JP3080486B2 - 多眼式立体映像の直交変換符号化方式 - Google Patents

多眼式立体映像の直交変換符号化方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のカメラからの出
力を用いて多眼式立体映像を得るシステムに適用される
方式に関し、特に、各カメラからの出力に対するDC
T,WAVELET,アダマール,KL等の直交変換符
号化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は一般的な多眼式立体映像システム
の構成を示すブロック図であるが、この図7において、
101は被写体、102は被写体101を撮影するカメ
ラで、このカメラ102は複数個設けられており、各カ
メラ102は、縦と横で位置(撮像方向,取付角度)を
少しずつずらして配置されている。
【0003】各カメラ102の配置位置を少しずつずら
しているのは、1つのカメラからの出力を片方の眼に対
する入力として、両眼視差を形成して立体視が得られる
ようにするためである。従って、このようにカメラ10
2を多数用いることにより、出力系でディスプレイ10
7を見る人間が、このディスプレイ107を見る位置を
変えても自然な立体視が得られるようになっている。
【0004】103は各カメラ102から入力される画
像データを符号化する符号化器、104は符号化器10
3で符号化された画像データを伝送路にのせて伝送すべ
く多重化するマルチプレクス器(多重化器)、105は
伝送路を介して入力された多重画像データを分離するデ
マルチプレクス器(分離器)、106はデマルチプレク
ス器105で分離された画像データをディスプレイ10
7に映し出すために復号を行なう復号器である。なお、
ディスプレイ107としては、例えば、レンチキュラ・
レンズ(横方向にのみ視差がある場合)、または、ハエ
の眼レンズ(縦方向,横方向に視差がある場合)を使用
する。
【0005】上述の構成により、従来の多眼式立体映像
システムは次のように動作する。まず、静止している、
あるいは、動いている被写体101を、配置位置,方向
を縦および横に少しずつずらした複数のカメラ102で
撮影する。次に、複数のカメラ102から得られた画像
データを高能率符号化し、マルチプレクス器104によ
り多重化(マルチプレクス)する。
【0006】その後、伝送路などを介して伝送し、受信
側ではデマルチプレクス器105により分離(デマルチ
プレクス)した後、復号器106により復号を行ない、
ディスプレイ107に映し出す。このディスプレイ10
7に映し出された映像の一例として、図8にタコを被写
体としたときの、縦5眼,横5眼のそれぞれのカメラ1
02からの出力を示す。この例では、上下方向にも視差
があることが分かる。
【0007】さらに、他の例として、図9にホログラフ
ィック・ステレオグラムを構成する場合のシステムの一
例を示す。この図9において、復号器106によって復
号を行なうところまでは図7で示した多眼式立体映像シ
ステムと同様である。108は位相計算部109による
ホログラム位相計算の前処理として画像サイズを変換す
る画像サイズ変換部であり、位相計算部109は、画像
サイズ変化後にディスプレイ等のホログラフィック出力
系110へ出力するためのホログラム位相計算を行なう
ものである。
【0008】このような構成により、上述したホログラ
フィック・ステレオグラムは、復号器106による復号
を行なうところまでは、図9で示した多眼式立体映像シ
ステムと同様であるが、復号器106で復号を行なった
後は、位相計算部109によるホログラム位相計算を行
なうために、画像サイズ変換部108により画像サイズ
を変換する。その後、位相計算部109で位相計算を行
ない、ホログラフィック出力系110によって画像を出
力する。
【0009】ところで、通常、2次元直交変換の場合、
カメラ102からの出力画像(1フレーム)をN×N画
素のブロックに区切り、直交変換を行なっている(1次
元直交変換の場合、N×1画素の細長いブロックに区切
り直交変換を行なう)。次に、図7,図9で示したシス
テムの符号化器103で行なわれる従来の直交変換符号
化方式(直交変換スキャン方式)を図10により説明す
る。この図10は単眼の場合(通常のテレビ)の場合に
ついての符号化器の詳細構成を示すブロック図である
が、多眼式立体映像システムの符号化器103で行なわ
れる直交変換符号化方式も基本的に単眼の場合と同様で
あるので、ここでは、単眼の場合について説明する。
【0010】図10において、111はカメラ102か
らの出力に対して直交変換を施す直交変換器、112は
直交変換後のデータを量子化する量子化器、113は2
次元の場合に量子化後のデータを図11(a)〜(c)
に示す手段により1次元に変換するための1次元並べ変
え部、114は1次元に並べ変えられたデータに対して
可変長符号化を施す可変長符号化器(VLC; Valiable
word Length Cording) である。
【0011】このような構成により、まず、カメラ10
2により被写体を撮像することにより画像データ信号を
得る。このとき、過去の符号化結果をローカルデコード
して得られた過去の再生画像あるいは原画像とマッチン
グをとって予測を行なってもよい。この原信号あるいは
予測誤差信号について、直交変換器111により1次元
直交変換あるいは2次元直交変換を行なう。直交変換の
種類としては、DCT,WAVELET,アダマール,
KL等様々であるが、どの直交変換においても、基本的
な性質として、画像データ信号を直交変換した後には、
低周波数領域側に分布が集中することが知られている。
このような性質を利用して、以下のように高能率符号化
を行なっている。なお、人間の視覚は、低周波数領域ほ
ど符号化歪みに敏感であるという視覚特性を利用して、
直交変換器111による直交変換後、低周波数領域を細
かく量子化するための量子化マトリックス(重み付け)
をかける場合もある。
【0012】直交変換後もしくは量子化マトリックスを
乗算した後、量子化器112によって量子化を行ない、
2次元の場合、1次元並べ変え部113によりスキャン
して1次元に変換してから、可変長符号化器114によ
り可変長符号化を行なう(VLCについては、例えば標
準化方式として知られているMPEG1の2次元VCを
用いる。0ラン長と0でない係数の大きさとの組み合わ
せからなる)。
【0013】1次元並べ変え部113によるスキャン手
段としては、画像データの性質に合わせて、図11
(a)に示すようなジグザグスキャンや、図11(b)
に示すような縦スキャンや、図11(c)に示すような
横スキャンなどが知られている。なお、図11(a)〜
(c)には4×4画素のブロックの場合についてのスキ
ャン順序例が示されており、各ブロックに記入された数
字がスキャン順序を示すものである。
【0014】図11(a)に示すジグザグスキャンは、
標準化等にも採用されている一般的な例で、低周波側か
ら高周波側へ斜め方向にスキャンしていく。図11
(b)に示す縦スキャンは、低周波側から高周波側へ縦
方向にスキャンする手段で、直交変換器111への入力
画像データ信号が、縦方向に相関が強い場合に有効であ
る。図11(c)に示す横スキャンは、低周波側から高
周波側へ横方向にスキャンする手段で、直交変換器11
1への入力画像データ信号が、横方向に相関が強い場合
に有効である。
【0015】なお、多眼式立体映像システムにおいて
は、図10に示すような直交変換符号化のための構成
が、図7に示すカメラ102毎にそなえられ、カメラ1
02毎に上述と同様の直交変換符号化処理が行なわれて
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の多眼
式立体映像の直交変換符号化方式では、多眼式であって
も、単眼の場合と同様に、各カメラ102にて得られる
画像データ信号毎に、直交変換,量子化,可変長符号化
を行なっている。多眼式立体映像の場合、各カメラ10
2からの出力画像データは、図8にも示したように似通
っている(相関が強い)ものが多いという特徴があるに
もかかわらず、各カメラ102からの画像データ信号毎
に直交変換,量子化,可変長符号化を行なって上述のよ
うな特徴を利用していないため、効率のよい符号化がで
きず、画質の劣化を招いていた。
【0017】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、複数カメラを用いた多眼式立体映像において
特徴的な各カメラ間の相関の強さを利用し、符号化効率
および視覚特性の向上をはかった多眼式立体映像の直交
変換符号化方式を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は第1および第2の
発明の原理ブロック図で、この図1において、1は被写
体(図示せず)を撮影するカメラで、このカメラ1は複
数個設けられており、各カメラ1は、縦と横で位置(撮
像方向,取付角度)を少しずつずらして配置され、1つ
のカメラからの出力を片方の眼に対する入力として、両
眼視差を形成して立体映像を得ている。
【0019】2は各カメラ1からの出力について直交変
換を施す直交変換器、3はデータ並べ替え手段で、この
データ並べ替え手段3は、各直交変換器2からの出力に
ついて、他のカメラ1における画像の同一位置または対
応する位置の近傍位置での直交変換出力の集合となるよ
うに、データの並べ替えを行なうものである。4はデー
タ並べ替え手段3によって並べ替えを行なわれたデータ
に対して量子化を施す量子化器、5は量子化器4からの
量子化データに対して可変長符号化を施す可変長符号化
器(VLC)である。
【0020】なお、データ並べ替え手段3と量子化器4
との間には、データ並べ替え後のデータに対し、各直交
変換出力の集合内で、差分符号化(DPCM)を施す差
分符号化手段6をそなえてもよい。また、図2は第3お
よび第4の発明の原理ブロック図で、この図2に示すよ
うに、第3および第4の発明も図1に示した第1および
第2の発明とほぼ同様に構成されているが、この第3お
よび第4の発明は、相関判定手段7が新たにそなえられ
ている点で異なっている。
【0021】この相関判定手段7は、各カメラ1からの
出力に基づいて各カメラ1からの出力間での相関を判定
し、相関が強ければ、データ並べ替え手段3において、
各直交変換器2からの出力について他のカメラ1におけ
る画像の同一位置または対応する位置の近傍位置での直
交変換出力の集合となるようにデータを並べ替える一
方、相関が弱ければ、データ並べ替え手段3において、
同一カメラからの直交変換出力の集合となるようにデー
タを並べ替えるものである。
【0022】
【作用】上述した第1および第2の発明の多眼式立体映
像の直交変換符号化方式では、各カメラ1からの出力が
直交変換器2により直交変換された後、各直交変換器2
からの出力データが、データ並べ替え手段3により、他
のカメラ1における画像の同一位置または対応する位置
の近傍位置での直交変換出力の集合となるように並べ替
えられる。
【0023】そして、このようにデータ並べ替え手段3
によって並べ替えられたたデータが、量子化器4により
量子化されさらに可変長符号化器5により符号化されて
出力される。なお、多眼式立体映像では、各カメラ1の
同位置ブロックの同周波数成分(同一位置または対応す
る位置の近傍位置での直交変換出力)は似ている場合が
多いので、差分符号化手段6により、データ並べ替え後
のデータに対して各直交変換出力の集合内で差分符号化
を施して量子化を行なうことで、0となる割合を増やす
ことができる。
【0024】また、上述した第3および第4の発明の多
眼式立体映像の直交符号化方式では、相関判定手段7に
より、各カメラ1からの出力に基づいて各カメラ1から
の出力間での相関が判定され、相関が強ければ、各カメ
ラ1からの出力が直交変換器2により直交変換された
後、各直交変換器2からの出力データが、データ並べ替
え手段3により、他のカメラ1における画像の同一位置
または対応する位置の近傍位置での直交変換出力の集合
となるように並べ替えられる。
【0025】一方、相関判定手段7により相関が弱いと
判定された場合には、各カメラ1からの出力が直交変換
器2により直交変換された後、各直交変換器2からの出
力データが、データ並べ替え手段3により、同一カメラ
からの直交変換出力について画像の同一位置または対応
する位置の近傍位置での直交変換出力の集合となるよう
に並べ変えられる。
【0026】そして、このようにデータ並べ替え手段3
によって並べ替えられたたデータが、量子化器4により
量子化されさらに可変長符号化器5により符号化されて
出力される。なお、上述の通り、この第3および第4の
発明においても、差分符号化手段6により、データ並べ
替え後のデータに対して各直交変換出力の集合内で差分
符号化を施して量子化を行なうことで、0となる割合を
増やすことができる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図3は本発明の第1実施例を示すブロック図で、この図
3において、1は被写体(図示せず)を撮影すべく複数
個(例えば本実施例では5眼×5眼の25個)設けられ
たカメラで、各カメラ1は、縦と横で位置(撮像方向,
取付角度)を少しずつずらして配置され、1つのカメラ
からの出力を片方の眼に対する入力とし、両眼視差を形
成して立体映像を得ている。また、本実施例では、図4
にて後述するごとく、各カメラ1からの出力画像データ
は、8×8画素の大きさのブロックとし、各カメラ1か
らの出力画像データは、直交変換器2により2次元直交
変換を施されるようになっている。
【0028】8は各直交変換器2により2次元直交変換
されたデータを一旦記憶するメモリ、3Aはデータ並べ
替え手段で、本実施例のデータ並べ替え手段3Aは、各
メモリ8からのデータを切替出力することによりデータ
の並べ替えを行なうスイッチング素子3aと、このスイ
ッチング素子3aによる切替動作を制御するためのスイ
ッチング順序マトリックス(図4のステップA1参照)
を適宜設定するスイッチング順序マトリックス設定部3
bとから構成されている。
【0029】スイッチング素子3aは、スイッチング順
序マトリックス設定部3bにより設定されたスイッチン
グ順序マトリックスに従い切替動作するようになってお
り、各直交変換器2からの出力について他のカメラ1に
おける画像の同一位置または対応する位置の近傍位置で
の直交変換出力の集合となるように、データの並べ替え
を行なうようになっている。
【0030】9はデータ並べ替え手段3Aにより並べ替
えられた画像データを一旦記憶するメモリ、4はデータ
並べ替え手段3によって並べ替えを行なわれたデータに
対して量子化を施す量子化器、5は量子化器4からの量
子化データに対して可変長符号化を施す可変長符号化器
(VLC)、6Aはデータ並べ替え手段3Aと量子化器
4との間に介設されデータ並べ替え後のデータに対して
各直交変換出力の集合内で差分符号化(DPCM:フレ
ーム内予測符号化を意味し、信号をナイキスト周波数で
標本化して、予測誤差を複数ビットで符号化するもの)
を施す差分符号化手段であり、この差分符号化手段6A
は、後述する(1)式(図4のステップA3参照)に従
いDPCMを行なうもので、加算器10,逆量子化器1
1,セレクタ12,遅延回路13,減算器14から構成
されている。
【0031】上述の構成により、各カメラ1からの出力
は、各直交変換器2により2次元直交変換され、それぞ
れメモリ8に一旦記憶された後、各直交変換データが、
データ並べ替え手段3Aにより、他のカメラ1における
画像の同一位置または対応する位置の近傍位置での直交
変換出力の集合となるように並べ替えられる。本実施例
では、5眼×5眼で25台のカメラ1をそなえ、各カメ
ラK11〜K55の出力画像ブロックをそれぞれKB11〜K
55とし、各ブロックKB11〜KB55の大きさは8×8
画素とし、各ブロックKB11〜KB55の画素データをK
klij(k=1〜4,l=1〜4,i=1〜8,j=1
〜8)で表す(図4のステップA1参照)。
【0032】また、各カメラK11〜K55の配列マトリッ
クスは図4のステップA1に(a)で示すものとするほ
か、スイッチング順序マトリックス設定部3bにより設
定されるスイッチング順序マトリックスSW(5,5)
としては、図4のステップA1に示された(1)〜
(3)の3種類から選択するものとし、本実施例では、
これらのうち(2)のスイッチング順序マトリックスS
W(5,5)を選択するものとする。
【0033】スイッチング順序マトリックス設定部3b
において(2)のスイッチング順序マトリックスSW
(5,5)を選択することにより、スイッチング素子3
aは、このマトリックスSW(5,5)に従って切替駆
動されデータの並べ替えが行なわれ、並べ替え後のデー
タはメモリ9に一旦記憶される。ここで得られた配列
を、TMPij(SW(k,l))=KBklijと定義する
(図4のステップA2参照)。TMP11,TMP12
…,TMP88は、25個の要素をもつ配列(カメラ1の
数と同じ)で、それぞれ違うブロックの同じ周波数成分
を集めたもので、TMP11は直流分のみ、TMP12
…,TMP88は交流成分となっている。
【0034】ここで、本実施例では、それぞれの配列T
MP11,TMP12,…,TMP88について、符号化効率
を上げるために、差分符号化手段6Aにより各配列TM
11,TMP12,…,TMP88内(データ並べ替え後の
データに対して各直交変換出力の集合内)でDPCMを
行ないΔTMPij(k)を下式(1)のごとく求めつつ
(図4のステップA3参照)、量子化器4による量子化
を行なった後、可変長符号化器5による可変長符号化を
行なっている(図4のステップA4参照)。
【0035】なぜならば、多眼式立体映像では、各カメ
ラ1の同位置ブロックの同周波数成分は似ている場合が
多く(動き補償,視差補償を行なっても相関が残る場合
が多く)、差分符号化手段6Aにより差分をとって量子
化を行なえば、0となる割合を増やすことができるた
め、可変長符号化器5による0ランレングスを用いた可
変長符号化が有効に作用することになる。なお、差分符
号化手段6AによりDPCMを行なうことは必須ではな
く、DPCMを行なうことなく量子化を実行してもよ
い。
【0036】 ΔTMPij(k)=TMPij(k)−Q’(TMPij(k−1)),k>1 TMPij(k)−Xij,k=1 (1) 上式(1)中、Xijは受信側にも判る情報、例えば、あ
る定数,同一ブロック内の隣接する量子化済の係数等を
用い、k=1の場合にセレクタ12により選択され、減
算器14へ出力されるものである。また、Q’(TMP
ij(k−1))は加算器10,遅延回路13,逆量子化
器11により得られた復号結果で、k>1の場合にセレ
クタ12により選択され減算器14へ出力されるもので
ある。
【0037】(1)式により得られた差分符号化結果Δ
TMPij(k)は、公知の方法に従って量子化器4によ
り量子化された後、0ランと係数値とを組み合わせたV
LCを行なうが、このとき、各ΔTMPij(k)毎に区
切ってVLCを行なう方式や、各ΔTMPij(k)を、
縦方向,横方向,あるいはジグザグにつなげてVLCを
行なう方式など、種々の方式が考えられる。
【0038】このように、本発明の第1実施例の多眼式
立体映像の直交変換符号化方式によれば、各カメラ1か
らの出力画像ブロックの類似性を利用して、各カメラ1
の画像間にまたがって同一位置(または対応する位置の
近傍位置)の直交変換出力(係数)の集合を、データ並
べ替え手段3Aにより並べ替えて形成してから、量子
化,VLCを行なうことにより、各カメラ1で生じてい
る冗長性を排すことができ、より効率的な符号化を行な
い、より特性のよい画像を得ることができる。
【0039】また、差分符号化手段6Aにより、データ
並べ替え後のデータに対して各直交変換出力の集合内で
差分符号化を施して量子化を行なうことで、0となる割
合を増やすことができ、可変長符号化効率をさらに高め
ることができる。 (b)第2実施例の説明 図5は本発明の第2実施例を示すブロック図で、この図
5に示すように、第2実施例も、図3に示した第1実施
例とほぼ同様に構成されるものであり、図5中、既述の
符号と同一の符号は、同一部分を示しているので、その
説明は省略する。
【0040】この第2実施例では、各カメラ1からの出
力画像データは、直交変換器2により1次元直交変換を
施すものとする。1次元直交変換の場合、相関は、各カ
メラ1からの出力画像間にも、また、画像内にもあるた
め、本実施例では、図5に示すように、第1実施例と同
様の構成に対して相関判定手段7Aを新たにそなえ、相
関判定手段7Aにより、各カメラ1からの画像間の相関
および画像内の相関を判定して、符号化効率の良い方に
切り替えながら量子化,可変長符号化を行なっている。
【0041】つまり、相関判定手段7Aは、各カメラ1
からの出力(直交変換をしない原画)に基づき、各カメ
ラ1からの画像間の相関および画像内の相関を図6のス
テップB2に示す判定式に従って判定し、相関が強けれ
ば、データ並べ替え手段3Bにおいて、各直交変換器2
からの出力について他のカメラ1における画像の同一位
置(または対応する位置の近傍位置)での直交変換出力
の集合となるようにデータを並べ替える一方、相関が弱
ければ、データ並べ替え手段3Bにおいて、同一カメラ
からの直交変換出力の集合となるようにデータを並べ替
えるものである。
【0042】本実施例のデータ並べ替え手段3Bには、
第1実施例と同様のスイッチング素子3aおよびスイッ
チング順序マトリックス設定部3bがそなえられるほか
に、スイッチング素子3aによるスイッチング動作の速
さを変えることにより、上述した相関に応じたデータ並
べ替えを行なうべく、相関判定手段7Aからの判定結果
に応じて2種類のクロックαとα/8とを選択的に切り
替えてカウンタ3dに出力するセレクタ3cがそなえら
れている。
【0043】上述の構成により、第2実施例では、各カ
メラ1からの出力は、各直交変換器2により1次元直交
変換され、それぞれメモリ8に一旦記憶されると同時
に、直交変換されない原画データが相関判定手段7Aに
入力される。本実施例では、5眼×5眼で25台のカメ
ラ1をそなえ、各カメラK11〜K55の出力画像ブロック
をそれぞれKB11〜KB55とし、各ブロックKB11〜K
55の大きさは8×1画素とし、画像内で量子化,VL
Cを行なう場合のブロックの個数を8とする。また、カ
メラK11の出力画像ブロックKB111(8),KB
112(8),…,KB118(8)〜カメラK55の出力画像ブ
ロックKB551(8),KB55 2(8),…,KB558(8)
を、図6のステップB1に示すように設定する。
【0044】そして、各カメラ1からの出力画像間でデ
ータ並べ替えを行なうか、同一カメラからの画像内でデ
ータ並べ替えを行なうかの判定が、図6のステップB2
に示すアルゴリズム(判定式)に従い相関判定手段7A
により行なわれる。この判定式により得られる値Hの意
味は、それぞれのカメラ1の画像内でのブロック間の似
ている度合いを表すもので、この値Hが所定しきい値T
Hよりも大きいと図6のステップB3で判定された場合
には、同一カメラの画像内での相関が弱い、つまり各カ
メラ1からの出力間での相関が強いと判定され、各カメ
ラ1からの出力画像間で量子化,VLCを行なうべく、
セレクタ3cによりクロック速度α/8が選択され(図
6のステップB4参照)、各カメラ1からの出力が直交
変換器2により1次元直交変換された後、各直交変換器
2からの出力データが、データ並べ替え手段3Bによ
り、他のカメラ1における画像の同一位置(または対応
する位置の近傍位置)での直交変換出力の集合となるよ
うに並べ替えられる。
【0045】一方、相関判定手段7Bにより、値Hが所
定しきい値THよりも小さいと図6のステップB3で判
定された場合には、同一カメラの画像内での相関が強
い、つまり各カメラ1からの出力間での相関が弱いと判
定され、同一カメラの出力画像内で量子化,VLCを行
なうべく、セレクタ3cによりクロック速度αが選択さ
れ(図6のステップB5参照)、各カメラ1からの出力
が直交変換器2により1次元直交変換された後、各直交
変換器2からの出力データが、データ並べ替え手段3B
により、同一カメラからの直交変換出力について画像の
同一位置(または対応する位置の近傍位置)での直交変
換出力の集合となるように並べ変えられる。
【0046】なお、上述したステップB4,B5による
クロック選択後の動作は、図4により説明した第1実施
例のものと全く同様であるので、ここでは、その説明は
省略する。このように、本発明の第2実施例の多眼式立
体映像の直交変換符号化方式によれば、各カメラ1から
の出力画像ブロックの類似性を利用して、各カメラ1の
画像間にまたがって同一位置(または対応する位置の近
傍位置)の係数に量子化,VLCを施すか、あるいは、
各カメラ1の画像内で同一位置(または対応する位置の
近傍位置)の係数に量子化,VLCを施すかを、相関判
定手段7Aにより判定される各カメラ1からの画像間の
相関および画像内の相関に基づいて適応的に選択するこ
とができ、特に1次元直交変換を行なう場合に、第1実
施例よりもさらに効率的な符号化を実現することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多眼式立
体映像の直交変換符号化方式(請求項1)によれば、各
カメラの画像間にまたがって同一位置(または対応する
位置の近傍位置)の直交変換出力の集合を並べ替えて形
成してから、量子化,VLCを行なうことにより、各カ
メラで生じている冗長性を排すことができ、より効率的
な符号化を行ない、より特性のよい画像を得られるとい
う効果がある。
【0048】また、本発明の請求項3の多眼式立体映像
の直交変換符号化方式によれば、各カメラの画像間にま
たがって同一位置(または対応する位置の近傍位置)の
係数に量子化,VLCを施すか、あるいは、各カメラの
画像内で同一位置(または対応する位置の近傍位置)の
係数に量子化,VLCを施すかを、画像間の相関に基づ
いて適応的に選択することができ、特に1次元直交変換
を行なう場合に、極めて効率的な符号化を実現でき、よ
り特性のよい画像を得られるという効果がある。
【0049】さらに、本発明の請求項2,4の多眼式立
体映像の直交変換符号化方式によれば、データ並べ替え
後のデータに対して各直交変換出力の集合内で差分符号
化を施して量子化を行なうことで、0となる割合を増や
すことができ、請求項1,3の方式よりも、可変長符号
化効率がさらに向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】第3および第4の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図4】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図6】第2実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】一般的な多眼式立体映像システムの構成を示す
ブロック図である。
【図8】多眼式(5眼×5眼)のカメラの出力例を示す
図である。
【図9】一般的なホログラフィック・ステレオグラム・
システムの構成を示すブロック図である。
【図10】従来の直交変換符号化方式(直交変換スキャ
ン方式)を適用された符号化器を示すブロック図であ
る。
【図11】(a)〜(c)はそれぞれ従来の1次元並べ
替え部によるスキャン順序例を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 直交変換器 3,3A,3B データ並べ替え手段 3a スイッチング素子 3b スイッチング順序マトリックス設定部 3c セレクタ 3d カウンタ 4 量子化器 5 可変長符号化器(VLC) 6,6A 差分符号化手段 7,7A 相関判定手段 8,9 メモリ 10 加算器 11 逆量子化器 12 セレクタ 13 遅延回路 14 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 喜一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/00 - 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカメラ(1)からの出力を用いて
    多眼式立体映像を得るものにおいて、 各カメラ(1)からの出力について直交変換を施したあ
    と、 各直交変換出力について他のカメラ(1)における画像
    の同一位置または対応する位置の近傍位置での直交変換
    出力の集合となるように、データの並べ替えを行ない、 その後、これらのデータについて、量子化および可変長
    符号化を行なうことを特徴とする、多眼式立体映像の直
    交変換符号化方式。
  2. 【請求項2】 複数のカメラ(1)からの出力を用いて
    多眼式立体映像を得るものにおいて、 各カメラ(1)からの出力について直交変換を施したあ
    と、 各直交変換出力について他のカメラ(1)における画像
    の同一位置または対応する位置の近傍位置での直交変換
    出力の集合となるように、データの並べ替えを行なった
    あと、 各直交変換出力の集合内で、差分符号化を施してから、 これらのデータについて、量子化および可変長符号化を
    行なうことを特徴とする多眼式立体映像の直交変換符号
    化方式。
  3. 【請求項3】 複数のカメラ(1)からの出力を用いて
    多眼式立体映像を得るものにおいて、 各カメラ(1)からの出力間での相関が強ければ、各カ
    メラ(1)からの出力について直交変換を施したあと、
    各直交変換出力について他のカメラ(1)における画像
    の同一位置または対応する位置の近傍位置での直交変換
    出力の集合となるように、データの並べ替えを行なう一
    方、 各カメラ(1)からの出力間での相関が弱ければ、各カ
    メラ(1)からの出力について直交変換を施したあと、
    同一カメラからの直交変換出力について画像の同一位置
    または対応する位置の近傍位置での直交変換出力の集合
    となるように、データの並べ替えを行ない、 その後、並べ替えられたデータについて、量子化および
    可変長符号化を行なうことを特徴とする、多眼式立体映
    像の直交変換符号化方式。
  4. 【請求項4】 複数のカメラ(1)からの出力を用いて
    多眼式立体映像を得るものにおいて、 各カメラ(1)からの出力間での相関が強ければ、各カ
    メラ(1)からの出力について直交変換を施したあと、
    各直交変換出力について他のカメラ(1)における画像
    の同一位置または対応する位置の近傍位置での直交変換
    出力の集合となるように、データの並べ替えを行ない、
    更に各直交変換出力の集合内で、差分符号化を施す一
    方、 各カメラ(1)からの出力間での相関が弱ければ、各カ
    メラ(1)からの出力について直交変換を施したあと、
    同一カメラからの直交変換出力について画像の同一位置
    または対応する位置の近傍位置での直交変換出力の集合
    となるように、データの並べ替えを行ない、更に各直交
    変換出力の集合内で、差分符号化を施してから、 その後、並べ替えられたデータについて、量子化および
    可変長符号化を行なうことを特徴とする、多眼式立体映
    像の直交変換符号化方式。
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