JP2000352373A - 風力発電装置 - Google Patents

風力発電装置

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JP2000352373A
JP2000352373A JP11163248A JP16324899A JP2000352373A JP 2000352373 A JP2000352373 A JP 2000352373A JP 11163248 A JP11163248 A JP 11163248A JP 16324899 A JP16324899 A JP 16324899A JP 2000352373 A JP2000352373 A JP 2000352373A
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wind power
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Wasaburo Murai
和三郎 村井
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

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  • Wind Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 風力エネルギーを効率よく捕捉するととも
に,強風で破壊されない風力発電装置。 【解決手段】 風向に従うようにほぼ水平に揺動する回
転軸12を有し,回転軸12の外周に螺旋状の動翼13
を装着し,動翼13の外周に回転軸12と同軸で両端の
開口した円筒状の外筒14を装着し,外筒14の風上側
には開閉可能なコレクタ15を,風下側には回転軸12
に機械的に結合される発電機11を備えている風力発電
装置で,コレクタ15は風上側に設けられたフレームに
支持されて風速に応じてフレア状に開口して気流を集束
し,錐状に閉鎖して気流を遮断することができるように
電動機29及び開閉機構24により開閉操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,横軸型風力発電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風力発電装置には縦軸型と横軸型があ
り,横軸型が圧倒的に多く実用されている。さらに,横
軸型については図10に示す可変ピッチ式のプロペラ型
のものが極めて一般的である。この種の風力電装置は,
タワー101上にあって,主として回転軸と増速機構と
発電機とを含むナセル102がほぼ水平に回転可能であ
って,ナセル102の一端はハブ103としてプロペラ
(又は動翼)104の基部を取り付けている。この装置
は気流Wによってプロペラ(動翼)104に揚力が発生
し,R方向に回転する。プロペラ(動翼)104の枚数
は通常は3であるが,1又は2の場合もある。ハブ10
3内にはプロペラ(動翼)104のピッチ角を調整する
可変ピッチ機構が内蔵されている。
【0003】この風力発電装置は常に回転軸の方向が風
向に従うようにナセルが水平に方位変更し,風速の高低
に応じてプロペラ(動翼)104のピッチ角が変化し,
強風に際しても過速度にならないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】課題1.風力発電装置
では,風力エネルギーは動翼で捕捉され,回転エネルギ
ーに変換される。図10に示す従来の風力発電装置で
は,回転力は主としてプロペラ(動翼)に働く揚力によ
って与えられるが,動翼は比較的細長いナイフ状である
ために,風力エネルギーは動翼回転面の一部分で捕捉さ
れるにすぎない。すなわち気流のかなりの部分が動翼間
をすり抜ける。それ故に風力エネルギーの捕捉効率が低
い。動翼を幅広くし,枚数を極端に多くする多翼型など
の実施例では捕捉効率がよくなるが,可変ピッチ式にす
ることは困難で,固定ピッチ式であり,強風によって破
壊される恐れがあるので最近は殆ど実施されていない。
風力発電装置は風力エネルギーをもっと有効かつ安全に
捕捉する必要がある。
【0005】風車の理論によると,受風面積(すなわ
ち,動翼の回転面積)Aを通過する風速Vの風力のエネ
ルギー工率PWは PW=ρAV3/2 ただし,ρは空気密度で,気温10℃において,1.2
47kg/m3で与えられる。この式より例えば風速1
0m/sでは風車を通過する風力のエネルギー工率は受
風面積1m2あたり623.5ワットになる。
【0006】この風力のエネルギー工率PWに対して,
装置として取り出すことのできる出力PDの割合CP(=
D/PW)は出力係数と呼ばれ,ベッツの理論ではその
最大値は0.593であるとされている。然るに,プロ
ペラ型風力発電装置の実機データでは出力係数は0.2
5程度である。これはベッツの理論の42%に相当し,
風力エネルギーの捕捉効率はかなり低いということであ
る。
【0007】実用されているプロペラ型風力発電装置で
は,図11に示すように,定格出力は動翼の直径によっ
てほぼ定まる。したがって,装置の容量に応じてタワー
を高くしなければならない。すなわち,大容量の設備で
は非常に大型になる。
【0008】このように従来のプロペラ型風力発電装置
は風力エネルギーの捕捉効率が低く,設備容量の割に装
置サイズが大きくなるという問題があり,通常は300
ないし500kW程度が一般的で,千ないし数千kWを
超えるような大容量機の製作が困難である。
【0009】課題2.図10の従来のプロペラ型風力発
電装置では,動翼に当たった気流が容易に動翼の外周よ
り逃れしまうために,風力エネルギーの捕捉効率を向上
させることができない。
【0010】課題3.図10の従来のプロペラ型風力発
電装置では,動翼端が自由端であり,動翼に当たった気
流は,動翼より外周に逃れる際に動翼端を振動させ,風
切り音が発生し,騒音の原因になっている。
【0011】課題4.図10の従来のプロペラ型風力発
電装置では,動翼端が自由端であり,動翼はハブに片持
ち梁の状態で支持されているから,基部に応力が集中す
るので,充分な強度とする必要がある。
【0012】課題5.可動部分の慣性を大きくし,風速
の瞬時変動による回転速度変動を緩和することが必要で
ある。
【0013】課題6.この発明の動翼はプロペラ型風力
発電装置のようにナイフ状ではないので,可変ピッチ型
にはできない。したがって,この装置に適した強風対策
が必要である。
【0014】課題7.経済性を高めるために,風力発電
装置が稼動する最低風速,すなわちカットイン風速を下
げる必要がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に関わる
手段は,風力発電装置にあって,風向に従うようにほぼ
水平に揺動する回転軸12を有し,回転軸12の外周に
螺旋状の動翼13を装着し,さらに動翼13の外周に回
転軸12と同心で両端の開口した円筒状の外筒14を装
着し,外筒14の風上側には外筒14とほぼ同一内径の
環状のフレーム4上に支承され開口状態でフレア状とな
るコレクタ15を外筒14と同心に備え,コレクタ15
は閉鎖可能であって,外筒14の風下側には回転軸12
に機械的に結合される発電機11を備えている。
【0016】請求項2の発明に関わる手段は,請求項1
の発明において,コレクタ15は二等辺三角形の板より
なる主コレクタ16Aと,主コレクタ16Aと別の三角
形の板よりなる一対の補助コレクタ16Bを主コレクタ
16Aの両辺に倒立的に配列してヒンジ結合されたコレ
クタユニット16の複数個をフレーム4上に主コレクタ
16Aの底辺17Dが多角形をなすよう配列して支承さ
れ,それぞれ隣接するコレクタユニット16の外縁を相
互にヒンジ結合して構成されていて,電動機29及び電
動機29に連動する開閉機構24によってコレクタ15
の開閉操作を行い,コレクタの閉鎖状態で主コレクタ1
6Aが回転軸12と同心の多角錐体を構成する。
【0017】この発明による作用及び効果は次のとおり
である。 (1)動翼が螺旋状で,しかも軸方向の長さを持つの
で,入口付近で作用しなかった気流の部分は出口に達す
るまでには必ず動翼に作用する。そのために風力エネル
ギーの捕捉効率が増し,受風面積に関係する外筒の口径
に対して比較的大容量の装置とすることができる。 (2)したがって,回転軸の位置が比較的低くてもよ
く,必ずしも高いタワーを必要としない。 (3)螺旋状の動翼の外周に装着された外筒によって,
動翼に作用した気流が動翼の外周より逃れることができ
ず,全て軸方向に流れて動翼に作用し続けるので,風力
エネルギーの捕捉効率が増す。この点でも動翼の口径の
割には装置出力を大きくすることができる。 (4)外筒は動翼端を固定しているので動翼端の振動を
抑制し,風切り音の発生が少なく,騒音の少ない装置を
提供することができる。 (5)外筒は可動体の慣性を増すので,風速の瞬時変動
による軸の回転速度変動を緩和できる。 (6)コレクタの開口面積は外筒の口径面積より大きい
ので,広範囲の気流を集束し,動翼付近の風速を高める
ものであって,外筒の口径面積相当以上の風力エネルギ
ーを捕捉することができる。 (7)コレクタ及び外筒の効果でカットイン風速を下げ
ることができる。 (8)外筒の風上側に設置されたコレクタは風速に応じ
て開閉できるので,入力制御できるとともに強風に際し
て装置の破壊を免れることができる。以上は請求項1の
発明に関する作用及び効果である。 (9)コレクタの閉鎖状態では主コレクタ板が多角錐状
となって気流を遮断し,気流は角錐の斜面に沿ってコレ
クタの外周を流れ,装置にかかる風圧を逃がすので,強
風による装置の破壊を免れることができる。 (10)開閉に際して主コレクタ板及び補助コレクタ板
に歪を与えることなく,ヒンジで連動するので,操作機
構の大きな負担にならない。 (11)コレクタの閉鎖状態で,隣接する補助コレクタ
板は殆ど密着するので,気流の遮断効果が大きく,かつ
コレクタ装置の破壊を免れることができる。以上は請求
項2の発明に関する作用及び効果である。
【0018】すなわち,従来の横軸式の風力発電装置で
は装置出力は動翼の長さによって定まる受風面積に支配
されるのに対して,本発明の風力発電装置では装置出力
は外筒の口径面積に依存する。さらに,より広大なコレ
クタ開口面積や外筒の長さが効果的に作用するので,装
置出力を経済的に大きくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1及び図2はこの発明の実施の
形態の風力発電装置の側面図で,それぞれコレクタの開
口状態及び閉鎖状態を示す。図3は図1の正面図,図4
は図3よりコレクタ及びコレクタ操作機構を取り除いた
図である。以下,その構造を主として図1によって説明
する。
【0020】1Aは側枠で,図4に示すように左右一対
あり,中間を連結枠1Bで連結されて,回転架台1を構
成している。回転架台1はスラスト軸受け2で支柱3の
上に支持され,ウオームギア・ホイールからなる方向転
換装置2Aによって水平に回転できるようになってい
る。この回転は後述する動翼の回転軸が常時風向に従わ
せる目的をもつ。
【0021】4及び5はそれぞれ側枠1A上の両端に装
架された風上側及び風下側のフレームで,風上側のフレ
ーム4は環状であって,周辺から中心軸に向かって延び
る複数の補助フレーム4A及び4Bによって第1ブラケ
ット6と第2ブラケット7を同心に支持している。
【0022】風下側のフレーム5には第3ブラケット8
とナセル9が装着され,第1ブラケット6と第3ブラケ
ット8間には回転軸12が装着され,回転軸12はナセ
ル9の中に延長されて増速装置10に結合され,さらに
増速装置10の出力は発電機11に機械的に結合されて
いる。
【0023】回転軸12の周辺は,図1及び図2,なら
びに図4でよく分かるように,6枚の螺旋状の動翼13
が回転軸12と同心に,等しい角度間隔で装着されてい
る。さらに,螺旋状の動翼13の外縁は全周にわたって
外筒14が装着されていて,外筒14も回転軸12と同
心で動翼13とともに一体として回転するようになって
いる。
【0024】風上側のフレーム4には,その環径とほぼ
同径で同心の正12角形を構成する12個の軸受け金具
4Cが装着されて次に述べるコレクタ15を軸支する構
成となっている。
【0025】図5はコレクタ15の構成要素であるコレ
クタユニット16の展開正面図,図6は隣接するコレク
タユニット16の両外縁を相互に連結する連結軸23の
正面図,図7は連結軸23の側面図,図8は連結軸23
を軸方向から見た側面図である。コレクタ15はこのコ
レクタユニット16及び連結軸23のそれぞれ12組よ
り構成されている。
【0026】図5において,17は丸棒を細長の二等辺
三角形状に曲げて形成した主コレクタ枠で,17A,1
7B,及び仮想点17Cの3点を頂点とする。長手の三
角形の中間及び先端には補強版18A,18B,18C
が装着されている。補強板18Aには,リンク受け18
Dが設けられ,補強板18Aとリンク受け18DとはT
字形になっている。この部分の側面形状は図1,図2及
び図3に示されている。主コレクタ枠17の片面には三
角形の主コレクタ板19が装着されている。主コレクタ
枠17,補強板18A〜C,リンク受け18D及び主コ
レクタ板19が全体として主コレクタ16Aを構成して
いる。
【0027】主コレクタ枠17の左右の辺17Eには,
それぞれ左右一対の第1ヒンジ板20がヒンジ結合して
いる。また,左右一対の第2ヒンジ板21がそれぞれ前
述の頂点17A及び17Bを共通の頂点とするように主
コレクタ16Aの二等辺三角形と倒立関係に配置された
三角形を形成している。第1ヒンジ板20と第2ヒンジ
板21とは,それぞれ補助コレクタ板22で接合されて
いる。それぞれ2枚の第1及び第2ヒンジ板20,21
及び補助コレクタ板22が全体として左右2枚の補助コ
レクタ16Bを構成している。また,主コレクタ16A
と2枚の補助コレクタ16Bとがコレクタユニット16
を構成している。コレクタユニット16は展開状態では
平面的であるが,辺17Eをヒンジ軸として限定範囲内
で自在に屈曲できる。
【0028】補助コレクタ16Bの両外縁21Aは,第
2ヒンジ板21の一辺であるが,前述の頂点17A,1
7Bに向かうパイプを形成するように屈曲し,その辺の
中間に複数の切込み21Bを設けている。
【0029】コレクタユニット16は,図1,図2及び
図3に示すように,主コレクタ枠17の二等辺三角形の
底辺17Dが軸受け金具4Cによってフレーム4の片面
に多角形をなすように装着されている。この部分は開口
状態のコレクタ15の小径部分にあたる。
【0030】それぞれのコレクタユニット16の外縁2
1Aは隣接するコレクタユニット16の外縁21Aと常
時並行を保つことが可能で,図6,図7及び図8に示す
連結軸23で連結される。
【0031】連結軸23は等長の2本のパイプ23A
と,連結金具23B及び23Cよりなる。2本のパイプ
23Aは補助コレクタ16Bの外縁21Aに挿入され
る。この挿入の過程で連結金具23Bをコレクタユニッ
ト16の外縁21Aの切り込み部21Bに挿入すること
によって,隣接する補助コレクタ16Bが相互に連結さ
れ,コレクタユニット16も相互に連結される。連結金
具23Bは外縁21Aの先端すなわち軸受け金具4Cよ
り離れた側にも装着する。
【0032】また,外縁21Aの基部すなわち軸受け金
具4Cに近い側には,連結金具23Cを装着する。連結
金具23Cには円弧状に伸びる振れ止め23Dが附属し
ている。このようにして,全てのコレクタユニット16
が環状に連結され,フレーム4上に設けられた軸受け金
具4Cを支点として回動可能に支持される。振れ止め2
3Dは全てのコレクタユニット16の連結部に存在す
る。
【0033】図1,図2及び図4に示すように,振れ止
めローラ23Eがフレーム4より斜め方向に伸びる軸に
植設されている。図4に示すように,振れ止めローラ2
3Eの総数は24であり,コレクタ15のフレーム4へ
の装着状態において,振れ止め23Dは振れ止めローラ
23Eに狭持されている。この狭持の関係は,図1及び
図2に示すように,コレクタ15の開閉いずれの状態で
も常に成立している。
【0034】次に図1及び図2によって,コレクタ15
の開閉機構24を説明する。25はコレクタ操作シャフ
トで,右端部を第1ブラケット6及び第2ブラケット7
に支承され,左側に延長されている。この延長部の一部
はおねじ部25Aが設けられており,さらにその左側先
端には円錐形の尖頭部26が装着されている。コレクタ
操作シャフト25の第1及び第2ブラケット6,7の中
間にはウオームホイール27が装着され,それに対応し
てウオーム28及びウオーム28を駆動する電動機29
が補助フレーム4B上に装備されている。コレクタ操作
用の電動機29によりコレクタ操作シャフト25が回転
する。
【0035】コレクタ操作シャフト25のおねじ部25
Aには,内径にめねじをもつ滑動子30が嵌着されてい
る。滑動子30の右側30Aはパイプ状の延長部で,コ
レクタ操作シャフト25を覆っている。また,フレーム
4に固定されている第2ブラケット7の左側部7Aもパ
イプ状の延長部で,滑動子延長部30Aを覆っている。
すなわち,この近傍は,コレクタ操作シャフト25を中
心に,滑動子延長部30A,第2ブラケット延長部7A
の同心3重構造になっている。滑動子延長部30Aと第
2ブラケット延長部7Aは相互に軸方向には移動する
が,回転を阻止するように噛み合わせている。したがっ
て,コレクタ操作シャフト25の回転によって,滑動子
30は軸方向に直進運動する。
【0036】第2ブラケット7には,第1トッグルリン
ク31が回動自在に結合され,コレクタ15側のリンク
受け18Dには第2トッグルリンク32が回動自在に結
合され,両トッグルリンクは節33で結合されている。
さらに滑動子30と節33の間は操作リンク34で結合
されトッグルリンク式の開閉機構24を構成している。
【0037】開閉機構24は,図3に示すように,コレ
クタユニット16Aに対応して一組づつ,コレクタ操作
シャフト25に対して放射状に設けられている。本実施
形態では所要組数は12である。
【0038】図3に示すように,操作リンク34は開閉
機構24の各組に1枚,第2トッグルリンク32はリン
ク受け18D及び操作リンク34を両側より挟むように
各組に2枚一対,第1のトッグルリンク31は図1に示
すように,節33側の近傍で二股に分かれ,一対の第2
トッグルリンク32の外側から挟む構成になっている。
【0039】図9は図2のコレクタの閉鎖状態における
X−X’位置の断面の部分拡大図であって,主コレクタ
枠17の左右の辺17Eは隣接するコレクタユニット1
6のものと平行状態にある。したがって,隣接するコレ
クタユニット16の補助コレクタ板22及び第1,第2
ヒンジ板20,21はとともに平行状態にあり,特に補
助コレクタ板22は殆ど密着状態にある。
【0040】次に,この風力発電装置の動作を説明す
る。図1のコレクタ15の開口状態は通常の運転状態
で,フレア状に開いたコレクタ15の開口面積は外筒1
4の口径面積の約3.6倍であり,この状態で図の左側
の矢印で示された気流Wが外筒14に集束するので広範
囲の風力を捕捉する。
【0041】外筒14に集束され,風速を増した気流W
は,6枚の動翼13に作用しながら風下側に貫流する。
その際に気流Wは動翼13,外筒14及び回転軸12を
一体で回転させる。この回転はナセル9内で増速装置1
0に伝達され,回転速度を増して次の発電機11に伝達
され,電力を発生する。
【0042】動翼13の外周は外筒14で囲われてい
て,気流Wが外筒14内を通過するときは,強制的に外
筒14の内部を通過するので,開口状態のコレクタ15
で広範囲に捕捉され,風速を増した全ての気流Wのエネ
ルギーが動翼13の回転に費やされる。
【0043】強風に際しては,電動機29が動作してコ
レクタ操作シャフト25を回転させ,滑動子30を左に
移動させる。その結果,操作リンク34によって節33
が左に駆動され,両トッグルリンク31,32が屈曲し
てコレクタ15が閉鎖され,主コレクタ16Aの先端の
補強板18Cが尖頭部26に接触するとそれぞれの主コ
レクタ16Aが十二角錐状に集合し,図2及び図9のコ
レクタ15の閉鎖状態に至る。その結果,気流Wはコレ
クタ15の外側を流通する。
【0044】また,振れ止め23Dが振れ止めローラ2
3Eによってコレクタ15の開閉状態の如何に係わらず
常に狭持の状態にあるが,この機構は特に強風時でコレ
クタ15が閉鎖状態のときに補助コレクタ16Bの振動
を防止する機能を備えている。
【0045】以上に説明する実施の形態及び動作によっ
て,この風力発電装置は前述の作用及び効果を奏するも
のである。
【0046】なお,本実施形態の風力発電装置の風車
は,プロペラ型のように動翼に発生するに揚力で回転力
を得るものではなく,多翼型などと同様に動翼に加えら
れる風圧で回転力を得るものであるから,プロペラ型に
比較して回転速度が小さく,そのために高倍率の増速装
置を必要とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の風力発電装置のコレクタ
15の開口状態の側面図
【図2】コレクタ15の閉鎖状態の側面図
【図3】図1の正面図
【図4】図3よりコレクタ15及びコレクタの開閉機構
24を取り除いた図
【図5】コレクタユニット16の展開正面図
【図6】連結軸23の正面図
【図7】連結軸23の側面図
【図8】連結軸23を軸方向から見た側面図
【図9】コレクタ15の閉鎖状態の部分拡大図
【図10】従来のプロペラ型風力発電装置
【図11】従来のプロペラ型風力発電装置の定格出力と
動翼直径の関係図
【符号の説明】
1 回転架台,2 スラスト軸受け,3 支柱,4及び
5 風上側及び風下側のフレーム,6,7及び8 第
1,第2及び第3ブラケット,9 ナセル,10増速装
置,11 発電機,12 回転軸,13 動翼,14
外筒,15 コレクタ,16 コレクタユニット,16
A 主コレクタ,16B 補助コレクタ,17 主コレ
クタ枠,18 補強板,19 主コレクタ板,20及び
21 第1及び第2ヒンジ板,22 補助コレクタ板,
23 連結軸,24 開閉機構,25コレクタ操作シャ
フト,26 尖頭部,27 ウオームホイール,28
ウオーム,29 コレクタ操作用の電動機,30 滑動
子,31及び32 第1及び第2トッグルリンク,33
節,34 操作リンク,W 気流

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】風向に従うようにほぼ水平に揺動する回転
    軸12を有し,前記回転軸12の外周に螺旋状の動翼1
    3を装着し,さらに前記動翼13の外周に前記回転軸1
    2と同心で両端の開口した円筒状の外筒14を装着し,
    前記外筒14の風上側には前記外筒14とほぼ同一内径
    の環状のフレーム4上に支承され,開口状態でフレア状
    となるコレクタ15を前記外筒14と同心に備え,前記
    コレクタ15は閉鎖可能であって,前記外筒14の風下
    側には前記回転軸12に機械的に結合される発電機11
    を備えていることを特徴とする風力発電装置。
  2. 【請求項2】前記コレクタ15は二等辺三角形の板より
    なる主コレクタ16Aと,前記主コレクタ16Aと別の
    三角形の板よりなる一対の補助コレクタ16Bを前記主
    コレクタ16Aの両辺に倒立的に配列してヒンジ結合さ
    れたコレクタユニット16の複数個を前記フレーム4上
    に前記主コレクタ16Aの底辺17Dが多角形をなすよ
    う配列して支承され,それぞれ隣接する前記コレクタユ
    ニット16の外縁を相互にヒンジ結合して構成され,電
    動機29及び前記電動機29に連動する開閉機構24に
    よって前記コレクタ15の開閉操作を行い,前記コレク
    タ15の閉鎖状態で前記主コレクタ16Aが前記回転軸
    12と同心の多角錐体を構成することを特徴とする請求
    項1記載の風力発電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008134963A1 (fr) * 2007-05-08 2008-11-13 Yongwei Qi Générateur d'énergie éolienne à l'épreuve de vents violents
KR101027565B1 (ko) 2010-01-11 2011-04-06 김성택 광대역 풍력발전기
JP2013047518A (ja) * 2004-11-16 2013-03-07 Israel Hirshberg 空気内部エネルギーの使用及び装置
CN109236569A (zh) * 2018-10-30 2019-01-18 陈凤耘 一种风力增压与太阳能互补发电装置

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