JP2000351908A - 水性樹脂分散液 - Google Patents

水性樹脂分散液

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JP2000351908A
JP2000351908A JP11166046A JP16604699A JP2000351908A JP 2000351908 A JP2000351908 A JP 2000351908A JP 11166046 A JP11166046 A JP 11166046A JP 16604699 A JP16604699 A JP 16604699A JP 2000351908 A JP2000351908 A JP 2000351908A
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meth
polymerizable monomer
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諭勲 白石
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期にわたる優れた耐侯性、具体的には、優れ
た光沢保持性、耐クラック性、耐ブリスター性、耐黄変
性等を示すとともに、下地への密着性、特に軟質皮膜へ
の密着性に優れ、さらに、耐水性、耐汚染性、耐溶剤性
に優れた塗膜を形成することができる水性樹脂分散液を
提供する。 【解決手段】重合性紫外線安定性単量体および/または
重合性紫外線吸収性単量体を0.1〜10重量%含む重
合性単量体成分(a)(但し、重合性単量体成分(a)
を構成する各単量体の合計重量%は100重量%とす
る)を重合させてなる重合体(A)と、分子中に少なく
とも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン化合物
(B)と、を必須成分として含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた耐侯性を要
する建築外装上塗り塗料、特に弾性タイプのトップコー
トや単層弾性塗料等として、あるいは顔料を含まないク
リヤートップコートとして有用な水性樹脂分散液に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、無公害性、使用時の作業性の良さ
等の利点から、塗装用塗料、構造物の表面保護剤、耐水
性や耐侯性の低い基材のコーティング剤等として、水性
樹脂分散液が配合された水性塗料が汎用されている。こ
のような水性塗料は、特に、大量に使用することの多い
建築外装上塗り塗料としては好適に用いられるのである
が、このような場合、長期間にわたり風雨や日光に曝さ
れるため、優れた耐侯性、耐水性、耐汚染性等が要求さ
れることが多い。
【0003】耐侯性等に優れる水性樹脂分散液として
は、従来から、カルボニル基を有するポリマーとヒドラ
ジン化合物との混合物からなるものが知られており、架
橋作用による耐侯性や耐汚染性の効果が報告されてい
る。しかし、この架橋作用のみでは、例えば建築外装上
塗り塗料に用いるのに十分な耐侯性および耐汚染性を付
与することは困難であった。
【0004】また、耐侯性を改良した水性樹脂分散液と
して、重合性紫外線安定性単量体とシクロアルキル基含
有重合性単量体とを必須成分とするものが、特開平3−
128978号公報に報告されている。しかし、この水
性樹脂分散液は耐侯性には非常に優れるものの、被塗物
が軟質の場合の密着性を考慮に入れておらず、硬質の下
地への用途に限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、長期にわたる優れた耐侯性、具体的には、優れた光
沢保持性、耐クラック性、耐ブリスター性、耐黄変性等
を示すとともに、下地への密着性、特に軟質皮膜への密
着性に優れ、さらに、耐水性、耐汚染性、耐溶剤性に優
れた塗膜を形成することができる水性樹脂分散液を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、ヒドラジン化
合物による架橋作用を利用するとともに、水性樹脂分散
液を構成する重合体に特定量の重合性紫外線安定性単量
体および/または重合性紫外線吸収性単量体を含有させ
ることによって、軟質皮膜への密着性を保持しつつ、耐
侯性および耐水性を向上させることができることを見い
だし、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の水性樹脂分散液組成物
は、重合性紫外線安定性単量体および/または重合性紫
外線吸収性単量体を0.1〜10重量%含む重合性単量
体成分(a)(但し、重合性単量体成分(a)を構成す
る各単量体の合計重量%は100重量%とする)を重合
させてなる重合体(A)と、分子中に少なくとも2個の
ヒドラジノ基を有するヒドラジン化合物(B)と、を必
須成分として含有してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の水性樹脂分散液は、重合
性紫外線安定性単量体および/または重合性紫外線吸収
性単量体を含む重合性単量体成分(a)を重合させてな
る重合体(A)を含有してなるものである。重合性紫外
線安定性単量体および/または重合性紫外線吸収性単量
体を含有させることによって、耐侯性、特に、長期にお
ける光沢保持性をさらに向上させることができる。な
お、重合性紫外線安定性単量体と重合性紫外線吸収性単
量体とは、それぞれ、目的に応じてどちらか一方のみを
用いてもよいし、併用してもよい。
【0009】本発明における重合性紫外線安定性単量体
としては、具体的には、例えば、4−(メタ)アクリロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイル
オキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−
(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルア
ミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−
(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミ
ノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−
(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アク
リロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、1−クロトノイル−4−クロトノイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられ
る。これらは1種類のみを用いてもよく、2種類以上を
適宜混合して用いてもよい。
【0010】本発明における重合性紫外線吸収性単量体
としては、具体的には、例えば、2−〔2’−ヒドロキ
シ−5’−(メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕
−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ
−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−
2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
5’−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−
2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
5’−(メタクリロイルオキシヘキシル)フェニル〕−
2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
3’−t−ブチル−5’−(メタクリロイルオキシエチ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチル−3’−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾト
リアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタク
リロイルオキシエチル)フェニル〕−5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’
−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕−5−メ
トキシ−2H−ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒド
ロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニ
ル〕−5−シアノ−2H−ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエ
チル)フェニル〕−5−t−ブチル−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリ
ロイルオキシエチル)フェニル〕−5−ニトロ−2H−
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは1種類の
みを用いてもよく、2種類以上を適宜混合して用いても
よい。
【0011】重合性紫外線安定性単量体および/または
重合性紫外線吸収性単量体の含有量は、重合性単量体成
分(a)に対してそれぞれ0.1〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%でなければならない。重合性紫外
線安定性単量体および/または重合性紫外線吸収性単量
体の含有割合が0.1重量%未満であると、耐侯性向上
の効果を十分に発揮しにくく、一方、10重量%を越え
ると、コストが上がるばかりか、重合安定性も低下し易
くなる。
【0012】本発明においては、前記重合性単量体成分
(a)として、前記カルボニル基を有する不飽和単量体
を含有していることが重要である。カルボニル基と後述
するヒドラジン化合物(B)との架橋作用により、耐侯
性および耐汚染性を向上させることができる。重合性単
量体成分(a)に含まれるカルボニル基を有する不飽和
単量体は、分子中に少なくとも1個のアルド基またはケ
ト基を有し、かつ、少なくとも1個の重合可能な二重結
合を有する単量体、好ましくは、重合可能なモノエチレ
ン系不飽和アルド化合物およびモノエチレン系不飽和ケ
ト化合物であり、しかも、エステル基およびカルボキシ
ル基のみを有する化合物を除くものである。具体的に
は、例えば、アクロレイン、ジアセトンアクリルアミ
ド、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有する
ビニルアルキルケトン(ビニルエチルケトン等)、(メ
タ)アクリルオキシアルキルプロペナール、ジアセトン
アクリレート、アセトニルアクリレート、ジアセトンメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレートア
セチルアセテート、ブタンジオール−1,4−アクリレ
ートアセチルアセテート等が挙げられる。これらのなか
でも特に、ジアセトンアクリルアミド、アクロレインが
好適である。これらのカルボニル基を有する不飽和単量
体は、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合
して用いてもよい。
【0013】カルボニル基を有する不飽和単量体の含有
量は、重合性単量体成分(a)に対して0.3〜20重
量%、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましく
は0.5〜5重量%でであるのがよい。カルボニル基を
有する不飽和単量体の含有割合が0.3重量%未満であ
ると、架橋反応が不十分となり、一方、20重量%を越
えると、得られた水性樹脂分散液を塗料に用いた場合、
皮膜がもろくなり、実用に供しえないこととなる。
【0014】本発明においては、前記重合性単量体成分
(a)として、さらに、カルボキシル基を有する不飽和
単量体を含有していることが好ましい。カルボキシル基
を有する不飽和単量体を含有させることによって、塗料
として用いた場合、得られる塗膜に優れた耐汚染性を付
与することができる。前記カルボキシル基を有する不飽
和単量体としては、具体的には、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和モノカ
ルボン酸;フマル酸、イタコン酸等の不飽和多価カルボ
ン酸類;マレイン酸モノエチル、イタコン酸モノエチル
等のエチレン性不飽和多価モノカルボン酸の部分エステ
ル化物等のカルボキシル基を有する重合性単量体;等が
挙げられる。特に、前記例示のカルボキシル基を有する
不飽和単量体のうち、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸がより好ましい。これらのカルボキシル基を有す
る不飽和単量体は、1種類のみを用いてもよく、2種類
以上を併用してもよい。
【0015】カルボキシル基を有する不飽和単量体を含
有する場合、その含有量は、重合性単量体成分(a)に
対して0.5〜15重量%とするのが好ましい。カルボ
キシル基を有する不飽和単量体の含有割合が0.5重量
%未満であると、重合安定性が低下し易く、一方、15
重量%を越えると、耐侯性および耐水性が損なわれるこ
ととなるので、好ましくない。
【0016】本発明においては、前記重合性単量体成分
(a)として、前記の各単量体のほかに、これら単量体
と共重合可能な他の重合性単量体をもさらに含有してい
てもよい。共重合可能な他の重合性単量体としては、具
体的には、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル等の(メタ)
アクリル酸とC1 〜C18(脂肪族、脂環族、芳香族を含
む)のアルコールのエステルである(メタ)アクリル酸
エステル類;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸とポリプロピレングリコールとのモ
ノエステル等のヒドロキシル基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステル類;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸2−メチルグリシジル、アリルグリシジ
ルエーテル等のエポキシ基を有する重合性単量体類;
(メタ)アクリロイルアジリジン、(メタ)アクリル酸
2−アジリジニルエチル等のアジリジニル基を有する重
合性単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、
2−ビニル−2−オキサゾリン等のオキサゾリン基を有
する重合性単量体;(メタ)アクリルアミド、N−モノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体類;(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニ
ルイミダゾール、ビニルピロリドン等の塩基性重合性単
量体類;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の架橋性(メ
タ)アクリルアミド類;スチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン、クロルメチルスチレン等のスチレン
誘導体類;(メタ)アクリロニトリル等のシアノ基を有
する重合性単量体類;(メタ)アクリル酸とエチレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールとの
エステル等の分子内に重合性不飽和基を2個以上有する
多官能(メタ)アクリル酸エステル類;シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アク
リレート等のシクロヘキシル基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステル類;(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸
エチルおよびその塩、ビニルスルホン酸およびその塩等
のスルホン酸基を有する重合性単量体類;ビニルトリメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、トリメト
キシシリルプロピルアリルアミン等の有機ケイ素基を有
する不飽和単量体類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
等のビニルエステル類;フッ化ビニル、フッ化ビニリデ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化単量体
類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類;エチレ
ン、プロピレン、ブテン等のオレフィン類;ジビニルベ
ンゼン、ジアリルフタレート等の多官能単量体類;等が
挙げられる。これら例示の重合性単量体は、1種類のみ
を用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0017】但し、本発明においては、重合性単量体成
分(a)に含まれる前記各単量体の含有割合の合計重量
%は、100重量%となるように調整されるものとす
る。本発明の水性樹脂分散液は、前記重合体(A)とと
もにヒドラジン化合物(B)を含有してなるものであ
る。ヒドラジン化合物(B)は、前記重合体(A)に対
して架橋剤として作用して、水性樹脂分散液からの塗膜
を硬化させる機能を発揮し、耐侯性および耐汚染性を向
上させうるものである。
【0018】本発明におけるヒドラジン化合物(B)と
しては、例えば、2〜10個、好ましくは4〜6個の炭
素原子を有するジカルボン酸ジヒドラジド、具体的に
は、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こ
はく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピ
ン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン
酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジ
ヒドラジド等が挙げられる。また、例えば、2〜4個の
炭素原子を有する脂肪族水溶性ジヒドラジン、具体的に
は、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−
1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジ
ン、等が挙げられる。これら例示のなかでも特に、アジ
ピン酸ジヒドラジドが好ましい。これら例示のヒドラジ
ン化合物は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を
併用してもよい。
【0019】本発明の水性樹脂分散液は、前記重合性単
量体成分(a)が重合されてなる重合体(A)とヒドラ
ジン化合物(B)とのみを必須成分として含有すること
によって、十分に優れた耐侯性を発揮するものである
が、実質的に前記重合体(A)の本質を損なわない範囲
内で、前記重合性単量体成分(a)のほかに、前記重合
性単量体成分(a)に含まれるよりも多くのカルボキシ
ル基を有する不飽和単量体を含有する重合性単量体成分
(a’)を重合成分としてさらに含有させることが好ま
しい。具体的には、この重合性単量体成分(a’)を前
記重合性単量体成分(a)とは別に重合させてなる重合
体(A’)を、重合体(A)とヒドラジン化合物(B)
とともに混合して水性樹脂分散液とする手段、あるい
は、前記重合性単量体成分(a)と重合性単量体成分
(a’)とを多段重合させた重合体と、ヒドラジン化合
物(B)と、を混合して水性樹脂分散液とする手段によ
って、重合性単量体成分(a’)を含有せしめるのであ
る。重合性単量体成分(a’)にカルボキシル基を多く
含有させることにより、耐汚染性を付与するに十分な水
性樹脂分散液全体のカルボキシル基の量を保つと同時
に、重合性単量体成分(a)に含まれるカルボキシル基
の量を減らして水性樹脂分散液中のカルボキシル基を局
在化させ、カルボキシル基の存在により生じる耐水性低
下を抑制することができる。そして、良好な耐水性を有
しつつ耐汚染性に優れる塗膜を形成することが可能とな
るのである。
【0020】重合性単量体成分(a’)をさらに含有さ
せる場合には、重合性単量体成分(a)の組成に由来す
る本発明の本質を実質的に損なわない範囲内の割合とす
ることが重要である。具体的には、〔重合性単量体成分
(a)〕:〔重合性単量体成分(a’)〕=40:60
〜100:0(重量%)であることが好ましい。重合性
単量体成分(a)がこの割合よりも少ないと、重合性紫
外線安定性単量体または重合性紫外線吸収性単量体によ
る耐侯性向上の効果が十分に得られないこととなるの
で、好ましくない。
【0021】重合性単量体成分(a)と重合性単量体成
分(a’)とに各々含まれるカルボキシル基を有する不
飽和単量体量の差は、4重量%以上、好ましくは4〜2
0重量%となるようにすることが好ましい。カルボキシ
ル基を有する不飽和単量体量の差が4重量%未満である
と、カルボキシル基を局在化が難しく、耐水性と耐汚染
性とを両立するという効果が顕著に現れないことがあ
り、一方、20重量%を越えると、組成によっては耐水
性が低下することとなり、好ましくない。また、重合性
単量体成分(a)+(a’)に含まれるカルボキシル基
を有する不飽和単量体量は2〜10重量%とするのがよ
い。2重量%未満であると、十分な耐汚染性が得られ
ず、10重量を越えると、耐水性が低下し易くなるの
で、好ましくない。重合性単量体成分(a’)は、前記
特定量のカルボキシル基を有する不飽和単量体を含んで
さえいれば、それ以外に重合性単量体成分(a)に含有
可能な前記例示の各種重合性単量体が含まれていてもよ
い。
【0022】本発明において、重合体を得る際の重合方
法は、特に限定されるものではなく、乳化剤の存在下で
重合を行う従来公知の種々の乳化重合方法を採用するこ
とができる。例えば、重合開始剤、水性媒体、乳化剤を
一括添加して重合する方法や、いわゆるモノマー滴下
法、プレエマルション法等の重合方法が挙げられる。ま
た、重合性単量体成分(a’)をさらに含有させる場合
には、例えばシード重合、コア・シェル重合、パワーフ
ィード重合等の多段重合を行い、エマルション粒子の異
相構造化を行うこともできる。
【0023】本発明において用いられる乳化剤として
は、特に限定はなく、例えば、アニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、高分子界面活性剤等の全ての界面活性剤を使
用することができる。さらに、分子中に1個以上の重合
可能な炭素−炭素不飽和結合を有する重合性界面活性剤
を使用することができる。
【0024】前記アニオン系界面活性剤としては、具体
的には、例えば、ナトリウムドデシルサルフェート、カ
リウムドデシルサルフェート等のアルカリ金属アルキル
サルフェート;アンモニウムドデシルサルフェート等の
アンモニウムアルキルサルフェート;ナトリウムドデシ
ルポリグリコールエーテルサルフェート;ナトリウムス
ルホシノエート;スルホン化パラフィンのアルカリ金属
塩、スルホン化パラフィンのアンモニウム塩等のアルキ
ルスルホネート;ナトリウムラウレート、トリエタノー
ルアミンオレエート、トリエタノールアミンアビエテー
ト等の脂肪酸塩;ナトリウムドデシルベンゼンスルホネ
ート、アルカリフェノールヒドロキシエチレンのアルカ
リ金属サルフェート等のアルキルアリールスルホネー
ト;高アルキルナフタレンスルホン酸塩;ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物;ジアルキルスルホコハク酸
塩;ポリオキシエチレンアルキルサルフェート塩;ポリ
オキシエチレンアルキルアリールサルフェート塩;等を
挙げることができる。
【0025】前記ノニオン系界面活性剤としては、具体
的には、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル;ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル;ソ
ルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル;グリセロールのモノラウレート等の
脂肪酸モノグリセライド;ポリオキシエチレンオキシプ
ロピレン共重合体;エチレンオキサイドと脂肪族アミ
ン、アミドまたは酸との縮合生成物;等が使用できる。
【0026】前記高分子界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、ポリビニルアルコール;ポリ(メタ)アク
リル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸カリウム、
ポリ(メタ)アクリル酸アンモニウム、ポリヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート;ポリヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート;またはこれらの重合体の構成単
位である重合性単量体の2種以上の共重合体または他の
単量体との共重合体等が挙げられる。また、クラウンエ
ーテル類等の相関移動触媒は界面活性を示すので、界面
活性剤として使用してもよい。
【0027】前記重合性界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、プロペニル−2−エチルヘキシルベンゼン
スルホコハク酸エステルナトリウム、(メタ)アクリル
酸ポリオキシエチレンの硫酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルプロペニルエーテル硫酸アンモニウム塩、
(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンエステルのリン
酸エステル等のアニオン性重合性界面活性剤;ポリオキ
シエチレンアルキルベンゼンエーテル(メタ)アクリル
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(メ
タ)アクリル酸エステル等のノニオン性重合性界面活性
剤等が挙げられる。
【0028】本発明における乳化剤としては、前記例示
の界面活性剤を1種類のみ用いてもよく、2種類以上を
併用してもよい。また、本発明において用いる乳化剤の
使用量は、特に限定されないが、モノマー総重量に対し
て0.5〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは1
〜5重量%であるのがよい。本発明における乳化重合
は、重合性単量体成分と前記乳化剤とのほかに、乳化さ
せる際の媒体となる水性媒体、および、重合を開始させ
るための重合開始剤を用いて行うことができる。
【0029】前記水性媒体としては、通常、水が使用さ
れ、必要に応じて低級アルコールやケトン等の親水性溶
媒が併用できる。水性媒体の使用量は、特に限定され
ず、得られる水性樹脂分散液の固形分が所望の含有量に
なるように適宜設定すればよい。前記重合開始剤は、特
に限定されるものではなく、具体的には、例えば、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)・二塩酸塩、4,4’−ア
ゾビス(4−シアノペンタン酸)等の水溶性アゾ化合
物;過硫酸カリウム等の過硫酸塩類;過酸化水素、過酢
酸、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド等の過酸化物;等が挙げられる。これらは、1
種類のみを用いてもよく、2種類以上を混合して使用し
てもよい。また、重合開始剤の使用量は、特に限定はさ
れないが、モノマー総重量に対して0.01〜1重量%
が好ましい。
【0030】本発明においては、得られた乳化重合体に
含まれる酸性基の少なくとも一部を中和して、重合体を
得ることが好ましい。乳化重合体に含まれるの酸性基を
中和することによって、分散安定性が改良されるととも
に、水性樹脂分散液から得られた乾燥塗膜の耐汚染性を
向上させることができる。中和の時期は、重合前、重合
中、重合後のどこでもよい。好ましくは、カルボキシル
基を有する不飽和単量体を重合後がよい。また、重合性
紫外線安定性単量体の重合において凝集物が発生しやす
い時には、カルボキシル基を有する不飽和単量体と別々
に重合するか、カルボキシル基を有する不飽和単量体を
重合後に部分的に中和してから重合性紫外線安定性単量
体を重合すればよい。
【0031】酸性基を中和する際に用いる中和剤は、特
に限定されるものではなく、従来公知の種々の中和剤を
使用することができる。具体的には、例えば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属化合物;水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属
化合物;アンモニア;モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミン等の水溶性有機アミン類;等が挙
げられる。これらの中和剤のうち、アンモニア、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン等の低
沸点アミン類は、常温あるいは加熱下で飛散することか
ら、水性樹脂分散液を含む塗料における硬化塗膜の耐水
性の低下が防げるため好ましく、さらにアンモニアがよ
り好ましい。前記例示の中和剤は、1種類のみを用いて
もよく、また、2種類以上を併用してもよい。
【0032】本発明においては、さらに必要に応じて、
t−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタ
ン、n−ドデシルメルカプタン、メルカプト酢酸、メル
カプトプロピオン酸、2−メルカプトエタノール等の連
鎖移動剤を用いることができる。本発明においては、重
合温度および重合時間は、特に制限されるものではない
が、好ましくは、重合温度としては0〜100℃、特に
好ましくは50〜90℃、重合時間は1〜15時間であ
るのがよい。
【0033】前述のように、本発明の水性樹脂分散液は
ヒドラジン化合物(B)を含有してなるものであるが、
ヒドラジン化合物(B)は、例えば貯蔵の際に加水分解
されやすく、加水分解されると毒性を有する遊離ヒドラ
ジンを生じることとなる。本発明においては、この遊離
ヒドラジンを抑制するために、ヒドラジン化合物1モル
に対し0.0002〜0.02モルの重金属イオンを含
有させることもできる。重金属イオンは、重金属塩の形
で添加されるものであり、重金属塩としては、銅、亜
鉛、鉄、クロム、マンガン、鉛、バナジウム、コバル
ト、ニッケル等の水溶性塩、具体的には、塩化銅(I
I)、硫酸銅(II)、硫酸亜鉛、塩化鉄(II)、塩化コ
バルト(II)、塩化マンガン(II)、酢酸鉛(II)、塩
化ニッケル(II)、硫酸鉄(II)等が挙げられる。これ
らの添加方法としては、水溶液での添加が好ましく、前
記重合体(A)の重合前に添加しておいてもよいし、重
合後にヒドラジン化合物(B)と一緒に、あるいはその
添加後に添加してもよい。
【0034】
【実施例】以下に、実施例および比較例により本発明を
より具体的に説明するが、本発明は実施例に限定される
ものではない。得られた水性樹脂分散液の各種物性は、
以下の方法により評価した。なお、実施例および比較例
に記載の「部」は「重量部」を示している。
【0035】<耐侯性>水性樹脂分散液からなる塗料の
耐侯性は、促進耐侯性試験を行うことにより評価した。
すなわち、まず、水性樹脂分散液を下記組成からなる白
塗料に調製した。 ・水 62.4部 ・特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤 (商品名「デモールEP」花王(株)製) 2.0部 ・消泡剤(商品名「ノブコ8034」サンノブコ(株)製) 0.3部 ・酸化チタン(ルチル型) 60.0部 ・水性樹脂分散液 146.7部 ・2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,3−モノイソブチレート (商品名「CS−12」チッソ(株)製) 11.7部 ・5%ポリエーテル系の増粘剤 (商品名「アデカノールUH−420」旭電化(株)製) 1.0部 合計284.1部 得られた白塗料を溶剤系シーラーを塗布したフレキシブ
ルボード上に、乾燥塗膜が約120μmとなるように塗
布した。そして、白塗料を25℃で7日間乾燥させ、こ
れをテストピースAとした。このテストピースAを用い
てサンシャインウエザオメーターによって促進耐侯性試
験を行い、1500時間後の塗膜の変化を光沢維持率で
表し、チョーキング状態を観察した。 チョーキング;○:異常なし、△:わずかにチョーキン
グ、×:かなりチョーキング <密着性>単層弾性塗料(商品名「DANユニ」日本ペ
イント製)をフレキシブルボード上に1mm厚で塗布し
て7日間乾燥後に、得られた白塗料を乾燥塗膜が約12
0μmとなるように塗布した。そして、白塗料を25℃
で7日間乾燥させ、これをテストピースBとした。カッ
ターナイフでテストピースBの塗膜表面を×印に切った
後、指で塗膜を剥いだときの状態で密着性を評価した。 ○:膜状に剥がれない、△:わずかに剥がれるものの抵
抗あり、×:簡単に剥がれる <耐汚染性>前記テストピースAを用い、南向き斜面で
の屋外暴露試験を行い、3ヵ月後の汚れの状態を目視に
て観察した。 ○:わずかな汚れで目立たない、△:少し汚れが目立
つ、×:かなり汚れが目立つ <耐水性>前記テストピースAを用い、7日間没水試験
を行い、ふくれの状態を目視にて観察した。 ○:異常なし、△:少しふくれあり、×:ふくれ多し <耐溶剤性>前記テストピースAを用い、この表面をト
ルエンを含浸したガーゼを用いて指で擦り、20回擦っ
た後の塗膜状態を目視にて観察した。 ○:異常なし、△:少しリフティングあり、×:リフテ
ィング多し [実施例1]滴下ロート、攪拌機、窒素ガス導入管、温
度計および還流冷却管を備えたフラスコに純水57.9
部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら攪拌
下に70℃まで昇温した。一方、メチルメタクリレート
51.5部、2−エチルヘキシルアクリレート44.0
部、アクリル酸1部、ジアセトンアクリルアミド1.5
部、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン2部からなる重合性単量体成分
(a)に、ハイテノールN−08(第一工業製薬製)の
15%水溶液6.7部と、ノニポール200(三洋化成
製)の25%水溶液8部と、純水23.3部とを加え、
プレエマルション混合物とした。このプレエマルション
混合物のうちの5重量%を前記フラスコに添加し、十分
に窒素置換を行った後、続いて、過硫酸アンモニウムの
5%水溶液0.8部を添加し、重合を開始した。反応系
内を70℃で10分間保持した後、残りのプレエマルシ
ョン混合物と過硫酸アンモニウムの5%水溶液7.2部
とを180分にわたって均一に滴下した。滴下中は、反
応系内を70℃に保持し、さらに滴下終了後は70℃で
60分間攪拌しながら熟成させて重合を終了した。その
後、反応系内を冷却し、60℃以下で25%アンモニア
水0.6部を添加して、重合体(A)を得た。
【0036】そして、得られた重合体(A)に、重合体
(A)中のカルボニル基のモル数に対してヒドラジノ基
が等モルになるように、20%アジピン酸ジヒドラジド
水溶液を添加し、不揮発分50.0%の水性樹脂分散液
を得た。各種物性の評価結果を表5に示す。 [実施例2〜4]および[比較例1〜4]重合性単量体
成分(a)の組成および20%アジピン酸ジヒドラジド
水溶液の量を表1および表3に示すように変えた以外
は、実施例1と同様にして水性樹脂分散液を得た。但
し、実施例4についてのみ、20%アジピン酸ジヒドラ
ジド水溶液の量は、(重合体(A)中のカルボニル基の
モル数):(アジピン酸ジヒドラジド水溶液中のヒドラ
ジノ基のモル数)=2:1となるようにした。各種物性
の評価結果を表5に示す。
【0037】[実施例5〜8]実施例1〜3および比較
例2〜4における重合性単量体成分(a)を表2に示す
割合で混合し、20%アジピン酸ジヒドラジド水溶液の
量を表2に示すように変えた以外は、実施例1と同様に
して水性樹脂分散液を得た。各種物性の評価結果を表5
に示す。
【0038】[実施例9]1段目の重合として、滴下ロ
ート、攪拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却
管を備えたフラスコに純水59.9部を仕込み、ゆるや
かに窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に70℃まで昇温
した。一方、メチルメタクリレート25.25部、2−
エチルヘキシルアクリレート22.0部、ジアセトンア
クリルアミド0.75部、4−メタクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン2部からなる
重合性単量体成分に、ハイテノールN−08(第一工業
製薬製)の15%水溶液3.3部と、ノニポール200
(三洋化成製)の25%水溶液4部と、純水10.5部
とを加え、プレエマルション混合物1とした。このプレ
エマルション混合物1のうちの5重量%を、前記フラス
コに添加し、十分に窒素置換を行った後に続いて、過硫
酸アンモニウムの5%水溶液0.8部を添加し、重合を
開始した。反応系内を70℃で10分間保持した後、残
りのプレエマルション混合物1と過硫酸アンモニウムの
5%水溶液3.6部とを90分にわたって均一に滴下し
た。滴下中は、反応系内を70℃に保持し、さらに滴下
終了後は70℃で30分間攪拌しながら熟成させた。
【0039】次いで、2段目の重合として、まず、メチ
ルメタクリレート24.75部、2−エチルヘキシルア
クリレート22.0部、アクリル酸2.5部、ジアセト
ンアクリルアミド0.75部からなる重合性単量体成分
に、ハイテノールN−08(第一工業製薬製)の15%
水溶液3.3部と、ノニポール200(三洋化成製)の
25%水溶液4部と、純水10.5部とを加え、プレエ
マルション混合物2とし、このプレエマルション混合物
2と、過硫酸アンモニウムの5%水溶液3.6部とを、
前記1段目の熟成終了後の反応系内に90分にわたって
均一に滴下した。滴下中は、反応系内を70℃に保持
し、さらに滴下終了後は70℃で60分間攪拌しながら
熟成させ、重合を終了した。その後、反応系内を冷却
し、60℃以下で25%アンモニア水1部を添加して、
重合体を得た。
【0040】そして、得られた重合体に、重合体中のカ
ルボニル基のモル数に対してヒドラジノ基が等モルにな
るように、20%アジピン酸ジヒドラジド水溶液を添加
し、不揮発分50.0%の水性樹脂分散液を得た。各種
物性の評価結果を表5に示す。 [実施例10]1段目の熟成終了後、25%アンモニア
水1部を添加して中和し、その後2段目の滴下を開始し
たこと、および、重合性単量体成分の各成分を表4に示
す量としたこと以外は、実施例9と同様にして水性樹脂
分散液を得た。各種物性の評価結果を表5に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、長期にわたる優れた耐
侯性、具体的には、例えば優れた光沢保持性を示すとと
もに、下地への密着性、特に軟質皮膜への密着性に優
れ、さらに、耐水性、耐汚染性、耐溶剤性に優れた塗膜
を形成することができる水性樹脂分散液を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BG011 BG071 BG131 EQ026 FD146 GH01 HA06 4J038 CA021 CB031 CB091 CB121 CC021 CC071 CC081 CC091 CD021 CD081 CD101 CD111 CF011 CF021 CG141 CG161 CG171 CH031 CH041 CH071 CH121 CH171 CH191 CH201 CH261 CL001 GA02 GA03 GA06 GA08 JB17 KA03 KA09 MA08 NA00 NA05 PB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性紫外線安定性単量体および/または
    重合性紫外線吸収性単量体を0.1〜10重量%含む重
    合性単量体成分(a)(但し、重合性単量体成分(a)
    を構成する各単量体の合計重量%は100重量%とす
    る)を重合させてなる重合体(A)と、分子中に少なく
    とも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン化合物
    (B)と、を必須成分として含有してなる、水性樹脂分
    散液。
  2. 【請求項2】前記重合性単量体成分(a)が、カルボニ
    ル基を有する不飽和単量体0.3〜20重量%をもさら
    に含む、請求項1に記載の水性樹脂分散液。
  3. 【請求項3】前記重合性単量体成分(a)が、カルボキ
    シル基を有する不飽和単量体0.5〜15重量%をもさ
    らに含む、請求項1または2に記載の水性樹脂分散液。
  4. 【請求項4】前記重合体(A)のほかに、前記重合性単
    量体成分(a)に含まれるよりも多くのカルボキシル基
    を有する不飽和単量体を含有する重合性単量体成分
    (a’)を重合させてなる重合体(A’)をも含んでな
    る、請求項1から3までのいずれかに記載の水性樹脂分
    散液。
  5. 【請求項5】前記重合性単量体成分(a)と、前記重合
    性単量体成分(a)に含まれるよりも多くのカルボキシ
    ル基を有する不飽和単量体を含有する重合性単量体成分
    (a’)とを多段重合させてなる重合体を、前記重合体
    (A)として含んでなる、請求項1から3までのいずれ
    かに記載の水性樹脂分散液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055598A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Dainippon Toryo Co Ltd 水性塗料組成物
JP2004107478A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Nippon Shokubai Co Ltd 水性樹脂分散液及びその製造方法、並びに、水性塗料組成物
JP2019534913A (ja) * 2016-09-22 2019-12-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH 循環ライン安定性を高めた水性ベースコート

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