JP2000349842A - 衛星放送用の受信機の自己診断方法 - Google Patents

衛星放送用の受信機の自己診断方法

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JP2000349842A
JP2000349842A JP11155216A JP15521699A JP2000349842A JP 2000349842 A JP2000349842 A JP 2000349842A JP 11155216 A JP11155216 A JP 11155216A JP 15521699 A JP15521699 A JP 15521699A JP 2000349842 A JP2000349842 A JP 2000349842A
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receiver
diagnosis
signal
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phase
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JP11155216A
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Shuichi Ninomiya
周一 二宮
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers
    • H04B17/29Performance testing
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自身を構成する各部が正常か否かを確実かつ
高速に診断することができる受信機を提供することであ
る。 【解決手段】 制御部19は、操作キー17が正しく動
作するか否かを診断する。さらに、C/N値に基づい
て、受信機Rxの受信感度の良し悪しが診断される。制
御部19は、上記2種類の診断の空き時間を利用して、
生成された各駆動電圧が適正な範囲に入っているか否か
を診断し、中間周波数帯の信号SIFを生成するために必
要となるPLL回路20が正しく同期を確立できるか否
かを診断し、中間周波数帯の信号SIFをQPSK復調す
るために必要となるQPSK復調器21が正しく同期を
確立できるか否かを診断し、再生されたマスターフレー
ムβの先頭が正しく検出されるか否かを診断し、再生さ
れたオーディオデータフレームαの先頭が正しく検出さ
れるか否かを診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星放送用の受信
機に関し、通常時には、人工衛星から送出されるデジタ
ル放送信号を受信して音声を出力する受信機で必要に応
じて実行され、当該受信機において異常が生じているか
否かを自己診断する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星を用いて、デジタル放送
を提供するプロジェクトが展開されつつある。かかるプ
ロジェクトの一つであるワールドスペースは、アフリ
カ、アジアおよび中南米をサービスエリアとする。ワー
ルドスペースでは、オーディオ番組が、赤道上空に打ち
上げられた静止衛星により、上記サービスエリアに提供
される。まず、ワールドスペースの放送側における信号
処理を説明する。
【0003】(1)オーディオデータフレームαの生
成;まず、デジタルのオーディオデータが、nチャンネ
ル分生成される。ここで、nは、ワールドスペースにお
いては96以下の自然数である。各オーディオデータ
は、MPEG1 Audio Layer 3(以下、
MP3と略記する)によりデジタル圧縮される。圧縮さ
れた各オーディオデータは、図18に示されるように、
一定時間T1 毎に繰り返されるフレームになるように符
号化される。これによって、nチャンネル分のオーディ
データフレームαが生成される。各オーディオデータフ
レームαは、CH同期情報と、SCH(Service
Control Header)と、オーディオデー
タとを含む。SCHは、オーディオデータの内容等、補
助的な情報を示す。SCH(Service Cont
rol Header)は、各チャンネルのオーディオ
データに付加される。ただし、SCHは、自身が付加さ
れた(つまり、後に続く)オーディオデータの補助的な
情報を示す。CH同期情報はそれぞれ、オーディオデー
タフレームαの先頭に、つまりSCHの前に付加され
る。CH同期情報は、各オーディデータフレームαの開
始コードであり、予め定められたビットパターンからな
る。オーディオデータは、各チャンネルに対応した音声
を表現する。
【0004】(2)誤り訂正用の符号化;次に、上記
(1)で生成された各オーディオデータフレームαの誤
り訂正のために、リードソロモン符号化およびビタビ符
号化が行われる。 (3)時分割多重およびマスターフレームβの生成;次
に、上記(2)で符号化された各オーディオデータフレ
ームαが時分割多重される。その後、補助的な情報が、
多重された各オーディオデータフレームαに付加され
る。これによって、マスターフレームβが生成される。
より具体的には、各オーディオデータフレームαは、図
19(a)において点線で示すように、複数に分割され
る。つまり、各オーディオデータフレームαはブロック
化される。次に、例えば、図19(a)のドット領域が
カバーするデータブロックが選択される。つまり、各チ
ャンネルのオーディオデータフレームαから、データブ
ロックが1つずつ選択される。さらに、選択された各デ
ータブロックを基に、図19(b)に示すマスターフレ
ームβが生成される。図19(b)において、マスター
フレームβは、選択されたn個のデータブロックと、フ
レーム同期情報と、FCH(Frame Contro
l Header)とを含む。n個のデータブロックは
時間軸状に並べられる。FCHは、各データブロックを
特定するための情報等、補助的な情報を示す。フレーム
同期情報は、各マスターフレームβの先頭に、つまり各
FCHの前に付加される。フレーム同期情報は、マスタ
ーフレームβの開始を示す。
【0005】以上のようなマスターフレームβが複数個
生成される。ただし、各マスターフレームβには、互い
に異なるデータブロックの組み合わせが含まれる。例え
ば、図19(b)中、最も左に描かれているマスターフ
レームβには、同図(a)のドット領域がカバーするデ
ータブロックの組み合わせが含まれる。また、図19
(b)中、左から2番目に描かれているマスターフレー
ムβには、同図(a)の斜線領域がカバーするデータブ
ロックの組み合わせが含まれる。また、各マスターフレ
ームβは、図19(b)に示すように、一定時間T2
に繰り返されるように生成される。
【0006】(4)QPSK(Quadrature
Phase Shift Keying)および送信;
次に、上記(3)で生成された各マスターフレームβを
用いて、デジタル変調が行われる。デジタル変調方式
は、上述のQPSKである。より具体的には、それぞれ
の位相が互いに直交するキャリアが、各マスターフレー
ムβで変調される。これによって生成された信号は、L
バンド帯(1.5GHz帯)のデジタル放送信号SDB
して、静止衛星からサービスエリアに向けて送出され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ワールドスペース向け
の受信機は、以上のデジタル放送信号SDBに対して、放
送側とは逆の処理手順を行って、必要なオーディオデー
タを再生する。しかし、これらの受信機は、工場出荷の
段階で、一定水準の品質を確保していなければならな
い。そのため、メーカは、工場出荷の直前に、受信機に
対して品質検査(動作状態の検査)を行う。この品質検
査は、短時間で正確に行われることが望まれている、と
いう問題点があった。また、受信機は、ユーザが使って
いる最中に故障する場合がある。この場合、ユーザは、
近所にあるサービスセンタ等に、故障した受信機を持ち
込む。サービスセンタは、受信機の故障個所を見つける
ために、当該受信機の動作状態を検査する。この動作状
態の検査もまた、短時間で正確に行われることが望まれ
る、という問題点があった。
【0008】また、上記検査では、各種の検査機器が使
用される。この検査機器の1つに信号発生器がある。信
号発生器は、検査対象の受信機に接続され、上述したデ
ジタル放送信号SDBを模擬した信号SSUM を発生する。
検査者は、模擬信号SSUM が入力された受信機の振る舞
いを参照して、当該受信機の異常箇所を見つけるように
努める。しかし、検査機器、特に信号発生器は非常に高
価である。そのため、サービスセンタによっては、設備
投資を削減する観点から、信号発生器を保有したくない
場合がある。そのため、信号発生器を必要とすることな
く、自身の異常を診断できる受信機が望まれている、と
いう問題点があった。
【0009】それゆえに、本発明の目的は、自身の構成
各部が正常か否かを確実かつ高速に診断することができ
る受信機を提供することである。また、本発明の他の目
的は、高額の設備投資を要することなく、自身の構成各
部が正常か異常かを診断することができる受信機を提供
することである。以下の各発明は、これらの目的を達成
し、上述した各課題を解決する。また、各発明により、
以下の特有の技術的効果が得られる。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、通常時には、人工衛星から送出されるデジタル
放送信号を受信して音声を出力する受信機で必要に応じ
て実行され、当該受信機において異常が生じているか否
かを自己診断する方法であって、デジタル放送信号は、
所定チャンネル数分のオーディオデータに基づいて生成
されるオーディオデータフレームが時分割多重され、多
重されたオーディオデータフレームに基づいてマスター
フレームが構成され、さらに構成されたマスターフレー
ムでキャリアをQPSK(Quadrature Ph
ase Shift Keying)変調することによ
り生成されており、受信機を駆動するための各駆動電圧
が適正な範囲に入っているか否かを診断して、当該診断
の結果を外部に通知する第1の診断フェーズと、受信機
への入力信号と局部発振出力とを混合して、中間周波数
帯の信号を生成するダウンコンバートで必要となるPL
L回路が正しく同期を確立できるか否かを診断して、当
該診断の結果を外部に通知する第2の診断フェーズと、
ダウンコンバートにより生成された中間周波数帯の信号
をQPSK復調して、マスターフレームを再生するQP
SK復調処理で必要となるQPSK復調器が正しく同期
を確立できるか否かを診断して、当該診断の結果を外部
に通知する第3の診断フェーズと、QPSK復調処理に
より再生されたマスターフレームの先頭を検出するフレ
ーム同期処理において、当該先頭が正しく検出されるか
否かを診断して、当該診断の結果を外部に通知する第4
の診断フェーズと、フレーム同期処理により先頭が検出
された各マスターフレームに基づいてオーディオデータ
フレームが再生された後に、再生されたオーディオデー
タフレームの先頭を検出するチャンネル同期処理におい
て、当該先頭が正しく検出されるか否かを診断して、当
該診断の結果を外部に通知する第5の診断フェーズと、
ユーザインターフェースである操作キーが正しく動作す
るか否かを診断する第6の診断フェーズと、QPSK復
調器に入力される中間周波数帯の信号のC/N値(Ca
rrierto Noise Ratio)を複数回検
出して、検出された各C/N値の平均値を算出し、算出
された平均値に基づいて、受信機の受信感度の良し悪し
を診断する第7の診断フェーズとを含み、第1〜第4の
診断フェーズはそれぞれ、第6および第7の診断フェー
ズにおいて生じる空き時間を用いて行われる、自己診断
方法。
【0011】第1の発明では、受信機は、異常箇所を自
己診断するために、第1〜第7の診断フェーズを行う。
第6の診断フェーズでは人間によるキー操作が要求され
るので、受信機は、たとえ、高速に動作できても、キー
操作を待機する必要がある。また、第7の診断フェーズ
では、時々刻々と変動する受信感度の良し悪しを正確に
診断するためには、ある程度の時間をおいてC/N値を
検出する必要がある。そのため、受信機は、C/N値を
得てから、次のC/N値を得るまで待機する必要があ
る。したがって、第6および第7の診断フェーズだけを
行うと仮定した場合には、受信機は待機状態になりやす
く、受信機が動作しない時間(つまり空き時間)が生じ
る。そこで、第1の発明によれば、第6および第7の診
断フェーズにおいて生じる空き時間を利用して、第1か
ら第4の診断フェーズが行われる。したがって、受信機
は、時間を有効利用して、多くの診断処理を実行でき
る。これによって、受信機は、自身を構成する各部が正
常か否かを高速に診断することができるようになる。ま
た、受信機は、各診断フェーズにおいて、自身の構成各
部が正常か異常かを自動的に診断して、その診断結果を
外部に通知する。これによって、検査者は、受信機の異
常箇所を確実に知ることができる。
【0012】第2の発明は第1の発明に従属しており、
受信機は、デジタル放送信号を模擬した信号を発生する
信号発生器を接続できるように構成されており、第2の
診断フェーズでは、受信機への入力信号として、信号発
生器により発生された模擬信号が用いられる。
【0013】周知のように、信号発生器は、厳密な検査
を行う際によく用いられる。第2の発明では、受信機
は、信号発生器により生成される模擬信号に基づいて、
自身を構成する各部に異常が生じているか否かを診断す
る。これによって、受信機は、自身の構成各部が正常か
異常かを、より確実にかつ自動的に診断することができ
るようになる。
【0014】第3の発明は第1の発明に従属しており、
受信機は、デジタル放送信号を受信するために、アンテ
ナを接続できるように構成されており、第2の診断フェ
ーズでは、受信機への入力信号として、アンテナを通じ
て入力されたデジタル放送信号が用いられる。
【0015】受信機は通常時、デジタル放送信号を受信
して、音声を出力する。第3の発明では、受信機は、内
部に異常が生じているか否かを、デジタル放送信号を用
いて診断する。したがって、受信機は、第3の発明にお
いて述べた高価な信号発生器を用いることなく、各診断
フェーズを行うことができる。これによって、受信機に
関連して必要となる設備投資を削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る受信機Rxの全体構成を示すブロック図である。図1
において、受信機Rxは、入力端子1と、チューナ2
と、PLL同期検出器3と、QPSK復調部4と、CH
復号部5と、MPEG復号器6と、D/A変換器7と、
低周波アンプ8と、スピーカ9と、ミュート用の第1の
スイッチ10と、電源11と、電源用の第2のスイッチ
12と、第1の安定化電源部13と、第2の安定化電源
部14と、電圧検出器15と、動作モード選択器16
と、操作キー17と、表示器18と、制御部19とを備
える。チューナ2はPLL回路20を含む。なお、チュ
ーナ2は、他にも様々な構成を含むが、本願に特有の自
己診断モード(後述)の本質には直接関係ない。そのた
め、PLL回路20以外の構成の図示は省略される。Q
PSK復調部4は、QPSK復調器21と、QPSK同
期検出器22と、C/N検出器23とを含む。CH復号
部5は、CH復号器24と、フレーム同期検出器25
と、CH同期検出器26とを含む。制御部19は、図2
〜図9のフローチャートに示される処理手順に従って動
作して、以下に説明する「工場用の自己診断モード」、
「通常動作モード」、「サービス用の自己診断モード」
を制御する。
【0017】1.工場用の自己診断モード まず、工場の検査者は、出荷段階の品質検査において、
工場用の自己診断モードの準備を行う。図1の入力端子
1には、信号発生器(図示せず)が接続される。次に、
動作モード選択器16について説明する。動作モード選
択器16は、2個のスイッチ(図示せず)と、2個の端
子AおよびB(図1参照)とを有する。2個のスイッチ
の一方は端子Aと接続される。また、2個のスイッチの
他方は端子Bと接続される。2個のスイッチはオン/オ
フされる。上述した3種類のモードは、図10に示すよ
うに、このオン/オフの組み合わせにより示される。な
お、図10では、端子Aと接続されたスイッチはスイッ
チAと記され、端子Bと接続されたスイッチはスイッチ
Bと記されている。また、「0」は、各スイッチAがオ
フ、またはスイッチBがオフであることを示し、「1」
は、スイッチAがオン、またはスイッチBがオンである
ことを示している。 スイッチAが「1」(オン)であって、かつスイッチ
Bが「0」(オフ)の場合は、工場用の自己診断モード
を意味する。スイッチAが「0」(オフ)であって、
かつスイッチBが「1」(オン)の場合、サービス用の
自己診断モードを意味する。スイッチA、Bの両方が
「1」(オン)の場合、通常動作モードを意味する。検
査者は、以上の動作モード選択器16を操作して、今か
ら実行されるモードとして、受信機Rxが工場用の自己
診断モードを実行するように設定する。
【0018】また、図1の第2のスイッチ12がオンに
設定されると、電源電圧Vccが第2の安定化電源部14
に供給される。第2の安定化電源部14では、供給され
た電源電圧Vccに基づいて駆動電圧Vt 、Va およびV
d が生成される。駆動電圧V t はチューナ2を動作させ
る。駆動電圧Va は、QPSK復調部4およびD/A変
換器7を動作させる。駆動電圧Vd は、CH復号部5お
よびMPEG復号器6を動作させる。これによって、受
信機Rxが動作を開始する。また、工場用の自己診断モ
ードでは音声が出力される必要がないので、現時点で
は、第1のスイッチ10はオフにされる。そのため、低
周波アンプ8は動作せず、受信機Rxはミュート状態に
なる。
【0019】以上の準備が整うと、制御部19は、今回
実行すべきモードを判定する。つまり、動作モード選択
器16のスイッチAおよびBの状態が読み取られる(図
2;ステップS1)。制御部19は、読み取った動作モ
ード選択器16の状態が工場用のものを示しているか否
かを判断する(ステップS2)。現時点では、この状態
は工場用の自己診断モードを示すので、制御部19はス
テップS3に進む。一方、工場用のもの以外の場合、制
御部19は、後述するステップS23に進む。
【0020】ところで、受信機Rxが有する記憶領域に
は、図11に示すような終了フラグF14、F20、F21
よびFFRAME が予め準備されている。終了フラグF
14は、「0」または「1」に制御部19によって設定さ
れ、第2の安定化電源部14の診断フェーズが終了した
か否かを示す。同様に、終了フラグF20は、PLL回路
20の診断フェーズが終了したか否かを示す。終了フラ
グF21は、QPSK復調器21の診断フェーズが終了し
たか否かを示す。終了フラグFFRAME は、CH復号器2
4におけるフレーム同期処理の診断フェーズが終了した
か否かを示す。制御部19は、ステップS3において、
図11(a)に示すように、各終了フラグF14、F20
21およびFFRAME を「0」に設定する(ステップS
3)。これによって、いずれの診断フェーズも終了して
いないことが表される。
【0021】ここで、操作キー17について説明する。
操作キー17には、図12(a)のように、各種のキー
が含まれる。これらのキーを構成するために、コネクタ
が用いられたり、半田付けがされていたりする。しか
し、工場出荷の段階で、コネクタの接触不良が発生した
り、半田の接続不良が生じたりする場合がある。かかる
異常を有する受信機Rxは出荷されてはならない。その
ため、制御部19は、操作キー17が正常か異常かを診
断する必要がある。そこで、制御部19は、以下に説明
する操作キー17の診断フェーズを実行する。
【0022】1−1.操作キー17の診断フェーズ 本診断フェーズにおいて、制御部19は、最初に、予め
定められたメッセージを表示器18に表示する等して、
全てのキーを操作するように検査者を促す。検査者は、
メッセージに応答して各キーを操作する。操作キー17
は、操作されたキーを特定する信号を生成する。制御部
19は操作されたキーの入力を取り込む(ステップS
4)。つまり、制御部19は、操作キー17により生成
された信号を受け取る。制御部19は、キー入力を取り
込めた場合(ステップS5)、操作されたキーを識別し
て、表示器18に表示させる(ステップS6)。例え
ば、図12(b)のように、「B」というキーが検査者
により操作された場合、操作キー17は、「B」という
キーを特定する信号SB を生成する。生成された信号S
B は制御部19により取り込まれる。制御部19は、取
り込んだ信号SB を識別して、キー「B」が操作された
旨を表示器18に表示させる。なお、図12(b)中、
操作済みのキーは実線で示され、未操作のキーはドット
により示される。
【0023】制御部19は、ステップS6の終了後、ま
たは、ステップS5でキー入力を取り込めなかった場
合、操作キー17の診断フェーズから一旦抜けて、図3
のステップS7に進む。次に、制御部19は、第2の安
定化電源部14の診断フェーズが実行済みか否かを判断
する(ステップS7)。ステップS7において、制御部
19は、上述した終了フラグF14を参照する。現時点で
は、終了フラグF14はステップS3以降「0」のままで
あるから、制御部19は、第2の安定化電源部14の診
断フェーズが実行済みでないと判断して、ステップS8
に進む。
【0024】1−2.第2の安定化電源部14の診断フ
ェーズ ところで、チューナ2が正しく動作するためには、その
動作電圧は適正な範囲に入っている必要がある。今、チ
ューナ2の動作電圧の下限値および上限値をV MIN1およ
びVMAX1と仮定する。この仮定下では、チューナ2の駆
動電圧Vt は、VMIN1≦Vt ≦VMAX1を満たす必要があ
る。同様に、駆動電圧Va およびVd は、VMIN2≦Va
≦VMAX2およびVMIN3≦Vd ≦VMAX3を満たす必要があ
る。なお、本実施形態では、便宜上、QPSK復調部4
およびD/A変換器7の動作電圧は同一とするが、両動
作電圧は同一であるとは限らない。このことは、CH復
号部5およびMPEG復号器6の動作電圧にも当てはま
る。しかし、第2の安定化電源部14が正確な駆動電圧
t 、Va またはVd を生成できない場合がある。つま
り、VMIN1≦Vt ≦VMAX1、VMIN2≦Va ≦VMAX2、ま
たはVMIN3≦Vd ≦VMAX3の不等式が満たされない場合
がある。かかる異常を有する受信機Rxもまた、工場出
荷されてはならない。
【0025】そこで、受信機Rxは、ステップS8の第
2の安定化電源部14の診断フェーズを実行する。本診
断フェーズでは、電圧検出器15の検出結果が用いられ
る。電圧検出器15は、図13のように、スイッチ27
とA/D変換器28とを有する。スイッチ27は、第2
の安定化電源部14と接続されている。スイッチ27
は、駆動電圧Vt 、Va およびVd の内、制御部19が
指定したものを選択的に受け取って、A/D変換器28
にそのまま出力する。A/D変換器28は、入力された
アナログ量の駆動電圧Vt 、Va またはVd をデジタル
量のものに変換、つまり数値化する。数値化された駆動
電圧Vt 、Va またはVd は、検出結果として制御部1
9により取り込まれる。
【0026】以下、図5に示されるフローチャートを参
照して、本診断フェーズ(図3のステップS8)の詳細
な処理手順を説明する。図5のステップS81におい
て、制御部19は、電圧検出器15のスイッチ27を切
り替えて、駆動電圧Vt 、VaおよびVd のいずれかを
指定する。これによって、指定された駆動電圧Vt 、V
a またはVd はスイッチ27を通じてA/D変換器28
にそのまま入力される。入力された駆動電圧Vt 、Va
またはVd は、A/D変換器28により数値化された後
に、制御部19により取り込まれる(ステップS8
1)。次に、取り込まれた駆動電圧Vt 、Va またはV
d が、VMIN1≦Vt ≦VMAX1、VMIN2≦Va ≦VMAX2
またはVMIN3≦Vd ≦VMAX3を満たすか否かが判断され
る(ステップS82)。不等式を満たさない場合、制御
部19は、図14(a)に示された「VOLT NG」
のように、第2の安定化電源部14が生成した駆動電圧
が異常である旨を表示器18に表示させる(ステップS
83)。例えば、ステップS81で、駆動電圧Vt が指
定されたと仮定する。この仮定下では、ステップS82
で、数値化された駆動電圧Vt がVMIN1≦Vt ≦VMAX1
を満たすか否かが判断される。不等式が満たされない場
合、ステップS83で、第2の安定化電源部14の異常
が検査者に通知される。
【0027】一方、ステップS82において、不等式を
満たす場合、全ての駆動電圧Vt 、Va およびVd が指
定されたか否かが判断される(ステップS84)。制御
部19は、未指定のものがある場合、ステップS81に
戻り、未選択の駆動電圧Vt、Va またはVd を指定し
て、本診断フェーズを続行する。一方、全ての駆動電圧
t 、Va およびVd が指定済みの場合、第2の安定化
電源部14は正常であり、制御部19は本診断フェーズ
の終了してもよいと判断する。そのため、終了フラグF
14は、図11(b)のように「1」に設定され(ステッ
プS85)、これによって、第2の安定化電源部14の
診断フェーズが終了した旨が表される。さらに、次のP
LL回路20の診断フェーズの準備が行われる(ステッ
プS86)。ステップS86では、図示しないタイマが
リセット、つまり時間tE が0に設定され、タイマは時
間tE の測定を開始する。制御部19は、ステップS8
6が終了すると、第2の安定化電源部14の診断フェー
ズを、つまり図3のステップS8を終了する。
【0028】以上、本診断フェーズでは、駆動電圧
t 、Va およびVd が適正な範囲に入っているか否か
が判断される。表示器18は、適正な範囲にない駆動電
圧Vt 、Va およびVd が検出されると、第2の安定化
電源部14の異常を検査者に通知する。これによって、
検査者は、かかる異常を有する受信機Rxの出荷を禁止
することができる。
【0029】さて、ステップS8が終了すると、制御部
19は、図2のステップS4に、つまり操作キー17の
診断フェーズに戻ることとなる。そのため、検査者がキ
ーを操作し、かつ操作キー17の入力があった場合に
は、表示器18には、操作されたキーが表示される(ス
テップS4〜S6)。その後、制御部19は、終了フラ
グF14を参照して、第2の安定化電源部14の診断フェ
ーズが実行済みか否かを判断する(図3;ステップS
7)。終了フラグF14はステップS85以降「1」であ
るから、制御部19は、第2の安定化電源部14の診断
フェーズが実行済みであると判断して、ステップS9に
進む。次に、制御部19は、PLL回路20の診断フェ
ーズが実行済みか否かを判断する(ステップS9)。ス
テップS9において、制御部19は、上述した終了フラ
グF20を参照する。現時点では、終了フラグF20はステ
ップS3以降「0」のままであるから、制御部19は、
PLL回路20の診断フェーズは実行済みでないと判断
して、ステップS10に進む。
【0030】1−3.PLL回路20の診断フェーズ 入力端子1には信号発生器が接続されている。信号発生
器は、前述したデジタル放送信号SDBを模擬した信号S
SUM を発生する。模擬信号SSUM は、マスターフレーム
β(図19(b)参照)で、互いの位相が直交関係にあ
る2つのキャリアを変調(QPSK変調)したものであ
る。模擬信号SSUM は、入力端子1を介してチューナ2
に入力される。チューナ2において、入力された模擬信
号SSUMと電圧制御発振器等から局部発振出力とが周波
数混合され、当該模擬信号SSUMがダウンコンバートさ
れる。これによって、中間周波数帯の信号SIFにダウン
コンバートされる。局部発振出力の周波数および位相
は、PLL回路20により、図示しない水晶発振器等で
生成される基準周波数および基準位相に同期させられ
る。ここで、以下、PLL回路20の動作開始から同期
確立までの時間をロック時間tL1と称する。ロック時間
L1は、製造された受信機Rxを実際に動作させれば得
られる。ロック時間tL1は、基準時間tR1の基礎とな
る。基準時間tR1は、必要な時間余裕tM1(tM1>0)
をロック時間tL1に加算して得られる。例えば、tM1
してtL1が選ばれた場合、tR1は2*tL1である。した
がって、正常なPLL回路20は、基準時間tR1の期間
内に必ず同期を確立する。しかし、PLL回路20もま
た品質検査の段階で故障している場合がある。故障した
PLL回路20は動作開始から基準時間tR1までに同期
を確立できない。故障したPLL回路20を有する受信
機Rxは出荷には不適格である。
【0031】そこで、受信機Rxは、ステップS10の
PLL回路20の診断フェーズを実行する。本診断フェ
ーズではPLL同期検出器3の検出結果が用いられる。
PLL同期検出器3はPLL回路20と接続される。P
LL同期検出器3は、PLL回路20で同期が確立され
たか否かを検出する。同期確立が検出された時、その旨
を示す検出結果がPLL同期検出器3から出力される。
この検出結果は制御部19により取り込まれる。
【0032】以下、図6に示されるフローチャートを参
照して、本診断フェーズ(図3のステップS10)の詳
細な処理手順を説明する。図6において、まず、サービ
ス用の自己診断モードが現在実行中であるか否かが判断
される(ステップS101)。現時点では、工場用のも
のが実行中であるから、制御部19はステップS102
に進む。なお、サービス用の自己診断モードが実行中の
場合、制御部19は後述するステップS108に進む。
【0033】上述の模擬信号SSUM は周波数fc1を中心
周波数とする占有周波数帯Bc1に含まれる、と仮定す
る。また、検査者は、操作キー17を操作して、模擬信
号SSU M の占有周波数帯域Bc1を選択し入力している。
操作キー17は、検査者の入力に応答して、占有周波数
帯域Bc1を特定する信号Sc1を制御部19に送信する。
制御部19は、この受信信号Sc1に基づいて、周波数制
御データDFREQを送出し(ステップS102)、これに
よって、チューナ2の受信周波数帯が占有周波数帯Bc1
に設定される。その結果、チューナ2は模擬信号SSUM
の受信を開始して、上述のダウンコンバートを行う。次
に、PLL同期検出器3の検出結果が取り込まれる(ス
テップS103)。制御部19は、取り込んだ検出結果
に基づいて、PLL回路20で同期が確立されているか
否かを判断する(ステップS104)。
【0034】同期が未確立の場合、制御部19は、所定
の記憶領域に予め格納されている基準時間tR1を取り出
す。さらに、制御部19は、タイマが現在指示する値t
E を得る。値tE は、ステップS86(図5参照)が終
了してからの経過時間である。制御部19は、基準時間
R1および経過時間tE を比較して、tE >tR1である
かを判断する(ステップS105)。tE >tR1でない
場合、基準時間tR1の期間中に、PLL回路20におい
て同期が確立されるかも知れないので、制御部19は、
一旦、本診断フェーズから抜けて、上述した操作キー1
7の診断フェーズに戻る。この時、検査者がキー操作を
し、かつ操作キー17の入力があった場合には、表示器
18には、操作されたキーが表示される(ステップS4
〜S6)。その後、制御部19は、図3のステップS7
を実行した後、終了フラグF20を参照して、PLL回路
20の診断フェーズが実行済みか否かを判断する(ステ
ップS9)。終了フラグF20は「0」であるから、再
度、PLL回路20の診断フェーズ(ステップS10)
が実行される。
【0035】一方、ステップS105において、tE
R1である場合は、PLL回路20では、基準時間tR1
の期間中に同期が確立されないことを示す。つまり、P
LL回路20が異常である。そのため、制御部19は、
図14(b)に示す「PLLNG」のように、PLL回
路20が異常である旨を表示器18に表示させる(ステ
ップS106)。以上のように本診断フェーズによれ
ば、PLL回路20が正常か異常かが診断される。PL
L回路20の異常が検出された場合、表示器18はその
旨を検査者に通知する。これによって、検査者は、かか
る異常を有する受信機Rxの出荷を禁止することができ
る。
【0036】また、ステップS104において、同期が
確立済みの場合、PLL回路20は正常であると診断し
て、本診断フェーズを終了してもよいと判断する。その
ため、終了フラグF20が、図11(c)のように「1」
に設定される(ステップS107)。さらに、次のQP
SK復調器21の診断フェーズの準備が行われる(ステ
ップS108)。つまり、制御部19は、時間tE の測
定をタイマに開始させる。制御部19は、ステップS1
08が終了すると、PLL回路20の診断フェーズから
抜ける。
【0037】さて、以上のステップS10が終了する
と、制御部19は、図2のステップS4に戻る。検査者
がキーを操作し、かつ操作キー17からの入力があった
場合には、表示器18には、操作されたキーが表示され
る(ステップS4〜S6)。その後、制御部19は、終
了フラグF14およびF20がそれぞれ「1」であるから、
ステップS11に進む。制御部19は、上述した終了フ
ラグF21を参照して、QPSK復調器21の診断フェー
ズが実行済みか否かを判断する(ステップS11)。現
時点で、制御部19は、終了フラグF21は「0」である
から、この診断フェーズが未実行であると判断して、制
御部19はステップS12に進む。
【0038】1−4.QPSK復調器21の診断フェー
ズ 図1において、信号SIFはQPSK復調器21に入力さ
れる。QPSK復調器21は、入力信号SIFに対して同
期復調(同期検波)、つまりQPSK復調を行う。これ
によって、ベースバンドの信号SBB、つまりマスターフ
レームβ(図19(b)参照)が再生される。上記同期
復調もまた、チューナ2におけるダウンコンバートと同
様である。したがって、QPSK復調器21の内部にも
PLL回路(PLL回路20とは別個のもの)が備えら
れる。つまり、QPSK復調器21でも、局部発振出力
の周波数および位相が、水晶発振器等から出力される基
準信号の周波数および位相に同期させられる。ここで、
QPSK復調器21の動作開始から同期確立までの時間
をロック時間tL2と称する。ロック時間tL2は、製造さ
れた受信機Rxを実際に動作させれば得られる。ロック
時間tL2は基準時間tR2の基礎となる。基準時間t
R2は、基準時間tR1と同様に、必要な時間余裕t M2をロ
ック時間tL2に加算して得られる。
【0039】しかし、QPSK復調器21の動作開始か
ら基準時間tR2までに同期が確立されない場合、当該Q
PSK復調器21は故障している。故障したQPSK復
調器21を有する受信機Rxは出荷不適格である。そこ
で、制御部19は、ステップS12のQPSK復調器2
1の診断フェーズを実行する。本診断フェーズでは、Q
PSK同期検出器22の検出結果が用いられる。QPS
K同期検出器22は、PLL同期検出器3と同様の構成
で実現される。QPSK同期検出器22は、QPSK復
調器21と接続され、当該QPSK復調器21において
同期が確立されたか否かを検出する。同期が確立された
時、QPSK同期検出器22はその旨を示す検出結果を
生成する。この検出結果は制御部19により取り込まれ
る。
【0040】以下、図7に示されるフローチャートを参
照して、本診断フェーズ(図3のステップS12)の詳
細な処理手順を説明する。図6において、制御部19
は、QPSK同期検出器22の検出結果を取り込む(ス
テップS121)。制御部19は、取り込んだ検出結果
が、QPSK同期検出器22で同期が確立されたことを
示しているか否かを判断する(ステップS122)。同
期が未確立の場合、制御部19は、所定の記憶領域に予
め格納されている基準時間tR2を取り出す。さらに、制
御部19はタイマの値tE を得る。値tE は、ステップ
S108の終了時を起算点とする経過時間である。その
後、基準時間tR2および経過時間tE が比較され、tE
>tR2であるか否かが判断される(ステップS12
3)。tE >tR2でない場合、制御部19は、一旦、本
診断フェーズから抜けて、図2のステップS4に戻る。
そのため、検査者がキーを操作し、かつ操作キー17の
入力があった場合、表示器18には、操作されたキーが
表示される(ステップS4〜S6)。その後、制御部1
9は、図3のステップS7およびS9を実行した後、終
了フラグF21が「0」でないから、QPSK復調器21
の診断フェーズ(ステップS12)に戻る。
【0041】一方、ステップS123において、tE
R2である場合は、QPSK復調器21が基準時間tR2
の期間内に同期を確立できないことを示す。そのため、
制御部19は、図14(c)に示す「QPSK NG」
のように、QPSK復調器21が異常である旨を表示器
18に表示させる(ステップS124)。本診断フェー
ズによって、制御部19は、QPSK復調器21が正常
か異常かを診断することができる。QPSK復調器21
の異常が検出された場合、表示器18はその旨を検査者
に通知する。これによって、検査者は、かかる異常を持
つ受信機Rxの出荷を禁止することができる。
【0042】また、ステップS122で同期が確立され
ている場合、QPSK復調器21が正常であるから、制
御部19は、本診断フェーズを終了しても良いと判断す
る。そのため、終了フラグF21が図11(d)のように
「1」に設定される(ステップS125)。さらに、次
のフレーム同期の診断フェーズの準備が行われる(ステ
ップS126)。つまり、タイマは時間tE の測定を開
始する。さらに、後の受信感度の診断フェーズの準備が
行われる(ステップS127)。受信感度の診断フェー
ズでは、C/N検出器23により検出されたC/N値が
用いられる。C/N値は時々刻々と変動するので、受信
機Rxは、C/N値を何回か測定して、それらの平均値
C/NAVE を算出する。この測定回数をカウントするた
めに、受信機Rx内にはカウンタ(図示せず)が設けら
れる。ステップS127では、カウンタの値iC/N
「0」に設定される。制御部19は、ステップS127
が終了すると、本診断フェーズ(図3のステップS1
2)から抜ける。
【0043】さて、以上のステップS12が終了する
と、制御部19は、図2のステップS4に戻る。そのた
め、検査者がキーを操作し、かつ操作キー17の入力が
あった場合、表示器18には、操作されたキーが表示さ
れる(ステップS4〜S6)。その後、制御部19は、
ステップS7、S9およびS11を実行して、ステップ
S13に進む。制御部19は、終了フラグFFRAME を参
照して、フレーム同期処理の診断フェーズが実行済みか
否かを判断する(ステップS13)。現時点では、終了
フラグFFRAME が「0」であるから、制御部19は、C
H復号器24のフレーム同期処理の診断フェーズは実行
済みでないと判断して、ステップS14に進む。
【0044】1−5.CH復号器24の診断フェーズ 図1に示すように、QPSK復調器21により再生され
たマスターフレームβ(ベースバンド信号SBB)が順次
的にCH復号器24に入力される。CH復号器24は、
入力された各マスターフレームβの先頭を識別するため
に、当該マスターフレームβからフレーム同期情報(図
19(b)参照)を検出する。以下、この検出処理をフ
レーム同期処理と称する。CH復号器24がフレーム同
期処理を開始してからフレーム同期が確立されるまでの
時間を同期時間tFSと称す。同期時間tFSは、製造され
た受信機Rxを実際に動作させれば得ることができる。
同期時間tFSは、基準時間tR3の基礎となる。基準時間
R3は、基準時間tR1と同様に、必要な時間余裕tM3
同期時間tFSに加算して得られる。
【0045】しかし、動作開始から基準時間tR3までに
フレーム同期が確立されない場合、CH復号器24は故
障している。故障したCH復号器24を有する受信機R
xは出荷不適格である。そこで、制御部19は、ステッ
プS14のフレーム同期処理の診断フェーズを実行す
る。本診断フェーズでは、フレーム同期検出器25の検
出結果が用いられる。フレーム同期検出器25は、CH
復号器24と接続されており、当該CH復号器24がフ
レーム同期を確立したか否かを検出する。フレーム同期
が確立されると、その旨を示す検出結果が生成される。
この検出結果は制御部19により取り込まれる。 1−5−1.フレーム同期の診断フェーズ 以下、図8に示されるフローチャートを参照して、本診
断フェーズ(図3のステップS14)の詳細な処理手順
を説明する。図8において、制御部19は、C/N検出
器23の検出結果を取り込み(ステップS141)、内
部の記憶領域に保持する。次に、カウンタの値iC/N
「1」だけインクリメントされる(ステップS14
2)。ここで、注意を要するのは、ステップS141お
よびS142は、受信感度の診断フェーズに含まれるス
テップである。QPSK復調器21で同期が確立された
後であれば、C/N値を検出することが可能となる。そ
のため、本実施形態では、ステップS141およびS1
42をQPSK復調器21の診断フェーズの直後に行っ
ている。つまり、受信感度の診断フェーズの開始時を最
も早くしていることとなる。その結果、受信感度の診断
フェーズの終了が最も早くなる。これによって、工場用
の診断モードが短時間で行えるようになる。
【0046】ステップS142の後、制御部19は、フ
レーム同期検出器25の検出結果を得る(ステップS1
43)。制御部19は、次に、得られた検出結果に基づ
いて、CH復号器24でフレーム同期が確立されたか否
かを判断する(ステップS144)。フレーム同期が未
確立の場合、制御部19は、所定の記憶領域に予め格納
されている基準時間tR3を取り出す。さらに、制御部1
9はタイマの値tE を得る。値tE は、ステップS12
6の終了時を起算点とする経過時間である。さらに、基
準時間tR3および経過時間tE が比較され、tE >tR3
であるか否かが判断される(ステップS145)。tE
>tR3でない場合、制御部19は、本診断フェーズから
一旦抜けて、図2のステップS4に戻る。そのため、検
査者がキーを操作し、かつ操作キー17の入力があった
場合、表示器18には、操作されたキーが表示される
(ステップS4〜S6)。その後、制御部19は、図3
のステップS7、S9、S11およびS13を実行し
て、フレーム同期処理の診断フェーズ(ステップS1
4)に戻る。
【0047】一方、ステップS145において、tE
R3である場合は、CH復号器24が基準時間tR3の期
間内にフレーム同期を確立できないことを示す。かかる
場合、制御部19は、CH復号器24が故障しているこ
とが分かり、図14(d)に示す「FRAME NG」
のように、CH復号器24のフレーム同期処理が異常で
ある旨を表示器18に表示させる(ステップS14
6)。以上のように、本診断フェーズでは、表示器18
は、フレーム同期処理の異常が検出された場合、その旨
を検査者に通知する。これによって、検査者は、かかる
異常を有する受信機Rxの出荷を禁止することができ
る。
【0048】また、ステップS144において、フレー
ム同期が確立済みの場合、フレーム同期処理は正常であ
るから、制御部19は、本診断フェーズを終了しても良
いと判断する。そのため、終了フラグFFRAME が図11
(e)のように「1」に設定される(ステップS14
7)。さらに、制御部19は、後のチャンネル同期の診
断フェーズの準備を行う(ステップS148)。つま
り、タイマは、時間tE の測定を開始する。ところで、
検査者は、操作キー17を操作して、受信チャンネルを
選択し入力している。操作キー17は、検査者の入力に
応答して、受信チャンネルを特定する信号SCHを制御部
19に送信する。制御部19は、ステップS148にお
いてさらに、この受信信号SCHに基づいて、受信チャン
ネルを特定するためのCH制御データDCHを生成する。
CH制御データDCHは、CH復号器24に送信される。
これによって、各マスターフレームβ(図19(b)参
照)に含まれるものの内、再生すべきオーディオデータ
フレームαが指定される。
【0049】制御部19は、ステップS148が終了す
ると、フレーム同期処理の診断フェーズから抜ける。制
御部19は、図3のステップS14が終了すると、図2
のステップS4に戻る。そのため、検査者がキーを操作
し、かつ操作キー17の入力があった場合には、表示器
18には、操作されたキーが表示される(ステップS4
〜S6)。その後、制御部19は、ステップS7、S9
およびS11を実行した後、終了フラグFFRAME
「1」であるから、ステップS15に進む。
【0050】1−5−2.チャンネル同期の診断フェー
ズ CH復号器24には、上述のように、受信チャネルが指
定されている。CH復号器24は、受信チャンネルのデ
ータブロックを、入力された各マスターフレームβから
抜き出す。CH復号器24は、抜き出したデータブロッ
クを並び替えて、オーディオデータフレームα(図19
(a)参照)を再生する。その後、CH復号器24は、
オーディオデータフレームαの先頭を識別するために、
当該オーディオデータフレームα(図18参照)に含ま
れるCH同期情報を検出する。以下、この検出処理をチ
ャンネル同期処理と称する。CH復号器24は、検出さ
れたCH同期情報に基づいて、オーディオデータフレー
ムαを、先頭からMPEG復号器6に出力する。CH復
号器24がチャンネル同期処理を開始してからチャンネ
ル同期が確立されるまでの時間を同期時間tCSと称す。
同期時間tCSもまた、製造された受信機Rxを実際に動
作させれば得ることができる。同期時間tCSは、基準時
間tR4の基礎となる。基準時間tR4は、基準時間tR1
同様に、必要な時間余裕tM4を同期時間tCSに加算して
得られる。
【0051】しかし、動作開始から基準時間tR4までに
チャンネル同期が確立されない場合、CH復号器24は
故障している。故障したCH復号器24を有する受信機
Rxは出荷不適格である。そこで、制御部19は、ステ
ップS15のチャンネル同期の診断フェーズを実行す
る。本診断フェーズでは、CH同期検出器26の検出結
果が用いられる。ここで、CH同期検出器26は、CH
復号器24と接続されており、CH復号器24がチャン
ネル同期を確立したか否かを検出する。CH同期検出器
26は、フレーム同期が確立されると、その旨を示す検
出結果を生成する。この検出結果は制御部19により取
り込まれる。
【0052】以下、図9に示されるフローチャートを参
照して、本診断フェーズ(図3のステップS15)の詳
細な処理手順を説明する。図9において、制御部19
は、C/N検出器23の検出結果を取り込み(ステップ
S151)、内部の記憶領域に保持する。次に、カウン
タの値iC/N が「1」だけインクリメントされる(ステ
ップS152)。ステップS151およびS152もま
た、ステップS141およびS142と同様に、受信感
度の診断フェーズに含まれるステップである。
【0053】その後、制御部19は、CH同期検出器2
6の検出結果を得る(ステップS153)。制御部19
は、得られた検出結果に基づいて、CH復号器24がフ
レーム同期を確立したか否かを判断する(ステップS1
54)。フレーム同期が未確立の場合、制御部19は、
所定の記憶領域に予め格納されている基準時間tR4を取
り出す。さらに、制御部19はタイマの値tE を得る。
値tE は、ステップS126の終了時を起算点とする経
過時間である。さらに、基準時間tR4および経過時間t
E が比較され、tE >tR4であるか否かが判断される
(ステップS155)。
【0054】tE >tR4である場合は、CH復号器24
が基準時間tR4の期間内にチャンネル同期を確立できな
いことを示す。かかる場合、制御部19は、CH復号器
24が故障していることが分かり、図14(e)に示す
「CH NG」のように、CH復号器24のチャンネル
同期処理が異常である旨を表示器18に表示させる(ス
テップS156)。以上のように、本診断フェーズにお
いて、表示器18は、チャンネル同期処理の異常が検出
された場合、その旨を検査者に通知する。これによっ
て、検査者は、かかる異常を有する受信機Rxの出荷を
禁止することができる。一方、ステップS155におい
てtE >tR4でない場合、または、ステップS154に
おいて同期が確立されている場合、制御部19は、本診
断フェーズから抜けて、図4のステップS16に進む。
つまり、制御部19は、受信感度の診断フェーズに遷移
する。
【0055】1−6.受信感度の診断フェーズ 図1のQPSK復調器21には、上述したように、信号
IFが入力される。入力信号SIFには、キャリア電力
(C)と雑音電力(N)とが含まれる。C/N検出器2
3は、キャリア電力(C)と雑音電力(N)との比、つ
まりC/N値を検出する。このC/N値は、受信機Rx
における電波の受信感度を示す。このC/N値が悪い場
合、受信機Rxは出荷するには不適格なものとなる。そ
こで、制御部19は、受信感度の診断フェーズを実行し
て、受信感度の良し悪しを検出して検査者に通知する。
図4において、制御部19は、値iC/N が予め定められ
た値ithに達したか否か、つまり、iC/N ≧ithが満た
されるか否かを判断する(ステップS16)。つまり、
C/N値の測定が必要な回数ith行われたか否かが判断
される。iC/N ≧ithでない場合、制御部19は、C/
N値の測定がさらに必要と判断して、本診断フェーズか
ら一旦抜ける。つまり制御部19は、図2のステップS
4に戻る。そのため、検査者がキーを操作し、かつ操作
キー17の入力があった場合、表示器18には、操作さ
れたキーが表示される(ステップS4〜S6)。その
後、制御部19は、図3のステップS7、S9、S1
1、S13、およびステップS15を介して、ステップ
S16に戻ってくる。この処理過程のステップS15で
は、C/N値の検出および値iC/Nのインクリメントが
実行される(図9のステップS151およびS15
2)。
【0056】一方、iC/N ≧ithである場合、C/N値
の検出は必要な回数(ith回)行われたこととなる。そ
のため、制御部19は、操作キー17の診断フェーズの
1ステップとして、全キーの入力を取り込んでいるか否
かを判断する(ステップS17)。全キーの入力が取り
込まれていない場合、制御部19は、ステップS4に戻
って、本診断フェーズを続行する。ここで、全キーが検
査者により操作されたにも関わらず、表示器18がいず
れかのキーを未操作として表示している場合がある。か
かるキーには、コネクタの接触不良等の異常が生じてい
る。これによって、検査者は、表示器18を参照すれ
ば、操作キー17に異常が生じていることが分かる。例
えば、図14(f)に示すように、「A」というキー
が、検査者により操作されたにも関わらず、表示器18
によって操作済みとして表示されない場合がある。これ
によって、検査者は、「A」というキーに異常が生じて
いることを知ることができる。以上のようにして、表示
器18は、操作キー17に異常が生じていることを検査
者に通知する。これによって、検査者は、かかる異常を
有する受信機Rxの出荷を禁止することができる。
【0057】一方、ステップS17において、全キーの
入力が取り込まれている場合、操作キー17に異常は生
じていないこととなるので、制御部19は、操作キー1
7の診断フェーズから抜けて、受信感度の診断フェーズ
に戻り、ith個のC/N値の平均値C/NAVE を算出す
る(ステップS18)。次に、平均値C/NAVE が予め
定められた基準値C/Nthより大きいか否かが判断され
る(ステップS19)。基準値C/Nthは、受信機Rx
の受信感度が良いか悪いかを判定するためのしきい値で
ある。平均値C/NAVE が基準値C/Nth以下であれ
ば、受信機Rxから出力される音声には雑音が多く含ま
れることになるので、当該受信機Rxは出荷するには不
適格である。C/NAVE >C/Nthでない場合、制御部
19は、図14(g)に示す「C/N NG」のよう
に、受信感度が悪い旨を表示器18に表示させる(ステ
ップS20)。つまり、表示器18は、受信感度が悪い
と判断された場合、その旨を検査者に通知する。これに
よって、検査者は、受信感度が悪い受信機Rxの出荷を
禁止することができる。一方、ステップS19におい
て、C/NAVE >C/Nthの場合は、制御部19は受信
感度が良いと判断する。その結果、制御部19は、操作
キー17、第2の安定化電源部14、PLL回路20、
QPSK復調器21、CH復号器24および受信機Rx
の受信感度に異常がないことを分かる。制御部19は、
図14(h)に示す「CHECK OK」のように、受
信機Rxの診断結果が良好である旨を表示器18に表示
させる(ステップS21)。これによって、検査者は、
正常に動作する受信機Rxの出荷のみを許可することが
できる。
【0058】以上の工場用の自己診断モードが終了する
と、制御部19は、スイッチ制御出力SWを第1のスイ
ッチ10に出力して、第1のスイッチ10をオンにす
る。これによって、電源電圧Vccが低周波アンプ8にも
供給されるので、スピーカ9は音声を出力することが可
能になる。そのため、検査者は、工場用の自己診断モー
ドの終了後に、実際に音声を聴いて、受信機Rxが正常
に音声を出力しているか否かを判断できる。以上のスイ
ッチ制御出力SWにより、さらにきめの細かい品質検査
が可能となる。最後に、検査者は、動作モード選択器1
6を操作して、受信機Rxのモードを通常動作モードに
設定する。つまり、動作モード選択器16のスイッチA
およびBの両方をオンに設定する(図10参照)。この
後、正常な受信機Rxが出荷され、ユーザの手に渡る。
【0059】2.通常動作モード ユーザは、受信機Rxにより音声を楽しむ。この時、受
信機Rxでは通常動作モードが実行される。このモード
は周知であるため、以下の通常動作モードの説明は簡素
化される。まず、ユーザは、図示しないアンテナを入力
端子1に接続する。図1の第2のスイッチ12がオンに
設定された後、動作モード選択器16のスイッチAおよ
びBの状態が読み取られる(図2;ステップS1)。次
に、制御部19は、読み取られた状態に基づいて、工場
用の自己診断モードを今から実行すべきか否かを判断す
る(ステップS2)。上述したように、工場から出荷さ
れる時、スイッチAおよびBの状態は、通常動作モード
に設定されている(図10参照)。そのため、制御部1
9は、サービス用の自己診断モードを今から実行すべき
か否かを判断する(ステップS22)。現時点では、サ
ービス用の自己診断モードが実行されないので、ステッ
プS23が実行される。
【0060】従来の技術で述べたように、ワールドスペ
ース方式による衛星放送のサービスエリアは広範囲にわ
たる。静止衛星から放送されるデジタル放送信号S
DBは、予め定められた地域毎で異なる周波数帯を占有す
る。そのため、ユーザは、本受信機Rxを使う場合、受
信エリアを設定する必要がある。この時、表示器18
は、図14(i)のように「SERVICE AREA
No.? _」と表示して、受信エリアを特定する情
報の入力を検査者に促す。また、従来の技術で述べたよ
うに、デジタル放送信号SDBには、予め定められたnチ
ャンネル分のオーディオデータが多重される。そのた
め、ユーザは、本受信機Rxでデジタル放送を楽しむ場
合、チャンネルを入力する必要がある。以上のような理
由から、ユーザは、操作キー17を操作して、受信エリ
アおよびチャンネルを指定する。操作キー17は、受信
エリアを特定する信号SAREA、およびチャンネルを特定
する信号S CHを生成する。
【0061】ステップS23において、制御部19は、
まず最初に、操作キー17により生成された信号SAREA
を得る。制御部19は、信号SAREAに基づいて生成され
る周波数制御データDFREQにより、チューナ2の受信周
波数帯を調整する。これによって、チューナ2はデジタ
ル放送信号SDBの受信を開始する。静止衛星からのデジ
タル放送信号SDBは、アンテナおよび入力端子1を介し
てチューナ2により受信され、中間周波数帯の信号SIF
にダウンコンバートされる。信号SIFは、QPSK復調
器21に出力される。QPSK復調器21は、QPSK
変調されている信号SIFをベースバンドの信号SBBに復
調して、マスターフレームβ(図19(b)参照)を再
生する。再生されたマスターフレームβはCH復号器2
4に出力される。
【0062】ところで、制御部19は、信号SAREAと共
に、チャンネルを特定するSCHを得ている。制御部19
は、信号SCHに基づいて、CH制御データDCHを生成す
る。CH制御データDCHにより、CH復号器24が復号
すべきオーディオデータフレームαが特定される。図1
9(b)に示すように、マスターフレームβは時間T2
毎に繰り返し送出される。したがって、CH復号器24
には、マスターフレームβが順次的に入力される。最初
に、CH復号器24は、フレーム同期処理を行って、入
力された各マスターフレームβの先頭を識別する。フレ
ーム同期が確立されると、CH制御データDCHにより指
定されるチャンネルのデータブロックを、各マスターフ
レームβから抜き出す。CH復号器24は、抜き出した
データブロックを並び替えて、オーディオデータフレー
ムαを再生する。CH復号器24は、チャンネル同期処
理を行った後に、オーディオデータフレームαを先頭か
らMPEG復号器6に出力する。
【0063】MPEG復号器6は、MP3によりデジタ
ル圧縮されているオーディオデータフレームαを伸長し
て生のオーディオデータを再生しD/A変換器7に出力
する。D/A変換器7は、入力されたデジタルのオーデ
ィオデータをアナログのものに変換し、アナログのオー
ディオデータを低周波アンプ8に出力する。低周波アン
プ8は、入力されたアナログのオーディオデータを増幅
して、増幅されたオーディオデータでスピーカ9を駆動
する。スピーカ9は、入力されたオーディオデータに基
づく音声を出力する。
【0064】以上のような通常動作モードにより、ユー
ザは、デジタル放送を楽しむことができる。しかし、受
信機Rxは、ユーザにより使用されている最中に故障す
る場合がある。この時、ユーザは、近所のサービスセン
タ等に、受信機Rxの修理を依頼する。この時、サービ
スセンタでは、受信機Rxの故障個所を特定する必要が
ある。そのため、受信機Rxは、以下に説明するサービ
ス用の自己診断モードを実行する。
【0065】3.サービス用の自己診断モード 上述したように、工場用の自己診断モードでは、高精度
な品質検査が要求されるため、信号発生器の模擬信号S
SUM が用いられていた。しかし、信号発生器は高価であ
る。そのため、サービスセンタ等によっては信号発生器
を持っていない場合もある。そこで、受信機Rxは、故
障個所を自己診断するためのサービス用の自己診断モー
ドにおいて、静止衛星から実際に送出されるデジタル放
送信号S DBを用いる。そのため、サービス用の自己診断
モードと工場用のものとの間には、相違点がある。以下
には、相違点のみを説明し、両モードには互いに同様の
箇所については説明を省略する。
【0066】まず、サービスセンタ等の検査者は、故障
個所を発見するために、サービス用の自己診断モードの
準備を行う。検査者は、アンテナ(図示せず)を入力端
子1に接続する。さらに、検査者は、動作モード選択器
16を操作して、今から実行されるモードとして、受信
機Rxがサービス用の自己診断モード、スイッチAを
「0」(オフ)に、さらにスイッチBを「1」(オン)
に設定する(図10参照)。
【0067】上述したように、デジタル放送信号SDB
占有周波数帯域は地域毎で異なる。そのため、受信機R
xがデジタル放送信号SDBを用いて故障個所を自己診断
する場合、検査者は、受信エリア、つまり受信機Rxが
受信すべき周波数帯域を入力する必要がある。また、デ
ジタル放送信号SDBには、予め定められたnチャンネル
分のオーディオデータが多重される。そのため、検査者
は、本受信機Rxに本診断モードを実行させるために、
いずれかのチャンネルを入力する必要がある。そのた
め、検査者は、操作キー17を操作して、受信エリアを
指定し(図14(i))、さらにチャンネルを指定す
る。操作キー17は、受信エリアを特定する信号
AREA、およびチャンネルを特定する信号SCHを生成す
る。
【0068】ステップS24において、制御部19は、
まず最初に、操作キー17により生成された信号SAREA
および信号SCHを取り込む。信号SAREAおよび信号SCH
は、制御部19の記憶領域に保持される(ステップS2
4)。この後、制御部19は、前述したステップS3を
実行する。なお、信号SAREAは、後述するPLL回路2
0の診断フェーズ(図6;ステップS108参照)で用
いられる。
【0069】サービス用の自己診断モードでは、上述し
たように、サービスエリアに向けて実際に送出されるデ
ジタル放送信号SDBが用いられる。したがって、チュー
ナ2は、サービスセンタ等の所在地に応じて、互いに占
有周波数帯域の異なるデジタル放送信号SDBを選択的に
受信する必要がある。そのため、図6に示すPLL回路
20の診断モードには、サービス用の自己診断モードを
実行中か否かを判断するためのステップS101が含ま
れている。ステップS101においてサービス用の自己
診断モードが実行中と判断されると、制御部19は、ス
テップS24で保持された信号SAREAに基づいて、周波
数制御データDFREQを生成する。前述のように、受信機
Rxにはデジタル放送信号SDBが現在供給されている。
デジタル放送信号SDBは、受信エリアに割り当てられた
周波数fc2のキャリアが図19(b)のマスターフレー
ムβでQPSK変調されたものである。そのため、デジ
タル放送信号SDBは、周波数fc2を中心周波数とする占
有周波数帯Bc2に含まれる。制御部19は、生成した周
波数制御データDFREQを送出して(ステップS10
8)、チューナ2の受信周波数帯を占有周波数帯Bc2
設定する。これによって、チューナ2はデジタル放送信
号SDBの受信を開始して、ダウンコンバートが実行され
る。ステップS108の後、制御部19は、ステップS
103に進む。
【0070】以上説明したように、受信機Rxは、通常
動作モードにおいて、、時分割多重技術およびQPSK
変調技術に基づいて生成されるデジタル放送信号SDB
受信して、音声を出力する。受信機Rxは、必要に応じ
て、2種類の自己診断モードを実行する。いずれの自己
診断モードにおいても、受信機Rxの制御部19は、当
該受信機Rxを構成する各部が正常か異常かを診断す
る。つまり、受信機Rxは自己診断を行う。これによっ
て、品質検査または故障個所の検査における、検査者の
作業負担が軽くなる。さらに、制御部19は、自身の処
理手順(図2〜図9)における、各判断ステップによ
り、構成各部が正常か異常かを確実に判断することがで
きる。
【0071】ところで、両診断モードは、操作キー1
7、第2の安定化電源部14、PLL回路20、QPS
K復調器21、フレーム同期処理、チャンネル同期処理
および受信感度を含んでいる。この内、操作キー17の
診断フェーズでは、操作キー17は、検査者が実際に操
作したキーに対応する信号を生成する。制御部19は、
操作キー17により生成された信号に基づいて、検査者
が操作したキーを表示器18に表示する。このように、
操作キー17の診断フェーズでは、人間の操作が要求さ
れるため、制御部19は、たとえ、高速に動作できたと
しても、人間の操作を待機する必要がある。また、受信
感度の良し悪しは、時間変動するC/N値に基づいて判
断される。正確に受信感度の良し悪しを判断するために
は、C/N値を何回か測定し、さらには、ある測定から
次の測定までには、有る程度時間をおくことが要求され
る。そのため、操作キー17の診断フェーズと受信感度
の診断フェーズとが単に直列的に実行したと仮定した場
合、制御部19は、双方の診断フェーズにおいて待機状
態に陥りやすくなる。つまり、空き時間が生じる。この
ような空き時間は、検査者の作業時間を短くする観点か
ら、小さくしなければならない。
【0072】そこで、本実施形態では、図2〜図9の処
理手順を実行することにより、第2の安定化電源部1
4、PLL回路20、QPSK復調器21、フレーム同
期処理、チャンネル同期処理の各診断フェーズは、図1
5にその一例を示すように、操作キー17または受信感
度の診断フェーズが実行されている間に行われる。ただ
し、図15は、工場用の自己診断モードの場合に関する
フェーズ遷移を示している。つまり、第2の安定化電源
部14、PLL回路20、QPSK復調器21、フレー
ム同期処理、チャンネル同期処理の各診断フェーズは、
制御部19において生じる空き時間を利用して行うこと
ができる。これによって、制御部19は、時間を有効利
用して、多くの診断フェーズを実行できるので、自身を
構成する各部が正常か否かを高速に診断することができ
るようになる。つまり、上述した2種類の自己診断モー
ド全体に必要とされる処理時間を短くすることができ
る。
【0073】また、受信機Rxは、信号発生器を接続で
きるように構成されている。工場用の自己診断モードで
は、信号発生器からの模擬信号SSUM が用いられる。こ
れによって、厳格な検査が要求される工場出荷段階の品
質検査に対応することができる受信機Rxを提供するこ
とができる。さらに、サービス用の自己診断モードで
は、静止衛星から送出されたデジタル放送信号SDBを用
いることができる。これによって、サービスセンタ等
は、高価な信号発生器を使うことなく、故障個所を手軽
にかつ確実に発見することができる。なお、サービスセ
ンタ等が信号発生器を有する場合には、故障個所を発見
するためであっても、工場用の自己診断モードが実行さ
れても良い。
【0074】なお、以上の実施形態では、制御部19
は、C/N値に基づいて受信感度の良し悪しを判断して
いた。しかし、C/N値は、この受信感度を表す指標の
一例である。他の例として、BER(Bit Erro
r Rate)を用いることもできる。ここで、図16
は、BERに基づいて受信感度を判断する受信機Rxの
構成を示す図である。図16の受信機は、図1のそれと
を比較すると、C/N検出器23に代えて、BER検出
器29を備える点でのみ相違する。そのため、図10
は、この相違点のみを明示的に表している。
【0075】BER検出器29は、CH復号器24と制
御部19との間に設置される。BER検出器29は、C
H復号器24の復号結果を基にBERを検出し、検出さ
れたBERを制御部19に伝える。このBERとC/N
値との間には、図17に示すような相関関係がある。そ
のため、制御部19は、通知されたBERを用いたとし
ても、C/N値の場合と同様に、受信感度の良し悪しを
判断できる。
【0076】また、以上の実施形態では、表示器18が
検査者に受信機Rxの異常箇所を通知していた。しか
し、スピーカ9が、音声によって、受信機Rxの異常箇
所を通知することも容易である。つまり、制御部19の
診断結果を検査者に通知する構成(請求項における通知
部)であれば、受信機Rxがどのような構成を含んでい
ても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る受信機Rxの全
体構成を示している。
【図2】図1の制御部19が実行する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1の制御部19が実行する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】図1の制御部19が実行する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】図3のステップS8の詳細な処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】図3のステップS10の詳細な処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】図3のステップS12の詳細な処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】図3のステップS14の詳細な処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】図3のステップS15の詳細な処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】図1の動作モード選択器16の状態が示す各
モードを表している。
【図11】図1の操作キー17を説明するための図であ
る。
【図12】図3等に示される処理手順において、図1の
制御部19が用いるフラグF14、F20、F21、FFRAME
を説明するための図である。
【図13】図1の表示器18が表示する内容を示してい
る。
【図14】図1の電圧検出器15の詳細な構成を示して
いる。
【図15】図2〜図9に示される各診断フェーズの遷移
の一例を示している。
【図16】BER検出器17を備える場合の受信機Rx
の構成を部分的に示している。
【図17】C/N値とBERとの関係を示している。
【図18】オーディオデータフレームαのデータ構造を
示している。
【図19】マスターフレームβの生成方法、およびその
データ構造を示している。
【符号の説明】
1…入力端子アンテナ 2…チューナ 20…PLL回路 3…PLL同期検出器 4…QPSK復調部 21…QPSK復調器 22…QPSK同期検出器 23…C/N検出器 5…CH復号部 24…CH復号器 25…フレーム同期検出器 26…CH同期検出器 6…MPEG復号器 7…D/A変換器 8…低周波アンプ 9…スピーカ 14…第2の安定化電源部 15…電圧検出器 17…操作キー 18…表示器 19…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FA05 FH08 5K028 AA14 BB04 CC05 DD01 DD02 FF13 KK01 KK03 NN01 PP01 PP15 PP22 SS12 5K035 AA04 AA07 BB02 CC10 DD03 EE01 HH06 JJ01 JJ03 JJ04 MM03 MM05 5K042 AA05 BA10 CA02 CA12 DA13 DA33 JA06 LA06 5K047 AA11 CC08 DD01 EE02 HH01 HH11 KK03 KK12 KK15 MM12 MM46 MM49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時には、人工衛星から送出されるデ
    ジタル放送信号を受信して音声を出力する受信機で必要
    に応じて実行され、当該受信機において異常が生じてい
    るか否かを自己診断する方法であって、 前記デジタル放送信号は、所定チャンネル数分のオーデ
    ィオデータに基づいて生成されるオーディオデータフレ
    ームが時分割多重され、多重されたオーディオデータフ
    レームに基づいてマスターフレームが構成され、さらに
    構成されたマスターフレームでキャリアをQPSK(Q
    uadrature Phase Shift Key
    ing)変調することにより生成されており、 前記受信機を駆動するための各駆動電圧が適正な範囲に
    入っているか否かを診断して、当該診断の結果を外部に
    通知する第1の診断フェーズと、 前記受信機への入力信号と局部発振出力とを混合して、
    中間周波数帯の信号を生成するダウンコンバートで必要
    となるPLL回路が正しく同期を確立できるか否かを診
    断して、当該診断の結果を外部に通知する第2の診断フ
    ェーズと、 前記ダウンコンバートにより生成された中間周波数帯の
    信号をQPSK復調して、マスターフレームを再生する
    QPSK復調処理で必要となるQPSK復調器が正しく
    同期を確立できるか否かを診断して、当該診断の結果を
    外部に通知する第3の診断フェーズと、 前記QPSK復調処理により再生されたマスターフレー
    ムの先頭を検出するフレーム同期処理において、当該先
    頭が正しく検出されるか否かを診断して、当該診断の結
    果を外部に通知する第4の診断フェーズと、 前記フレーム同期処理により先頭が検出された各マスタ
    ーフレームに基づいてオーディオデータフレームが再生
    された後に、再生されたオーディオデータフレームの先
    頭を検出するチャンネル同期処理において、当該先頭が
    正しく検出されるか否かを診断して、当該診断の結果を
    外部に通知する第5の診断フェーズと、 ユーザインターフェースである操作キーが正しく動作す
    るか否かを診断する第6の診断フェーズと、 前記QPSK復調器に入力される中間周波数帯の信号の
    C/N値(Carrier to Noise Rat
    io)を複数回検出して、検出された各C/N値の平均
    値を算出し、算出された平均値に基づいて、前記受信機
    の受信感度の良し悪しを診断する第7の診断フェーズと
    を含み、 前記第1〜第4の診断フェーズはそれぞれ、前記第6お
    よび第7の診断フェーズにおいて生じる空き時間を用い
    て行われる、自己診断方法。
  2. 【請求項2】 前記受信機は、前記デジタル放送信号を
    模擬した信号を発生する信号発生器を接続できるように
    構成されており、 前記第2の診断フェーズでは、前記受信機への入力信号
    として、前記信号発生器により発生された模擬信号が用
    いられる、請求項1に記載の自己診断方法。
  3. 【請求項3】 前記受信機は、前記デジタル放送信号を
    受信するために、アンテナを接続できるように構成され
    ており、 前記第2の診断フェーズでは、前記受信機への入力信号
    として、前記アンテナを通じて入力されたデジタル放送
    信号が用いられる、請求項1に記載の自己診断方法。
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