JP2000352098A - 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備 - Google Patents

乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備

Info

Publication number
JP2000352098A
JP2000352098A JP16658699A JP16658699A JP2000352098A JP 2000352098 A JP2000352098 A JP 2000352098A JP 16658699 A JP16658699 A JP 16658699A JP 16658699 A JP16658699 A JP 16658699A JP 2000352098 A JP2000352098 A JP 2000352098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
stirring chamber
bacteria
crushed wood
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16658699A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Suematsu
満 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP16658699A priority Critical patent/JP2000352098A/ja
Publication of JP2000352098A publication Critical patent/JP2000352098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】排泄物や粉砕生ゴミを、少なくとも1種類以上
のバクテリアが混入された粉砕木片により、分解するこ
とができ、また、水資源に乏しい地域や、下水処理施設
のない地域等に設置できる乾式汚物処理装置とこれを利
用したトイレ設備を提供する。 【解決手段】乾式汚物処理装置1は、排泄物、あるいは
生ゴミからなる汚物を投入する投入口11と、少なくと
も1種類以上のバクテリアが混入された粉砕木片が入れ
られ、底部が半円筒状に形成された撹拌室3と、回転軸
4と、撹拌翼5と、駆動モータ7と、前記攪拌室3の底
部に1または2箇所以上設けられ、前記攪拌室内に加熱
するヒータ8と、前記攪拌室の底部所定位置に設けら
れ、前記攪拌室の底部の温度を検出するセンサ9と、前
記粉砕木片により、前記汚物が分解してガスおよび水蒸
気分を排出する排出口12とを有し、汚物を、バクテリ
ア混入粉砕木片により分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄物、粉砕生ゴ
ミ等の汚物を分解し、水をほとんど使用することのない
乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、排泄物等の汚物は、例えば、
簡易水洗トイレを例にとれば、住宅に設けられたトイレ
設備の便器等から水洗により流さた排泄物は、地中に埋
設された浄化槽に入り、ここで浄化された後、河川等に
放水されている。また、例えば、都市型水洗トイレで
は、水洗により流さた排泄物は、住宅のトイレ設備の便
器等から下水道を通じて下水処理施設に送られ、この下
水処理施設で浄化されて、河川等に放水されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような簡易水洗トイレは、便器の排泄物を大量の水で
洗い流していたため、大型の浄化槽が必要であり、設置
するには大がかりな工事をおこなう必要があり、容易に
移動、運搬することができなかった。また、簡易水洗ト
イレの浄化槽には、予め浄化剤が投入されているが、こ
の浄化剤は、2、3ヶ月に毎に追加投入するといったメ
ンテナンスを頻繁に行わなければならなかった。また、
都市型水洗トイレでは、1回の使用において、多量の水
を必要とするため、水資源を無駄にしていた。さらに、
建設現場等の屋外や災害時に仮設されたトイレ設備は、
排泄物が完全に分解処理されないため、不衛生で悪臭が
漂っていた。
【0004】そこで、排泄物や粉砕生ゴミ等の汚物が有
機物質であることから、この汚物を、少なくとも1種類
以上のバクテリアを混入した粉砕木片と撹拌して完全に
分解することで、下水処理施設を必要とせず、また、水
資源に乏しい地域や、下水処理施設のない地域等にも容
易に設置できる乾式汚物処理装置とこれを利用したトイ
レ設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る発明
は、排泄物、あるいは粉砕した生ゴミからなる汚物を投
入する投入口を有し、少なくとも1種類以上のバクテリ
アが混入された所定量の粉砕木片が収容される底部が半
円筒状に形成された撹拌室と、前記攪拌室の長手方向に
回動可能に設けられた回転軸と、前記回転軸に所定の間
隔を有する螺旋状の撹拌翼と、前記回転軸を回転する駆
動モータと、前記攪拌室に設けられ、前記バクテリアが
混入された前記粉砕木片により、前記汚物が分解して発
生するガスおよび水蒸気分を排出する排出口とを有する
ことを特徴とする。また、本願請求項2に係る発明は、
前記請求項1に記載の乾式汚物処理装置に係り、前記攪
拌室は、底部に1または2箇所以上設けられたヒータに
より、前記攪拌室内を所定温度に加熱し、前記ヒータに
より加熱された前記攪拌室の底部の温度がセンサにより
検出されることを特徴とする。さらに、本願請求項3に
係る発明は、前記請求項1または前記請求項2に記載の
乾式汚物処理装置に係り、前記撹拌翼は、右螺旋状の撹
拌翼と、左螺旋状の撹拌翼を、前記回転軸に取り付けた
ことを特徴とする。また、本願請求項4に係る発明は、
トイレ設備に係り、汚物は、トイレットルームに設けら
れた便器の排泄物流出口から、攪拌室の投入口に投入さ
れることを特徴とする。そして、本願請求項5に係る発
明は、前記請求項4に記載のトイレ設備に係り、便器
が、移動式の簡易建造物に収容されてなることを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の乾式汚物処理装置につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係
る乾式汚物処理装置1の構成を示す展開図であり、図1
(a)は、本発明の乾式汚物処理装置の正面断面図、同
(b)は、同装置の上面図、同(c)は、同装置の側面
図、同(d)は、前記図1(a)のA−A’位置の断面
図である。
【0007】図1中、2は、装置本体、3は、少なくと
も1種類以上のバクテリアが混入された粉砕木片が入れ
られた攪拌室、4は、回転動力を伝達する回転軸、5
は、前記回転軸4に取り付けられ、前記バクテリアが混
入された粉砕木片と、排泄物や粉砕生ゴミ等の汚物を撹
拌する螺旋状の撹拌翼、6は、前記回転軸4に前記撹拌
翼5を取り付ける支柱、7は、前記撹拌翼4を回転駆動
させるための駆動モータ、8は、前記攪拌室3の内部を
加熱するヒータ、9は、前記ヒータ8の所定位置に設け
られ、前記ヒータ8の温度を検出するセンサ、10は、
電源箱である。また、11は、前記攪拌室3に設けら
れ、汚物が投入される投入口、12は、前記攪拌室3に
設けられ、水蒸気分や炭酸ガスを排出する排気口であ
る。
【0008】装置本体2は、大きさが幅1100mm、
奥行き710mm、高さ831mm程度のものであり、
上方が開口した容器2aと、この上部面は、開閉可能な
蓋部2bとで構成されている。この装置本体の外側面2
cの略中央には、側面2cを貫通してベアリング2eが
設けられ、また、他の外側面2dにも同様に、側面2d
を貫通してベアリング2fが設けられ、後述する撹拌翼
6に回転動力を伝達するための前記回転軸5が回転可能
に取り付けられる。
【0009】攪拌室3は、上方が幅1100mm、奥行
き610mmで開口し、底部は、詳細には後述する螺旋
状の撹拌翼6の外周に沿うように半円筒状に形成され
て、前記装置本体2に支持され、所定位置に配置され
る。この攪拌室3の半円筒状に形成された底部は、その
半円筒状部分の断面の半径が255mmから266mm
と側部に向けて僅かにひろがり、全体の容量が200リ
ットル(l)程度となるように構成されている。そし
て、この攪拌室3には、少なくとも1種類以上のバクテ
リアが混入された粉砕木片(いわゆる大鋸屑等)が、約
180リットル(l)〜200リットル(l)入れられ
ている。
【0010】回転軸4は、直径42mm、長さ1200
mmの例えばステンレス等の金属からなる円柱であり、
その一端部が前記装置本体2の側面2cに設けられたベ
アリング2eに、他の端部が前記装置本体2の側面2d
に設けられたベアリング2fに、それぞれ回動可能に取
り付けられている。
【0011】撹拌翼5は、前記攪拌室3に設けられ、本
実施の形態では、幅25mm、厚さ5mmの例えばステ
ンレス等の金属を、内径が470mmで180mm毎に
6ピッチのものが使用されている。本実施の形態に係る
撹拌翼5は、回転方向の異なる2つの撹拌翼5で構成さ
れ、図1中、正面右手に左螺旋の撹拌翼5aが取り付け
られ、正面左手には、右螺旋の撹拌翼5bが取り付けら
れ、これら撹拌翼5a、5bが、B方向(図1中、下か
ら手前、手前から上から奥側、奥側から下方向への回
転)へ回転することで、前記攪拌室3に入れられたバク
テリア混入の粉砕木片が、前記攪拌室3内部で均等に撹
拌される。
【0012】そして、これらの撹拌翼5a、5bは、複
数の支柱6、6、6、・・により前記回転軸5に
取り付けられている。すなわち、前記回転軸5の外周面
には、該回転軸4の中心を貫通した複数の支柱取付穴4
aが所定間隔毎に直交して設けられ、この支柱取付穴4
aと、撹拌翼5a、5bが支柱6、6、6、・・
により、溶接、あるいはボルト等の接着手段で取り付け
られる。
【0013】駆動モータ7は、本実施の形態では、前記
装置本体2の側面外部(図1中、右側)に、前記回転軸
4の一端に直結して、該駆動モータ7の回転動力を前記
回転軸6に伝達するものであり、前記撹拌翼4a、4b
が取り付けられた回転軸5を、1回転/分の速度で回動
する。すなわち、この駆動モータ7の駆動は、例えば、
任意のスイッチが投入された場合、あるいは1日に1回
の割合で、1回につき2回転するように構成されてい
る。
【0014】ヒータ8は、本実施の形態では、長さ10
0mm、幅50mmの大きさからなり、その長手方向を
前記攪拌室3の長手方向に向け、前記攪拌室3の底部前
面側と、前記攪拌室3の底部奥側の2箇所に配置され、
前記粉砕木片に混入されたバクテリアの発育を促進する
ために、前記攪拌室3を所定温度に加熱するものであ
る。このヒータ8は、出力量が200Wであり、例え
ば、前記攪拌室3に入れられたバクテリアの発育が促進
される温度(攪拌室内の温度が60℃〜80℃)を維持
するために加熱するものである。そして、ヒータ8は、
前記センサ9により検出された温度に基づいて、加熱、
加熱停止を繰り返し、前記攪拌室3の温度を所定温度に
保温する。なお、夏期等のように外気温が高い場合は、
攪拌室3内部の温度も上昇するため、ヒータ8を不要と
する場合もある。
【0015】電源箱10は、本実施の形態では、前記装
置本体2の側部に設けられ、図示外の商用電源(AC1
00V)に電源コード10aで接続されて、電源供給を
行うものであり、該電源箱10からは、前記駆動モータ
7と接続コード10bで、ヒータ8と接続コード10c
でそれぞれ接続されている。すなわち、該電源箱10
は、前記駆動モータ7の駆動スイッチ(図示外)が投入
された場合に前記駆動モータ7へ電源供給を行い、所定
時間が経過すると電源供給を停止し、また、前記センサ
9と図示外の信号線で接続され、前記センサ9が検出し
た温度が、所定温度より低ければ前記ヒータ8に電源供
給し、所定温度より高ければ、電源供給を停止する。ま
た、この電源箱10は、漏電や過電流を検出するもので
もあり、その場合は、電源供給を停止する。
【0016】投入口11は、前記装置本体2の蓋部2
b、攪拌室3に設けられ、その大きさは、本実施の形態
では、直径約20cm程度であり、汚物である排泄物等
が、ここから攪拌室3に投入される。また、本乾式汚物
処理装置1には、例えば、尿等の液体の汚物のみが投入
される直径5cm程度の予備投入口11aが設けられて
いる。排気口12は、前記装置本体2の蓋部2b、攪拌
室3に設けられ、直径約10cm程度の大きさを有し、
前記攪拌室3の内部に生じた水蒸気と炭酸ガスを排出す
る。
【0017】つぎに、本実施の形態で使用する前記バク
テリアについて説明する。前記バクテリアは、本実施の
形態では、土壌や枯草、塵等の自然界に広く存在する好
気性バクテリア(空気中ないし酸素存在下で発育するバ
クテリア)または通性嫌気性バクテリア(酸素存在下に
おいても発育できるバクテリア)であり、グラム陽性の
芽胞形成桿菌である枯草菌(Bacillus subtilis)、納豆
菌(Bacillusnatto)、巨大菌(Bacillus megaterium)や、
またグラム陽性無芽胞桿菌である乳酸桿菌(Lactobacill
lus acidophillus,Lactobacilllus plantarum,Lactobac
illlus brevis等)、また、レンサ球菌(Streptococcus f
aecalis,Streptococcus lactis,Streptococcus thermop
hilus等)、清酒酵母(Saccharomyces cervisiae)、キャ
ンディア(Candida utilis)等である。
【0018】これらのバクテリアは、約40℃〜80℃
の温度下において、有機物である排泄物や粉砕生ゴミ等
の汚物を、約48時間で水蒸気分と炭酸ガスに分解す
る。このことから、本願発明者は、上記した構成の乾式
汚物処理装置1を試作し、前記攪拌室3の粉砕木片に混
入されたバクテリアの発育状況を促進する温度実験を行
った。
【0019】図2は、本発明の乾式汚物処理装置1の温
度を測定した位置を示す説明図であり、、、、
、は、前記攪拌室3の測定位置を示し、C位置は、
前記ヒータ8に設けられ、前記側面2cから250mm
の測定位置である。
【0020】この実験は、1998年12月29日から
1999年1月5日までの約1週間にわたり、本発明の
乾式汚物処理装置1に所定量の汚物を投入した後の撹拌
前と撹拌後について、そのときの、、、、の
それぞれの温度と、C位置の攪拌室3の内側と外側の温
度と、また、そのときのセンサ検出温度、水温、外気温
について測定したものである。その実験結果を、次の表
1、表2、表3に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】この実験結果から、1999年1月2日の
データを例に挙げると、8時30分時点で、センサ9が
検出した前記ヒータ8の温度が70℃、C位置外側(セ
ンサ位置の外側)は60℃、C位置内側(センサ位置の
攪拌室3内側)は70℃であり、このときの水温が5
度、外気温が0度のときの撹拌前のそれぞれの内側の温
度は、位置が13℃、位置が43℃、位置が40
℃、位置が23℃、位置が10℃であり、撹拌後
は、前記ヒータ8の温度が70℃、C位置外側(センサ
位置の外側)は58℃、C位置内側(センサ位置の攪拌
室3内側)は、62℃であり、位置が8℃、位置が
37℃、位置が38℃、位置が24℃、位置が1
0℃であった。このことから、ヒータ8に近い部分と、
前記攪拌室3の中央部分は、40℃前後となることが得
られ、攪拌室3に入れられたバクテリアが混入された粉
砕木片により汚物の分解が促進される。
【0025】すなわち、本発明の乾式汚物処理装置1の
投入口11から汚物が投入されると、前記駆動モータ7
により、撹拌翼5を2回転程度回転し、汚物とバクテリ
アが混入された粉砕木片を撹拌する。すると、バクテリ
アにより、汚物が約48時間で水蒸気分と炭酸ガスに完
全に分解され、炭酸ガスは、乾式汚物処理装置1の排気
口12から排気される。また、このとき発生した水分
は、一旦粉砕木片に吸水されるが、乾式汚物処理装置1
内部の温度が60℃〜80℃であるため、徐々に蒸発
し、前記炭酸ガスと同様に乾式汚物処理装置1の排気口
12から排気される。
【0026】つぎに、上記した乾式汚物処理装置を利用
したトイレ設備について説明する。図3は、本発明の乾
式汚物処理装置を利用したトイレ設備(家庭用)20の
説明図であり、21は、トイレ設備(家庭用)20であ
るトイレットルーム内に設けられた便器、22は、前記
便器21の下方に設けられた排泄物流出口21aから排
出される排泄物(汚物)を、上述した乾式汚物処理装置
1に設けられた投入口11に流通させる流通パイプ、2
3は、上述した乾式汚物処理装置1に設けられた排気口
12から該トイレットルーム内、あるいは該トイレット
ルーム外を通って家屋外まで配管され、前記水蒸気や炭
酸ガスを排出する排気管、24は、前記駆動モータ7に
接続され、前記撹拌翼5(図3では図示外)を回動する
ためのスイッチである。
【0027】本発明の乾式汚物処理装置を利用したトイ
レ設備(住宅用)20は、前記便器21に排泄された排
泄物を、図3においては図示しないスプレイガン等によ
り、少量の水で洗い流すと、前記汚物は流通パイプ22
を流動して投入口11から乾式汚物処理装置(攪拌室
3)1内に投入され、その後、トイレットルームに設け
られたスイッチが押下されると、前記駆動モータ7が駆
動して、前記撹拌翼5が2回転回動する。この撹拌翼5
の回動により、前記便器21から投入された排泄物が、
前記乾式汚物処理装置1の撹拌室3の内部に入れられた
バクテリア混入の粉砕木片と撹拌され、前記バクテリア
により、汚物が炭酸ガスと水分に分解され、水分は、攪
拌室3の温度で水蒸気となり、この水蒸気と炭酸ガスが
排気管23を通じて屋外に排気される。
【0028】このように乾式汚物処理装置を利用したト
イレ設備20は、例えば4人家族で1年使用すると、前
記攪拌室3に入れられた粉砕木片は、前記汚物を分解す
る際に反応して縮小し、また撹拌翼5との摩耗等により
摩耗して、粉砕木片が2割程度減少する。粉砕木片が減
少すると、乾式汚物処理装置1の装置本体2の蓋部2b
を開けて、減少した2割分の粉砕木片を追加し、上記し
たように該トイレ設備20を使用する。また、乾式汚物
処理装置1を利用したトイレ設備20を数年にわたり使
用すると、粉砕木片のうち、摩耗した粉砕木片の割合が
増えるため、大半の粉砕木片を取り出し、新たにバクテ
リア混入の粉砕木片(または、粉砕木片のみ)を、撹拌
翼5が見えない程度まで入れる。そして、取り出した粉
砕木片は、観葉植物や家庭菜園用の堆肥として再利用で
きる。
【0029】つぎに、上記した住宅用以外に、便器を簡
易建造物に収容し、例えば、一時的にトイレが必要とな
る建設現場や、キャンプ場をはじめ、河川敷、公園、ゴ
ルフ場等の常設トイレとして、また、災害時の仮設用ト
イレとして使用することのできる移動可能なトイレ設備
とした第二の実施の形態について説明する。
【0030】図4は、このような移動可能な建造物と一
体とした乾式汚物処理装置を利用したトイレ設備30の
説明図であり、図4(a)は、該トイレ設備30の側部
からの内部説明図、図4(b)は、該トイレ設備30の
上部からの内部説明図である。なお、乾式汚物処理装置
1は、上記第一の実施の形態と同様のものを使用し、同
一符号を付して説明する。図4において、31は、トイ
レ用の移動可能な建造物であり、32aは、便座、32
bは男性用便器、33は、前記乾式汚物処理装置1に設
けられた排気管である。
【0031】トイレ用の移動可能な建造物31は、本実
施の形態では、幅1195mm〜2050mm程度、奥
行き2240mm〜2350mm程度、高さ2525m
m〜2830mm程度の組立式および/または完成品と
しての建物である。この建造物31の内部は、前記乾式
汚物処理装置1を所定位置に配置し、その乾式汚物処理
装置1の上部高さ位置から40cm程度下方に、床31
aが設けられている。また、建造物31の内部の所定位
置には、壁31bが設けられ、前記座式便器32a、男
性用便器32bが配置されたトイレットルームと、前記
乾式汚物処理装置1の駆動モータ7が配置されたメンテ
ナンスルームとに、壁31bで分離され、トイレットル
ームにはトイレ用ドア31cと、メンテナンスルームに
は、1または2以上のメンテナンスドア31dが取り付
けられている。そして、トイレ用ドア31cが、床31
aの高さ位置に合わせて取り付けられているため、建造
物31には、階段31eが取り付けられている。
【0032】便座32aは、前記乾式汚物処理装置1の
投入口11の上部に配置されている。これは、前記乾式
汚物処理装置1に汚物を上から投入して撹拌する方が、
分解効率が良いことから、投入口11が前記乾式汚物処
理装置1の上部面に設けられている。そして、この投入
口11に便座32aのみを配置することで、建物自体の
高さを必要以上に高くする必要がなくなり、さらに、便
座32aが使用しやすい所定の高さ位置となる床31a
が形成されている。
【0033】男性用便器32bは、前記投入口11とは
別に設けられた予備投入口11aに取り付けられ、所定
高さ位置となるように配置する。排気管33は、前記排
気口12から建造物31の外部に通じて設けられた管で
あり、前記攪拌室3から排出される水蒸気や炭酸ガス
が、前記建造物31の外部に排気されるように構成され
ている。
【0034】この第二の実施の形態に係る移動可能なト
イレ設備30は、まず、トイレを常設、仮設使用とする
場所に、前記乾式汚物処理装置1、建造物31、便座3
2a、男性用便器32b、排気管33等を運搬して設置
する。このとき、前記建造物31が、組立式の場合は、
その設置場所で組み立てて使用し、組立が不要の場合
は、そのまま所定位置に設置する。そして、前記乾式汚
物処理装置1を所定位置に設置し、これに前記便座32
a、前記男性用便器32b、排気管33と、前記壁31
b、前記トイレ用ドア31c、前記階段31e、メンテ
ナンスドア31d等を取り付けると、移動可能な乾式汚
物処理装置を利用したトイレ設備30となる。
【0035】このトイレ設備30を設置すると、前記乾
式汚物処理装置1に設けられた前記電源箱10(図4で
は図示外)に、商用電源を接続し、電源を供給する。ト
イレ設備30は、電源を得ることができれば、何処にで
も設置することができる。例えば、山岳地のキャンプ場
や、ゴルフ場のコース近辺等の電源が布設されていない
場合は、前記メンテナンスルームに図示外の自家発電装
置を配置し、これを電源として設置することができ、ま
た、自家発電装置以外に、ソーラー電源から供給するよ
うにしてよい。なお、このような移動可能なトイレ設備
30は、上述した住宅用と異なり、前記撹拌翼5(図4
では、図示外)を撹拌するスイッチを、使用者が押下す
ることを忘れてしまい、汚物がバクテリア混入の粉砕木
片と撹拌されない場合が生ずるため、前記駆動モータ7
(図4中、図示外)に、例えば、タイマー等を取り付け
て、所定時間間隔で撹拌翼5を回転するようにしてもよ
い。
【0036】なお、上記実施の形態では、装置本体2
(攪拌室3)に蓋部を設け、この蓋部を開いて粉砕木片
を入れると説明したが、蓋部に、小扉を設け、ここから
追加する粉砕木片を入れるようにしてもよく、また、摩
耗した粉砕木片を取り出すために攪拌室の下方に取出口
を設けてもよい。なお、上記実施の形態では、乾式汚物
処理装置を利用したトイレ設備として説明したが、便器
から有機物である粉砕生ゴミを投入してもよく、生ゴミ
も本発明の乾式汚物処理装置により、水蒸気分と炭酸ガ
スに分解される。このように、生ゴミの分解処理が行え
ることから、本発明の乾式汚物処理装置に、生ゴミが発
生するキッチンから直接送ることが出来るように、生ゴ
ミの粉砕器を併設した生ゴミ搬送パイプを接続してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乾式汚物
処理装置とこれを利用したトイレ設備によると、水がほ
とんど不要であるため、住宅建設に伴う下水道管工事が
不要となる。また、本発明の乾式汚物処理装置に入れら
れたバクテリアが混入された粉砕木片は、汚物の分解に
より堆肥化されるため、これを庭の花壇や、観葉植物、
菜園等の堆肥として再利用することができる。
【0038】さらに、本発明の乾式汚物処理装置とこれ
を利用したトイレ設備によると、排泄物の分解に伴う粉
砕木片が減少した際に、粉砕木片を追加するのみの簡便
なメンテナンス作業でよく、低コストで使用できるとい
った利点がある。また、本発明の乾式汚物処理装置とこ
れを利用したトイレ設備は、粉砕生ゴミを投入して分解
処理を行うことができるため、家庭から出される可燃ゴ
ミの量が減少して、昨今、社会問題となっているゴミの
減少に貢献できるといった利点がある。また、本発明の
乾式汚物処理装置は、汚物の分解に、バクテリア混入の
粉砕木片を使用しているため、水と異なり内容量が軽量
で零れることがなく運搬が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乾式汚物処理装置
の構成を示す展開図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る乾式汚物処理装置
の温度を測定した位置を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る乾式汚物処理装置
を利用したトイレ設備(家庭用)の説明図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る建造物と一体
とした乾式汚物処理装置を利用したトイレ設備の説明図
である。
【符号の説明】
1・・乾式汚物処理装置 2・・装置本体 3・・攪拌室 4・・回転軸 5・・撹拌翼 6・・支柱 7・・駆動モータ 8・・ヒータ 9・・センサ 20、30・・トイレ設備 21・・便器 22・・流通パイプ 23、33・・排気管 24・・スイッチ 31・・建造物 3a・・便座 32b・・男性用便器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排泄物、あるいは粉砕した生ゴミからな
    る汚物を投入する投入口を有し、少なくとも1種類以上
    のバクテリアが混入された所定量の粉砕木片が収容され
    る底部が半円筒状に形成された撹拌室と、 前記攪拌室の長手方向に回動可能に設けられた回転軸
    と、 前記回転軸に所定の間隔を有する螺旋状の撹拌翼と、 前記回転軸を回転する駆動モータと、 前記攪拌室に設けられ、前記バクテリアが混入された前
    記粉砕木片により、前記汚物が分解して発生するガスお
    よび水蒸気分を排出する排出口と、を有することを特徴
    とする乾式汚物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌室は、底部に1または2箇所以
    上設けられたヒータにより、前記攪拌室内を所定温度に
    加熱し、前記ヒータにより加熱された前記攪拌室の底部
    の温度がセンサにより検出されることを特徴とする前記
    請求項1に記載の乾式汚物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記撹拌翼は、右螺旋状の撹拌翼と、左
    螺旋状の撹拌翼を、前記回転軸に取り付けたことを特徴
    とする前記請求項1または前記請求項2に記載の乾式汚
    物処理装置。
  4. 【請求項4】 汚物は、トイレットルームに設けられた
    便器の排泄物流出口から、攪拌室の投入口に投入される
    ことを特徴とするトイレ設備。
  5. 【請求項5】 便器が、移動式の簡易建造物に収容され
    てなることを特徴とする前記請求項4に記載のトイレ設
    備。
JP16658699A 1999-06-14 1999-06-14 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備 Pending JP2000352098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16658699A JP2000352098A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16658699A JP2000352098A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000352098A true JP2000352098A (ja) 2000-12-19

Family

ID=15834035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16658699A Pending JP2000352098A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000352098A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105625537A (zh) * 2016-03-05 2016-06-01 肖万军 一种设有免刷不粘破碎节能省水的多功能座便器
CN106944456A (zh) * 2017-02-28 2017-07-14 李贤兵 一种电子科技废弃产品拆解回收装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105625537A (zh) * 2016-03-05 2016-06-01 肖万军 一种设有免刷不粘破碎节能省水的多功能座便器
CN106944456A (zh) * 2017-02-28 2017-07-14 李贤兵 一种电子科技废弃产品拆解回收装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100595742B1 (ko) 화장실의 배설물 유기질 퇴비화 제조장치
KR920003773B1 (ko) 배설물 처리용 이동 시스템
CN201409867Y (zh) 一种无水型生态环保厕所
JP2006516005A (ja) 排泄物処理装置
JP2008504861A (ja) 移動式簡易トイレ
WO1992018442A9 (en) Portable system for treating human waste
WO2013100840A1 (en) Module based rest station comprising composting system
JP2000352098A (ja) 乾式汚物処理装置とこれを利用したトイレ設備
CN216764741U (zh) 一种100kg级小型分布式易腐垃圾就地处理设备
CN111904317A (zh) 免冲水可回收粪尿资源的蹲坐两用厕具
CN210563595U (zh) 一种适用于无管网地区使用的环保生态厕所
JP2007296207A (ja) 自己処理型のトイレ装置
JP4417060B2 (ja) ゴミ及びし尿の収集処理方法及び装置
CN219991396U (zh) 一种可生物降解的卫生间
CN213909990U (zh) 一种地上移动式无水型生物降解生态公厕
CN217121248U (zh) 一种20kg级小型分布式易腐垃圾就地处理设备
JP3259775B2 (ja) 汚泥分解処理装置
CN209489950U (zh) 资源型生物厕所
JP2006328786A (ja) 小用仮設トイレおよび仮設トイレユニット
JP3322434B2 (ja) 厨芥処理装置
JP3474890B2 (ja) 厨芥処理装置
KR200362887Y1 (ko) 간이 이동식 화장실
JPH08299226A (ja) トイレ
CN117860137A (zh) 无下水道尿分离输送式生态堆肥厕所
CN114478087A (zh) 一种50kg级小型分布式易腐垃圾就地处理设备