JP2000354194A - 自動焦点制御装置および自動焦点制御方法 - Google Patents

自動焦点制御装置および自動焦点制御方法

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JP2000354194A
JP2000354194A JP11165405A JP16540599A JP2000354194A JP 2000354194 A JP2000354194 A JP 2000354194A JP 11165405 A JP11165405 A JP 11165405A JP 16540599 A JP16540599 A JP 16540599A JP 2000354194 A JP2000354194 A JP 2000354194A
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lens
bit plane
count value
automatic focus
luminance
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Junichi Ikeda
純一 池田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コントラスト被写体に対しても、良好な自
動焦点制御を実現する。 【解決手段】 レンズ1を通して撮像デバイス3で撮像
した画像信号を輝度値のデジタル画像データに変換する
変換手段21と、輝度値のデジタル画像データを輝度の
深さ方向のビットプレーンごとに2値化された画像デー
タに分割する分割手段22と、各ビットプレーンごとに
2値化された画像データの焦点検出領域内を、横または
縦方向のラスター順に走査して隣接画素同士の比較処理
を行い、状態が反転する回数の計数値を求める計数処理
を行なう計数手段23と、レンズ1を移動させながら各
ビットプレーンデータに対する上記計数値を記録してい
き、各レンズ位置のうち、単一または複数のビットプレ
ーンにおいて最大の計数値を出力したビットプレーンの
属する焦点位置を合焦点として検出してレンズ1を駆動
する制御手段24とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオカ
メラ,デジタルスチルビデオカメラなどに用いられる自
動焦点制御装置および自動焦点制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CCDからの画像信号を用いた自
動焦点制御装置においては、文献「山登りサーボ方式に
よるテレビカメラの自動焦点調整」(NHK技術報告、
昭和40年、第17巻、第1号、通巻86号21ペー
ジ)などに記載されている通り、画像信号の周波数成分
をBPF (Band Path Filter)を用いて検出し、周波数の
最大となる焦点位置にレンズを駆動させる方式が一般的
である。
【0003】一方、周波数成分検出にBPFを使用しない
方式も考案されている。一例として、特開平9-318
868号には、画像信号の輝度の変曲点の計数値が最大
値となるレンズ位置を合焦点とする自動焦点制御装置が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の自動焦点制御装置では、濃淡のグラデー
ションなどに代表される低コントラストの被写体に対し
ては、画像の周波数成分や変曲点のピークが生じず、合
焦できないという原理上の問題点を有している。
【0005】本発明は、従来の自動焦点制御装置におけ
る問題点を解消し、低コントラスト被写体に対しても、
良好な自動焦点制御を実現することの可能な自動焦点制
御装置および自動焦点制御方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、レンズを通して撮像デバイ
スで撮像した画像信号を輝度値のデジタル画像データに
変換する変換手段と、輝度値のデジタル画像データを輝
度の深さ方向のビットプレーンごとに2値化された画像
データに分割する分割手段と、各ビットプレーンごとに
2値化された画像データの焦点検出領域内を走査して隣
接画素同士の比較処理を行い、状態が反転する回数の計
数値を求める計数処理を行なう計数手段と、レンズを移
動させながら各ビットプレーンデータに対する上記計数
値を記録していき、各レンズ位置のうち、単一または複
数のビットプレーンにおいて最大の計数値を出力したビ
ットプレーンの属する焦点位置を合焦点として検出して
レンズを駆動する制御手段とを有していることを特徴と
している。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動焦点制御装置において、前記制御手段は、計数
値の最大値を検索する際に参照するビットプレーンを、
画像データの輝度分布情報に基づいて選択することを特
徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の自動焦点制御装置において、前記制
御手段は、レンズを移動させながら計数処理を行う際
に、撮像デバイスに対する露光量をあらかじめ適正値に
調整しておき、輝度のビットプレーンのデータのうちS
/N比の良好な範囲の上位1ビットまたは上位複数ビッ
トのみを用いることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の自動焦点制御装置に
おいて、前記制御手段は、計数値が最大となるレンズ位
置が複数存在する場合には、最も近距離に合焦するレン
ズ位置にレンズを駆動することを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の自動焦点制御装置に
おいて、前記制御手段は、計数値が最大となるビットプ
レーンデータが複数存在する場合には、最も高輝度に相
当するビットプレーンの計数値が最大となっているレン
ズ位置にレンズを駆動することを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載の発明は、レンズを通
して撮像デバイスで撮像した画像信号を輝度値のデジタ
ル画像データに変換し、さらに輝度値のデジタル画像デ
ータを輝度の深さ方向のビットプレーンごとに2値化さ
れた画像データに分割し、各ビットプレーンごとに2値
化された画像データの焦点検出領域内を走査して隣接画
素同士の比較処理を行い、状態が反転する回数の計数値
を求める計数処理を行ない、レンズを移動させながら各
ビットプレーンデータに対する上記計数値を記録してい
き、各レンズ位置のうち、単一または複数のビットプレ
ーンにおいて最大の計数値を出力したビットプレーンの
属する焦点位置を合焦点として検出してレンズを駆動す
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る自動焦点制御装
置の構成例を示す図である。図1を参照すると、この自
動焦点制御装置は、レンズ1を通して撮像デバイス3で
撮像した画像信号を輝度値のデジタル画像データに変換
する変換手段21と、輝度値のデジタル画像データを輝
度の深さ方向のビットプレーンごとに2値化された画像
データに分割する分割手段22と、各ビットプレーンご
とに2値化された画像データの焦点検出領域内を、横ま
たは縦方向のラスター順に走査して隣接画素同士の比較
処理を行い、状態が反転する回数の計数値を求める計数
処理を行なう計数手段23と、レンズ1を移動させなが
ら各ビットプレーンデータに対する上記計数値を記録し
ていき、各レンズ位置のうち、単一または複数のビット
プレーンにおいて最大の計数値を出力したビットプレー
ンの属する焦点位置を合焦点として検出してレンズ1を
駆動する制御手段24とを有している。
【0013】図2は図1の自動焦点制御装置の具体例を
示す図である。図2の自動焦点制御装置は、レンズ1
と、レンズ制御信号に従ってレンズ1を駆動し、焦点調
整を行う駆動装置2と、レンズ1によって結像された光
を電気信号に変換する撮像デバイス(CCDおよびCD
S)3と、撮像デバイス3からのアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータ4と、A/Dコンバ
ータ4からのデジタル信号を輝度Y,色差U,Vのカラ
ー画像信号に変換するマトリクス回路5と、画像出力装
置(または画像記録装置)6と、ビットプレーン分割回路
7と、計数回路8と、システム制御用CPU9と、メモ
リ10とを有している。
【0014】図2の自動焦点制御装置において、A/D
コンバータ4,マトリクス回路5は図1の変換手段21
に対応し、また、ビットプレーン分割回路7は図1の分
割手段22に対応し、また、計数回路8は図1の計数手
段23に対応し、システム制御用CPU9,メモリ1
0,駆動装置2は図1の制御手段24に対応している。
図2の自動焦点制御装置において、本発明では、マトリ
ックス回路5からの輝度データYを焦点制御に使用する
ようになっている。以下の説明では、一例として、輝度
データYの有するビット数を画像データにおいて一般的
な8ビットであるものとする。
【0015】また、画像出力装置(または画像記録装置)
6は、カラー画像データを出力(表示)する機能、および
/または、記録媒体に記録する機能を有している。
【0016】また、ビットプレーン分割回路7は、マト
リクス回路5から出力される輝度データYの画像面上で
あらかじめ設定された焦点検出領域に対して、例えば図
3に示すように横方向のラスター順に走査し、デジタル
データの各ビットプレーンごとに2値データを出力する
ようになっている。ここで、焦点検出領域を、画面の中
央付近の一部とすると、画面中央に対する自動焦点制御
が行われる。ここでは、ビットプレーンデータの説明の
ため、2値データを0,1と定めている。
【0017】図4はビットプレーン分割回路7の動作を
説明するための図である。なお、図4には、簡単のた
め、2×2のごく小さな画像が一例として挙げられてい
る。画像を構成する4画素の輝度データYが1,8,3
2,128であるとすると、各画素を構成するビット列
は、符号なしの2進数表現では、それぞれ、 1 =00000001 8 =00001000 32 =00100000 128 =10000000 となる。従って、ビット列の右から順に0,1,2,
…,7の番号をつけると、元画像の輝度データYが図4
においてAの状態であった場合、ビットプレーン分割回
路7から出力されるプレーンごとの2値画像データは、
図4においてBの状態(ビットプレーン0〜ビットプレ
ーン7の状態)に変換されて、1画素に対して8つの値
が順次出力されることになる。
【0018】また、図2において、計数回路8は、各ビ
ットプレーンごとに2値化された画像データの焦点検出
領域内を、横または縦方向のラスター順に走査して隣接
画素同士の比較処理を行い、状態が反転する回数の計数
値を求める計数処理を行なう処理を行うようになってい
る。すなわち、計数回路8は、ビットプレーン分割回路
7によって変換された8つのビットプレーンデータの2
値データが0から1,および1から0に状態変化した回
数を各ビットプレーンごとに計数し、1画面に対する計
数値を各ビットプレーンごとに対応した8つの値として
を出力するようになっている。
【0019】また、CPU9は、システム制御用CPU
(Center Processing Unit)であって、システム制御プ
ログラムに従い、計数回路8からの計数値に従って、駆
動装置2に対するレンズ制御信号、撮像デバイス(CC
D,CDS)3に対する露光制御信号を出力することに
よって、自動焦点制御装置の全体動作を制御し、合焦位
置にレンズ1を駆動する機能を有している。
【0020】また、メモリ10は、CPU9のシステム
制御プログラムの必要とするデータの一時記憶等に用い
られる。
【0021】次に、このような構成における自動焦点制
御装置の処理(特に、CPU9における処理)について
詳細に説明する。当初、CPU9は、レンズ制御信号に
よりレンズ1を無限遠合焦位置に移動させ、そこから近
距離合焦位置の方向に移動させながら、各焦点位置にお
いて露光を行なうようになっている。この際、後述のよ
うに、CPU9は、計数値の最大値を検索する際に参照
するビットプレーンを画像データの輝度分布情報に基づ
いて選択するため、CPU9は、同時にあるレンズ位置
におけるマトリクス回路5からの輝度データYをもと
に、画面の焦点制御領域に対して、輝度データに対する
画素数のヒストグラムを作成し、メモリ10に保持して
おく。この際、輝度のヒストグラムとレンズ位置との相
関は低いため、レンズ位置を特定する必要はない。
【0022】各焦点位置における画像信号は、ビットプ
レーン分割回路7,計数回路8によって8つの計数値に
変換され、CPU9は、焦点位置ごとの計数値をメモリ
10に記憶するようになっている。
【0023】図5には、CPU9における全体制御の流
れと、レンズ位置および計数値が示されている。ここ
で、CPU9による制御に対して、横軸は時間とレンズ
位置を示しており、また縦軸は計数値を示している。な
お、図5では、簡単のため、単一のビットプレーンに対
する計数値のみを示しているが、メモリ10には同様に
全ビットプレーンの計数値が8通り記憶される。図5か
らわかるように、CPU9は、レンズ位置を無限遠合焦
位置から近距離合焦位置に向けて、a.露光,b.計数
値記録,c.レンズを近方向へ1ステップ駆動するとい
うa,b,cの手順を繰り返し行なう制御を行なう。
【0024】ここで、本発明では、CPU9は、レンズ
1を移動させながら各ビットプレーンデータに対する上
記計数値を記録していき、各レンズ位置のうち、単一ま
たは複数のビットプレーンにおいて最大の計数値を出力
したビットプレーンの属する焦点位置を合焦点として検
出してレンズ1を駆動するようになっている。すなわ
ち、ある特定のビットプレーンの計数値を用いる例を挙
げると、全レンズ位置における計数値が記録された後、
CPU9は、計数値が最大となるレンズ位置にレンズ1
を駆動し、表示または記録用の画像の撮影制御を行う制
御信号を出力するようになっている。すなわち、図5に
示す例では、レンズ位置Cにおいて計数値が最大となっ
ているので、CPU9は位置Cにレンズ1を駆動する制
御を行なう。
【0025】図6は本発明の自動焦点制御装置における
CPU9の上記制御処理例を示すフローチャートであ
る。図6を参照すると、ステップS1では、CPU9
は、レンズ位置を無限遠で合焦する位置に移動させ、ス
テップS2で撮像デバイス3に対する初回の露光を実行
する。次に、ステップS3で計数回路8に計数処理を行
わせるために用いる単一または複数のビットプレーンを
選択し、ステップS4では、ステップS2で露光された
画像に対して、ステップS3で選択されたビットプレー
ンに対する計数処理を行い、計数値をメモリ10に記録
しておく。
【0026】次に、ステップS5では、CPU9は、レ
ンズ1を近距離側にレンズの被写界深度を単位とする1
AFステップだけ移動させ、ステップS6では、再び撮
像デバイス3に対する露光を実行させる。次に、ステッ
プS7では、ステップS6で露光された画像に対して、
ステップS4と同様の計数処理を実行する。
【0027】次いで、ステップS8では、CPU9は、
現在のレンズ位置が近距離側の限界点に達したか否かの
判定処理を行い、限界点に達していない場合は、ステッ
プS5に戻る。ステップS5からS8の処理は、レンズ
位置が近距離限界点に達するまで繰り返し行なわれ、各
レンズ位置ごとの計数値がメモリ10に蓄積されてい
く。
【0028】そして、ステップS8において、レンズ位
置が近距離限界点に達したと判断されると、CPU9
は、ステップS9において、メモリ10に蓄積された計
数値を検索して、最も計数値の大きかったレンズ位置を
合焦点として判定する。ステップS10では、CPU9
は、ステップS9で合焦レンズ位置と判定されたレンズ
位置にレンズ1を駆動して、AF(自動焦点制御)動作
を終了する。
【0029】このように、本発明の自動焦点制御装置,
自動焦点制御方法においては、画像データを輝度の深さ
方向に2値のビットプレーンデータに分割し、2値デー
タの隣接画素と比較して状態変化する画素の個数が最大
となるレンズ位置を合焦位置として検出するようになっ
ている。図7は低コントラスト被写体をモデルした画像
であり、図7の例では、説明のため、黒から白へのなめ
らかなグラデーションのある被写体としている。被写体
の輝度分布が図7のFである場合、中間輝度に相当する
ビットプレーン(例えば、ビットプレーン5)のデータ
は、図7のGのように、濃淡変化に合わせて周期的に値
が反転する。図7のHは焦点ぼけしている際のビットプ
レーンデータの値が反転する境界の拡大図を示し、図7
のIは合焦している際の境界を示す。ぼけた状態に対し
て、合焦している状態では境界線がグラデーションのわ
ずかな不均一性も検出して不規則な線となるため、図7
のIの例では、横方向に2値データの反転する回数を計
数処理すると、合焦点において最大値が得られる。本発
明の方式を用いることによって、従来の隣接画素と輝度
値の差分を検出する画像周波数成分を用いた方式に比
べ、低コントラスト被写体に対しても、高精度に(高感
度に)合焦点検出することが可能となる。
【0030】なお、上記処理において、CPU9は、計
数値の最大値を検索する際に参照するビットプレーン
を、画像データの輝度分布情報に基づいて選択するよう
になっている。すなわち、CPU9は、計数値の最大値
を求めるために使用するビットプレーンごとの計数値
を、画像の輝度分布によって決定するようになってい
る。一例を挙げると、メモリ10に保持された焦点検出
領域内の輝度のヒストグラムで、最も画素数の多い輝度
に相当するビットプレーンのうち最上位ビットのプレー
ンを選択することによって、レンズ位置に対する計数値
の変化量を効率良く検出することができる。
【0031】図8は図6のステップS3におけるCPU
9の具体的な処理例を示すフローチャートである。図8
を参照すると、図6のステップ3のビットプレーンを選
択するのに、ステップS11では、図6のステップS2
で露光された画像データの輝度値に対する画素数のヒス
トグラム作成処理を行い、ステップS12は、ステップ
S11で作成されたヒストグラムにおいて画素数が最大
となる輝度の最上位ビットに相当するビットプレーン
を、計数処理を行わせるために用いるビットプレーンと
して選択する。
【0032】図9は輝度データに対する焦点検出領域内
の画素数のヒストグラムの一例を示す図である。ここ
で、横軸は輝度を示し、縦軸は画素数を示している。す
なわち、図9に示す例では、輝度ヒストグラムにおい
て、輝度データ128付近の画素数が最大となる。輝度
データ128は、2進表現で、128=1000000
0となるため、CPU9は、ビットプレーンは上の2進
表現の左端のビットプレーン7あるいはもう1ビット下
位のビットプレーン6などの計数結果を用いて自動焦点
制御を行なう。
【0033】また、本発明においては、CPU9は、レ
ンズ1を移動させながら計数処理を行う際に、撮像デバ
イス3に対する露光量をあらかじめ適正値に調整してお
き、輝度のビットプレーンのデータのうちS/N比の良
好な範囲の上位1ビットないし複数ビットのみを用いる
ようになっている。すなわち、CPU9は、計数値の最
大値を求めるために使用するビットプレーンごとの計数
値を決定する際、あらかじめ撮像デバイス3に対する露
光量が適正に調整されているという条件のもとで、S/
N比の良好な上位ビットに相当するビットプレーンのみ
を選択するようになっている。
【0034】図10は上記制御処理例を示すフローチャ
ートである。図10を参照すると、AF(自動焦点制
御)開始直後のステップS20では、CPU9は、その
自動露出制御機能により、撮像デバイス3に対する露光
量が適正値となるシャッタースピードを撮像デバイス3
に設定する。ステップS21,S22における処理は、
図6のステップS1,S2における処理と同様である。
次いで、ステップS23では、単純に、最上位ビットか
最上位ビットの1ビット下位のビットに相当するビット
プレーンを、計数処理を行わせるために用いるビットプ
レーンとして選択する。
【0035】以降のステップS24〜S29における処
理は、図6のステップS4〜S9における処理と同様で
ある。
【0036】具体例として、8ビットの画像において、
下位3ビットにノイズ成分を多く含む場合は、上位5ビ
ットすなわち、ビットプレーン7からビットプレーン3
のみの計数結果を焦点制御に用いるようになっている。
【0037】また、本発明において、CPU9は、計数
値が最大となるレンズ位置が複数存在する場合には、最
も近距離に合焦するレンズ位置にレンズ1を駆動するよ
うになっている。すなわち、CPU9は、複数のレンズ
位置において計数値の最大値が得られた際に、その中で
最も近距離に合焦するレンズ位置にレンズ1を駆動する
ようになっている。
【0038】図11は上記制御処理例を示すフローチャ
ートである。図11を参照すると、ステップS31〜S
38の処理は、図6のステップS1〜S8の処理と同様
である。図11では、ステップS38においてレンズ位
置が近距離限界点に達したと判定された後、次のステッ
プS39においてメモリ10に蓄積された計数値を検索
して、最も計数値が最大となるレンズ位置が複数存在す
るか否かを判定する。
【0039】ステップS39において、計数値最大とな
るレンズ位置が複数存在すると判定された場合、ステッ
プS40では、計数値が最大となるレンズ位置のうち
で、最も近距離側のレンズ位置を合焦点として判定す
る。また、ステップS39において計数値が最大となる
レンズ位置が複数存在しないと判定された場合には、図
6のステップS9と同様に、ステップS41において、
計数値が最大となるレンズ位置を合焦点として判定す
る。ステップS42では、ステップS40もしくはステ
ップS41で合焦レンズ位置と判定されたレンズ位置に
レンズ1を駆動して、AF動作を終了する。
【0040】図12は複数のレンズ位置において計数値
の最大値が得られた場合の例を示す図である。ここで、
横軸はレンズ位置を示し、縦軸は計数値を示している。
図12に示す例では、位置Dが最も近距離の計数値最大
となるレンズ位置となるので、CPU9は、位置Dにレ
ンズ1を駆動する。
【0041】また、本発明においては、計数値が最大と
なるビットプレーンが複数存在する場合には、CPU9
は、そのうちで、最も高輝度に相当するビットプレーン
の計数値が最大となっているレンズ位置にレンズ1を駆
動するようになっている。
【0042】図13は上記制御処理例を示すフローチャ
ートである。図13を参照すると、ステップS51〜S
58の処理は,図6のステップS1〜ステップS8の処
理と同様である。図13では、ステップS58において
レンズ位置が近距離限界点に達したと判定された後、次
のステップS59においてメモリに蓄積された計数値を
検索して、計数値が最大となるビットプレーンが複数存
在するか否かを判定する。
【0043】ステップS59において、計数値最大とな
るビットプレーンが複数存在すると判定された場合、ス
テップS60では、計数値が最大となるビットプレーン
のうちで、最も上位のビットプレーンにおいて計数値が
最大となるレンズ位置を合焦点として判定する。また、
ステップS59において計数値が最大となるビットプレ
ーンが複数存在しないと判定された場合には、図6のス
テップS9と同様に、ステップS61において、計数値
が最大となるレンズ位置を合焦点として判定する。ステ
ップS62では、ステップS60もしくはステップS6
1で合焦レンズ位置と判定されたレンズ位置にレンズ1
を駆動して、AF動作を終了する。
【0044】図14は複数のビットプレーンで計数値が
最大となる場合の例を示す図である。ここで、横軸はレ
ンズ位置を示し、縦軸は計数値を示している。図14の
例では、ビットプレーン5とビットプレーン7において
計数値の最大値が得られているが、ビットプレーン7の
方が高輝度に相当するため、CPU9は、ビットプレー
ン7の計数値が最大となるレンズ位置Eにレンズ1を駆
動する。
【0045】なお、図10のステップS23、図11の
ステップS33,図13のステップS53のビットプレ
ーン選択処理については、これを例えば、図8に示した
ような仕方で行なうこともできる。
【0046】また、図6,図11,図13の処理におい
て、画像データのS/Nを向上させるために、図10の
ステップS20と同様の露出制御処理を図6のステップ
S1,図11のステップS31,図13のステップS5
1の前処理として実行させても良い。この場合には、ビ
ットプレーン選択処理において、図8に示したような演
算に時間を要するヒストグラム演算が不要となり、かつ
比較的S/Nの良好なビットプレーンデータが選択でき
るため、低速なCPUなどを用いても安定な焦点制御が
可能となる。
【0047】図6,図10,図11,図13において、
上記の他にも、種々の処理の組み合わせ、組み替えなど
が可能であり、このような組み合わせ,組み替え等は、
回路規模やCPUの処理能力によって最適なものを選択
することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項6記載の発明によれば、レンズを通して撮像デバイ
スで撮像した画像信号を輝度値のデジタル画像データに
変換し、さらに輝度値のデジタル画像データを輝度の深
さ方向のビットプレーンごとに2値化された画像データ
に分割し、各ビットプレーンごとに2値化された画像デ
ータの焦点検出領域内を走査して隣接画素同士の比較処
理を行い、状態が反転する回数の計数値を求める計数処
理を行ない、レンズを移動させながら各ビットプレーン
データに対する上記計数値を記録していき、各レンズ位
置のうち、単一または複数のビットプレーンにおいて最
大の計数値を出力したビットプレーンの属する焦点位置
を合焦点として検出してレンズを駆動するので、低コン
トラスト被写体に対しても、高精度に(高感度に)合焦
点検出することが可能となる。
【0049】特に、請求項2記載の発明によれば、、請
求項1記載の自動焦点制御装置において、計数値の最大
値を検索する際に参照するビットプレーンを、ヒストグ
ラムなどの画像データの輝度分布情報に基づいて選択す
るので(計数処理に最も適したビットプレーンを選択す
るので)、高精度な焦点制御を行うことが可能となる。
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の自動焦点制御装置において、
前記制御手段は、レンズを移動させながら計数処理を行
う際に、撮像デバイスに対する露光量をあらかじめ適正
値に調整しておき、輝度のビットプレーンのデータのう
ちS/N比の良好な範囲の上位1ビットまたは上位複数
ビットのみを用いるので、演算に時間を要するヒストグ
ラム演算が不要となり、かつ比較的S/Nの良好なビッ
トプレーンデータが選択できるため、低速なCPUなど
を用いても安定な焦点制御が可能となる。
【0051】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動焦点制御
装置において、制御手段は、計数値が最大となるレンズ
位置が複数存在する場合には、最も近距離に合焦するレ
ンズ位置にレンズを駆動するようになっており、遠近被
写体の混在するシーンなどで、計数値が最大となるレン
ズ位置が複数検出された際、もっとも近距離で合焦する
レンズ位置にレンズ駆動するため、主要被写体がぼけ
て、背景などに合焦する誤動作を防ぐことが可能とな
る。
【0052】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動焦点制御
装置において、制御手段は、計数値が最大となるビット
プレーンデータが複数存在する場合には、最も高輝度に
相当するビットプレーンの計数値が最大となっているレ
ンズ位置にレンズを駆動するようになっており、遠近被
写体の混在するシーンなどで、計数値が最大となるビッ
トプレーンが複数検出された際、もっとも高輝度に属す
るビットプレーンの計数値が最大となるレンズ位置にレ
ンズ駆動するため、S/Nの良好な高輝度領域に対し
て、合焦することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動焦点制御装置の構成例を示す
図である。
【図2】図1の自動焦点制御装置の具体例を示す図であ
る。
【図3】焦点検出領域に対するラスター順の走査の一例
を示す図である。
【図4】ビットプレーン分割回路の動作を説明するため
の図である。
【図5】CPUにおける全体制御の流れと、レンズ位置
および計数値を示す図である。
【図6】本発明の自動焦点制御装置における制御処理例
を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の自動焦点制御処理を説明するための図
である。
【図8】本発明の自動焦点制御装置における制御処理例
を説明するためのフローチャートである。
【図9】輝度データに対する焦点検出領域内の画素数の
ヒストグラムの一例を示す図である。
【図10】本発明の自動焦点制御装置における制御処理
例を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の自動焦点制御装置における制御処理
例を説明するためのフローチャートである。
【図12】複数のレンズ位置において計数値の最大値が
得られた場合の例を示す図である。
【図13】本発明の自動焦点制御装置における制御処理
例を説明するためのフローチャートである。
【図14】複数のビットプレーンで計数値が最大となる
場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 駆動装置 3 撮像デバイス 4 A/Dコンバータ 5 マトリクス回路 6 画像出力装置(画像記録装置) 7 ビットプレーン分割回路 8 計数回路 9 システム制御用CPU 10 メモリ 21 変換手段 22 分割手段 23 計数手段 24 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを通して撮像デバイスで撮像した
    画像信号を輝度値のデジタル画像データに変換する変換
    手段と、輝度値のデジタル画像データを輝度の深さ方向
    のビットプレーンごとに2値化された画像データに分割
    する分割手段と、各ビットプレーンごとに2値化された
    画像データの焦点検出領域内を走査して隣接画素同士の
    比較処理を行い、状態が反転する回数の計数値を求める
    計数処理を行なう計数手段と、レンズを移動させながら
    各ビットプレーンデータに対する上記計数値を記録して
    いき、各レンズ位置のうち、単一または複数のビットプ
    レーンにおいて最大の計数値を出力したビットプレーン
    の属する焦点位置を合焦点として検出してレンズを駆動
    する制御手段とを有していることを特徴とする自動焦点
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動焦点制御装置におい
    て、前記制御手段は、計数値の最大値を検索する際に参
    照するビットプレーンを、画像データの輝度分布情報に
    基づいて選択することを特徴とする自動焦点制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動焦点
    制御装置において、前記制御手段は、レンズを移動させ
    ながら計数処理を行う際に、撮像デバイスに対する露光
    量をあらかじめ適正値に調整しておき、輝度のビットプ
    レーンのデータのうちS/N比の良好な範囲の上位1ビ
    ットまたは上位複数ビットのみを用いることを特徴とす
    る自動焦点制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の自動焦点制御装置において、前記制御手段は、計
    数値が最大となるレンズ位置が複数存在する場合には、
    最も近距離に合焦するレンズ位置にレンズを駆動するこ
    とを特徴とする自動焦点制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の自動焦点制御装置において、前記制御手段は、計
    数値が最大となるビットプレーンデータが複数存在する
    場合には、最も高輝度に相当するビットプレーンの計数
    値が最大となっているレンズ位置にレンズを駆動するこ
    とを特徴とする自動焦点制御装置。
  6. 【請求項6】 レンズを通して撮像デバイスで撮像した
    画像信号を輝度値のデジタル画像データに変換し、さら
    に輝度値のデジタル画像データを輝度の深さ方向のビッ
    トプレーンごとに2値化された画像データに分割し、各
    ビットプレーンごとに2値化された画像データの焦点検
    出領域内を走査して隣接画素同士の比較処理を行い、状
    態が反転する回数の計数値を求める計数処理を行ない、
    レンズを移動させながら各ビットプレーンデータに対す
    る上記計数値を記録していき、各レンズ位置のうち、単
    一または複数のビットプレーンにおいて最大の計数値を
    出力したビットプレーンの属する焦点位置を合焦点とし
    て検出してレンズを駆動することを特徴とする自動焦点
    制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026803A1 (ja) * 2003-09-10 2005-03-24 Sharp Kabushiki Kaisha 撮影レンズ位置制御装置

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