JP2000355328A - 希釈液容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、廃棄物を減少したり、輸送コスト
の軽減を図る希釈液容器である。 【解決手段】 希釈液容器は、濃縮液容器２０を収納可
能な収納孔１０を形成し、その濃縮液容器本体の口部２
０ｂに、頭部２３ａが伸縮自在の注入器２３が付設して
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、希釈された液体肥料や
車のウオッシャ液等を作る希釈液容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】生活に潤いを与えるため家庭や事務所に
は、種々の草花が置いてあり、それらの肥料として液体
肥料が使用されている。この液体肥料は、予め適当な濃
度に薄められた液として、例えば、２リットルの合成樹
脂性のボトルに入れられて、製造、販売されている。
又、車のウオッシャ液においても同様に、所定の大きさ
のボトルに希釈液として販売されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、希釈液
として販売すると、その容器は大きくなり、搬送に問題
であると共に、使用済み後、その容器は廃棄処分とな
る。その結果、輸送コストが増大すると共に、廃棄物が
増大するという問題がある。そこで、本発明は、かかる
問題を解消する希釈液容器を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の希釈液容器
は、濃縮液容器を収納可能な収納孔を形成し、その濃縮
液容器本体の口部に、頭部が伸縮自在の注入器が付設し
てある。この濃縮液容器を収納孔に収納するとき、注入
器の頭部を収縮状態にした後、収納孔に挿入すると、注
入器内に濃縮液が充填されると共に、伸縮自在の頭部に
よって収納孔で固定される。又、希釈液を作るときに
は、濃縮液容器を収納孔から取出し、注入器によって、
希釈液に必要な１回分の濃縮液量が計られているので、
簡便に、要望する希釈液を作ることができる。

【０００５】

【実施例】（実施例１）図１（Ａ）は希釈液容器の全体
図、図１（Ｂ）は濃縮液容器２０を構成する部品を示す
図、図１（Ｃ）は濃縮液容器の断面を含む全体図であ
る。希釈液容器１は、合成樹脂等で一体成型され、把手
体２を備えていると共に、ほぼ中央には後述する濃縮液
容器２０の注入器２３の頭部２３ａが伸長したとき固定
され、且つ、濃縮液容器２０が側部から突出しない大き
さの収納孔１０が形成してある。又、希釈液容器本体１
の頂部には、水等の溶媒と後述の濃縮液を投入して希釈
後、その希釈液を排出する排出口がキャップ３で閉鎖可
能になっている。

【０００６】濃縮液容器２０は、本体２０ａとキャップ
２４及び注入器２３で構成してあり、その本体２０ａの
口部２０ｂの外周には、ネジ２２ａが形成してある。
又、注入器２３の頭部２３ａは、伸縮自在の蛇腹状に形
成してあると共に、その下部には吸引管２５が一体で形
成してあり、この注入器２３は、所謂、スポイドであ
る。尚、吸引管２５の途中には、上下２箇所に、周状突
起２６ａ、２６ｂが形成してある。又、キャップ２４
は、前記注入器２３をキャップに形成の貫通孔２４ａに
挿通して前記周状突起２６ａ、２６ｂｂで挟着可能で、
且つ、漏洩防止を図るために２段に形成してあると共
に、前記ネジ２２ａに螺合するネジ２２ｂが内周に形成
してある。従って、通常は、注入器２３とキャップ２４
は一体になっていて、注入器２３は濃縮液容器本体２０
ａとキャップ２４を介して装脱着可能になっている。

【０００７】尚、前記注入器２３の容積は、後記で詳述
するように、希釈液を作るときに使用する濃縮液の量に
対応する、例えば、１杯、２杯のように対応可能に形成
するのが望ましい。又、注入器２３は、キャップ２４を
介して濃縮液容器本体２０ａに取り付ける部品構成であ
るが、注入器２３とキャップ２４を一体で樹脂成形で作
ってもよい。又、キャップ２４と濃縮液容器本体２０ａ
との装脱着は、必ずしもネジ２２ａ、２２ｂを介して固
定する必要はなく、漏洩防止を図ってある挿入式等であ
ればよいし、注入器２３の頭部２３ａにおける伸縮自在
の形状は蛇腹状に限定されず、伸縮自在の柔軟な材料で
形成の円筒状等であってもよい。

【０００８】次に、濃縮液容器２０を希釈液容器に形成
の収納孔１０に収納する操作について説明すると、先
ず、注入器２３の頭部２３ａを押さえて縮小状態にし
て、キャップ２４をネジ２２ａ、２２ｂを介して取り付
けて、収納孔１０に挿入すると、注入器２３内は真空状
態から吸引管２５によって濃縮液が入ると共に、伸長状
態になる。そして、この注入器２３の頭部２３ａの伸長
によって、濃縮液容器２０は、収納孔１０に固定され
（図１）、収納孔１０から突出せず、且つ落下せず収納
できる。

【０００９】次に、希釈液を作る作業について説明する
と、濃縮液容器２０を収納孔１０から取り出して、キャ
ップ２４を取り外す一方、希釈液容器のキャップ３を取
り外して注入口（図示略）を明ける。そして、所定量の
溶媒液（水等）を注入口から入れる。次に、注入器２３
内の液を、前記注入口から注入した後に、混合作業を行
う。尚、この注入器２３内の濃縮液量は、希釈液を作る
量である場合には混合作業を行うが、２杯必要なら、更
に、注入器２３によって濃縮液を吸引した後に注入す
る。

【００１０】以上のように、濃縮液容器２０は、注入器
２３の頭部２３ａの伸縮作用によって収納孔１０に固定
して装着できるし、その注入器２３の容量によって、希
釈液を作る量が計れるので、極めて便利な希釈液容器で
ある。又、濃縮液がなくなったときには、濃縮液だけを
充填すれば、容器は再利用ができるので廃棄物にならな
いし、空の希釈液容器と濃縮液容器を搬送すればよいの
で、輸送コストの軽減を図ることができる。

【００１１】

【発明の効果】本発明の希釈液容器は、注入器の伸縮作
用によって収納孔に装着できるし、その注入器の容量に
よって、希釈液を作る量が計れるので、極めて便利な希
釈液容器である

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は希釈液容器の全体図、（Ｂ）は濃縮液
容器を構成する部品を示す図、（Ｃ）は濃縮液容器の断
面を含む全体図である。

【符号の説明】

１ 希釈液容器 １０ 収納孔 ２０ 濃縮液容器 ２３ 注入器 ２４ キャップ ２５ 吸引管

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 濃縮液容器と、その容器内の濃縮液を溶
   媒液を介して希釈液を作成する希釈液容器において、そ
   の希釈液容器に濃縮液容器を収納可能な収納孔を形成
   し、前記濃縮液容器本体の口部に、頭部が伸縮自在の注
   入器を付設することを特徴とする希釈液容器。