JP2000350037A - 画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体 - Google Patents
画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体Info
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- JP2000350037A JP2000350037A JP15432999A JP15432999A JP2000350037A JP 2000350037 A JP2000350037 A JP 2000350037A JP 15432999 A JP15432999 A JP 15432999A JP 15432999 A JP15432999 A JP 15432999A JP 2000350037 A JP2000350037 A JP 2000350037A
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- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モスキートノイズを低減して大規模画像・文
字データの処理を高速化し、かつ、高品位画質を得ると
共に装置規模を縮小する。 【解決部】 大規模画像、文字データを分別することな
く圧縮・伸長の処理を行う。文字・単純画像検出部1
が、JPEG方式における圧縮輝度処理において、離散
コサイン変換処理の処理単位に対して階調のレベルが異
なる「2から任意」の階調の場合に文字・単純画像と認
識する。この認識に対応して、JPEG圧縮装置2が、
離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高周波成
分のいずれもデータが欠落しないように量子化テーブル
の値を変更して量子化処理を行う。次に、JPEG伸長
装置3が、圧縮した画像データが文字・単純画像の際に
逆量子化において前記圧縮処理と同一量子化テーブルに
変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の画像デ
ータを伸長して出力する。
字データの処理を高速化し、かつ、高品位画質を得ると
共に装置規模を縮小する。 【解決部】 大規模画像、文字データを分別することな
く圧縮・伸長の処理を行う。文字・単純画像検出部1
が、JPEG方式における圧縮輝度処理において、離散
コサイン変換処理の処理単位に対して階調のレベルが異
なる「2から任意」の階調の場合に文字・単純画像と認
識する。この認識に対応して、JPEG圧縮装置2が、
離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高周波成
分のいずれもデータが欠落しないように量子化テーブル
の値を変更して量子化処理を行う。次に、JPEG伸長
装置3が、圧縮した画像データが文字・単純画像の際に
逆量子化において前記圧縮処理と同一量子化テーブルに
変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の画像デ
ータを伸長して出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースライン方式
の基本画像圧縮システムによる画像・文字データの圧縮
・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体に関
し、特に、画像・文字データをハフマン符号化及び離散
コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform) するJ
PEG(Joint Photographic Expert Group/ITU-T規格)
方式によって圧縮・伸長を行う画像・文字データの圧縮
・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体に関す
る。
の基本画像圧縮システムによる画像・文字データの圧縮
・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体に関
し、特に、画像・文字データをハフマン符号化及び離散
コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform) するJ
PEG(Joint Photographic Expert Group/ITU-T規格)
方式によって圧縮・伸長を行う画像・文字データの圧縮
・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時の、例えば、TCP/IP(Transmi
ssion Control Protocol/Internet Protocol) ネットワ
ーク(WWW:World Wide Web/イントラネット、イン
ターネット、エキストラネット)のWebページにおけ
る画像・文字データの圧縮・伸長として、一般的にGI
F(Graphic Interchange Format)と共に、JPEG方式
が用いられている。このJPEG方式による圧縮・伸長
では、従来、個別に圧縮・伸長の処理を行っていたのに
対して、近時の装置の高速化、高画質化及び装置規模の
縮小化の進展に対応するようにしている。
ssion Control Protocol/Internet Protocol) ネットワ
ーク(WWW:World Wide Web/イントラネット、イン
ターネット、エキストラネット)のWebページにおけ
る画像・文字データの圧縮・伸長として、一般的にGI
F(Graphic Interchange Format)と共に、JPEG方式
が用いられている。このJPEG方式による圧縮・伸長
では、従来、個別に圧縮・伸長の処理を行っていたのに
対して、近時の装置の高速化、高画質化及び装置規模の
縮小化の進展に対応するようにしている。
【0003】このようなJPEG方式による圧縮・伸長
方式では、ハフマン符号化と共に離散コサイン変換(D
CT/高速フーリエ変換による画像の横方向及び縦方向
に対する分解を行って、画像信号の空間周波数成分の冗
長度を除去する)によって色データの間引き処理を行っ
ている。すなわち、画像データをブロックに分割し、直
交変換及び量子化を行ってデータ量を削減する不可逆の
符号化処理を行っている。
方式では、ハフマン符号化と共に離散コサイン変換(D
CT/高速フーリエ変換による画像の横方向及び縦方向
に対する分解を行って、画像信号の空間周波数成分の冗
長度を除去する)によって色データの間引き処理を行っ
ている。すなわち、画像データをブロックに分割し、直
交変換及び量子化を行ってデータ量を削減する不可逆の
符号化処理を行っている。
【0004】このようなJPEG方式での圧縮・伸長処
理では、2値(文字、線画等)の階調変化が大きいデー
タ部分に、モスキートノイズと称する画質劣化が生じる
ことが知られている。いわゆる、輪郭部分に発生する
「ゆらぎ・リンギング」のような画像歪みが発生する。
これは圧縮符号化によって文字、線画の輪郭部に、直交
変換時の高周波成分中に大きな値の成分が発生した場
合、この高周波成分が、直交変換後に行う量子化処理に
よって削除されてしまうためである。この画像歪は、近
時の高画質化の要求に伴って特に問題となっている。こ
のモスキートノイズを除去して高品質化を図るための技
術が多数提案されている(例えば、特開平5−3363
79号「プリント装置」公報例)。
理では、2値(文字、線画等)の階調変化が大きいデー
タ部分に、モスキートノイズと称する画質劣化が生じる
ことが知られている。いわゆる、輪郭部分に発生する
「ゆらぎ・リンギング」のような画像歪みが発生する。
これは圧縮符号化によって文字、線画の輪郭部に、直交
変換時の高周波成分中に大きな値の成分が発生した場
合、この高周波成分が、直交変換後に行う量子化処理に
よって削除されてしまうためである。この画像歪は、近
時の高画質化の要求に伴って特に問題となっている。こ
のモスキートノイズを除去して高品質化を図るための技
術が多数提案されている(例えば、特開平5−3363
79号「プリント装置」公報例)。
【0005】図15はこのような従来のJPEG方式で
圧縮・伸長された画像データに対する文字領域検出及び
文字領域補正の処理を行ってノイズを除去する装置構成
を示すブロック図である。また、図16は図15中の文
字領域検出手段の内部構成を示すブロック図であり、図
17は図16における補正を説明するための図である。
圧縮・伸長された画像データに対する文字領域検出及び
文字領域補正の処理を行ってノイズを除去する装置構成
を示すブロック図である。また、図16は図15中の文
字領域検出手段の内部構成を示すブロック図であり、図
17は図16における補正を説明するための図である。
【0006】図15において、この例は、外部装置であ
るコンピュータなどからの印字指示によって印刷を行う
プリント装置であり、JPEG方式で圧縮・伸長された
画像データに対する文字領域検出及び文字領域補正によ
ってノイズを除去している。この例は、各種基準に基づ
いたコマンド群、JPEGなどの基準に基づいたデータ
群等を入力するインターフェース(I/F)手段10
1,DCT圧縮を基準としたJPEGなどのデータ復調
手段103、文字領域検出手段104、文字領域補正手
段105及びプリンタエンジン108を備えている。
るコンピュータなどからの印字指示によって印刷を行う
プリント装置であり、JPEG方式で圧縮・伸長された
画像データに対する文字領域検出及び文字領域補正によ
ってノイズを除去している。この例は、各種基準に基づ
いたコマンド群、JPEGなどの基準に基づいたデータ
群等を入力するインターフェース(I/F)手段10
1,DCT圧縮を基準としたJPEGなどのデータ復調
手段103、文字領域検出手段104、文字領域補正手
段105及びプリンタエンジン108を備えている。
【0007】この構成では、図15及び図16に示す文
字領域検出手段104において、図16中のブロック分
布検出処理201が8×8画素における輝度分布を検出
する。次に、文字領域判定処理202が画素濃度におけ
る最大値と最小値との差の大きいものを判別する。この
判別によって差が大きい画素輝度に対する補正を行う。
字領域検出手段104において、図16中のブロック分
布検出処理201が8×8画素における輝度分布を検出
する。次に、文字領域判定処理202が画素濃度におけ
る最大値と最小値との差の大きいものを判別する。この
判別によって差が大きい画素輝度に対する補正を行う。
【0008】この場合の図17(a)に示す補正では、
白色に近い色を検出して補正する。また、図17(b)
に示す補正では、白色、黒色の2値に出力を変更する。
これによってモスキートノイズを除去した高画質化を実
現できるようにしている。なお、図17(a)の補正で
は、灰色、赤色などの輝度値が中間にあるものは検出対
象にならないためモスキートノイズが発生したままであ
る。また、図17(b)の補正では、灰色、赤色が、白
色、黒色のいずれかの色に変更されてしまう。
白色に近い色を検出して補正する。また、図17(b)
に示す補正では、白色、黒色の2値に出力を変更する。
これによってモスキートノイズを除去した高画質化を実
現できるようにしている。なお、図17(a)の補正で
は、灰色、赤色などの輝度値が中間にあるものは検出対
象にならないためモスキートノイズが発生したままであ
る。また、図17(b)の補正では、灰色、赤色が、白
色、黒色のいずれかの色に変更されてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、文字の検出方法に画素濃度の最大値と最小値と
の差の大きいものを判別し、その結果、差が大きい画素
濃度に対する補正を行っているため、白黒文字データ
に、カラー画像データ又はカラー文字データなどが重な
った場合、中間濃度データとなってしまい、文字領域と
して検出できずに、モスキートノイズが発生したままと
なり、画質が劣化するという欠点があった。
例では、文字の検出方法に画素濃度の最大値と最小値と
の差の大きいものを判別し、その結果、差が大きい画素
濃度に対する補正を行っているため、白黒文字データ
に、カラー画像データ又はカラー文字データなどが重な
った場合、中間濃度データとなってしまい、文字領域と
して検出できずに、モスキートノイズが発生したままと
なり、画質が劣化するという欠点があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、大規模画像、文字データを
分別することなく、圧縮・伸長の処理が出来るようにな
り、モスキートノイズが低減されて、大規模画像、文字
データの高速処理が可能になり、かつ、高品位画質が得
られると共に、装置規模を縮小できる画像・文字データ
の圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体
の提供を目的とする。
課題を解決するものであり、大規模画像、文字データを
分別することなく、圧縮・伸長の処理が出来るようにな
り、モスキートノイズが低減されて、大規模画像、文字
データの高速処理が可能になり、かつ、高品位画質が得
られると共に、装置規模を縮小できる画像・文字データ
の圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体
の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の画像・文字データの圧縮・伸長方法は、画
像及び文字データをハフマン符号化及び離散コサイン変
換によって圧縮・伸長の処理を行うものであり、圧縮輝
度処理において離散コサイン変換処理の処理単位に対し
階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文
字・単純画像と認識する段階と、認識に対応して離散コ
サイン変換処理で変換した低周波成分と高周波成分との
いずれもデータが欠落しないように量子化テーブルの値
を変更して量子化を行う圧縮の段階と、この圧縮された
画像データが文字・単純画像の際に、逆量子化において
量子化テーブルを圧縮段階と同一に変更して高周波成分
を処理し、この周波数成分の画像データを伸長して出力
する段階とを有している。
に、本発明の画像・文字データの圧縮・伸長方法は、画
像及び文字データをハフマン符号化及び離散コサイン変
換によって圧縮・伸長の処理を行うものであり、圧縮輝
度処理において離散コサイン変換処理の処理単位に対し
階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文
字・単純画像と認識する段階と、認識に対応して離散コ
サイン変換処理で変換した低周波成分と高周波成分との
いずれもデータが欠落しないように量子化テーブルの値
を変更して量子化を行う圧縮の段階と、この圧縮された
画像データが文字・単純画像の際に、逆量子化において
量子化テーブルを圧縮段階と同一に変更して高周波成分
を処理し、この周波数成分の画像データを伸長して出力
する段階とを有している。
【0012】本発明の画像・文字データ圧縮伸長システ
ムは、画像文字データをハフマン符号化及び離散コサイ
ン変換によって圧縮・伸長の処理を行うものであり、圧
縮輝度処理において離散コサイン変換処理の処理単位に
対し階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合
に文字・単純画像であると検出する文字・単純画像検出
手段と、文字・単純画像検出手段での検出の通知に対応
して、離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高
周波成分とのいずれもデータが欠落しないように量子化
テーブルの値を変更して圧縮を行う圧縮処理手段と、圧
縮処理手段からの文字・単純画像の圧縮画像データに対
して逆量子化する際に、文字・単純画像検出手段での検
出の通知に対応して、量子化テーブルを圧縮処理手段と
同一に変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の
画像データを伸長して出力する伸長処理手段とを備える
構成としてある。
ムは、画像文字データをハフマン符号化及び離散コサイ
ン変換によって圧縮・伸長の処理を行うものであり、圧
縮輝度処理において離散コサイン変換処理の処理単位に
対し階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合
に文字・単純画像であると検出する文字・単純画像検出
手段と、文字・単純画像検出手段での検出の通知に対応
して、離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高
周波成分とのいずれもデータが欠落しないように量子化
テーブルの値を変更して圧縮を行う圧縮処理手段と、圧
縮処理手段からの文字・単純画像の圧縮画像データに対
して逆量子化する際に、文字・単純画像検出手段での検
出の通知に対応して、量子化テーブルを圧縮処理手段と
同一に変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の
画像データを伸長して出力する伸長処理手段とを備える
構成としてある。
【0013】前記文字・単純画像検出手段として、n色
分に対応するn数レジスタと、このn数レジスタのそれ
ぞれの出力データと入力データとを個々に比較するn数
比較器とを備え、このn数レジスタ及びn数比較器によ
って、それぞれの値と異なるデータを判別し、この判別
結果が異なる際に、n数レジスタ中の空きのレジスタで
の格納を行い、この場合のレジスタに対するコントロー
ルを比較データカウント、比較カウントを用いて実行す
る構成としてある。
分に対応するn数レジスタと、このn数レジスタのそれ
ぞれの出力データと入力データとを個々に比較するn数
比較器とを備え、このn数レジスタ及びn数比較器によ
って、それぞれの値と異なるデータを判別し、この判別
結果が異なる際に、n数レジスタ中の空きのレジスタで
の格納を行い、この場合のレジスタに対するコントロー
ルを比較データカウント、比較カウントを用いて実行す
る構成としてある。
【0014】前記圧縮処理手段として、文字・単純画像
検出部からの画像データに対して画像の周波数成分に変
更する離散コサイン変換部と、離散コサイン変換部の出
力データに対して圧縮率を高めるために高周波成分の削
減処理を行い、かつ、量子化テーブルを変更する量子化
部と、量子化部からのデータを圧縮して出力するエント
ロピ符号化部とを備える構成としてある。
検出部からの画像データに対して画像の周波数成分に変
更する離散コサイン変換部と、離散コサイン変換部の出
力データに対して圧縮率を高めるために高周波成分の削
減処理を行い、かつ、量子化テーブルを変更する量子化
部と、量子化部からのデータを圧縮して出力するエント
ロピ符号化部とを備える構成としてある。
【0015】前記伸長処理手段として、文字・単純画像
検出部からのブロックごとに検出された文字・単純画像
認識フラグとエントロピ符号化部からのデータとを一つ
にした圧縮データの一部を復号化するエントロピ復号化
部と、エントロピ復号化部からのデータを画像の周波数
成分に変更し、かつ、量子化テーブルを変更する逆量子
化部と、周波数成分のデータを変換した伸長画像データ
を出力する逆離散コサイン変換部とを備える構成として
ある。
検出部からのブロックごとに検出された文字・単純画像
認識フラグとエントロピ符号化部からのデータとを一つ
にした圧縮データの一部を復号化するエントロピ復号化
部と、エントロピ復号化部からのデータを画像の周波数
成分に変更し、かつ、量子化テーブルを変更する逆量子
化部と、周波数成分のデータを変換した伸長画像データ
を出力する逆離散コサイン変換部とを備える構成として
ある。
【0016】前記文字・単純画像検出手段において、処
理単位である縦8ドット×横8ドットの256階調を有
した計64ドットにおいて、階調のレベルが異なる「2
から任意」の階調の際に、画像・文字データを、文字・
単純画像であると検出する構成としてある。
理単位である縦8ドット×横8ドットの256階調を有
した計64ドットにおいて、階調のレベルが異なる「2
から任意」の階調の際に、画像・文字データを、文字・
単純画像であると検出する構成としてある。
【0017】前記文字・単純画像検出手段において、1
画素目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存し、
かつ、「2から64」画素目までの比較カウントを初期
値に戻し、この比較カウントが比較データカウントより
大きい場合に、1ブロック内において今までに発生しな
かった画素輝度値を表すものとして、新規の比較データ
を加え、かつ、比較データカウントを加算し、次の画素
の処理のために画素数を加算し、比較カウントが比較デ
ータカウント以下の場合に1ブロック内において同一画
素輝度値かを判別し、この判別で同一の画素輝度値の場
合に次の画素の処理のために画素数を加算し、又は、判
別で異なった画素輝度値の場合に、比較データと比較す
るために比較カウントを加算し、これまでの処理を64
画素に対して繰り返して1ブロック当たりの異なる画素
輝度値数を比較データカウント値に保存し、この保存さ
れた比較データカウント値が「2以上かつn数未満」の
場合に1ブロックの画像が文字・単純画像であると認識
し、かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以上」の際に
多くの異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると
認識する構成としてある。
画素目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存し、
かつ、「2から64」画素目までの比較カウントを初期
値に戻し、この比較カウントが比較データカウントより
大きい場合に、1ブロック内において今までに発生しな
かった画素輝度値を表すものとして、新規の比較データ
を加え、かつ、比較データカウントを加算し、次の画素
の処理のために画素数を加算し、比較カウントが比較デ
ータカウント以下の場合に1ブロック内において同一画
素輝度値かを判別し、この判別で同一の画素輝度値の場
合に次の画素の処理のために画素数を加算し、又は、判
別で異なった画素輝度値の場合に、比較データと比較す
るために比較カウントを加算し、これまでの処理を64
画素に対して繰り返して1ブロック当たりの異なる画素
輝度値数を比較データカウント値に保存し、この保存さ
れた比較データカウント値が「2以上かつn数未満」の
場合に1ブロックの画像が文字・単純画像であると認識
し、かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以上」の際に
多くの異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると
認識する構成としてある。
【0018】前記比較データを作成して比較する際に、
画素輝度値をm値単位で量子化し、m値の範囲の近似値
の画素輝度値が、同一の画素輝度値であると認識して比
較データカウント値に加算しない構成としてある。
画素輝度値をm値単位で量子化し、m値の範囲の近似値
の画素輝度値が、同一の画素輝度値であると認識して比
較データカウント値に加算しない構成としてある。
【0019】本発明の情報記録媒体は、圧縮輝度処理に
おいて離散コサイン変換処理の処理単位に対して階調の
レベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文字・単
純画像と認識し、この通知に対応して、離散コサイン変
換処理で変換した低周波成分と高周波成分とのいずれも
データが欠落しないように量子化テーブルの値を変更し
て量子化を行い、かつ、この圧縮した画像データに対し
て逆量子化する際に、文字・単純画像認識の通知に対応
して、量子化テーブルを圧縮処理と同一に変更して高周
波成分を処理し、この周波数成分の画像データを伸長す
る制御を実行するための制御プログラムを格納してい
る。
おいて離散コサイン変換処理の処理単位に対して階調の
レベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文字・単
純画像と認識し、この通知に対応して、離散コサイン変
換処理で変換した低周波成分と高周波成分とのいずれも
データが欠落しないように量子化テーブルの値を変更し
て量子化を行い、かつ、この圧縮した画像データに対し
て逆量子化する際に、文字・単純画像認識の通知に対応
して、量子化テーブルを圧縮処理と同一に変更して高周
波成分を処理し、この周波数成分の画像データを伸長す
る制御を実行するための制御プログラムを格納してい
る。
【0020】前記文字・単純画像の認識として、1画素
目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存し、か
つ、「2から64画素目」までの比較カウントを初期値
に戻し、この比較カウントが比較データカウントより大
きい場合に、1ブロック内において今までに発生しなか
った画素輝度値を表すものとして、新規の比較データを
加え、かつ、比較データカウントを加算し、次の画素の
処理のために画素数を加算し、比較カウントが比較デー
タカウント以下の場合に1ブロック内において同一画素
輝度値かを判別し、この判別で同一の画素輝度値の場合
に次の画素の処理のために画素数を加算し、又は、判別
で異なった画素輝度値の場合に、比較データと比較する
ために比較カウントを加算し、これまでの処理を64画
素に対して繰り返して1ブロック当たりの異なる画素輝
度値数を比較データカウント値に保存し、この保存され
た比較データカウント値が「2以上かつn数未満」の場
合に1ブロックの画像が文字・単純画像である認識し、
かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以上」の際に多く
の異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると認識
するための制御を実行する制御プログラムを格納してい
る。
目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存し、か
つ、「2から64画素目」までの比較カウントを初期値
に戻し、この比較カウントが比較データカウントより大
きい場合に、1ブロック内において今までに発生しなか
った画素輝度値を表すものとして、新規の比較データを
加え、かつ、比較データカウントを加算し、次の画素の
処理のために画素数を加算し、比較カウントが比較デー
タカウント以下の場合に1ブロック内において同一画素
輝度値かを判別し、この判別で同一の画素輝度値の場合
に次の画素の処理のために画素数を加算し、又は、判別
で異なった画素輝度値の場合に、比較データと比較する
ために比較カウントを加算し、これまでの処理を64画
素に対して繰り返して1ブロック当たりの異なる画素輝
度値数を比較データカウント値に保存し、この保存され
た比較データカウント値が「2以上かつn数未満」の場
合に1ブロックの画像が文字・単純画像である認識し、
かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以上」の際に多く
の異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると認識
するための制御を実行する制御プログラムを格納してい
る。
【0021】前記比較データを作成して比較する際に、
画素輝度値をm値単位で量子化し、m値の範囲の近似値
の画素輝度値が、同一の画素輝度値であると認識して比
較データカウント値に加算しない制御を実行する制御プ
ログラムを格納している。
画素輝度値をm値単位で量子化し、m値の範囲の近似値
の画素輝度値が、同一の画素輝度値であると認識して比
較データカウント値に加算しない制御を実行する制御プ
ログラムを格納している。
【0022】このような本発明の画像・文字データの圧
縮・伸長方法及びそのシステムは、JPEG方式の圧縮
輝度処理において、文字・単純画像の認識通知に対応し
て離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高周波
成分とのいずれもデータが欠落しないように量子化テー
ブルの値を変更して量子化を行う。また、圧縮した画像
データに対して逆量子化する際に、量子化テーブルを圧
縮処理と同様に変更して高周波成分を処理し、この周波
数成分の画像データを伸長して出力する。
縮・伸長方法及びそのシステムは、JPEG方式の圧縮
輝度処理において、文字・単純画像の認識通知に対応し
て離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高周波
成分とのいずれもデータが欠落しないように量子化テー
ブルの値を変更して量子化を行う。また、圧縮した画像
データに対して逆量子化する際に、量子化テーブルを圧
縮処理と同様に変更して高周波成分を処理し、この周波
数成分の画像データを伸長して出力する。
【0023】したがって、大規模画像、文字データを分
別することなく圧縮・伸長の処理が行われる。この結
果、モスキートノイズを低減できるようになって、大規
模画像、文字データの高速処理が可能になり、かつ、高
品位画質が得られると共に、装置規模が縮小される。
別することなく圧縮・伸長の処理が行われる。この結
果、モスキートノイズを低減できるようになって、大規
模画像、文字データの高速処理が可能になり、かつ、高
品位画質が得られると共に、装置規模が縮小される。
【0024】また、本発明の情報記録媒体は、前記した
量子化テーブル変更による圧縮・伸長を実行するための
制御プログラム、特に、文字・単純画像検出処理にかか
る制御プログラムを、汎用的なパッケージソフトウェア
として提供する。
量子化テーブル変更による圧縮・伸長を実行するための
制御プログラム、特に、文字・単純画像検出処理にかか
る制御プログラムを、汎用的なパッケージソフトウェア
として提供する。
【0025】この結果、小型汎用コンピュータシステム
での本発明の実施が容易に出来るようになる。
での本発明の実施が容易に出来るようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の画像・文字データ
の圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明の画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシ
ステム並びに情報記録媒体の実施形態にかかる構成を示
すブロック図である。図1において、この例は、プリン
ト装置へ印刷データを送出するデータ処理装置(小型汎
用コンピュータ)や、この小型汎用コンピュータなどか
らの印字指示によって印刷するプリント装置などに設け
られるものである。
の圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明の画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシ
ステム並びに情報記録媒体の実施形態にかかる構成を示
すブロック図である。図1において、この例は、プリン
ト装置へ印刷データを送出するデータ処理装置(小型汎
用コンピュータ)や、この小型汎用コンピュータなどか
らの印字指示によって印刷するプリント装置などに設け
られるものである。
【0027】この例は、元画像データS10に対して文
字・単純画像を検出する文字・単純画像検出部1と、J
PEG方式による圧縮処理を行うJPEG圧縮装置2
と、JPEG方式による伸長処理を行うJPEG伸長装
置3とを有している。
字・単純画像を検出する文字・単純画像検出部1と、J
PEG方式による圧縮処理を行うJPEG圧縮装置2
と、JPEG方式による伸長処理を行うJPEG伸長装
置3とを有している。
【0028】文字・単純画像検出部1は、n色分のレジ
スタと、このn色分のレジスタの出力データと入力デー
タとをそれぞれに比較する比較器とを備えている。この
n色分のレジスタ及び比較器によって、それぞれの値と
異なったデータを判別し、この判別結果が異なったもの
であると、n色分のレジスタ中の空きのレジスタに対す
る格納を行う。この際のレジスタに対するコントロール
を比較データカウントや比較カウントを用いて実行す
る。
スタと、このn色分のレジスタの出力データと入力デー
タとをそれぞれに比較する比較器とを備えている。この
n色分のレジスタ及び比較器によって、それぞれの値と
異なったデータを判別し、この判別結果が異なったもの
であると、n色分のレジスタ中の空きのレジスタに対す
る格納を行う。この際のレジスタに対するコントロール
を比較データカウントや比較カウントを用いて実行す
る。
【0029】JPEG圧縮装置2は、文字・単純画像検
出部1からの画像データに対して画像の周波数成分に変
更するDCT部20と、このDCT部20の出力データ
に対して圧縮率を高めるために高周波成分の削減処理を
行い、また、この後に説明するように量子化テーブルの
変更を行う量子化部21と、量子化部21によって処理
されたデータを圧縮し、そのJPEGデータを出力する
エントロピ符号化部22とを備えている。
出部1からの画像データに対して画像の周波数成分に変
更するDCT部20と、このDCT部20の出力データ
に対して圧縮率を高めるために高周波成分の削減処理を
行い、また、この後に説明するように量子化テーブルの
変更を行う量子化部21と、量子化部21によって処理
されたデータを圧縮し、そのJPEGデータを出力する
エントロピ符号化部22とを備えている。
【0030】JPEG伸長装置3は、文字・単純画像検
出部1からのブロックごとに検出された文字・単純画像
認識フラグとエントロピ符号化部22からのJPEGデ
ータとを一つにまとめた圧縮データS11の一部を復号
化するエントロピ復号化部32と、このエントロピ復号
化部32からのデータを画像の周波数成分に変更し、ま
た、この後に説明するように量子化テーブルの変更を行
う逆量子化部31と、周波数成分の画像データに対して
変換した圧縮・伸長後画像データS12を出力する逆D
CT部30とを有している。
出部1からのブロックごとに検出された文字・単純画像
認識フラグとエントロピ符号化部22からのJPEGデ
ータとを一つにまとめた圧縮データS11の一部を復号
化するエントロピ復号化部32と、このエントロピ復号
化部32からのデータを画像の周波数成分に変更し、ま
た、この後に説明するように量子化テーブルの変更を行
う逆量子化部31と、周波数成分の画像データに対して
変換した圧縮・伸長後画像データS12を出力する逆D
CT部30とを有している。
【0031】また、文字・単純画像検出部1,JPEG
圧縮装置2及びJPEG伸長装置3は、小型汎用コンピ
ュータシステム(ワークステーションやクライアント/
サーバシステムを含む)における機能ブロック(ファー
ムウェア)として構成可能である。また、以下の本発明
の実施形態に対応する動作の処理手順は、そのアプリケ
ーションを汎用的なパッケージソフトウェア、例えば、
フロッピーディスク(FD)やCD−ROM/MO及び
固体記憶素子などで提供可能である。
圧縮装置2及びJPEG伸長装置3は、小型汎用コンピ
ュータシステム(ワークステーションやクライアント/
サーバシステムを含む)における機能ブロック(ファー
ムウェア)として構成可能である。また、以下の本発明
の実施形態に対応する動作の処理手順は、そのアプリケ
ーションを汎用的なパッケージソフトウェア、例えば、
フロッピーディスク(FD)やCD−ROM/MO及び
固体記憶素子などで提供可能である。
【0032】まず、図1に示す各部の要部動作について
説明する。図2は文字・単純画像検出部1からの文字・
単純画像認識フラグが「0」の場合における量子化テー
ブルを示す図であり、図3は文字・単純画像検出部1か
らの文字・単純画像認識フラグが「1」の場合における
量子化テーブルを示す図である。
説明する。図2は文字・単純画像検出部1からの文字・
単純画像認識フラグが「0」の場合における量子化テー
ブルを示す図であり、図3は文字・単純画像検出部1か
らの文字・単純画像認識フラグが「1」の場合における
量子化テーブルを示す図である。
【0033】図1から図3において、文字・単純画像検
出部1は、文字・画像が混在し、かつ、処理単位として
分割した縦8画素/横8画素の1ブロックを出力するた
めの元画像データS10が入力される。また、文字・単
純画像検出部1は、JPEG方式における圧縮輝度処理
において、DCT処理の処理単位である縦8ドット×横
8ドットの256階調を有した計64ドットに対し、階
調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文字
・単純画像であると認識(検出)し、この認識に対応す
る文字・単純画像認識フラグ「1(非認識の場合に
「0」)」をJPEG圧縮装置2及びJPEG伸長装置
3に送出する。
出部1は、文字・画像が混在し、かつ、処理単位として
分割した縦8画素/横8画素の1ブロックを出力するた
めの元画像データS10が入力される。また、文字・単
純画像検出部1は、JPEG方式における圧縮輝度処理
において、DCT処理の処理単位である縦8ドット×横
8ドットの256階調を有した計64ドットに対し、階
調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場合に文字
・単純画像であると認識(検出)し、この認識に対応す
る文字・単純画像認識フラグ「1(非認識の場合に
「0」)」をJPEG圧縮装置2及びJPEG伸長装置
3に送出する。
【0034】図4はJPEGデータとブロックごとに検
出された文字・単純画像認識フラグとを一つにした圧縮
データS11の一例を示す図である。JPEG圧縮装置
2は、元画像データS10に対してブロックごとに検出
された図4に示す文字・単純画像確認フラグ「1
(0)」とJPEGデータとからなる圧縮データS11
を、JPEG伸長装置3に送出する。この場合、文字・
単純画像検出部1から送出された文字・単純画像認識フ
ラグが「1」の場合、JPEG圧縮装置2の量子化部2
1が行う量子化処理をDCT部20でのDCT処理で変
換した低周波成分と高周波成分のいずれもデータが欠落
しないように量子化テーブルの値を図2から図3に示す
ように変更する。
出された文字・単純画像認識フラグとを一つにした圧縮
データS11の一例を示す図である。JPEG圧縮装置
2は、元画像データS10に対してブロックごとに検出
された図4に示す文字・単純画像確認フラグ「1
(0)」とJPEGデータとからなる圧縮データS11
を、JPEG伸長装置3に送出する。この場合、文字・
単純画像検出部1から送出された文字・単純画像認識フ
ラグが「1」の場合、JPEG圧縮装置2の量子化部2
1が行う量子化処理をDCT部20でのDCT処理で変
換した低周波成分と高周波成分のいずれもデータが欠落
しないように量子化テーブルの値を図2から図3に示す
ように変更する。
【0035】JPEG伸長装置3は、圧縮データS11
の一部を復号化し、かつ、画像の周波数成分に変更し、
画像データが文字・単純画像の際(文字・単純画像認識
フラグが「1」)に量子化テーブルを変更して、高周波
成分を処理する。そして、この周波数成分の画像データ
を伸長し、この圧縮・伸長後画像データS12を送出す
る。この場合、JPEG圧縮装置2と同様にJPEG伸
長装置3の逆量子化部31での量子化テーブルも図2か
ら図3に示すように変更して圧縮データの整合性を図
る。
の一部を復号化し、かつ、画像の周波数成分に変更し、
画像データが文字・単純画像の際(文字・単純画像認識
フラグが「1」)に量子化テーブルを変更して、高周波
成分を処理する。そして、この周波数成分の画像データ
を伸長し、この圧縮・伸長後画像データS12を送出す
る。この場合、JPEG圧縮装置2と同様にJPEG伸
長装置3の逆量子化部31での量子化テーブルも図2か
ら図3に示すように変更して圧縮データの整合性を図
る。
【0036】次に、全体の動作について説明する。図5
は高周波成分の削減処理(除算)を行わない場合の量子
化を説明するための図であり、図6は高周波成分を処理
(乗算)する場合の量子化を説明するための図である。
文字/画像が混在し、かつ、処理単位としての縦8画素
/横8画素の1ブロックを出力するための元画像データ
S10が、文字・単純画像検出部1に入力され、ここで
文字/画像が混在し、かつ、処理単位としての縦8画素
/横8画素の1ブロックのデータに対し、JPEG圧縮
の前段処理として文字・単純画像を検出する。
は高周波成分の削減処理(除算)を行わない場合の量子
化を説明するための図であり、図6は高周波成分を処理
(乗算)する場合の量子化を説明するための図である。
文字/画像が混在し、かつ、処理単位としての縦8画素
/横8画素の1ブロックを出力するための元画像データ
S10が、文字・単純画像検出部1に入力され、ここで
文字/画像が混在し、かつ、処理単位としての縦8画素
/横8画素の1ブロックのデータに対し、JPEG圧縮
の前段処理として文字・単純画像を検出する。
【0037】この文字・単純画像検出部1からの画像デ
ータは、JPEG圧縮装置2のDCT部20に供給され
て画像の周波数成分に変更される。このDCT部20の
出力データが量子化部21に入力され、ここで圧縮率を
高めるために高周波成分の削減処理が行われる。文字・
単純画像検出部1において、画像データが文字・単純画
像であることを検出した際に、その文字・単純画像認識
フラグ「1」がJPEG圧縮装置2の量子化部21に入
力される。この量子化部21では、図3に示すように量
子化テーブルを変更して、その処理を行う。すなわち、
図5に示す高周波成分の削減処理(除算)が行われなく
なる。量子化部21によって処理されたデータは、エン
トロピ符号化部22によって更に圧縮されてJPEGデ
ータに生成される。
ータは、JPEG圧縮装置2のDCT部20に供給され
て画像の周波数成分に変更される。このDCT部20の
出力データが量子化部21に入力され、ここで圧縮率を
高めるために高周波成分の削減処理が行われる。文字・
単純画像検出部1において、画像データが文字・単純画
像であることを検出した際に、その文字・単純画像認識
フラグ「1」がJPEG圧縮装置2の量子化部21に入
力される。この量子化部21では、図3に示すように量
子化テーブルを変更して、その処理を行う。すなわち、
図5に示す高周波成分の削減処理(除算)が行われなく
なる。量子化部21によって処理されたデータは、エン
トロピ符号化部22によって更に圧縮されてJPEGデ
ータに生成される。
【0038】このJPEGデータとブロックごとに検出
された文字・単純画像認識フラグとを一つにした圧縮デ
ータS11が生成される。この圧縮データS11は、J
PEG伸長装置3の逆量子化31及びエントロピ復号化
部32に入力される。エントロピ復号化部32では、圧
縮データS11の一部が復号化され、更に、逆量子化3
1にて画像の周波数成分に変更される。一般的には、量
子化部21において高周波成分を削減処理したことによ
って、逆量子化31の処理後の結果が量子化部21に入
力された画像の周波数成分とは異なるものとなる。
された文字・単純画像認識フラグとを一つにした圧縮デ
ータS11が生成される。この圧縮データS11は、J
PEG伸長装置3の逆量子化31及びエントロピ復号化
部32に入力される。エントロピ復号化部32では、圧
縮データS11の一部が復号化され、更に、逆量子化3
1にて画像の周波数成分に変更される。一般的には、量
子化部21において高周波成分を削減処理したことによ
って、逆量子化31の処理後の結果が量子化部21に入
力された画像の周波数成分とは異なるものとなる。
【0039】このように、本発明に対応して設けられた
文字・単純画像検出部1において、画像データが文字・
単純画像であることを検出した場合の文字・単純画像認
識フラグ「1」が、JPEG伸長装置3における逆量子
化31に入力される。この逆量子化31では、図3に示
すように、量子化テーブルを変更する。そして、図6に
示すように高周波成分に対する処理(乗算)を行う。こ
の周波数成分の画像データは、逆DCT部30によって
圧縮・伸長後画像データS12に変換される。
文字・単純画像検出部1において、画像データが文字・
単純画像であることを検出した場合の文字・単純画像認
識フラグ「1」が、JPEG伸長装置3における逆量子
化31に入力される。この逆量子化31では、図3に示
すように、量子化テーブルを変更する。そして、図6に
示すように高周波成分に対する処理(乗算)を行う。こ
の周波数成分の画像データは、逆DCT部30によって
圧縮・伸長後画像データS12に変換される。
【0040】すなわち、文字・単純画像検出部1におい
て、画像データが文字・単純画像であることを検出した
際に、JPEG圧縮装置2の量子化部21にて高周波成
分の削減処理を行わないようにし、その量子化テーブル
を図2から図3に示すように変更して、その量子化/逆
量子化の処理を行っている。この結果、大規模画像、文
字データを分別することなく、その処理できるようにな
り、文字・単純画像の際に発生するモスキートノイズが
低減して、大規模画像・文字データの高速処理が可能に
なり、更に、高品位画質の画像が復元できると共に装置
の縮小化が可能になる。
て、画像データが文字・単純画像であることを検出した
際に、JPEG圧縮装置2の量子化部21にて高周波成
分の削減処理を行わないようにし、その量子化テーブル
を図2から図3に示すように変更して、その量子化/逆
量子化の処理を行っている。この結果、大規模画像、文
字データを分別することなく、その処理できるようにな
り、文字・単純画像の際に発生するモスキートノイズが
低減して、大規模画像・文字データの高速処理が可能に
なり、更に、高品位画質の画像が復元できると共に装置
の縮小化が可能になる。
【0041】以下、この動作における要部動作について
詳細に説明する。図7は文字・単純画像検出部1の動作
の処理手順を示すフローチャートであり、図8は図7に
示す動作の処理手順において1ブロックあたりに四つの
輝度値をもつ際の処理状態を説明するための図である。
詳細に説明する。図7は文字・単純画像検出部1の動作
の処理手順を示すフローチャートであり、図8は図7に
示す動作の処理手順において1ブロックあたりに四つの
輝度値をもつ際の処理状態を説明するための図である。
【0042】図7及び図8において、テップA1では、
1ブロック単位の画素数の始まりのため、画素数を1と
宣言してステップA2に進む。ステップA2では、JP
EG規格の1ブロック処理が、縦8ドット×横8ドット
の計64ドットであるため、検出処理において画素数が
64を超えると1ブロック内の処理を終了してステップ
B1に進み、画素数が64画素以内の場合はステップA
3に移行する。
1ブロック単位の画素数の始まりのため、画素数を1と
宣言してステップA2に進む。ステップA2では、JP
EG規格の1ブロック処理が、縦8ドット×横8ドット
の計64ドットであるため、検出処理において画素数が
64を超えると1ブロック内の処理を終了してステップ
B1に進み、画素数が64画素以内の場合はステップA
3に移行する。
【0043】ステップA3では、1画素目に比較対象の
画素が無いことから、この1画素目の場合にステップA
4に進み、現在の画素の画素輝度値を比較データに保存
し、比較データカウントを「1」とし、ステップA2に
戻る。2〜64画素目まで、ステップA3からステップ
A5に進んで比較カウントを初期値に戻す。ステップA
5からステップA6を処理して比較カウントが比較デー
タカウントより大きい場合にステップA7に移行する。
画素が無いことから、この1画素目の場合にステップA
4に進み、現在の画素の画素輝度値を比較データに保存
し、比較データカウントを「1」とし、ステップA2に
戻る。2〜64画素目まで、ステップA3からステップ
A5に進んで比較カウントを初期値に戻す。ステップA
5からステップA6を処理して比較カウントが比較デー
タカウントより大きい場合にステップA7に移行する。
【0044】これは1ブロック内において今までに発生
しなかった画素輝度値を表しており、新規の比較データ
を加えて比較データカウントも加算する。次に、ステッ
プA7からステップA9に進み、次の画素の処理のた
め、画素数を加算してステップA2に戻る。ステップA
6で比較カウントが比較データカウント以下の場合にス
テップA8に進み、1ブロック内において同一の画素輝
度値かを判別する。ここで同一の画素輝度値の場合はス
テップA9に進み、次の画素の処理のため、画素数を加
算してステップA2に戻るが、異なった画素輝度値の場
合はステップA10で次の比較データと比較するために
比較カウントを加算してステップA6に戻る。
しなかった画素輝度値を表しており、新規の比較データ
を加えて比較データカウントも加算する。次に、ステッ
プA7からステップA9に進み、次の画素の処理のた
め、画素数を加算してステップA2に戻る。ステップA
6で比較カウントが比較データカウント以下の場合にス
テップA8に進み、1ブロック内において同一の画素輝
度値かを判別する。ここで同一の画素輝度値の場合はス
テップA9に進み、次の画素の処理のため、画素数を加
算してステップA2に戻るが、異なった画素輝度値の場
合はステップA10で次の比較データと比較するために
比較カウントを加算してステップA6に戻る。
【0045】ステップA2からステップA10の処理を
64画素繰り返すと、1ブロックあたりの異なった画素
輝度値の数が比較データカウント値に保存される。ステ
ップB1では、この保存された比較データカウント値が
「2以上かつn数未満」かを判別する。ここで「2以上
かつn数未満」の場合は、1ブロックの画像が文字・単
純画像であることを検出してステップB2に進み変更フ
ラグ(文字・単純画像認識フラグ)を「1」に設定し、
画素の輝度値が「1値又はn値以上」の場合は、多くの
異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると検出
し、ステップB3に進んで変更フラグ(文字・単純画像
認識フラグ)を「0」に設定する。
64画素繰り返すと、1ブロックあたりの異なった画素
輝度値の数が比較データカウント値に保存される。ステ
ップB1では、この保存された比較データカウント値が
「2以上かつn数未満」かを判別する。ここで「2以上
かつn数未満」の場合は、1ブロックの画像が文字・単
純画像であることを検出してステップB2に進み変更フ
ラグ(文字・単純画像認識フラグ)を「1」に設定し、
画素の輝度値が「1値又はn値以上」の場合は、多くの
異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像であると検出
し、ステップB3に進んで変更フラグ(文字・単純画像
認識フラグ)を「0」に設定する。
【0046】次に、実施形態の変形例について説明す
る。図9は文字・単純画像検出部1の動作の他の処理手
順を示すフローチャートである。図9において、この変
形例の基本的な動作は、図7の処理と同様である。この
変形例では画素輝度値について新たな処理を行ってい
る。すなわち、ステップA4a,A7a,A8aにおい
て、比較データを作成して比較する際に、画素輝度値を
m値単位で量子化して、m値の範囲の近似値の画素輝度
値が、同一の画素輝度値であると認識する。この認識に
よって、比較データカウント値に加算されなくなり、画
像データが生成される過程で発生する近似値ノイズの低
減に対応できるようになる。その他のステップは、図7
と同様であり、その処理内容の重複した説明は省略す
る。
る。図9は文字・単純画像検出部1の動作の他の処理手
順を示すフローチャートである。図9において、この変
形例の基本的な動作は、図7の処理と同様である。この
変形例では画素輝度値について新たな処理を行ってい
る。すなわち、ステップA4a,A7a,A8aにおい
て、比較データを作成して比較する際に、画素輝度値を
m値単位で量子化して、m値の範囲の近似値の画素輝度
値が、同一の画素輝度値であると認識する。この認識に
よって、比較データカウント値に加算されなくなり、画
像データが生成される過程で発生する近似値ノイズの低
減に対応できるようになる。その他のステップは、図7
と同様であり、その処理内容の重複した説明は省略す
る。
【0047】なお、ここで近似値ノイズとは、画像デー
タを作成する際に発生するもので、例えば、単色の画像
を固体撮像素子(CCD)で受像・光電変換して取得し
ても、光学系(対物レンズ、CCD)のノイズや、その
後のアナログ/デジタル(A/D)変換時の量子化ノイ
ズ等によって、単色の画像データとはならない。このと
きのノイズ成分を、本明細書では近似値ノイズと称して
いる。
タを作成する際に発生するもので、例えば、単色の画像
を固体撮像素子(CCD)で受像・光電変換して取得し
ても、光学系(対物レンズ、CCD)のノイズや、その
後のアナログ/デジタル(A/D)変換時の量子化ノイ
ズ等によって、単色の画像データとはならない。このと
きのノイズ成分を、本明細書では近似値ノイズと称して
いる。
【0048】前記した圧縮処理及び伸長処理による結果
について説明する。図10は図2に示す量子化テーブル
を用いた際の量子化結果(量子化テーブルを変更しない
場合/除算)を説明するための図である。なお、図3の
量子化テーブルを用いた際の量子化結果(量子化テーブ
ルを変更した場合)は図5に示した内容(除算)であ
る。図11は図10による逆量子化結果(量子化テーブ
ルを変更しない場合/乗算)を説明するための図であ
る。なお、図6は図5の逆量子化結果(量子化テーブル
を変更した場合)の内容(乗算)を示している。図11
の出力結果は、図10の入力画像データと整合性を保っ
ていない。図6との比較による出力結果は、図5の入力
画像データと整合性を保っている。
について説明する。図10は図2に示す量子化テーブル
を用いた際の量子化結果(量子化テーブルを変更しない
場合/除算)を説明するための図である。なお、図3の
量子化テーブルを用いた際の量子化結果(量子化テーブ
ルを変更した場合)は図5に示した内容(除算)であ
る。図11は図10による逆量子化結果(量子化テーブ
ルを変更しない場合/乗算)を説明するための図であ
る。なお、図6は図5の逆量子化結果(量子化テーブル
を変更した場合)の内容(乗算)を示している。図11
の出力結果は、図10の入力画像データと整合性を保っ
ていない。図6との比較による出力結果は、図5の入力
画像データと整合性を保っている。
【0049】これらにおいて、図5及び図10の左辺の
64個の枡目の中の数字は、JPEG圧縮におけるDC
T処理で変換した低周波成分と高周波成分である。図1
0における中央の64個の枡目は、図2に示した量子化
テーブルであり、それぞれ同一の枡目の除算結果が右辺
になる。この右辺の枡目の中の数字が「0」になるとデ
ータが欠落したことを示している。図5では、右辺の枡
目の中の数字には「0」は存在しない。図11の左辺の
ようにデータ欠落の入力データでは、JPEG伸長にお
ける逆量子化において左辺と中央の同一枡目の乗算を行
ってもデータ欠落が残ることになる。
64個の枡目の中の数字は、JPEG圧縮におけるDC
T処理で変換した低周波成分と高周波成分である。図1
0における中央の64個の枡目は、図2に示した量子化
テーブルであり、それぞれ同一の枡目の除算結果が右辺
になる。この右辺の枡目の中の数字が「0」になるとデ
ータが欠落したことを示している。図5では、右辺の枡
目の中の数字には「0」は存在しない。図11の左辺の
ようにデータ欠落の入力データでは、JPEG伸長にお
ける逆量子化において左辺と中央の同一枡目の乗算を行
ってもデータ欠落が残ることになる。
【0050】すなわち、このデータ欠落がJPEG伸長
における逆DCT処理によってモスキートノイズとな
る。ここで、図6の右辺には、データ欠落がないことか
ら、文字・単純画像の場合に生じるモスキートノイズが
発生しなくなり、高品位画質が得られる。また、この処
理は、量子化テーブルでの高周波成分の欠落がなくなる
ことから高周波成分を、より多く含む、例えば、単受信
画像のような色と、色の境目が良く判明する配色や、白
黒以外でも2色の色を用いた文字などの画像の圧縮及び
伸長の処理に適している。
における逆DCT処理によってモスキートノイズとな
る。ここで、図6の右辺には、データ欠落がないことか
ら、文字・単純画像の場合に生じるモスキートノイズが
発生しなくなり、高品位画質が得られる。また、この処
理は、量子化テーブルでの高周波成分の欠落がなくなる
ことから高周波成分を、より多く含む、例えば、単受信
画像のような色と、色の境目が良く判明する配色や、白
黒以外でも2色の色を用いた文字などの画像の圧縮及び
伸長の処理に適している。
【0051】次に、具体的な処理の効果について説明す
る。図12(a)は、元画像の画像データであり、図1
2(b)は元画像の画像データに対してJPEG方式の
処理における1ブロック処理を示すためのグリット線を
引いた画像データ及び部分拡大を示すための場所確認マ
ーク(M1,M2,M3,M4)を付した図であり、図
13は、図12で抽出した場所確認マークM1〜M4の
部分の画像の拡大図である。
る。図12(a)は、元画像の画像データであり、図1
2(b)は元画像の画像データに対してJPEG方式の
処理における1ブロック処理を示すためのグリット線を
引いた画像データ及び部分拡大を示すための場所確認マ
ーク(M1,M2,M3,M4)を付した図であり、図
13は、図12で抽出した場所確認マークM1〜M4の
部分の画像の拡大図である。
【0052】図12において、拡大部分は、白黒文字部
M1、自然画像部M2、単純画像部M3、白黒文字以外
の文字部分M4の4箇所を無作為に抽出したものであ
る。図13において、上から白黒文字部M1、自然画像
部M2、単純画像部M3、白黒文字以外の文字部分M4
の4箇所に対して、左側列に元画像の拡大画像を示し、
中央列にJPEG処理後の拡大画像を示し、かつ、右側
列に本発明の実施形態による処理後の拡大画像を示して
いる。
M1、自然画像部M2、単純画像部M3、白黒文字以外
の文字部分M4の4箇所を無作為に抽出したものであ
る。図13において、上から白黒文字部M1、自然画像
部M2、単純画像部M3、白黒文字以外の文字部分M4
の4箇所に対して、左側列に元画像の拡大画像を示し、
中央列にJPEG処理後の拡大画像を示し、かつ、右側
列に本発明の実施形態による処理後の拡大画像を示して
いる。
【0053】図14は図13に示す画像の輝度分布図で
ある。この輝度分布は、8×8の画素(64画素)を2
0倍にして160×160(25600)画素に生成
し、この画素の輝度値をヒストグラムで示したものであ
る。したがって、初期の8×8の画素の一つが400個
の同一の輝度で出力されている。
ある。この輝度分布は、8×8の画素(64画素)を2
0倍にして160×160(25600)画素に生成
し、この画素の輝度値をヒストグラムで示したものであ
る。したがって、初期の8×8の画素の一つが400個
の同一の輝度で出力されている。
【0054】図14は図13と同様に上から白黒文字部
M1、自然画像部M2、単純画像部M3、白黒文字以外
の文字部分M4の4箇所に対して、左側列に元画像の拡
大画像を示し、中央列にJPEG処理後の拡大画像を示
し、かつ、右側列に本発明の実施形態による処理後の拡
大画像を示している。
M1、自然画像部M2、単純画像部M3、白黒文字以外
の文字部分M4の4箇所に対して、左側列に元画像の拡
大画像を示し、中央列にJPEG処理後の拡大画像を示
し、かつ、右側列に本発明の実施形態による処理後の拡
大画像を示している。
【0055】図14において、右側列の本発明の実施形
態による処理後の拡大画像の輝度分布は、左側列に示す
元画像の輝度分布と略同一の波形を示しており、ほとん
ど再現している。これに反して、図14の中央列に示す
JPEG処理後後の輝度分布は、上から2段目の自然画
像の輝度分布以外の輝度分布が近似値に変更されてレベ
ルが平坦化している。すなわち、モスキートノイズが発
生していることになる。
態による処理後の拡大画像の輝度分布は、左側列に示す
元画像の輝度分布と略同一の波形を示しており、ほとん
ど再現している。これに反して、図14の中央列に示す
JPEG処理後後の輝度分布は、上から2段目の自然画
像の輝度分布以外の輝度分布が近似値に変更されてレベ
ルが平坦化している。すなわち、モスキートノイズが発
生していることになる。
【0056】なお、図13の最上部にある白黒文字部及
び自然画像において、前記した従来の図17に示すよう
な文字領域検出と図16に示す補正を行った結果では、
同様の結果を得ることが出来るが、単純画像部及び白黒
文字以外の文字部分においてはモスキートノイズが発生
する。
び自然画像において、前記した従来の図17に示すよう
な文字領域検出と図16に示す補正を行った結果では、
同様の結果を得ることが出来るが、単純画像部及び白黒
文字以外の文字部分においてはモスキートノイズが発生
する。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム
によれば、文字・単純画像の認識に対応して離散コサイ
ン変換処理で変換した低周波成分と高周波成分とのいず
れもデータが欠落しないように量子化テーブルの値を変
更して量子化を行い、また、圧縮した画像データに対し
て逆量子化する際に、量子化テーブルを圧縮処理と同様
に変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の画像
データを伸長して出力している。
の画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム
によれば、文字・単純画像の認識に対応して離散コサイ
ン変換処理で変換した低周波成分と高周波成分とのいず
れもデータが欠落しないように量子化テーブルの値を変
更して量子化を行い、また、圧縮した画像データに対し
て逆量子化する際に、量子化テーブルを圧縮処理と同様
に変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の画像
データを伸長して出力している。
【0058】この結果、大規模画像、文字データを分別
することなく圧縮・伸長の処理が行われ、モスキートノ
イズを低減できるようになる。また、大規模画像、文字
データの高速処理が可能になり、かつ、高品位画質が得
られると共に、装置規模を縮小できるようになる。
することなく圧縮・伸長の処理が行われ、モスキートノ
イズを低減できるようになる。また、大規模画像、文字
データの高速処理が可能になり、かつ、高品位画質が得
られると共に、装置規模を縮小できるようになる。
【0059】また、本発明の情報記録媒体は、前記した
量子化テーブル変更による圧縮・伸長を実行するための
制御プログラム、特に、文字・単純画像検出処理にかか
る制御プログラムを、汎用的なパッケージソフトウェア
として提供している。この結果、小型汎用コンピュータ
システムでの本発明の実施が容易に出来るようになる。
量子化テーブル変更による圧縮・伸長を実行するための
制御プログラム、特に、文字・単純画像検出処理にかか
る制御プログラムを、汎用的なパッケージソフトウェア
として提供している。この結果、小型汎用コンピュータ
システムでの本発明の実施が容易に出来るようになる。
【図1】図1は本発明の画像・文字データの圧縮・伸長
方法及びそのシステム並びに情報記録媒体の実施形態に
おける構成を示すブロック図である。
方法及びそのシステム並びに情報記録媒体の実施形態に
おける構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態にあって文字・単純画像検出部からの
文字・単純画像認識フラグに対応する量子化テーブルを
示す図である。
文字・単純画像認識フラグに対応する量子化テーブルを
示す図である。
【図3】実施形態にあって文字・単純画像検出部からの
他の文字・単純画像認識フラグに対応する量子化テーブ
ルを示す図である。
他の文字・単純画像認識フラグに対応する量子化テーブ
ルを示す図である。
【図4】実施形態にあって圧縮データの一例を示す図で
ある。
ある。
【図5】実施形態にあって高周波成分の削減処理を行わ
ない場合の量子化を説明するための図である。
ない場合の量子化を説明するための図である。
【図6】実施形態にあって高周波成分を処理する場合の
量子化を説明するための図である。
量子化を説明するための図である。
【図7】実施形態にあって文字・単純画像検出動作の処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す動作の処理状態を説明するための図
である。
である。
【図9】実施形態にあって文字・単純画像検出部の動作
の他の処理手順を示すフローチャートである。
の他の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】実施形態にあって量子化テーブルを用いた際
の量子化結果を説明するための図である。
の量子化結果を説明するための図である。
【図11】実施形態にあって逆量子化結果を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図12】実施形態にあってグリット線を引いた画像デ
ータ及び拡大部分を表示した画像データを示す図であ
る。
ータ及び拡大部分を表示した画像データを示す図であ
る。
【図13】図12中の拡大部分を示す図である。
【図14】図13に示す拡大部分に対応する輝度分布を
示す図である。
示す図である。
【図15】従来のJPEG圧縮・伸長方式にかかる構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図16】図15中の文字領域検出手段の内部構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図17】従来例における補正を説明するための図であ
る。
る。
1 文字・単純画像検出部 2 JPEG圧縮装置 3 JPEG伸長装置 20 DCT部 21 量子化部 22 エントロピ符号化部 30 逆DCT部 31 逆量子化部 32 エントロピ復号化部 S10 元画像データ S11 圧縮データ S12 圧縮・伸長後画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK04 MA00 MA23 MC14 MC34 ME01 PP01 PP20 SS20 TA47 TC04 TC10 TD07 TD11 UA02 UA05 5C078 AA04 BA23 BA57 CA21 CA28 DA11 DB07 5J064 AA01 BA09 BB07 BC02 BD02
Claims (11)
- 【請求項1】 画像及び文字データを符号化及び離散コ
サイン変換によって圧縮・伸長の処理を行うための画像
・文字データの圧縮・伸長方法において、 圧縮輝度処理において離散コサイン変換処理の処理単位
に対し階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場
合に文字・単純画像と認識する段階と、 前記認識に対応して離散コサイン変換処理で変換した低
周波成分と高周波成分とのいずれもデータが欠落しない
ように量子化テーブルの値を変更して量子化を行う圧縮
の段階と、 この圧縮された画像データが文字・単純画像の際に、逆
量子化において量子化テーブルを前記圧縮段階と同一に
変更して高周波成分を処理し、この周波数成分の画像デ
ータを伸長して出力する段階と、 を有することを特徴とする画像・文字データの圧縮・伸
長方法。 - 【請求項2】 画像文字データを符号化及び離散コサイ
ン変換によって圧縮・伸長の処理を行う画像・文字デー
タ圧縮伸長システムにおいて、 圧縮輝度処理において離散コサイン変換処理の処理単位
に対し階調のレベルが異なる「2から任意」の階調の場
合に文字・単純画像であると検出する文字・単純画像検
出手段と、 前記文字・単純画像検出手段での検出の通知に対応し
て、離散コサイン変換処理で変換した低周波成分と高周
波成分とのいずれもデータが欠落しないように量子化テ
ーブルの値を変更して圧縮を行う圧縮処理手段と、 前記圧縮処理手段からの文字・単純画像の圧縮画像デー
タに対して逆量子化する際に、前記文字・単純画像検出
手段での検出の通知に対応して、量子化テーブルを前記
圧縮処理手段と同一に変更して高周波成分を処理し、こ
の周波数成分の画像データを伸長して出力する伸長処理
手段と、 を備えることを特徴とする画像・文字データ圧縮伸長シ
ステム。 - 【請求項3】 前記文字・単純画像検出手段として、 n色分に対応するn数レジスタと、このn数レジスタの
それぞれの出力データと入力データとを個々に比較する
n数比較器とを備え、 このn数レジスタ及びn数比較器によって、それぞれの
値と異なるデータを判別し、この判別結果が異なる際
に、n数レジスタ中の空きのレジスタでの格納を行い、
この場合のレジスタに対するコントロールを比較データ
カウント、比較カウントを用いて実行することを特徴と
する請求項2記載の画像・文字データ圧縮伸長システ
ム。 - 【請求項4】 前記圧縮処理手段として、 文字・単純画像検出部からの画像データに対して画像の
周波数成分に変更する離散コサイン変換部と、 前記離散コサイン変換部の出力データに対して圧縮率を
高めるために高周波成分の削減処理を行い、かつ、量子
化テーブルを変更する量子化部と、 前記量子化部からのデータを圧縮して出力するエントロ
ピ符号化部と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の画像・文字デ
ータ圧縮伸長システム。 - 【請求項5】 前記伸長処理手段として、 文字・単純画像検出部からのブロックごとに検出された
文字・単純画像認識フラグとエントロピ符号化部からの
データとを一つにした圧縮データの一部を復号化するエ
ントロピ復号化部と、 前記エントロピ復号化部からのデータを画像の周波数成
分に変更し、かつ、量子化テーブルを変更する逆量子化
部と、 周波数成分のデータを変換した伸長画像データを出力す
る逆離散コサイン変換部と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の画像・文字デ
ータ圧縮伸長システム。 - 【請求項6】 前記文字・単純画像検出手段において、 処理単位である縦8ドット×横8ドットの256階調を
有した計64ドットにおいて、階調のレベルが異なる
「2から任意」の階調の際に、画像・文字データを、文
字・単純画像であると検出することを特徴とする請求項
2記載の画像・文字データ圧縮伸長システム。 - 【請求項7】 前記文字・単純画像検出手段において、 1画素目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存
し、かつ、「2から64」画素目までの比較カウントを
初期値に戻し、 この比較カウントが比較データカウントより大きい場合
に、1ブロック内において今までに発生しなかった画素
輝度値を表すものとして、新規の比較データを加え、か
つ、比較データカウントを加算し、 次の画素の処理のために画素数を加算し、 比較カウントが比較データカウント以下の場合に1ブロ
ック内において同一画素輝度値かを判別し、 この判別で同一の画素輝度値の場合に次の画素の処理の
ために画素数を加算し、又は、判別で異なった画素輝度
値の場合に、比較データと比較するために比較カウント
を加算し、 これまでの処理を64画素に対して繰り返して1ブロッ
ク当たりの異なる画素輝度値数を比較データカウント値
に保存し、 この保存された比較データカウント値が「2以上かつn
数未満」の場合に1ブロックの画像が文字・単純画像で
ある検出し、かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以
上」の際に多くの異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画
像であると検出することを特徴とする請求項3記載の画
像・文字データ圧縮伸長システム。 - 【請求項8】 前記請求項7記載において、 比較データを作成して比較する際に、画素輝度値をm値
単位で量子化し、m値の範囲の近似値の画素輝度値が、
同一の画素輝度値であると認識して比較データカウント
値に加算しないことを特徴とする画像・文字データ圧縮
伸長システム。 - 【請求項9】 圧縮輝度処理において離散コサイン変換
処理の処理単位に対して階調のレベルが異なる「2から
任意」の階調の場合に文字・単純画像と認識し、この通
知に対応して、離散コサイン変換処理で変換した低周波
成分と高周波成分とのいずれもデータが欠落しないよう
に量子化テーブルの値を変更して量子化を行い、かつ、
この圧縮した画像データに対して逆量子化する際に、前
記文字・単純画像認識の通知に対応して、量子化テーブ
ルを前記圧縮処理と同一に変更して高周波成分を処理
し、この周波数成分の画像データを伸長する制御を実行
するための制御プログラムを格納したことを特徴とする
情報記録媒体。 - 【請求項10】 前記文字・単純画像の認識として、 1画素目の現在画素の画素輝度値を比較データに保存
し、かつ、「2から64画素目」までの比較カウントを
初期値に戻し、この比較カウントが比較データカウント
より大きい場合に、1ブロック内において今までに発生
しなかった画素輝度値を表すものとして、新規の比較デ
ータを加え、かつ、比較データカウントを加算し、次の
画素の処理のために画素数を加算し、比較カウントが比
較データカウント以下の場合に1ブロック内において同
一画素輝度値かを判別し、この判別で同一の画素輝度値
の場合に次の画素の処理のために画素数を加算し、又
は、判別で異なった画素輝度値の場合に、比較データと
比較するために比較カウントを加算し、これまでの処理
を64画素に対して繰り返して1ブロック当たりの異な
る画素輝度値数を比較データカウント値に保存し、この
保存された比較データカウント値が「2以上かつn数未
満」の場合に1ブロックの画像が文字・単純画像である
と認識し、かつ、画素の輝度値が「1値又はn値以上」
の際に多くの異なる輝度値をもつ自然画像、複雑画像で
あると認識するための制御を実行する制御プログラムを
格納したことを特徴とする請求項9記載の情報記録媒
体。 - 【請求項11】 前記請求項10記載において、 比較データを作成して比較する際に、画素輝度値をm値
単位で量子化し、m値の範囲の近似値の画素輝度値が、
同一の画素輝度値であると認識して比較データカウント
値に加算しない制御を実行する制御プログラムを格納し
たことを特徴とする情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15432999A JP2000350037A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15432999A JP2000350037A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000350037A true JP2000350037A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15581777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15432999A Pending JP2000350037A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 画像・文字データの圧縮・伸長方法及びそのシステム並びに情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000350037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8023749B2 (en) | 2006-06-19 | 2011-09-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image compressing apparatus and image reading apparatus including the same, image processing apparatus including image compressing apparatus and image forming apparatus including the same, image compression processing method, computer program thereof, and recording medium |
-
1999
- 1999-06-01 JP JP15432999A patent/JP2000350037A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8023749B2 (en) | 2006-06-19 | 2011-09-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image compressing apparatus and image reading apparatus including the same, image processing apparatus including image compressing apparatus and image forming apparatus including the same, image compression processing method, computer program thereof, and recording medium |
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