JP2000354054A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JP2000354054A
JP2000354054A JP11165645A JP16564599A JP2000354054A JP 2000354054 A JP2000354054 A JP 2000354054A JP 11165645 A JP11165645 A JP 11165645A JP 16564599 A JP16564599 A JP 16564599A JP 2000354054 A JP2000354054 A JP 2000354054A
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JP
Japan
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diagnostic
packet
controlled
path
control device
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JP11165645A
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Inventor
Tetsuya Shigetome
哲也 重留
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NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単且つ迅速に被制御装置の故障診断を可能に
する情報処理システムを提供する。 【解決手段】情報処理システムは、制御装置10と複数
の被制御装置20、30をケーブル40で相互接続して
構成する。ケーブル40は、通常パス41とループ状の
診断パス42〜44を有し、隣接する被制御装置30間
で診断パス42から44を介して相互診断を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システ
ム、特にシリアル通信により1対多数のマスター/スレ
ーブの通信形態で、特にマスターから一方的に指示を与
えることが多い情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報処理システムにあっては、制
御装置が接続されている各被制御装置に対して1つ1つ
コマンドを発行し、その実行結果の報告を受け、実行さ
れたことを確認していた。また、各被制御装置に対して
コマンドをマルチキャスト又はブロードキャストで全装
置に同時配信する方法もある。
【0003】この情報処理システムの故障装置の検出方
法としては、例えば、特開平5−56061号公報の
「システム監視方式」に開示されている。この従来技術
によると、親局が複数の子局にプログラム及びデータを
ダウンロードし、子局間でダウンロードされたデータに
基づいて決定されたノードと通信を行う。通信の論理接
続をリング状に構成することで、通信線に接続される全
ての子局の相互監視を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、制御装
置は、接続されている各被制御装置に対して1つ1つコ
マンドを発行し、その実行結果の報告を受け、実行され
たことを確認していた。この方式によると対象装置の増
加と共に処理を一巡するまでの時間が非常に長いという
問題があった。この場合の解決策として、各被制御装置
に対してコマンドをマルチキャスト又はブロードキャス
トで全装置に同時配信する方法がとられていた。その場
合、コマンドのレスポンスを全ての装置から要求するこ
とが衝突の問題からできない為に、故障装置の特定がで
きないという弊害がある。
【0005】そこで、上述した特許公報に開示する故障
検出方法によれば、親局が各子局にプログラム及びデー
タをダウンロードし、子局間でダウンロードされたデー
タに基づいて決定されたノードと通信を行う。通信の論
理接続をリング状に構成することで通信線に接続される
全ての子局の相互監視を行う。しかし、この方式によれ
ば、子局が自発的に親局から通信権が与えられなくても
送信できるような通信形態を採用しなくてはならない。
【0006】子局からの自発的な送信を避ける理由は、
通信の衝突にある。通信ラインに接続されている全ての
装置は、1つの通信メディアを一時占有して通信するこ
ととなる。各装置が独自に送信を開始すると、通信の衝
突は接続装置が増加する毎に二次曲線的に増加する。こ
れを回避する一般的な方法がポーリング/セレクティン
グ方式の採用である。しかし、これは上述した対象装置
の増加につれて処理を一巡する為に要する時間が増加す
ることとなる。
【0007】従って、本発明の目的は、上述した従来技
術の課題を解決し、少ないトラフィックで且つ比較的短
時間で装置の故障検出が可能な情報処理システムを提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による情報処理システムは、次のような特徴
的な構成を採用している。
【0009】(1)制御装置と複数の被制御装置とがケ
ーブルを介して相互に接続されシリアル通信により通信
するよう構成された情報処理システムにおいて、前記ケ
ーブルは、前記制御装置と前記被制御装置間の通常の通
信を行う通常パスに加えて、前記複数の被制御装置のう
ち隣接する被制御装置間の通信を行う診断パスを備える
情報処理システム。
【0010】(2)前記ケーブルの両端には、終端回路
を含む終端コネクタを有する上記(1)の情報処理シス
テム。
【0011】(3)前記ケーブルは診断ループバックパ
スを含み、前記終端コネクタを介して前記診断パスと接
続され、ループ状診断パスを形成する上記(2)の情報
処理装置。
【0012】(4)前記制御装置及び前記各被制御装置
は、各々前記通常パスに接続される1台のトランシーバ
と、前記診断ループに接続される2台のトランシーバを
有する上記(1)の情報処理システム。
【0013】(5)前記診断ループに接続される前記各
トランシーバは終端回路を備える上記(4)の情報処理
システム。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による情報処理シス
テムの好適実施形態例を添付図を参照して詳細に説明す
る。
【0015】先ず図1を参照して、本発明による情報処
理システムの一実施形態例である電源制御システムを説
明する。この電源制御システムは、制御装置10とA、
B2台の被制御20、30より構成される。これら制御
装置10と被制御装置20、30とは、ケーブル40
と、マスター用コネクタ(MCN)50及びスレーブ用
コネクタ(SCN)51、52によってバス接続されて
いる。また、ケーブル40の両端は、終端コネクタ(T
1、T2)53、54により終端されている。各終端コ
ネクタ53、54は、夫々終端回路(T1TM、T2T
M)55、56を内蔵する。
【0016】また、ケーブル40は、通常パス(NP)
41、診断パス(DP)42、43及び診断ループバッ
クパス(DL)44を有する。終端回路55、56は、
通常パス41の両端に接続されている。制御装置10
は、トランシーバ(MTR)11、12、13と終端回
路(MTM)14、15を有する。トランシーバ11
は、通常パス41に接続される。また、トランシーバ1
2は、終端回路14と共に診断パス42に接続され、ト
ランシーバ13は終端回路15と共に診断ループバック
パス44に構成される。
【0017】被制御装置20、30は、同一構成であ
り、制御装置10と同様に3台のトランシーバと2個の
終端回路を有する。被制御装置20のトランシーバ(A
TR)21は、ケーブル40の通常パス41に接続され
る。また、トランシーバ22は終端回路24と共に診断
パス42に接続され、トランシーバ23は終端回路25
と共に診断パス43に接続される。同様に、被制御装置
30のトランシーバ(BTR)31は、ケーブル40の
通常パス41に接続される。そして、トランシーバ32
は終端回路34と共に診断パス43に接続され、トラン
シーバ33は終端回路35と共に診断ループバックパス
44に接続される。
【0018】図1の如く構成された情報処理システムの
診断パスについて説明する。制御装置10と被制御装置
20との間では、制御装置10のトランシーバ12と被
制御装置20のトランシーバ22で終端コネクタ53に
よりループされて診断パス42を介して通信される。ま
た、このケーブル40の診断パス42は、制御装置10
の終端回路14及び被制御装置20内の終端回路24に
より、両端が終端される。
【0019】同様に、制御装置10と他方の被制御装置
30との間では、トランシーバ13とトランシーバ33
が診断ループバックパス44及び終端コネクタ54を介
して接続され、相互に通信可能である。この診断ループ
バックパス44も、夫々制御装置10及び被制御装置3
0内に設けられた終端回路15、35により、両端が終
端される。
【0020】次に、被制御装置20、30間の通信は、
被制御装置20内のトランシーバ23と被制御装置30
内のトランシーバ32が診断パス43により接続されて
確立される。また、この診断パス43の両端は、夫々被
制御装置20、30内の終端回路25、34により終端
される。
【0021】この電源制御システムは、様々な周辺装置
を備える情報処理システムであって、専用の制御装置に
より、そのDC電源の投入・切断等を管理する。
【0022】診断パスの動作を説明する。通常の診断パ
ス42、43を介して制御装置10から診断指令を受け
る。そこで、被制御装置20、30は、診断用のローカ
ルパスを使い、所定の通信を行い相互に確認する。この
とき、何らかの異常を検出した装置は、通常のパスを使
って診断コマンドのレスポンスとして制御装置10にそ
の旨を通知する。また、制御装置10は、各被制御装置
20、30に対して、通常のパスを介してブロードキャ
ストで診断の指示を出す。
【0023】次に、診断パス用パケットについて説明す
る。パケットのフィールド構成例は、図2に示すとおり
である。
【0024】ここで、Packet typeは、パケ
ットの種別を示す。この例では、ローカル診断指示によ
るパケットであることを示す。ACK flagは、Q
uery(質問)に対する応答である。このflagが
セットされているとき、ACKTransaction
ID,Destination privateI
D,Destination group IDが設定
されている。Master Transaction
IDは、制御装置10から受けた指令のTransac
tion IDを設定する。
【0025】次に、診断パスの通信シーケンスを説明す
る。制御装置10は、共通パスを介してブロードキャス
トで各被制御装置20、30に図2に示すDiagno
se(診断)コマンドを配信する。このDiagnos
eコマンドを受信した各被制御装置20、30は、診断
パス42、43を使って診断を開始する。
【0026】先ず、被制御装置20、30の診断を、図
3を参照して説明する。被制御装置20が先にローカル
診断パケットA1を送信した場合を考える(図3(A)
参照)。このローカル診断パケットA1は、Packe
t type=101100b、Query flag
=1、ACK flag=0、Length=6、Ma
ster Transaction ID=0x012
3、Query Transaction ID=0x
1568、Source private ID=0x
03、Source group ID=0x01とな
る。
【0027】そこで、被制御装置30がローカル診断パ
ケットA1を正常に受信すれば、その応答としてローカ
ル診断パケットB1を被制御装置20に対して送信す
る。このローカル診断パケットB1は、図3(B)に示
す如く、Packet type=101100b、Q
uery flag=1、ACK flag=1、Le
ngth=10、Master Transactio
n ID=0x0123、Query Transac
tion ID=0x2741、Source Pri
vate ID=0x04、Source group
ID=0x01、ACK Transaction
ID=0x1568、Destination pri
vate ID=0x03、Destination
groupID=0x01となる。
【0028】このローカル診断パケットB1を受信した
被制御装置20は、被制御装置30が正常であることを
認識すると共に、被制御装置30に応答して応答パケッ
トA2を返す(図3(C)参照)。この応答パケットA
2は、Packet type=101100b、Qu
ery flag=0、ACK flag=1、Len
gth=6、Master Transaction
ID=0x0123、ACK Transaction
ID=0x2741、Destinationpri
vate ID=0x04、Destination
group ID=0x01となる。
【0029】パケットのチェックは、Transact
ion IDとACK応答におけるDestinati
on private/group IDを照合するこ
とにより行われる。Master Transacti
on IDによって共通パスから期待するDiagno
seコマンドを正常に受信したか否かを判断することが
できる。ACK Transaction IDとDe
stination private ID、Dest
ination group IDはローカル診断パケ
ットが正常に受信できたことを判断できる。
【0030】尚、図3(D)には、診断パス(DP)4
3を介して被制御装置20(装置Aという)と被制御装
置30(装置Bという)との間のパケットA1、B1及
びA2の流れを示す。
【0031】次に、被制御装置20(装置A)と被制御
装置30(装置B)がローカル診断パケットを同時に送
信した場合の動作を説明する。両被制御装置20、30
が同時にパケットを送出することは、物理レベルではあ
り得ないことであるが、論理レベル、即ちプログラムの
処理を実行するタイミングで考えると発生し得る。その
場合においてもパケットが上述と1つ増えるのみで実質
的な差違はないが、以下にその場合を説明する。
【0032】ローカル診断パケットA3は、図4(A)
に示す如くPacket type=101100b、
Query flag=1、ACK flag=0、L
ength=6、Master Transactio
n ID=0x0124、Query Transac
tion ID=0x1569、Source pri
vate ID=0x03、Source group
ID=0x01となる。
【0033】同時に、被制御装置30(装置B)もロー
カル診断パケットB2を送信する。ローカル診断パケッ
トB2は、図4(B)に示す如く、Packet ty
pe=101100b、Query flag=1、A
CK flag=0、Length=6、Master
Transaction ID=0x0124、Qu
ery Transaction ID=0x274
2、Source private ID=0x04、
Source group ID=0x01となる。
【0034】被制御装置30がローカル診断パケットA
3を正常に受信すれば、その応答としてローカル診断パ
ケットB3を被制御装置20(装置A)に対して送信す
る。このローカル診断パケットB3は、図4(C)に示
す如く、Packet type=101100b、Q
uery flag=0、ACK flag=1、Le
ngth=10、Master Transactio
n ID=0x0124、ACK Transacti
on ID=0x1569、Destination
private ID=0x03、Destinati
on groupID=0x01となる。
【0035】同様に、ローカル診断パケットB2を受信
した被制御装置20は、被制御装置30に応答パケット
A4を返す。この応答パケットA4は、図4(D)に示
す如く、Packet type=101100b、Q
uery flag=0、ACK flag=0、Le
ngth=6、Master Transaction
ID=0x0124、ACK Transaction
ID=0x2749、Destination pr
ivate ID=0x04、Destination
group ID=0x01となる。
【0036】被制御装置20(装置A)はパケットB3
を、被制御装置30(装置B)はパケットA4を夫々受
信することにより互いに正常であることを確認する。
尚、図4(E)は、被制御装置20(装置A)及び被制
御装置30(装置B)間での診断パスを介する上述した
パケットの流れを示す図である。
【0037】次に、通常のコマンド処理について説明す
る。制御装置10は、被制御装置20、30に指令を発
行するとき、対象となる全ての装置に対して1つのパケ
ットで済ませる。各装置で同時に受信したパケットは、
その指令に従って直ちに実行に移される。実行が正常に
完了した場合には、制御装置10に対して何もその結果
を報告しない。制御装置10は、各被制御装置20、3
0からの報告がないことをもって、指令が正常に実行さ
れたものと判断する。マルチキャストによるパケットの
送信の導入には、そのパケットに対するレスポンス(応
答)を必要としないことが前提となる。
【0038】もし、受信した各被制御装置が一斉にレス
ポンスパケットを送信すると、衝突が過剰に生じること
になる。指令の各装置への受信を確実なものにする為
に、送信パケットは複数回送信する。これによりデータ
化けやビジー等による取りこぼしを救済する。このよう
に、マルチキャスト配信は、再送や待ち時間を必ず必要
とするが、接続される装置数の増大に処理時間が影響さ
れ難い点が長所である。
【0039】次に、通常の立ち上がりシーケンスについ
て説明する。被制御装置20のAC電源投入時、被制御
装置20は被制御装置30にACKの応答を要求すると
共に付加フィールドに、被制御装置20に関する情報、
即ちIDや論理名等を入れる。被制御装置30は、AC
K要求を認識すると、同じ形式データを返信し、各被制
御装置はお互いに正常であることを認識する。
【0040】AC電源の投入タイミングは一致するとは
限らない。この場合の無応答については、その情報を保
留しておき、遅れて立ち上がった側から要求が来るのを
待つ。AC電源投入時の通信の意味は、予め接続された
前後の装置を把握する為に行う。このときの情報を保持
しておくことにより、故障装置の情報を制御装置10に
通知することができる。
【0041】共通パスにおけるコマンドの定義を説明す
る。コマンドには、Start SCAN、Finis
h SCAN、Diagnose、Read CONF
IG、Write CONFIG、DC ON、DC
OFF、Query DC ON、Query DC
OFFを定義する。Start SCANは、ローカル
パスを使ったスキャンの開始を通知する。Finish
SCANは、ローカルパスを使ったSCANの終了を
通知する。Diagnoseは、ローカルパスを使った
診断を実行する。Read CONFIGはテンポラリ
コンフィグレーション レジスタにコンフィグレーシ
ョン情報を書込む。Write CONFIGは、テン
ポラリ コンフィグレーション レジスタからコンフィ
グレーション情報を書込む。DC ONは、装置のDC
電源をオンにする。DC OFFは、装置のDC電源を
オフにする。Query DC ONは、装置のDC電
源がオンになっているか否かを確認する。また、DC
OFFの場合、レスポンスを返す。Query DC
OFFは、装置のDC電源がオフになっているか否かを
確認する。DC ONの場合、レスポンスを返す。
【0042】尚、基本的な機能は、DC ON/OFF
とQuery DC ON/OFFのみであり、その他
のコマンドは保守用のものである。
【0043】コマンドパケットのコマンド構成を図5に
示す。図5から明らかな如く、Command cod
e(response flag、group ID
flag、status code)、Trasact
ion ID、SourceID、Destinati
on ID、Length及びadditionali
nfoによって構成される。response fla
gフィールドは、そのパケットがコマンドのレスポンス
であることを示すが、通常レスポンスは返さない。re
sponse flagはパケットの方向を示し、0の
場合には制御装置10から被制御装置20、30へ、1
の場合は被制御装置20、30から制御装置10へパケ
ットが流れる。Trasaction IDは、1つの
指令を出す毎に一意のIDが付与され、通常はシリアル
番号が与えられる。このIDは、レスポンスパケットが
どのトランザクションに対応するのか確認する為に参照
される。Destination IDフィールドは、
パケットを受信する装置を、Source ID フィ
ールドはパケットを送信した装置を示す。また、gro
up IDフィールドが1であるとき、Destina
tion IDがgroup IDであることを示す。
【0044】本発明による情報処理システムの具体例を
図6に示す。この例にあっては、被制御装置A〜Dをシ
ステム1が有し、被制御装置G〜Jがシステム2配下に
あり、被制御装置E,Fが共通被制御装置としてシステ
ム1及びシステム2で使用される。被制御装置A〜Dに
は、電源制御用のIDとしてグループID=0x01が
付与され、被制御装置G〜JにはグループID=0x0
2が付与されている。また、共通装置の被制御装置E、
Fには、グループID=0x80が付与されている。
【0045】図7を参照しつつ、この電源制御システム
の電源オンシーケンスを説明する。システム1への電源
投入要求を電源制御装置が受取ると、電源制御装置は装
置A〜DにDC ONコマンドをグループID=0x0
1で、装置E、FにグループID=0x80で発行す
る。コマンドは全ての装置で受信されるが、グループI
Dを照合して該当する装置のみがDC ONを実行す
る。この場合、2つのDCONコマンドでシステム1に
おいて使用される全ての装置の電源が投入される。
【0046】電源制御装置は、グループID=0x01
とグループID=0x80に対してシステム1からの投
入指示を受けたことを保持する。その後、システム2の
電源投入要求を電源制御装置が受けると、DC ONコ
マンドを装置G〜JにグループID=0x02で発行す
る。装置G〜Jは、このコマンドによりDC ONを実
行する。装置E、Fは、電源制御装置において既に電源
オンであることが判っているので、コマンドを発行せ
ず、システム2からの電源投入指示を受けたことを保持
する。
【0047】次に、片系のみ電源オフのシーケンスを説
明する。システム1への電源切断要求を電源制御装置が
受取ると、電源制御装置は、装置A〜DにDC OFF
コマンドをグループID=0x01で発行する。該当す
る装置はDC OFFを実行する。装置E、Fは電源制
御装置においてシステム2からも投入要求を受けている
ので、システム1からの投入要求を解除するのみで、コ
マンドを発行しない。
【0048】両系電源オフのシーケンスを説明する。シ
ステム2への電源切断要求を電源制御装置が受取ると、
電源制御装置は、装置G〜JにDC OFFコマンドを
グループID=0x02で発行する。該当する装置は、
DC OFFを実行する。装置E、Fは、電源制御装置
における投入要求は既にシステム1からのみになってい
るので、装置E、Fに対しDC OFFコマンドを発行
する。
【0049】グループIDによるパケットの配信の為に
グループIDを採用することにより、マルチキャストで
指令を配信でき、少ないトラフィックでブロードキャス
ト方式より細かい制御が可能になる。情報処理システム
においては、複数のシステムで構成する場合がある。複
数システムでは、保守のとき等に片系のみの電源を遮断
することがある。
【0050】一方で、複数システム構成では、周辺装置
に相互に使用するものが存在することが多い。共有され
る装置がある場合には、1つの系毎に電源制御装置を設
置しても、他の系から使用されているか否かを判断する
ことができない。この場合には、一括して制御を行う必
要がある。その制御も装置個別に属する系を意識したも
のが必要となる。個別IDと比べてブロードキャストに
おけるトラフィックの軽減という利点が余り阻害されな
い。他方、仮に通信不可能な状態に陥った装置がある場
合には、その検出は不可能である。この点についてはブ
ロードキャスト方式と同じである。
【0051】次に、障害発生時のシーケンスを説明す
る。コマンドを受取った装置が何らかの異常を検出した
場合には、その旨コマンドレスポンスとして制御装置1
0に通知する。例えば、DC ONしたがオンにならな
い場合には、制御装置10からgroup IDにより
装置A〜Cに対してDC ONコマンドが発行される。
装置A〜Cは、コマンドを受取ると直ちに実行に移す。
その結果、装置B、CはDC ONに成功し、DC O
Nコマンドに対するレスポンスは返さない。しかし、装
置Aは、DC ONに失敗すると、status co
de =incomplete、Source ID=
装置Aで制御装置10にコマンドに対するレスポンスを
返す。このレスポンスを受取った制御装置10は、装置
AがDC ONできないことを認識する。
【0052】次に、通信不可能な装置があった場合につ
いて説明する。通常時にはコマンドレスポンスを必要と
しない為、また装置個別のポーリングを行わない為に、
通信不可能に陥ってしまった装置の検出はできない。そ
こで、制御装置10は、各被制御装置20、30に定期
的に診断パス42、43を使って各被制御装置の状況を
確認する。制御装置10は、ブロードキャストIDを使
って全ての被制御装置にDiagnoseコマンドを配
信する。Diagnoseコマンドを受取った全ての被
制御装置は、診断パス42、43を使って隣り合う被制
御装置の診断を開始する。診断の結果、異常を検出した
被制御装置は、それまでに得られていた異常が発生した
被制御装置の情報をadditional infor
mation(付加情報)として制御装置10に、Di
agnoseコマンドのレスポンスを返す。このように
して、通常不能状態に陥った装置を検出できる。
【0053】診断パス42、43を利用した各被制御装
置の設定情報の収集と配布を説明する。ローカルに接続
されたネットワークにおいて、通信相手を特定する為の
IDは、DIP(デュアル インライン パッケージ)
スイッチ等を用いて設定される。これらのID設定は、
システムの設置時に行われるが、煩雑でミスを起こし易
いと共に間違った個所の発見が困難である。しかし、本
発明による情報処理システムでは、診断パスを使用して
詳細な接続情報が得られる。
【0054】このオートコンフィグレーションのシーケ
ンスについて説明する。先ず接続装置のデータ収集は、
制御装置10が共通パス(又は通常パス)41を介して
Read CONFIGコマンドを発行する。各情報
装置は、送信用バッファに図8に示すパケットを、現在
の情報を用いて設定する。このとき、パケットのフィー
ルドのうち必要なものは Additional fi
eldである。IDは未設定で無効情報である。
【0055】Additional fieldには、
被制御装置固有のテキスト情報が格納されることを期待
する。このAdditional fieldの情報は
実際の制御には使用されず、マンマシンインターフェー
スにおける付加情報としてのみ利用される。この為に、
各被制御装置の性格に合わせた情報を持たせることがで
きる。また、被制御装置側で持つ情報であるので、絶対
的な情報であり、論理的に後から割り当てられた名称の
ミスによる誤認を防ぐことができる。
【0056】制御装置10が共通パスを通してStar
t SCANを発行すると、SCANが開始される。ル
ープ状に接続された診断パス42、43、44を使用
し、制御装置10は最後端部に接続された装置Aにマー
カーパケットを送信する。このパケットを受信した装置
AはRead CONFIGによって送信バッファに設
定した情報を次の装置Bに送信する。同様に、装置Aか
らのパケットを受信した装置Bは、装置Cに送信する。
このようにして、最後に制御装置10は最前端に接続さ
れた被制御装置からパケットを受信することになる。
【0057】制御装置10は、更に装置Aにマーカーパ
ケットを送信する。装置Aは、前回受信したマーカーパ
ケットを装置Bに送信する。このように、Read C
ONFIGコマンドで読み込まれたデータをバケツリレ
ー形式で転送する。制御装置10が送出したマーカーパ
ケットを受信することによって一巡したことを検出でき
る。このSCAN操作によって接続されている全ての被
制御装置の情報が得られる。制御装置10が共通パスを
介してEnd SCANを発行すると、SCANが終了
する。
【0058】次に、画面上でのコンフィグレーションに
ついて説明する。IDの付与は、予めユーザー毎の装置
構成図を元にした設定図を作成しておき、その設定図に
より設定される。上述したSCANの実行により得た各
被制御装置のAdditional dataをコメン
トとして図9に示すように設定画面に表示する。
【0059】図9中、PID、GIDは、夫々priv
ate ID及びgroup IDを示す。ID付与時
に、各被制御装置から得たテキスト情報を参照しながら
設定できる。また、被制御装置側ではなくコントロール
画面上で一括して設定できるので、予め用意したID付
与の設定図との照合が容易であり、設定ミスを防止でき
るという効果がある。また、private IDの重
複の自動チェックが可能である。GroupIDも、例
えば背景色による色分けとソート等によってミスを発見
し易くすることが可能である。これらの機能は、SCA
Nによって絶対的な接続情報が取得できることにより実
現できる。
【0060】IDの配布は、次のように行う。制御装置
10は、各被制御装置20、30に設定する為のパケッ
トを作成する。制御装置10が共通パス41を通してR
eadCONFIGコマンドを発行する。各被制御装置
20、30は、送信用バッファに図5に示す如きパケッ
トを現在の情報を用いて設定する。制御装置10が共通
パスを介してStart SCANコマンドを発行する
と、SCANが開始する。
【0061】ループ状に設定された診断パス42〜44
を使用して、制御装置10は最後端部に接続された装置
A(被制御装置20)にマーカーパケットを送信する。
パケットを受信した装置Aは、Read CONFIG
コマンドによって送信バッファに設定した情報を次の装
置B(被制御装置30)に送信する。同様に、装置Bは
装置Aから受信したパケットを装置Cに送信する。最後
に、制御装置10は、最前端に接続された被制御装置か
らパケットを受信することになる。また、制御装置10
は装置Aに設定情報パケットを送信する。装置Aは、前
回受信したマーカーパケットを装置Bに送信する。
【0062】このように、制御装置10において作成さ
れた設定情報をバケツリレー方式で転送する。制御装置
10は、最初に送出したマーカーパケットを受信するこ
とによって一巡したことを検知することができる。この
SCAN操作によって接続されている装置の情報を得る
ことができる。制御装置10が共通パスを通して、EN
D SCANコマンドを発行すると、SCANが終了す
る。制御装置10が共通パスを通して、Write C
ONFIGを発行する。各被制御装置は、受信バッファ
に残ったパケットを用いて現在の情報を更新する。
【0063】以上、本発明による情報処理システムの好
適実施形態例を説明したが、これは単なる例示にすぎ
ず、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること
勿論である。
【0064】
【発明の効果】上述の説明から理解されるが如く、本発
明の情報処理システムによると種々の顕著な効果が得ら
れる。即ち、通常の通信パスとは別の隣接する被制御装
置間で通信する診断用のループ状のパスを備えているの
で、ポーリング/セレクティング方式を基本とし、マル
チキャストによる通信形態をとりながら装置個別の故
障、特に通信不能状態にある被制御装置の特定を可能に
する。診断パスは専用で且つコンテンション接続である
為に、診断時間が接続した被制御装置数に依存せず一定
である。従って、システム構成の幅が大きい場合に特に
有効である。
【0065】更に、接続された各被制御装置の設定情報
を、この診断パスから収集/配信することができる。ま
た、各被制御装置の設定情報においては、装置固有の情
報(ID)を持たせることで、装置の誤認を避けること
ができ且つ認識が容易になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報処理システムの好適実施形態
例のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における診断パス用パケット
を説明するためのパケットのフィールド構成例を示す図
である。
【図3】図1に示す情報処理システムのローカル診断シ
ーケンスを示す動作説明図である。
【図4】図1に示す情報処理システムのローカル診断シ
ーケンスを示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるコマンドパケットの
コマンド構成例を示す図である。
【図6】本発明による情報処理システムのシステム構成
の一例を示す図である。
【図7】本発明による電源オン/オフシーケンスの説明
図である。
【図8】本発明の実施形態を説明するための送信用バッ
ファに設定されるパケット例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態におけるコンフィグレーショ
ンを説明するためのAdditional dataコ
メント例を示す図である。
【符号の説明】
10 制御装置 20、30 被制御装置 11、12、13、21、22、23、31、32、3
3 トランシーバ 14、15、24、25、34、35、55、56 終
端回路 40 ケーブル 41 通常パス 42、43、44 診断パス 53、54 終端コネクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御装置と複数の被制御装置とがケーブル
    を介して相互に接続されシリアル通信により通信するよ
    う構成された情報処理システムにおいて、前記ケーブル
    は、前記制御装置と前記被制御装置間の通常の通信を行
    う通常パスに加えて、前記複数の被制御装置のうち隣接
    する被制御装置間の通信を行う診断パスを備えることを
    特徴とする情報処理システム。
  2. 【請求項2】前記ケーブルの両端には、終端回路を含む
    終端コネクタを有することを特徴とする請求項1に記載
    の情報処理システム。
  3. 【請求項3】前記ケーブルは、診断ループバックパスを
    含み、前記終端コネクタを介して前記診断パスと接続さ
    れ、ループ状診断パスを形成することを特徴とする請求
    項2に記載の情報処理システム。
  4. 【請求項4】前記制御装置及び前記各被制御装置は、各
    々前記通常パスに接続される1台のトランシーバと、前
    記診断ループに接続される2台のトランシーバを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】前記診断ループに接続される前記各トラン
    シーバは終端回路を備えることを特徴とする請求項4に
    記載の情報処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016005022A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社東芝 ループ型保護リレーシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016005022A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社東芝 ループ型保護リレーシステム

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