JP2000354022A - 干渉キャンセル装置 - Google Patents

干渉キャンセル装置

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JP2000354022A JP16535799A JP16535799A JP2000354022A JP 2000354022 A JP2000354022 A JP 2000354022A JP 16535799 A JP16535799 A JP 16535799A JP 16535799 A JP16535799 A JP 16535799A JP 2000354022 A JP2000354022 A JP 2000354022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ユーザ信号の受信レベルを測定するための
受信機を用いることなく簡易な構成で受信レベルの大小
順位を表すレベルランキング情報を生成する。 【解決手段】 CDMA方式により複数の移動局の各々
から送信されるユーザ信号の受信SIRを所定範囲内に
収めるための送信電力制御機能を備えられた基地局に干
渉キャンセル装置10を設ける。ここでは、レベルラン
キング回路18が、各ユーザ信号の受信レベル計測値か
らではなく、それらユーザ信号のシンボルレート、SI
Rの制御目標値及びTPC信号に基づき、レベルランキ
ング情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は干渉キャンセル装置
に関し、例えばスペクトル直接拡散符号分割多重(DS
−CDMA)方式を採用する基地局において複数ユーザ
信号の相互干渉を低減しつつ受信信号から各ユーザ信号
を分離抽出する干渉キャンセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DS−CDMA方式では、各移動
局から送信されるユーザ信号は、各々固有の拡散符号で
広い周波数帯域に拡散され、伝送路に送出される。一
方、基地局では、複数のユーザ信号が重畳された受信信
号に対し、移動局側と同一の拡散符号を用いた逆拡散処
理を施し、再び元のユーザ信号を分離抽出する。この
際、拡散符号の相互相関に起因して分離抽出するユーザ
信号には相互干渉が含まれる。
【0003】かかる相互干渉を低減するため、従来、マ
ルチステージ干渉キャンセル装置が各種提案されてい
る。このうち、各々ユーザ信号に対応した複数の干渉キ
ャンセルユニットを直列接続してなる干渉キャンセル装
置では、受信レベルが大きなユーザ信号の方が相互干渉
の影響が少ないと考えられるため、受信レベルが大きな
ユーザ信号から順に干渉キャンセル処理を行う。このよ
うな干渉キャンセル装置としては、例えば特開平10−
51353号公報に係るCDMAマルチユーザ受信装置
がある。
【0004】図4は、従来技術に係る、この種の干渉キ
ャンセル装置の構成を示す図である。同図に示すよう
に、この干渉キャンセル装置100は、各ユーザ信号の
受信レベルを測定する受信レベル測定部102と、複数
ユーザに対する干渉キャンセル処理を複数ステージにわ
たって行う第1ステージ12、第2ステージ14、及び
第3ステージ16と、レベルランキング回路106と、
を含んで構成されている。
【0005】第1ステージ12はICU(干渉キャンセ
ルユニット)20−1〜20−n、遅延素子24−1〜
24−n、加算器22−1〜22−nを含んでいる。I
CU20−1には受信信号が入力されており、あるユー
ザ信号に係る干渉レプリカが生成される。干渉レプリカ
は一方で再び拡散されてから加算器22−1に与えら
れ、そこで遅延素子24−1によりICU20−1での
処理時間だけ遅延された受信信号から差し引かれる。こ
の結果は加算器22−1から誤差信号として出力され
る。干渉レプリカは他方で、そのままの形で次ステージ
たる第2ステージ14のICU26−1にも与えられ
る。
【0006】ICU20−2〜20−nについても同様
であり、そこで、加算器22−1〜22−(n−1)か
ら出力される誤差信号に基づき、他のユーザ信号に係る
干渉レプリカが生成される。そして、それら干渉レプリ
カは再び拡散された後に次の加算器22−2〜22−n
に供給され、遅延素子24−2〜24−nによる遅延を
経た誤差信号からさらに差し引かれるとともに、そのま
まの形で次ステージたる第2ステージ14のICU26
−2〜26−nにも与えられる。
【0007】一方、第2ステージ14はICU26−1
〜26−n、遅延素子30−1〜30−n、加算器28
−1〜28−nを含んでいる。ここでは、まずICU2
6−1に加算器22−nで得られた誤差信号が入力され
るとともに、第1ステージ12のICU20−1で得ら
れた干渉レプリカが入力される。ここでは、誤差信号を
逆拡散してなる信号と干渉レプリカとの差分が取られ、
その差分信号から干渉レプリカが再生成される。以降の
処理は第1ステージ12と同様である。
【0008】最後の第3ステージ16はICU32−1
〜32−n、遅延素子36−1〜36−(n−1)、加
算器34−1〜34−(n−1)を含んでいる。ここで
も第2ステージ14と同様の干渉キャンセル処理が行わ
れ、最後にICU32−1〜32−nから各干渉レプリ
カが干渉除去済みのユーザ信号として出力される。
【0009】受信レベル測定部102は総数nのユーザ
に対応したn個の受信機(RX)104−1〜104−
nを含んでおり、多重化された各シンボル時刻の受信信
号がパラレルにそれらに入力され、ここで各ユーザ信号
毎に受信レベルが測定される。そして、この測定結果は
レベルランキング回路106に供給されている。
【0010】レベルランキング回路106では、n人の
ユーザを、そのユーザ信号の受信レベルの大きい順にソ
ーティングしてレベルランキング情報を生成する。この
レベルランキング情報は、例えばユーザ、ユーザ信号の
受信シンボル時刻、受信レベル順位を対応づけてなる三
次元テーブルの形態でレベルランキング回路106に保
持されるようになっており、レベルランキング回路10
6では、その内容に応じて第1〜第3ステージ12,1
4,16に含まれるICU20,26,32に干渉キャ
ンセル処理の対象たるユーザを指示する。これにより、
第1〜第3ステージ12,14,16では、受信レベル
の大きなユーザ信号から順に干渉キャンセル処理を施す
ことができるようになる。
【0011】この他にも、例えば特開平9−33127
4号公報に係るDS−CDMA干渉キャンセル装置のよ
うに、レベルランキング情報を受信信号に添付して直列
接続された干渉キャンセルユニットに供給するものもあ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術に係
る干渉キャンセル装置100では各ユーザ信号の受信レ
ベルを測定するためにユーザ数に対応したn個の受信機
104を必要とし、回路規模が増大するという問題があ
る。
【0013】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、各ユーザ信号の受信レベルを測定
するための受信機を用いることなく簡易な構成で受信レ
ベルの大小順位を表すレベルランキング情報を生成する
ことのできる干渉キャンセル装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る干渉キャンセル装置は、符号分割多重
方式により複数の移動局の各々から送信されるユーザ信
号の信号対干渉電力比を所定範囲内に収めるための制御
手段が備えられた基地局に設けられ、該基地局における
受信信号からユーザ信号間の相互干渉を低減しつつ各ユ
ーザ信号を分離抽出する干渉キャンセル装置であって、
各ユーザ信号の拡散率に基づき、各ユーザ信号の受信レ
ベルの大小順を表すレベルランキング情報を生成するレ
ベルランキング手段と、前記レベルランキング情報に基
づき、受信レベルの大きなユーザ信号から順に、それら
ユーザ信号に係る干渉成分を前記基地局における受信信
号から除去する干渉キャンセル処理手段と、を含むこと
を特徴とする。
【0015】ここでは、本発明に係る干渉キャンセル装
置が設けられる基地局に、各ユーザ信号の信号対干渉電
力比(Signal to Interference Ratio:SIR)を所定
範囲内、例えば一定値に収めるための制御手段が備えら
れており、また、取り扱うユーザ信号には拡散率の異な
るものが存在することを前提とする。
【0016】かかる前提の下では、拡散率が高いユーザ
信号ほど電力レベルが低く、拡散率が低いユーザ信号ほ
ど電力レベルが高くなる。このため、本発明では上記レ
ベルランキング手段が各ユーザ信号の拡散率に基づいて
レベルランキング情報を生成している。このため、受信
機を用いることなく簡易な構成でレベルランキング情報
を生成することができ、回路規模を削減することができ
る。
【0017】また、本発明の一態様では、前記複数の移
動局の各々から送信されるユーザ信号は共通の拡散レー
トにて周波数拡散され、前記レベルランキング手段は、
各ユーザ信号のシンボルレートに基づいて前記レベルラ
ンキング情報を生成することを特徴とする。
【0018】上述したように、拡散率が高いユーザ信号
ほど電力レベルが低く、逆に拡散率が低いユーザ信号ほ
ど電力レベルが高いが、移動局から送信されるユーザ信
号が同じ拡散レートにて周波数拡散されている場合、基
地局では各ユーザ信号のシンボルレートにより、その電
力レベルの大小を判断することができる。このため、本
態様では前記レベルランキング手段が各ユーザ信号のシ
ンボルレートに基づいてレベルランキング情報を生成し
ており、これにより、受信機を用いることなく簡易な構
成でさらに詳細なレベルランキング情報を生成すること
ができるようになる。
【0019】また、本発明の一態様では、前記レベルラ
ンキング手段は、さらに前記制御手段における各ユーザ
信号の信号対干渉電力比の制御目標値に基づき、前記レ
ベルランキング情報を生成することを特徴とする。
【0020】本発明は、基地局に各ユーザのSIRを所
定範囲内に収めるための制御手段が備えられていること
を前提とするが、この際、各ユーザ信号に与えられたS
IRの制御目標値が異なれば、その値により各ユーザ信
号の電力レベルの大小を判断することができる。例え
ば、ユーザ信号毎に1フレーム当たりどれくらいのビッ
トエラーが発生するかを調べ、各ユーザ信号の伝送品質
を均質化するため、特定のユーザ信号についてSIRの
制御目標値を上げたり、逆に下げたりすることが行われ
る。このような場合、SIRの制御目標値が大きなユー
ザ信号については同じ拡散率であっても電力レベルが高
く、逆にSIRの制御目標値が小さなユーザ信号につい
ては同じ拡散率であっても電力レベルが低いと判断でき
る。このため、本態様では、前記レベルランキング手段
が各ユーザ信号に対するSIRの制御目標値に基づき、
レベルランキング情報を生成している。これにより、受
信機を用いることなく簡易な構成でさらに詳細なレベル
ランキング情報を生成することができるようになる。
【0021】さらに、本発明の一態様では、前記制御手
段は、前記複数の移動局に対してユーザ信号の送信電力
レベルを上下するよう指示する送信電力制御信号を送信
する送信電力制御信号送信手段を含み、前記レベルラン
キング手段は、各移動局に対して送信される送信電力制
御信号にさらに基づき、前記レベルランキング情報を生
成することを特徴とする。
【0022】繰り返し述べるように、本発明は基地局に
各ユーザのSIRを所定範囲内に収めるための制御手段
が備えられていることを前提とするが、この制御手段が
移動局に対してユーザ信号の送信電力レベルを上下する
よう指示する送信電力制御(Transmission Power Contr
ol;TPC)信号を送信する手段を含んで構成されてい
る場合、移動局がそのTPC信号に応じて送信電力レベ
ルを上下することにより、各ユーザのSIRが所定範囲
内に収まるようになる。この場合、基地局から発せられ
るTPC信号が移動局に対して送信電力を下げるよう指
示するものであれば、現在受信しているユーザ信号につ
いては電力レベルが大きいと判断できる。逆に、基地局
から発せられるTPC信号が移動局に対して送信電力を
上げるよう指示するものであれば、現在受信しているユ
ーザ信号については電力レベルが小さいと判断できる。
このため本態様では、上記レベルランキング手段が基地
局から各移動局に対して送信されるTPC信号に基づ
き、レベルランキング情報を生成している。これによ
り、受信機を用いることなく簡易な構成でさらに詳細な
レベルランキング情報を生成することができるようにな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る干渉キ
ャンセル装置の構成を示す図である。同図に示す干渉キ
ャンセル装置10は、それぞれnユーザに対する干渉キ
ャンセル処理を行う第1〜第3ステージ12,14,1
6を含んで構成されている(マルチユーザ・マルチステ
ージ逐次処理型干渉キャンセル装置)。これら第1〜第
3ステージ12,14,16は既に説明した従来技術に
係る干渉キャンセル装置100に含まれるものと同一構
成及び同一作用を有するので、ここでは説明を省略す
る。
【0025】以下の説明では、1)各ユーザ信号のSI
Rを所定範囲内に収めるための送信電力制御機能が備え
られた基地局に干渉キャンセル装置10が設けられてお
り、また、2)拡散率の異なる複数のユーザ信号を取り
扱うことのできる基地局に干渉キャンセル装置10が設
けられており、3)各移動局では拡散レートが同一であ
る、ことを前提とする。干渉キャンセル装置10は、か
かる前提の下、受信機を用いることなくレベルランキン
グを行う。
【0026】すなわち、本発明にかかる干渉キャンセル
装置10には、従来技術に係る干渉キャンセル装置10
0とは異なり、新規なレベルランキング回路18を有し
ている。従来技術ではレベルランキングに受信レベル測
定部102を必要としていたのに対し、このレベルラン
キング回路18によれば、かかる構成を用いることなく
ユーザ信号の受信レベルの大小順位を表すレベルランキ
ング情報を生成することができる。したがって、本干渉
キャンセル装置10には受信レベル測定部102が設け
られておらず、同干渉キャンセル装置10は従来技術に
比して小さな回路規模で実現することができる。
【0027】その他の機能については、この干渉キャン
セル装置10は、従来技術に係るレベルランキング回路
106と同様である。すなわち、干渉キャンセル装置1
0が生成するレベルランキング情報は、例えばユーザ、
ユーザ信号の受信シンボル時刻、受信レベル順位を対応
づけてなる三次元テーブルの形態で、レベルランキング
回路18に含まれる図示しないメモリ保持されるように
なっている。レベルランキング回路18では、その内容
に応じて第1〜第3ステージ12,14,16に含まれ
るICU20,26,32に干渉キャンセル処理の対象
たるユーザを指示する。こうして、第1〜第3ステージ
12,14,16は、受信レベルの大きなユーザ信号か
ら順に干渉キャンセル処理を施すことができる。
【0028】図2は、レベルランキング回路18のソー
ト処理に関わる構成を示す図である。同図に示すよう
に、レベルランキング回路18は、シンボルレートソー
ト部38と、ターゲットSIRソート部40と、TPC
ソート部42と、を含んで構成されている。シンボルレ
ートソート部38には、図示しない基地局の制御装置か
ら各ユーザ信号のシンボルレート情報が入力されるよう
になっており、この情報に基づいて第1回目のレベルラ
ンキング処理を行う。
【0029】すなわち、本干渉キャンセル装置10が設
けられる基地局では、各ユーザ信号のSIRが一定範囲
に収まるようになっており、さらに各ユーザ信号の拡散
レートが同一であるため、シンボルレートが高いユーザ
信号ほど拡散率が低く、このため電力レベルは高いと判
断できる。逆に、シンボルレートが低いユーザ信号ほど
拡散率が高く、このため電力レベルが低いと判断でき
る。このため、シンボルレートソート部38では、シン
ボルレート情報に基づいて第1回目のレベルランキング
処理を行い、レベルランキング情報を生成する。
【0030】次にターゲットSIRソート部40には、
シンボルレートソート部38でのソート結果たるレベル
ランキング情報が入力されるとともに、図示しない基地
局の制御装置から各ユーザ信号のSIRの制御目標値
(ターゲットSIR)が入力されている。すなわち、本
干渉キャンセル装置10が設けられた基地局では、ユー
ザ信号毎に1フレーム当たりどれくらいのビットエラー
が発生するかを調べ、各ユーザ信号の伝送品質を均質化
するため、特定のユーザ信号についてSIRの制御目標
値を上下して、SIRの制御目標値をユーザ毎に設定し
ている。そこでターゲットSIRソート部40では、S
IRの制御目標値が大きなユーザ信号については同じ拡
散率であっても電力レベルが高く、逆にSIRの制御目
標値が小さなユーザ信号については同じ拡散率であって
も電力レベルが低いと判断し、それにより前段のシンボ
ルレートソート部38から入力されたレベルランキング
情報を更新している。
【0031】なお、SIRの制御目標値は概略一致して
いる方が復調性能の点からは好ましいため、この設定に
よるユーザ間の差は比較的小さなものに抑えられるのが
一般的である。ただ、そのように小さなSIRの制御目
標値の差であっても、同一のシンボルレートで同一の拡
散率のユーザ信号について、その電力レベルの大小順位
を判断するのに役立つのである。
【0032】ターゲットSIRソート部40で更新され
たレベルランキング情報は、さらに後段に接続されたT
PCソート部42に入力される。ここで、基地局では送
信電力制御のために移動局に送信するTPC信号が生成
されるようになっており、この各ユーザに対するTPC
信号がTPCソート部42にも入力されている。そし
て、TPCソート部42ではTPC信号の内容に基づ
き、前段のターゲットSIRソート部40から出力され
たレベルランキング情報を更新している。すなわち、移
動局に対して送信電力を下げるように指示する旨のTP
C信号が入力されると、そのTPC信号に対応する(受
信済みの)ユーザ信号は電力レベルが高いと判断し、逆
に移動局に対して送信電力を上げるように指示する旨の
TPC信号が入力されると、そのTPC信号に対応する
ユーザ信号は電力レベルが低いと判断する。こうして、
TPCソート部42ではTPC信号に基づいてレベルラ
ンキング情報を更新している。
【0033】図3は、レベルランキング回路18の各部
で生成される各時刻のレベルランキング情報を模式的に
示す図であり、同図(a)はシンボルレートソート部3
8で生成されたレベルランキング情報を示し、同図
(b)はターゲットSIRソート部40で更新されたレ
ベルランキング情報を示し、同図(c)はTPCソート
部42で更新されたレベルランキング情報を示してい
る。
【0034】これらの図に示すように、シンボルレート
ソート部38では、各ユーザ信号のシンボルレートの種
類が比較的少ないため、大まかなソーティングしか出来
ない。同図(a)に示す例では、ユーザA,B,E,F
については他ユーザよりも電力レベルが大きいことは判
断できるものの、さらにその中でどのユーザの電力レベ
ルが大きいかは判断できない。
【0035】次のターゲットSIRソート部40では、
同図(a)に示されるレベルランキング情報が入力され
ると、SIRの制御目標値に基づいてソーティング内容
を更新する。具体的には、前段のシンボルレートソート
部38では電力レベルの大小順の判断がつかなかったユ
ーザ群につき、SIRの制御目標値に基づいて大小順を
決定する。同図(a)の例では、シンボルレートソート
部38ではユーザA,B,E,Fの間で電力レベルの大
小順が判断つかないが、ターゲットSIRソート部40
では、このユーザA,B,E,Fに係るユーザ信号に対
するSIRの制御目標値の大小順を調べ、降順にソーテ
ィングする。ターゲットSIRソート部40では、同様
に、シンボルレートが等しく大小順を決定できなかった
他のユーザ群についても、その中でSIRの制御目標値
に従ってソーティングを行い、同図(b)に示されるレ
ベルランキング情報を出力する。
【0036】さらに次のTPCソート部42では、同図
(b)に示されるレベルランキング情報が入力され、こ
れをTPC信号に基づいて再度ソーティングし、同図
(c)に示されるレベルランキング情報を出力する。す
なわち、同図(b)に示されるレベルランキング情報で
は、ターゲットSIRソート部40による更新を経たに
も拘わらず、例えばユーザB,Eなどは、いずれが電力
レベルの大きなユーザ信号であるか判別できない。そこ
で、こうした判別のできないユーザ群に対し、その中で
SIRの制御目標値に従って再度ソーティングを行う。
同図では、ユーザBとユーザEが同一のシンボルレート
で、かつSIRの制御目標値が同一であり、両者のいず
れが電力レベルが大きいかシンボルレートソート部38
及びターゲットSIRソート部40の処理では未だ判別
がつかない。しかしながら、TPCソート部42によれ
ば、ユーザBに対しては送信電力を下げる旨のTPC信
号(ロウ制御)を送信しており、一方、ユーザEに対し
ては送信電力を上げる旨のTPC信号(ハイ制御)を送
信していることから、ユーザEの方が電力レベルが大き
く、ユーザBの方が電力レベルが小さいと判断でき、そ
の判断結果に従って同図(b)のレベルランキング情報
から同図(c)のレベルランキング情報を生成する。
【0037】以上説明した干渉キャンセル装置10によ
れば、従来技術のように、各ユーザ信号の受信レベルを
受信機等で計測することなく、基地局で既に活用されて
いた情報(信号、データ)を用いてレベルランキング情
報を生成することができる。このため、回路規模を削減
して装置を小型化することができる。
【0038】なお、以上説明した干渉キャンセル装置1
0は種々の変形実施が可能である。
【0039】例えば、以上の説明ではシンボルレートソ
ート部38とターゲットSIRソート部40とTPCソ
ート部42とを、この順で用いてレベルランキング処理
を行ったが、シンボルレートソート部38でのレベルラ
ンキング処理だけでも一応のレベルランキング情報を得
ることができる。
【0040】また、以上の説明では、シンボルレートソ
ート部38が、各移動局にて拡散レートが等しいことを
前提に、ユーザ信号のシンボルレートによりレベルラン
キングを行ったが、そのような前提のない場合には各ユ
ーザ信号の拡散率からレベルランキングを行うことがで
きる。
【0041】さらに、以上の説明では干渉キャンセル処
理を、図1に示される構成を有する第1〜第3ステージ
12,14,16において行ったが、レベルランキング
回路18で生成されるレベルランキング情報に基づき、
受信レベルの大きなユーザ信号から順に、それらユーザ
信号に係る干渉成分を基地局における受信信号から除去
するのであれば、どのような回路構成を採用してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る干渉キャンセル装
置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る干渉キャンセル装
置が備えるレベルランキング回路の構成を示す図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態に係る干渉キャンセル装
置が備えるレベルランキング回路における電力レベルの
ソーティング処理を説明する図である。
【図4】 従来技術に係る干渉キャンセル装置の構成を
示す図である。
【符号の説明】
10 干渉キャンセル装置、12 第1ステージ、14
第2ステージ、16第3ステージ、18 レベルラン
キング回路、20,26,32 ICU、22,28,
34 加算器、24,30,36 遅延素子、38 シ
ンボルレートソート部、40 ターゲットSIRソート
部、42 TPCソート部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号分割多重方式により複数の移動局の
    各々から送信されるユーザ信号の信号対干渉電力比を所
    定範囲内に収めるための制御手段が備えられた基地局に
    設けられ、該基地局における受信信号からユーザ信号間
    の相互干渉を低減しつつ各ユーザ信号を分離抽出する干
    渉キャンセル装置であって、 各ユーザ信号の拡散率に基づき、各ユーザ信号の受信レ
    ベルの大小順を表すレベルランキング情報を生成するレ
    ベルランキング手段と、 前記レベルランキング情報に基づき、受信レベルの大き
    なユーザ信号から順に、それらユーザ信号に係る干渉成
    分を前記基地局における受信信号から除去する干渉キャ
    ンセル処理手段と、 を含むことを特徴とする干渉キャンセル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の干渉キャンセル装置に
    おいて、 前記複数の移動局の各々から送信されるユーザ信号は共
    通の拡散レートにて周波数拡散され、 前記レベルランキング手段は、各ユーザ信号のシンボル
    レートに基づいて前記レベルランキング情報を生成する
    ことを特徴とする干渉キャンセル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の干渉キャンセル
    装置において、 前記レベルランキング手段は、さらに前記制御手段にお
    ける各ユーザ信号の信号対干渉電力比の制御目標値に基
    づき、前記レベルランキング情報を生成することを特徴
    とする干渉キャンセル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の干渉
    キャンセル装置において、 前記制御手段は、前記複数の移動局に対してユーザ信号
    の送信電力レベルを上下するよう指示する送信電力制御
    信号を送信する送信電力制御信号送信手段を含み、 前記レベルランキング手段は、各移動局に対して送信さ
    れる送信電力制御信号にさらに基づき、前記レベルラン
    キング情報を生成することを特徴とする干渉キャンセル
    装置。
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US7027810B2 (en) 2001-09-12 2006-04-11 Nec Corporation Method of determining electric field state of mobile station also in view of electric field state of uplink
JP2017028435A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 日本電信電話株式会社 送信電力制御方法、無線通信システム及び無線通信装置

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