JP2000353234A - 衛星画像からの海面抽出処理方法 - Google Patents

衛星画像からの海面抽出処理方法

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JP2000353234A
JP2000353234A JP11163615A JP16361599A JP2000353234A JP 2000353234 A JP2000353234 A JP 2000353234A JP 11163615 A JP11163615 A JP 11163615A JP 16361599 A JP16361599 A JP 16361599A JP 2000353234 A JP2000353234 A JP 2000353234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星画像をディジタルマップと比較照合して
陸地部分と海面を判別する際に、衛星の軌道誤差や姿勢
誤差に起因する衛星画像の位置誤差を考慮し、その影響
を除去する。 【解決手段】 衛星画像データ1の座標に対応する数値
地図データベース5の標高情報が陸地であることを示す
衛星画像画素に衛星画像の位置誤差を考慮した陸地マス
クパターンを適用して陸地除去部4により陸地部分を除
去し、さらに海面部分の画素データについて目標検出部
6により目標検出処理を行い、撮影日時の異なる衛星画
像上の同一位置での目標データを比較してディジタルマ
ップに登録されていない海上構造物等を海上構造物等除
去部9により除去することで、衛星画像上の海面部分を
正しく抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星によっ
て撮影された地球表面の画像から陸地の部分を自動的に
識別して海面の部分の画像データを検出する衛星画像か
らの海面抽出処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星画像は、人工衛星の撮像装置で撮影
した地球表面の画像データを人工衛星に搭載した信号処
理装置、送信装置を介して地上に送り、地上の受信装
置、信号処理装置を経由して電子計算機にて処理可能な
CD−ROM、磁気テープ等の媒体に記録する。
【0003】従来の技術では、これらの媒体を入出力制
御部で読み取り、表示装置に表示された衛星画像を人間
が目視して、陸地か海面かを判断し、人間の入力装置に
よって画像編集およびデータ編集を行っていた。
【0004】また、従来の技術では、目視による方法に
加えて、ディジタルマップを使用する方法、海面と陸地
の画像の特徴の違いを利用して区別する方法が用いられ
ていたが、これらにより取りきれない陸地部分について
は、人手により範囲指定を行い除去する方法が取られて
いた。
【0005】ディジタルマップによる方法では、電子計
算機に入力された衛星画像の各画素の位置座標(X_R
NG,Y_AZ)とディジタルマップデータ(X_UT
M,Y_UTM,height)とを電子計算機内部で
単一平面の座標上で照合し、同一位置での衛星画像のデ
ィジタルマップデータの標高(height)が0であ
るか否かで陸地か海面かの判定をする処理方法が研究さ
れている。
【0006】ここで、X_RNGは衛星画像のレンジ方
向の座標、Y_AZは衛星画像のアジマス方向の座標で
ある。レンジとは、衛星の撮像装置の目視線方向を基準
とした距離を示すものであり、アジマスとは、衛星の撮
像装置の中心軸から見た左右方向の角度を示すものであ
る。また、X_UTM,Y_UTMは、市販の地図やデ
ィジタルマップデータで一般的に使用されている直交座
標系であり、X軸とY軸の方向は緯線とその直交方向と
なっている。UTM座標系については従来より知られて
いるので詳細な説明を省略する。また、height
は、X_UTM,Y_UTMで定まる位置の標高を示す
ものであり、ディジタルマップデータにおいては、海面
は標高を0とする等の方法により陸地との区別がつけら
れている。
【0007】衛星画像上のX_RNGとY_AZ座標
と、X_UTM,Y_UTMとの間の座標変換について
は、必要な変換式と変換計算の係数が各衛星運用機関か
ら提供されており、この変換式および変換係数を用いる
ことにより、両座標を相互に変換し、同一平面に重ね合
わせることが可能である。この方法についても従来より
知られているので詳細な説明を省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
船舶の監視・海洋汚染のモニタリング等の目的で海面の
画像を解析する上で、海岸線や岩礁等の陸地の一部が海
岸線に混入することにより解析結果に誤りが発生するこ
とが起こっていた。
【0009】また、ディジタルマップを使用する方法で
は、衛星の軌道誤差に起因する衛星画像とディジタルマ
ップの位置ずれの影響を受けること、ディジタルマップ
の分解能以下の小さな岩礁や海上の人工構造物について
はディジタルマップに記載されていない等の問題があ
り、完全な陸地の除去はできなかった。
【0010】これは、衛星の軌道および姿勢から推定し
た衛星画像の撮影位置範囲が軌道誤差および姿勢誤差に
よって真の位置に比べて数100mから1kmの範囲で
ずれるために、これが衛星画像の画素とディジタルマッ
プの画素の位置ずれとなって、正しく照合ができないこ
とによって、陸地と海面の境界部分で誤った判定を行う
ためである。
【0011】また、ディジタルマップデータの分解能が
250m等の大きさであるのに対して衛星画像の分解能
が1m〜20m程度と細かく、ディジタルマップにおい
て明記されていない海上の人工構造物や岩礁等について
も、衛生画像上は明確に確認されるため、照合が不一致
となる。
【0012】ディジタルマップによらずに、陸地と海面
の画像の特徴の違いによる判別の方式の場合において
も、海岸線の抽出が完全に行えないこと、船舶等を陸地
と誤ることにより誤りが発生した。
【0013】以上の通り、従来の方法では、十分な陸地
の除去と海面の抽出はできず、人手による補助が必要で
あったため、船舶や海洋汚染の監視等の自動化・オンラ
イン化されたシステムを構築する上での大きな障害とな
っていた。
【0014】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、衛星画像の撮影位置の誤差による画
像データの位置のずれがあっても衛星画像の画素データ
上の陸地部分と海面部分を正しく識別できる衛星画像か
らの海面抽出処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る衛星画像
からの海面抽出処理方法は、衛星画像から陸地と海面を
識別し海面画像を自動抽出するための衛星画像からの海
面抽出処理方法において、衛星画像の全域を走査して、
各画素に対応するディジタルマップのデータに基づいて
陸地と海面の識別を行う際に、衛星画像の位置誤差を考
慮して拡大処理したマスクパターンを用いることによ
り、陸地部分を自動的に除去することを特徴とするもの
である。
【0016】また、陸地部分の除去後の画像について、
衛星画像の各画素の輝度を検出スレッショルドと比較評
価することにより、海面上の人工構造物、岩礁、船舶等
の目標物を検出することを特徴とするものである。
【0017】さらに、衛星画像上で検出した海面上の目
標物について、衛星の軌道誤差および姿勢誤差から算出
した推定位置誤差範囲で、撮影日時の異なる同一地域の
衛生画像と照合することにより、海上の人工構造物、岩
礁等の海上固定物を検出し、陸地部分の除去後の衛星画
像からさらにこれらの海上固定物を除去することで、海
面を抽出することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る衛星画像からの海面抽出処理方法
を説明するもので、衛星画像における陸地と海面の識別
を行う方法を実行する装置の全体構成図である。
【0019】図1において、1は衛星運用機関において
衛星から受信処理されCD−ROM、磁気テープ等の記
録媒体に記録された衛星画像データであり、この衛星画
像の媒体には、衛星画像とともに、衛星画像上の位置と
地球表面上の位置を照合するための座標変換係数等の必
要なデータが添付されている。2は衛星画像データ1を
媒体から読み込み、表示装置3に対して衛星画像を表示
するとともに、抽出された海面画像データ10を出力す
るための入出力部である。
【0020】4は衛星画像の撮影範囲に対応するディジ
タルマップデータを数値地図データベース5から読み出
し、衛星画像とディジタルマップデータとの両者を比較
照合することにより衛星画像から陸地の除去を行う陸地
除去部である。6は陸地除去後の衛星画像に対して、海
上構造物、岩礁、船舶等の海上目標物を検出する目標検
出部である。7は目標検出部6にて衛星画像から検出さ
れた海上目標物と、過去の異なる日時に撮影されて衛星
画像から検出されて目標データベース8に記録されてい
る海上目標物と位置の照合を行い、岩礁等の海上固定物
を特定する目標管理部である。9は陸地除去部4におい
て陸地を除去した衛星画像に対して、目標管理部7で検
出した海上固定物を更に除去処理することにより、正し
い海面を得るための海上構造物等除去部である。
【0021】次に、上記実施の形態1の動作を、図8〜
図11を参照しながら説明する。図8は陸地除去部4、
図9は目標検出部6、図10は目標管理部7、図11は
海上構造物等除去部9の動作を示すフローチャートであ
る。
【0022】陸地除去部4においては、図8に示すよう
に、まず、走査開始位置設定27において、衛星画像の
左上位置(X_UTM,Y_UTM)を走査開始位置に
設定する。
【0023】次に、図2に示す衛星画像とディジタルマ
ップデータのように、衛星画像とディジタルマップとで
は座標系の定義が異なっているため、座標変換を行い照
合を行う。すなわち、衛星画像位置のディジタルマップ
位置への変換処理28において、現時点の衛星画像上の
走査位置に対応するディジタルマップ上の位置を求め
る。ここにおいて、その変換fprojは、衛星画像の
座標系からディジタルマップの座標系への変換を行う変
換式であり、衛星運用機関から提供されるものである。
この方法は従来から知られたものであり、詳細の説明は
省略する。
【0024】次に、ディジタルマップ標高データに基づ
く海面/陸地判別処理29において、走査位置に対応す
るディジタルマップの標高値を調べることにより、ディ
ジタルマップの対応位置が陸地か海面かの判定を行う。
【0025】判定の結果、ディジタルマップ上の対応位
置が陸であると判定された場合には、拡大された陸地マ
スクパターンに基づく陸地判別処理30において、衛星
画像の対応位置を陸地として除去(陸地フラグを設定す
ることにより海面画像から除去する)するとともに、該
当位置の周辺の図3に示す陸地マスクパターンの範囲の
画素についても同様に陸地として除去する。
【0026】そして、レンジ方向走査終了確認処理31
において、現在の衛星画像上の走査位置がレンジ方向の
末端(右端)であるか否かを判定し、末端である場合に
は、レンジ方向を左端に戻しアジマス方向の走査を先に
(下に)進める。末端でない場合には、アジマス位置は
そのままとし、レンジ方向の走査を先に進める。
【0027】さらに、レンジ方向の走査継続処理32
は、レンジ方向の走査が末端に達していない場合に、レ
ンジ方向の走査を先に進める処理であり、アジマス位置
は変更しない。その後、処理28以降の処理を繰り返し
実行する。
【0028】レンジ方向の走査が末端に達している場合
に、アジマス方向の走査を先に進めるに先だって、アジ
マス方向が末端(下端)に達していないかの判定をアジ
マス方向走査終了確認処理33で確認する。
【0029】確認の結果、アジマス方向が末端に達して
いない場合には、アジマス方向走査継続処理34におい
て、アジマス方向を先に(下に)進める。この際にレン
ジ方向は初期位置(左端)に初期化する。その後、処理
28以降の処理を繰り返し実行する。確認の結果、アジ
マス方向が末端に達した場合には、陸地除去部の処理を
終了する。
【0030】次に、目標検出部6においては、図9に示
すように、まず、走査開始位置の設定処理35におい
て、衛星画像の左上位置(X_UTM,Y_UTM)を
走査開始位置に設定する。
【0031】次に、衛星画像上の現時点の走査位置が陸
地除去部において陸地として判定されているかどうか
を、海面・陸地判定処理36において確認する。
【0032】確認の結果、衛星画像上の現時点の走査位
置が陸地除去部において陸地と判定されていた場合に
は、その位置に対する目標検出処理は実施せず、走査を
先に進める。他方、確認の結果、衛星画像上の現時点の
走査位置が陸地除去部において陸地と判定されていなか
った場合には、その走査位置に図5に示す目標検出ゲー
トを設定する。
【0033】目標検出ゲートは、外枠19と内枠20か
ら構成されており、それぞれの範囲に入る画素の振幅
(衛星画像に記録されている衛星撮像装置の受信信号の
振幅値)の平均(mean_Gate_in,mean
_Gate_out)の比(Gate_Ratio)を
計算し、これにより目標の有無の判定を行う。
【0034】この目標検出ゲートによる目標の有無の判
定方式は、従来から目標捜索レーダにおいて用いられて
いた、図6に示すレーダの目標検出回路の方法を2次元
化したものである。レーダは入力信号が時系列データと
して入力されるため、目標検出ゲートは目標検出範囲の
レンジビン23とこれを挟む2つのレンジビン遅延回路
22から構成されている。また、レーダの目標検出回路
については、従来からの方法であり、詳細な説明を省略
する。
【0035】次に、目標検出判定処理38において、目
標検出ゲートの外枠と内側の平均振幅の比(Gate_
Ratio)を判定スレッショルドと比較評価すること
により、現在の走査位置の目標の有無を判定する。
【0036】目標検出判定処理38において、振幅比が
スレッショルドを超えている場合には、現在の走査位置
に目標有りと判定し、新規検出目標登録処理39におい
て、現在の走査位置のアジマス、レンジ座標をディジタ
ルマップ上のX,Y座標に投影変換し、目標データベー
ス8に登録する。他方、目標検出判定処理38におい
て、振幅比がスレッショルドを超えてなく、目標無しと
判定した場合には、走査を先に進める。
【0037】次に、レンジ方向走査終了確認処理40に
おいては、現在の走査位置がレンジ方向の末端にあるか
否かを判定する。
【0038】レンジ方向走査終了確認処理40におい
て、現在の走査位置がレンジ方向の末端に無いと確認し
た場合には、レンジ方向走査の継続処理41において、
レンジ方向の走査を先に進め、処理36以降の処理を繰
り返す。他方、レンジ方向走査終了確認処理40におい
て、現在の走査位置がレンジ方向の末端に達したと確認
した場合には、アジマス方向走査終了確認処理42にお
いて、現在の走査位置がアジマス方向の末端(下端)に
達しているか否かを確認する。
【0039】アジマス方向走査終了確認処理42による
確認の結果、アジマス方向の走査が末端に達していない
場合には、アジマス方向の走査継続処理43において、
アジマス方向の走査を先に進めるとともに、レンジ方向
の走査を初期位置(左端)に戻し、処理36以降の処理
を繰り返す。他方、確認の結果、アジマス方向の走査が
末端に達していることを確認した場合には、目標検出部
の処理を終了する。
【0040】次に、目標管理部7においては、図10に
示すように、まず、衛星画像範囲のディジタルマップ対
応範囲確認処理44において、衛星画像の上下左右の四
隅の位置のレンジ、アジマス座標を投影変換し、対応す
るディジタルマップ上のX,Y座標を求める。
【0041】そして、目標データベース検索処理45に
おいて、処理44で求めたディジタルマップ上の4点の
範囲内に入る目標を目標データベース8より検索しリス
トアップする。目標データベース8は、過去に検出した
各目標について、すでに岩礁や海上人工構造物等の海上
固定物であることが確定した海上固定目標と、海上固定
目標であるか船舶等であるかが確定していない暫定登録
目標に分類して登録管理し、目標データベース検索処理
45では、これらの分類に則して、検索した目標をそれ
ぞれリストアップする。
【0042】続いて、目標相関開始処理46では、目標
検出部6で検出し目標データベースに登録した新規検出
目標を任意に1つ選択する。
【0043】登録済み海上固定目標との相関確認処理4
7においては、目標相関開始処理46で選択した新規検
出目標と、目標データベース検索処理45でリストアッ
プした「海上固定目標」とを相関させ、対応を確認す
る。この相関は、図7に示すように、新規の探知目標2
4を中心とするセンサ位置誤差域(相関範囲)26内に
過去の探知目標(本処理では「海上固定目標」を対象)
25が存在するか否かで判定する。
【0044】この相関範囲の形状は、図3に示した陸地
マスクパターンと同様の楕円形とするが、新規検出目標
と過去の検出目標のそれぞれの位置データに衛星画像の
位置誤差に起因する誤差があるため、これを考慮して楕
円の長径・短径を陸地マスクパターンの長径・短径(衛
星画像のレンジ方向推定誤差とアジマス方向推定誤差)
に対して、それぞれ√2倍したものを適用する。
【0045】登録済み海上固定目標との相関確認処理4
7において、登録済みの海上固定目標との相関が確認さ
れた場合には、現在選択している新規検出目標の確認は
完了したものとして、次の新規検出目標の確認に移行す
る。他方、登録済み海上固定目標との相関確認処理47
において、登録済みの海上固定目標との相関が確認され
ない場合には、次に暫定登録目標との相関確認を行う。
【0046】暫定登録目標との相関確認処理50におい
ては、現在選択している新規検出目標と、処理45にお
いてリストアップした暫定登録目標の相関を確認する。
暫定登録目標との相関の確認は、登録済み海上固定目標
との相関確認処理47と同様に実施するものとし、詳細
の説明は省略する。
【0047】現在選択している新規検出目標と相関の取
れる暫定登録目標がある場合には、その暫定登録目標は
海上固定目標であると判定し、海上固定目標の新規登録
処理49において、海上固定目標として目標データベー
ス8に改めて登録する(登録種別を変更する)。
【0048】現在選択している新規登録目標が、処理4
5においてリストアップされた海上固定目標、暫定登録
目標のいずれとも相関が取れなかった場合には、目標相
関継続処理52において、次の新規登録目標を選択し
て、処理47以降の処理を繰り返すが、それに先だっ
て、目標相関完了処理51において、新規登録目標の相
関処理が全て完了しているかを確認し、完了している場
合には、目標管理部の処理を終了する。
【0049】次に、海上構造物等除去部9においては、
図11に示すように、まず、海上固定目標検索処理53
において、衛星画像範囲に所在する海上固定目標を検出
する。この処理は、処理44、45の処理と類似の処理
であるので、詳細の説明を省略する。
【0050】そして、海上固定目標除去開始処理54に
おいて、海上固定目標検索処理53でリストアップした
海上固定目標を任意に1つ選択する。
【0051】さらに、選択した海上固定目標を衛星画像
から除去するため、海上固定目標のディジタルマップ上
の座標から、海上固定目標位置逆変換処理55におい
て、衛星画像上の座標を算出する。
【0052】続いて、海上固定目標周辺画素の除去処理
56において、海上固定目標の衛星画像上の位置を中心
として、図3に示した陸地マスクパターンの範囲の画素
を陸地として除去する(陸地フラグを設定する)。
【0053】海上固定目標除去完了確認処理57におい
て、海上固定目標検索処理53においてリストアップし
た海上固定目標の全てについて、衛星画像からの除去処
理が完了したか否かを確認し、完了していれば、海上構
造物等除去部を終了する。
【0054】リストアップした海上固定目標について、
処理が未了のものがあれば、海上固定目標継続処理58
において、次の海上固定目標を選定し、処理55からの
処理を繰り返し実行する。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、衛星
画像の全域を走査して、各画素に対応するディジタルマ
ップのデータに基づいて陸地と海面の識別を行う際に、
衛星画像の位置誤差を考慮して拡大処理したマスクパタ
ーンを用いることにより、陸地部分を除去するようにし
たので、衛星画像の撮影位置の誤差による画像データの
位置のずれがあっても衛星画像の画素データ上の陸地部
分と海面部分を正しく識別できるという効果を奏する。
【0056】また、陸地部分の除去後の画像について、
衛星画像の各画素の輝度を検出スレッショルドと比較評
価することにより、海面上の人工構造物、岩礁、船舶等
の目標物を検出し、衛星画像上で検出した海面上の目標
物について、衛星の軌道誤差および姿勢誤差から算出し
た推定位置誤差範囲で、撮影日時の異なる同一地域の衛
生画像と照合することにより、海上の人工構造物、岩礁
等の海上固定物を検出し、陸地部分の除去後の衛星画像
からさらにこれらの海上固定物を除去することにより、
衛星画像データからディジタルマップデータに保存され
ていない海上の人工構造物、岩礁等を検出して陸地を判
別でき、正しく海面を抽出することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を示す衛星画像にお
ける陸地・海面の判別を行い海面画像を抽出する装置の
全体構成図である。
【図2】 衛星画像とディジタルマップのそれぞれの座
標系を示す図である。
【図3】 陸地除去処理に使用する拡大されたマスクパ
ターンを示す図である。
【図4】 陸地除去処理により拡大された陸地の外延部
分を示す図である。
【図5】 海上目標物を検出するための目標検出ゲート
を示す図である。
【図6】 従来の目標捜索レーダにおいて使用されてい
る目標検出回路を示す図である。
【図7】 海上固定目標物を特定するための相関範囲を
示す図である。
【図8】 陸地除去部の処理フローを示す図である。
【図9】 目標検出部の処理フローを示す図である。
【図10】 目標管理部の処理フローを示す図である。
【図11】 海上構造物等除去部の処理フローである。
【符号の説明】
1 衛星画像データ、2 入出力制御部、3 表示装
置、4 陸地除去部、5 数値地図データベース、6
目標検出部、7 目標管理部、8 目標データベース、
9 海上構造物等除去部、10 海面画像データ、11
衛星画像のレンジ方向、12 衛星画像のアジマス方
向、13 ディジタルマップのX方向、14 ディジタ
ルマップのY方向、15 衛星画像のレンジ方向の推定
位置誤差に基づくマスクパターンのレンジ方向幅、16
衛星画像のアジマス方向の推定位置誤差に基づくマス
クパターンのアジマス方向幅、17 レンジ方向幅とア
ジマス方向幅から定まる楕円形のマスクパターン、18
陸地外延部、19 目標検出ゲートの外側部分、20
目標検出ゲートの内側部分、21 目標検出ゲート走
査方向、22 レーダからの入力信号の時間遅延回路、
23 目標検出対象時間範囲(レンジビン)の抽出回
路、24 目標検出部にて検出した新規の検出目標、25
目標データベースに登録されている過去の検出目標、
26 新規の検出目標と過去の検出目標の位置を照合す
るための相関範囲、27 走査開始位置の設定処理、2
8 衛星画像位置のディジタルマップ位置への変換処
理、29 ディジタルマップ標高データに基づく海面/
陸地判別処理、30 拡大された陸地マスクパターンに
基づく陸地判別処理、31 レンジ方向走査終了確認処
理、32 レンジ方向走査の継続処理、33 アジマス
方向走査終了確認処理、34 アジマス方向走査の継続
処理、35 走査開始位置の設定処理、36 海面・陸
地判定処理、37 目標検出ゲート処理、38 目標検
出判定処理、39 新規検出目標登録処理、40 レン
ジ方向走査終了確認処理、41 レンジ方向走査の継続
処理、42 アジマス方向走査終了確認処理、43 ア
ジマス方向走査の継続処理、44 衛星画像範囲のディ
ジタルマップ対応範囲確認処理、45 目標データベー
ス検索処理、46 目標相関開始処理、47 登録済み
海上固定目標との相関確認処理、48 暫定登録目標と
の相関確認処理、49 海上固定目標の新規登録処理、
50 暫定登録目標の新規登録処理、51 目標相関完
了確認処理、52 目標相関継続処理、53 海上固定
目標検索処理、54 海上固定目標除去開始処理、55
海上固定目標位置逆変換処理、56 海上固定目標周
辺画素の除去処理、57 海上固定目標除去完了確認処
理、58 海上固定目標除去継続処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB03 HB11 HB22 HC05 5B057 AA14 CE09 DA06 DB02 DC22 5J070 AE02 AE07 AF08 AH31 AK22 BG01 9A001 BB02 BB03 CC05 FF03 GG03 HH24 HH28 HH29 HH31 JJ11 KK19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星画像から陸地と海面を識別し海面画
    像を自動抽出するための衛星画像からの海面抽出処理方
    法において、 衛星画像の全域を走査して、各画素に対応するディジタ
    ルマップのデータに基づいて陸地と海面の識別を行う際
    に、衛星画像の位置誤差を考慮して拡大処理したマスク
    パターンを用いることにより、陸地部分を除去すること
    を特徴とする衛星画像からの海面抽出処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衛星画像からの海面抽
    出処理方法において、陸地部分の除去後の画像につい
    て、衛星画像の各画素の輝度を検出スレッショルドと比
    較評価することにより、海面上の人工構造物、岩礁、船
    舶等の目標物を検出することを特徴とする衛星画像から
    の海面抽出処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の衛星画像からの海面抽
    出処理方法において、衛星画像上で検出した海面上の目
    標物について、衛星の軌道誤差および姿勢誤差から算出
    した推定位置誤差範囲で、撮影日時の異なる同一地域の
    衛生画像と照合することにより、海上の人工構造物、岩
    礁等の海上固定物を検出し、陸地部分の除去後の衛星画
    像からさらにこれらの海上固定物を除去することで、海
    面を抽出することを特徴とする衛星画像からの海面抽出
    処理方法。
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