
面のみにPPシート製皮膜を設けた容器本体と蓋体から
なる容器) 外寸:270−340−125(mm)、厚さ:20m
m、発泡倍率:約20倍、蓋をした時の有効内寸高さ:
100mm 3.従来例(発泡ポリスチレン(EPS)製の容器本体
と蓋体からなる容器) 外寸:250−340−150(mm)、厚さ:20m
m、発泡倍率:約60倍、蓋をした時の有効内寸高さ:
100mm 但し、上記寸法は本体のみの寸法。蓋体形状、蓋体と本
体の嵌合部はPP製のものとEPS製のものでは異な
る。 《方法》図5に示すように、箱の容積の20%に相当す
る氷と20%の水を詰めたポリ袋(モデル被冷却物)を
置いてふたをして30℃の恒温器に保存した。保冷箱内
の温度はふたの中央内側に温度センサーをとりつけ測定
した。取り付け方法は温度センサーとふたの間に温度セ
ンサーと同型に切った厚さ3mmの発泡シートを挟みと
りつけた。またモデル被冷却物にも温度センサーをとり
つけて測定した。コントロールは直接とりつけた。 ふたは試験中開かないようにテープで固定した。箱は同
じ条件になるように横一列に置き、暖気(空気、風)が
同じように当たるようにした。 《結果》箱内の温度およびモデル被冷却物の温度変化を
図6に示した。従来例(発泡ポリスチレン製)に比較し
て本発明品の保冷性が優れていることが示された。ま
た、皮膜は容器の内面だけでなく全面に施してある方が
より保冷性に優れていた。
た。 《方法》実施例3と同様の容器を用いて、箱の容積の2
0%に相当する水を詰めたポリブクロを入れて、−20
℃の冷凍室に保存した以外は同様の方法で本発明品の保
冷性を試験した。 《結果》箱内の温度およびモデル被冷却物の温度変化を
図7に示した。従来例(発泡ポリスチレン製)に比較し
て本発明品の保冷性が優れていることが示された。
発泡ポリスチレンと同程度以上の保温性と密封性があ
る、環境への影響が少ない、ハンドリング可能な軽さ、
安価である、という条件を満たす温度管理の必要な、リ
サイクル性のよい食品用通い箱を提供することができ
る。容器本体の構造を上記のネスティング方式とするこ
とにより、空の状態において容易に互いにはめ込まれる
が、はめ込んだ状態から1個ずつ外し易く、空箱時の輸
送効率、保管効率を大幅にあげることが可能である。
ンビーズ発泡成形体の全面にPPシート製皮膜を設けた
容器本体と蓋体からなる容器)の本体を説明する図面で
ある。
る図面である。
り扱いを説明する図面である。
図面である。
下での保冷試験を説明する図面である。
た図面である。
した図面である。
7)
ト、ソーラー温度計、蓄冷機能を有するものの収納スペ
ースなどを必要により設けることができる。表面に伝
達、通信処理、データ処理の対象となる通い箱の管理情
報、必要によりさらに内容物に関する情報を含んでいる
管理情報を表示したシール、バーコードラベル、非接触
認識素子などを付すことができ、また、シールなどの場
合、はがすのが容易になるように、表面にエンボス加工
(小さい凸凹)などをつけることができる。上記管理情
報などを利用して、本発明の通い箱の所在を把握し、再
使用率を向上させることが可能である。上記の管理情報
は、移動場所の確認あるいは所在場所の確認のための情
報、より具体的には例えば会社名、製造年月日、品番、
管理番号等に関するデータである。通い箱の発送時に例
えば非接認識触素子が認識する管理情報を読みとり当該
データを記憶する。到着時に置いても同様に行う。これ
らの管理情報に基づき通い箱発送場所ごとの発送量の数
値管理を行うことができる。発送場所別の数値管理が行
えることで、通い箱の移動場所を正確に把握し、回収効
率を上げることができる。さらに内容物の種類、入量・
数量、温度履歴などの内容物情報を記憶させ、品質の管
理・保証、出荷、納品時の検品の省略、伝票などのペー
パーレス化など行うことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系材料の発泡体と皮膜か
らなる、温度管理の必要な食品用の回収し洗浄し保管し
て繰り返し使用でき、リサイクル性の高い通い箱。 - 【請求項2】 容器本体と蓋体とを有し、その容器本体
は互いに積重ねることができ、かつ、その蓋体は互いに
積重ねることができるとともに容器本体に蓋体を被せた
状態で多段に積重ねることができる請求項1の通い箱。 - 【請求項3】 発泡体と皮膜が溶着している請求項1ま
たは2の通い箱。 - 【請求項4】 ポリオレフィン系材料がポリプロピレン
である請求項1、2または3の通い箱。 - 【請求項5】 伝達、通信処理、データ処理の対象とな
る通い箱の管理情報を表示したバーコードラベルあるい
は非接触認識素子を付した請求項1ないし4のいずれか
の通い箱。 - 【請求項6】 上記の管理情報が内容物に関する情報を
含んでいる請求項5の通い箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16414999A JP2000355379A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16414999A JP2000355379A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355379A true JP2000355379A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15787682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16414999A Pending JP2000355379A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000355379A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108507255A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-09-07 | 中瑞福宁机器人(沈阳)有限公司 | 一种基于预测算法的冷媒管理设备及冷媒管理方法 |
KR20220085149A (ko) * | 2020-12-15 | 2022-06-22 | 엔피씨(주) | 보냉상자 및 그 제조방법 |
-
1999
- 1999-06-10 JP JP16414999A patent/JP2000355379A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108507255A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-09-07 | 中瑞福宁机器人(沈阳)有限公司 | 一种基于预测算法的冷媒管理设备及冷媒管理方法 |
CN108507255B (zh) * | 2018-05-25 | 2024-04-30 | 中瑞福宁机器人(沈阳)有限公司 | 一种基于预测算法的冷媒管理设备及冷媒管理方法 |
KR20220085149A (ko) * | 2020-12-15 | 2022-06-22 | 엔피씨(주) | 보냉상자 및 그 제조방법 |
KR102466212B1 (ko) * | 2020-12-15 | 2022-11-14 | 엔피씨(주) | 보냉상자 및 그 제조방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2705886C (en) | Transport container | |
WO2018197049A1 (en) | An insulating transport and storage container | |
JP2007529373A (ja) | 積荷運搬装置およびその製造方法 | |
JP2011225281A (ja) | 積荷運搬装置およびその製造方法 | |
WO2019011478A1 (en) | CONTAINER FOR TRANSPORT AND INSULATING STORAGE | |
WO2002094560B1 (en) | Multi-layer stain and heat resistant plastic container for storing and heating food; method of making the same | |
CN216103756U (zh) | 能够更换表层并复用的包装箱及运输工具或者仓储空间 | |
JP2021529705A (ja) | 断熱コンテナ | |
JP2000355379A (ja) | 繰り返し使用できリサイクル性の高い通い箱 | |
KR102556912B1 (ko) | 데이터 로거 및 통신시스템을 활용한 신선제품 배송 시스템 | |
KR102556915B1 (ko) | 통신시스템을 활용한 신선제품 배송 시스템 | |
US20170088337A1 (en) | Method and Apparatus for Providing an Insulated Shipping Container | |
KR102486021B1 (ko) | 전자종이 디스플레이 패널을 포함하는 패키징 시스템 | |
US20240025622A1 (en) | Advanced mono-material expandable polylactic acid-based thermal and protective packaging and methods thereof | |
KR20230069536A (ko) | 정온물류 배송을 위한 리터너블 포장패키징 시스템 | |
KR20230069541A (ko) | 정온물류 배송을 위한 전자종이 디스플레이 패널을 포함하는 포장패키징 시스템 | |
CN214691121U (zh) | 一种可监测温度的包装箱 | |
US20230252397A1 (en) | Returnable packaging and fresh product delivery system using packaging state information | |
JP2003063527A (ja) | 生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器 | |
WO2024136939A1 (en) | Expandable polylactic acid-based thermal packaging and methods thereof | |
JPH0610177U (ja) | 保冷容器 | |
KR20220012103A (ko) | 재활용이 가능한 포장박스 및 그 회수방법 | |
JP2018016345A (ja) | 紙管用の輸送箱 | |
JP2002332047A (ja) | 非接触認識素子を備える多層断熱コンテナ | |
JP3413973B2 (ja) | 熱可塑性プラスチック容器の回収方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040219 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040225 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061120 |