JP2000349638A - Ad変換回路および固体撮像装置 - Google Patents

Ad変換回路および固体撮像装置

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JP2000349638A
JP2000349638A JP11158207A JP15820799A JP2000349638A JP 2000349638 A JP2000349638 A JP 2000349638A JP 11158207 A JP11158207 A JP 11158207A JP 15820799 A JP15820799 A JP 15820799A JP 2000349638 A JP2000349638 A JP 2000349638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SN比の劣化を抑制し、精度の高いAD変換
を可能とするAD変換回路を提供すること。 【解決手段】 基準信号VREFに基いて、アナログ信号V
SIG1〜VSIGmを検出パルスGATE1〜GATEmに変換するコン
パレータ30-1〜30-mと、検出パルスGATE1〜GATEmが入力
されるタイミングに基いて、アナログ信号VSIG1〜VSI
Gmをデジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]に変換し、ラッ
チするラッチ31-1〜31-mと、デジタル信号DL1[1:n]〜DL
m[1:n]が順次出力されるデジタル出力線33-1〜33-nと
を具備する。そして、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:
n]の論理に応じたデジタル出力線33-1〜33-nの電位振幅
SENSE[1:n]を、コンパレータ30-1〜30-m、およびラッチ
31-1〜31-mの少なくとも一方の動作電圧より小さくした
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、AD変換回路に
係わり、特にイメージセンサなど、画像信号を出力する
固体撮像装置に好適に使用されるAD変換回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来のAD変換回路の構成を
示すブロック図である。
【0003】図20に示すように、AD変換回路200
には、m本のアナログ信号VSIG1〜VSIGmが入力され
る。アナログ信号VSIG1〜VSIGmはそれぞれ、m個のコ
ンパレータ(CMP)201-1〜201-mに入力され
る。コンパレータ201-1〜201-mは各々、入力され
たアナログ信号VSIG1〜VSIGmを基準信号VREFと比較
する。基準信号VREFは、時間の経過とともに電圧が上
昇していくランプ波である。コンパレータ201-1〜2
01-mは、アナログ信号VSIG1〜VSIGmの電圧が基準信
号VREFの電圧とクロスしたときに、“H”レベルとな
る検出パルスGATE1〜GATEmを出力する。
【0004】検出パルスGATE1〜GATEmはそれぞれ、m個
のラッチ(LAT)202-1〜202-mに入力される。ま
た、ラッチ202-1〜202-mにはそれぞれ、nビット
のカウント出力CNTR[1:n]が入力される。ラッチ202-
1〜202-mは各々、検出パルスGATE1〜GATEmが“H”
レベルとなったときのカウント値により、アナログ信号
VSIG1〜VSIGmを、nビットのデジタル信号DL1[1:n]〜
DLm[1:n]に変換し、ラッチする。
【0005】デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]はそれぞ
れ、m個のスイッチ(SW)203-1〜203-mに入力
される。スイッチ203-1〜203-mは各々、信号HS
1〜HSmに応答して、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:
n]を順次、nビットのデジタル出力線204-1〜204
-nに出力する。デジタル出力線204-1〜204-nの電
位振幅はそれぞれ、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]が
順次出力される毎に、その論理に応じて変化し、nビッ
トのデジタル出力OUT[1:n]として出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記AD変換回路で
は、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]が順次出力される
毎に、デジタル出力線204-1〜204-nの電位振幅が
それぞれ、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]の論理に応
じてランダムに変化する。そして、変化する毎に雑音を
発生する。
【0007】このようなデジタル出力線204-1〜20
4-nが、コンパレータ201-1〜201-mの近くに配置
されると、上記雑音がコンパレータ201-1〜201-m
に飛び込む可能性が高まる。コンパレータ201-1〜2
01-mはそれぞれ、アナログ信号VSIG1〜VSIGmを、基
準信号VREFと比較するアナログ系の回路である。この
ようなコンパレータ201-1〜201-mに、上記雑音が
飛び込むと、そのSN比が劣化し、精度の高いAD変換
が難しくなる。
【0008】また、固体撮像装置においては、ラッチ2
02-1〜202-mから、一水平ラインに対応したデジタ
ル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]が順次出力されている間(水
平期間)、コンパレータ201-1〜201-mがそれぞ
れ、他の水平ラインに対応したアナログ信号(画像信
号)VSIG1〜VSIGmを基準信号VREFと比較していること
がある。このような場合、上記雑音の飛び込みの影響
は、特に大きい。
【0009】この発明は上記の事情に鑑み為されたもの
で、その目的は、SN比の劣化を抑制し、精度の高いA
D変換を可能とするAD変換回路、およびそのAD変換
回路を具備し、精度の高い画像変換を可能とする固体撮
像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るAD変換回路は、基準信号に基い
て、アナログ信号をその検出信号に変換するコンパレー
タと、前記検出信号に基いて、前記アナログ信号をデジ
タル信号に変換し、前記デジタル信号をラッチするラッ
チと、前記デジタル信号が出力されるデジタル出力線と
を具備し、前記デジタル信号の論理に応じた前記デジタ
ル出力線の電位振幅を、前記コンパレータ、および前記
ラッチの少なくとも一方の動作電圧より小さくしたこと
を特徴としている。
【0011】このようなAD変換回路によれば、デジタ
ル信号の論理に応じたデジタル出力線の電位振幅を、コ
ンパレータ、およびラッチの少なくとも一方の動作電圧
より小さくする。このため、デジタル出力線の電位振幅
に起因した雑音が低下し、コンパレータに飛び込む雑音
量が減る。よって、コンパレータのSN比が向上し、精
度の高いAD変換が可能になる。
【0012】また、前記ラッチは複数のキャパシタを含
み、前記ラッチは、前記複数のキャパシタそれぞれの放
電状態に基き、前記アナログ信号をデジタル信号に変換
し、ラッチすることを特徴としている。
【0013】このようなラッチを有したAD変換回路に
よれば、キャパシタが放電するか否かで、アナログ信号
をデジタル信号に変換するとともにラッチする。このた
め、たとえばトランジスタをオンさせ、電源電流が流れ
るか否かで、アナログ信号をデジタル信号に変換し、ラ
ッチする場合に比べ、電源電流を流さずに済む分、雑音
の発生を抑制できる。よって、ラッチの動作に起因した
雑音が減り、コンパレータに飛び込む雑音量を、さらに
減らすことができる。よって、コンパレータのSN比が
向上し、さらに精度の高いAD変換が可能になる。
【0014】さらに前記ラッチに、前記複数のキャパシ
タを充電する充電器と、前記検出信号に応答して所定の
キャパシタを放電する放電器とを設けた場合、前記充電
器はアナログ信号入力期間以外に前記複数のキャパシタ
を充電し、前記アナログ信号入力期間中は動作しないよ
うにする。このようにすると、アナログ信号入力期間中
に、ラッチの動作に起因した雑音を、さらに減らすこと
ができ、さらに精度の高いAD変換が可能になる。
【0015】また、前記デジタル出力線に所定の電圧を
供給する電源をさらに具備し、前記電源の電圧は、前記
コンパレータ、および前記ラッチの少なくとも一方の動
作電圧よりも低いことを特徴としている。
【0016】このようなAD変換回路によれば、デジタ
ル信号の論理に応じたデジタル出力線の電位振幅を、コ
ンパレータ、およびラッチの少なくとも一方の動作電圧
より低くする構成の具体的一例を実現できる。
【0017】さらに前記電源を前記デジタル出力線に接
続する接続スイッチを設け、この接続スイッチを、前記
デジタル信号が前記デジタル出力線に出力されていると
き、前記電源を前記デジタル出力線に接続せず、前記デ
ジタル信号が前記デジタル出力線に出力されていない期
間内に、前記電源を前記デジタル出力線に接続するよう
にする。このようにすると、電源からデジタル出力線に
対して、静的電流が流れることを抑制でき、消費電力を
低く抑えることが可能になる。
【0018】また、基準信号に基いて、アナログ信号を
その検出信号に変換するコンパレータと、前記検出信号
に基いて、前記アナログ信号をデジタル信号に変換し、
前記デジタル信号をラッチするラッチと、前記デジタル
信号が出力されるデジタル出力線と、前記アナログ信号
のレベルが、デジタル信号変換期間中、前記基準信号の
レベルより常に低い場合、このアナログ信号を第1の固
定レベルのデジタル信号に変換させる第1のレベル固定
回路、および前記アナログ信号のレベルが、前記デジタ
ル信号変換期間中、前記基準信号のレベルより常に高い
場合、このアナログ信号を第2の固定レベルのデジタル
信号に変換させる第2のレベル固定回路の少なくともい
ずれかとを具備することを特徴としている。
【0019】このような第1、第2のレベル固定回路の
少なくともいずれかを有したAD変換回路によれば、ア
ナログ信号のレベルを基準信号によって検出できない場
合でも、デジタル信号に変換できる。このため、異常な
デジタル信号が出力されてしまうような事情を解消でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面を参照して説明する。また、以下の説明は、この発明
に係るAD変換回路を固体撮像装置に適用した例により
行うが、この発明に係るAD変換回路は固体撮像装置以
外の装置にも適用可能である。
【0021】[第1の実施形態]図1は、この発明の第
1の実施形態に係るAD変換回路を具備した固体撮像装
置の一構成例を示すブロック図である。
【0022】図1に示すように、半導体チップ1上には
画素領域2が設けられている。画素領域2には、光を信
号電荷に変換する光電変換素子を含む画素セル3がアレ
イ状に配置されており、撮像部として機能する。垂直シ
フトレジスタ4は、信号LS1〜LSkを出力し、画素
セル3を水平1ライン毎に順次選択する選択部として機
能する。選択された水平1ライン分の画素セル3からは
それぞれ、入射された光の量に応じたアナログ信号VSI
G1〜VSIGmが、垂直信号線5-1〜5-mを介して出力され
る。
【0023】図2は、画素セル3の一回路例を示す回路
図である。図2には、水平2ライン、および垂直2ライ
ン、合計4つの画素セル3が示されている。
【0024】図2に示すように、一回路例に係る画素セ
ル3は、フォトダイオード20、アドレストランジスタ
21、リセットトランジスタ22、リードトランジスタ
23、およびドライバトランジスタ24により構成され
る。フォトダイオード20は光電変換素子であり、入射
された光を光電変換し、信号電荷として蓄積する。アド
レストランジスタ21は、信号LS(LS1、LS2)
に応答し、画素セル3を垂直信号線5(5-1、5-2)に
電気的に接続する。リセットトランジスタ22は、信号
RS(RS1、RS2)に応答して検出ノード25を電
源26に接続し、検出ノード25をリセットする。リー
ドトランジスタ23は、検出ノード25がリセットされ
た後、信号RD(RD1、RD2)に応答して、フォト
ダイオード20に蓄積された信号電荷を検出ノード25
に読み出させる。検出ノード25の電圧は、読み出され
た信号電荷の量に応じて変化する。この電圧の変化は、
ソースフォロワのドライバトランジスタ24を介して、
垂直信号線5(5-1、5-2)にアナログ信号VSIG(VS
IG1、VSIG2)として出力される。なお、信号RS、R
Dはそれぞれ、たとえば垂直シフトレジスタ4から出力
される。
【0025】垂直信号線5-1〜5-mを介して出力された
アナログ信号VSIG1〜VSIGmはそれぞれ、AD変換回路
6に入力される。
【0026】図3は、AD変換回路6の一構成例を示す
ブロック図である。
【0027】図3に示すように、一構成例に係るAD変
換回路6は、コンパレータ(CMP)30-1〜30-m、
ラッチ(LAT)31-1〜31-m、スイッチ(SW)3
2-1〜32-m、および増幅器(AMP)36-1〜36-n
などにより構成される。コンパレータ30-1〜30-mは
それぞれ、基準信号VREFに基いて、アナログ信号VSIG
1〜VSIGmを検出パルスGATE1〜GATEmに変換する。基準
信号VREFは基準信号発生器(VREF)7から出力さ
れる。基準信号VREFの一例は、時間の経過とともに電
圧が上昇していくランプ波である。
【0028】図4は、コンパレータ30の一回路例を示
す回路図である。図4には垂直2ライン分のコンパレー
タ30-1、30-2が示されている。なお、コンパレータ
30-1〜30-mはそれぞれ同様の回路であるので、以下
の説明はコンパレータ30-1に着目して行う。
【0029】図4に示すように、入力端子40-1にはア
ナログ信号VSIG1が入力される。入力端子40-1は、ス
イッチ41-1を介してキャパシタ42-1の一方電極、お
よびキャパシタ43-1の一方電極それぞれに接続されて
いる。スイッチ41-1は信号S1に応答してオン/オフ
する。
【0030】入力端子44-1には基準信号VREFが供給
される。入力端子44-1は、スイッチ45-1を介して、
キャパシタ43-1の他方電極に接続されている。スイッ
チ45-1は信号S2に応答してオン/オフする。
【0031】キャパシタ42-1の他方電極は、インバー
タ46-1の入力に接続されるとともに、スイッチ47-1
を介してインバータ46-1の出力に接続されている。ス
イッチ47-1は信号S3に応答してオン/オフする。イ
ンバータ46-1は、キャパシタ42-1の他方電極の電位
VCMP1がインバータ46-1のしきい値電圧を超えると、
その出力を“H”レベルから“L”レベルとする。イン
バータ46-1の出力はインバータ48-1の入力に接続さ
れている。インバータ48-1は、インバータ46-1の出
力が“L”レベルとなると、“H”レベルの出力CMPOUT
1を出力する。このようにインバータ46-1、スイッチ
47-1、およびインバータ48-1から成る回路は、電位
VCMP1の電位が、インバータ46-1〜46-mのしきい値
電圧を超えたことを検出する。即ち、比較回路CMPCKT-1
として機能する。
【0032】インバータ48-1の出力は、エッジ検出回
路(EDGE)49-1の入力に接続されている。エッジ
検出回路49-1は、出力CMPOUT1が“H”レベルとなっ
た後、所定の時間だけ、“H”レベルとなる検出パルス
GATE1を出力する。
【0033】コンパレータ30-1〜30-mから出力され
た検出パルスGATE1〜GATEmはそれぞれ、ラッチ31-1〜
31-mに入力される。
【0034】ラッチ31-1〜31-mにはそれぞれ、検出
パルスGATE1〜GATEmとともに、nビットのカウンタ出力
CNTR[1:n]が入力される。ラッチ31-1〜31-mは、検
出パルスGATE1〜GATEmが入力されたときの出力CNTR[1:
n]のカウント値に基いて、nビットのデジタル信号DL1
[1:n]〜DLm[1:n]に変換するとともにラッチする。カウ
ンタ出力CNTR[1:n]はカウンタ8から出力される。カウ
ンタ8の一例は10進カウンタである。
【0035】図5は、ラッチ31の一回路例を示す回路
図である。図5には垂直2ライン分のラッチ31-1、3
1-2が示されている。なお、ラッチ31-1〜31-mはそ
れぞれ同様の回路であるので、以下の説明はラッチ31
-1に着目して行う。
【0036】図5に示すように、n個のフリップフロッ
プ50-1[1:n]それぞれのイネーブル端子Eには検出パ
ルスGATE1が入力される。また、フリップフロップ50-
1[1:n]それぞれの入力端子Dには、カウンタ出力CNTR0
〜CNTRnが入力される。フリップフロップ50-1[1:n]は
それぞれ、検出パルスGATE1が“H”レベルとなったと
きに、出力CNTR1〜CNTRnのカウント値をラッチする。そ
して、ラッチしたカウント値をAD変換値AD1[1:n]とし
て、出力端子Qから出力する。
【0037】AD変換値AD1[1:n]はそれぞれ、n個のフ
リップフロップ51-1[1:n]の入力端子Dに入力され
る。
【0038】フリップフロップ51-1[1:n]それぞれの
イネーブル端子Eには信号HPが入力される。フリップ
フロップ51-1[1:n]はそれぞれ、信号HPが“H”レ
ベルとなったときに、AD変換値AD1[1:n]をラッチす
る。そして、ラッチしたAD変換値AD1[1:n]をデジタル
信号DL1[1:n]として、出力端子Qから出力する。
【0039】デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]はそれぞ
れ、スイッチ32-1〜32-mに入力される。
【0040】図6は、スイッチ32の一構成例を示す構
成図である。図6には垂直2ライン分のスイッチ32-
1、32-2が示されている。なお、スイッチ32-1〜3
2-mはそれぞれ同様の回路であるので、以下の説明はス
イッチ32-1に着目して行う。
【0041】図6に示すように、n個のスイッチ回路6
0-1[1:n]にはそれぞれ、デジタル信号DL1[1:n]が入力
される。スイッチ32-1が信号HS1に応答すること
で、デジタル信号DL1[1:n]は、図示しないデジタル出力
線、および増幅器を介してnビットの出力OUT[1:n]とな
って出力される。信号HS1〜HSmは、水平シフトレ
ジスタ9から出力される。
【0042】第1の実施形態に係るAD変換回路6で
は、デジタル出力線33-1〜33-nそれぞれに、抵抗回
路34を介して所定の電圧が供給される。デジタル信号
DL1[1:n]〜DLm[1:n]の論理は、デジタル出力線33-1〜
33-nがスイッチ32-1〜32-mを介して所定の電圧か
ら低下するか否かによって、デジタル出力線33-1〜3
3-nに伝えられる。所定の電圧は、電源35から発生さ
れる。電源35が発生する所定の電圧は、少なくともA
D変換回路6の動作電圧、たとえばコンパレータ30-1
〜30-m、ラッチ31-1〜31-mのいずれかの動作電圧
よりも低い。これにより、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm
[1:n]の論理に応じたデジタル出力線33-1〜33-nの
電位振幅は、従来に比べて小さくすることができる。以
下、デジタル出力線33-1〜33-nの電位振幅を、便宜
上、SENSE[1:n]と称す。
【0043】デジタル出力線33-1〜33-nはそれぞ
れ、増幅器36-1〜36-nに接続されている。増幅器3
6-1〜36-nはそれぞれ、電位振幅SENSE[1:n]を増幅
し、nビットの出力OUT[1:n]として出力する。
【0044】図7は、スイッチ回路、および増幅器の一
回路例を示す回路図である。図7には1ビット分の増幅
器36-1、およびその増幅器36-1に接続されている垂
直2ライン分のスイッチ回路60-1[1]、60-2[1]が示
されている。なお、スイッチ回路60-1[1:n]〜60-m
[1:n]はそれぞれ同様な回路であるので、以下の説明は
スイッチ回路60-1[1]に着目して行う。また、増幅器
36-1〜36-nもそれぞれ同様な回路である。
【0045】図7に示すように、スイッチ回路60-1
[1]は、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下NMO
S)70-1[1]、71-1[1]を含む。NMOS70-1[1]
のゲートには信号HS1が印加され、その電流通路の一
端はデジタル出力線33-1に接続されている。NMOS
71-1[1]のゲートにはデジタル信号DL1[1]が印加さ
れ、その電流通路の一端はNMOS70-1[1]の電流通
路の他端に接続され、その他端は接地されている。スイ
ッチ回路60-1[1]は、信号HS1およびデジタル信号D
L1[1]がともに“H”レベルのときにオンし、デジタル
出力線33-1の電圧を低下させる。
【0046】増幅器36-1は差動増幅器72-1を含む。
差動増幅器72-1は、電源35の電圧と、デジタル出力
線33-1の電圧との差を差動増幅する。そして、スイッ
チ回路60-1[1]がオンし、デジタル出力線33-1の電
圧が所定の電圧から、たとえば接地レベルまで低下した
とき、その出力レベルを反転させる。差動増幅器72-1
の出力は、出力OUT[1]である。
【0047】増幅器36-1〜36-nから出力された出力
OUT[1:n]は、出力バッファ10、および出力パッド11
-1〜11-nを介して半導体チップ1の外部に出力され
る。
【0048】次に、その動作を説明する。
【0049】図8は、第1の実施形態に係るAD変換回
路を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図
である。なお、図8には、特に垂直信号線5-1に着目し
た動作波形を示す。また、デジタル信号は、便宜上、5
ビットとする。
【0050】図8に示すように、まず、信号LS1を
“H”レベルとし、信号LS1が入力されるアドレスト
ランジスタ21を“オン”させる(図2参照)。これと
ともに、信号S2を“L”レベルとし、スイッチ45-1
を“オフ”させる(図4参照)。
【0051】[第1の水平ブランキング期間]信号RS
1を“H”レベルとし、信号RS1が入力されるリセッ
トトランジスタ22を“オン”させ、垂直信号線5-1の
電位を電源26によりリセットする(図2参照)。これ
とともに、信号S1を“H”レベルとし、スイッチ41
-1を“オン”させる。この後、信号S3をパルス状に
“H”レベルとし、スイッチ47-1を一時的に“オン”
させ、キャパシタ42-1の他方電極の電位VCMP1を、イ
ンバータ46-1のしきい値電圧とほぼ同等のレベルとす
る(図4参照)。
【0052】次いで、信号RD1を“H”レベルとし、
リードトランジスタ23を“オン”させる。これによ
り、ホトダイオード20に蓄積されていた信号電荷が、
ソースフォロワのドライバトランジスタ24を介して垂
直信号線5-1に読み出される(図2参照)。これによ
り、垂直信号線5-1の電位は、蓄積されていた信号電荷
に応じた電位ΔVsig1、低下する。これとともに、電位
VCMP1もまた、電位ΔVsig1に応じた分低下する。電位
VCMP1が低下することで、インバータ46-1の出力は
“H”レベルとなり、インバータ48-1の出力、即ち出
力CMPOUT1は“L”レベルとなる。
【0053】次いで、信号S2を“H”レベルとし、ス
イッチ45-1を“オン”させる。この後、信号S1を
“L”レベルとし、スイッチ41-1を“オフ”させる。
さらに信号LS1を“L”レベルとし、アドレストラン
ジスタ21を“オフ”させ、垂直信号線5-1を画素セル
3から分離する。
【0054】[第1の水平期間]図8に示すように、基
準信号VREFを直線状に上昇させる。これにより、電位
VCMP1は、キャパシタ43-1、42-1を介して、基準信
号VREFにカップリングし、上昇し出す。これともに、
カウント出力CNTR[1:5]の出力を開始する。
【0055】電位VCMP1が、インバータ46-1のしきい
値電圧を超えると、インバータ46-1の出力は“L”レ
ベルとなり、出力CMPOUT1は“H”レベルとなる。出力C
MPOUT1が“H”レベルとなると、エッジ検出回路49-1
は、所定の時間だけ“H”レベルとなる検出パルスGATE
1を出力する。
【0056】検出パルスGATE1は、ラッチ31-1のフリ
ップフロップ50-1[1:5]それぞれのイネーブル端子E
に入力される(図5参照)。フリップフロップ50-1
[1:5]は、検出パルスGATE1が“H”レベルとなったとき
のカウンタ出力CNTR[1:5]のカウント値をラッチする。
この一動作例では、時刻t1に示すように“CNTR[1]=
L、CNTR[2]=H、CNTR[3]=H、CNTR[4]=L、CNTR[5]
=H”である。
【0057】よって、フリップフロップ50-1[1:5]の
出力、即ちAD変換値AD1[1:5]は、“AD1[1]=L、AD1
[2]=H、AD1[3]=H、AD1[4]=L、AD1[5]=H”とな
る。
【0058】このようにして、アナログ信号VSIG1は、
[L,H,H,L,H]の5ビットのAD変換値(デジタル信号)
に変換され、フリップフロップ50-1[1:5]にラッチさ
れる。
【0059】[第2の水平ブランキング期間]図8に示
すように、信号HPをパルス状に“H”レベルとする。
【0060】信号HPは、フリップフロップ51-1[1:
5]のイネーブル端子Eに入力される(図5参照)。フリ
ップフロップ51-1[1:5]は、信号HPが“H”レベル
となったときのAD変換値AD1[1:5]をラッチする。よっ
て、フリップフロップ51-1[1:5]の出力、即ちデジタ
ル信号DL1[1:5]は、時刻t2に示すように、“DL1[1]=
L、DL1[2]=H、DL1[3]=H、DL1[4]=L、DL1[5]=
H”となる。
【0061】このようにして、[L,H,H,L,H]の5ビット
のデジタル信号は、フリップフロップ50-1[1:5]から
フリップフロップ51-1[1:5]に転送される。そして、
フリップフロップ51-1[1:5]にラッチされる。
【0062】また、第2の水平ブランキング期間中、コ
ンパレータ30-1には、第1の水平ブランキング期間と
同様な動作によって、信号LS2が入力される画素セル
3からのアナログ信号VSIG1が入力される。
【0063】[第2の水平期間]図8に示すように、信
号HS1を“H”レベルとし、フリップフロップ51-1
[1:5]にラッチされたデジタル信号DL1[1:5]を、デジタ
ル出力線33-1〜33-5に出力する。このとき、デジタ
ル出力線33-1〜33-5の電圧は、電源35により所定
の電圧とされている(図3、または図7参照)。デジタ
ル信号DL1[1:5]は、スイッチ32-1が“オン”すること
で、デジタル出力線33-1〜33-5に伝えられる。
【0064】図8には、デジタル出力線33-1の電位振
幅SENSE[1]、および増幅器36-1からの出力OUT[1]の電
位振幅をそれぞれ示す。図8に示すように、デジタル出
力線33-1の電位振幅SENSE[1]は、特に検出パルスGATE
1、AD変換値AD1[1:5]、デジタル信号DL1[1:5]、およ
び出力OUT[1]の電位振幅よりも小さくなっている。この
後、信号HS2〜HSmを順次“H”レベルとし、同様
にデジタル信号DL2[1:5]〜DLm[1:5]を順次デジタル出力
線33-1〜33-5に出力する。
【0065】また、第2の水平期間中、フリップフロッ
プ50-1[1:5]には、第1の水平ブランキング期間と同
様な動作によって、信号LS2が入力される画素セル3
からのアナログ信号VSIG1が5ビットのデジタル信号に
変換されて、ラッチされる。
【0066】このような第1の実施形態に係るAD変換
回路を具備した固体撮像装置によれば、デジタル信号DL
1[1:n]〜DLm[1:n]の論理に応じたデジタル出力線33-1
〜33-nの電位振幅SENSE[1:n]を、固体撮像装置の動作
電圧、たとえばコンパレータ30-1〜30-m、ラッチ3
1-1〜31-mの少なくとも一方の動作電圧よりも小さく
する。これにより、電位振幅SENSE[1:n]を、従来に比べ
て小さくでき、電位振幅SENSE[1:n]に起因した雑音量を
低下させることができる。
【0067】このように電位振幅SENSE[1:n]に起因した
雑音量を低下させることで、アナログ信号VSIG1〜VSI
Gmを、基準信号VREFと比較するようなアナログ系の回
路、たとえばコンパレータ30-1〜30-mに飛び込む雑
音量を低下させることができる。よって、コンパレータ
30-1〜30-mのSN比の劣化が抑制され、AD変換の
精度を向上させることができる。
【0068】また、第1の実施形態では、電位振幅SENS
E[1:n]を小さくする一構成例として、デジタル出力線3
3-1〜33-nそれぞれに供給される所定の電圧を、固体
撮像装置の動作電圧、たとえばコンパレータ30-1〜3
0-m、ラッチ31-1〜31-mの動作電圧よりも小さくし
た。
【0069】しかし、上記一構成例に限られるものでは
なく、たとえばラッチ31-1〜31-mが出力する“H”
レベル、たとえばフリップフロップ51-1[1:n]〜51-
m[1:n]が出力する“H”レベルの電位を制限するように
しても良い。
【0070】フリップフロップ51-1[1:n]〜51-m[1:
n]が出力する“H”レベルの電位を制限するためには、
たとえばフリップフロップ51-1[1:n]〜51-m[1:n]の
動作電圧を小さくする、あるいはフリップフロップ51
-1[1:n]〜51-m[1:n]の出力に、“H”レベルの電位を
制限するような電位制限回路を接続すれば良い。
【0071】あるいはスイッチ32-1〜32-mを、信号
HS1〜HSmに応答して活性/非活性化するインバー
タ、たとえばクロックトインバータ等で構成し、このク
ロックトインバータが出力する“H”レベルの電位を制
限するようにしても良い。
【0072】これらのような構成においては、デジタル
信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]の電位振幅を、従来に比べて小
さくでき、デジタル出力線33-1〜33-nの電位振幅SE
NSE[1:n]を小さくできる。よって、上記一構成例と同
様、電位振幅SENSE[1:n]に起因した雑音量を低下させる
ことができる。
【0073】なお、スイッチ32-1〜32-mをクロック
トインバータ等で構成し、デジタル出力線33-1〜33
-nを直接駆動するようにした場合、デジタル出力線33
-1〜33-nに所定の電圧を供給する電源35は、特に必
要ない。
【0074】また、スイッチ32-1〜32-mは必ずしも
必要ではない。たとえばフリップフロップ51-1[1:n]
〜51-m[1:n]に、信号HS1〜HSmに応答してデジ
タル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]を出力する機能を持たせた
場合には、スイッチ32-1〜32-mを省略することが可
能である。
【0075】[第2の実施形態]第2の実施形態は、雑
音の発生を抑制するAD変換回路に関する。
【0076】図9は、この発明の第2の実施形態に係る
AD変換回路の一回路例を示す回路図である。図9には
1ビット分の増幅器36-1、およびその増幅器36-1に
接続されている垂直2ライン分のスイッチ回路60-1
[1]、60-2[1]、フリップフロップ50-1[1]、51-1
[1]、50-2[1]、51-2[1]が示されている。なお、増
幅器36-1、スイッチ回路60-1[1]、60-2[1]はそれ
ぞれ図7に示したものと同様である。また、フリップフ
ロップ50-1[1:n]〜50-m[1:n]、51-1[1:n]〜51-
m[1:n]はそれぞれ同様の回路であるので、以下の説明
は、フリップフロップ50-1[1]、51-1[1]に着目して
行う。
【0077】図9に示すように、フリップフロップ50
-1[1]は、信号HP3をゲートに受けるNMOS90-1
[1]、検出パルスGATE1をゲートに受けるNMOS91-1
[1]、およびカウンタ出力CNTR[1]をゲートに受けるNM
OS92-1[1]を含む。これらNMOS90-1[1]、91
-1[1]、および92-1[1]は電源93と接地端子GNDと
の間に直列に接続されている。電源93が発生する電圧
は動作電圧であり、電源35が発生する電圧よりも大き
い。NMOS90-1[1]と91-1[1]との接続ノードN1
-1[1]は、フリップフロップ50-1[1]の出力端子であ
り、AD変換値AD1[1]が得られる。ノードN1-1[1]と
接地端子GNDとの間にはキャパシタ94-1[1]が接続
されている。
【0078】フリップフロップ51-1[1]は、信号HP
1をゲートに受けるNMOS95-1[1]、信号HP2を
ゲートに受けるNMOS96-1[1]、およびAD変換値A
D1[1]をゲートに受けるNMOS97-1[1]を含む。これ
らNMOS95-1[1]、96-1[1]、および97-1[1]は
電源93と接地端子GNDとの間に直列に接続されてい
る。NMOS95-1[1]と96-1[1]との接続ノードN2
-1[1]は、フリップフロップ51-1[1]の出力端子であ
り、デジタル信号DL1[1]が得られる。ノードN2-1[1]
と接地端子GNDとの間にはキャパシタ98-1[1]が接
続されている。
【0079】次に、その動作を説明する。
【0080】図10は、第2の実施形態に係るAD変換
回路を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形
図である。なお、図10には、特に垂直信号線5-1に着
目した動作波形を示す。
【0081】[第1の水平ブランキング期間]信号HP
1をパルス状に“H”レベルとし、NMOS95-1[1]
を一時的に“オン”させ、キャパシタ98-1[1]を充電
する。
【0082】次いで、信号HP2をパルス状に“H”レ
ベルとし、NMOS96-1[1]を一時的に“オン”させ
る。このとき、NMOS97-1[1]は、AD変換値AD1
[1]が“H”レベルなら“オン”、“L”レベルなら
“オフ”している。NMOS97-1[1]が“オン”して
いれば、キャパシタ98-1[1]に蓄積された電荷が、N
MOS96-1[1]、97-1[1]を介して放電し、ノードN
2-1[1]の電位が低下する。これにより、フリップフロ
ップ51-1[1]は“L”レベルのデジタル信号DL1[1]を
出力する。反対にNMOS97-1[1]が“オフ”してい
れば、ノードN2-1[1]の電位は保たれ、フリップフロ
ップ51-1[1]は“H”レベルのデジタル信号DL1[1]を
出力する。
【0083】次いで、信号HP3をパルス状に“H”レ
ベルとし、NMOS90-1[1]を一時的に“オン”さ
せ、キャパシタ94-1[1]を充電する。
【0084】[第1の水平期間]カウンタ出力CNTR[1]
は、図8に示すような波形で出力されており、NMOS
92-1[1]は“オン”、“オフ”を繰り返す。そして、
検出パルスGATE1が“H”レベルとなると、NMOS9
1-1[1]が“オン”する。このとき、NMOS92-1[1]
は“オン”していれば、キャパシタ94-1[1]に蓄積さ
れた電荷が、NMOS91-1[1]、92-1[1]を介して放
電し、ノードN1-1[1]の電位が低下する。これによ
り、フリップフロップ50-1[1]は“L”レベルのAD
変換値AD1[1]を出力する。反対にNMOS92-1[1]が
“オフ”していれば、ノードN1-1[1]の電位は保た
れ、フリップフロップ50-1[1]は“H”レベルのAD
変換値AD1[1]を出力する。
【0085】このような動作を、第2の水平ブランキン
グ期間、第2の水平期間以降、繰り返す。
【0086】このような第2の実施形態に係るAD変換
回路であると、フリップフロップ50-1[1:n]〜50-m
[1:n]は、キャパシタ94-1[1:n]〜94-m[1:n]が放電
するか否かでAD変換値AD1[1:n]〜ADm[1:n]に変換し、
ラッチする。そして、出力する。
【0087】同様にフリップフロップ51-1[1:n]〜5
1-m[1:n]は、キャパシタ98-1[1:n]〜98-m[1:n]
が、放電するか否かでデジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]
に変換し、ラッチする。そして、出力する。
【0088】このような構成であると、たとえばトラン
ジスタをオンさせて出力端子N1-1[1:n]〜N1-m[1:n]
や、出力端子N2-1[1:n]〜N2-m[1:n]に電源電流を流
してラッチしたり、出力したりする場合に比べ、電源電
流が流れない分、雑音の発生を抑制できる。
【0089】また、NMOS90-1[1:n]〜90-m[1:n]
は、キャパシタ94-1[1:n]〜94-m[1:n]を充電する充
電器の機能を持ち、NMOS91-1[1:n]〜91-m[1:
n]、およびNMOS92-1[1:n]〜92-m[1:n]は、キャ
パシタ94-1[1:n]〜94-m[1:n]を放電する放電器の機
能を持つ。
【0090】同様にNMOS95-1[1:n]〜95-m[1:n]
は、キャパシタ98-1[1:n]〜98-m[1:n]を充電する充
電器の機能を持ち、NMOS96-1[1:n]〜96-m[1:
n]、およびNMOS97-1[1:n]〜97-m[1:n]は、キャ
パシタ98-1[1:n]〜98-m[1:n]を放電する放電器の機
能を持つ。
【0091】これらNMOS90-1[1:n]〜90-m[1:
n]、95-1[1:n]〜95-m[1:n]は、水平ブランキング期
間に“H”レベルとなる信号HP1、HP3により充電
動作をする。そして、水平期間中には、充電動作をしな
い。
【0092】このような構成であると、特に水平期間
中、ラッチ31-1〜31-mが発生させる雑音を、低減す
ることができる。
【0093】また、フリップフロップ51-1[1:n]〜5
1-m[1:n]は、AD変換値AD1[1:n]〜ADm[1:n]を、水平
ブランキング期間に“H”レベルとなる信号HP2によ
りラッチ動作をする。そして、水平期間中には、ラッチ
動作をしない。
【0094】このような構成においても、特に水平期間
中、ラッチ31-1〜31-mが発生させる雑音を、低減す
ることができる。
【0095】なお、第2の実施形態は、SN比の劣化を
抑制する観点から、第1の実施形態と組み合わせて使用
されることが望ましいが、単独で使用されても良い。
【0096】[第3の実施形態]第3の実施形態は、消
費電力を低減するAD変換回路に関する。
【0097】図11は、第3の実施形態に係るAD変換
回路の一回路例を示す回路図である。なお、図11に示
す一回路例は、図9に示した回路に対応する。よって、
異なる部分についてのみ、以下説明する。
【0098】第3の実施形態が、第2の実施形態と異な
るところは、抵抗回路34に相当する箇所に、接続スイ
ッチ110を設けたことである。接続スイッチ110
は、電源35をデジタル出力線33-1〜33-nそれぞれ
に選択的に接続する機能を持つ。接続スイッチ110の
一回路例は、電源35とデジタル出力線33-1〜33-n
それぞれとの間に直列に接続されたNMOS111-1〜
111-nである。NMOS111-1〜111-nそれぞれ
のゲートには、信号PCHRGが入力される。NMOS11
1-1〜111-nはそれぞれ、信号PCHRGが“H”レベル
となったときに“オン”し、電源35をデジタル出力線
33-1〜33-nそれぞれに接続し、デジタル出力線33
-1〜33-nの電圧を、所定の電圧に予備充電する。反対
に信号PCHRGが“L”レベルとなったときに“オフ”
し、電源35をデジタル出力線33-1〜33-nそれぞれ
から分離する。
【0099】なお、図11は、NMOS111-1〜11
1-nのうち、NMOS111-1のみを示している。
【0100】次に、その動作を説明する。
【0101】図12は、第3の実施形態に係るAD変換
回路を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形
図である。なお、図12に示す一動作例は、図10に示
した動作に対応する。よって、異なる部分についての
み、以下説明する。
【0102】図12に示すように、信号PCHRGは、信号
HS1〜HSm(HS1、HS2のみ図示)のいずれか
一つが“H”レベルとなっているとき、“L”レベルと
なり、信号HS1〜HSmが全て“L”レベルとなって
いき、“H”レベルとなる。これにより、NMOS11
1-1〜111-mは、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]
が、デジタル出力線33-1〜33-nに出力されていると
き、電源35をデジタル出力線33-1〜33-nに接続し
ない。反対に、デジタル信号DL1[1:n]〜DLm[1:n]が、デ
ジタル出力線33-1〜33-nに出力されていないとき、
電源35をデジタル出力線33-1〜33-nに接続する。
【0103】このような第3の実施形態に係るAD変換
回路によれば、電源35からデジタル出力線33-1〜3
3-nに対して流れる静的電流を抑制でき、消費電力を低
減することができる。
【0104】また、このようなAD変換回路を固体撮像
装置に用いれば、低消費電力な固体撮像装置を得ること
ができる。
【0105】なお、第3の実施形態は、SN比の劣化を
抑制する観点から、第1の実施形態、または第2の実施
形態と組み合わせて使用されることが望ましい。しか
し、消費電力を低減する観点から、単独で使用されても
良いことはもちろんである。
【0106】[第4の実施形態]第4の実施形態は、異
常なAD変換を抑制するAD変換回路に関する。
【0107】図13は、AD変換回路の他の回路例を示
す回路図である。図13には垂直1ライン分の、比較回
路CMPCKT'-1、エッジ検出回路49-1、およびラッチ3
1-1、並びにカウンタ8が示されている。なお、図13
には、比較回路の他の例として、基準信号VREFの電位
が、アナログ信号VSIG1〜VSIGmの電位を超えたことを
検出するようにした比較回路CMPCKT'-1を示す。また、
ラッチ31-1は、図5に示した回路と同様のものを示
す。
【0108】図13に示すように、比較回路CMPCKT'-1
は、基準信号VREFの電位が、アナログ信号VSIG1の電
位を超えたとき、“H”レベルの出力CMPOUT1を出力す
る。出力CMPOUT1は、エッジ検出回路49-1に入力され
る。
【0109】エッジ検出回路49-1は、フリップフリッ
プ130-1、131-1、132-1、二入力型のAND回
路133-1を含む。フリップフリップ130-1、131
-1、132-1はそれぞれ動作クロックCKに同期して動
作する。フリップフリップ130-1の入力端子Dには出
力CMPOUT1が入力される。フリップフリップ130-1
は、たとえば動作クロックのダウンエッジに同期して出
力FF-1を出力端子Qから出力する。フリップフリップ
131-1の入力端子Dには出力FF1-1が入力される。
フリップフリップ131-1は、たとえば動作クロックの
ダウンエッジに同期して出力FF2-1を出力端子Qから
出力する。フリップフリップ132-1の入力端子Dには
出力FF2-1が入力される。フリップフリップ132-1
は、たとえば動作クロックのダウンエッジに同期して出
力 /FF3-1を反転出力端子 /Qから出力する。AND
回路133-1には、出力FF2-1、 /FF3-1が入力さ
れる。AND回路133-1は、出力FF2-1が“H”レ
ベルになった後、1動作クロック分“H”レベルとなる
検出パルスGATE1を出力する。
【0110】カウンタ8は、動作クロックCKに同期し
て動作し、信号RESETが“H”レベルとなると、カウン
タ出力CNTR[1:n]のカウント値をリセットする。そし
て、信号RESETが“L”レベルとなると、カウンタ出力C
NTR[1:n]を出力し、カウントを開始する。
【0111】図14、図15は、他の回路例に係るAD
変換回路を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作
波形図である。なお、図14、図15には、特に垂直信
号線5-1に着目した動作波形を示す。
【0112】まず、図14中、参照符号140に示すよ
うに、基準信号VREFは、通常、1水平期間中に、アナ
ログ信号VSIG1とクロスする。クロスすると、比較回路
CMPCKT'-1は、“基準信号VREFの電位がアナログ信号V
SIG1の電位を超えた”、と検出して、その出力CMPOUT1
を“H”レベルとする。出力CMPOUT1が“H”レベルと
なると、動作クロックCKに同期して出力FF1-1が
“H”レベルとなる。次いで、1クロック後、検出パル
スGATE1が“H”レベルとなる。
【0113】このように検出パルスGATE1は、通常、カ
ウンタ8がカウントしている期間“A”に出力され、ラ
ッチ31-1は、検出パルスGATE1が“H”レベルとなっ
たときのカウント値をラッチし、AD変換値AD1[1:n]と
して出力する。同図中では、“AD1[1]=H、AD1[2]=
L、…、AD1[n]=L”である。
【0114】しかし、基準信号VREFが、1水平期間中
に、アナログ信号VSIG1とクロスしないケースがある。
たとえばアナログ信号VSIG1が、1水平期間中、基準信
号VREFよりも常に低かったとき、あるいは基準信号VR
EFの電圧レベルよりも常に高かったときである。図15
に、このような動作例を示す。
【0115】図15の前半に示すように、アナログ信号
VSIG1が、基準信号VREFよりも常に低かった場合、比較
回路CMPCKT'-1は、アナログ信号VSIG1が変化した時点
から、“基準信号VREFの電位がアナログ信号VSIG1の
電位を超えた”、と検出してしまう(時刻t1)。この
結果、出力CMPOUT1は、1水平期間中、常に“H”レベ
ルに固定されてしまう。また、検出パルスGATE1は、信
号RESETが“H”レベルの間に、“H”レベルとなり
(時刻t2)、かつカウンタ出力CNTR[1:n]が出力され
る前に“L”レベルとなってしまう(時刻t3)。
【0116】このように上記期間“A”に検出パルスGA
TE1が出力されないので、ラッチ31-1は、カウント値
をラッチできない。
【0117】また、図15の後半に示すように、アナロ
グ信号VSIG1が、基準信号VREFよりも常に高かった場
合、比較回路CMPCKT'-1は、基準信号VREFの電位がアナ
ログ信号VSIG1の電位を超えたことを検出できない。こ
のため、出力CMPOUT1は、1水平期間中、常に“L”レ
ベルに固定され、検出パルスGATE1が全く出力されな
い。よって、ラッチ31-1は、カウント値をラッチでき
ない。
【0118】これらのケースが発生するのは、たとえば
固体撮像装置においては、画面の一部に太陽などの大光
量の被写体が撮影された場合であり、大光量の領域の信
号は、基準信号VREFの電位レベルを常に超えたアナロ
グ信号となってしまう。
【0119】また、夜間など低照度下での撮影の場合に
は、基準信号VREFの振幅を低下させ、感度を向上でき
るものの、アナログ信号VSIG1に生じる雑音量は変わら
ないため、暗い部分の映像は、雑音の影響により基準信
号VREFの電位レベルよりも常に低い画素信号を発生し
てしまう。このような場合には、ラッチ31-1に検出パ
ルスGATE1が供給されず、ラッチ31-1は、前のAD変
換値のままとなり、正常なAD変換が行われない。
【0120】AD変換回路においては、通常以外のアナ
ログ信号VSIG1〜VSIGmが入力されたときでも、異常な
AD変換を抑制するのが好ましい。また、固体撮像装置
においては、異常な画像が極力、出力されないように配
慮されるのが望ましい。
【0121】なお、上記ケースは、図3に示したコンパ
レータ30-1〜30-mにおいても同様に発生する。
【0122】第4の実施形態は、通常以外のアナログ信
号VSIG1〜VSIGmが入力されたときでも、異常なAD変
換を抑制し得るAD変換回路、およびそのAD変換回路
を具備し、異常な画像を出力し難い固体撮像装置を提供
しようとするものである。
【0123】図16は、第4の実施形態に係るAD変換
回路の一回路例を示す回路図である。なお、図16に示
す一回路例は、図13に示した回路に対応する。図16
には、図13と共通する部分に共通の参照符号を付し、
以下、異なる部分についてのみ説明する。
【0124】図16に示すように、第4の実施形態に係
るAD変換回路は、黒レベル(最小レベル)固定回路1
50-1、および飽和レベル(最大レベル)固定回路15
1-1を有する。
【0125】黒レベル固定回路150-1の一回路例は二
入力型のAND回路であり、出力CMPOUT1、および信号
SMINFIXがそれぞれ入力される。信号SMINFIXは、入力
されたアナログ信号VSIG1のレベルを、最小レベルに固
定するためのパルス信号である。
【0126】また、飽和レベル固定回路151-1の一回
路例は二入力型のOR回路であり、黒レベル固定回路1
50-1の出力AND-1、および信号SMAXFIXがそれぞれ入
力される。信号SMAXFIXは、入力されたアナログ信号V
SIG1のレベルを、最大レベルに固定するためのパルス信
号である。飽和レベル固定回路151-1の出力OR-1は、
エッジ検出回路49-1に入力される。
【0127】次に、その動作を説明する。
【0128】図17は、第4の実施形態の一回路例に係
るAD変換回路を具備した固体撮像装置の一動作例を示
す動作波形図である。
【0129】[アナログ信号VSIG1が基準信号VREFよ
りも常に低い場合]図17の前半に示すように、アナロ
グ信号VSIG1が基準信号VREFよりも常に低い場合、出
力CMPOUT1は、アナログ信号VSIG1の変化と同時に、
“H”レベルとなる(時刻t1)。このとき、信号SMI
NFIXは“L”レベルである。よって、出力AND-1は
“L”レベルである。
【0130】次に、信号SMINFIXが動作クロックCKに
同期して“H”レベルとなる(時刻t2)。これによ
り、出力AND-1は“H”レベルとなる。このとき、信号
SMAXFIXは“L”レベルである。よって、出力OR-1は、
出力AND-1が“H”レベルとなると、“H”レベルとな
る。
【0131】次に、出力OR-1が“H”レベルとなって1
クロック後、出力FF1-1が動作クロックCKに同期し
て“H”レベルとなる(時刻t3)。出力FF1-1が
“H”レベルとなって1クロック後、検出パルスGATE1
が“H”レベルとなる(時刻t4)。
【0132】このとき、時刻t4、あるいは時刻t4よ
りも前に、信号RESETが“L”レベルとなるようにして
おくと、検出パルスGATE1を、上記期間“A”に出力す
ることができる。よって、ラッチ31-1は、たとえば最
初のカウント値を最小レベルとしてラッチすることがで
きる。この一動作例において、最初のカウント値は“AD
1[1]=H、AD1[2]=L、…、AD1[n]=L”である。
【0133】[アナログ信号VSIG1が基準信号VREFよ
りも常に高い場合]図17の後半に示すように、アナロ
グ信号VSIG1が基準信号VREFよりも常に高い場合、出
力CMPOUT1は、アナログ信号VSIG1の変化と同時に、
“L”レベルとなる(時刻t11)。
【0134】この後、信号RESETが“L”レベルとな
り、カウンタ8は、動作クロックCKに同期してカウン
タ出力CNTR[1:n]を出力し、カウントを開始する(時刻
t12)。このとき、出力CMPOUT1は“L”レベル、信
号SMINFIXは“H”レベルである。よって、出力AND-1
は“L”レベルである。また、信号SMAXFIXは“L”レ
ベルであるので、出力OR-1は“L”レベルである。
【0135】次に、信号RESETが“H”レベルになる前
に、この一動作例では、基準信号VREFの立ち下がりと
同時に、信号SMAXFIXを動作クロックCKに同期して
“H”レベルとする(時刻t13)。これにより、出力
OR-1は“H”レベルとなる。
【0136】次に、出力OR-1が“H”レベルとなって1
クロック後、出力FF1-1が動作クロックCKに同期し
て“H”レベルとなる(時刻t14)。
【0137】さらに1クロック後、検出パルスGATE1
が、動作クロックCKに同期して、“H”レベルとなる
(時刻t15)。
【0138】このように検出パルスGATE1を、信号RESET
が“H”レベルになる前に、“H”レベルになるように
することで、ラッチ31-1は、たとえば最終、あるいは
最終より前のカウント値を最大レベルとしてラッチする
ことができる。この一動作例では、上記カウント値は
“AD1[1]=L、AD1[2]=H、…、AD1[n]=H”である。
【0139】次に、第4の実施形態に係るAD変換回路
の他の回路例を説明する。
【0140】図18は、第4の実施形態に係るAD変換
回路の他の回路例を示す回路図である。なお、図18に
示す一回路例は、図16に示した一回路例に対応する。
よって、図18には、図16と共通する部分に共通の参
照符号を付し、以下、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0141】図18に示すように、他の回路例が、一回
路例と異なるところは、飽和レベル固定回路151-1
を、フリップフロップ131-1の出力端子QとAND回
路133-1の一入力端子との間に接続したことである。
【0142】次に、その動作を説明する。
【0143】図19は、第4の実施形態の他の回路例に
係るAD変換回路を具備した固体撮像装置の一動作例を
示す動作波形図である。
【0144】[アナログ信号VSIG1が基準信号VREFよ
りも常に低い場合]図19の前半に示すように、アナロ
グ信号VSIG1が基準信号VREFよりも常に低い場合、出
力CMPOUT1は、アナログ信号VSIG1の変化と同時に、
“H”レベルとなる(時刻t1)。このとき、信号SMI
NFIXは“L”レベルである。よって、出力AND-1は
“L”レベルである。
【0145】次に、信号SMINFIXが動作クロックCKに
同期して“H”レベルとなる(時刻t2)。これによ
り、出力AND-1は“H”レベルとなる。
【0146】次に、出力AND-1が“H”レベルとなって
1クロック後、出力FF1-1が動作クロックCKに同期
して“H”レベルとなる(時刻t3)。出力FF1-1が
“H”レベルとなって1クロック後、出力FF2-1が
“H”レベルとなる(時刻t4)。このとき、信号SMA
XFIXは“L”レベルである。よって、出力FF2-1が
“H”レベルとなると、検出パルスGATE1は“H”レベ
ルとなる。
【0147】このとき、時刻t4、あるいは時刻t4よ
りも前に、信号RESETが“L”レベルとなるようにして
おくと、図16に示した一回路例と同様に、検出パルス
GATE1を、上記期間“A”に出力することができる。よ
って、ラッチ31-1は、たとえば最初のカウント値を最
小レベルとしてラッチすることができる。この一動作例
において、最初のカウント値は“AD1[1]=H、AD1[2]=
L、…、AD1[n]=L”である。
【0148】[アナログ信号VSIG1が基準信号VREFよ
りも常に高い場合]図19の後半に示すように、アナロ
グ信号VSIG1が基準信号VREFよりも常に高い場合、出
力CMPOUT1は、アナログ信号VSIG1の変化と同時に、
“L”レベルとなる(時刻t11)。
【0149】この後、信号RESETが“L”レベルとな
り、カウンタ8は、動作クロックCKに同期してカウン
タ出力CNTR[1:n]を出力し、カウントを開始する(時刻
t12)。このとき、出力CMPOUT1は“L”レベル、信
号SMINFIXは“H”レベルである。よって、出力AND-1
は“L”レベルである。
【0150】次に、信号RESETが“H”レベルになる前
に、この一動作例では、基準信号VREFの立ち下がりか
ら1クロック後、信号SMAXFIXを動作クロックCKに同
期して“H”レベルとする(時刻t13)。このとき、
出力FF2-1は“L”レベルである。よって、検出パル
スGATE1は、信号SMAXFIXが“H”レベルとなると、
“H”レベルとなる。
【0151】このように検出パルスGATE1を、信号RESET
が“H”レベルになる前に、“H”レベルになるように
することで、ラッチ31-1は、たとえば最終、あるいは
最終より前のカウント値を最大レベルとしてラッチする
ことができる。この一動作例では、上記カウント値は
“AD1[1]=L、AD1[2]=H、…、AD1[n]=H”である。
【0152】このような第4の実施形態に係るAD変換
回路によれば、アナログ信号VSIG1〜VSIGmのいずれか
一つでも基準信号VREFとクロスしなかった場合、このク
ロスしないアナログ信号のレベルを、たとえば最小レベ
ル、あるいは最大レベルとして検出する。この結果、検
出パルスGATE1〜GATEmを、カウンタ8がカウントしてい
る期間“A”に出力することができ、ラッチ31-1〜3
1-mは、カウント値をラッチできる。よって、異常なA
D変換が行われる事情を解消できる。
【0153】また、このようなAD変換回路を具備した
固体撮像装置では、通常以外の光が入射された場合や、
あるいは電源オン後、動作が安定するまでの数画面にお
いて、アナログ信号のレベルを、たとえば最小レベル、
あるいは最大レベルとして出力できる。よって、異常な
AD変換を抑制でき、異常な画像を出力されなくするこ
とができる。
【0154】なお、第4の実施形態では、黒レベル固定
回路150-1、および飽和レベル固定回路151-1の双
方を一緒に設けたが、どちらか一方の回路のみが設けら
れるようにしても良い。
【0155】以上この発明を、第1〜第4の実施形態に
より説明したが、この発明は第1〜第4の実施形態に限
られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々
に変形することができる。
【0156】たとえば第1〜第4の実施形態では、m個
のコンパレータ30、およびm個ラッチ31を、画素領
域2とm個のスイッチ32との間に設けた。しかし、コ
ンパレータ30、およびラッチ31はそれぞれ、m個の
スイッチと出力バッファ10との間に設けるようにして
も良い。このようにした場合には、コンパレータ30、
およびラッチ31の数を垂直信号線の数、即ちm未満に
でき、コンパレータ30、およびラッチ31の回路規模
を縮小できる利点がある。
【0157】また、画素領域2として、NMOSを利用
したものを例示したが、もちろんCCDを利用した画素
領域2に変更されても良い。
【0158】また、基準信号VREFは、電圧が直線状に
上昇するランプ波としたが、基準信号VREFは、アナロ
グ信号VSIGの電圧レベルを検出できるものあれば良
く、たとえば電圧が曲線状に上昇するパラボラ波とする
ことも可能である。
【0159】また、第1、第2、第3、第4の実施形態
はそれぞれ、単独で実施されても良いし、必要に応じ
て、様々な組み合わせで実施することができる。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、SN比の劣化を抑制し、精度の高いAD変換を可能
とするAD変換回路、およびそのAD変換回路を具備
し、精度の高い画像変換を可能とする固体撮像装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係るAD変
換回路を具備した固体撮像装置の一構成例を示すブロッ
ク図。
【図2】図2は画素セルの一回路例を示す回路図。
【図3】図3はAD変換回路の一構成例を示すブロック
図。
【図4】図4はコンパレータの一回路例を示す回路図。
【図5】図5はラッチの一回路例を示す回路図。
【図6】図6はスイッチの一構成例を示す構成図。
【図7】図7はスイッチおよび増幅器の一回路例を示す
回路図。
【図8】図8は第1の実施形態に係るAD変換回路を具
備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図。
【図9】図9は第2の実施形態に係るAD変換回路の一
回路例を示す回路図。
【図10】図10は第2の実施形態に係るAD変換回路
を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図。
【図11】図11は第3の実施形態に係るAD変換回路
の一回路例を示す回路図。
【図12】図12は第3の実施形態に係るAD変換回路
を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図。
【図13】図13はAD変換回路の他の回路例を示す回
路図。
【図14】図14は他の回路例に係るAD変換回路を具
備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図。
【図15】図15は他の回路例に係るAD変換回路を具
備した固体撮像装置の一動作例を示す動作波形図。
【図16】図16は第4の実施形態に係るAD変換回路
の一回路例を示す回路図。
【図17】図17は第4の実施形態の一回路例に係るA
D変換回路を具備した固体撮像装置の一動作例を示す動
作波形図。
【図18】図18は第4の実施形態に係るAD変換回路
の他の回路例を示す回路図。
【図19】図19は第4の実施形態の他の回路例に係る
AD変換回路の一動作例を示す動作波形図。
【図20】図20は従来のAD変換回路の構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
1…半導体チップ、 2…画素領域、 3…画素セル、 4…垂直シフトレジスタ、 5-1〜5-m…垂直信号線、 6…AD変換回路、 7…基準信号発生器、 8…カウンタ、 9…水平シフトレジスタ、 10…出力バッファ、 11…出力パッド、 20…フォトダイオード、 21…アドレストランジスタ、 22…リセットトランジスタ、 23…リードトランジスタ、 24…ドライバトランジスタ、 25…検出ノード、 25…電源、 30…コンパレータ、 31…ラッチ、 32…スイッチ、 33…デジタル出力線、 34…抵抗回路、 35…電源、 36…増幅器、 40、44…入力端子、 41、45、47…スイッチ、 42、43…キャパシタ、 46、48…インバータ、 49…エッジ検出回路、 50、51…フリップフロップ、 60…スイッチ回路、 70、71…NMOS、 72…差動増幅器、 90、91、92、95、96、97…NMOS、 93…電源、 94、98…キャパシタ、 110…接続スイッチ、 111…NMOS、 130、131、132…フリップフロップ、 133…AND回路、 150…黒レベル固定回路、 151…飽和レベル固定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C072 AA01 BA04 BA11 EA05 FB15 FB27 UA05 UA06 5J022 AA09 BA02 CB01 CB08 CD04 CE05 CE08 CE09 CF01 CF02 CF03 CG01 CG04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号に基いて、アナログ信号をその
    検出信号に変換するコンパレータと、 前記検出信号に基いて、前記アナログ信号をデジタル信
    号に変換し、前記デジタル信号をラッチするラッチと、 前記デジタル信号が出力されるデジタル出力線とを具備
    し、 前記デジタル信号の論理に応じた前記デジタル出力線の
    電位振幅を、前記コンパレータ、および前記ラッチの少
    なくとも一方の動作電圧より小さくしたことを特徴とす
    るAD変換回路。
  2. 【請求項2】 前記ラッチは複数のキャパシタを含み、 前記ラッチは、前記複数のキャパシタそれぞれの放電状
    態に基き、前記アナログ信号をデジタル信号に変換し、
    ラッチすることを特徴とする請求項1に記載のAD変換
    回路。
  3. 【請求項3】 前記ラッチは前記複数のキャパシタを充
    電する充電器と、 前記検出信号に応答して所定のキャパシタを放電する放
    電器とを含み、 前記充電器はアナログ信号入力期間以外に前記複数のキ
    ャパシタを充電し、前記アナログ信号入力期間中は動作
    しないことを特徴とする請求項2に記載のAD変換回
    路。
  4. 【請求項4】 前記デジタル出力線に所定の電圧を供給
    する電源をさらに具備し、 前記電源の電圧は、前記コンパレータ、および前記ラッ
    チの少なくとも一方の動作電圧よりも低いことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載のAD変
    換回路。
  5. 【請求項5】 前記電源を前記デジタル出力線に接続す
    る接続スイッチをさらに具備し、 前記接続スイッチは、前記デジタル信号が前記デジタル
    出力線に出力されているとき、前記電源を前記デジタル
    出力線に接続せず、 前記デジタル信号が前記デジタル出力線に出力されてい
    ない期間内に、前記電源を前記デジタル出力線に接続す
    ることを特徴とする請求項4に記載のAD変換回路。
  6. 【請求項6】 基準信号に基いて、アナログ信号をその
    検出信号に変換するコンパレータと、 前記検出信号に基いて、前記アナログ信号をデジタル信
    号に変換し、前記デジタル信号をラッチするラッチと、 前記デジタル信号が出力されるデジタル出力線と、 前記アナログ信号のレベルが、デジタル信号変換期間
    中、前記基準信号のレベルより常に低い場合、このアナ
    ログ信号を第1の固定レベルのデジタル信号に変換させ
    る第1のレベル固定回路、および前記アナログ信号のレ
    ベルが、前記デジタル信号変換期間中、前記基準信号の
    レベルより常に高い場合、このアナログ信号を第2の固
    定レベルのデジタル信号に変換させる第2のレベル固定
    回路の少なくともいずれかとを具備することを特徴とす
    るAD変換回路。
  7. 【請求項7】 光をアナログ信号に変換する画素セルが
    複数配置され、少なくとも第1〜第mのアナログ信号を
    出力する画素領域と、 基準信号に基いて、第1〜第mのアナログ信号を第1〜
    第mの検出信号に変換するコンパレータと、 前記第1〜第mの検出信号に基いて、前記第1〜第mの
    アナログ信号を第1〜第mのデジタル信号に変換し、前
    記デジタル信号をラッチするラッチと、 前記第1〜第mのデジタル信号が順次出力されるデジタ
    ル出力線とを具備し、 前記第1〜第mのデジタル信号の論理に応じた前記デジ
    タル出力線の電位振幅を、前記コンパレータ、および前
    記ラッチの少なくとも一方の動作電圧より小さくしたこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記ラッチは複数のキャパシタを含み、 前記ラッチは、前記複数のキャパシタそれぞれの放電状
    態に基き、前記アナログ信号をデジタル信号に変換し、
    ラッチすることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像
    装置。
  9. 【請求項9】 前記ラッチは前記複数のキャパシタを充
    電する充電器と、 前記検出信号に応答して所定のキャパシタを放電する放
    電器とを含み、 前記充電器は水平ブランキング期間に前記複数のキャパ
    シタを充電し、水平期間中は動作しないことを特徴とす
    る請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記デジタル出力線に所定の電圧を供
    給する電源をさらに具備し、 前記電源の電圧は、前記コンパレータ、および前記ラッ
    チの少なくとも一方の動作電圧よりも低いことを特徴と
    する請求項7乃至請求項9いずれか一項に記載の固体撮
    像装置。
  11. 【請求項11】 前記電源を前記デジタル出力線に接続
    する接続スイッチをさらに具備し、 前記接続スイッチは、前記第1〜第mのデジタル信号が
    前記デジタル出力線に出力されているとき、前記電源を
    前記デジタル出力線に接続せず、 前記第1〜第mのデジタル信号が前記デジタル出力線に
    出力されていない期間内に、前記電源を前記デジタル出
    力線に接続することを特徴とする請求項10に記載の固
    体撮像装置。
  12. 【請求項12】 光をアナログ信号に変換する画素セル
    が複数配置され、少なくとも第1〜第mのアナログ信号
    を出力する画素領域と、 基準信号に基いて、第1〜第mのアナログ信号を第1〜
    第mの検出信号に変換するコンパレータと、 前記第1〜第mの検出信号に基いて、前記第1〜第mの
    アナログ信号を第1〜第mのデジタル信号に変換し、前
    記デジタル信号をラッチするラッチと、 前記第1〜第mのデジタル信号が順次出力されるデジタ
    ル出力線と、 前記第1〜第mのアナログ信号のうち、少なくとも一つ
    のアナログ信号のレベルが、デジタル信号変換期間中、
    前記基準信号のレベルより常に低い場合、このアナログ
    信号を第1の固定レベルのデジタル信号に変換させる第
    1のレベル固定回路、および前記第1〜第mのアナログ
    信号のうち、少なくとも一つのアナログ信号のレベル
    が、前記デジタル信号変換期間中、前記基準信号のレベ
    ルより常に高い場合、このアナログ信号を第2の固定レ
    ベルのデジタル信号に変換させる第2のレベル固定回路
    の少なくともいずれかとを具備することを特徴とする固
    体撮像装置。
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