JP2000353148A - 環境自動整合システム - Google Patents

環境自動整合システム

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JP2000353148A
JP2000353148A JP11164766A JP16476699A JP2000353148A JP 2000353148 A JP2000353148 A JP 2000353148A JP 11164766 A JP11164766 A JP 11164766A JP 16476699 A JP16476699 A JP 16476699A JP 2000353148 A JP2000353148 A JP 2000353148A
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JP11164766A
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Takashi Matsuzaki
隆 松崎
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通作業環境情報の配送を自動化した場合の
弊害を除去し、共通作業環境の有効な整合動作を自動で
処理する。 【解決手段】 配送装置401から複数の受信装置40
2、403に対し、ネットワーク装置407を介して共
通作業環境の追加、更新情報を配送し、消去命令を行
う。配送装置401は、作業環境の変更が検出された際
に、その変更内容を判定して配送する環境情報を作成し
てメモリに一時格納し、その機能確認とネットワークの
確認後、メモリに格納した環境情報を遠隔地の受信装置
に配送する。一方、受信装置402、403は、環境情
報を受信した場合、その環境情報をメモリに一時格納
し、その機能確認、及び非使用中と禁止非設定の確認
後、メモリに格納した環境情報を正式な環境情報として
確定する。これにより、自動化による不正動作等を排除
しつつ、自動的にリアルタイムで環境を整合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の遠隔地の間
で同様の作業環境を提供するための環境自動整合システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の環境整合システムの第1
の例を示すブロック図である。この環境整合システム
は、複数の遠隔地の間でパーソナルコンピュータ等によ
る各種作業を行う場合に共通の作業環境(オプション)
を提供するために、その共通作業環境を一致させるもの
であり、共通作業環境を配送する配送装置101と、複
数の受信装置102〜104との間で、テープ記録媒体
109を人手で配送することにより、このテープ記録媒
体109を介して共通作業環境情報を交換することによ
り、共通作業環境を一致させるものである。配信装置1
01及び各受信装置102〜104は、それぞれディス
ク記録媒体105〜108を有しており、テープ記録媒
体109によってもたらされた共通作業環境情報を適宜
記憶し、作業環境に反映させるようになっている。
【0003】また図5は、従来の環境整合システムの第
2の例を示すブロック図である。図4に示す例と異なる
点は、共通作業環境情報を交換する手段にネットワーク
装置209を用いた点であり、オペレータの操作に基づ
くネットワーク装置209の制御により、データ通信を
用いて共通作業環境情報を配送するものである。その他
は、図4に示す構成と同様であり、共通作業環境を配送
する配送装置201と、複数の受信装置202〜204
は、それぞれディスク記録媒体205〜208を有して
いる。なお、以上の各例は、受信装置を3つ設けた場合
について示したが、受信装置の数は特に問わないことは
もちろんである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の環境整合システムでは、各遠隔地に配送す
る作業が人を介して行われるため、非効率的であるとい
う欠点がある。このため、共通作業環境の変更が頻繁に
行われると、各遠隔地の変更作業に多大な時間が費やさ
れてしまう。また、仮に各遠隔地の変更作業を配送側と
受信側で分担したとしても、合計の作業量は同じである
ので、多大な時間を費やすことに変わりない。そこで、
このような問題を解決するシステムとして、コンピュー
タの自動的な動作によって共通作業環境情報をネットワ
ークを介してやり取りし、作業環境を自動整合するよう
にしたシステムが考えられる。
【0005】図6は、このような環境自動整合システム
を構成した場合の制御プログラムの一例を示すフローチ
ャートである。このプログラムでは、例えば図5に示す
配送装置201のコンピュータに搭載されたものであ
る。なお、本例の説明では、共通作業環境の追加、更新
情報を各受信装置202〜204に送る処理を配送とい
い、消去命令を各受信装置202〜204に送る処理を
消去命令というものとする。まず、S301において、
例えば1日1回の間隔で、最新の共通作業環境情報の一
覧リストを作成し、S302において、前回作成した共
通作業環境情報の一覧リストと比較する。そして、S3
03において、前回と変更があるか否かを判断する。こ
こで変更がない場合には、そのまま処理を終了する。
【0006】また、変更がある場合には、新規に追加さ
れた共通作業環境情報と、既存の共通作業環境情報の更
新部分と、消去すべき共通作業環境情報とを抽出する。
そして、S304において、各遠隔地に、新規に追加さ
れた共通作業環境情報と、既存の共通作業環境情報の更
新部分の情報とを配送し、また、消去する共通作業環境
情報を特定して消去命令を行う。これにより、各遠隔地
における共通作業環境を一致させる。このように、共通
作業環境情報全体を配送するのではなく、必要な情報だ
けを送ることにより、ネットワークに負担をかけること
なく、また、人手によらず、作業環境を一致させること
が可能である。
【0007】しかしながら、以上のような環境自動整合
システムでは、以下のような問題点が発生する恐れがあ
る。 (1)共通作業環境を変更(追加、更新、消去を含む)
するための情報を一定期間毎に配送するため、もし共通
作業環境の変更量が大きい場合には、ネットワークに多
大な負担をかけてしまう。 (2)一定期間毎に共通作業環境を変更するための情報
を自動配送するため、共通作業環境が必ずしもリアルタ
イムで変更されず、一時的に共通作業環境が一致しない
時期がある。 (3)共通作業環境を変更するための情報を自動配送す
る際に、ネットワークにトラブルが生じた場合、配送デ
ータが欠損してもプログラム的には配送されたものと誤
認識されてしまう可能性がある。
【0008】(4)共通作業環境を変更するための情報
を自動配送する際に、受信側の装置が停止していると、
配送データが受信側に届かないことになるが、この場合
にも、プログラム的には正常に届いたものと誤認識され
てしまう可能性がある。 (5)共通作業環境を消去するための情報を自動配送す
る際に、その共通作業環境が受信側で使用中である場合
には、その共通作業環境の消去によって実行中の処理が
異常終了してしまう。 (6)受信側の都合で更新や消去してはならない環境で
あっても、強制的に更新や消去の処理が行われてしま
う。
【0009】(7)新規に追加されたり、更新されたり
した共通作業環境情報のなかにバグが含まれている場合
にも、その環境が強制的に反映されてしまう。 (8)配送側と受信側の共通作業環境の使用者がともに
変更された環境を容易に認知することができず、それま
でと違う結果が出力されても、その原因が分からない。 (9)最新の一覧リストを作成する際に、何らかの障害
によって一覧リストに抜けができてしまうと、その環境
がなくなったものと判断してしまい、消去してはいけな
い環境を誤って自動的に消去してしまう。
【0010】そこで本発明の目的は、共通作業環境情報
の配送を自動化した場合の弊害を除去し、共通作業環境
の有効な整合動作を自動で処理することが可能な環境自
動整合システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、配送装置から複数の遠隔地の受信装置に対
し、ネットワークを介して共通作業環境情報を自動伝送
することにより、各遠隔地間で作業環境を整合する環境
自動整合システムにおいて、前記配送装置は、作業環境
を常時監視する作業環境監視手段と、配送する環境情報
を一時格納する配送側メモリ手段と、配送する環境情報
の機能確認を行う配送側機能確認手段と、配送に使うネ
ットワークの状態を常時監視するネットワーク監視手段
と、前記作業環境監視手段によって作業環境の変更が検
出された際に、その変更内容を判定して配送する環境情
報を作成して前記配送側メモリ手段に一時格納し、前記
配送側機能確認手段によって機能が正常と判定され、前
記ネットワーク監視手段によってネットワークが正常と
判定された場合に、前記配送側メモリ手段に格納した環
境情報を遠隔地の受信装置に配送する配送側制御手段と
を有し、前記各受信装置は、前記配送装置から配送され
た環境情報を一時格納する受信側メモリ手段と、配送さ
れた環境情報の機能確認を行う受信側機能確認手段と、
使用中の環境を監視する使用中監視手段と、特定の環境
について更新及び/または消去を禁止する禁止設定手段
と、前記配送装置から環境情報が配送された場合、その
環境情報を前記受信側メモリ手段に一時格納し、前記受
信側機能確認手段によって機能が正常と判定され、前記
使用中監視手段によって非使用中と判定され、前記禁止
設定手段によって禁止に設定されていない場合に、前記
受信側メモリ手段に格納した環境情報を正式な環境情報
として確定する受信側制御手段とを有していることを特
徴とする。
【0012】本発明の環境自動整合システムにおいて、
配送装置では、作業環境監視手段によって作業環境の変
更が検出された際に、その変更内容を判定して配送する
環境情報を作成して配送側メモリ手段に一時格納し、配
送側機能確認手段によって機能が正常と判定され、ネッ
トワーク監視手段によってネットワークが正常と判定さ
れた場合に、配送側メモリ手段に格納した環境情報を遠
隔地の受信装置に配送する。一方、受信装置では、配送
装置から環境情報が配送された場合、その環境情報を前
記受信側メモリ手段に一時格納し、受信側機能確認手段
によって機能が正常と判定され、使用中監視手段によっ
て非使用中と判定され、禁止設定手段によって禁止に設
定されていない場合に、受信側メモリ手段に格納した環
境情報を正式な環境情報として確定する。
【0013】したがって、人手の介入なしに遠隔地間で
の作業環境を自動的に整合できるとともに、変更があっ
た環境をその都度整合する方式であるため、一定期間毎
に環境を整合させる方式と異なり、ある一定時刻にネッ
トワークに多大な負荷をかけることがなく、かつ、環境
を配送する配送装置側の環境がリアルタイムで受信装置
側に反映できる。また、配送装置において、受信装置と
配送するネットワークの状態を監視し、さらに配送装置
と受信装置において、やりとりする環境の動作確認を行
うことから、データ欠損等による不正な環境の設定を未
然に防止することができる。
【0014】また、受信装置において、環境の更新、消
去が行われる際に、受信装置側に該当する環境の使用中
の有無を確認することから、もし該当する環境を使った
処理が行われているときには、その処理が終了した後
に、配送処理を行うようにして、配送先での該当する環
境を使用した処理が異常終了するのを未然に防ぐことが
できる。また、受信装置で、環境の更新、消去を禁止す
る設定が可能であるので、配送先の都合で更新、消去し
たくない環境を設定することができる。以上により、共
通作業環境情報の配送を自動化した場合の弊害を除去
し、共通作業環境の有効な整合動作を自動で処理するこ
とが可能な環境自動整合システムを提供することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による環境自動整合
システムの実施の形態について説明する。図1は、本発
明の実施の形態による環境自動整合システムの構成例を
示すブロック図である。この環境自動整合システムは、
複数の遠隔地の間で同様の作業環境を提供するために、
ネットワークを介して自動的に共通作業環境情報を配送
し、各遠隔地の間で共通作業環境を一致させるものであ
る。配送装置401は、共通作業環境に関する情報を配
送するものであり、複数の受信装置402、403は、
配送装置401からの共通作業環境に関する情報に基づ
いて、自装置の共通作業環境を変更(追加、更新、消去
を含む)する処理を行い、作業環境に反映させるもので
ある。
【0016】配送装置401から受信装置402、40
3に伝送される共通作業環境に関する情報には、共通作
業環境の追加、変更情報、及び、特定の共通作業環境を
消去するための消去命令が含まれる。また、配信装置4
01及び各受信装置402、403は、それぞれディス
ク記録媒体404〜406を有しており、共通作業環境
情報等を適宜記憶するものである。ネットワーク装置4
07は、データ通信を用いて共通作業環境の追加、変更
情報を配送し、また特定の共通作業環境を消去するため
の消去命令を伝送するものである。
【0017】次に、配送装置401は、以下のような構
成を有する。まず、配送処理部408は、共通作業環境
の追加、変更情報を配送する処理を行うものであり、消
去命令部409は、消去環境の消去命令を制御する処理
を行うものである。なお、本例の説明では、共通作業環
境の追加、更新情報を各受信装置402、403に送る
処理を配送といい、消去命令を各受信装置402、40
3に送る処理を消去命令というものとする。また、制御
部410は、配送装置401全体の制御を行うものであ
り、特に本形態において、自動的に共通作業環境の追
加、変更情報の配送や消去命令を行うことによって発生
する問題を解決するための処理を行うものである。な
お、この処理内容については後述する。
【0018】次に、各受信装置402、403は、以下
のような構成を有する。なお、各受信装置402、40
3は共通の構成を有するため、一括して説明する。ま
ず、格納処理部411、412は、配送装置401から
送られてきた共通作業環境の追加、変更情報を格納し、
共通作業環境を書き換えるものである。また、消去処理
部413、414は、配送装置401から送られてきた
消去命令に基づいて、特定の共通作業環境を消去する処
理を行うものである。制御部415、416は、受信装
置402、403全体の制御を行うものであり、特に本
形態において、自動的に共通作業環境の追加、変更情報
の配送や消去命令を受信することによって発生する問題
を解決するための処理を行うものである。なお、この処
理内容については後述する。
【0019】なお、図1においては、模式的な表現によ
り、ネットワーク装置407とは別に、配送装置401
からの配信処理と消去命令が受信装置402、403に
入力されるように示しているが、これらはネットワーク
を通じて伝送されることは言うまでもない。また、図1
においては、受信装置を2つ設けた場合について示した
が、受信装置の数は特に問わないことはもちろんであ
る。
【0020】次に、本形態の動作の詳細について説明す
る。図2、図3は、本形態の環境自動整合システムにお
ける制御動作を示すフローチャートであり、図2は配送
装置401の動作を示し、図3は受信装置402、40
3の動作を示している。なお、図2において一点破線で
示した各ブロックは、それぞれ配送処理部408、消去
命令部409、及び制御部410の動作を示しており、
図3において一点破線で示した各ブロックは、それぞれ
格納処理部411、412、消去処理部413、41
4、及び制御部415、416の動作を示している。
【0021】このようなフローチャートにおいて、ま
ず、処理を開始すると、S509において、新規追加、
更新、ならびに消去された環境の特定を行う。ここで
は、S527において、常に共通作業環境の状態を監視
するようになっており、何も変更されない間は、常に変
更された環境を特定する作業が繰り返し行われる。そし
て、もし新規追加、更新された環境があった場合には
(S510)、S511以下の処理に移行し、消去され
た環境があった場合には(S510)、S541以下の
処理に移行する。すなわち、本例のシステムでは、環境
の新規追加、更新、消去に応じて、環境の配送や消去命
令を随時行うものである。
【0022】次に、新規追加、更新された環境があった
場合について説明する。まず、S511で、その環境の
機能確認を行う。これは変更された環境が正常に動作す
るかどうかを確認するものであり、S528の機能確認
処理により、動作確認を行う。そして、もし正常に動作
しなかった場合には(S512)、その環境に障害が含
まれているものと判断し、遠隔地に配送する環境とはし
ない。また、動作確認で正常動作が確認された場合に
は、遠隔地に配送しても支障のない環境であると判断
し、配送する新規/更新環境情報(以下、単に環境とい
う)を一時メモリに格納する(S513、S529)。
【0023】次に、S514において、環境の配送先で
ある遠隔地の受信装置と配送するネットワークの動作確
認を行う。これは、S530で常時遠隔地の受信装置と
ネットワークの状態を監視しており、これを照会して該
当する環境が遠隔地に支障なく配送できる状態であるこ
とを確認する。もし正常な状態が確認できない場合には
(S515)、正常になるまで状態の監視を行う。ま
た、正常な状態が確認されると(S515)、配送でき
るものと判断し、S516で新規追加/更新履歴を作成
し、S531で変更履歴格納メモリに追加で格納する。
S531で格納した履歴情報は、S532で、希望する
ときに常時取り出せるものであり、S533では、変更
された環境を容易に特定できるようにするため、環境使
用時に、利用者宛に強制的に変更情報を表示して伝える
ようになっている。この後、S529で一時格納した環
境を取り出し、S517でネットワークを介して受信装
置に配送する。
【0024】次に、以上のようにして配送された環境の
受信側の動作について図3を参照して説明する。受信装
置においては、配送された環境を受信すると、これを一
時記憶用のメモリに記憶する(S518、S534)。
次に、受信した環境について配送側と同様の動作確認を
行う(S519、S535)。そして、もし正常動作し
ない場合には(S520)、ネットワークによる環境配
送時にデータの欠落等が発生したものと判断し、その旨
を配送装置側に通知して、S514の動作確認処理に戻
る。
【0025】また、正常動作が得られた場合には(S5
20)、次に該当環境が使用されていないことをS52
1で確認する。S536では、使用中の環境を常時把握
しており、この把握情報を参照して該当環境が使用され
ているか否かを判定する。そして、もし使用中と判定さ
れた場合には、S522で使用中の判定動作を継続す
る。また、使用中でないと判定された場合には、S52
3で変更禁止設定がされているか否かを判断する。すな
わち、本例のシステムでは、受信装置の都合で変更され
ては困る環境に対してS537で変更禁止の設定を行う
ことにより、この環境の変更を禁止するものである。
【0026】そして、変更しようとする環境が変更禁止
を設定された環境である場合には、その設定が解除され
るまで、次の処理には進まないものとする。また、変更
しようとする環境が変更禁止を設定された環境でない場
合、または、設定が解除された場合には、その環境を正
式に格納してよいものと判断し、S525で新規追加/
更新履歴を作成し、S538で変更履歴格納メモリに追
加で格納する。S538で格納した履歴情報は、S53
9で、希望するときに常時取り出せるものであり、S5
40では、変更された環境を容易に特定できるようにす
るため、環境使用時に、利用者宛に強制的に変更情報を
表示して伝えるようになっている。この後、S526で
新規追加/更新された環境を正式な保存領域に格納し、
配送処理が終了する。
【0027】次に、消去された環境があった場合につい
て説明する。消去された環境があった場合には、S54
1で環境の配送先である遠隔地の受信装置と配送するネ
ットワークの動作確認を行う。この時、S514の場合
と同様に、S530で常時遠隔地の受信装置とネットワ
ークの状態を監視しており、これを照会して該当する環
境が遠隔地に支障なく配送できる状態であることを確認
する。もし正常な状態が確認できない場合には(S54
2)、正常になるまで状態の監視を行う。また、正常な
状態が確認されると(S542)、消去命令できるもの
と判断し、S543で消去履歴を作成し、S531で消
去履歴格納メモリに追加で格納する。S531で格納し
た消去履歴情報は、S532で、希望するときに常時取
り出せるものである。この後、S544でネットワーク
を介して受信装置に消去命令を行う。
【0028】消去命令を受信した遠隔地の受信装置で
は、まず、S545で消去対象となる環境の使用状態を
確認する。これは、上述したS536において、使用中
の環境を把握しており、この情報を用いて判断する。そ
して、もし使用中と判定された場合には、S546で使
用中の判定動作を継続する。また、使用中でないと判定
された場合には、S547で消去禁止設定がされている
か否かを判断する。すなわち、本例のシステムでは、受
信装置の都合で消去されては困る環境に対してS537
で消去禁止の設定を行うことにより、この環境の消去を
禁止するものである。そして、消去しようとする環境が
消去禁止を設定された環境である場合には、その設定が
解除されるまで、次の処理には進まないものとする。ま
た、消去しようとする環境が消去禁止を設定された環境
でない場合、または、設定が解除された場合には、その
環境を設定してよいものと判断し、S549で消去履歴
を作成し、S538で消去履歴格納メモリに追加で格納
する。そして、S550で該当する環境を消去し、消去
処理を終了する。
【0029】以上のようにして、共通作業環境の追加/
更新や消去をネットワークを介して整合する処理を自動
化した際の各種の問題を解消し、有効な作業環境の整合
を行うことができる。以上のように本形態の環境自動整
合システムでは、以下のような効果を得ることができ
る。
【0030】(1)人手の介入なしに遠隔地間での作業
環境を自動的に整合できる。 (2)変更があった環境をその都度整合する方式である
ため、一定期間毎に環境を整合させる方式と異なり、あ
る一定時刻にネットワークに多大な負荷をかけることが
ない。 (3)環境を配送する配送装置側の環境がリアルタイム
で受信装置側に反映できる。
【0031】(4)配送装置において受信装置と配送す
るネットワークの状態を監視する機能を有し、さらに受
信装置で、配送された環境を動作確認する機能を有して
いるため、ネットワークの状態等により、受信装置の環
境にデータ欠損が生じても、その環境が正式なものとし
て確定されてしまうことを未然に防止することができ
る。 (5)配送先で配送された環境を動作確認する機能を有
しているため、バグを含む環境が配送されてきても、そ
の環境が正式なものとして確定されてしまうことを未然
に防止することができる。 (6)配送先で環境の更新、消去が行われる際に、配送
先側に該当する環境の使用中の有無を確認する機能を有
しており、もし該当する環境を使った処理が行われてい
るときには、その処理が終了した後に、配送処理を行う
ようにして、配送先での該当する環境を使用した処理が
異常終了するのを未然に防ぐことができる。
【0032】(7)配送先に環境の更新、消去を禁止す
る機能を有し、配送先の都合で更新、消去したくない環
境を設定することができる。 (8)履歴情報を格納する機能と、その履歴情報を随時
取り出せる機能と、環境使用中に履歴情報を強制的に表
示する機能を有しており、環境の使用者が容易に変更さ
れた環境を把握することができる。 (9)変更された環境を従来のように一覧表の比較等に
より判定するのではなく、常時環境を監視する機能を有
し、変更分を判定することから、一覧表作成時に何らか
の障害によって誤った一覧表が作成されてしまい、誤っ
て環境が自動的に消去される等の事態を防止することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の環境自動整
合システムでは、共通作業環境の配送装置において、作
業環境監視手段によって作業環境の変更が検出された際
に、その変更内容を判定して配送する環境情報を作成し
て配送側メモリ手段に一時格納し、配送側機能確認手段
によって機能が正常と判定され、ネットワーク監視手段
によってネットワークが正常と判定された場合に、配送
側メモリ手段に格納した環境情報を遠隔地の受信装置に
配送し、受信装置において、配送装置から環境情報が配
送された場合、その環境情報を前記受信側メモリ手段に
一時格納し、受信側機能確認手段によって機能が正常と
判定され、使用中監視手段によって非使用中と判定さ
れ、禁止設定手段によって禁止に設定されていない場合
に、受信側メモリ手段に格納した環境情報を正式な環境
情報として確定するようにした。したがって、人手の介
入なしに遠隔地間での作業環境を自動的に整合できると
ともに、共通作業環境の配送を自動化した場合の弊害を
除去し、共通作業環境の有効な整合動作を自動で処理す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による環境自動整合システ
ムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す環境自動整合システムにおける配送
装置側の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す環境自動整合システムにおける受信
装置側の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の環境整合システムの第1の例を示すブロ
ック図である。
【図5】従来の環境整合システムの第2の例を示すブロ
ック図である。
【図6】図5に示す従来の環境整合システムを自動化し
た場合の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
401……配送装置、402、403……受信装置、4
04〜406……ディスク記録媒体、407……ネット
ワーク装置、408……配送処理部、409……消去命
令部、410……配送側制御部、411、412……格
納処理部、413、414……消去処理部、415、4
16……受信側制御部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配送装置から複数の遠隔地の受信装置に
    対し、ネットワークを介して共通作業環境情報を自動伝
    送することにより、各遠隔地間で作業環境を整合する環
    境自動整合システムにおいて、 前記配送装置は、 作業環境を常時監視する作業環境監視手段と、 配送する環境情報を一時格納する配送側メモリ手段と、 配送する環境情報の機能確認を行う配送側機能確認手段
    と、 配送に使うネットワークの状態を常時監視するネットワ
    ーク監視手段と、 前記作業環境監視手段によって作業環境の変更が検出さ
    れた際に、その変更内容を判定して配送する環境情報を
    作成して前記配送側メモリ手段に一時格納し、前記配送
    側機能確認手段によって機能が正常と判定され、前記ネ
    ットワーク監視手段によってネットワークが正常と判定
    された場合に、前記配送側メモリ手段に格納した環境情
    報を遠隔地の受信装置に配送する配送側制御手段とを有
    し、 前記各受信装置は、 前記配送装置から配送された環境情報を一時格納する受
    信側メモリ手段と、 配送された環境情報の機能確認を行う受信側機能確認手
    段と、 使用中の環境を監視する使用中監視手段と、 特定の環境について更新及び/または消去を禁止する禁
    止設定手段と、 前記配送装置から環境情報が配送された場合、その環境
    情報を前記受信側メモリ手段に一時格納し、前記受信側
    機能確認手段によって機能が正常と判定され、前記使用
    中監視手段によって非使用中と判定され、前記禁止設定
    手段によって禁止に設定されていない場合に、前記受信
    側メモリ手段に格納した環境情報を正式な環境情報とし
    て確定する受信側制御手段とを有している、 ことを特徴とする環境自動整合システム。
  2. 【請求項2】 前記配送装置及び受信装置は、作業環境
    の変更履歴を順次格納する履歴メモリ手段と、前記履歴
    メモリ手段に格納した作業環境の変更履歴を随時取り出
    す取り出し手段と、環境使用時に前記履歴メモリ手段に
    格納した作業環境の変更履歴を取り出して表示する表示
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の環境自
    動整合システム。
  3. 【請求項3】 前記配送装置は、作業環境の新規追加及
    び更新情報を配送する配送手段と、特定の作業環境の消
    去を指示する消去命令を行う消去命令手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の環境自動整合システム。
  4. 【請求項4】 前記受信装置は、前記配送装置から配送
    された作業環境の新規追加及び更新情報を自装置の作業
    環境として格納する手段と、前記配送装置からの消去命
    令に基づいて自装置の作業環境を消去する手段とを有す
    ることを特徴とする請求項3記載の環境自動整合システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記配送装置の作業環境監視手段は、新
    規追加、更新、消去された環境を特定する機能を有し、
    前記配送側制御手段は、その特定した情報を元に前記新
    規追加及び更新情報の配送と前記消去命令とを行うこと
    を特徴とする請求項3記載の環境自動整合システム。
  6. 【請求項6】 前記配送装置における配送側メモリ手段
    は、配送処理が行われるまで、前記環境情報を保持する
    ことを特徴とする請求項1記載の環境自動整合システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記配送装置における配送側機能確認手
    段及びネットワーク監視手段は、配送処理に適した状態
    ができるまでの間、配送処理を保留する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の環境自動整合システム。
  8. 【請求項8】 前記配送装置と前記受信装置の機能確認
    手段は、新規追加及び更新環境が正常に機能するかどう
    かを確認し、正式な環境として処理する価値があるか否
    かを判断する機能を有することを特徴とする請求項1記
    載の環境自動整合システム。
  9. 【請求項9】 前記受信装置の受信側メモリ手段は、配
    送されてきた環境を正式な環境として確定するまでの
    間、前記環境情報を保持することを特徴とする請求項1
    記載の環境自動整合システム。
  10. 【請求項10】 前記受信装置の使用中監視手段は、使
    用中の環境を常時把握し、前記受信側制御手段は、もし
    使用中の環境に対して更新または消去する処理が生じた
    場合、その変更作業を一時停止させる制御を行い、使用
    中の処理が異常終了するのを防止することを特徴とする
    請求項1記載の環境自動整合システム。
  11. 【請求項11】 前記受信装置の禁止設定手段は、受信
    側の都合により、自動的に更新及び/または消去しては
    ならない環境を任意に設定する機能を有することを特徴
    とする請求項1記載の環境自動整合システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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