JP2000352583A - 日時特定方法 - Google Patents

日時特定方法

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JP2000352583A
JP2000352583A JP16303299A JP16303299A JP2000352583A JP 2000352583 A JP2000352583 A JP 2000352583A JP 16303299 A JP16303299 A JP 16303299A JP 16303299 A JP16303299 A JP 16303299A JP 2000352583 A JP2000352583 A JP 2000352583A
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    • G04R20/00Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal
    • G04R20/02Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being sent by a satellite, e.g. GPS
    • G04R20/06Decoding time data; Circuits therefor

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日時出力が正確なGPS受信機を得る。 【解決手段】 GPS衛星から送信されるWN情報の周
回数を検出し、その結果を利用して日時を特定する。ハ
ードウエアスイッチによる設定、通信又は記憶媒体から
の受信、受信履歴に基づく導出、閏秒情報の値判定等の
手法で、WN情報の周回数を知る。その製造又は使用開
始からWN情報の周回周期である約19.7年を経過し
た後も、GPS受信機から出力される日時が正確な値に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地球を周回するG
PS衛星から送信される測位信号に基づき地上のGPS
受信機の位置をそのGPS受信機にて計測するGPS(G
lobal Positioning System)に関し、特にGPS受信機
におけるWN(Week Number)情報の取り扱いに関する。
【0002】
【従来の技術】GPSは、地球周回軌道上にある所定個
数のGPS衛星、地上の移動体に搭載され又は人間・動
物により携帯されるGPS受信機、並びにGPS衛星を
制御する地上の制御設備から構成される測位システムで
ある。GPS受信機は、現在位置から見通せる位置にあ
るGPS衛星を必要個数以上選択し、選択したGPS衛
星から測位信号を受信し、受信した測位信号に基づき所
定の測位演算を行うことにより、自分の位置や移動速度
を求めて使用者例えば搭載先移動体の操縦者に提供す
る。
【0003】より詳細には、GPS衛星から送信される
測位信号は、GPS衛星群の概略軌道を示す情報、送信
元のGPS衛星の詳細軌道を示す情報、その測位信号の
送信時刻を示す時刻情報等を含んでいる。GPS受信機
は、これらの情報を含む測位信号を受信する一方でその
測位信号の受信時刻を求め、GPS衛星がその測位信号
を送信した時刻と自分がその測位信号を受信した時刻と
の差から、そのGPS衛星までの距離を求める。この距
離はGPS受信機内の時計の誤差を含んでいるため擬似
距離と呼ばれる。GPS受信機は、GPS衛星の軌道情
報及び現在時刻に基づき、現在位置から見通せる位置に
ある一般に複数のGPS衛星の中から所定の規則に従っ
て所定個数以上のGPS衛星を選択し、選択したGPS
衛星までの擬似距離を求める。他方、測位信号には各G
PS衛星の概略及び詳細軌道情報が含まれている。GP
S受信機では、必要個数以上のGPS衛星について軌道
情報及び擬似距離が得られたとき、幾何学的演算により
自分の位置を算出する一方で、得られた軌道情報を利用
して上述の衛星選択を行う。また、自分の移動速度を、
ドプラシフトの検出等の手法により求める。
【0004】GPS衛星から送信される時刻情報は、W
N情報やZカウントを含んでいる。WN情報は、198
0年1月6日に始まる週を第0週として、週が変わるた
びにインクリメントされ所定の上限値に到ったときに初
期値即ち0にリセットされる情報である。現在の仕様で
は、WN情報は10ビットであるため、WN情報の上限
値は210−1=1023である。また、Zカウントは、
いわば、一週間で一回りする時計の目盛りを示す情報で
ある。GPS受信機では、WN情報を利用して現在の週
を特定し、Zカウントを利用して曜日及び時刻を特定す
ることにより、時刻を特定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、WN情
報は、上述のように上限値に到ったときに初期値にリセ
ットされる。1980年1月6日に始まる週が第0週で
あるため、1998年8月22日に始まる週が第102
4週に該当する。従って、1998年8月22日を以て
WN情報は初期値である0にリセットされ、その日に始
まる週が新たに第0週とされる。即ち、約19.7年の
周期で、WN情報はその値域である0〜1023の範囲
を周回しきる。
【0006】この処理が問題になるのは、GPS受信機
が19.7年を超える長期間に亘って使用された場合で
ある。一例として、あるGPS受信機が1998年1月
4日に製造されたとする。この日が属する週はWN=9
39の週即ちGPSにとっては第939週である。この
GPS受信機は、製造されてから2年目の年に、199
9年8月22日を迎える。この時点でWN情報はリセッ
トされる。この時点における週の誤認は、例えば、“も
しWN=0なら1999年8月22日から始まる週であ
る”ことを示す情報乃至判定論理を、製造の際に予めG
PS受信機内に組み込んでおくことにより、回避でき
る。しかし、それも、製造から約19.7年が経過する
2017年8月までのことである。WN情報が再び第9
39週を示す値になったとき、即ちそのGPS受信機の
製造から第1024週目を迎えたとき、そのGPS受信
機は、現在の週が1998年1月4日に始まる週である
と誤認してしまう。
【0007】もっとも、そのような状況に到ったときで
も、Zカウントを導出に使用すればよいため擬似距離の
導出には概ね支障はない。WN情報の周回に伴うGPS
受信機の週誤認は、むしろ、測位衛星の捕捉困難性や、
接続先装置の負担増大等の形で、現れる。
【0008】まず、GPS衛星から受信した測位信号に
基づきGPS受信機内で導出した週が、真の週に対しW
N情報の周回周期(約19.7年)×自然数だけ相違す
る週となっているとする。また、GPS受信機内の時計
が週を含め正しい時刻を計時しているとする。この場
合、WN情報から導出した送信時刻即ち週が誤っている
送信時刻と、GPS受信機内の時計により計時された受
信時刻即ち週が正しい時刻との間に、週の認識誤り分に
相当する大きな時刻差が生ずるため、GPS受信機は、
その内部の時計を、WN情報から導出した時刻即ち誤っ
た時刻を基準として校正する。GPS受信機は、この処
理を行った後、それ以前に収集済の軌道情報と、内蔵す
る時計から得られる時刻とに基づき、現在可視状態にあ
るGPS衛星を所定個数選択し、選択したGPS衛星か
らの信号を捕捉しようとする。しかし、GPS衛星の軌
道上の位置は、GPS衛星の軌道周回と地球の自転とに
より変わっていく。具体的には、GPS衛星の軌道周回
周期は約11時間58分、地球の自転周期は約24時間
であるから、地球上の任意の地点から見たある特定のG
PS衛星の位置は、1日の間に約4分ずつずれていく。
この約4分のずれを19.7年に亘り積算していくと、
4時間50分となる。従って、WN情報から導出した誤
った時刻を基準として時計を校正し、その時計から得ら
れる時刻を利用してGPS衛星を選択すると、偶然に捕
捉できることもあるが、一般には、選択したGPS衛星
からの信号を捕捉できず、測位を行えない状態に陥る。
この状態を回避するため、従来は、コールドスタートフ
ィックス等の手順により軌道情報を収集し直す等の処理
を行わざるを得なかった。但し、その場合でも、WN情
報に基づき得られる日時の情報は誤ったままである。
【0009】WN情報の周回に伴うGPS受信機の週誤
認は、また、GPS受信機の出力を利用する側の装置に
ハードウエア又はソフトウエア上の負担を強いるという
形で、影響を及ぼす。GPS受信機は、比較的小型で測
位精度もよい測位装置であるため、一般に、カーナビゲ
ーション装置、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ
等との組合せにおいて用いられることが多い。この種の
装置では、一般に、GPS受信機から得られる位置、移
動速度等の情報を文字で表示し、地図と重ね合わせて表
示し、或いは音声出力する。その際、現在の日時をも表
示・音声出力することが多い。その際に、GPS受信機
にて得られた時刻をもとに日時の表示・音声出力を行う
ことができれば、当該カーナビゲーション装置等の回路
構成が簡素になり或いはソフトウエア処理が軽減される
はずである。しかし、WN情報が周回したとき日付の出
力が大きく誤るという現象を考慮すると、当該カーナビ
ゲーション装置等がGPS受信機から日時に関する情報
を受け取り出力に使用することは、避けた方がよい。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、WN情報が周回し
た後も正確に現在の週を認識できるGPS受信機を実現
することを、その目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る日時特定方法は、(1)週が変
わるたびにインクリメントされ所定の上限値に到ったと
きに初期値にリセットされるWN情報及び週内における
時刻を与えるZカウントを測位信号の一部としてGPS
衛星から受信するステップと、(2)過去の所定時点か
ら現在までにWN情報がその値域を周回した回数を検出
するステップと、(3)求めた週及び受信したZカウン
トに基づき測位信号の送信時刻を特定するステップと、
を有することを特徴とする。
【0012】例として、過去の所定時点から現在までの
WN情報の周回数を手動設定するステップ、過去の所定
時点から現在までのWN情報の周回数を外部から受信す
るステップ、GPS衛星から受信したWN情報を受信履
歴の一部として記憶し記憶している受信履歴に基づき過
去の所定時点から現在までのWN情報の周回数を算出す
るステップ、並びに、過去の所定時点から現在までにG
PSシステムクロックに生じた累積誤差を示す閏秒情報
をGPS衛星から受信し受信した閏秒情報に基づき過去
の所定時点から現在までのWN情報の周回数を算出する
ステップ、のいずれかにより、周回数を検出する。
【0013】このように、WN情報が過去の所定時点
(例えば1980年1月6日等WN=0の時点や、その
GPS受信機が製造又は使用開始された時点)から何回
周回したかに関する情報を生成し、これを利用すること
により、約19.7年という周回周期を超えて、GPS
受信機から正確な週の情報ひいてはそれをもとに導出し
た日時の情報を得続けることができる。その結果、測位
信号の受信し直し等を行う必要がなくなり、また、接続
先の装置例えばカーナビゲーション装置の回路構成が簡
素化されまた処理上の負担が軽減される。
【0014】特に、手動設定により周回数を検出する例
は、GPS受信機のわずかな回路変更で実施できる。外
部から周回数を受信する例は、通信回線を介する周回数
の定期的・不定期的受信、周回数を示す情報が多重され
た放送波の受信、接続先装置例えばカーナビゲーション
装置に設けられている地図データベースからの読み取り
等により、やはり簡便に実現でき、場合によってはハー
ドウエアの追加なしに実施できる。受信履歴から周回数
を導出する例では、GPS受信機内部のメモリ又は各種
の外部記憶媒体の一部記憶空間を利用するのみでよいた
め、ハードウエアの追加が必要でなく簡便な実施が可能
である。そして、閏秒情報を利用する例は、従来もGP
S衛星から送信されていた閏秒情報を有効利用するもの
であり、GPS受信機における時刻導出手順の若干の変
更乃至追加のみで実施でき、ハードウエアの追加等が必
要でなくGPS受信機内のリソースも消費しないため、
その実施が容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。なお、実施形態間で共通す
る部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0016】図1に、本発明の一実施形態に係るGPS
受信機の構成を示す。図中、受信制御演算部10は、予
め設定されている位置又は前回の測位により得られた位
置と、航法データ復調部14がそれまでに収集済の軌道
情報と、時計12によって計時されている現在時刻とに
基づき、捕捉すべき所定個数以上のGPS衛星の組合せ
を決定し、受信部16に設定する。受信部16は、受信
制御演算部10により設定された組合せに属するGPS
衛星からの測位信号をアンテナ18を用いて受信し、こ
れとの同期タイミング、同期位相等の情報を出力する。
擬似距離測定部20は、これらの情報やZカウントに基
づき、当該測位信号の送信元であるGPS衛星までの擬
似距離を導出して、位置計算部22に出力する。航法デ
ータ復調部14は、受信部16による受信信号から、時
刻情報、軌道情報等を含む航法データを復調し、受信制
御演算部10や位置計算部22に供給する。
【0017】位置計算部22は、擬似距離測定部20の
出力や航法データ復調部14の出力に基づき現在の位
置、速度等を求め、図示しないナビゲーション装置等に
供給する。位置計算部22は、また、航法データ復調部
14から供給される時刻情報のうちWN情報に基づき現
在の週を確定し、Zカウントに基づき曜日及び時刻を確
定し、それらの結果得られた日時を図示しないナビゲー
ション装置等に供給する。位置計算部22は、このよう
にして求めた日時と時計12により計時されている時刻
とを比較し、両者の間に無視し得ない相違が生じている
ときには、WN情報及びZカウントに基づき求めた時刻
を基準として、時計12を校正する。
【0018】本実施形態における特徴的構成部材は、位
置計算部22にWN情報の周回数を示す情報を与える周
回数検出部24である。GPSにおいては、西暦198
0年1月6日から始まる週を第0週とした通算週を与え
る情報であるWN情報が、測位信号中の時刻情報の一部
として、各GPS衛星から送信されている。WN情報は
10ビットであるため、図2(a)に示すように、0〜
1023の値域を約19.7年の周期で周回する。本実
施形態で周回数検出部24により検出され位置計算部2
2に情報として供給される周回数とは、WN情報が過去
の所定時点例えば1980年1月6日から数えて現在は
何周回目にあるかを示す値である。図2(c)の例で
は、1980年1月6日を基準として周回数を数えてい
る。また、最初の周回を第1周回、次の周回を第2周
回、…というように数えている。
【0019】周回数検出部24における周回数の検出原
理としては、大きく分けて、次の4通りを挙げることが
できる。第1の検出原理は、使用者による設定操作から
周回数を検出する、というものである。典型的な例とし
ては、図3(a)に示すように、周回数のマニュアル設
定用のハードウエア的スイッチ24aをGPS受信機に
設けておき、このスイッチ24aの状態を位置計算部2
2へと読み込む、という形態がある。また、GPS受信
機やその接続先装置には、使用者による操作のために各
種のスイッチが設けられているから、可能な場合、それ
らのスイッチのうちいずれかをスイッチ24aとして用
いてもよい。
【0020】第2の検出原理は、外部から周回数に関す
る情報を受信する、というものである。典型例として
は、図3(b)に示すようにアンテナ24bを用いて地
上波無線信号を受信し周回数に関する情報を復調する受
信部24c及び復調部24dを設けるという形態や、図
3(c)に示すように有線又は無線の回線網26を介し
周回数に関する情報を受信し復調する受信部24c及び
復調部24dを設けるという形態や、図3(d)に示す
ように外部記憶媒体28に書き込まれている情報を駆動
装置30により読み込みそのうち周回数に関連する情報
をインタフェース24eを介して位置計算部22に取り
込むという形態がある。
【0021】これらのうち、図3(b)及び図3(c)
に示した形態は通信を利用する形態であるから、DGP
S(Differential GPS)機能と結合させることも可能であ
る。DGPSでは、従来から、測位誤差補正用の情報や
補正前後の位置情報を無線やインターネット等を介して
伝送するシステム構成を採用しているから、それらの情
報に加え周回数に関する情報を伝送するようにすれば、
本発明を図3(b)又は図3(c)に示した形態にてか
つ格別の装置付加なしに実施することができる。また、
図3(d)に示した形態は、特に、カーナビゲーション
装置等と共にGPS受信機を使用する場合に有用な形態
である。一般に、カーナビゲーション装置は、CDRO
M、DVDROM等の媒体から地図情報を読み出し画面
表示等に使用する機能を備えており、またGPS受信機
との接続インタフェースを備えているから、カーナビゲ
ーション装置用の地図情報記憶媒体に周回数等の情報を
書き込んでおきこれを読み出して位置計算部22に取り
込む形で、本発明を実施できる。その場合、回路・装置
の付加は必要でない。
【0022】第3の検出原理は、過去におけるWN情報
の受信履歴を保存しておきそれに基づきWN情報の周回
数を判別する、というものである。図3(e)に示すよ
うに、この検出原理に基づく周回数検出部24は、WN
履歴保存部24f及び周回数判定部24gにより実現で
きる。WN履歴保存部24fは、航法データ復調部14
により得られたWN情報を保存する。周回数判定部24
gは、WN履歴保存部24fにより保存されているWN
情報受信履歴と、図示しない電池によりバックアップさ
れている時計12の出力即ち現在時刻とに基づき、現在
の周回数を判別する。位置計算部22は、その結果に基
づき現在の日時を確定する。
【0023】第4の検出原理は、時刻情報の一部として
GPS衛星から送信されてくる閏秒情報の値に基づき現
在の周回数を求める、というものである。図3(f)に
示すように、この検出原理に基づく周回数検出部24
は、閏秒情報抽出部24h及び周回数判定部24iによ
り実現できる。閏秒情報抽出部24hは、航法データ復
調部14の出力中から閏秒情報を抽出する。GPSのシ
ステムクロックを刻む原子時計は、専ら地球の自転に基
づき定められている世界標準時(UTC)に対し誤差を
有しており、この誤差は、図2(b)に示すように、時
間の経過に伴い累積していく。GPS衛星は、GPSシ
ステムクロックに従いZカウント等の情報を送信すると
共に、上述した誤差の1980年1月6日からの累積を
閏秒情報として送信する。閏秒情報の増加速度はほぼ一
定であるから、閏秒情報の値のしきい値判別を周回数検
出部24hにて行うことにより、WN情報の周回数を知
ることができる。この検出原理の実施に際しては、ソフ
トウエア的変更のみでよい。
【0024】上述した4種類の検出原理のいずれに従い
本発明を実施した場合でも、GPS衛星をサーチして測
位することや、接続先装置の負担を軽減することが、可
能である。先に述べたように、従来は、WN情報が0と
なったときに特定の日時を与えるように、GPS受信機
内の回路乃至論理が設計されていた。そのため、WNの
1周回分の年月が、日時の正常な出力値を維持する限界
であった。これに対し、上述した各実施形態では、WN
情報がどのような値を採っているときでも、WN情報の
周回数を参照して正しい日時を得ることができる。
【0025】即ち、本発明の各実施形態によれば、WN
情報及びZカウントから導出した時刻と、検出した周回
数とに基づき、位置計算部22が時刻を確定するように
しているため、位置計算部22によって得られる情報の
うち日時に関する情報がWN情報の周回のために大きな
誤差を呈することは、生じない。従って、周回数を考慮
しないで導出した誤った日時に基づき時計12を校正す
る処理(時計12を誤った日時にあわせる処理)が行わ
れることがなく、選択したGPS衛星からの信号を捕捉
できない状況が生じにくくなる。更に、位置計算部22
から得られる日時が製造乃至使用開始から19.7年経
過後も正確なものになるため、接続先装置例えばカーナ
ビゲーション装置で位置計算部22出力に基づく日時出
力等を行うことが可能になり、当該接続先装置の負担も
軽くなる。更に、図3に示した各形態は、いずれも容易
に実現できる。
【0026】
【補遺】本発明は、GPS受信機やその日時特定プログ
ラム、測位方法又はプログラム等の形態で、表現するこ
ともできる。
【0027】まず、本発明は、週が変わるたびにインク
リメントされ所定の上限値に到ったときに初期値にリセ
ットされるWN情報及び週内における時刻を与えるZカ
ウント並びにGPS衛星の軌道を示す軌道情報を、GP
S衛星から受信する手段と、WN情報に基づき現在の週
を求め求めた週及び受信したZカウントに基づき測位信
号の送信時刻を特定する手段と、特定した送信時刻及び
内蔵する時計により計時された測位信号の受信時刻に基
づき送信元のGPS衛星までの擬似距離を求める手段
と、所定個数以上のGPS衛星について擬似距離及び軌
道情報を収集しそれらに基づき現在の位置を算出する手
段と、を備えるGPS受信機において、過去の所定時点
から現在までにWN情報がその値域を周回した回数を検
出する周回数検出手段を備え、検出した周回数及び受信
したWN情報に基づき現在の週を求めることを特徴とす
る。
【0028】本発明に係る日時特定プログラムは、週が
変わるたびにインクリメントされ所定の上限値に到った
ときに初期値にリセットされるWN情報及び週内におけ
る時刻を与えるZカウントをGPS衛星から測位信号の
一部として受信するステップと、過去の所定時点から現
在までにWN情報がその値域を周回した回数を検出する
ステップと、求めた週及び受信したZカウントに基づき
測位信号の送信時刻を特定するステップと、を有するこ
とを特徴とする。
【0029】また、本発明に係る測位方法及びプログラ
ムは、GPS衛星の軌道を示す軌道情報をGPS衛星か
ら受信するステップ、本発明に係る日時特定方法又はプ
ログラムを実行するステップ、並びに、特定した送信時
刻及び内蔵する時計により計時された測位信号の受信時
刻に基づき送信元のGPS衛星までの擬似距離を求める
ステップを、所定個数以上のGPS衛星について繰返し
又は同時並行的に実行しその結果に基づき現在の位置を
算出することを特徴とする。
【0030】いずれも、好ましくは、(1)過去の所定
時点から現在までのWN情報の周回数を手動設定する、
(2)過去の所定時点から現在までのWN情報の周回数
を外部から受信する、(3)GPS衛星から受信したW
N情報を受信履歴の一部として記憶し記憶している受信
履歴に基づき過去の所定時点から現在までのWN情報の
周回数を算出する、(4)過去の所定時点から現在まで
にGPSシステムクロックに生じた累積誤差を示す閏秒
情報をGPS衛星から受信し受信した閏秒情報に基づき
過去の所定時点から現在までのWN情報の周回数を算出
する、等の手法で周回数を検出するのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るGPS受信機の構
成を示すブロック図である。
【図2】 (a)はWN情報の周回を、(b)は閏秒情
報の値の増加を、(c)はWN情報の周回数を、それぞ
れ西暦を横軸にとって示した図である。
【図3】 本実施形態における周回数検出部の各種形態
を示す図であり、(a)はハードウエア的スイッチによ
る形態を、(b)は地上波無線による形態を、(c)は
回線網接続による形態を、(d)は媒体からの読み取り
による形態を、(e)は受信履歴を利用する形態を、
(f)は閏秒情報を利用する形態を、それぞれ示す図で
ある。
【符号の説明】
10 受信制御演算部、14 航法データ復調部、16
受信部、20 擬似距離測定部、22 位置計算部、
24 周回数検出部、24a ハードウエア的スイッ
チ、24c 受信部、24d 復調部、24e インタ
フェース、24fWN履歴保存部、24g,24i 周
回数判定部、24h 閏秒情報抽出部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 週が変わるたびにインクリメントされ所
    定の上限値に到ったときに初期値にリセットされるWN
    情報及び週内における時刻を与えるZカウントを測位信
    号の一部としてGPS衛星から受信するステップと、 過去の所定時点から現在までにWN情報がその値域を周
    回した回数を検出するステップと、 求めた週及び受信したZカウントに基づき測位信号の送
    信時刻を特定するステップと、 を有することを特徴とする日時特定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の日時特定方法において、 過去の所定時点から現在までのWN情報の周回数を手動
    設定するステップ、 過去の所定時点から現在までのWN情報の周回数を外部
    から受信するステップ、 GPS衛星から受信したWN情報を受信履歴の一部とし
    て記憶し記憶している受信履歴に基づき過去の所定時点
    から現在までのWN情報の周回数を算出するステップ、
    並びに、 過去の所定時点から現在までにGPSシステムクロック
    に生じた累積誤差を示す閏秒情報をGPS衛星から受信
    し受信した閏秒情報に基づき過去の所定時点から現在ま
    でのWN情報の周回数を算出するステップ、 のいずれかにより、周回数を検出することを特徴とする
    日時特定方法。
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