JP2000350413A - 回転電機冷却ガス温度制御装置 - Google Patents

回転電機冷却ガス温度制御装置

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JP2000350413A
JP2000350413A JP11153209A JP15320999A JP2000350413A JP 2000350413 A JP2000350413 A JP 2000350413A JP 11153209 A JP11153209 A JP 11153209A JP 15320999 A JP15320999 A JP 15320999A JP 2000350413 A JP2000350413 A JP 2000350413A
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gas temperature
cooling
cooling gas
electric machine
hydrogen gas
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JP11153209A
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Toshihiko Arai
俊彦 荒井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機内の水素ガス温度は、発電機の起動、
停止、過負荷運転などの場合には急激に変化するため、
水素ガス温度が所定の値に保持されないという問題を解
決する。 【解決手段】 発電機1内の水素ガスを冷却するガス冷
却器2と、ガス冷却器2内の冷却水3量を調節する制御
弁4と、水素ガス温度の測定値と設定値との偏差よりP
ID制御を行い、制御弁4の操作量を決定するコントロ
ーラ6aと、プラントの状態を判定する状態判定手段1
0と、プラントの状態と水素ガス温度の設定値が書込ま
れたデータベース12を参照し、水素ガス温度の設定値
を切替える切替手段11とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転電機冷却ガ
ス温度制御装置に関するものであり、例えば水素冷却方
式のタービン発電機において、その冷却媒体である水素
ガス温度を制御する装置の改良を図ったものに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の回転電機冷却ガス温度制
御装置を示す構成図である。発電機の冷却媒体である水
素ガスは、発電機1内を循環する時に、発電機1内で発
生した熱を吸収する。その熱はガス冷却器2により水素
ガスを冷却するための冷却水3によって吸収され、発電
機1の外部に放出される。
【0003】ガス冷却器2内の冷却水3は制御弁4の開
度によってその水量が調節され、発電機1内の水素ガス
温度は、上記冷却水3の水量調節によって所定の値に保
持される。
【0004】測温抵抗体や熱電対などの温度センサー5
が検出した水素ガス温度の測定値は、コントローラ60
に入力される。コントローラ60内において、上記測定
値は、信号発生器7によって設定されている水素ガス温
度の設定値との偏差が減算器8によって算出される。上
記偏差はPID制御器9によってPID演算が実行さ
れ、その演算結果に基づき、ガス冷却器2の水量を調節
する制御弁4に開度の指令値を出すことによって、発電
機1内の水素ガス温度は所定の値に保持される。
【0005】また、特開平3−128639号公報に
は、回転電機の冷却ガス温度制御装置において、回転電
機の起動時に、回転電機に封入された冷却ガスを冷却す
る冷却水の流量を、通常の制御時よりも先行して増加さ
せるものが開示されている。
【0006】ここで開示されている水素ガス温度の設定
値は、界磁遮断機及び発電機遮断機のON、OFF条件
をもとに切り替えられる。また、PID演算によって得
られた開度指令は、プラントの水素ガス温度が38℃を
越えた時、かつ界磁遮断機がONとなった場合に切り替
えられる。
【0007】この特開平3−128639号公報によれ
ば、回転電機の起動時に冷却ガスの温度の、最終設定値
からのオーバーシュートを小さくでき、制御性のよいも
のを得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発電機内の
水素ガス温度は、発電機の定格負荷運転の場合はほぼ一
定の値となるが、例えば、発電機の起動、停止、過負荷
運転などの場合には急激に変化する。
【0009】図7に示す回転電機冷却ガス温度制御装置
においては、水素ガス温度の設定値が一定値に固定され
ているため、上記のような発電プラントの状態によって
は、設定値と測定値との偏差があまりにも大きくなり、
PID制御がうまく機能せず、水素ガス温度が一定の値
に制御されないという問題があった。
【0010】また、特開平3−128639号公報に開
示された方法では、もっぱら起動時の水素ガス温度の安
定化のみが考察されており、発電機の停止や過負荷運転
の場合の安定化については、これを全く考慮していな
い。また、起動時においても、水素ガス温度の設定値は
界磁遮断機ONなどの発電機の運転動作によって決定し
ているにすぎず、コントローラはプラントの状態を全く
監視していない。このため、水素ガス温度が所定の値に
保持されない場合が生じるなどの問題があった。
【0011】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたものであり、定格負荷運転
以外においても回転電機の冷却ガス温度の制御特性を改
善できる回転電機冷却ガス温度制御装置を得ることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明(請求項1)にかかる回転電機冷却ガス温度
制御装置は、回転電機内の冷却媒体としての冷却ガスを
冷却用液体により冷却するガス冷却手段と、このガス冷
却手段内の冷却用液体量を調節する制御弁と、冷却用ガ
ス温度の測定値と設定値との偏差に基づきPID制御を
行い、上記制御弁の操作量を決定するコントローラと、
回転電機を含むプラントの状態を判定する状態判定手段
と、このプラントの各々の状態と冷却ガス温度の設定値
が書き込まれたデータベースを参照し、冷却ガス温度の
設定値を切り替える手段と、を備えたものである。
【0013】また、本発明(請求項2)にかかる回転電
機冷却ガス温度制御装置は、請求項1に記載の回転電機
冷却ガス温度制御装置において、NNにより実現され、
上記コントローラからの操作量を補正する補正手段を備
えたものである。
【0014】また、本発明(請求項3)にかかる回転電
機冷却ガス温度制御装置は、請求項1に記載の回転電機
冷却ガス温度制御装置において、NNにより実現され、
上記コントローラのPID制御における比例・積分・微
分の各ゲインを自動調整するゲイン調整手段を備えたも
のである。
【0015】また、本発明(請求項4)にかかる回転電
機冷却ガス温度制御装置は、請求項1に記載の回転電機
冷却ガス温度制御装置において、上記データベースを更
新するための編集手段を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】実施の形態1.この実施の形態1は、回転
電機を含むプラントの状態を判定し、その状態に応じて
水素ガス温度の設定値を切り替えることで、回転電機冷
却ガス温度制御装置の制御特性の改善を行うようにした
ものである。
【0018】図1は、本発明の実施の形態1による回転
電機冷却ガス温度制御装置の構成図である。図1におい
て、1は水素冷却方式の発電機(回転電機)、2は発電
機1に封入された水素ガス(冷却ガス)を冷却水(冷却
用液体)と熱交換を行い冷却するためのガス冷却器(冷
却手段)、3はガス冷却器2内の水管を通る冷却水、4
は冷却水3の水量を調節する制御弁、5は発電機1内の
水素ガス温度を検出するための温度センサーである。
【0019】また、6はコントローラであり、以下のよ
うに構成されている。すなわち、8および9は、従来の
コントローラ60と同様の構成要素である減算器および
PID制御器、6aは、これら減算器8およびPID制
御器9により構成されたコントローラであり、これは本
件の請求項1におけるコントローラに相当するものであ
る。また、10は、発電プラントの各状態変数を入力と
し、発電プラントの現在の状態を判定する状態判定手段
である。11は、特定されたプラント状態に対して、水
素ガス温度の設定値を切替えて出力する切替手段であ
る。12は、プラント状態ごとの水素ガス温度設定値が
書き込まれているデータベースである。また、13は、
水素ガス温度の設定値の急な切替わりを緩和するために
設けてある1次遅れ器である。
【0020】次に、本発明の実施の形態1による回転電
機冷却ガス温度制御装置の動作について説明する。図2
は、図1のコントローラ6全体をプログラマブルな機器
で実現した場合に、発電プラントの状態を判定し、水素
ガス温度の設定値を切り替えるプログラムのフローチャ
ートを示すものである。
【0021】図2において、発電機の運転が開始21さ
れると、入力処理22プログラムが実行され、プラント
状態変数のデータがワーキングメモリ20に格納され
る。次に、検索23プログラムが実行され、上記ワーキ
ングメモリ20のデータとデータベース12を参照し、
発電プラントの状態を特定する。次に、動作24プログ
ラムが実行され、上記特定された発電プラントの状態に
応じてデータベースから水素ガス温度の設定値を選択
し、ワーキングメモリ20のデータを更新する。次に出
力処理25プログラムが実行され、上記選択された水素
ガス温度の設定値をワーキングメモリ20から読み出し
て出力する。
【0022】図3は、本発明の実施の形態1による水素
ガス温度設定値を示すタイムチャートである。この図3
の例では、発電機停止状態、発電機起動時での界磁遮断
機(FCB)ON、発電機起動時での発電機遮断機(G
MCB)ON、発電機定格負荷運転、発電機過負荷運
転、タービントリップの6パターンのプラント状態と、
上記各プラント状態に応じて切替えた水素ガス温度の設
定値を示している。
【0023】そして、この例では、発電機の停止状態で
は水素ガス温度の設定値をT1、発電機起動状態では水
素ガス温度の設定値をT2、発電機の定格負荷運転では
水素ガス温度の設定値をT3、発電機の過負荷運転では
水素ガス温度の設定値をT4、タービントリップ状態で
は水素ガス温度の設定値をT5、にそれぞれ切り替える
ようにしている。
【0024】このため、発電機の起動、停止、過負荷運
転における水素ガス温度の設定値を、これらの状態にお
ける急激な水素ガス温度の変化を補償できるような値を
予め求めておき、これらの値を発電機の起動、停止、過
負荷運転の各状態に対応して、水素ガス温度の設定値と
して設定しておくことにより、水素ガス温度が急激に変
化する場合でも、設定値と測定値との偏差があまりにも
大きくなるのを防止できる。このため、PID制御を確
実に機能させることが可能となり、水素ガス温度を一定
の値に制御することが可能となる。
【0025】このように、本発明の実施の形態1による
回転電機冷却ガス温度制御装置によれば、プラントの状
態をいくつかのパターンに分けて判定し、それらに応じ
て水素ガス温度の設定値を切替えることにより、水素ガ
ス温度が急激に変化する場合でも、これを所定の値に保
持することが容易に実現できる。
【0026】実施の形態2.この実施の形態2は、実施
の形態1の構成に、ニューラルネットワークを付加する
ことにより、冷却ガスの温度の所定温度への保持を、よ
り容易に実現できるようにしたものである。
【0027】図4は、本発明の実施の形態2による回転
電機冷却ガス温度制御装置の構成図である。図4におい
て、図1と同一符号は同一または相当するものを示す。
14は、PID制御器9と共に設置したニューラルネッ
トワーク(以下、NNと称す)である。これは、人間の
脳が行っている情報処理を模擬するものであり、予め水
素ガス温度の測定値と設定値の偏差が最小となるよう学
習させてある。15は、NN14の出力とPID制御器
9の出力を加算する加算器である。16は、これらNN
14および加算器15から構成され、コントローラ6a
からの操作量を補正する補正手段である。
【0028】この実施の形態2は、実施の形態1による
回転電機冷却ガス温度制御装置に対し、NN14と、加
算器15とを加えた構成としたものである。
【0029】次に、動作について説明する。NN14
は、上記実施の形態1と同様に設定された水素ガス温度
設定値が入力され、PID制御器9から制御弁4への開
度指令値に対して、水素ガス温度変化の不確定な要素で
ある,水素ガス圧力、純度、冷却水量などのプロセス値
に関する補正を行う。
【0030】このNN14は事前に発電機の運転を行っ
ておき、その際得られた実際のデータに基づいて学習を
行っておくことにより、PID制御器9から制御弁4に
出力する開度指令値を補正する際に用いる補正量を出力
することが可能となる。
【0031】すなわち、NN14が、1次遅れ器13か
ら得られた,発電機の運転状況に応じた水素ガス温度の
設定値を与えることで、設定値に応じた制御弁4に対す
る開度指令値の最適な補正値を出力するように、事前に
発電機の運転を行い、水素ガス温度の測定値と設定値の
偏差が所定の範囲に収まるまで、NN14の学習を繰り
返す。そして、学習が終わったNN14に入力信号を与
えると、誤差が所要の範囲内に収まるような補正値を出
力することができる。
【0032】従って、学習が終了したNN14をPID
制御器9と共に設け、このNN14が水素ガス温度の設
定値に基づいて出力した補正値を、加算器15によりP
ID制御器9の出力に加えることにより、水素ガス温度
変化の不確定な要素である,水素ガス圧力、純度、冷却
水量などのプロセス値に関する補正を行うことが可能と
なり、発電機1内の水素ガス温度を所定の値に保持する
ことが、より確実に可能となる。
【0033】このように、本発明の実施の形態2による
回転電機冷却ガス温度制御装置によれば、プラントの状
態に応じて水素ガス温度の設定値を切り替えるだけでは
なく、NN14を利用してPID制御器9からの開度指
令値を補正することにより、発電機1内の水素ガス温度
を所定の値に保持することが、より一層容易に実現でき
る。
【0034】実施の形態3.この実施の形態3は、実施
の形態1に対し、実施の形態2とは異なる動作を行うニ
ューラルネットワークを付加したものである。
【0035】図5は、本発明の実施の形態3による回転
電機冷却ガス温度制御装置の構成図である。図5におい
て、17は、上記実施の形態2のようにPID制御器9
からの開度指令値を補正するのではなく、PID制御器
9における比例・積分・微分の各ゲインを自動調節する
ように設置されたNNである。18はこのNN17から
構成され、コントローラ6aのPID制御における比例
・積分・微分の各ゲインを自動調整するゲイン調整手段
である。
【0036】この実施の形態3は、実施の形態1による
回転電機冷却ガス温度制御装置に対し、NN17を加え
た構成としたものである。
【0037】次に、動作について説明する。NN17
は、上記実施の形態1と同様に設定された水素ガス温度
設定値と、温度センサー5から出力された水素ガス温度
測定値と、PID制御器9からの開度指令値が入力さ
れ、PID制御器9に対しPID定数を出力し、水素ガ
ス温度変化の不確定な要素に関する補正を行う。
【0038】このNN17は上記実施の形態2と同様、
事前に発電機の運転を行っておき、その際得られた実際
のデータに基づいて学習を行っておくことにより、PI
D定数を補正する際に用いる補正量を出力することが可
能となる。
【0039】すなわち、NN17が、温度センサー5か
ら出力された水素ガス温度測定値と、1次遅れ器13か
ら得られた,発電機の運転状況に応じた水素ガス温度の
設定値、PID制御器9から出力された開度指令値を与
えることで、これらの測定値,設定値や指令値に対する
PID定数の最適な補正値を出力するように、事前に発
電機の運転を行い、水素ガス温度の測定値と設定値の偏
差が所要の範囲内に収まるまで、NN17の学習を繰り
返す。そして、学習が終わったNN17に入力信号を与
えると、誤差が所要の範囲内に収まるようなPID定数
の補正値を出力することができる。
【0040】従って、学習を終了したNN17が、水素
ガス温度の測定値、水素ガス温度の設定値、および開度
指令値に基づいて出力した補正値を、PID制御器9に
対しPID定数の補正値として加えることにより、水素
ガス温度変化の不確定な要素である,水素ガス圧力、純
度、冷却水量などのプロセス値に関する補正を行うこと
が可能となり、発電機1内の水素ガス温度を所定の値に
保持することが、より確実に可能となる。
【0041】このように、本発明の実施の形態3による
回転電機冷却ガス温度制御装置によれば、プラントの状
態に応じて水素ガス温度の設定値を切り替えるだけでは
なく、さらにNN17を利用してPID制御器9におけ
る比例・積分・微分の各ゲインを自動調節することによ
り、発電機1内の水素ガス温度を所定の値に保持するこ
とができる。
【0042】実施の形態4.図6は、本発明の実施の形
態4による回転電機冷却ガス温度制御装置の構成図であ
る。図6において、19は、データベース12を編集す
るエディタである。
【0043】この実施の形態4は、実施の形態1による
回転電機冷却ガス温度制御装置に、エディタ19を加え
た構成としたものである。エディタ19は、上記実施の
形態1、2、3において、発電プラントの操作者や管理
者等が、各々のプラント状態とそのプラント状態に応じ
た水素ガス温度の設定値が書き込まれたデータベース1
2を更新するために用いるものである。
【0044】従って、水素ガス温度変化の新たな知見が
発見された場合など、この知見に基づいて、データベー
ス12の水素ガス温度の設定値を適切な値に更新するこ
とができる。このため、この更新結果に基づいて温度制
御を行えば、より好ましい制御結果を得ることが期待で
きる。
【0045】このように、本発明の実施の形態4による
回転電機冷却ガス温度制御装置によれば、上記実施の形
態1、2、3において、水素ガス温度変化の新たな知見
が発見された場合でも、エディタ19を利用してデータ
ベース12を更新することにより、新たなプラント状態
に応じた水素ガス温度の設定値をPID制御に提供する
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係る回転電機冷却ガス温度制御装置によれば、発電機内
の冷却媒体としての冷却ガスを冷却用液体により冷却す
るガス冷却手段と、このガス冷却手段内の冷却用液体量
を調節する制御弁と、冷却用ガス温度の測定値と設定値
との偏差に基づきPID制御を行い、上記制御弁の操作
量を決定するコントローラと、回転電機を含むプラント
の状態を判定する状態判定手段と、このプラントの各々
の状態と冷却ガス温度の設定値が書き込まれたデータベ
ースを参照し、冷却ガス温度の設定値を切り替える切替
手段と、を備えるようにしたので、回転電機の起動、停
止、過負荷運転などの冷却ガス温度の変化が大きいプラ
ント状態において、回転電機内の冷却ガス温度の設定値
と測定値との偏差があまり大きくならず、PID制御が
うまく機能することができ、冷却ガスを冷却する冷却用
液体量は開度調整され、冷却ガス温度を所定の値に保持
することができる効果がある。
【0047】また、本願の請求項2の発明に係る回転電
機冷却ガス温度制御装置によれば、請求項1に記載の回
転電機冷却ガス温度制御装置において、NNにより実現
され、上記コントローラからの操作量を補正する補正手
段を備えるようにしたので、回転電機の起動、停止、過
負荷運転などの冷却ガス温度の変化が大きいプラント状
態において、回転電機内の冷却ガス温度の設定値と測定
値との偏差があまり大きくならず、PID制御がうまく
機能することができ、また、PID制御に対して冷却ガ
ス温度変化の不確定な要素に関する補正も行うことがで
き、冷却ガス温度をより確実に、所定の値に保持するこ
とができる効果がある。
【0048】また、本願の請求項3の発明に係る回転電
機冷却ガス温度制御装置によれば、請求項1に記載の回
転電機冷却ガス温度制御装置において、NNにより実現
され、上記コントローラのPID制御における比例・積
分・微分の各ゲインを自動調整するゲイン調整手段を備
えるようにしたので、回転電機の起動、停止、過負荷運
転などの冷却ガス温度の変化が大きいプラント状態にお
いて、回転電機内の冷却ガス温度の設定値と測定値との
偏差があまり大きくならず、PID制御がうまく機能す
ることができ、また、PID制御に対して冷却ガス温度
変化の不確定な要素に関する補正も行うことができ、よ
り確実に、冷却ガス温度を所定の値に保持することがで
きる効果がある。
【0049】また、本願の請求項4の発明に係る回転電
機冷却ガス温度制御装置によれば、請求項1に記載の回
転電機冷却ガス温度制御装置において、上記データベー
スを更新するための編集手段を備えるようにしたので、
回転電機の起動、停止、過負荷運転などの冷却ガス温度
の変化が大きいプラント状態において、回転電機内の冷
却ガス温度の設定値と測定値との偏差があまり大きくな
らず、PID制御がうまく機能することができ、さら
に、冷却ガス温度の設定値を更新することができ、冷却
ガス温度をより確実に所定の値に保持することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による回転電機冷却
ガス温度制御装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による,判定手段、
切替手段およびデータベースを含めたフローチャートを
示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による回転電機冷却
ガス温度制御装置における状態毎の水素ガス温度設定値
のタイムチャートを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による回転電機冷却
ガス温度制御装置を示す装置構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による回転電機冷却
ガス温度制御装置を示す装置構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による回転電機冷却
ガス温度制御装置を示す装置構成図である。
【図7】 従来の回転電機冷却ガス温度制御装置を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 発電機、2 ガス冷却器、3 冷却水、4 制御
弁、5 温度センサー、6,6a,60 コントロー
ラ、7 信号発生器、8 減算器、9 PID制御器、
10 状態判定手段、11 切替手段、12 データベ
ース、13 1次遅れ器、14,17 ニューラルネッ
トワーク、15 加算器、16 補正手段、18 ゲイ
ン調整手段、19 エディタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機内の冷却媒体としての冷却ガス
    を冷却用液体により冷却するガス冷却手段と、 このガス冷却手段内の冷却用液体量を調節する制御弁
    と、 冷却ガス温度の測定値と設定値との偏差に基づきPID
    制御を行い、上記制御弁の操作量を決定するコントロー
    ラと、 回転電機を含むプラントの状態を判定する状態判定手段
    と、 このプラントの各々の状態と冷却ガス温度の設定値が書
    き込まれたデータベースを参照し、冷却ガス温度の設定
    値を切り替える切替手段と、 を備えたことを特徴とする回転電機冷却ガス温度制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機冷却ガス温度
    制御装置において、 ニューラルネットワーク(以下、NNと称す)により実
    現され、上記コントローラからの操作量を補正する補正
    手段を備えたことを特徴とする回転電機冷却ガス温度制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転電機冷却ガス温度
    制御装置において、 NNにより実現され、上記コントローラのPID制御に
    おける比例・積分・微分の各ゲインを自動調整するゲイ
    ン調整手段を備えたことを特徴とする回転電機冷却ガス
    温度制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の回転電機冷却ガス温度
    制御装置において、 上記データベースを更新するための編集手段を備えたこ
    とを特徴とする回転電機冷却ガス温度制御装置。
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