JP2000351216A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000351216A
JP2000351216A JP16380399A JP16380399A JP2000351216A JP 2000351216 A JP2000351216 A JP 2000351216A JP 16380399 A JP16380399 A JP 16380399A JP 16380399 A JP16380399 A JP 16380399A JP 2000351216 A JP2000351216 A JP 2000351216A
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ink
carrying roller
electrode
recording
voltage
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Michio Izumi
倫生 泉
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定したインク飛翔状態を実現でき、かつ、
飛翔インク滴の大きさにばらつきがなくなって小径ドッ
トを形成できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置10は、インク担
持ローラ18と、インク担持ローラ18に対向する対向
電極32と、インク担持ローラ18と対向電極32との
間に配置され、複数の通過孔42が形成された電極基板
40と、電極基板40において各通過孔42の周囲に形
成された記録電極44と、電極基板40において記録電
極44のインク担持体側で通過孔42の周囲に形成され
た共通電極48とを備え、インク担持ローラ18から通
過孔42を介して飛翔したインクを記録媒体Pに付着さ
せてインク画像を形成する画像形成装置であって、イン
ク担持ローラ18上において通過孔対向位置で他の位置
よりも高いインクメニスカスを形成する手段を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク担持体上か
ら画像情報に応じて飛翔させたインクを記録媒体に付着
させることによりインク画像を形成する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平8−187914号公報に
おいて、現像ローラと背面電極とを隙間をあけて対向配
置するとともに、現像ローラと背面電極との間に複数の
記録孔を有する基板を設け、前記各記録孔の周囲に形成
した記録電極に画像情報に応じて記録電圧を印加するこ
とにより現像ローラ上のインクを前記各記録孔を通して
飛翔させ、この飛翔インクを基板と背面電極間を通過す
る記録紙に付着させることによりインク画像を形成する
画像形成装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記画
像形成装置では、現像ローラからのインクの飛翔状態が
不安定であるとともに、飛翔したインク滴が付着するこ
とにより記録紙上に形成されるドットの大きさにばらつ
きがあるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記問題を解決
するために本発明は、表面に導電性インクを担持するイ
ンク担持体と、このインク担持体に所定の隙間を置いて
対向する対向電極と、前記インク担持体と前記対向電極
との間に配置され、複数の通過孔が一定ピッチで形成さ
れた電極基板と、この電極基板において各通過孔の周囲
に形成され、非記録時には第1の電圧が印加されるとと
もに記録時には第2の電圧が印加される記録電極と、前
記電極基板において前記記録電極のインク担持体側で前
記通過孔の周囲に形成され、所定電圧が印加される共通
電極とを備え、前記第2の電圧の印加により前記インク
担持体から前記通過孔を介して飛翔したインクを前記対
向電極と前記電極基板との間を搬送される記録媒体に付
着させてインク画像を形成する画像形成装置であって、
前記インク担持体上において通過孔対向位置で他の位置
よりも高いインクメニスカスを形成する手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0005】本発明の画像形成装置では、前記インクメ
ニスカス形成手段が、前記インク担持体上に微細突起部
を設けてその上にインク薄層を形成するとともに前記イ
ンク担持体に所定電圧を印加することにより構成されて
もよいし、前記インク担持体上に微細凹部を設けてその
内部にインクを充填するとともに前記インク担持体に所
定電圧を印加することにより構成されてもよいし、ある
いは、前記インク担持体の通過孔対向部に磁界形成手段
を配置するとともに前記インクとして磁性インクを用い
ることにより構成されてもよい。
【0006】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、インク
担持体上において通過孔対向位置で他の位置よりも高い
インクメニスカスを形成するため、平滑表面のインク層
からインクが飛翔する場合に比べて、インクメニスカス
からインクが分離して通過孔に向けて飛翔しやすくな
る。その結果、従来装置に比べてインクの飛翔力となる
クーロン力が小さくても安定したインク飛翔状態を実現
することができ、しかも、飛翔インク滴の大きさにばら
つきがなくなって小径ドットを形成することが可能にな
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は、本発明にかか
る画像形成装置10の概略構成を示す。この画像形成装
置10は、インク現像装置12を備えている。
【0008】インク現像装置12は、上部が開口するケ
ーシング14を有している。ケーシング14の内部に
は、導電性インク16が収容されている。ケーシング1
4の開口部には、インク担持ローラ(インク担持体)1
8が矢印20方向に回転駆動可能に配置されている。
【0009】また、ケーシング14の上部縁部14aと
インク担持ローラ18との間にはシールローラ22が設
けてあり、これによりインク16の漏れと乾燥を防止し
ている。
【0010】さらに、インク担持ローラ18に対してシ
ールローラ22と反対側のケーシング14の上部縁部に
は、規制ブレード24がインク担持ローラ18との間の
隙間を調節可能に設けられている。インク担持ローラ1
8が回転すると、インク担持ローラ18の表面につれて
移動するインク16が規制ブレード24で規制されるこ
とによりケーシング14の開口部に臨んだインク担持ロ
ーラ18の表面を覆ってインク薄層26が形成される。
このインク薄層26は、規制ブレード24を調節するこ
とにより所定厚みに規制することができる。
【0011】インク担持ローラ18は少なくとも表層部
が導電性材料からなり、所定の電圧を印加する第1の電
源28に電気的に接続されている。インク担持ローラ1
8の表面には多数の微細な突起部がマトリックス配置ま
たは千鳥配置で形成されている。この突起部は、インク
担持ローラ18の表面に切削加工、エッチング加工、電
気鋳造加工などを施して形成してもよいし、樹脂ローラ
の表面に突起部を成形した後にスパッタリングなどで導
電層を全面に被覆して形成してもよい。
【0012】図2(a)に、インク担持ローラ18を軸
方向に切断したときの表面の部分拡大断面を示す。円柱
状または直方体状の突起部30は矩形断面をなし、等ピ
ッチp(例えば20〜100μm程度)で配置されてい
る。突起部30の高さaは、10〜100μm程度が好
ましい。10μmより小さいとクロストークが発生しや
すく、100μmより大きいと製造が困難になるからで
ある。突起部30の幅bは、10〜40μm程度が好ま
しい。10μmより小さいと製造が困難になり、40μ
mより大きいと解像度が低下するからである。
【0013】なお、突起部30の形状は円柱状または直
方体状に限られるものではなく、他の形状、例えば図2
(b)に示すように略半球形状でもよいし、図2(c)
に示すように円錐状または角錐状でもよいし、図2
(d)に示すように円錐台状または角錐台状でもよい。
図2(d)に示す場合、突起部30の先端部の幅cは4
〜30μm程度が好ましい。また、突起部30の断面形
状が矩形、三角形、台形等の場合には、端面や側面が曲
面であってもよい。
【0014】図3,4は、インク担持ローラ18の表面
にインク薄層26が形成されている状態を示す。インク
担持ローラ18の突起部30の先端と規制ブレード24
との間に僅かな隙間を空けた状態でインク担持ローラ1
8を回転させれば、図3及び図4に示すように、インク
薄層26はインク担持ローラ18の表面の突起部30を
完全に覆った状態に形成される。この場合において、イ
ンクの粘性が高い場合には図3に示すようにインク薄層
26の表面が平坦になるが、インクの粘性が低くなるに
つれて図4に示すようにインク薄層26の表面が突起部
30に対応して波打つように形成されるようになる。
【0015】図1を再び参照すると、ローラ状の対向電
極32がインク現像装置12のインク担持ローラ18か
ら所定の隙間を置いて対向配置されている。対向電極3
2は、その下部に接触しつつ矢印34方向に搬送される
記録紙等の記録媒体Pの搬送速度と同じ周速で矢印36
方向に回転駆動されるようになっている。また、導電性
の対向電極32は、第2の電源38に電気的に接続され
ており、例えば1〜2キロボルトの範囲内の一定高電圧
が印加されている。なお、対向電極の形状はローラ状に
限定されるものではなく、他の形状、例えばベルト状、
板状、棒状などであってもよい。
【0016】インク担持ローラ18と対向電極32との
間には、帯状板材からなる電極基板40が配置されてい
る。電極基板40は絶縁性を有する撥水性樹脂からな
り、図5に示すように、その中央部には直径10〜10
0μm程度の多数の通過孔42が20〜150μmの一
定ピッチgでインク担持ローラ18および対向電極32
の各軸方向に沿って直線状または千鳥状に配列形成され
ている。電極基板40を構成する樹脂としては表面張力
が45dyn/cm以下のものが好ましく、具体的には
六フッ化プロピレン、ヘキサトリアコンタン、ポリ四フ
ッ化エチレン、ポリイミド、パラフィン、四フッ化エチ
レンエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ三フッ化
エチレン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リオキシメチレン、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン6
6、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなどが
好適に用いられる。
【0017】図6に示すように、電極基板40の各通過
孔42の周囲には、金属箔からなるリング状の記録電極
44がそれぞれ配置されている。記録電極44は、第3
の電源46に電気的に接続されており、非記録時には例
えば500ボルトの第1の電圧が印加されるとともに、
インク担持ローラ18からインクを飛翔させる記録時に
は画像情報に応じて例えば1000ボルトの第2の電圧
が印加されるようになっている。前記第1の電圧および
第2の電圧は、300〜1000ボルトの範囲内で設定
されることが好ましいが、必ずしもこの範囲に限定され
るものではない。
【0018】電極基板40において各通過孔42の周囲
には、記録電極44のインク担持ローラ18側に金属箔
からなるリング状の共通電極48がそれぞれ配置されて
いる。共通電極48は、第4の電源50に電気的に接続
されており、例えば−200〜+200ボルトの範囲内
の一定電圧が印加されている。
【0019】次に、図7,8を参照して画像形成装置1
0におけるインク飛翔動作について説明する。なお、図
7,8は電極基板40近傍の拡大断面図であるが、簡略
化のためインク担持ローラ18および対向電極32の表
面を平面状に描いてある。
【0020】インク担持ローラ18はその回転により表
面が矢印20方向に移動している。また、対向電極32
は、矢印34方向に搬送される記録媒体Pと同期して、
同じ周速度でその表面が矢印36方向に移動している。
【0021】インク担持ローラ18には第1の電源28
により所定の一定電圧が印加され、対向電極32には第
2の電源38によりインク担持ローラ18の印加電圧よ
りも高い電圧が印加されている。これにより、対向電極
32の表面には例えばプラスの電荷が発生し、インク担
持ローラ18上の突起部30の先端には例えばマイナス
の電荷が発生し、両者間に電界が形成される。前記各電
荷量は、記録媒体Pと空気層と、電極基板40が介在す
る領域では電極基板40の樹脂も含めた静電容量と、両
者の電圧差とによって決まる。前記突起部30の先端に
発生したマイナス電荷は、インク担持ローラ18の表面
を覆ったインク薄層26に注入され、その結果、前記電
界の作用によりクーロン力が働くために各突起部30に
対応する位置でインクが盛り上ってメニスカス52がそ
れぞれ形成される。
【0022】非記録時(インク非飛翔時)には、電極基
板40において記録電極44に印加される電圧は、対向
電極32の印加電圧より低く、かつ、共通電極48の印
加電圧(例えば接地電圧すなわち0ボルト)より高く設
定されている。これにより、通過孔42が存在する領域
では、その周囲よりも強い電界が形成される。この電界
の作用により通過孔42の対向位置にあるメニスカス5
2aには他の位置のメニスカス52よりも強いクーロン
力が働くために、より高いメニスカスが形成されること
になる。
【0023】記録時(インク飛翔時)には、画像情報に
応じて記録電極44に非記録時電圧よりも高い電位のパ
ルス電圧47が印加される。すると、通過孔42の領域
の電界強度がさらに大きくなってメニスカス52aに作
用するクーロン力が最大となり、図8に示すように、メ
ニスカス52aからインク滴54が分離して飛翔する。
飛翔したインク滴54は通過孔42を通って記録媒体P
に付着し、これにより記録媒体P上にドットが形成され
る。このようなドットの集合によりインク画像が形成さ
れる。
【0024】一方、インク担持ローラ18の印加電圧を
一定電圧ではなくオフセットした交流電圧とすれば、電
圧の振れに応じてインク担持ローラ18と対向電極32
間の電界強度が強弱する。これによりインク担持ローラ
18上のメニスカス52,52aが振動し、通過孔42
の対向位置にある高いメニスカス52aからインク滴5
4がより一層分離・飛翔しやすくなる。
【0025】前記交流電圧は、振幅が最大1キロボルト
で、オフセット量が−250〜+250ボルトであるこ
とが好ましいが、これに限定されるものではない。ま
た、その周波数f(Hz)は記録媒体Pの速度Vs(m
m/sec)と通過孔42の直径Dによって決まり、f
=N×Vs/D(Nは整数)であることが好ましい。例
えば、記録媒体Pの速度Vs=10(mm/sec)、
通過孔42の直径D=0.1(mm)、N=1としたと
き、周波数f=100(Hz)となり、通過孔42の対
向位置を通過する間にメニスカス52aが1回振動する
ことになる。
【0026】なお、前記交流電圧は、sin波等の一般
的な交流電圧以外に、矩形波のパルス電圧が連続するよ
うな矩形波交番電圧も含むものとする。
【0027】図9〜14は、0ボルトと−100ボルト
との間で振動する交流電圧をインク担持ローラ18に印
加したときの通過孔42近傍の電位状態を示す。この場
合、対向電極32の印加電圧を1500ボルト、記録電
極44の非記録時電圧を500ボルト、記録電極44の
記録電圧を1000ボルト、共通電極の印加電圧を0ボ
ルトとしてある。なお、図9,11,13においては、
簡略化のためインク担持ローラ18および対向電極32
の表面を平面として描いてある。
【0028】図9はインク担持ローラ18の電位が0ボ
ルトのときの非記録時の電位状態を示し、図10(a)
は図9のA点(通過孔42の中心軸の延長線上にあるイ
ンク担持ローラ18上の位置、図11,13でも同
様。)において対向電極32側へ垂直に向かう方向の距
離を横軸にとったときの電位関係を示すグラフであり、
図10(b)は図9においてA点から0.3mm離れた
B点で対向電極32側へ垂直に向かう方向の距離を横軸
にとったときの電位関係を示すグラフである。また、図
11はインク担持ローラ18の電位が−100ボルトの
ときの非記録時の電位状態を示し、図11と図12
(a),(b)の関係は図9と図10(a),(b)の
関係と同様である。さらに、図13はインク担持ローラ
18の電位が−100ボルトのときの記録時の電位状態
を示し、図13と図14(a),(b)の関係は図9と
図10(a),(b)の関係と同様である。
【0029】図9,10および図11,12に示すよう
に、A点の対向領域すなわち通過孔42のある領域の電
位勾配が他の領域(例えばB点の対向領域)の電位勾配
よりも急になっている。このことからインク担持ローラ
18上では通過孔42の対向位置における電界が最も強
く、この対向位置で他の位置よりも高いメニスカス52
aが形成されることが分かる。また、図9,10(a)
と図11,12(a)とを見比べると、インク担持ロー
ラ18に印加される交流電圧の振動に応じて、A点近傍
における電位勾配すなわち電界強度が変化していること
が分かる。これにより、通過孔42の対向位置であるA
点上に形成されるインクメニスカス52aが前記交流電
圧の振れに応じて振動することが理解できる。
【0030】記録電極44に記録電圧が印加されると、
図13,14(a)に示すように、A点近傍における電
位勾配すなわち電界強度が急激に大きくなり、これによ
りメニスカス52aからインク滴54が分離して通過孔
42に向けて飛翔することが理解できる。一方、図14
(b)に示すように、B点近傍における電位勾配すなわ
ち電界強度の変化は非記録時の場合に比べてそれほど大
きくなく、通過孔42の対向位置以外の位置にあるメニ
スカス52からインクが飛翔することはないことが理解
できる。
【0031】以上に説明したように、本実施形態の画像
形成装置10によれば、インク担持ローラ18上におい
て通過孔42の対向位置で他の位置よりも高いインクメ
ニスカス52aを形成できるため、平滑表面のインク層
からインクが飛翔する場合に比べて、インクメニスカス
52aからインク滴54が分離して通過孔42に向けて
飛翔しやすくなる。その結果、従来装置に比べてインク
の飛翔力となるクーロン力が小さくても安定したインク
飛翔状態を実現することができ、しかも、飛翔インク滴
54の大きさにばらつきがなくなって小径ドットを形成
することが可能になる。
【0032】ここで、前記画像形成装置10を用いてイ
ンク飛翔実験を行なった。インク担持ローラ18につい
ては、直径50mmの金属ローラを用い、表面形状を図
2(a)に示すものとし、突起部30の高さa:60μ
m、幅b:60μm、ピッチp:100μmに形成し、
周速50mm/secで回転させた。また、インク担持
ローラ18には、振幅200ボルト、オフセット量−1
00ボルト、周波数500ヘルツの交流電圧を印加し
た。対向電極32については、直径30mmの金属ロー
ラを用い、周速50mm/secで回転させ、2000
ボルトの電圧を印加した。電極基板40については、通
過孔42の直径を100μmとし、記録電極44には非
記録時に500ボルト、記録時には1000ボルトの電
圧をそれぞれ印加し、共通電極48には接地電圧(0ボ
ルト)を印加した。また、対向電極32と電極基板40
との間隔を500μm、電極基板40とインク担持ロー
ラ18上のインク薄層26表面との間隔を50μmとし
た。そして、記録媒体Pの搬送速度を、対向電極32お
よびインク担持ローラ18の各周速度と同様に、50m
m/secとした。
【0033】使用したインク16の組成は、カーボンブ
ラック(ブラック)、クロモフタルイエロー(イエロ
ー)、キナクリドンマゼンタ(マゼンタ)、または銅フ
タロシアニンブルー(シアン)のいずれかを10wt
%、溶媒として水を77.99wt%、界面活性剤とし
てフッ素系界面活性剤を0.01wt%、粘度調整剤と
してポリエチレングリコールを10wt%、分散剤とし
てスチレンアクリル酸塩を2wt%とした。
【0034】以上の条件のもとで実験したところ、イン
クは安定した状態で良好に飛翔し、記録媒体上に形成さ
れたドットの大きさにもばらつきが少なく、その径は3
0〜40μmと小径であった。
【0035】一方、前記インク飛翔実験に対する比較実
験を行った。この比較実験では、インク担持ローラ18
として平滑表面のものを用い、インク担持ローラ18へ
の印加電圧を0ボルトとした。また、対向電極32への
印加電圧を2500ボルトとした。さらに、電極基板4
0については、記録電極44には非記録時に0ボルト、
記録時には1200ボルトの電圧をそれぞれ印加し、共
通電極48は設けなかった。他の条件は、前記インク飛
翔実験と同様とした。その結果、インク滴が通過孔42
を通って記録媒体Pに到達する確率はほぼ50%と低
く、残りの50%は電極基板40に付着するか、または
インク薄層26から飛翔しなかった。また、記録媒体P
上に形成されたドットの径は40〜150μmと大径
で、かつばらつきが大きかった。これにより、本実施形
態の画像形成装置10の効果を確認することができた。
【0036】次に、インク担持ローラの変形例について
説明する。前記画像形成装置10では、インク担持ロー
ラ18の表面に多数の微細突起部30を形成したが、図
2(a)と同様の部分断面図である図15(a)に示す
ように、前記突起部30に代えて微細凹部60を表面に
形成したインク担持ローラ18aを用いてもよい。円柱
状または直方体状の内部空間を有する凹部60は矩形断
面をなし、等ピッチp(例えば20〜100μm程度)
で形成されている。凹部60の深さdは、10〜100
μm程度が好ましい。10μmより小さいと後述するよ
うに内部にインクを充填しにくくなり、100μmより
大きいと製造が困難になるからである。凹部60の幅e
は、10〜40μm程度が好ましい。10μmより小さ
いと製造が困難になり、40μmより大きいと解像度が
低下するからである。
【0037】前記凹部60は、金属ローラの表面に切削
加工、エッチング加工、電気鋳造加工などを施して形成
してもよいし、樹脂ローラの表面に凹部を成形した後に
スパッタリングなどで導電層を全面に被覆して形成して
もよいし、あるいは、金属ローラの表面に樹脂層をディ
ッピングにより形成した後にエキシマレーザで樹脂層だ
けに貫通孔を形成してこの貫通孔を凹部60としてもよ
い。
【0038】なお、凹部30の内部空間形状は円柱状ま
たは直方体状に限られるものではなく、他の形状、例え
ば図15(b)に示すように略半球形状でもよいし、図
15(c)に示すように円錐状または角錐状でもよい
し、図15(d)に示すように円錐台状または角錐台状
でもよい。図15(d)に示す場合、凹部60の底面の
幅hは、4〜30μm程度が好ましい。また、凹部60
の断面形状が矩形、三角形、台形等の場合には、内面が
平面ではなく曲面であってもよい。さらに、凹部内に充
填されたインクに電荷を効率よく注入するために凹部6
0の内部に導電性の微小突起を設けてもよいし、後述す
るように凹部60のインクが飛翔する際に凹部60内に
負圧が発生するのを防止するために凹部60の内面に空
気のみが出入り可能な負圧防止孔を設けてもよい。
【0039】インク担持ローラ18aの場合、図16に
示すように、規制ブレード24を当接させた状態でイン
ク担持ローラ18aを回転させてローラ表面のインクを
すりきることにより、各凹部60の内部だけにインクが
充填されるようにする。
【0040】図17に示すように、各凹部60内にイン
クが充填されたインク担持ローラ18が電極基板40を
介して対向電極32と対向すると、図7を参照して説明
したのと同様の原理により凹部60内のインクが盛り上
がり、通過孔42の対向位置で他の位置よりも高いメニ
スカス52aが形成される。この状態で、記録電極44
に記録電圧が印加されると、図8と同様の図18に示す
ように、メニスカス52aからインク滴54が分離して
飛翔する。飛翔したインク滴54は通過孔42を通って
記録媒体Pに付着し、これにより記録媒体P上にドット
が形成される。このようなドットの集合によりインク画
像が形成される。
【0041】このようにインク担持ローラ18aを用い
た場合にも、上述した画像形成装置10と同様の効果を
得ることができる。
【0042】ここで、前記インク担持ローラ18aを用
いた画像形成装置でインク飛翔実験を行なった。インク
担持ローラ18aについては、アルミニウム管ドラムの
外周面にポリイミド樹脂をディッピングにより25μm
の厚みに塗布して乾燥させた後、エキシマレーザにより
凹部60に対応する部分のポリイミド樹脂層を除去する
ことにより凹部60を形成した。インク担持ローラ18
aは、その直径を50mmとし、その表面形状を図15
(a)に示すものとし、凹部60を深さd:60μm、
幅e:60μm、ピッチp:100μmに形成し、周速
50mm/secで回転させた。また、インク担持ロー
ラ18aには、振幅200ボルト、オフセット量−10
0ボルト、周波数500ヘルツの交流電圧を印加した。
対向電極32については、直径30mmの金属ローラを
用い、周速50mm/secで回転させ、2000ボル
トの電圧を印加した。電極基板40については、通過孔
42の直径を100μmとし、記録電極44には非記録
時に500ボルト、記録時には1000ボルトの電圧を
それぞれ印加し、共通電極48には接地電圧(0ボル
ト)を印加した。また、対向電極32と電極基板40と
の間隔を500μm、電極基板40とインク担持ローラ
18aとの間隔を50μmとした。そして、記録媒体P
の搬送速度を、対向電極32およびインク担持ローラ1
8aの各周速度と同様に、50mm/secとした。
【0043】使用したインク16の組成は、カーボンブ
ラック(ブラック)、クロモフタルイエロー(イエロ
ー)、キナクリドンマゼンタ(マゼンタ)、または銅フ
タロシアニンブルー(シアン)のいずれかを10wt
%、溶媒として水を77.99wt%、界面活性剤とし
てフッ素系界面活性剤を0.01wt%、粘度調整剤と
してポリエチレングリコールを10wt%、分散剤とし
てスチレンアクリル酸塩を2wt%とした。
【0044】以上の条件のもとで実験したところ、イン
クは安定した状態で良好に飛翔し、記録媒体上に形成さ
れたドットの大きさにもばらつきが少なく、ドット径は
30〜40μmと小径であった。
【0045】次に、さらに別のインク担持ローラの変形
例について説明する。図19に示すように、このインク
担持ローラ18bは、基体ローラ70の外周に磁性層7
2が形成されており、この磁性層72の外周に例えばア
ルミニウム製のスリーブ74が装着されている。この構
成において、基体ローラ70および磁性層72は固定さ
れていて回転せず、スリーブ74だけが回転可能になっ
ている。
【0046】磁性層72の電極基板40に対向する部分
には、図20に示すように、磁界形成手段である少なく
とも2つの磁極帯76,78が形成されている。各磁極
帯76,78は境界部80を境として互いに隣接して形
成され、インク担持ローラ18bの軸方向にそれぞれ延
びている。前記境界部80は、電極基板40に形成され
た複数の通過孔42の列に対向している。磁極帯78
は、N極とS極を磁極帯76に対して磁極反転した状態
に形成してある。このような構造により、スリーブ74
が回転しても、境界部80に対向するスリーブ74上の
位置において磁性インクからなるインク薄層26に直線
状のメニスカス82が常時形成される。
【0047】前記メニスカス82は、次のような原理に
より形成される。磁性インク中の磁性粒子が磁場から受
ける並進力Fは、次式で表される。
【0048】
【数1】F=(m・▽)B … m:磁性粒子の磁
気双極子モーメント B:磁性粒子の位置での磁束密度 (▽:ナブラ演算子)
【0049】また、真空の透磁率μ0、磁性粒子の比透
磁率をμ、磁性粒子の半径をrとすれば、前記mとBの
関係を次式で表すことができる。
【0050】
【数2】 m=(4π/μ0)[(μ−1)/(μ+2)]r3B …
【0051】これら式、から前記並進力Fを次式
で表すことができる。
【0052】
【数3】
【0053】したがって、磁界が磁性粒子に及ぼす力
は、式から磁束密度の勾配と磁束密度の積に比例する
ことが分かる。言い換えると、図21(a)に示すよう
に磁束密度が非常に大きい磁界中に磁性粒子84が存在
しても、磁場(磁束密度)が一様であれば磁性粒子84
は全く力を受けていないのと同様になる。これに対し、
図21(b)に示すように磁束密度が勾配をもつ磁界中
に磁性粒子84が存在する場合、磁性粒子84には磁束
密度が高い方向に向かって力(すなわち磁気吸引力)が
作用することになる。したがって、前記インク担持ロー
ラ18bの場合には、図22に示すように、磁界が反転
している各磁極帯76,78の境界部80で磁束密度が
急激に変化して磁気吸引力が最大となっており、このた
めに境界部80に対向する位置で他の位置よりも多くの
インクが吸引保持されてメニスカス82が形成されるこ
とになる。
【0054】このインク担持ローラ18bを用いた画像
形成装置の動作および効果も、前記インク担持ローラ1
8を用いた画像形成装置10と同様であるため説明を省
略する。
【0055】前記インク担持ローラ18bは、次のよう
にして製造される。まず、磁性材料を真空蒸着する方法
や磁性材料を分散した樹脂液をディッピングにより塗布
する方法で金属製の基体ローラ70の外周面に磁性層7
2を形成する。前者は光磁気ディスクなどの製造方法と
して、後者は磁気テープなどの製造方法として公知であ
る。次に、磁極帯76,78となる部分に抗磁力以上の
磁界を印加して、磁性層72の磁界の方向をそろえる。
そして、抗磁力以下で、かつ前記工程とは逆向きの磁界
を印加しながら、磁極反転させたい部分すなわち磁極帯
78の部分をキューリ点以上に加熱する。加熱手段とし
ては、レーザ光熱、熱ペン、フラッシュバルブなどがあ
る。これにより磁極反転した磁極帯78が形成される。
最後に、磁性層72の外周にスリーブ74を回転可能に
装着することで、インク担持ローラ18bが得られる。
【0056】磁性層72を構成する磁性材料は、Gd3
Fe512などの単結晶材料でもよいし、MnBi,E
uO,MnAlGl,MnGaGe,CrO2,MnT
iBi,MnCuBi,PtCoなどの多結晶材料でも
よいし、GdCo,TbFe,DyFe,TbCo,G
dFe,YGdFe,GdFeBi,GdTbFeなど
のアモルファス材料でもよい。
【0057】前記各磁極帯76,78ではN極およびS
極をインク担持ローラ18bの径方向に配列したが、図
23に示すように、各磁極帯76,78のN極およびS
極をインク担持ローラ18bの周方向に配列形成して一
方の磁極帯78を磁極反転させてもよい。この場合にお
いても、図24に示すように、境界部80における磁束
密度が急激に変化するためこの部分での磁気吸引力が最
大となり、境界部80に対向するスリーブ74上の位置
にメニスカス82が直線状に形成される。
【0058】また、図20および図23では電極基板4
0の通過孔42の配列方向に一様に連なったメニスカス
82を形成するようにしたが、図25,26に示すよう
に、各通過孔42に対向するスリーブ74上の位置でそ
れぞれ個別に盛り上ったメニスカス83を形成するよう
に磁極反転部を配列してもよい。
【0059】図25に示す場合は、磁性層72の電極基
板40に対向する部分に互いに隣接する3つの磁極帯8
4,86,88をインク担持ローラ18bの軸方向に延
びて形成してある。各磁極帯84,86,88はインク
担持ローラ18bの径方向にN極とS極が並ぶように形
成されており、中央の磁極帯86について通常磁極部9
0と磁極反転部92とを交互に配列形成したものであ
る。このように磁極反転部92を配置した場合、磁極反
転部92の周囲境界線上において磁束密度が急激に変化
して磁気吸引力が最大となるため、図25(b)に示す
ように磁極反転部92の周囲境界部だけが盛り上って中
央が窪んだメニスカス83aが形成される傾向にある
が、インクの表面張力、インクの流動性および磁極反転
部92の表面面積を適当に設定することにより磁極反転
部92上で略半球径状に盛り上ったメニスカス83を形
成することができる。
【0060】一方、図26に示す場合は、図25に示す
ものとほぼ同様であるが、3つの磁極帯84,86a,
88のうち中央の磁極帯86aはインク担持ローラ18
bの軸方向にN極とS極が並ぶように形成されていると
ともに通常磁極部90aと磁極反転部92aとを交互に
配列形成したものである。このように構成した場合、通
常磁極部90aと磁極反転部92aの境界部上において
磁束密度が急激に変化して磁気吸引力が最大となるた
め、各境界部に対応するスリーブ74上の位置にメニス
カス83aがそれぞれ形成されることになる。
【0061】なお、図20,23,25,26に示す場
合において、スリーブ74の少なくとも表面を撥インク
材料で形成し、メニスカス82,83以外にはインクが
スリーブ表面に付着しないようにしてもよい。
【0062】ここで、前記インク担持ローラ18bを用
いた画像形成装置でインク飛翔実験を行なった。インク
担持ローラ18bについては、基体ローラ70であるア
ルミニウム管ドラムの外周面にCrO2の針状結晶を分
散した樹脂をディッピングにより4μmの厚みに塗布し
て磁性層72を形成し、700(Oe)の磁界を加えて
磁性層72の磁極方向をインク担持ローラ18bの軸方
向にそろえた後、図26に示すように磁極反転部92a
のみを光熱によりキューリ点温度以上に加熱して磁極反
転を行った。このときの光源はフラッシュバルブを用
い、光エネルギーは10-1 -2(J/cm2)とした。
そして、最後にアルミ製スリーブ74を装着して直径5
0mmのインク担持ローラ18bを製造した。また、イ
ンク担持ローラ18bについては、周速50mm/se
cで回転させるとともに、振幅200ボルト、オフセッ
ト量−100ボルト、周波数500ヘルツの交流電圧を
印加した。対向電極32については、直径30mmの金
属ローラを用い、周速50mm/secで回転させ、2
000ボルトの電圧を印加した。電極基板40について
は、通過孔42の直径を100μmとし、記録電極44
には非記録時に500ボルト、記録時には1000ボル
トの電圧をそれぞれ印加し、共通電極48には接地電圧
(0ボルト)を印加した。また、対向電極32と電極基
板40との間隔を500μm、電極基板40とインク担
持ローラ18bとの間隔を50μmとした。そして、記
録媒体Pの搬送速度を、対向電極32およびインク担持
ローラ18bの各周速度と同様に、50mm/secと
した。
【0063】使用した磁性インクには、インパラフィン
を溶媒とする粒径20nmの磁性粒子を含むマグネタイ
ト超微粒子磁性流体(シグマハイケミカル社製N−30
4)を用いた。
【0064】以上の条件のもとで実験したところ、イン
クは安定した状態で良好に飛翔し、記録媒体上に形成さ
れたドットの大きさにもばらつきが少なく、ドット径は
30〜40μmと小径であった。
【0065】なお、以上の説明ではインク担持体18,
18a,18bをローラ状のものとしたが、インク担持
体はベルト状のものであってもよい。また、図1に示す
構成を4つ並べることでカラー画像形成装置とすること
もできる。さらに、適当なタイミングで記録電極44と
共通電極48に−100〜−1000ボルトの電圧を印
加し、かつインク担持ローラを接地することで、電極基
板40の通過孔42の開口部近傍に付着したインクをイ
ンク担持ローラ側に回収するようにしてもよい。さらに
また、インク担持ローラ18,18aの突起部30また
は凹部60が電極基板40の通過孔42の対向位置を通
過するタイミングと、記録電極44への記録電圧印加の
タイミングとを同期させることで、通過孔42の開口部
近傍にインクが付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる画像形成装置の概略構成図。
【図2】 インク担持ローラの表面形状を示す部分拡大
断面図。
【図3】 インク担持ローラ上に平坦な表面のインク薄
層を形成した状態を示す部分拡大断面図。
【図4】 インク担持ローラ上に波打った表面のインク
薄層を形成した状態を示す部分拡大断面図。
【図5】 電極基板の部分拡大斜視図。
【図6】 図5におけるC−C線断面図。
【図7】 インク担持ローラ上の通過孔対向位置に高い
メニスカスが形成された状態を示す部分拡大断面図。
【図8】 図7においてインク滴が通過孔を介して飛翔
する状態を示す部分拡大断面図。
【図9】 インク担持ローラと対向電極間における通過
孔近傍の電界状態を等電位線で示す図。
【図10】 図9におけるA点、B点の各近傍の電位勾
配を示すグラフ。
【図11】 インク担持ローラと対向電極間における通
過孔近傍の電界状態を等電位線で示す図。
【図12】 図11におけるA点、B点の各近傍の電位
勾配を示すグラフ。
【図13】 インク担持ローラと対向電極間における通
過孔近傍の電界状態を等電位線で示す図。
【図14】 図13におけるA点、B点の各近傍の電位
勾配を示すグラフ。
【図15】 変形例のインク担持ローラの表面形状を示
す部分拡大断面図。
【図16】 変形例のインク担持ローラ表面の凹部にイ
ンクが充填される状態を示す部分拡大断面図。
【図17】 変形例のインク担持ローラ上の通過孔対向
位置にある凹部に高いメニスカスが形成された状態を示
す部分拡大断面図。
【図18】 図17において凹部からインク滴が飛翔す
る状態を示す部分拡大断面図。
【図19】 別の変形例のインク担持ローラの部分斜視
図。
【図20】 磁性層に形成された磁界形成手段の部分拡
大平面図および部分拡大断面図。
【図21】 磁界が一様な場合と勾配をもつ場合におけ
る磁性粒子に作用する力関係を示す模式図。
【図22】 磁界形成手段により形成される磁束密度お
よび磁気吸引力の変化状態を示す図。
【図23】 磁界形成手段の変形例を示す部分拡大平面
図および部分拡大断面図。
【図24】 磁界形成手段の変形例により形成される磁
束密度および磁気吸引力の変化状態を示す図。
【図25】 磁界形成手段の別の変形例を示す部分拡大
平面図および部分拡大断面図。
【図26】 磁界形成手段のさらに別の変形例を示す部
分拡大平面図および部分拡大断面図。
【符号の説明】 10…画像形成装置、12…インク現像装置、18…イ
ンク担持ローラ(インク担持体)、32…対向電極、4
0…電極基板、42…通過孔、44…記録電極、48…
共通電極。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電性インクを担持するインク担
    持体と、このインク担持体に所定の隙間を置いて対向す
    る対向電極と、前記インク担持体と前記対向電極との間
    に配置され、複数の通過孔が一定ピッチで形成された電
    極基板と、この電極基板において各通過孔の周囲に形成
    され、非記録時には第1の電圧が印加されるとともに記
    録時には第2の電圧が印加される記録電極と、前記電極
    基板において前記記録電極のインク担持体側で前記通過
    孔の周囲に形成され、所定電圧が印加される共通電極と
    を備え、前記第2の電圧の印加により前記インク担持体
    から前記通過孔を介して飛翔したインクを前記対向電極
    と前記電極基板との間を搬送される記録媒体に付着させ
    てインク画像を形成する画像形成装置であって、 前記インク担持体上において通過孔対向位置で他の位置
    よりも高いインクメニスカスを形成する手段を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記インクメニスカス形成手段が、前記
    インク担持体上に微細突起部を設けてその上にインク薄
    層を形成するとともに前記インク担持体に所定電圧を印
    加することにより構成されることを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記インクメニスカス形成手段が、前記
    インク担持体上に微細凹部を設けてその内部にインクを
    充填するとともに前記インク担持体に所定電圧を印加す
    ることにより構成されることを特徴とする請求項1の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記インクメニスカス形成手段が、前記
    インク担持体の通過孔対向部に磁界形成手段を配置する
    とともに前記インクとして磁性インクを用いることによ
    り構成されることを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
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