JP2000349644A - 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法 - Google Patents

多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法

Info

Publication number
JP2000349644A
JP2000349644A JP16164099A JP16164099A JP2000349644A JP 2000349644 A JP2000349644 A JP 2000349644A JP 16164099 A JP16164099 A JP 16164099A JP 16164099 A JP16164099 A JP 16164099A JP 2000349644 A JP2000349644 A JP 2000349644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
codebook
view image
encoding
index data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16164099A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Matsumoto
信幸 松本
Hideyuki Ueno
秀幸 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP16164099A priority Critical patent/JP2000349644A/ja
Publication of JP2000349644A publication Critical patent/JP2000349644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】多視点画像を符号化復号化する際に高効率で符
号化できると共に、任意の多視点画像の任意のブロック
の復号をリアルタイムで行えるようにする。 【解決手段】多視点画像入力手段101によって3次元物
体を複数の地点それぞれから撮影した画像を入力し、多
視点画像符号化手段102によって多視点画像をm×n画
素に分割してコードブック103を設計すると共に各多視
点画像にベクトル量子化を施してインデクスデータ104
を求め、設計されたコードブック103と算出されたイン
デクスデータ104を多重化手段105により多重化して符号
化データ106を作成し、伝送された符号化データ106を多
重分離手段107によってコードブック108とインデクスデ
ータ109に分離し、多視点画像復号化手段110によりイン
デクスデータ109に対応するコードブック108内の代表ベ
クトルを参照して必要な視点の多視点画像の任意のブロ
ックを復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、視点の異なる複
数の画像を入力とし、これらの画像からコードブックを
設計してベクトル量子化により、多視点画像の符号化復
号化を行う多視点画像符号化復号化装置および多視点画
像符号化復号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの利用技術であるバーチャ
ルリアリティ(仮想現実)、動画やゲームに使用する場
合でのCG(コンピュータグラフィックス)、そして、
インターネットの仮想店舗等においては、刻々と変わる
視点方向に追従してその視点方向から対象物を眺めた画
像が得られるようにするイメージベーストレンダリング
の技術は重要である。そして、この場合に、対象物を眺
める方向が変わるに連れて、画像が滑らかに、しかも自
然に変化する必要がある。
【0003】すなわち、ここで重要なのは、3次元物体
に対するイメージベーストレンダリング技術であり、で
きるだけ高精細な画像を高速で作成できるようにするこ
とが、リアルタイムでこのような画像を取得できるよう
にする今後のイメージベーストレンダリング技術にとっ
て重要である。
【0004】ここで、イメージベーストレンダリングを
光線に基づくイメージベーストレンダリングを例に説明
する。これは例えば、図15に示す如きのシステムであ
って、立体造形物の被写体を載せたターンテーブル、及
びこのターンテーブル上の被写体を撮影するカメラとを
用意し、ターンテーブルを数度刻みに回動させつつ、定
位置のカメラにて被写体を撮影することにより、多視点
画像を得、そして、これらの得られた多視点画像と、新
たに画像を合成したい視点位置の情報とを任意視点画像
合成工程に送って処理すると、被写体にあたる光線に基
づいて画像を合成して、指定の視点位置から見える仮想
の画像を出力することができる。
【0005】ここで、まず、光線に基づいて任意視点画
像を合成する方法について説明する。被写体をカメラで
撮影して画像を得るということは、カメラの焦点を通過
する光線を記録したことに相当する。
【0006】図16は、ある位置からある被写体object
の画像を1枚撮影した場合を示す図であり、画像Imagep
lane上の2画素の輝度値が、焦点 focusを通過する2光
線 rayを記録したことに相当している。同様のことを、
撮影された画像内の全領域について考えることができ
る。また、伝搬に伴う光線 rayの変化を無視するなら
ば、カメラの焦点 focusのみならず、記録された光線方
向上の全光線を記録したことになる。よって、1枚画像
を撮影すれば、焦点 focusを通る視野角内の全光線、お
よび、その延長上の光線 rayを記録できる。
【0007】このように被写体を全周から撮影してい
き、多視点画像を得ることによって、光線情報を獲得し
ていく。また、任意視点画像の合成は、上述した光線情
報の獲得の逆を考えれば良い。画像を合成したい視点位
置(焦点)が指定され、その視点位置を通過する光線を
光線情報から集めてくる。
【0008】しかし、多視点画像は、全光線空間の部分
空間でしかなく、光線空間を密に埋めるまでの情報では
ない。よって、近くの光線情報を持ってきて画像を合成
することになる。これは、正しい光線情報を含む多視点
画像内のブロックを選択することに相当する。
【0009】以上の内容をまとめると、図17の如きと
なる。
【0010】以降、任意視点画像合成のために多視点画
像内の任意のブロックを高速に、ランダムアクセス性を
保持して再生できることを一つの目的として検討してみ
る。
【0011】さて、多視点より得た実写画像を元に、こ
のようにして画像合成を連続的に行えば、より写実性を
持った実写ベースでのウォークスルーやバーチャルショ
ップでの商品展示、インタラクティブな電子博物館など
と云った応用が期待できる。
【0012】しかし、図15のようにそのまま全多視点
画像を任意視点画像合成工程に送るのではデータ量が多
過ぎ、処理上の障壁となる。例えば、全周3度刻み、4
00×400画素でRGB24[bit]の画像を12
0枚撮影したとすると、その容量は「120枚×400
×400×24[bits]×8[bits]」であり、これは
おおよそ55.0[MB]にもなる。
【0013】よって、図18に示すように、3次元デー
タである多視点画像を符号化して任意視点画像合成工程
のメモリに保持しておき、指示された視点情報に基づい
て任意ブロック復号工程により必要なデータだけ復号し
ながら任意視点画像合成工程において画像を合成するこ
とにより、任意視点画像を得ることで用意するデータを
できるだけ少なくして、任意視点画像を得られるように
する手法が考えられる。
【0014】ところで、従来のイメージベーストレンダ
リング技術としては、3次元物体を複数の地点から撮影
した画像を入力し、この複数の多視点画像を符号化復号
化する方法がある。この方法は直交変換符号化を利用し
たイントラ符号化や、動き補償フレーム間予測と直交変
換符号化を組み合わせたハイブリッド方式を利用する。
【0015】具体的には、図13や図14に示す如きの
構成である。これらのうち、図13に示す多視点画像符
号化復号化装置は、直交変換(ここではDCT;離散コ
サイン変換)符号化を利用したイントラ符号化によって
多視点画像の符号化復号化を行うものであって次のよう
なものである。
【0016】すなわち、入力される多視点画像1201
のうちの1フレームについてn×n画素のブロックに分
割し、ブロック毎にDCT処理部1202により離散コ
サイン変換(DCT)が施され、その結果、得られるD
CT係数が量子化部1203で量子化され、そして、こ
の量子化されたDCT係数がVLC(2次元可変長符号
化)処理部1204で2次元可変長符号化される。
【0017】ここでいう2次元可変長符号化とは国際標
準の画像符号化であるJPEGなどで用いられているも
のと同じ方法である。
【0018】この2次元可変長符号化についてふれてお
く。画像を直交変換して得られるDCT係数の大きさは
画像の空間周波数成分の低域で大きく、高域では減衰し
ていく。よって、低域から高域に向かってジグザグスキ
ャンをしていき、連続する“0”の個数(RUN)とそ
の直後の量子化レベル(LEVEL)を組み合わせた情
報源に対して可変長符号を割り当てて符号化する。この
ような手法がここでの2次元可変長符号化である。以
降、DCT係数の2次元可変長符号化復号化はここで説
明した方法を意味することとする。
【0019】さて、伝送された符号化データ1205
は、2次元可変長復号化部1206で2次元可変長復号
処理され、逆量子化部1207で逆量子化(IQ)され
てから、逆離散コサイン変換部1208で逆離散コサイ
ン変換(IDCT)を施されて再生多視点画像1209
が復号される。
【0020】このような符号化を各多視点画像について
別々に行うことによって全多視点画像を符号化すること
ができ、所望の視点位置からの画像を復号することがで
きるようになる。
【0021】しかし、この場合、画像はそれぞれの多視
点画像毎に符号化するだけであるから、圧縮率が不十分
で、データ量が膨大なものとなってしまい、現実的でな
い。そこで、それぞれの多視点画像間の相関を利用して
高い圧縮率で符号化できる方法としてあげられるのが図
14に示す多視点画像符号化復号化装置である。
【0022】すなわち、この図14に示す多視点画像符
号化復号化装置では、動き補償フレーム間予測と直交変
換符号化を組み合わせたハイブリッド方式によって多視
点画像の符号化復号化を行う。この方法では動き補償フ
レーム間予測によって得られる予測誤差をDCTを用い
て符号化する。
【0023】作用を説明すると、まず、入力多視点画像
1301は動き補償フレーム間予測部1302で動き補
償フレーム間予測され、その予測誤差が離散コサイン変
換部1303においてブロック毎に離散コサイン変換
(DCT)される。そして、離散コサイン変換部130
3にて得られたDCT係数が量子化部1304で量子化
され、量子化されたDCT係数が2次元可変長符号化部
1305で2次元可変長符号化される。
【0024】このデータは可変長符号化部1306で可
変長符号化された動きベクトルデータと共に多重化部1
307で多重化されて、符号化データ1308が伝送さ
れる。
【0025】さらに符号化部分では、量子化されたDC
T係数が逆量子化部1309で逆量子化(IQ)され、
逆離散コサイン変換部1310で逆離散コサイン変換
(IDCT)を施されて量子化差分データが再生され
る。
【0026】このデータは前の予測画像に加算されて、
復号画像としてフレームメモリ1311に蓄えられる。
この局部復号画像は、次のフレームを動き補償予測部1
302での動き補償予測するために使われる。伝送され
た符号化データ1308は復号化部分に送られて、分離
化部1312で量子化差分データと動きベクトルデータ
に多重分離される。量子化差分データは2次元可変長復
号部1313で2次元可変長復号され、逆量子化部13
14で逆量子化された後、逆離散コサイン変換部131
5で逆離散コサイン変換(IDCT)されて予測誤差が
復号される。
【0027】フレームメモリ1316に蓄えられた前フ
レームの復号画像と可変長復号化部1317で可変長復
号された動きベクトルデータを用いて動き補償部131
8で動き補償して現フレームが復号され、復号された予
測誤差と加算して再生多視点画像1319が復号され
る。
【0028】このように、図14に示した構成において
は、動き補償フレーム間予測と直交変換符号化を組み合
わせたハイブリッド方式による符号化を採用しており、
この方式においては、直交変換を利用したイントラ符号
化と異なり、フレーム内の相関と共に前フレームとの相
関も利用して符号化するので高圧縮符号化が期待でき
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
メージベーストレンダリング技術としては、3次元物体
を複数の地点から撮影した画像を入力し、この複数の多
視点画像を符号化復号化する方法があるが、この方法は
直交変換符号化を利用したイントラ符号化や、動き補償
フレーム間予測と直交変換符号化を組み合わせたハイブ
リッド方式を利用する。
【0030】しかしながら、上述の直交変換によるイン
トラ符号化を利用した多視点画像符号化復号化方法で
は、多視点画像間の相関を利用しておらず、多視点画像
データを効率よく符号化できないという問題点があっ
た。
【0031】また、動き補償フレーム間予測と直交変換
符号化を組み合わせたハイブリッド方式による符号化で
は、それぞれの多視点画像間の相関を利用して高い圧縮
率で符号化できるが、反面、必要なフレームを復号する
ために、以前からのフレームも復号する必要が生じる。
【0032】シーケンシャルに復号化すればよい動画像
の再生では、バッフア等を用いることにより以前のフレ
ームも復号しなければならないという階層的な復号化の
問題は解消されるが、多視点画像を利用しての任意視点
画像の合成を考えた場合、より高いリアルタイム性を持
ってある視点画像が復号される必要があるだけでなく、
合成のために多視点画像内の任意のブロックが素早く参
照される必要がある。
【0033】よって、ハイブリッド方式を用いた符号化
復号化では必要なブロックの復号を行うために時間がか
かりリアルタイム性に劣るという問題点があった。
【0034】そこで、この発明の目的とするところは、
多視点画像を符号化する際に、各多視点画像間の相関を
利用して高い圧縮率を実現し、さらに、多視点画像のう
ちの任意の画像およびブロックを素早く復号する必要が
ある多視点画像の再生、任意視点画像の合成をリアルタ
イムに復号できるようにする多視点画像符号化装置およ
び多視点画像復号化装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。
【0036】すなわち、本発明は、符号化手段として3
次元物体を複数の地点から撮影した画像を入力する多視
点画像入力手段と、前記入力された多視点画像をm×n
画素に分割してコードブックを設計すると共に各多視点
画像にベクトル量子化を施してインデクスデータを求め
る多視点画像符号化手段と、前記設計されたコードブッ
クと前記算出されたインデクスデータより符号化データ
を作成する手段と、これら符号化データを伝送または蓄
積する手段を備えて構成し、また、復号化手段として、
この伝送され、または蓄積された前記符号化データより
コードブックとインデクスデータを得る手段と、コード
ブックよりインデクスデータに対応したブロックを参照
して多視点画像を復号化する多視点画像復号化手段とを
備えて構成する。
【0037】そして、多視点画像入力手段により被写体
である3次元物体を複数の地点から撮影して得た画像を
入力すると、この多視点画像符号化手段は前記入力され
た多視点画像をm×n画素に分割してコードブックを設
計すると共に各多視点画像にベクトル量子化を施してイ
ンデクスデータを求め、符号化データ作成手段は前記設
計されたコードブックと前記算出されたインデクスデー
タより符号化データを作成する。そして、復号化手段で
は、この符号化データよりコードブックとインデクスデ
ータを得、得たコードブックよりインデクスデータに対
応したブロックを参照して多視点画像を復号化する。
【0038】このように、ベクトル量子化を利用して、
3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを作成
して伝送または蓄積するようにしたことにより、物体毎
にコードブックとインデクスデータを作成しても、符号
化側では多視点画像全体の相関を用いた高圧縮な符号化
が実現でき、符号量を小さくして短い伝送時間で復号化
処理側に渡すことができ、また、復号化処理側では受け
取ったコードブックとインデクスデータを保持すれば後
はインデクスの参照という処理だけで所望視点からの物
体の画像を再現できるので高いリアルタイム性を実現し
た実写ベースの画像の復号化を行うことができる技術が
提供できる。また、符号化側よりコードブックとインデ
クスデータを復号化側に渡して画像を復号化し、再生す
るが、コードブックとインデクスデータは固定長のまま
であるから、可変長の場合のように符号を元のデータに
戻すと云った手間が不要で、任意のブロックがテーブル
の参照のみによってメモリから読み取ることができ、リ
アルタイム性を確保できる。
【0039】また、本発明では汎用ではなく、得たい画
像に応じてその画像用のコードブックも作成して復号化
側にも送り、復号化側ではこれを利用し、受け取ったイ
ンデクスから画像を再生するようしているので実写性を
持った実写ベースでのバーチャルリアリティやウォーク
スルー、そして、バーチャルショップでの商品展示、イ
ンタラクティブな電子博物館などと云った映像分野に最
適な符号化・復号化方法を実現できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。はじめに、本発明の概念を説明し
ておく。
【0041】(本発明の概念)高能率で圧縮可能な方式
としてあげられる、動き補償フレーム間予測と直交変換
符号化を組み合わせたハイブリッド方式による符号化で
は、対象とする動画像の復号は次のようにして行う。す
なわち、f番目の視点画像が復号され、次にf+1番目
の視点画像を復号しようとする場合、フレームメモリに
蓄えられたf番目の復号画像と動きベクトルデータを用
いて動き補償され、f+1番目の視点画像が復号され
る。
【0042】このように、動き補償フレーム間予測と直
交変換符号化を組み合わせたハイブリッド方式による符
号化では、直交変換を利用したフレーム内符号化と異な
り、フレーム内の相関と共に前フレームとの相関も利用
して符号化しているのでその分、高い圧縮効率が期待で
きる。
【0043】しかし、このようなハイブリッド方式によ
る符号化では、それぞれの多視点画像間の相関を利用し
て高い圧縮率で符号化できる一方で、必要なフレームを
復号するために、以前からのフレームも復号する必要が
生じる。シーケンシャルに復号化すればよい動画像の再
生では、バッファ等を用いることにより以前のフレーム
も復号しなければならないという階層的な復号の問題は
解消されるが、多視点画像を利用しての任意視点画像の
合成を考えた場合、高速かつランダムアクセス性を持っ
て任意のブロックが復号される必要がある。
【0044】よって、ハイブリッド方式を用いた符号化
復号化では、必要なブロックの復号に時間がかかり、写
実性を持った実写ベースでのバーチャルリアリティやウ
ォークスルー、そして、バーチャルショップでの商品展
示、インタラクティブな電子博物館などと云った映像分
野に用いる符号化方法としては問題がある。
【0045】これらフレーム内DCT符号化やハイブリ
ッド符号化が持つ問題点を解決するため、多視点画像の
符号化にベクトル量子化を用いることが考えられる。そ
こで、次にそのベクトル量子化による多視点画像の符号
化について検討してみる。
【0046】<べクトル量子化利用の一般的な画像符号
化手法>まずは、一般的なべクトル量子化を用いて画像
符号化を行う手法について説明しておく。上述したフレ
ーム内DCT符号化やハイブリッド符号化でもDCT係
数の量子化(Q)が行われていた。これは、連続する信
号を適当な間隔で代表値に置き換えて、代表値の番号を
符号化しているものであり、スカラー量子化と呼ばれ
る。つまりは、1次元の量子化を行ったことになる。
【0047】ベクトル量子化(VQ:Vector Quantiza
tion)は、更にデータをまとめ、ベクトル単位で多次元
空間を代表ベクトルに置き換えて、代表ベクトルの番号
(インデクス)を符号化する手法であり、多次元空間の
量子化を行うことを意味する。画像の符号化という意味
では、画像を複数のブロックに分割し、そのブロックに
含まれる画素値をベクトルの要素と見なし、ブロック全
体を一括してある代表ブロックに置き換えて量子化する
ことになる。
【0048】例えば、2次元の場合のベクトル量子化に
おけるベクトル空間は図19のようになる。代表べクト
ルy毎に自分が代表する領域が決められており、代表ベ
クトルでボロノイ分割された平面になっている。例え
ば、2次元平面内にべクトルxが入力されると、距離が
最も近い代表ベクトルyに量子化されて、この代表ベク
トルyが出力される。
【0049】ベクトル量子化における一般的な画像符号
化方法について図20を用いて説明する。入力画像をK
[個]の画素からなるブロックに分割して、それぞれを
K次元のベクトルPとみなす。
【0050】P=(p1,p2,… …,pK) ただし、(p1,p2,… …,pK)は、それぞれ標
本値である。
【0051】送信側(符号化側)と受信側(復号化側)
ではN[個]のK次元代表ベクトルからなるコードブッ
ク{Q1,Q2,… …,QN}を用意しておく。送信
側ではこのコードブックの中から入力ベクトルPとの距
離が最も近い代表ベクトルを距離計算によって求め、そ
れがQiであれば、その代表ベクトルのインデクスiを
出力符号として伝送する。
【0052】受信側では送られできたインデクスiで示
される代表ベクトルをコードブックから読み出して逆ブ
ロック化を施して復号画像として出力する。
【0053】効率の良いベクトル量子化を実現するに
は、コードブックの設計が重要になってくる。一般的に
は入力画像を代表するようなテスト画像を複数枚用意
し、これらに対して符号化歪み(量子化歪み)を最小に
するような代表ベクトルの組を逐次的に求める方法をと
る。コードブックの代表的な設計法である“k−mea
n法”(この“k−mean法”については、高木幹
雄,下田陽久,“画像解析ハンドブック,”東京大学出
版会,pp.648−651、(1991)に詳しい)
の説明を概略ではあるが以下に示す。
【0054】(1) 代表ベクトルQiに量子化される
m×n次元ベクトル空間の領域をSiとする。また、ト
レーニングシーケンスt1,……,tkを用意する。
【0055】(2) 代表ベクトルQi(1=1〜N)
に適当な初期値を与える。
【0056】(3) 代表ベクトルQiとトレーニング
シーケンスt1,……,tkとの距離を計算して、各S
iに対してどのトレーニングシーケンスtが属するかを
調べる。
【0057】(4) 各Si毎に、その中に属するtの
重心を新たな代表ベクトルQiにする。
【0058】以上の(3)と(4)を量子化誤差が十分
小さな値に収束するまで続ける。
【0059】このように設計したコードブックを用いて
画像符号化を行うのである。
【0060】次に、上述した一般的な画像符号化を多視
点画像に適応させて、多視点画像の符号化復号化を試み
てみる。
【0061】ベクトル量子化(VQ)を用いて多視点画
像を符号化するに際して、一般的なVQによる画像符号
化と大きく異なる点は、3次元物体毎にコードブックを
設計し、この設計したコードブックと全インデクスデー
タを復号化処理側に伝送して復号化処理側のメモリに保
持させるようにするという点である。
【0062】本発明では、3次元物体毎にコードブック
を設計するが、それに必要な多視点画像は同一被写体を
撮影した画像であり、複数の画像に被写体の同一部分が
多く撮影されている。この相関を十分に利用するため
に、全多視点画像の全ブロックをトレーニングシーケン
スとして入力する。そして、類似のものは代表的なもの
に集約することによって、少ない情報量で一つの被写体
を表現することができるようになる。同様に別の被写体
毎に別途この手法を施す。
【0063】このように、各3次元物体毎にその物体の
全多視点画像を用いての被写体別コードブックを作成し
て復号化処理側に与えるようにしても、それぞれのコー
ドブックは一般的なVQでのコードブックより、少ない
情報量で済み、しかも、再現画像は高い画質を実現でき
る。なお、ベクトル量子化のデータは全て固定長データ
になっている。よって、復号処理に時間がかからず、ま
た、任意の単一ブロックのみを参照するだけで再生する
ことが可能であり、任意ブロックの高速かつランダムア
クセス性を保持した復号にも最適な符号化方法と云うこ
とになる。
【0064】具体的に、ベクトル量子化による多視点画
像符号化を考えてみる。これは、図1に示すように、符
号化側においては、まずはじめに、全多視点画像をブロ
ック化したものをトレーニングシーケンスとして用意し
て“k−mean法”を施し、コードブックを設計す
る。作成されたコードブックをもとに、全多視点画像内
のブロックについて距離計算を行い、最も近い代表ベク
トルのインデクスを出力する。
【0065】符号化処理側は最後に、全多視点画像から
設計されたコードブックと、全多視点画像についてのイ
ンデクスデータを伝送する。
【0066】復号化処理側ではこれらコードブック、及
び全多視点画像内ブロックについてのインデクスデータ
を受信して、メモリに保持し、任意視点画像合成工程が
視点情報に応じてどのブロックを復号するかの指示を待
つ。そして、要求されたブロックに応じたインデクスの
番号を持つブロックをコードブック内から選んできて、
合成に必要なブロックを復号する。
【0067】本発明の基本的概念はこのようなものであ
るが、コードブックとインデクスの情報を用いて復号す
ると云う手法は従来よりある。但し、従来の手法の場
合、コードブックは符号化処理側と復号化処理側にそれ
ぞれ初めから同じものを用意しておき、符号化処理側で
は合成しようとする画像に対応するインデクスを自己の
持つコードブックから抽出し、当該インデクスだけを送
って復号化処理側においてはこのインデクスに該当する
画像をコードブックから得て画像を合成するようにして
いる。
【0068】この場合、コードブックは汎用のものとな
らざるを得ず、最終的に得られる画像は擬似的なものと
ならざるを得ない。
【0069】本発明の特徴点は、汎用ではなく、画像に
応じてその画像用のコードブックを作成して復号側に送
り、復号側ではこれを利用し、受け取ったインデクスか
ら画像を再生するようして実写性を持った実写ベースで
のバーチャルリアリティやウォークスルー、そして、バ
ーチャルショップでの商品展示、インタラクティブな電
子博物館などと云った映像分野に最適な符号化・復号化
方法を実現するようにする。
【0070】本発明方式の場合、ブロック単位でベクト
ル量子化しているので、画像内の相関を用いた符号化に
なっている。更には、全多視点画像を用いてコードブッ
クを設計しているので、フレーム内DCT符号化とは異
なり、各多視点画像間の相関も利用した符号化がなされ
ている。そのため、効果的なデータ量削減がなされてい
て短時間で情報伝送可能になる。
【0071】また、メモリに保持されたデータは、設計
されたコードブックと全多視点画像内の各ブロックにつ
いてのインデクスデータであり、どちらも固定長データ
である。よって、フレーム内DCT符号化やハイブリッ
ド符号化のように、可変長復号や、階層的な復号を施す
必要がなく、インデクスに応じたコードブック内の代表
ベクトルの参照という単純な操作だけで任意のブロック
を素早く復号することができる。
【0072】次に、本発明の具体的実施例を説明する。
【0073】(第1実施形態)図3は第1実施形態の多
視点画像符号化復号化装置の構成を示す図である。図3
において、101は3次元物体を複数の地点から撮影し
た画像を入力する多視点画像入力手段、102は多視点
画像入力手段101によって入力された多視点画像から
コードブックを設計して、ベクトル量子化によって多視
点画像を符号化する多視点画像符号化手段、103は多
視点画像符号化手段102によって多視点画像から作成
されたコードブック、104は多視点画像符号化手段1
02によって作成された各視点画像を復号するのに必要
なインデクスデータ、105は前記設計されたコードブ
ック103と前記算出されたインデクスデータ104よ
り符号化データ106を作成する多重化手段、106は
多重化された符号化データ、107は伝送された符号化
データ106よりコードブック108とインデクスデー
タ109を得る多重分離手段、108は多重分離された
コードブック、109は多重分離されたインデクスデー
タ、110はインデクスデータ109によってコードブ
ック108を参照して必要な視点の多視点画像を復号す
る多視点画像復号化手段である。
【0074】このような構成の本装置は、被写体である
3次元物体を多視点画像入力手段101は複数の地点か
ら撮影した画像を入力する。
【0075】すると、多視点画像符号化手段102では
この多視点画像入力手段101によって入力された多視
点画像からコードブックを設計して、ベクトル量子化に
よって多視点画像を符号化する。すなわち、多視点画像
符号化手段102では図1で説明したように、まずはじ
めに、全多視点画像をブロック化し、これをトレーニン
グシーケンスとして“k−mean法”を施こすことに
よってコードブック103を作成する。この作成された
コードブック103をもとに、全多視点画像内のブロッ
クについて距離計算を行い、最も近い代表ベクトルのイ
ンデクス104を得る。
【0076】符号化処理側の構成要素である多視点画像
符号化手段102では、全多視点画像から設計された上
記コードブック103と、全多視点画像についての上記
インデクスデータ104を多重化部105に伝送する。
多重化部105ではこれらを多重化して符号化データ1
06として復号化処理側に伝送する。
【0077】このようにして伝送されてきた符号化デー
タ106は復号化処理側において、多重分離手段107
にて分離されることにより、コードブック108とイン
デクスデータ109を得る。多視点画像復号化手段11
0はインデクスデータ109によってコードブック10
8を参照して必要な視点の多視点画像を復号する。
【0078】発明の概念で説明したように、本発明で
は、符号化側においては、まずはじめに、全多視点画像
をブロック化したものをトレーニングシーケンスとして
用意して“k−mean法”を施し、コードブックを設
計して、この設計されて作成されたコードブックをもと
に、全多視点画像内のブロックについて距離計算を行
い、最も近い代表ベクトルのインデクスを求め、符号化
処理側は最後に、全多視点画像から設計されたコードブ
ックと、全多視点画像についてのインデクスデータを伝
送する。
【0079】そして、復号化処理側ではこれらコードブ
ック、及び全多視点画像内ブロックについてのインデク
スデータを受け取り、メモリに保持し、任意視点画像合
成工程が視点情報に応じてどのブロックを復号するかの
指示を待つ。そして、要求されたブロックに応じたイン
デクスの番号を持つブロックをコードブック内から選ぶ
ことにより、合成に必要なブロックを復号する。
【0080】この第1の実施形態ではこのような概念を
装置として実現するものであり、この方式の場合、ブロ
ック単位でベクトル量子化しているので、画像内の相関
を用いた符号化になっており、更には、全多視点画像を
用いてコードブックを設計しているので、フレーム内D
CT符号化とは異なり、各多視点画像間の相関も利用し
た符号化がなされている。そのため、必要な画像を効率
良く符号化できてデータの短時間伝送が可能になり、物
体毎のコードブックとインデクスデータを復号化装置に
無理なく渡すことができるようになるので、実写ベース
での画像再生が容易となる。また、復号化装置側でのメ
モリに保持されたデータは、設計されたコードブックと
全多視点画像内の各ブロックについてのインデクスデー
タであり、どちらも固定長データである。
【0081】よって、フレーム内DCT符号化やハイブ
リッド符号化のように、可変長復号や、階層的な復号を
施す必要がなく、インデクスに応じたコードブック内の
代表ベクトルの参照という単純な操作だけで任意のブロ
ックを素早く復号することができるのでリアルタイム性
を損なうことがない。
【0082】第1実施形態における各要素の詳細を説明
しておく。
【0083】<多視点画像入力手段>本システムにおい
ては、イメージベーストレンダリングのもととなる多視
点画像は、多視点画像入力手段101で取得して入力す
るが、この多視点画像入力手段101の具体的構成は図
2に示す如きである。すなわち、図2において、201
は多視点画像を撮影される被写体としての3次元物体、
202はこの3次元物体201を撮影するカメラ、20
3は3次元物体201を載せて回転するターンテーブル
である。
【0084】被写体である3次元物体201はターンテ
ーブル203に載せて、カメラ202により撮影する。
ターンテーブル203は、ある刻み角度毎に少しずつ回
転させるようにし、各刻み角度毎に、定位置のカメラ2
02によって3次元物体201を撮影する。そして、タ
ーンテーブル203が360度回転するまで同じ作業を
続ける。
【0085】αを360の約数として、この方法によっ
てα[度]刻みでターンテーブル203を回転させて撮
影すると、F=360/α[枚]の多視点画像を撮影す
ることができる。(以降、多視点画像数をF[枚]とす
る。) <多視点画像符号化手段の構成>次に多視点画像符号化
手段102の構成を説明する。図4は多視点画像符号化
手段102の構成を示すブロック図であり、図におい
て、301は多視点画像入力手段101で撮影された全
F[枚]の多視点画像、302は多視点画像をm×n画
素のブロックに分割するブロック化手段、303はブロ
ックを元にコードブックを作成するコードブック作成手
段、304は多重化手段105に送られるコードブッ
ク、305はインデクスデータを計算されるi番目の多
視点画像、306はi番目の多視点画像をm×n画素の
ブロックに分割するブロック化手段、307はブロック
とコードブックを元にインデクスを算出するインデクス
算出手段、308はインデクス算出手段307で算出さ
れて多重化手段105に送られるi番目の多視点画像の
インデクスデータである。
【0086】まず、図4におけるコードブック304の
作成手段について説明する。多視点画像入力手段101
で撮影されたF[枚]の全多視点画像301は、ブロッ
ク化手段302でm×n画素のブロックに分割されてト
レーニングシーケンスと呼ばれるm×n次元のベクトル
に変換される。次いで、トレーニングシーケンスはコー
ドブック作成手段303において、スカラー量子化を多
次元に拡張したかたちで実現できるベクトル量子化が行
われて、より少ないベクトルでトレーニングシーケンス
をベクトル量子化した代表べクトルが出力される。この
代表ベクトルからなるテーブルがコードブック304で
ある。
【0087】コードブックの代表的な設計方法であるK
−mean法を以下に示す。
【0088】〔1〕代表ベクトルqに量子化されるm×
n次元ベクトル空間の領域をSiとする。また、トレー
ニングシーケンスt1,……,tkを用意する。
【0089】〔2〕代表ベクトルQj(j=1〜N)に
適当な初期値を与える。
【0090】〔3〕代表ベクトルqとトレーニングシー
ケンスt1,……,tkとの距離を計算して、各Sjに
対してどのトレーニングシーケンスtが属するかを調べ
る。
【0091】〔4〕各Si毎にその中に属するtの重心
を新たな代表ベクトルqにする。
【0092】以上の〔3〕と〔4〕を量子化誤差が十分
小さな値に収束するまで続ける。
【0093】このように処理する構成とすることで、コ
ードブック304を作成する手段を実現できる。なお、
得られたコードブック304は固定長のデータ構造を持
つ。次に、インデクスデータを算出する手段の実現方法
を説明する。
【0094】<インデクスデータを算出する手段>図4
における、作成されたコードブック304を用いてi番
目の多視点画像301iから、i番目のインデクスデー
タを算出する手段について説明する。多視点画像入力手
段101で撮影されたi番目の多視点画像305は、ブ
ロック化手段306でm×n画素のブロックに分割され
てm×n次元の入力ベクトルに変換される。
【0095】次いで、入力ベクトルはインデクス算出手
段307においてコードブック304内で、最も距離が
近い代表ベクトルに量子化されて、コードブック304
内での選ばれた代表ベクトルのインデクスのみが出力さ
れる。
【0096】i番目の多視点画像301i内の全ブロッ
クについてのインデクスをまとめたものがi番目の多視
点画像のインデクスデータ308である。尚、得られる
インデクスデータ308は固定長のデータ構造である。
【0097】以降、それぞれの多視点画像301i(i
=1〜F)についてコードブック304を用いてインデ
クスデータが算出される。最終的に、多視点画像符号化
手段102からは、コードブック304とF[枚]分の
インデクスデータ308が多重化手段105に送られ
る。
【0098】多重化手段105ではコードブック103
とインデクスデータ104が多重化されて符号化データ
106が作成されて伝送される。多重分離手段107で
は伝送された符号化データ106がコードブック108
とインデクスデータ109に多重分離される。
【0099】<多視点画像復号化手段>次に多視点画像
復号化手段110について説明する。多視点画像復号化
手段110は図5に示す如きの構成であって、401は
多視点画像符号化手段102で作成されて伝送されて多
重分離されたコードブック、402は多視点画像符号化
手段102で算出されて伝送されて多重分離されたi番
目の多視点画像のインデクスデータ、403はi番目の
多視点画像のインデクスデータ402に対応するコード
ブック401内のm×n次元代表ベクトルを参照するコ
ードブック参照手段、404はm×n画素ブロックを多
視点画像に戻す逆ブロック化手段、405は復号化され
たi番目の多視点画像である。
【0100】このような構成において、多重分離された
コードブック401と多重分離されたF[枚]分のイン
デクスデータ402は、固定長データのままメモリに保
持される。すなわち、この実施例においては、符号化側
で作成されたコードブックとF[枚]分のインデクスデ
ータ自身は符号化処理されていないので、いずれも固定
長データである。そのため、可変長の場合のように符号
を元のデータに戻すと云った手間が不要で、任意のブロ
ックがテーブルの参照のみによってメモリから読み取る
ことができる。
【0101】F[枚]分のインデクスデータのうち、現
在、復号化したい多視点画像がi番目の多視点画像であ
るとすると、i番目の多視点画像のインデクスデータ4
02内のインデクスが、順にコードブック参照手段40
3に送られて、同じインデクスを持つm×n次元代表ベ
クトルがコードブック401から参照される。
【0102】参照されたm×n次元代表ベクトル、つま
り参照されたm×n画素ブロックは順に逆ブロック化手
段404に送られてi番目の1枚の多視点画像405に
復号される。
【0103】以上のように、ベクトル量子化を利用し
て、3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを
作成して伝送することにより、多視点画像全体の相関を
用いた高圧縮な符号化が実現でき、また、インデクスの
参照という処理だけで済む高いリアルタイム性を実現し
た復号化を行うことができる。
【0104】以上、この第1の実施形態に示した実施例
は、符号化手段として3次元物体を複数の地点から撮影
した画像を入力する多視点画像入力手段と、前記入力さ
れた多視点画像をm×n画素に分割してコードブックを
設計すると共に各多視点画像にベクトル量子化を施して
インデクスデータを求める多視点画像符号化手段と、前
記設計されたコードブックと前記算出されたインデクス
データより符号化データを作成する手段と、これら符号
化データを伝送または蓄積する手段を備えて構成し、ま
た、復号化手段として、この伝送され、または蓄積され
た前記符号化データよりコードブックとインデクスデー
タを得る手段と、コードブックよりインデクスデータに
対応したブロックを参照して多視点画像を復号化する多
視点画像復号化手段とを備えて構成したものである。
【0105】そして、多視点画像入力手段により被写体
である3次元物体を複数の地点から撮影して得た画像を
入力すると、この多視点画像符号化手段は前記入力され
た多視点画像をm×n画素に分割してコードブックを設
計すると共に各多視点画像にベクトル量子化を施してイ
ンデクスデータを求め、符号化データ作成手段は前記設
計されたコードブックと前記算出されたインデクスデー
タより符号化データを作成する。そして、復号化手段で
は、この符号化データよりコードブックとインデクスデ
ータを得、得たコードブックよりインデクスデータに対
応したブロックを参照して多視点画像を復号化する。
【0106】このように、ベクトル量子化を利用して、
3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを作成
して伝送または蓄積するようにしたことにより、符号化
側では多視点画像全体の相関を用いた高圧縮な符号化が
実現でき、符号量を小さくして短い伝送時間で復号化処
理側に渡すことができ、また、復号化処理側では受け取
ったコードブックとインデクスデータを保持すれば後は
インデクスの参照という処理だけで所望視点からの物体
の画像を再現できるので、高いリアルタイム性を実現し
た実写ベースの画像の復号化を行うことができる技術が
提供できる。
【0107】また、符号化側よりコードブックとインデ
クスデータを復号化側に渡して画像を復号化し、再生す
るが、コードブックとインデクスデータは固定長のまま
であるから、可変長の場合のように符号を元のデータに
戻すと云った手間が不要で、任意のブロックがテーブル
の参照のみによってメモリから読み取ることができ、リ
アルタイム性を確保できる。
【0108】また、本発明では汎用ではなく、得たい画
像に応じてその画像用のコードブックも作成して復号化
側にも送り、復号化側ではこれを利用し、受け取ったイ
ンデクスから画像を再生するようしているので実写性を
持った実写ベースでのバーチャルリアリティやウォーク
スルー、そして、バーチャルショップでの商品展示、イ
ンタラクティブな電子博物館などと云った映像分野に最
適な符号化・復号化方法を実現できる。
【0109】(第2実施形態)第2実施形態は、上記第
1実施形態の装置をコンピュータ処理によりプログラム
で実現するための例である。この多視点画像符号化復号
化方法の処理の流れは、図6に示すように、多視点画像
入力工程501、多視点画像符号化工程502、多重化
工程505、多重分離工程507、多視点画像復号化工
程510からなる。
【0110】図6における多視点画像入力工程501
は、第1実施形態の図3における多視点画像入力手段1
01で説明した構成が実現する方法で3次元物体の多視
点画像を撮影する工程である。
【0111】図6における多視点画像符号化工程502
は、第1実施形態の図3における多視点画像符号化手段
102で説明した構成が実現する方法で多視点画像を符
号化する工程である。図6における多重化工程および多
重分離工程は、第1実施形態の図3における多重化手段
105および多重分離手段107で説明した構成が実現
する方法でコードブックとインデクスデータを多重化、
伝送、多重分離する工程である。図6における多視点画
像復号化工程510は、第1実施形態と同様に得られた
コードブック508とインデクスデータ509を用い
て、第1実施形態の図3における多視点画像復号化手段
110で説明した構成が実現する方法で多視点画像を復
号化する工程である。
【0112】そして、多視点画像入力工程501におい
て3次元物体を複数の地点から撮影した画像を入力する
と、多視点画像符号化工程502は多視点画像入力工程
501によって入力された多視点画像からコードブック
を設計して、ベクトル量子化により、多視点画像を符号
化する。すなわち、多視点画像符号化工程502ではま
ずはじめに、全多視点画像をブロック化し、これをトレ
ーニングシーケンスとして“k−mean法”を施こす
ことによってコードブック503を作成する。この作成
されたコードブック503は固定長のデータ構造を持つ
ものである。この作成されたコードブック503をもと
に、全多視点画像内のブロックについて距離計算を行
い、最も近い代表ベクトルのインデクス504を得る。
このインデクスのデータ504も固定長のデータ構造を
持つものである。
【0113】そして、このコードブック503と、各視
点画像を復号するのに必要なインデクスのデータ504
は多重化工程505により多重化して符号化データ50
6を作成する。そして、これを符号化処理側に伝送す
る。
【0114】復号化処理側では、伝送されてきた符号化
データ506を、多重分離工程507にて分離すること
により、コードブック508とインデクスデータ509
を得る。
【0115】多視点画像復号化工程510はインデクス
データ509によってコードブック508を参照して必
要な視点の多視点画像を復号する。
【0116】このように、多視点画像入力工程により被
写体である3次元物体を複数の地点から撮影して得た画
像を入力すると、この多視点画像符号化工程は前記入力
された多視点画像をm×n画素に分割してコードブック
を設計すると共に各多視点画像にベクトル量子化を施し
てインデクスデータを求め、多重化工程は前記設計され
たコードブックと前記算出されたインデクスデータを多
重化して符号化データ化し、そして、多重分離工程で
は、この符号化データよりコードブックとインデクスデ
ータを得、多視点顔有象復号化工程ではこのコードブッ
クよりインデクスデータに対応したブロックを参照して
多視点画像を復号化する。
【0117】このように、ベクトル量子化を利用して、
3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを作成
して伝送または蓄積するようにしたことにより、符号化
側では多視点画像全体の相関を用いた高圧縮な符号化が
実現でき、また、復号化側ではインデクスの参照という
処理だけで済むので高いリアルタイム性を実現した復号
化を行うことができる技術が提供できる。また、符号化
側よりコードブックとインデクスデータを復号化側に渡
して画像を復号化し、再生するが、コードブックとイン
デクスデータは固定長のままであるから、可変長の場合
のように符号を元のデータに戻すと云った手間が不要
で、任意のブロックがテーブルの参照のみによってメモ
リから読み取ることができ、リアルタイム性を確保でき
る。
【0118】また、本発明では汎用ではなく、得たい画
像に応じてその画像用のコードブックも作成して復号化
側にも送り、復号化側ではこれを利用し、受け取ったイ
ンデクスから画像を再生するようしているので実写性を
持った実写ベースでのバーチャルリアリティやウォーク
スルー、そして、バーチャルショップでの商品展示、イ
ンタラクティブな電子博物館などと云った映像分野に最
適な符号化・復号化方法を実現できる。
【0119】以上は、コードブックおよびインデクスを
固定長のまま多重化して復号化処理側に送るようにした
例を説明した。そして、コードブックおよびインデクス
を固定長のまま送ることで、復号化処理側ではそのま
ま、データを利用することができ、処理に関してはリア
ルタイム性を維持できる優れた技術として利用できる
が、しかし、コードブックおよびインデクスが大容量に
なると、伝送に必要な時間が問題となる。その場合に、
伝送時間を短縮でき、また、復号化処理側でのインデク
スデータを使用した画像再生を高速度で行うことができ
るようにした実施例を第3実施形態として説明する。
【0120】(第3実施形態)この実施形態は、作成し
たコードブックを可変長符号化して復号化処理側に送る
ようにすることにより、伝送時間を短縮するようにした
もので、コードブックは可変長符号化しているので、イ
ンデクスもこの最初のコードブックではなく、可変長符
号化コードブックを復号化して得たコードブック(復号
化コードブック)を元に算出してこの算出したものを復
号化処理側に送るようにする。
【0121】第3実施形態においては、第1実施形態で
の多視点画像符号化復号化装置における多視点画像符号
化手段102にコードブックを符号化処理する手段(コ
ードブック符号化手段)を新たに備え、多視点画像復号
化手段110に符号化されたコードブックを復号化処理
する手段(コードブック復号化手段)を新たに備えて多
視点画像の符号化復号化を行うようにするもので、これ
によりより符号量を減らすことが可能である。
【0122】以下、コードブックの可変長符号化復号化
機能手段を備えた多視点画像符号化復号化装置および多
視点画像符号化復号化方法について説明する。
【0123】図7は第3実施形態における多視点画像符
号化手段の構成を説明するブロック図である。図7にお
いて、601は多視点画像入力手段で撮影された全F
[枚]の多視点画像、602は多視点画像をm×n画素
のブロックに分割するブロック化手段、603はブロッ
クを元にコードブックを作成するコードブック作成手
段、604はDCT(離散コサイン変換)部と量子化部
と2次元可変長符号化部から成るコードブック符号化手
段、605′はコードブック605が符号化された符号
化コードブック、606は2次元可変長復号化部と逆量
子化部とIDCT(逆離散コサイン変換)部から成るコ
ードブック復号化手段、607は符号化コードブック6
05′を復号化して得られた復号化コードブック、60
8はインデクスデータを計算されるi番目の多視点画
像、609はi番目の多視点画像をm×n画素のブロッ
クに分割するブロック化手段、610はブロックと符号
化コードブックを元にインデクスを算出するインデクス
算出手段、611はインデクス算出手段610で算出さ
れたi番目の多視点画像のインデクスデータである。
【0124】図7における構成で第1実施形態における
構成に新たに付加された構成要素部分における処理につ
いて説明する。すなわち、前多視点画像601を元に、
ブロック化手段602により画像をブロック化し、これ
よりコードブック作成手段603にてコードブック60
5を作成するまでの処理、およびi番目の多視点画像6
08をブロック化手段609によりブロック化してイン
デクス算出手段610に与え、インデクス算出手段61
0はコードブックを用いてインデクスを計算するようし
ている点は第1実施形態における対応要素での処理と変
わりはない。但し、第3実施形態ではその後の段におけ
る処理が追加されている点、そして、インデクス算出手
段610が用いるコードブックは、符号化したコードブ
ック605′を復号化したものである点が異なる。
【0125】すなわち、本実施形態においては、コード
ブック作成手段603において作成されたコードブック
605は、コードブック内の代表べクトル毎に、コード
ブック符号化手段604で代表ベクトル内の各成分に含
まれる相関を利用して符号化される。例えば、ここでの
符号化は直交変換による符号化が考えられる。そして、
この場合、ここでは直交変換としてDCT変換され、こ
れによって得られたDCT係数が量子化されて、量子化
されたDCT係数が2次元可変長符号化されている。
【0126】このようにしてコードブック符号化手段6
04により符号化されたコードブック605′は多重化
手段に送られると共に、符号化処理側に新たに設けられ
たコードブック復号化手段606において2次元可変長
復号化(VLC)、逆量子化(IQ)、IDCTされ
て、再び局部復号化されることにより、復号化コードブ
ック607が得られる。
【0127】一方、符号化処理側におけるインデクス算
出手段610においては、この復号化コードブック60
7内で最も距離が近い代表ベクトルに入力ベクトルを量
子化して、復号化コードブック607内で選ばれた代表
ベクトルのインデクスが多重化手段に出力される。
【0128】このようにして、符号化処理側では、作成
した固定長のコードブック605を、データ量圧縮のた
めに可変長符号化し、この可変長符号化されたコードブ
ックを復号化処理側に送る。また、復号化処理側では可
変長符号化されたコードブックしかないので、符号化処
理側ではこの可変長符号化されたコードブックに基づい
て画像を復号できるようにするために、可変長符号化さ
れたコードブックを再度復号して得たコードブックを参
照してインデクスデータを算出する。そして、これをi
番目の多視点画像のインデクスデータとして出力し、前
述の可変長符号化されたコードブックと共に多重化して
復号化処理側に送る。これによって、コードブックの符
号量を圧縮して多量のコードブックであっても短時間に
伝送できるようにした。
【0129】次にこのようにして伝送されてきた符号化
コードブックとインデクスデータからi番目の多視点画
像を復号化する処理を説明する。
【0130】図8は第3実施形態における多視点画像復
号化手段の構成を説明する図である。図8において、7
01は多重分離手段で分離された符号化コードブック、
702は2次元可変長復号化部と逆量子化部とIDCT
部から成るコードブック復号化手段、703は復号化さ
れた復号化コードブック、704は多重分離手段で分離
されたi番目の多視点画像のインデクスデータ、705
は復号化コードブック703内からi番目の多視点画像
のインデクスデータ704に対応するm×n次元代表ベ
クトルを参照するコードブック参照手段、706はm×
n画素ブロックを多視点画像に戻す逆ブロック化手段、
707は復号化されたi番目の多視点画像である。
【0131】図8での新たに第1実施形態に付加された
処理ついて説明する。
【0132】多重分離手段によりデータを多重分離する
までは第1実施形態と変わりはない。多重分離手段によ
り多重分離されたデータのうち、符号化コードブック7
01(605′に対応)は、多視点画像符号化手段での
コードブック復号化手段606と同じ復号化方法を実施
するコードブック復号化手段702において復号化され
る。ここでは、2次元可変長復号化、逆量子化、IDC
T(逆離散コサイン変換)演算処理されている。
【0133】コードブック復号化手段702において復
号化されて固定長データとなったコードブック703と
インデクスデータ704がメモリに展開されて保持され
る。メモリに展開されて保持されたコードブック703
およびインデクスデータ704は、この段階では固定長
データとなっているので、任意のブロックをテーブルの
参照のみによってメモリから読み取ることができる。
【0134】コードブック参照手段705は、この復号
化コードブック703内で同じインデクスを持つm×n
次元代表ベクトルを参照して逆ブロック化手段706ヘ
ブロックを送る。
【0135】以上のように、べクトル量子化を利用し
て、3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを
作成して、更にコードブックを符号化して圧縮してから
伝送することによって、伝送する符号量をより減らすこ
とができ、コードブックとインデクスデータを伝送する
に要する時間を短縮できる。従って、3次元物体毎にコ
ードブックとインデクスデータを作成して、伝送する処
理を短時間に実施可能である。また、復号化したコード
ブックは復号化処理側では復号化して固定長データに戻
し、メモリに格納して固定長のコードブックとして用い
るので、インデクスデータからリアルタイム性を維持し
て画像を復元することができる。そのため、写実性の高
い画像をリアルタイム性を以て合成可能なシステムを実
現可能になる。
【0136】また、上述した多視点画像符号化手段で説
明した構成で多視点画像を符号化する多視点画像符号化
工程と、多視点画像復号化手段で説明した構成で多視点
画像を復号化する多視点画像復号化工程を考えることに
より、多視点画像符号化復号化方法を実現することがで
きる。
【0137】以上は、コードブックを符号化して圧縮し
てから伝送することによって、伝送する符号量を減らす
ようにしたものであるが、代表ベクトル間の相関を利用
して符号量を減らすこともできる。
【0138】従って、次にこのような実施例を第4実施
形態として説明する。
【0139】(第4実施形態)第3実施形態で説明した
コードブック符号化手段604においてコードブック内
の代表ベクトルを並べ替えて、前代表ベクトルとの差分
誤差をDCT、量子化、2次元可変長符号化する処理を
持たせ、コードブック復号化手段606、702におい
て符号化された差分誤差を2次元可変長復号化、逆量子
化、IDCT(逆離散コサイン変換)して前代表ベクト
ルに加算する処理を持たせることによって、代表ベクト
ル内の相関のみならず、代表ベクトル間の相関を利用し
て符号量を減らした多視点画像符号化復号化装置および
多視点画像符号化復号化方法を実現することができる。
【0140】図9は第4実施形態におけるコードブック
符号化手段およびコードブック復号化手段での多視点画
像符号化復号化装置の構成を説明する図である。図9に
おいて、801はコードブックであって、コードブック
作成手段603において作成されたコードブックであ
り、802はコードブック並べ替え手段であって、コー
ドブック801内の代表ベクトルを距離の近い順(差分
を取った際の各成分の2乗和の小さい順)に並べ替える
コードブック並べ替え手段である。
【0141】また、803はDCT部、804は量子化
部、805は2次元可変長符号化部(VLC)、806
は逆量子化部(IQ)、807はIDCT部、808は
ブロックメモリ(BM)、809はインデクスデータと
共に多重化、伝送、多重分離される符号化差分コードブ
ック、810は2次元可変長復号化部、811は逆量子
化部、812はIDCT部、813はブロックメモリ、
814は復号化されたコードブックである。
【0142】図9でのコードブック符号化復号化処理つ
いて説明する。この実施形態は、代表ベクトル間の相関
を利用することにより、符号量削減を図るようにしてお
り、作成されたコードブックの符号化処理に特徴があ
る。
【0143】この特徴部分を中心に説明する。各実施形
態で説明した如きの手法により、コードブック801は
作成される。作成されたコードブック801は固定長の
データである。コードブック並べ替え手段802では、
このコードブック801内の代表ベクトルを距離の近い
順(差分を取った際の各成分の2乗和の小さい順)に並
べ替える。コードブック内の代表ベクトル数をn[個]
とすると、コードブックをシーケンシャルに並べ替える
全場合の数はn![通り]存在して、n![通り]の並
べ方について差分誤差の和を求めなければ最適な並べ方
は得られない。
【0144】しかし、実用的な画質を実現するために必
要な代表ベクトル数はn=215[個]程度であり、実時
間での最適な並べ替え方発見は困難であると考えられ
る。よって、 〔方法1〕 代表ベクトルの各成分の平均値順に代表ベ
クトルを並べ替える。
【0145】〔方法2〕 まず、最も平均値が高い代表
ベクトルを選ぶ。順に距離の小さい代表ベクトルを探し
て下に付加してn[個]並べる。
【0146】〔方法3〕 まず、ダイナミックレンジか
ら計算して中間的な平均値の代表ベクトルを選ぶ。平均
値が上の代表べクトルの中で距離が最も近い代表ベクト
ルと、平均値が下の代表ベクトルの中で距離が最も近い
代表ベクトルを選び、上下に付加してn[個]並べる。
【0147】などの方法によって差分誤差の和が小さく
なるように並べ替えることができる。
【0148】コードブック並べ替え手段802で並べ替
えられたコードブックは、従来例のフレーム間予測と同
様に順番にブロック間差分誤差を求められ、その誤差に
DCT、量子化、2次元可変長符号化が施されて、符号
化された符号化差分コードブック809が作成される。
【0149】符号化差分コードブック809は図7の構
成におけるコードブック復号化手段606において2次
元可変長復号化、逆量子化、IDCTが施されて局部復
号化されて、インデクス算出手段610によってインデ
クスデータが算出される。また、符号化差分コードブッ
ク809はインデクスデータと共に多重化、伝送、多重
分離されて、図8の構成におけるコードブック復号化手
段702において2次元可変長復号化、逆量子化、ID
CTされて復号化コードブック814が得られる。
【0150】復号化されて固定長データとなった復号化
コードブック814とインデクスデータがメモリに展開
されて保持される。
【0151】メモリに展開されて保持された復号化コー
ドブック814とインデクスデータはいずれも固定長デ
ータであるので、任意のブロックがテーブルの参照のみ
によってメモリから読み取り可能である。
【0152】また、全ての代表ベクトルをシーケンシャ
ルに並べることによって予測して差分を取るのではなく
て、差分誤差がある閾値より大きい場合は途中で直交変
換符号化された代表べクトルを配置する、もしくは、原
画の代表ベクトルを配置するという方法でのコードブッ
クの符号化復号化も実現可能である。
【0153】以上のように、ベクトル量子化を利用し
て、3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを
作成して、更にコードブック内の代表ベクトルを並べ替
えて差分誤差を符号化して伝送することによって、より
符号量を減らすことができ、コードブックとインデクス
データを伝送するに要する時間を短縮できる。従って、
3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを作成
して、伝送する処理を短時間に実施可能である。また、
復号化したコードブックは復号化処理側では復号化して
固定長データに戻し、メモリに格納して固定長のコード
ブックとして用いるので、インデクスデータからリアル
タイム性を維持して画像を復元することができる。その
ため、写実性の高い画像をリアルタイム性を以て合成可
能なシステムを実現可能になる。
【0154】また、上述した多視点画像符号化手段で説
明した構成で多視点画像を符号化する多視点画像符号化
工程と、多視点画像復号化手段で説明した構成で多視点
画像を復号化する多視点画像復号化工程を考えることに
より、多視点画像符号化復号化方法を実現することがで
きる。
【0155】以上は、ベクトル量子化を利用して、3次
元物体毎にコードブックとインデクスデータを作成し
て、更にコードブック内の代表ベクトルを並べ替えて差
分誤差を符号化して伝送することによって、より符号量
を減らすようにしたものであるが、コードブックを使用
頻度に対応に並べ替えし、使用頻度の高いものほど、小
さい符号に割り当てる符号化方式を適用して符号化すれ
ば、効率的に符号量を減らすことができる。
【0156】従って、次にこのような実施例を第5実施
形態として説明する。
【0157】(第5実施形態)第3実施形態で説明した
コードブック符号化手段604とコードブック復号化手
段606、702において、予め仮に全多視点画像F
[枚]分のインデクスデータを求めて代表ベクトルの使
用頻度を求めておき、その使用頻度を利用することより
効率的に符号量を減らす多視点画像符号化復号化装置お
よび多視点画像符号化復号化方法を実現することができ
る。
【0158】図10は第5実施形態におけるコードブッ
ク符号化手段およびコードブック復号化手段での多視点
画像符号化復号化装置の構成を説明する図である。図1
0において、901は予め求められたコードブック使用
頻度情報、902はコードブック使用頻度情報901に
応じて符号化を制御する符号化制御器、903はコード
ブック作成手段603において作成されたコードブッ
ク、904はDCT部、905は量子化部、906は2
次元可変長符号化部、907はインデクスデータと共に
多重化、伝送、多重分離される符号化コードブック、9
08は2次元可変長復号化部、909は逆量子化部、9
10はIDCT部、911は復号化された復号化コード
ブックである。
【0159】図10でのコードブック符号化復号化処理
について説明する。この実施形態は、コードブックを使
用頻度対応に並べ替えし、使用頻度の高いものほど、小
さい符号に割り当てる符号化方式を適用して符号化する
ことにより、一層の符号量削減を図るようにしており、
コードブックの並べ替え機能を付加した点に特徴があ
る。
【0160】この特徴部分を中心に説明する。コードブ
ック作成手段603で作成されたコードブック903
は、コードブック使用頻度情報901に応じて符号化を
制御する符号化制御器902によって制御されながら、
DCT、量子化、2次元可変長符号化を施されて符号化
される。つまり、多重化するインデクスデータを算出す
る前に、予め符号化される前のコードブックを用いて全
多視点画像F1枚1分のインデクスデータを調べ、コー
ドブック内での代表ベクトルの使用頻度を調べる。この
使用頻度に応じて、より頻度の高い代表ベクトルには多
くの符号量を、頻度の低い代表ベクトルには符号量をあ
まり割り当てないようにして、コードブック符号化手段
604において符号化コードブックを求める。また、こ
の符号化手段に応じた復号化手段によってコードブック
復号化手段606、702で符号化コードブックを復号
化する。
【0161】具体的な符号量割り当て方法としては、
[i] 使用頻度がある閾値以上の代表べクトルは符号化
せず、ある閾値以下の代表ベクトルのみ直交変換符号化
する。
【0162】あるいは、[ii] 使用頻度に応じたステッ
プサイズでブロック毎に直交変換符号化を施す。
【0163】などの符号化制御方法がある。
【0164】符号化された符号化コードブック907は
図7の構成におけるコードブック復号化手段606にお
いて2次元可変長復号化、逆量子化、IDCTが施され
て局部復号化され、インデクス算出手段610によって
再びインデクスデータが算出される。
【0165】また、符号化コードブック907はインデ
クスデータと共に多重化、伝送、多重分離されて、図8
の構成におけるコードブック復号化手段702において
2次元可変長復号化、逆量子化、IDCTされて復号化
コードブック911が得られる。復号化されて固定長デ
ータとなった復号化コードブック911とインデクスデ
ータがメモリに展開されて保持される。メモリに展開さ
れて保持された復号化コードブック911とインデクス
データは固定長データであるので、任意のブロックがテ
ーブルの参照のみによってメモリから読み取り可能であ
る。
【0166】以上のように、ベクトル量子化を利用し
て、3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを
作成して、更にコードブック使用頻度情報に応じて符号
化を制御してコードブックを符号化して伝送することに
より、より効率的に符号量を割り当てることができる。
故に、コードブックとインデクスデータを伝送するに要
する時間を短縮できるから、3次元物体毎にコードブッ
クとインデクスデータを作成して、伝送する処理を短時
間に実施可能である。また、復号化したコードブックは
復号化処理側では復号化して固定長データに戻し、メモ
リに格納して固定長のコードブックとして用いるので、
インデクスデータからリアルタイム性を維持して画像を
復元することができる。そのため、写実性の高い画像を
リアルタイム性を以て合成可能なシステムを実現可能に
なる。
【0167】また、上述した多視点画像符号化手段で説
明した構成で多視点画像を符号化する多視点画像符号化
工程と、多視点画像復号化手段で説明した構成で多視点
画像を復号化する多視点画像復号化工程を考えることに
より、多視点画像符号化復号化方法を実現することがで
きる。
【0168】以上は、コードブックの可変長符号化によ
るデータ圧縮を主体に説明したが、更にインデクスデー
タも圧縮することで、符号量削減に効果が期待できる。
コードブックの符号化と併用するわけである。このよう
な目的に利用可能な実施例を第6の実施形態として説明
する。
【0169】(第6実施形態)第6実施形態はインデク
スデータの圧縮と伸長処理を中心に説明している。この
第6実施形態においては、第1実施形態の多視点画像符
号化手段102にインデクスデータを符号化する処理を
備え、多視点画像復号化手段110に符号化されたイン
デクスデータを復号化する処理を備えて多視点画像の符
号化復号化を行い、より符号量を減らすことが可能にし
ている。
【0170】以下にインデクスデータの符号化復号化を
備えた多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符
号化復号化方法について説明する。
【0171】図11は第6実施形態における多視点画像
符号化手段の構成を説明する図である。図11におい
て、1001は多視点画像入力手段で撮影された全F
[枚]の多視点画像、1002は多視点画像をm×n画素
のブロックに分割するブロック化手段、1003はブロ
ックを元にコードブックを作成するコードブック作成手
段、1004は多重化されるコードブック、10O5は
インデクスデータを計算されるi番目の多視点画像、1
006はi番目の多視点面像をm×nN素のブロックに
分割するブロック化手段、1007はブロックとコード
ブックを元にインデクスを算出するインデクス算出手
段、1008はインデクスデータを可変長符号化する可
変長符号化手段、1009は可変長符号化されたi番目
の多視点画像のインデクスデータ、1010は可変長符
号テーブルである。
【0172】図11での新たに第1実施形態に付加され
た処理について説明する。インデクス算出手段1007
において入カブロックとコードブック1004を元に算
出されたインデクスデータは、可変長符号テーブル10
10をもとに可変長符号化手段1008において可変長
符号化される。
【0173】そして、可変長符号化された符号化インデ
クスデータ1009と可変長符号テーブル1010が、
コードブック1004と共に多重化、伝送、多重分離さ
れる。
【0174】この可変長符号テーブル1010はインデ
クス算出手段1007で計算されるインデクスの使用頻
度に応じて3次元物体毎に設計して伝送する。また、別
の実施例として、予め決められた平均的な可変長符号テ
ーブルを使うこととしてもよい。
【0175】図12は第6実施形態における多視点画像
復号化手段を説明する図である。図12において、11
01は多視点画像符号化手段で作成されたコードブッ
ク、1102は可変長符号化されたインデクスデータ、
1103は可変長符号テーブル、1104は可変長符号
化されたインデクスデータ1102を可変長符号テーブ
ル1103をもとに可変長復号化する可変長復号化手段
(VLD)、1105はi番目の多視点画像のインデク
スデータに対応するコードブック1101内のm×n次
元代表ベクトルを参照するコードブック参照手段、11
06はm×n画素ブロックを多視点画像に戻す逆ブロッ
ク化手段、1107は復号化されたi番目の多視点画像
である。
【0176】図12での新たに第1実施形態に付加され
た処理について説明する。多重化、伝送、多重分離され
てきた可変長符号化インデクスデータ1102は、可変
長符号テーブル1103をもとに可変長復号化手段11
04において復号化される。復号化されて固定長データ
となったインデクスデータとコードブック1101がメ
モリに展開されて保持される。
【0177】メモリに展開されて保持されたインデクス
データとコードブック1101は固定長データであるの
で、任意のブロックがテーブルの参照のみによってメモ
リから読み取り可能である。コードブック参照手段11
05は、コードブック1101内で同じインデクスを持
つm×n次元代表ベクトルを参照して逆ブロック化手段
1106へブロックを送る。
【0178】以上のように、ベクトル量子化を利用し
て、3次元物体毎にコードブックとインデクスデータを
作成して、更にインデクスデータを可変長符号化して伝
送することによって、より符号量を減らすことができ
る。
【0179】また、上述した多視点画像符号化手段で説
明した構成で多視点画像を符号化する多視点画像符号化
工程と、多視点画像復号化手段で説明した構成で多視点
画像を復号化する多視点画像復号化工程を考えることに
より、多視点画像符号化復号化方法を実現することがで
きる。
【0180】以上、種々の実施形態を説明したが要する
に、本発明の基本的概念は、汎用ではなく、画像に応じ
てその画像用のコードブックを作成して復号側に送り、
復号側ではこれを利用し、受け取ったインデクスから画
像を再生するようして実写性を持った実写ベースでのバ
ーチャルリアリティやウォークスルー、そして、バーチ
ャルショップでの商品展示、インタラクティブな電子博
物館などと云った映像分野に最適な符号化・復号化方法
を実現しようとするものであって、3次元物体毎にコー
ドブックを作成するために、符号化側においては、まず
はじめに、全多視点画像をブロック化したものをトレー
ニングシーケンスとして用意して“k−mean法”を
施し、コードブックを設計して、この設計されて作成さ
れたコードブックをもとに、全多視点画像内のブロック
について距離計算を行い、最も近い代表ベクトルのイン
デクスを求め、符号化処理側は最後に、全多視点画像か
ら設計されたコードブックと、全多視点画像についての
インデクスデータを伝送するようにし、そして、復号化
処理側ではこれらコードブック、及び全多視点画像内ブ
ロックについてのインデクスデータを受け取り、メモリ
に保持し、任意視点画像合成のためにブロックを復号す
るかの指示を待つようにし、指示が与えられたならばそ
の指示対応のブロック(要求されたブロック)に応じた
インデクスの番号を持つブロックをコードブック内から
選ぶことにより、合成に必要なブロックを復号するとい
うものである。
【0181】特に、多視点画像をベクトル量子化するこ
とにより多視点画像全体に含まれる相関を利用して情報
圧縮を行うことができ、効果的なデータ量削減がなされ
ていて短時間で情報伝送可能になり、また、復号化処理
側では固定長データのコードブックとインデクスデータ
をメモリに展開、保持してインデクスを参照するだけで
所望視点の画像再生を行うことができるようになって、
より高いリアルタイム性で多視点画像の復号を実現で
き、実写ベースでリアルタイム性を維持しつつ所望視点
の画像を再現することができるようになる。
【0182】これにより、実写ベースでのバーチャルリ
アリティやウォークスルー、そして、バーチャルショッ
プでの商品展示、インタラクティブな電子博物館などと
云った映像分野に最適な符号化・復号化方法を実現でき
るものである。
【0183】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、種々変形して実施可能である。ま
た、上述の実施形態に記載した手法は、コンピュータに
実行させることのできるプログラムとして、磁気ディス
ク(フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光デ
ィスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリな
どの記録媒体に格納して頒布することもできる。
【0184】
【発明の効果】以上記述したように本発明によれば、多
視点画像をベクトル量子化することにより多視点画像全
体に含まれる相関を利用して情報圧縮を行うことがで
き、短時間で情報伝送可能になり、また、復号化処理側
では固定長データのコードブックとインデクスデータを
メモリに展開、保持してインデクスを参照するだけで所
望視点の画像再生を行うことができるようになって、よ
り高いリアルタイム性で多視点画像の復号を実現でき、
実写ベースでリアルタイム性を維持しつつ所望視点の画
像を再現することができるようになるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
概念を説明するための図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1実施形態での多視点画像符号化復号加装置の多視点
画像入力手段101における多視点画像の取得装置を説
明する図。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1実施形態の多視点画像符号化復号化装置の構成を示
す図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1実施形態の多視点画像符号化復号化装置の多視点画
像符号化手段102の構成を示す図。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1実施形態の多視点画像符号化復号化装置の多視点画
像復号化手段110の構成を示す図。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2実施形態の多視点画像符号化復号化方法の流れを示
すフローチャート。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3実施形態における多視点画像符号化手段での多視点
画像符号化装置の構成を示す図。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3実施形態における多視点画像復号化手段での多視点
画像復号化装置の構成を示す図。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
第4実施形態におけるコードブック符号化手段およびコ
ードブック復号化手段での多視点画像符号化復号化装置
の構成を示す図。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5実施形態におけるコードブック符号化手段および
コードブック復号化手段での多視点画像符号化復号化装
置の構成を示す図。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6実施形態における多視点画像符号化手段での多視
点画像符号化装置の構成を示す図。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6実施形態における多視点画像復号化手段での多視
点画像復号化装置の構成を示す図。
【図13】従来の技術である直交変換符号化を利用した
フレーム内符号化装置の構成を示す図。
【図14】従来の技術である動き補償フレーム間予測と
直交変換符号化を組み合わせたハイブリッド方式による
符号化装置の構成を示す図。
【図15】従来技術を説明するための図。
【図16】光線に基づく画像合成の概念を説明するため
の図。
【図17】データ取得と画像合成を説明するための図。
【図18】符号化を含む任意視点画像合成システム
【図19】VQにおけるベクトル空間(2次元)を説明
するための図。
【図20】ベクトル量子化による一般的な画像符号化を
説明するための図。
【符号の説明】
101…多視点画像入力手段 102…多視点画像符号化手段 103…コードブック 104…インデクスデータ 105…多重化手段 106…符号化データ 107…多重分離手段 108,304,503…コードブック 109…インデクスデータ 110…多視点画像復号化手段 201…3次元物体 202…カメラ 203…ターンテーブル 301…F[枚]の全多視点画像 302…ブロック化手段 303…コードブック作成手段 305…1番目の多視点画像 306…ブロック化手段 307…インデクス算出手段 308…1番目の多視点画像のインデクスデータ 401…伝送されたコードブック 402…伝送されたi番目の多視点画像のインデクスデ
ータ 403…コードブック参照手段 404…逆ブロック化手段 405…復号化されたi番目の多視点画像 501…多視点画像入力工程 502…多視点画像符号化工程 504…インデクスデー夕 505…多重化工程 506…符号化データ 507…多重分離工程 508…コードブック 509…インデクスデータ 510…多視点画像復号化工程 601…F[枚]の全多視点画像 602…ブロック化手段 603…コードブック作成手段 604…コードブック符号化手段(DCT→Q→VLC) 605…符号化コードブック 606…コードブック復号化手段(VLD→IQ→ID
CT) 607…復号化コードブック 608…i番目の多視点画像 609…ブロック化手段 610…インデクス算出手段 611…i番目の多視点画像のインデクスデータ 701…伝送された符号化コードブック 702…コードブック復号化手段(VLD→IQ→ID
CT) 703…復号化コードブック 704…伝送されたi番目の多視点画像のインデクスデ
ータ 705…コードブック参照手段 706…逆ブロック化手段 707…復号化されたi番目の多視点画像 801…コードブック 802…コードブック並べ替え手段 803…DCT符号化器 804…量子化器 805,810…可変長符号化器 806,811…逆量子化器 807…逆DCT復号化器 808,813…ブロックメモリ 809…符号化された差分コードブック 812…逆DCT復号化器 814,911…復号化されたコードブック 901…コードブック使用頻度情報 902…符号化制御器 903,1004,1101…コードブック 904…DCT符号化器 905…量子化器 906…可変長符号化器 907…符号化されたコードブック 908…可変長復号化器 909…逆量子化器 910…逆DCT復号化器 1001…F[枚]の全多視点画像 1002…ブロック化手段 1003…コードブック作成手段 1005…i番目の多視点画像 1006…ブロック化手段 1007…インデクス算出手段 1008…インデクスデータ可変長符号化手段 1009…可変長符号化されたi番目の多視点画像のイ
ンデクスデータ 1010…可変長符号テーブル 1102…可変長符号化されて伝送されたi番目の多視
点画像のインデクスデータ 1103…可変長符号テーブル 1104…インデクスデータ可変長復号化手段 1104…コードブック参照手段 1105…逆ブロック化手段 1106…復号化されたi番目の多視点画像 1201…入力多視点画像 1202…DCT符号化器 1203…量子化器 1204…可変長符号化器 1205…符号化データ 1206…可変長復号化器 1207…逆量子化器 1208…逆DCT復号化器 1209…再生多視点画像 1301…入力多視点画像 1302…動き補償部 1303…DCT符号化器 1304…量子化器 1305…可変長符号化器 1306…可変長符号化器 1307…多重化部 1308…符号化データ 1309…逆量子化器 1310…逆DCT復号化器 1311…フレームメモリ 1312…多重分離器 1313…可変長復号化器 1314…逆量子化器 1315…逆DCT復号化器 1316…フレームメモリ 1317…可変長復号化器 1318…動き補償部 1319…再生多視点画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 CA05 DA07 EA10 EA19 EA28 5B057 BA02 CA13 CA16 CB13 CB18 CE08 CG06 5C059 KK15 MA05 MA23 MC11 MC38 MD09 ME01 ME08 ME13 PP12 PP13 RC14 RC38 RC40 SS14 SS26 TA53 TA54 TA55 TB04 TC41 TD07 UA02 UA05 UA32 UA39 5J064 AA03 BA13 BB05 BC01 BC02 BC16 BD03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元物体について複数の地点それぞれで
    撮影した画像を入力する多視点画像入力手段と、 前記入力された多視点画像をm×n画素に分割してコー
    ドブックを設計すると共に各多視点画像にベクトル量子
    化を施してインデクスデータを算出する多視点画像符号
    化手段と、 前記設計されたコードブックと前記算出されたインデク
    スデータより符号化データを作成する手段と、 この作成された符号化データを伝送または蓄積する手段
    と、 この伝送または蓄積された前記符号化データよりコード
    ブックとインデクスデータを得る手段と、 この得られたコードブックよりインデクスデータに対応
    したブロックを参照して多視点画像を復号化する多視点
    画像復号化手段と、を備えることを特徴とする多視点画
    像符号化復号化装置。
  2. 【請求項2】前記多視点画像符号化手段にはコードブッ
    クを符号化する処理を備え、前記多視点画像復号化手段
    には符号化されたコードブックを復号化する処理を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の多視点画像符号化復
    号化装置。
  3. 【請求項3】前記多視点画像符号化手段は、各成分が類
    似したベクトルが連続するようコードブック中の代表ベ
    クトルを並べ替えて差分誤差を符号化する処理機能を備
    え、前記多視点画像復号化手段は、代表ベクトルの差分
    誤差が符号化された前記コードブックを復号化する処理
    機能を備えることを特徴とする請求項2記載の多視点画
    像符号化復号化装置。
  4. 【請求項4】前記多視点画像符号化手段は、コードブッ
    ク内の代表ベクトルの使用頻度に応じて代表ベクトルに
    用いる符号量を変化させてコードブックを符号化する処
    理機能を備え、前記多視点画像復号化手段は、符号化さ
    れた前記コードブックを復号化する処理機能を備えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の多視点画像符号化復号化
    装置。
  5. 【請求項5】前記多視点画像符号化手段は、インデクス
    データを符号化する処理機能を備え、前記多視点画像復
    号化手段は、符号化されたインデクスデータを復号化す
    る処理機能を備えることを特徴とする請求項1記載の多
    視点画像符号化復号化装置。
  6. 【請求項6】3次元物体について複数の地点それぞれで
    撮影した画像を入力する多視点画像入力手段と、 前記入力された多視点画像をm×n画素に分割してコー
    ドブックを設計すると共に各多視点画像にベクトル量子
    化を施してインデクスデータを算出する多視点画像符号
    化手段と、 前記設計されたコードブックと前記算出されたインデク
    スデータより符号化データを作成する手段と、 この作成された符号化データを伝送または蓄積する手段
    と、を備えることを特徴とする多視点画像符号化装置。
  7. 【請求項7】符号化装置により作成されたコードブック
    とインデクスデータの符号化データを受けてこれよりコ
    ードブックとインデクスデータを得る手段と、 この得られたコードブックよりインデクスデータに対応
    したブロックを参照して多視点画像を復号化する多視点
    画像復号化手段と、を備えることを特徴とする多視点画
    像復号化装置。
  8. 【請求項8】3次元物体を複数の地点それぞれで撮影し
    た画像を入力する多視点画像入カ工程と、前記入力され
    た多視点画像をm×n画素に分割してコードブックを設
    計すると共に各多視点画像にベクトル量子化を施してイ
    ンデクスデータを求める多視点画像符号化工程と、 前記設計されたコードブックと前記算出されたインデク
    スデータより符号化データを作成する工程と、 この符号化データを伝送または蓄積する工程と、 伝送または蓄積された前記符号化データよりコードブッ
    クとインデクスデータを得る工程と、 得られたコードブックよりインデクスデータに対応した
    ブロックを参照して多視点画像を復号化する多視点画像
    復号化工程と、を備えることを特徴とする多視点画像符
    号化復号化方法。
  9. 【請求項9】前記多視点画像符号化工程は、コードブッ
    クを符号化する処理を行い、前記多視点画像復号化工程
    は、符号化されたコードブックを復号化する処理を行う
    ことを特徴とする請求項8記載の多視点画像符号化復号
    化方法。
  10. 【請求項10】前記多視点画像符号化工程は、各成分が
    類似したベクトルが連続するようコードブック中の代表
    ベクトルを並べ替えて差分誤差を符号化する処理を行
    い、前記多視点画像復号化工程は、代表ベクトルの差分
    誤差が符号化された前記コードブックを復号化する処理
    を行うことを特徴とする請求項9記載の多視点画像符号
    化復号化方法。
  11. 【請求項11】前記多視点画像符号化工程は、コードブ
    ック内の代表ベクトルの使用頻度に応じて代表ベクトル
    に用いる符号量を変化させてコードブックを符号化する
    処理を行い、前記多視点画像復号化工程は、符号化され
    た前記コードブックを復号化する処理を行うことを特徴
    とする請求項9記載の多視点画像符号化復号化方法。
  12. 【請求項12】前記多視点画像符号化工程は、インデク
    スデータを符号化する処理を行い、前記多視点画像復号
    化工程は、符号化されたインデクスデータを復号化する
    処理を行うことを特徴とする請求項8記載の多視点画像
    符号化復号化方法。
JP16164099A 1999-06-08 1999-06-08 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法 Pending JP2000349644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16164099A JP2000349644A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16164099A JP2000349644A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000349644A true JP2000349644A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15739036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16164099A Pending JP2000349644A (ja) 1999-06-08 1999-06-08 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000349644A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075844A1 (en) * 2005-01-14 2006-07-20 Humax Co., Ltd. Reference frame ordering for multi-view coding
WO2007129840A1 (en) * 2006-05-04 2007-11-15 Electronics And Telecommunications Research Institute Method and apparatus for encoding multi-view moving pictures
CN102780894A (zh) * 2012-05-31 2012-11-14 新奥特(北京)视频技术有限公司 一种3d图像的编解码方法
US9111127B2 (en) 2012-06-04 2015-08-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Image processing apparatus and method for three-dimensional (3D) image

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075844A1 (en) * 2005-01-14 2006-07-20 Humax Co., Ltd. Reference frame ordering for multi-view coding
US9042439B2 (en) 2005-01-14 2015-05-26 Humax Holdings Co., Ltd. Reference frame ordering for multi-view coding
WO2007129840A1 (en) * 2006-05-04 2007-11-15 Electronics And Telecommunications Research Institute Method and apparatus for encoding multi-view moving pictures
CN102780894A (zh) * 2012-05-31 2012-11-14 新奥特(北京)视频技术有限公司 一种3d图像的编解码方法
CN102780894B (zh) * 2012-05-31 2016-12-14 新奥特(北京)视频技术有限公司 一种3d图像的编解码方法
US9111127B2 (en) 2012-06-04 2015-08-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Image processing apparatus and method for three-dimensional (3D) image

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190265646A1 (en) Methods and Apparatus for Full Parallax Light Field Display Systems
CN100512431C (zh) 用于编码和解码立体视频的方法和装置
KR100563754B1 (ko) 이미지 신호를 다중화하는 방법 및 시스템, 이미지 신호를 역다중화하는 방법 및 시스템 및, 전송 매체
Chang et al. Light field compression using disparity-compensated lifting and shape adaptation
KR20150056811A (ko) 차세대 비디오를 위한 콘텐츠 적응적 변환 코딩
Zhang et al. Compression of lumigraph with multiple reference frame (MRF) prediction and just-in-time rendering
BR102013020622A2 (pt) Codificador e método
US20140003511A1 (en) Image encoding method, image decoding method, image encoding device, image decoding device, image encoding program, and image decoding program
JP5281623B2 (ja) 画像符号化方法,画像復号方法,画像符号化装置,画像復号装置およびそれらのプログラム
US20220230360A1 (en) Point cloud data transmission device, point cloud data transmission method, point cloud data reception device, and point cloud data reception method
Zhang et al. Compression and rendering of concentric mosaics with reference block codec (RBC)
BR102019000922A2 (pt) Método para comprimir dados de campo de luz usando transformadas de quatro dimensões de tamanho de bloco variável e decomposição por planos de bits
JP4355914B2 (ja) 多視点画像伝送システムと方法、多視点画像圧縮装置と方法、多視点画像伸長装置と方法およびプログラム
JP2000349644A (ja) 多視点画像符号化復号化装置および多視点画像符号化復号化方法
JP2024515174A (ja) ポイントクラウドデータ送信方法、ポイントクラウドデータ送信装置、ポイントクラウドデータ受信方法及びポイントクラウドデータ受信装置
JPH11155143A (ja) 画像圧縮符号化・復号化方法、画像圧縮符号化・復号化装置、画像圧縮符号化伝送方法、画像圧縮符号化伝送システムおよび画像圧縮符号化・復号化プログラムを記録した記録媒体
JPH11146396A (ja) 動画像圧縮符号化・復号化方法、動画像圧縮符号化・復号化装置、動画像符号化伝送方法、動画像符号化伝送システムおよび動画像圧縮符号化・復号化プログラムを記録した記録媒体
Hu et al. Motion differential set partition coding for image sequence and video compression
JP5876933B2 (ja) 動画像符号化方法、動画像復号方法、動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化プログラム、動画像復号プログラム及び記録媒体
JP3080486B2 (ja) 多眼式立体映像の直交変換符号化方式
US11570476B2 (en) Transform-based video coding method, and device therefor
US20240029312A1 (en) Point cloud data transmission method, point cloud data transmission device, point cloud data reception method, and point cloud data reception device
KR20090078114A (ko) 가변적 화면 그룹 예측 구조를 이용한 다시점 영상 부호화방법 및 장치, 영상 복호화 장치 그리고 상기 방법을수행하는 프로그램이 기록된 기록 매체
JPH11146397A (ja) 動画像圧縮符号化・復号化方法、動画像圧縮符号化・復号化装置、動画像符号化伝送方法、動画像符号化伝送システムおよび動画像圧縮符号化・復号化プログラムを記録した記録媒体
KR20220024499A (ko) 변환에 기반한 영상 코딩 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309