JP2000350982A - 微生物の組み合わせによる有機化合物の生分解および環境修復の効率化方法 - Google Patents

微生物の組み合わせによる有機化合物の生分解および環境修復の効率化方法

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Takeshi Imamura
剛士 今村
Takeshi Nomoto
毅 野本
Tetsuya Yano
哲哉 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境中の汚染物質を微生物により生分解する
環境修復方法における修復効率の向上に有用である有機
化合物の生分解効率化方法を提供すること。 【解決手段】 予め分解特性を把握してある微生物の2
種以上を用意しておき、分解対象としての汚染物質であ
る有機化合物の反応系中での濃度に応じて最適な分解速
度が得られる微生物を順次選択して反応系中で用いて有
機化合物の生分解を行うことで、生分解の効率化を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機化合物の生分解
の効率化方法、及び該効率化方法を適用した汚染された
液体、土壌及び気体等の環境を修復する方法の効率化方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体に対し有害でありかつ難分解
性である揮発性有機塩素化合物による環境汚染が大きな
問題となってきている。特に、国内外の紙・パルプ工業
や精密機械関連産業地域の土壌中にはテトラクロロエチ
レン(PCE)やトリクロロエチレン(TCE)、ジク
ロロエチレン(DCE)等の揮発性有機塩素化合物によ
る汚染がかなりの範囲で拡がっている可能性があること
が指摘され、実際に環境調査等で検出された事例が多数
報告されている。これらの揮発性有機塩素化合物は土壌
中に残留したものが雨水等により地下水中に溶解して周
辺地域一帯に拡がるとされている。このような化合物は
発癌性や生殖毒性の疑いがあり、また環境中で非常に安
定であるため、特に飲料水の水源として利用されている
地下水の汚染は大きな社会問題とされている。
【0003】このようなことから、揮発性有機塩素化合
物の除去、分解による、汚染地下水等の水性媒体、土
壌、及びそれに伴う周辺気相の浄化は、環境保全の視点
から重要な課題であり、浄化に必要な技術の開発が行わ
れてきている。このような目的において、例えば、活性
炭による吸着処理、光や熱による分解処理等が検討され
てきたが、コストや操作性の面からかならずしも実用的
であるとはいえない。
【0004】一方、環境中では安定であるTCE等の揮
発性有機塩素化合物に対して近年微生物による分解が報
告され、その実用化に向けた研究がなされ初めている。
これは、微生物を用いた生物分解処理では用いる微生物
を選択することで無害な物質までに揮発性有機塩素化合
物を分解できること、基本的に特別な薬品が不要である
こと、メンテナンスにかかる労力やコストを軽減できる
こと等の利点があるためである。
【0005】この様な、微生物を用いた環境修復方法は
バイオレメディエーション(bioremediation)と呼ば
れ、栄養源や酸素等を汚染環境中に導入し、該環境中
に元々存在する分解微生物(土着微生物)を活性化して
浄化修復処理を行う方法(バイオスティムレーション;
biostimulation)、一旦単離した微生物を育種し、汚
染環境中に導入して浄化修復処理を行う方法(バイオオ
ーグメンテーション;bioaugumentation)に大別され
る。
【0006】の先行技術としては、米国特許5021
159号公報における真空抽出法と酸素供給によって土
着微生物を活性化する方法、特開平1−34380号公
報における酸素源と栄養素を含む水溶液を供給・回収し
て浄化処理を進める方法、米国特許5279740号公
報における地下水層に注入・抽出井戸を設けて栄養や酸
素を供給して浄化処理を促進する方法等を挙げることが
できる。
【0007】の先行技術としては、特表平4−502
277号公報、特開平8−294387号公報及び米国
特許5543317号公報などを挙げることができる。
特表平4−502277号公報には、シュードモナスプ
チダF1株とシュードモナスセパシアG4株を用いた擬
似帯水層におけるTCE分解の評価が開示され、特開平
8−294387号公報及び米国特許5543317号
公報には、オキシゲナーゼを構成的に発現するTCE分
解菌であるJM1株、或いはG4(pTOM30 1)株を
用いてTCEで汚染された地下水や土壌等の環境の浄化
のための技術が開示されている。
【0008】更に、バイオリアクターを用いた技術とし
ては、特開平6−335617号公報には、揮発性有機
ハロゲン化合物を含む気体を、該揮発性有機ハロゲン化
合物を誘導物質の存在下に分解できる微生物を担持した
充填層に通気して処理する方法において、前記誘導物質
は、気体状態で揮発性有機ハロゲン化合物を含む気体と
共に前記充填層に導入し、充填層から排出される排ガス
の一部を処理ガスとして排出すると共に、残部を充填層
に循環導入することを特徴とする揮発性有機ハロゲン化
合物を含む気体の処理方法が開示されている。この方法
では、トルエンによる誘導によってTCEを分解しうる
自然菌群を担体に植菌し、この担体の充填槽にTCEガ
スを通気させることで分解処理を行っている。
【0009】また、特開平7−308693号公報に
は、メタン資化性の分解菌であるメチロシナス・トリコ
スポリウムTSUKUBA株、或いはTCE汚染現場の
帯水層土壌から分離したメタン資化性菌の集積培養体を
アルギン酸ゲルで固定化し、反応槽中に充填して、メタ
ン、酸素及び通水の量を制御してTCEを効率的に分解
処理する方法が開示されている。この場合は単一菌によ
る処理か、或いは不特定菌群による処理である。
【0010】更にまた、特開平7−46984号公報に
は、揮発性有機化合物に対する分解能を付与または強化
した遺伝子組換菌とその栄養源を内蔵するように密閉系
の反応槽を構成し、この反応槽に前記揮発性有機化合物
を含むガスを導入して前記組換菌と接触させ、これによ
り前記ガス中の揮発性有機化合物を前記組換菌により分
解し、接触後の処理ガスを除菌または滅菌して系外に排
出することを特徴とする揮発性有機化合物の処理方法が
開示されている。この場合は、TCE分解酵素の一つで
あるフェノールハイドロキシラーゼをコードする遺伝子
を組み込んだ大腸菌単一菌によるバイオリアクターによ
るTCE処理である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、塩素化
エチレン化合物で汚染された環境の微生物を用いた修復
処理のための技術は充分実用に耐えうるものとなりつつ
ある。しかし、従来法においては、単一の微生物、或い
は不特定の微生物群によっての分解処理が一般的であ
り、更に効率的に微生物の分解による環境修復処理を行
うという点から見れば、全ての処理が必ずしも最適化さ
れた条件下で行われているとは言えない。
【0012】本発明の目的は、環境中の汚染物質を微生
物により生分解する環境修復方法における修復効率の向
上に有用である有機化合物の生分解効率化方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決しようとする技術】上述した問題を解決す
るため、本発明の発明者はTCEのような有機化合物に
対する分解特性が既に解明されている単離微生物を2種
類以上組み合わせ、有機化合物の生分解、及び有機化合
物で汚染された環境の生物分解浄化処理を効率的に行う
方法を発明した。
【0014】即ち、本発明の有機化合物の生分解の効率
化方法は、反応系に含まれる有機化合物の微生物による
生分解の効率化方法であって、(1)該有機化合物の該
反応系内での濃度によって該有機化合物の分解速度が異
なる単離された微生物を2種類以上用意する工程と、
(2)該反応系内にある該有機化合物を微生物により分
解するに際して、該微生物として、該反応系内の該有機
化合物の濃度に応じて最も該有機化合物の分解速度の高
い微生物を前記2種以上の微生物から選択して用いる工
程とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の環境修復効率化方法は、微
生物を用いて汚染物質としての有機化合物を生分解せし
めて環境を修復する方法の効率化方法であって、該有機
化合物の生分解の効率化に、上記の生分解の効率化方法
を適用したことを特徴とする。
【0016】有機化合物の分解における分解特性は当然
のことながら微生物によって異なり、その指標の代表と
してはVmax値及びKs値が挙げられる。Vmax値は基質
(この場合は分解対象有機化合物)濃度が十分量存在す
る場合の反応速度を表し、分解の活性を示す。Ks値は
ミカエリス(Michaelis)定数であるKm値に
準じ、基質(この場合は分解対象有機化合物)との親和
性を示す。即ち、Vmaxが高いことは、その微生物が分
解対象有機化合物の高濃度領域で速やかにこれを分解で
きることを示している。一方、Ks値が低いことは、そ
の微生物が分解対象有機化合物の低濃度領域でも速度を
落とすことなくこれの分解を進行させることを示してい
る。従って、これらの両方の特性(高Vmax及び低Ks)
を兼ね備えた微生物が理想的である。しかしながら、通
常は、高濃度域において分解対象有機化合物を速やかに
分解し得る微生物としては、低濃度域での分解速度が急
速に遅くなるものが多く、また、低濃度域での分解を得
意とする微生物には、高濃度域では分解対象有機化合物
の分解が遅く、あるいはこれを分解できないものが多
い。
【0017】そこで、本発明者は、予め単離した有機化
合物分解微生物の分解特性を調べ、汚染状況に応じて2
種類以上の微生物により順次分解処理を行う方法を見出
した。具体的には、微生物を用いて有機化合物を生分解
する方法或いは該方法を用いた環境修復処理方法におい
て、(1)予め該有機化合物を分解しうる、単離された
微生物を2種類以上用意し、(2)それらの微生物の、
該有機化合物濃度と分解速度との関係を把握し、(3)
該有機化合物濃度において最も分解速度の高い微生物を
選択し、該有機化合物濃度の変化に応じて作用させる微
生物を代える分解工程を行うことを特徴とする微生物の
組み合わせによる有機化合物の生分解及び環境修復処理
の効率化方法を見出した。上記工程(2)における微生
物の有機化合物濃度と分解速度との関係の把握には、後
の実施例1に示すように、ミカエリス−メンテン(Mi
chaelis−Menten)の式により得られる値
を用いた特性の評価を用いるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明における分解対象物として
はTCE等の塩素化脂肪族炭化水素が挙げられるが、本
発明の効果が得られるものであれば特に制限されるもの
ではない。
【0019】また、本発明の方法は、該汚染物質で汚染
された液体、土壌、気体(例えば空気)のいずれの浄化
にも用いることができる。更に、汚染された地下水や廃
水等の液体を浄化処理する場合には、液体中にそれぞれ
の微生物を順次直接導入してもよいし、それぞれの微生
物を別個に入れた反応槽を含むバイオリアクターで汚染
された液体を処理してもよい。この場合、該微生物は担
体に担持させることも可能である。また地下水の場合は
地下水流中に該微生物を担持させた担体を直接導入する
こともできるし、担体を容器に入れてカセット式のバイ
オフィルターとして地下水流中に導入して処理すること
もできる。
【0020】汚染された土壌を浄化処理する場合には、
それぞれの微生物含む液体を順次土壌と混合してパイル
処理することもできるし、汚染された土壌に掘削した井
戸から直接それぞれの微生物含む液体を順次注入するこ
ともできる。また、汚染物質が塩素化エチレン化合物の
ような揮発性物質の場合には、掘削した井戸にそれぞれ
の微生物担体を入れた容器を導入し、その井戸から土壌
中の汚染空気を吸引して順次該容器中で処理することも
できる。
【0021】汚染された空気等の気体を浄化処理する場
合には、それぞれの微生物含む液体中に汚染された空気
を順次導入して処理することもできるし、それぞれの微
生物を含む担体を入れた容器に汚染された空気を順次導
入して処理することもできる。
【0022】なお、各微生物と分解対象物の接触は、各
微生物が分解活性を発現し得る条件であればいかなる方
法でも行なうことができ、バッチ法、半連続法、連続法
等種々の方法を用いて実施できる。また、各微生物は、
培養液などの液媒体に分散させて用いたり、あるいは半
固定状態や適当な担体に固定化して用いることもでき
る。
【0023】本発明の方法は、閉鎖系、開放系いずれの
廃液処理、土壌処理、及び空気処理にも適用できる。な
お、各微生物を担体等に固定して用いたり、生育を促進
する各種の方法を併用してもよい。
【0024】いずれにしても、汚染物質としての有機化
合物の環境中での濃度の変化に対応させて、その時点で
の最も高い分解速度が得られる微生物を、予め用意した
微生物から選択して用いることで有機化合物の生分解処
理の効率化を図ることが可能となる。
【0025】例えば、2種以上の微生物のそれぞれを別
々の槽に配置しておき、これらの槽への該汚染された媒
体(液体または気体など)を順次導入していく場合に、
汚染された媒体の各槽への導入順を、各槽内での該汚染
物質の濃度において最も高い分解速度が選られるように
選択する。具体的には、有機化合物の高濃度条件下にお
いて高分解速度を発揮できる微生物を有する高濃度分解
槽と、低濃度条件下において高分解速度を発揮できる微
生物を有する低濃度分解槽とを用いる場合、まず高濃度
分解槽に汚染された媒体を導入し、媒体中の汚染物質濃
度が低濃度にまで下がったところで、高分解槽から媒体
を低濃度分解槽に移してそこで更に分解処理を行うこと
で生分解の効率化を行うことができる。
【0026】一方、担体に固定化した微生物を用いる場
合でも、上記と同様に、各微生物の固定化領域間への汚
染された媒体の供給順を選択することで、生分解の効率
化を達成することができる。
【0027】修復対象が汚染された土壌である場合は、
分解特性を把握してある2種以上の微生物を個々に含む
液体を用意し、これらの汚染土壌への導入順を選択し
て、汚染土壌中での有機化合物の濃度に対して最も分解
速度の高い微生物での有機化合物の生分解の効率化を達
成することができる。例えば、高濃度条件下で高分解速
度をもつ微生物と、低濃度条件下で高分解速度をもつ微
生物の2種を用いる場合、最初に前者の分散液を汚染さ
れた土壌に導入して、汚染物質としての有機化合物の分
解を行い、処理領域内の有機化合物の濃度が低下したと
ころで後者の微生物を導入する。
【0028】また、土壌を採取して、反応槽中で微生物
と混合して分解処理を行う場合は、混合する微生物の順
序を上述した方法と同様に選択することで生分解の効率
化を達成することができる。
【0029】用いる微生物は、分解対象としての有機化
合物の種類に応じて選択することができるが、トリクロ
ロエチレンなどの有機塩素化合物の分解処理には、JM
1株(FERM BP−5352)、J1株(FERM
BP−5102)及びシュードモナス セパシアKK
01株(FERM BP−4235)の組合せが好まし
い。なお、JM1株は、フェノールやトルエン等の芳香
族化合物を誘導物質としてトリクロロエチレンなどを分
解する微生物(J1株)を、変異源を用いた変異操作に
よって変異させて取得したもので、上記のような誘導物
質を用いることなく有機化合物を分解することができる
変異株である。また、J1株及びJM1株のいずれも、
通産省、工業技術院、生命工学工業技術研究所への寄託
手続にあたって当初コリネバクテリウム・スピーシズに
分類されたものであったが、その後の検討により本菌株
が“コリネバクテリウム属に属さない”と認められたた
め、識別の表示をそれぞれ「J1株」及び「JM1株」
と変更したものである。
【0030】これらの微生物の培養に使用する培地とし
ては、基本的には生育に必要な炭素源、窒素源、リン
源、無機塩類等を含んでいればよい。また、これらの微
生物を培養するために用いられる基本的な無機塩培地と
しては、該菌株が生育するために必要な成分が含有され
ていれば特に制限はなく、例えばM9培地やMSB培地
等の基礎塩培地を用いることができる。
【0031】以下にM9培地の組成を示す。
【0032】 Na2HPO4:6.2g KH2PO4:3.0g NaCl:0.5g NH4Cl:1.0g (培地1リットル中;pH7.0) 培養は好気条件下で行なうことができ、液体培養でも固
体培養でもよい。培養温度は15℃から30℃が望まし
い。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0034】実施例1(J1株、JM1株及びKK01
株のTCE分解特性把握) (1)菌懸濁液の調製 J1株:寒天培地上のJ1株のコロニーを、200pp
mフェノールを含有したM9培地200mlに接種し、
500ml容振盪フラスコ中、30℃で振盪培養を行
い、対数増殖後期にあたる24時間目に菌体を遠心分離
により集菌し、等量の炭素源を含まないM9培地に再懸
濁し、濁度(OD600nm)を0.3に調整した。
【0035】JM1株:寒天培地上のJM1株のコロニ
ーを、1.0%リンゴ酸ナトリウムを含有したM9培地
200mlに接種し、500ml容振盪フラスコ中、1
5℃で振盪培養を行い、対数増殖後期にあたる45時間
目に菌体を遠心分離により集菌し、等量の炭素源を含ま
ないM9培地に再懸濁し、濁度(OD600nm)を
0.3に調整した。
【0036】KK01株:寒天培地上のKK01株のコ
ロニーを、200ppmフェノールを含有したM9培地
200mlに接種し、500ml容振盪フラスコ中、3
0℃で振盪培養を行い、対数増殖後期にあたる17時間
目に菌体を遠心分離により集菌し、等量の炭素源を含ま
ないM9培地に再懸濁し、濁度(OD600nm)を
0.3に調整した。 (2)TCE分解実験 これらの懸濁液10mlのそれぞれを27.5ml容バ
イアル瓶に注入したものを複数(J1、JM1:8本;
KK01:5本)用意し、液中のTCE濃度(全てが液
中に溶解した場合の換算)が1ppm〜40ppm程度
になるようにガス状のTCEをシリンジでTCEを加え
た後、テフロンライナーブチルゴム栓及びアルミキャッ
プで完全密封し、30℃で振盪し、10分毎にバイアル
瓶中の気相0.1mlを採取し、ヘッドスペース法によ
りガスクロマトグラフィー(島津ガスクロマトグラフG
C−14B;FID検出器)によって各バイアル瓶中の
TCE濃度を測定した。 (3)TCE分解パラメーターの算出 得られたデーターの0時間目の傾きをTCE分解初速度
(V0)とし、以下の式よりVmax値、及びKs値を
求めた。
【0037】
【数1】V0=(Vmax[S])/([S]+KS) ([S]:TCEの初期の濃度) 各TCE濃度とV0との関係についての結果を図1に示
す。また、各菌株のTCE分解パラメーターを表1に示
す。
【0038】
【表1】 以上の結果より、J1株、JM1株は高濃度域、KK0
1株は低濃度域において効率的にTCEを分解しうるこ
とが示された。
【0039】実施例2(J1株→KK01株によるTC
E擬似連続分解:液体系) 次に示すように調整した溶液30mlを50ml容遠沈
管(テフロン中蓋付きネジキャップ)に注入したものを
それぞれ用意し、液中TCE濃度が20ppmとなるよ
うにTCE飽和水溶液を添加した。
【0040】溶液A:実施例1と同様に調製したJ1株
のM9培地懸濁液 溶液B:実施例1と同様に調製したJ1株のM9培地懸
濁液 溶液C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 溶液D:M9培地のみ それぞれの試料を20℃で5時間振とうしてから、遠心
分離した後、上澄9mlを素早く27.5mlの新しい
バイアル瓶に移し、次のような条件にした。
【0041】溶液A:実施例1と同様に調製したKK0
1株の10倍濃縮液を1ml添加 溶液B:実施例1と同様に調製したJ1株の10倍濃縮
液を1ml添加 溶液C:実施例1と同様に調製したKK01株10倍濃
縮液を1ml添加 溶液D:M9培地のみを1ml添加 このバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴム栓及
びアルミシールで密閉し、更に20℃で5時間振とうし
た。
【0042】これらの反応液1mlを1mlのノルマル
ヘキサンが入ったサンプル瓶に素早く移し、これに食塩
を飽和するまで加えてから3分間攪拌抽出を行った後、
ノルマルヘキサン層のTCE濃度をガスクロマトグラフ
ィー(島津GC−14B;カラム:DB−624(内径
0.53μm、長さ30m、J&W);ECD検出器)
にて測定した。尚、初めは試料をノルマルヘキサンで1
00倍希釈して測定し、濃度の低いものは順次希釈段階
を下げて測定した。結果を表2に示す。
【0043】
【表2】 (検出限界:0.01ppm) 表2に示した結果より、液体系のTCEの分解処理にお
いて本発明の効果が示された。
【0044】実施例4(JM1株→KK01株によるT
CE擬似連続分解:液体系) 次に示すように調整した溶液30mlを50ml容遠沈
管(テフロン中蓋付きネジキャップ)に注入したものを
それぞれ用意し、液中TCE濃度が40ppmとなるよ
うにTCE飽和水溶液を添加した。
【0045】溶液A:実施例1と同様に調製したJM1
株のM9培地懸濁液 溶液B:実施例1と同様に調製したJM1株のM9培地
懸濁液 溶液C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 溶液D:M9培地のみ それぞれの試料を20℃で5時間振とうし、遠心分離し
た後、上澄9mlを素早く27.5mlの新しいバイア
ル瓶に移し、次のような条件にした。
【0046】溶液A:実施例1と同様に調製したKK0
1株の10倍濃縮液を1ml添加 溶液B:実施例1と同様に調製したJM1株の10倍濃
縮液を1ml添加 溶液C:実施例1と同様に調製したKK01株10倍濃
縮液を1ml添加 溶液D:M9培地のみを1ml添加 このバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴム栓及
びアルミシールで密閉し、更に20℃で5時間振とうし
た。
【0047】これらの反応液1mlを1mlのノルマル
ヘキサンが入ったサンプル瓶に素早く移し、これに食塩
を飽和するまで加えてから3分間攪拌抽出を行った後、
ノルマルヘキサン層のTCEをガスクロマトグラフィー
(島津GC−14B;カラム:DB−624(内径0.
53μm、長さ30m、J&W);ECD検出器)にて
測定した。尚、初めは試料をノルマルヘキサンで100
倍希釈して測定し、濃度の低いものは順次希釈段階を下
げて測定した。結果を表3に示す。
【0048】
【表3】 (検出限界:0.01ppm) 表3に示した結果より、液体系のTCEの分解処理にお
いて本発明の効果が示された。
【0049】実施例5(J1株→KK01株によるTC
E擬似連続分解:土壌系) 佐原通し砂(含水比約10%、未滅菌)を68ml容バ
イアル瓶に50g入れたものを4つ用意し、以下のよう
にして調製した溶液をそれぞれ3mlずつ注入し、土壌
液中のTCE濃度が30ppmとなるようにTCE飽和
水溶液を更に各バイアル瓶に添加した。
【0050】試料A:実施例1と同様に調製したJ1株
のM9培地懸濁液 試料B:実施例1と同様に調製したJ1株のM9培地懸
濁液 試料C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 試料D:M9培地のみ それぞれのバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴ
ム栓及びアルミシールで密閉し、20℃で10時間静置
した後、蓋を開けて以下に示す溶液3mlを速やかに加
えた。
【0051】試料A:実施例1と同様に調製したKK0
1株のM9培地懸濁液 試料B:実施例1と同様に調製したJ1株のM9培地懸
濁液 試料C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 試料D:M9培地のみ これらのバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴム
栓及びアルミシールで密閉し、更に20℃で10時間静
置した。
【0052】反応後、これらのバイアル瓶のそれぞれに
11mlのノルマルヘキサンを加え、3分間攪拌抽出を
行った後、ノルマルヘキサン層のTCEをガスクロマト
グラフィー(島津GC−14B;カラム:DB−624
(内径0.53μm、長さ30m、J&W);ECD検
出器)にて測定した。尚、初めは試料をノルマルヘキサ
ンで100倍希釈して測定し、濃度の低いものは順次希
釈段階を下げて測定した。結果を表4に示す。
【0053】
【表4】 (検出限界:0.01ppm) 表4に示した結果より、土壌系のTCEの分解処理にお
いて本発明の効果が示された。
【0054】実施例6(JM1株→KK01株によるT
CE擬似連続分解:土壌系) 佐原通し砂(含水比約10%、未滅菌)を68ml容バ
イアル瓶に50g入れたものを4つ用意し、以下のよう
にして調製した溶液をそれぞれ3mlずつ注入し、土壌
液中TCE濃度が60ppmとなるようにTCE飽和水
溶液を更に各バイアル瓶に添加した。
【0055】試料A:実施例1と同様に調製したJM1
株のM9培地懸濁液 試料B:実施例1と同様に調製したJM1株のM9培地
懸濁液 試料C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 試料D:M9培地のみ それぞれのバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴ
ム栓及びアルミシールで密閉し、20℃で10時間静置
した後、蓋を開けて以下に示す溶液3mlを速やかに加
えた。
【0056】試料A:実施例1と同様に調製したKK0
1株のM9培地懸濁液 試料B:実施例1と同様に調製したJM1株のM9培地
懸濁液 試料C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 試料D:M9培地のみ これらのバイアル瓶をテフロンライナー付きブチルゴム
栓及びアルミシールで密閉し、更に20℃で10時間静
置した。
【0057】反応後、これらのバイアル瓶に11mlの
ノルマルヘキサンを加え、3分間攪拌抽出を行った後、
ノルマルヘキサン層のTCEをガスクロマトグラフィー
(島津GC−14B;カラム:DB−624(内径0.
53μm、長さ30m、J&W);ECD検出器)にて
測定した。尚、初めは試料をノルマルヘキサンで100
倍希釈して測定し、濃度の低いものは順次希釈段階を下
げて測定した。結果を表5に示す。
【0058】
【表5】 (検出限界:0.01ppm) 表5に示す結果より、土壌系のTCEの分解処理におい
て本発明の効果が示された。
【0059】実施例7(JM1株→KK01株による、
バイオリアクターによる気相中のTCEの分解処理) 多孔質セルロース担体(平均ポアサイズ約500μm、
直径約5mm)をオートクレーブにて滅菌し、室温以下
に冷却したものを68ml容バイアル瓶に詰めた物を8
本用意し、それぞれに次に示す溶液を30ml加え、テ
フロンライナー付きブチルゴム栓及びアルミシールで密
閉した。
【0060】溶液A:実施例1と同様に調製したJM1
株のM9培地懸濁液 溶液B:実施例1と同様に調製したJM1株のM9培地
懸濁液 溶液C:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 溶液D:M9培地のみ 溶液E:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 溶液F:実施例1と同様に調製したJM1株のM9培地
懸濁液 溶液G:実施例1と同様に調製したKK01株のM9培
地懸濁液 溶液H:M9培地のみ これらから、下記表6に示す組合わせ1〜4を用意し
た。
【0061】
【表6】 次に、これらの各組合せにおいて、第1のバイアル瓶の
密閉した上端からTCEを含む空気(気体濃度として約
500ppm)を流量0.1ml/分でシリンジ針を通
して担体中央部に連続して流し、気相部分に通した別の
シリンジ針から流出してきた気体をテフロンチューブで
つなぎ、先端のシリンジ針を第2のバイアル瓶の上端か
ら連続して流した。
【0062】TCE量は、第2のバイアル瓶の担体上端
部に差し込んだシリンジより流出してきた空気中のTC
Eをガスクロマトグラフィー(hnu ENVIONM
ENTAL GC−311DJ;カラム:JNBW−3
11(内径0.53μm、長さ25m、hnu);PI
D検出器)で定量することにより行った。
【0063】結果を表7に示す。なお、濃度はガス濃度
である。
【0064】
【表7】 (検出限界:10ppm;ガス濃度) 表7に示す結果より、バイオリアクターによる気相TC
Eの分解処理において本発明の効果が示された。
【0065】
【発明の効果】本発明の一実施態様によれば、TCEの
ような汚染物質を含む液体、土壌、及び気相の効率的な
生物分解浄化処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られた分解初速度と添加
TEC濃度との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 11/12 B01D 53/34 134E 4D040 (72)発明者 矢野 哲哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2E191 BA12 BA15 BB01 BC05 BD20 4B033 NA01 NA12 NB12 NB45 NB68 NC04 ND04 NE02 NE07 NF06 4B065 AA01X AA41X AC20 BB01 BC01 BC26 BC31 BC42 BC50 CA56 4D002 AA21 AC10 BA17 CA06 CA20 DA59 GA02 GB01 GB02 GB08 GB20 HA10 4D004 AA41 AB06 AC07 CA18 CC07 4D040 BB01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応系に含まれる有機化合物の微生物に
    よる生分解の効率化方法であって、(1)該有機化合物
    の該反応系内での濃度によって該有機化合物の分解速度
    が異なる単離された微生物を2種類以上用意する工程
    と、(2)該反応系内にある該有機化合物を微生物によ
    り分解するに際して、該微生物として、該反応系内の該
    有機化合物の濃度に応じて最も該有機化合物の分解速度
    の高い微生物を前記2種以上の微生物から選択して用い
    る工程とを有することを特徴とする微生物の組み合わせ
    による有機化合物の生分解の効率化方法。
  2. 【請求項2】 該有機化合物が塩素化脂肪族化合物であ
    る請求項1に記載の生分解の効率化方法。
  3. 【請求項3】 該塩素化脂肪族化合物がトリクロロエチ
    レンである請求項2に記載の生分解の効率化方法。
  4. 【請求項4】 前記2種以上の微生物として、JM1株
    (FERM BP−5352)、J1株(FERM B
    P−5102)及びKK01株(FERMBP−423
    5)を用いる請求項1から3のいずれかに記載の生分解
    の効率化方法。
  5. 【請求項5】 微生物を用いて汚染物質としての有機化
    合物を生分解せしめて環境を修復する方法の効率化方法
    であって、該有機化合物の生分解の効率化に、請求項1
    に記載の生分解の効率化方法を適用したことを特徴とす
    る環境修復効率化方法。
  6. 【請求項6】 該環境が液体である請求項5に記載の環
    境修復効率化方法。
  7. 【請求項7】 前記2種以上の微生物のそれぞれを別々
    の槽に導入し、これらの槽への該汚染された液体の導入
    順を選択して、該汚染物質としての有機化合物の濃度に
    対して最も分解速度の高い微生物での該有機化合物の分
    解を行う請求項6に記載の環境修復効率化方法。
  8. 【請求項8】 前記2種以上の微生物のそれぞれを担持
    させた担体への該汚染された液体の導入順を選択して、
    該汚染物質としての有機化合物の濃度に対して最も分解
    速度の高い微生物での該有機化合物の分解を行う請求項
    6に記載の環境修復効率化方法。
  9. 【請求項9】 該環境が土壌である請求項5に記載の環
    境修復効率化方法。
  10. 【請求項10】 前記2種以上の微生物のそれぞれを含
    む液体の汚染土壌への導入順を選択して、該汚染土壌中
    での有機化合物の濃度に対して最も分解速度の高い微生
    物での該有機化合物の分解を行う請求項9に記載の環境
    修復効率化方法。
  11. 【請求項11】 該微生物の該汚染土壌中への導入を、
    該汚染土壌に通じる注入井により行う請求項10に記載
    の環境修復効率化方法。
  12. 【請求項12】 前記2種以上の微生物のそれぞれを含
    む溶液と前記汚染土壌との混合順序を選択して、該汚染
    土壌中での有機化合物の濃度に対して最も分解速度の高
    い微生物での該有機化合物の分解を行う請求項9に記載
    の環境修復効率化方法。
  13. 【請求項13】 該環境が気体である請求項5に記載の
    環境修復効率化方法。
  14. 【請求項14】 前記2種以上の微生物のそれぞれを別
    々の槽に導入し、これらの槽への該汚染された気体の導
    入順を選択して、該汚染物質としての有機化合物の濃度
    に対して最も分解速度の高い微生物での該有機化合物の
    分解を行う請求項13に記載の環境修復効率化方法。
  15. 【請求項15】 前記2種以上の微生物のそれぞれを担
    持させた担体への該汚染された気体の導入順を選択し
    て、該汚染物質としての有機化合物の濃度に対して最も
    分解速度の高い微生物での該有機化合物の分解を行う請
    求項13に記載の環境修復効率化方法。
  16. 【請求項16】 該有機化合物が塩素化脂肪族化合物で
    ある請求項5から15に記載の環境修復効率化方法。
  17. 【請求項17】 該塩素化脂肪族化合物がトリクロロエ
    チレンである請求項16に記載の環境修復効率化方法。
  18. 【請求項18】 前記2種以上の微生物として、JM1
    株(FERM BP−5352)、J1株(FERM
    BP−5102)及びKK01株(FERMBP−42
    35)を用いる請求項5〜17のいずれかに記載の環境
    修復効率化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003010833A (ja) * 2001-07-02 2003-01-14 Railway Technical Res Inst 土壌・砂利又は汚泥に含有される有機塩素化合物の分解処理法
JP2006102716A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Japan Organo Co Ltd 汚染土壌の浄化処理条件評価方法および汚染土壌浄化方法

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