JP2000248904A - 火力発電プラントの出力制御方法 - Google Patents

火力発電プラントの出力制御方法

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JP2000248904A
JP2000248904A JP11050725A JP5072599A JP2000248904A JP 2000248904 A JP2000248904 A JP 2000248904A JP 11050725 A JP11050725 A JP 11050725A JP 5072599 A JP5072599 A JP 5072599A JP 2000248904 A JP2000248904 A JP 2000248904A
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steam pressure
deviation
signal
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JP11050725A
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Toshio Inoue
敏男 井上
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機出力偏差の大きさにかかわらず主蒸気
圧力偏差を所望の範囲内に保持することができると共
に、制御パラメータの設定ミスを低減し得、突変のない
安定した制御を行い得る火力発電プラントの出力制御方
法を提供する。 【解決手段】 主蒸気圧力設定値15と主蒸気圧力8と
の主蒸気圧力偏差16が予め設定された限界範囲を逸脱
した場合には、主蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分
調節器42により、主蒸気圧力偏差16を減少させるよ
うにタービン加減弁5の開度を調節するタービンマスタ
圧力優先制御を行う一方、主蒸気圧力偏差16が限界範
囲内における許容範囲内に収まっている場合には、発電
機出力偏差22調節専用の比例積分調節器41により、
出力指令20と発電機出力10との発電機出力偏差22
をなくすようにタービン加減弁5の開度を調節するター
ビンマスタ発電機出力制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
の出力制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は火力発電プラントの一例を表わす
ものであって、1はボイラ本体、2はボイラ本体1の火
炉、3はボイラ本体1の過熱器、4は高圧タービン、5
は高圧タービン4の入側に設けられたタービン加減弁、
6は低圧タービン、7は高圧タービン4及び低圧タービ
ン6によって駆動される発電機であり、ボイラ本体1の
火炉2へ燃料及び空気が供給されて燃焼が行われ、発生
した燃焼ガスの熱により過熱器3で過熱された主蒸気が
高圧タービン4へ導かれ、該高圧タービン4が駆動され
て発電機7により発電が行われると共に、前記高圧ター
ビン4を駆動した後の蒸気は、ボイラ本体1の再熱器
(図示せず)へ導かれ、該再熱器で再熱された後、低圧
タービン6へ導入され、該低圧タービン6が駆動されて
前記発電機7により発電が行われ、前記低圧タービン6
を駆動した後の蒸気は、復水器(図示せず)へ導かれ、
該復水器でボイラ給水に戻され、図示していない給水ポ
ンプによりボイラ本体1の節炭器を経て火炉2へ圧送さ
れ、該節炭器と火炉2で加熱され、前記過熱器3へ送給
され循環されるようになっている。
【0003】又、前述の如き火力発電プラントの制御系
は、通常、主蒸気圧力8を検出する圧力検出器9と、発
電機出力10を検出する出力検出器11と、前記圧力検
出器9で検出された主蒸気圧力8と前記出力検出器11
で検出された発電機出力10とに基づいてボイラ本体1
に対する燃料と空気と給水の制御の基となるボイラマス
タ指令12を出力すると共にタービン加減弁5へ開度指
令13を出力する制御器14とを備えている。
【0004】前記制御器14は、図4に示される如く、
主蒸気圧力設定値15と前記圧力検出器9で検出された
主蒸気圧力8(TP)との差を求め、主蒸気圧力偏差16
(ΔTP)を出力する減算器17と、該減算器17から出
力される主蒸気圧力偏差16を比例積分処理し、該主蒸
気圧力偏差16をなくすための指令18を出力する比例
積分調節器19と、出力指令20に対し前記比例積分調
節器19から出力される指令18を加算してボイラマス
タ指令12を出力する加算器21と、出力指令20と前
記出力検出器11で検出された発電機出力10との差を
求め、発電機出力偏差22を出力する減算器23と、前
記減算器17から出力される主蒸気圧力偏差16のプラ
スマイナスを反転し主蒸気圧力偏差反転信号16’(Δ
P’)を出力する信号反転器24と、タービン追従モー
ドでは図4中a側に切り換えられ0[kgf/cm2
の圧力信号25を信号26として出力する一方、協調モ
ードでは図4中b側に切り換えられ−6[kgf/cm
2]の圧力信号27を信号26として出力する切換器2
8と、前記信号反転器24から出力される主蒸気圧力偏
差反転信号16’に対し前記切換器28から出力される
信号26を加算して主蒸気圧力偏差反転補正信号29を
出力する加算器30と、タービン追従モードでは図4中
a側に切り換えられ0[kgf/cm2]の圧力信号3
1を信号32として出力する一方、協調モードでは図4
中b側に切り換えられ6[kgf/cm2]の圧力信号
33を信号32として出力する切換器34と、前記信号
反転器24から出力される主蒸気圧力偏差反転信号1
6’に対し前記切換器34から出力される信号32を加
算して主蒸気圧力偏差反転補正信号35を出力する加算
器36と、前記減算器23から出力される発電機出力偏
差22と前記加算器30から出力される主蒸気圧力偏差
反転補正信号29とのうち高い方を選択し、高選択信号
37として出力する高選択器38と、該高選択器38か
ら出力される高選択信号37と前記加算器36から出力
される主蒸気圧力偏差反転補正信号35とのうち低い方
を選択し、低選択信号39として出力する低選択器40
と、該低選択器40から出力される低選択信号39を比
例積分処理し、該低選択信号39をなくすためのタービ
ン加減弁5の開度指令13をタービン加減弁5へ出力す
る比例積分調節器41とを備えてなる構成を有してい
る。
【0005】尚、基本的に、発電機出力10が出力指令
20より低い場合(発電機出力偏差22の符号がプラス
の場合)にはタービン加減弁5の開度を広げて高圧ター
ビン4へ導入される主蒸気を多くする必要があり、逆
に、発電機出力10が出力指令20より高い場合(発電
機出力偏差22の符号がマイナスの場合)にはタービン
加減弁5の開度を絞って高圧タービン4へ導入される主
蒸気を少なくする必要があるのに対し、主蒸気圧力8が
主蒸気圧力設定値15より低すぎる場合(主蒸気圧力偏
差16の符号がプラスの場合)にはタービン加減弁5の
開度を絞って主蒸気圧力8を高める必要があり、逆に、
主蒸気圧力8が主蒸気圧力設定値15より高すぎる場合
(主蒸気圧力偏差16の符号がマイナスの場合)にはタ
ービン加減弁5の開度を広げて主蒸気圧力8を低くする
必要があるため、タービン加減弁5の開度を補正するた
めの要素として用いられる主蒸気圧力偏差16の符号
は、信号反転器24を設けて反転させるようにしてあ
る。
【0006】又、タービン追従モードとは、発電機出力
10は制御せずに成り行き任せとし、主蒸気圧力偏差1
6に応じてタービン加減弁5の開度を調節するモードで
あり、協調モードとは、発電機出力偏差22に応じてタ
ービン加減弁5の開度を調節しつつ、主蒸気圧力偏差1
6が設定された範囲を逸脱する場合には、該主蒸気圧力
偏差16に応じてタービン加減弁5の開度を調節するモ
ードである。
【0007】前述の如き火力発電プラントの運転時に
は、圧力検出器9によって主蒸気圧力8が検出されると
共に、出力検出器11によって発電機出力10が検出さ
れ、前記圧力検出器9で検出された主蒸気圧力8と主蒸
気圧力設定値15との差が減算器17において求めら
れ、主蒸気圧力偏差16が比例積分調節器19へ出力さ
れ、該比例積分調節器19において前記減算器17から
出力される主蒸気圧力偏差16が比例積分処理され、該
主蒸気圧力偏差16をなくすための指令18が加算器2
1へ出力され、該加算器21において出力指令20に対
し前記比例積分調節器19から出力される指令18が加
算されてボイラマスタ指令12が出力され、ボイラ本体
1に対する燃料と空気と給水の制御が行われる。
【0008】これと同時に、協調モードでは、出力指令
20と前記出力検出器11で検出された発電機出力10
との差が減算器23において求められ、発電機出力偏差
22が高選択器38へ出力される一方、切換器28,3
4はそれぞれ図4中b側に切り換えられており、信号反
転器24において、前記減算器17から出力される主蒸
気圧力偏差16のプラスマイナスの符号が反転され主蒸
気圧力偏差反転信号16’が加算器30,36へ出力さ
れ、加算器30において、前記信号反転器24から出力
される主蒸気圧力偏差反転信号16’に対し前記切換器
28から出力される信号26(−6[kgf/cm2]の
圧力信号27)が加算されて主蒸気圧力偏差反転補正信
号29が高選択器38へ出力されると共に、加算器36
において、前記信号反転器24から出力される主蒸気圧
力偏差反転信号16’に対し前記切換器34から出力さ
れる信号32(6[kgf/cm2]の圧力信号33)が
加算されて主蒸気圧力偏差反転補正信号35が低選択器
40へ出力される。
【0009】前記高選択器38においては、前記減算器
23から出力される発電機出力偏差22と前記加算器3
0から出力される主蒸気圧力偏差反転補正信号29との
うち高い方が選択され、高選択信号37として低選択器
40へ出力され、該低選択器40において、前記高選択
器38から出力される高選択信号37と前記加算器36
から出力される主蒸気圧力偏差反転補正信号35とのう
ち低い方が選択され、低選択信号39として比例積分調
節器41へ出力され、該比例積分調節器41において前
記低選択器40から出力される低選択信号39が比例積
分処理され、該低選択信号39(発電機出力偏差22、
主蒸気圧力偏差反転補正信号29或いは主蒸気圧力偏差
反転補正信号35)をなくすためのタービン加減弁5の
開度指令13がタービン加減弁5へ出力され、該タービ
ン加減弁5の開度が調節され、高圧タービン4へ導かれ
る主蒸気流量が調節されるようになっている。
【0010】尚、タービン追従モードでは、切換器2
8,34はそれぞれ図4中a側に切り換えられ、該切換
器28,34から加算器30,36へ出力される信号2
6,32はそれぞれ0[kgf/cm2]の圧力信号2
5,31となり、前記信号反転器24から出力される主
蒸気圧力偏差反転信号16’がそのまま主蒸気圧力偏差
反転補正信号29として高選択器38へ出力されると共
に、前記主蒸気圧力偏差反転信号16’がそのまま主蒸
気圧力偏差反転補正信号35として低選択器40へ出力
されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図4に示されるような
従来の制御系の場合、発電機出力偏差22を求める減算
器23と発電機出力偏差22を調節するための比例積分
調節器41との間に高選択器38と低選択器40とを設
け、協調モードにおいて、主蒸気圧力偏差反転信号1
6’に−6[kgf/cm2]を加算して高選択器38
へ入力し、主蒸気圧力偏差反転信号16’に6[kgf
/cm2]を加算して低選択器40へ入力することによ
り、主蒸気圧力偏差16が−6〜6[kgf/cm2
の範囲を逸脱するような場合に、主蒸気圧力8を優先さ
せる制御が行われるようになっているが、実際には、発
電機出力偏差22に対する相対的な関係で選択される信
号が決定されるため、主蒸気圧力偏差16が−6〜6
[kgf/cm2]の範囲を逸脱していても発電機出力
偏差22が選択されてしまう可能性があり、主蒸気圧力
偏差16が必ずしも−6〜6[kgf/cm2]の範囲
内に保持されなくなるという欠点を有していた。
【0012】又、発電機出力偏差22を調節するための
比例積分調節器41を、主蒸気圧力8補正用としても兼
用させているため、制御パラメータの設定ミスが生じや
すく、更に、協調モードからタービン追従モードへの移
行時、或いはタービン追従モードから協調モードへの復
帰時には、切換器28,34から出力される信号26,
32が瞬時に切り換えられるため、比例積分調節器41
から出力されるタービン加減弁5の開度指令13に突変
が発生することがあり、制御が不安定になる虞れがあっ
た。
【0013】本発明は、斯かる実情に鑑み、発電機出力
偏差の大きさにかかわらず主蒸気圧力偏差を所望の範囲
内に保持することができると共に、制御パラメータの設
定ミスを低減し得、突変のない安定した制御を行い得る
火力発電プラントの出力制御方法を提供しようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、主蒸気圧力設
定値と主蒸気圧力との主蒸気圧力偏差が予め設定された
限界範囲を逸脱した場合には、主蒸気圧力偏差調節専用
として設けた比例積分調節器により、主蒸気圧力偏差を
減少させるようにタービン加減弁の開度を調節するター
ビンマスタ圧力優先制御を行う一方、前記主蒸気圧力偏
差が前記限界範囲内における許容範囲内に収まっている
場合には、発電機出力偏差調節専用として設けた比例積
分調節器により、出力指令と発電機出力との発電機出力
偏差をなくすようにタービン加減弁の開度を調節するタ
ービンマスタ発電機出力制御を行うようにしたことを特
徴とする火力発電プラントの出力制御方法にかかるもの
である。
【0015】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0016】主蒸気圧力設定値と主蒸気圧力との主蒸気
圧力偏差が予め設定された限界範囲を逸脱した場合に
は、主蒸気圧力偏差調節専用として設けた比例積分調節
器により、主蒸気圧力偏差を減少させるようにタービン
加減弁の開度を調節するタービンマスタ圧力優先制御が
行われる一方、前記主蒸気圧力偏差が前記限界範囲内に
おける許容範囲内に収まっている場合には、発電機出力
偏差調節専用として設けた比例積分調節器により、出力
指令と発電機出力との発電機出力偏差をなくすようにタ
ービン加減弁の開度を調節するタービンマスタ発電機出
力制御が行われる。
【0017】この結果、従来の制御系の場合のように、
発電機出力偏差に対する相対的な関係で選択される信号
が決定されるのではなく、主蒸気圧力偏差に応じて発電
機出力偏差調節専用の比例積分調節器と主蒸気圧力偏差
調節専用の比例積分調節器とが切り換えられるため、主
蒸気圧力偏差が必ず限界範囲内に保持されると共に、制
御パラメータの設定ミスが生じにくく、更に、制御も安
定化する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0019】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図3及び図4と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしており、基本的な構成は図3及び図4に示
す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とすると
ころは、図1に示す如く、主蒸気圧力設定値15と主蒸
気圧力8との主蒸気圧力偏差16が予め設定された限界
範囲(−6〜6[kgf/cm2])を逸脱した場合に
は、主蒸気圧力偏差16調節専用として設けた比例積分
調節器42により、主蒸気圧力偏差16を減少させるよ
うにタービン加減弁5の開度を調節するタービンマスタ
圧力優先制御を行う一方、前記主蒸気圧力偏差16が前
記限界範囲内における許容範囲(−4〜4[kgf/c
2])内に収まっている場合には、発電機出力偏差22
調節専用として設けた比例積分調節器41により、出力
指令20と発電機出力10との発電機出力偏差22をな
くすようにタービン加減弁5の開度を調節するタービン
マスタ発電機出力制御を行うようにした点にある。
【0020】前述の如く制御を行うために、本図示例に
おいては、制御器14に、図4に示される従来例の場合
と同様な、減算器17と比例積分調節器19と加算器2
1と減算器23と比例積分調節器41と信号反転器24
の他に、信号反転器24から出力される主蒸気圧力偏差
反転信号16’が限界範囲を逸脱しているか否かを判断
するためのシグナルモニタスイッチ43と、信号反転器
24から出力される主蒸気圧力偏差反転信号16’が限
界範囲内における許容範囲内に収まっているか否かを判
断するためのシグナルモニタスイッチ44と、信号反転
器24から出力される主蒸気圧力偏差反転信号16’が
限界範囲内に収まっている場合には出力をゼロとし、主
蒸気圧力偏差反転信号16’が限界範囲を逸脱した場合
にのみ主蒸気圧力偏差反転信号16’に比例する主蒸気
圧力偏差反転信号45を出力するようにした関数発生器
46と、タービン追従モードでは図1中a側に切り換え
られて主蒸気圧力偏差反転信号16’をそのまま信号4
7として出力する一方、協調モードでは図1中b側に切
り換えられて前記関数発生器46から出力される主蒸気
圧力偏差反転信号45を信号47として出力する切換器
48と、該切換器48から出力される信号47を比例積
分処理することにより、主蒸気圧力偏差16を減少させ
るようにタービン加減弁5の開度指令49を出力する主
蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調節器42と、主
蒸気圧力偏差反転信号16’が限界範囲を逸脱している
場合、即ち主蒸気圧力偏差反転信号16’が6[kgf
/cm2]より大きいか或いは主蒸気圧力偏差反転信号
16’が−6[kgf/cm2]より小さい場合に、前
記シグナルモニタスイッチ43から「1」として出力さ
れる信号50,51が入力され、その論理和信号52を
出力するOR回路53と、タービン加減弁5の開度調節
が自動である場合に「1」として出力される信号54
と、前記OR回路53から出力される論理和信号52と
が入力され、その論理積信号55を出力するAND回路
56と、タービン追従モードの場合に「1」として出力
される信号57と、前記AND回路56から出力される
論理積信号55とが入力され、その論理和信号58を出
力するOR回路59と、主蒸気圧力偏差反転信号16’
が限界範囲内における許容範囲内に収まっている場合、
即ち主蒸気圧力偏差反転信号16’が4[kgf/cm
2]より小さく且つ主蒸気圧力偏差反転信号16’が−
4[kgf/cm2]より大きい場合に、前記シグナル
モニタスイッチ44から「1」として出力される信号6
0,61が入力され、その論理積信号62を出力するA
ND回路63と、タービン追従モードの場合に「1」と
して出力される信号57が入力され、その否定信号64
を出力するNOT回路65と、該NOT回路65から出
力される否定信号64と、前記AND回路63から出力
される論理積信号62とが入力され、その論理和信号6
6を出力するOR回路67と、前記OR回路59から出
力される論理和信号58がセット信号として入力される
一方、前記OR回路67から出力される論理和信号66
がリセット信号として入力されるシングルフリップフロ
ップ68とを具備せしめ、前記シングルフリップフロッ
プ68から出力される信号69が「1」の場合には、主
蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調節器42で制御
を行い、且つ発電機出力偏差22調節専用の比例積分調
節器41については前記比例積分調節器42に追従する
ようにトラックさせ、タービンマスタ圧力優先制御を行
う一方、前記シングルフリップフロップ68から出力さ
れる信号69が「0」の場合には、NOT回路70から
出力される否定信号71が「1」となることにより、発
電機出力偏差22調節専用の比例積分調節器41で制御
を行い、且つ主蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調
節器42については前記比例積分調節器41に追従する
ようにトラックさせ、タービンマスタ発電機出力制御を
行うようにしてある。
【0021】尚、前記関数発生器46には、図2に示す
如く、主蒸気圧力偏差反転信号16’が限界範囲内に収
まっている場合には出力をゼロとし、主蒸気圧力偏差反
転信号16’が限界範囲を逸脱した場合にのみ主蒸気圧
力偏差反転信号16’に比例する主蒸気圧力偏差反転信
号45を出力するような関数が入力されている。
【0022】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0023】火力発電プラントの運転時には、圧力検出
器9によって主蒸気圧力8が検出されると共に、出力検
出器11によって発電機出力10が検出され、前記圧力
検出器9で検出された主蒸気圧力8と主蒸気圧力設定値
15との差が減算器17において求められ、主蒸気圧力
偏差16が比例積分調節器19へ出力され、該比例積分
調節器19において前記減算器17から出力される主蒸
気圧力偏差16が比例積分処理され、該主蒸気圧力偏差
16をなくすための指令18が加算器21へ出力され、
該加算器21において出力指令20に対し前記比例積分
調節器19から出力される指令18が加算されてボイラ
マスタ指令12が出力され、ボイラ本体1に対する燃料
と空気と給水の制御が行われ、これと同時に、協調モー
ドでは、出力指令20と前記出力検出器11で検出され
た発電機出力10との差が減算器23において求めら
れ、発電機出力偏差22が比例積分調節器41へ出力さ
れる一方、切換器48は図1中b側に切り換えられてお
り、信号反転器24において、前記減算器17から出力
される主蒸気圧力偏差16のプラスマイナスの符号が反
転され主蒸気圧力偏差反転信号16’がシグナルモニタ
スイッチ43とシグナルモニタスイッチ44と関数発生
器46へ出力される。
【0024】ここで、前記主蒸気圧力偏差反転信号1
6’が限界範囲を逸脱している場合、即ち主蒸気圧力偏
差反転信号16’が6[kgf/cm2]より大きいか
或いは主蒸気圧力偏差反転信号16’が−6[kgf/
cm2]より小さい場合には、シグナルモニタスイッチ
43から出力される信号50,51のうちのいずれかが
「1」となり、OR回路53から「1」の論理和信号5
2がAND回路56へ出力され、タービン加減弁5の開
度調節が自動であれば、AND回路56からOR回路5
9へ「1」の論理積信号55が出力され、該OR回路5
9から出力される論理和信号58も「1」となって、シ
ングルフリップフロップ68がセットされ、該シングル
フリップフロップ68から出力される信号69が「1」
となり、主蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調節器
42で制御が行われ、且つ発電機出力偏差22調節専用
の比例積分調節器41については前記比例積分調節器4
2に追従するようにトラックする形となり、関数発生器
46から出力される主蒸気圧力偏差反転信号45が切換
器48を介し信号47として前記比例積分調節器42ヘ
入力され、該比例積分調節器42において前記信号47
が比例積分処理され、主蒸気圧力偏差16を減少させる
ためのタービン加減弁5の開度指令49が比例積分調節
器41を介し開度指令13としてタービン加減弁5へ出
力され、該タービン加減弁5の開度が調節され、高圧タ
ービン4へ導かれる主蒸気流量が調節され、これによ
り、タービンマスタ圧力優先制御が行われる。
【0025】前記高圧タービン4へ導かれる主蒸気流量
が調節され、主蒸気圧力偏差16が減少し、前記主蒸気
圧力偏差反転信号16’が限界範囲内における許容範囲
内に収まった場合、即ち主蒸気圧力偏差反転信号16’
が4[kgf/cm2]より小さく且つ主蒸気圧力偏差
反転信号16’が−4[kgf/cm2]より大きくな
ると、シグナルモニタスイッチ44から出力される信号
60,61がいずれも「1」となり、AND回路63か
らOR回路67へ「1」の論理積信号62が出力され、
該OR回路67から出力される論理和信号66も「1」
となって、シングルフリップフロップ68がリセットさ
れ、該シングルフリップフロップ68から出力される信
号69が「0」となり、NOT回路70から出力される
否定信号71が「1」となることにより、発電機出力偏
差22調節専用の比例積分調節器41で制御が行われ、
且つ主蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調節器42
については前記比例積分調節器41に追従するようにト
ラックする形となり、減算器23から出力される発電機
出力偏差22が前記比例積分調節器41へ入力され、該
比例積分調節器41において前記発電機出力偏差22が
比例積分処理され、該発電機出力偏差22をなくすため
のタービン加減弁5の開度指令13がタービン加減弁5
へ出力され、該タービン加減弁5の開度が調節され、高
圧タービン4へ導かれる主蒸気流量が調節され、これに
より、タービンマスタ発電機出力制御が行われる。
【0026】尚、タービン追従モードでは、信号57が
「1」となってOR回路59から出力される論理和信号
58も「1」となり、シングルフリップフロップ68が
セットされると共に、切換器48は図1中a側に切り換
えられ、信号反転器24から出力される主蒸気圧力偏差
反転信号16’がそのまま信号47として主蒸気圧力偏
差16調節専用の比例積分調節器42へ入力され、ター
ビンマスタ圧力優先制御が行われる。
【0027】この結果、図4に示される従来の制御系の
場合のように、発電機出力偏差22に対する相対的な関
係で選択される信号が決定されるのではなく、発電機出
力偏差22調節専用の比例積分調節器41とは別に、主
蒸気圧力偏差16調節専用の比例積分調節器42を設
け、主蒸気圧力偏差16に応じて発電機出力偏差22調
節専用の比例積分調節器41と主蒸気圧力偏差16調節
専用の比例積分調節器42とが切り換えられるため、主
蒸気圧力偏差16が必ず限界範囲(−6〜6[kgf/
cm2]の範囲)内に保持されると共に、制御パラメー
タの設定ミスが生じにくく、更に、協調モードからター
ビン追従モードへの移行時、或いはタービン追従モード
から協調モードへの復帰時にも、比例積分調節器41か
ら出力されるタービン加減弁5の開度指令13に突変が
発生することはなく、制御が安定化する。
【0028】こうして、発電機出力偏差22の大きさに
かかわらず主蒸気圧力偏差16を所望の範囲内に保持す
ることができると共に、制御パラメータの設定ミスを低
減し得、突変のない安定した制御を行い得る。
【0029】尚、本発明の火力発電プラントの出力制御
方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の火力発電
プラントの出力制御方法によれば、発電機出力偏差の大
きさにかかわらず主蒸気圧力偏差を所望の範囲内に保持
することができると共に、制御パラメータの設定ミスを
低減し得、突変のない安定した制御を行い得るという優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の制御ブロック図
である。
【図2】図1に示される関数発生器に入力された関数を
表わす線図である。
【図3】火力発電プラントの一例の概要構成図である。
【図4】従来例の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 5 タービン加減弁 7 発電機 8 主蒸気圧力 10 発電機出力 13 開度指令 14 制御器 15 主蒸気圧力設定値 16 主蒸気圧力偏差 16’ 主蒸気圧力偏差反転信号 20 出力指令 22 発電機出力偏差 41 比例積分調節器 42 比例積分調節器 49 開度指令

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主蒸気圧力設定値と主蒸気圧力との主蒸
    気圧力偏差が予め設定された限界範囲を逸脱した場合に
    は、主蒸気圧力偏差調節専用として設けた比例積分調節
    器により、主蒸気圧力偏差を減少させるようにタービン
    加減弁の開度を調節するタービンマスタ圧力優先制御を
    行う一方、前記主蒸気圧力偏差が前記限界範囲内におけ
    る許容範囲内に収まっている場合には、発電機出力偏差
    調節専用として設けた比例積分調節器により、出力指令
    と発電機出力との発電機出力偏差をなくすようにタービ
    ン加減弁の開度を調節するタービンマスタ発電機出力制
    御を行うようにしたことを特徴とする火力発電プラント
    の出力制御方法。
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