JP2000348270A - 防犯タグと防犯タグの受信感度調整方法 - Google Patents

防犯タグと防犯タグの受信感度調整方法

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JP2000348270A
JP2000348270A JP11153240A JP15324099A JP2000348270A JP 2000348270 A JP2000348270 A JP 2000348270A JP 11153240 A JP11153240 A JP 11153240A JP 15324099 A JP15324099 A JP 15324099A JP 2000348270 A JP2000348270 A JP 2000348270A
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transistor
signal
antenna
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Yoshikazu Tsuchikiri
好和 土切
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信感度を調整することを可能とし、それに
よって、受信感度の均一化ひいては品質の向上を図るこ
とが可能な防犯タグを提供すること。 【解決手段】 外部出力信号を受信するアンテナと、ア
ンテナを介して受信した外部出力信号を増幅するための
トランジスタを備えた外部出力信号を入力・処理する入
力回路と、警報を発令するための第1の外部出力信号を
アンテナ及び入力回路を介して入力された場合に警報を
発令する警報部と、入力回路に設けられトランジスタの
バイアス電圧を調整するバイアス電圧調整手段と、アン
テナを介して入力される受信感度調整のための第2の外
部出力信号によりバイアス電圧調整手段を介してトラン
ジスタのバイアス電圧を調整して電波受信感度を調整す
る制御手段と、を具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、店舗内に
陳列してある各種商品の盗難を防止するために紐体を介
して、或いは、貼付によって該商品に取り付けられ、盗
難発生時に警報部が警報を出力して盗難事件発生を告知
させる防犯タグと防犯タグの受信感度調整方法に係り、
特に、受信感度を調整可能としてその均一化ひいては品
質の向上を図ることができるように工夫したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】防犯タグ、例えば、紐体タイプの自鳴式
防犯タグは、概略、次のような構成になっている。ま
ず、ケースがあり、このケース内には、ブザー、電池、
スイッチ類、アンテナ、CPU等の各種電子部品が、基
板を介して、或いは、直接内装されている。そして、上
記ケースに取り付けられた紐体を介して商品に取り付け
られるものである。
【0003】そして、そのような自鳴式防犯タグを商品
に取り付けたままの状態で該商品を盗もうとする場合に
は、店舗の出入り口を通過する際に、別途、設置された
アンテナの通信可能領域を通過することになり、その
際、該アンテナより出力されている警報指令信号を自鳴
式防犯タグが受信し、それによって、ブザーが鳴動す
る。このブザーの鳴動によって盗難発生を告知させるも
のである。
【0004】又、自鳴式防犯タグを商品から離脱させる
べく、紐体を切断・破損させた場合には、その時点で自
鳴式防犯タグ内に内装されているスイッチが作動して、
ブザーが鳴動し、それによって、盗難発生を告知するも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、既に説明したよ
うに、自鳴式防犯タグを商品に取り付けたままの状態で
これを盗もうとすとる場合には、店舗内に別途設置され
たアンテナの通信可能領域を通過することになり、自鳴
式防犯タグがアンテナから出力されている警報指令信号
を受信することにより、警報を出力するようになってい
る。ところが、その際の自鳴式防犯タグの受信感度にバ
ラツキがあるという問題があった。自鳴式防犯タグの受
信感度のバラツキは、自鳴式防犯タグ内に内装されてい
る電子回路のコイル、コンデンサ、トランジスタ等の電
子部品の特性のバラツキに起因するものである。そし
て、そのような受信感度のバラツキがある場合には、本
来ブザーが鳴動しなければならないときに鳴動しなく
て、盗難発生を告知できないという問題があった。すな
わち、商品を盗もうとして自鳴式防犯タグを商品に取り
付けたままの状態で店舗の出入口を通過する際、本来で
あれば、アンテナの通信可能領域を通過することになる
ので、アンテナからの警報指令信号を受信してブザーが
鳴動することになるが、それが正常に鳴動しないといっ
た場合である。又、その逆に、受信感度が良すぎること
による不具合もある。この場合には、例えば、アンテナ
の通信可能領域の外で店員が自鳴式防犯タグを付けた商
品を別の場所に移動させようとした場合、本来、アンテ
ナの通信可能領域外であるから鳴動してはいけないもの
であるが、受信感度が良すぎるために不必要に鳴動して
しまうような場合である。このように、自鳴式防犯タグ
の受信感度にバラツキがあった場合には、盗難発生防止
という本来の機能が損なわれて信頼性が低下してしまう
と共に、使い勝手が低下してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、受信感度を調整するこ
とを可能とし、それによって、受信感度の均一化ひいて
は品質の向上を図ることが可能な防犯タグを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明の請求項1による防犯タグは、外部出力信号を
受信するアンテナと、上記アンテナを介して受信した外
部出力信号を増幅するためのトランジスタを備えた外部
出力信号を入力・処理する入力回路と、警報を発令する
ための第1の外部出力信号を上記アンテナ及び上記入力
回路を介して入力された場合に警報を発令する警報部
と、上記入力回路に設けられ上記トランジスタのバイア
ス電圧を調整するバイアス電圧調整手段と、上記アンテ
ナを介して入力される受信感度調整のための第2の外部
出力信号により上記バイアス電圧調整手段を介して上記
トランジスタのバイアス電圧を調整して電波受信感度を
調整する制御手段と、を具備したことを特徴とするもの
である。又、請求項2による防犯タグは、請求項1記載
の防犯タグにおいて、上記バイアス電圧調整手段はトラ
ンジスタに接続された複数個の抵抗であり、上記制御手
段はアンテナを介して入力される外部出力信号により上
記複数個の抵抗を適宜切り換えてトランジスタのバイア
ス電圧を変えるように制御するものであること特徴とす
るものである。又、請求項3による防犯タグは、請求項
1又は請求項2記載の防犯タグにおいて、上記制御手段
は、複数の出力ポートを備えたCPUにより構成され、
上記CPUの複数の出力ポートよりバイアス電圧を選択
的に出力することによりトランジスタのバイアス電圧を
調整して電波受信感度を調整するものであることを特徴
とするものである。又、請求項4による防犯タグは、請
求項1記載の防犯タグにおいて、上記バイアス電圧調整
手段はトランジスタに接続された可変抵抗器であり、上
記制御手段はアンテナを介して入力される外部出力信号
により上記可変抵抗器の抵抗値を調整してトランジスタ
のバイアス電圧を変えるように制御するものであること
特徴とするものである。又、請求項5による防犯タグの
受信感度調整方法は、防犯タグの入力回路に設けられて
いるトランジスタのバイアス電圧を調整可能とし、防犯
タグに所定の条件下で受信感度試験を施し、該受信感度
試験の結果に基づいて上記トランジスタのバイアス電圧
を調整する信号を防犯タグに出力することにより防犯タ
グの受信感度を調整するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0008】すなわち、本願発明の場合には、入力回路
に設けられている信号の増幅を行うトランジスタのバイ
アス電圧を調整可能な構成とし、外部から信号を入力す
ることにより、制御手段がバイアス電圧調整手段を制御
してこれを適宜調整し、防犯タグの受信感度の調整ひい
ては均一化を図らんとするものである。トランジスタの
バイアス電圧を調整する方法としては様々な構成が考え
られるが、例えば、複数個の抵抗を接続しておいて、こ
れを適宜切り換えることにより、トランジスタのバイア
ス電圧を調整することが考えられる。又、バイアス電圧
をCPUのポートを選択することにより、抵抗を選択し
たり、或いは、複数の電圧を出力して、制御することも
考えられる。又、可変抵抗器を使用することも考えられ
る。又、請求項5による防犯タグの受信感度調整方法の
場合には、まず、防犯タグに所定条件下にて受信感度試
験を施し、その結果に基づいて、トランジスタのバイア
イス電圧を調整するための信号を防犯タグに向けて出力
する。後は、防犯タグ側においてその信号に基づいてト
ランジスタのバイアイス電圧を調整し、それによって、
受信感度が調整されることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を参照して本
発明の一実施の形態を説明する。最初にこの実施の形態
による自鳴式防犯タグの構成を説明する。まず、ケース
1があり、このケース1には、この自鳴式防犯タグを図
示しない商品に取り付けるための紐体3が取り付けられ
ている。上記紐体3の一端は、図4に示すように、上記
ケース1に取付・固定されていて、又、紐体3の他端は
ケース1に着脱可能に取り付けられている。すなわち、
紐体3の他端にはロックピン5が連結されていて、又、
ケース1側にはロックピン5が挿入・引抜される挿入孔
7が形成されている。
【0010】上記ケース1内であって上記挿入孔7の下
方位置には、ロック部材9が軸部材11を中心にして回
動自在に取り付けられている。このロック部材9は、コ
イルスプリング13によって、図4中反時計方向に常時
回動・付勢されている。そして、上記ロックピン5が挿
入孔7内に挿入された状態では、ロックピン5の先端の
係合部5aに、ロック部材9の係合部9aが係合し、そ
れによって、ロックピン5の挿入孔7からの抜けが防止
されるようになっている。
【0011】又、その状態で、ロックピン5を挿入孔7
内から引き抜こうとしても、ロック部材9がコイルスプ
リング13によって、図4中反時計方向に常時付勢され
ているので、ロックピン5の先端の係合部5aとロック
部材9の係合部9aとの係合関係が不用意に解除される
ことはなく、よって、容易に外れることがない構成にな
っている。
【0012】ケース1内には基板15が収容・配置され
ていて、この基板15上には、図2にも示すように、電
池17、CPU19等が実装されている。又、上記基板
15の図4中下方位置には、ブザー21が内装されてい
る。又、基板15上には、図2及び図4に示すように、
警報発令用スイッチ23が実装されている。この警報発
令用スイッチ23は、既に説明した紐体3と関係してい
て、紐体3が切断されたような場合に作動して、上記C
PU19を介して、ブザー21を鳴動させて警報を出力
させるようになっている。
【0013】又、図4に示すように、基板15の図4中
上方位置にはアンテナ25が配置されている。すなわ
ち、商品が陳列されている室の入口や出口には、図示し
ない発信器が、例えば、ゲートやアンテナとして配備さ
れている。そして、自鳴式防犯タグを商品に取り付けた
ままの状態でこれを盗もうとした場合には、上記入口や
出口を通過することになり、その際、上記発信器から出
力されている警報指令信号をアンテナ25が受信し、そ
の警報指令信号の受信によって、CPU19が機能して
ブザー21を鳴動させて警報を出力させるものである。
その他、このアンテナ25を介してその他の外部出力信
号、例えば、後述する解除器からの出力信号を入力する
ようになっている。
【0014】又、図4中基板15の左側には、スライド
部材31が、図4中上下方向にスライド可能に収容・配
置されている。このスライド部材31は、ケース1内に
内装されたコイルスプリング33によって、常時下方に
付勢されている。又、上記ケース1の下端部には、挿入
孔35、37が形成されている。これら挿入孔35、3
7内に後述する解除器39の一対の解除ピン41、43
が差し込まれることになる。又、上記スライド部材31
の側方には、解除動作開始検出用スイッチ45が取り付
けられている。
【0015】すなわち、上記解除器39の一対の解除ピ
ン41、43が挿入孔35、37内に挿入され、スライ
ド部材31がコイルスプリング33の付勢力に抗して移
動し始めると、上記解除動作開始検出用スイッチ45が
作動し、解除器39による解除動作が開始されたことを
検知する。
【0016】上記構成をなす自鳴式防犯タグの制御関係
の構成は図5に示すようになっている。まず、アンテナ
25を介して受信された外部信号(アンテナ又はゲート
や解除器39からの信号)は、復調回路61を介して、
CPU19に入力される。又、警報発令用スイッチ2
3、解除動作開始検出用スイッチ45からの信号もCP
U19に入力される。又、ROM63があり、このRO
M63には制御するために必要なプログラムが記憶され
ている。
【0017】又、RAM65があり、このRAM65に
は制御するために必要な情報が記憶されているものであ
る。そして、CPU19は、上記アンテナ25を介して
受信される各種外部信号、警報発令用スイッチ23、解
除動作開始検出用スイッチ45からの信号に基づいて、
ROM63に記憶されている制御プログラム及びRAM
65に記憶されている各種情報に基づいて、LED駆動
回路67、ブザー駆動回路69を適宜駆動して、LED
71を点灯させたり、或いは、ブザー21を鳴動させた
りするものである。
【0018】解除器39であるが、図3及び図4に示す
ように、ケース47があり、このケース47には自鳴式
防犯タグを挿入するための挿入空間49が形成されてい
る。この挿入空間49の底部には、既に説明した一対の
解除ピン41、43が突設されている。これら一対の解
除ピン41、43が自鳴式防犯タグ側のケース1に形成
された挿入孔35、37内に挿入されることになる。
【0019】又、上記ケース47の挿入空間49の横に
は、消勢部51が内装されている。この消勢部51は、
電池53と、発信コイル(アンテナ)55と、ロック解
除信号出力用スイッチ57等から構成されている。そし
て、上記ロック解除信号出力用スイッチ57は、挿入空
間49側に突出・配置されていて、自鳴式防犯タグが挿
入空間49内に挿入されることにより、自鳴式防犯タグ
のケース1に付勢され、それによって、動作することに
なる。
【0020】このロック解除信号出力用スイッチ57の
動作によって、発信コイル55から警報の発生を禁止す
る警報出力禁止指令信号が出力されることになり、それ
によって、自鳴式防犯タグ側の警報出力機能が停止され
る。尚、これは、現在出力されている警報を解除すると
いうものではなく、警報出力機能を停止させるものであ
り、現在出力されている警報を解除するのは、次に説明
する警報解除信号出力用スイッチ58である。すなわ
ち、ケース47には警報解除信号出力用スイッチ58が
取り付けられていて、この警報解除信号出力用スイッチ
58を押圧・操作することにより、上記発信コイル55
から警報解除信号が出力され、それによって、現在出力
されている警報が解除されることになる。
【0021】次に、図6を参照して、自鳴式防犯タグ側
の入力回路81の構成を説明する。この入力回路81
は、図5に示した復調回路61の一部である。まず、電
波検知部83があり、この電波検知部83は、既に説明
したアンテナ25と、コンデンサ87、89とから構成
されている。この電波検知部83を介して、アンテナ又
はゲートや解除器39からの各種外部出力信号が入力さ
れる。外部出力信号は、例として、図8の(d)〜
(f)に示すような波形であり、所定の搬送波である正
弦波に強弱をつけて出力したものである。外部出力信号
としては、図8(d)に示す警報指令信号、図8(e)
に示す受信感度アップ信号、図8(d)に示す受信感度
ダウン信号等がある。これらの外部出力信号は、電波検
知部83、信号増幅部97、波形整形部115等を経
て、図8(a)に示す警報指令信号、図8(b)に示す
受信感度アップ信号、図8(c)に示す受信感度ダウン
信号のようにパルス波に整形されてCPU19に入力さ
れる。図6に戻り、上記コンデンサ87、89として
は、例えば、セラミックスコンデンサが使用される。こ
れは、スペースとコストの面からの選択である。
【0022】上記電波検知部83には、入力保護部91
が接続されている。この入力保護部91は、抵抗93
と、コンデンサ95から構成されている。このような構
成をなす入力保護部91によって、電波検知部83を介
しての異常入力に対して回路を保護するものである。
【0023】上記入力保護部91には、信号増幅部97
が接続されている。この信号増幅部97は、第一段目ト
ランジスタ99と、抵抗101、103、105、10
7、109、111とを備えていて、上記抵抗111に
はバイパスコンデンサ113が並列・接続されている。
このような構成をなす信号増幅部97によって入力した
信号を増幅すると共に、バイパスコンデンサ113によ
って増幅度の低下を防止するようにしている。尚、この
信号増幅部97は自鳴式防犯タグの受信感度を調整する
機能も備えられており、これについては後で詳細に説明
する。
【0024】上記信号増幅部97には、信号の増幅及び
正弦波をパルス波形に整形する波形整形部115が接続
されている。この波形整形部115は、第二段目トラン
ジスタ117と、抵抗119、121、123と、コン
デンサ125とから構成されている。このような構成を
なす波形整形部115によって、信号増幅部97によっ
て増幅された信号をさらに増幅して波形整形すると共に
包絡線検波して、図5に示すCPU19に信号出力する
ものである。又、信号増幅部97と波形整形部115と
の間には結合コンデンサ127が介挿されている。
【0025】既に説明した信号増幅部97について更に
詳しく説明する。この実施の形態の場合には、この信号
増幅部97における増幅率を調整することにより、自鳴
式防犯タグとしての受信感度を調整しその均質化を図る
ようにしている。すなわち、通常の場合には、3個のポ
ート、すなわち、P51、P52、P53の内、P52
のポートを「H」出力とし、その他のポートについては
「ハイインピーダンス」としておく。つまり、三段階の
内「中レベル」の増幅率に設定されているものである。
その状態で、受信感度が悪いと判別された場合には、別
途用いられる後述する電波出力器から図8(e)に示す
受信感度アップ信号を出力して、P53のポートを
「H」として、その他のポートを「ハイインピーダン
ス」の状態にする。それによって、増幅率を「高レベ
ル」まで高めて受信感度を上げるものである。逆に、受
信感度が良すぎる場合には、後述する電波出力器から図
8(d)に示す受信感度ダウン信号を出力して、P51
のポートを「H」として、その他のポートを「ハイイン
ピーダンス」の状態にする。それによって、増幅率を
「低レベル」まで下げて受信感度を下げるものである。
このような処理を行うことにより、自鳴式防犯タグの受
信感度のバラツキをなくしてその均一化を図るものであ
る。又、ここで利用する抵抗の値としては、トランジス
タ99に最も回路的に近い抵抗105の抵抗値を抵抗1
01及び抵抗103よりも大きくし、例えば、抵抗10
5の抵抗値を5MΩ、抵抗101、抵抗103の抵抗値
を500KMΩ等とし、基本的なバイアス電圧値の設定
は抵抗105を使って行い、微調整を抵抗101及び抵
抗103を使って行うとよい。これは、ベース側の抵抗
の設定だけでなく、コレクタ側の抵抗の設定でも同様の
ことであり、トランジスタ99に回路的に最も近い抵抗
の抵抗値を他の調整のための抵抗値よりも大きくすると
よい。
【0026】以上の構成を基にその作用を説明する。
尚、自鳴式防犯タグ及び解除器39等の一般的な作用に
ついてはその説明を省略し、専ら入力回路81における
作用について説明するものとする。まず、電波検知部8
3によってアンテナ又はゲートからの外部出力信号や解
除器39からの外部出力信号を入力する。電波検知部8
3を介して入力された信号は、入力保護部91を介し
て、信号増幅部97に入力される。このとき信号増幅部
97に入力される信号の波形は、正弦波の微弱な信号波
である。信号増幅部97にて増幅された信号は、波形整
形部115に入力されて波形整形される。この波形整形
部115によって大幅に増幅されると共にパルス波に整
形されてCPU19に出力されることになる。
【0027】又、上記信号増幅部97においては、第一
段目トランジスタ99の増幅度は、抵抗109と抵抗1
11との比によって二倍になっており、さらに、バイパ
スコンデンサ113によって、第一段目トランジスタ9
9の交流信号の増幅率(利用率)を第一段目トランジス
タ99の「hFE」まで上げることが可能になってい
る。因みに、上記バイパスコンデンサ113がない場合
には、交流信号が抵抗111によって減衰し、第一段目
トランジスタ99の特性及びその周辺回路によって定ま
る「hFE」の値よりもかなり低下した増幅率しか得ら
れなくなってしまう。この実施の形態の場合には、数百
倍となっている。
【0028】又、信号増幅部97と波形整形部115と
の間に介挿されている結合コンデンサ127であるが、
この種の結合コンデンサ127を入れることにより、波
形整形部115の第二段目トランジスタ117に入力さ
れる信号の直流成分をカットすることができる。それに
よって、第一段目トランジスタ99によって増幅された
信号の直流成分にかかわらず、抵抗119、121によ
って決定される最良(増幅するのに適した)のバイアス
電圧を設定することができる。それによって、増幅率を
大幅に向上させることができる。
【0029】次に、信号増幅部97における感度調整に
ついて、図7のフローチャートを参照しながら説明す
る。尚、ここで説明する感度調整は、例えば、工場出荷
前の製造段階で済ませるものである。又、その調整作業
は、作業員が、例えば、調整用の電波出力器(解除器3
9にその機能を持たせることが考えられる)を携帯し、
この電波出力器から各種の信号を自鳴式防犯タグに出力
しながら行う。
【0030】例えば、電波出力器から警報指令信号を出
力しながら自鳴式防犯タグに近付けていき、どの程度の
距離で鳴動し始めるかを確認する。この場合基準となる
所定距離に対してさらに大きく接近して始めて鳴動し始
めた場合には、受信感度が低いということになる。逆
に、所定距離に対してさらに大きく離間した場所で鳴動
し始めた場合には、受信感度が良すぎるということにな
る。そこで、それらの場合には、受信感度を高くした
り、或いは、低くする調整を行い、所定距離に対して許
容できるバラツキの範囲内で作動するようにする、つま
り、自鳴式防犯タグの受信感度のバラツキの範囲を小さ
くしてその均一化を図るものである。又、図7の処理は
製造段階での調整作業時における自鳴式防犯タグ側のC
PU19の処理を示すものである。
【0031】さて、図7の処理は製造段階での調整作業
時における自鳴式防犯タグ側のCPU19の処理を示す
ものである。まず、電波確認モードに入り、ステップS
1において警報電波の受信の有無を確認する。警報電波
を受信している場合にはステップS2に移行して、警報
動作フラグをセットする。これに対して、警報電波を受
信していない場合には、ステップS3に移行して、解除
電波の受信の有無を確認する。解除電波を受信している
場合には、ステップS4に移行して、警報解除動作フラ
グをセットする。これに対して、解除電波を受信してい
ない場合には、ステップS5に移行する。
【0032】ステップS5では、警報無視電波の受信の
有無を判別する。警報無視電波を受信している場合に
は、ステップS6に移行して、警報無視動作フラグをセ
ットする。警報無視電波を受信していない場合には、ス
テップS7に移行する。このステップS7においては、
受信感度を「UP」させる制御信号を受信しているか否
かを判別する。受信している場合には、ステップS8に
移行して、感度UPフラグをセットする。この感度UP
フラグのセットにより、入力回路81において受信感度
を高める処理が行われる。すなわち、図6に示す回路図
において、当初P52のポートが「H」となっていたの
に対して、P53のポートを「H」として、その他のポ
ートを「ハイインピーダンス」の状態にする。これによ
って、増幅率が「高レベル」まで上がって受信感度が高
まるものである。
【0033】これに対して、感度UP信号を受信してい
ない場合には、ステップS9に移行する。上記ステップ
S9においては、感度DOWN信号の受信の有無を判別
する。受信している場合には、ステップS10に移行し
て、感度DOWNフラグをセットする。この感度DOW
Nフラグのセットにより、入力回路81において受信感
度を下げる処理が行われる。すなわち、図6に示す回路
図において、当初P52のポートが「H」となっていた
のに対して、P51のポートを「H」として、その他の
ポートを「ハイインピーダンス」の状態にする。それに
よって、増幅率を「低レベル」まで下げて受信感度を下
げるものである。これに対して、受信していない場合に
はそのまま終了する。このような作業を多数の防犯タグ
に対して施すことにより、各防犯タグの受信感度の「バ
ラツキ」を小さくして(基準となる所定距離に対して許
容できる範囲内で鳴動するようにする)その均一化を図
ることができる。
【0034】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、工場出荷前の段階で、自
鳴式防犯タグの受信感度を調整することが可能となり、
それによって、受信感度のバラツキをなくしてその均一
化を図ることができる。よって、実際に使用に供された
時点で、本来鳴動しなければならないときに鳴動しない
といったことや、逆に、不必要に鳴動してしまうといっ
たことをなくすことができ、その信頼性を向上させるこ
とができると共に使い勝手を向上させることができる。
又、その調整作業も極めて簡単である。又、本実施の形
態の場合には、任意個数の抵抗を追加して、これを切換
可能にするという極めて簡単な構成で所望の調整作業を
行うことができ、コスト的にも好ましいものである。
【0035】尚、本発明は前記一実施の形態に限定され
るものではない。前記一実施の形態においては、複数個
の抵抗を予め接続しておき、これを適宜切り換えること
により調整するようにしたが、それら複数個の抵抗の代
わりに自動制御可能なスライド式やロータリー式の可変
抵抗器を使用する方法も考えられる。又、前記一実施の
形態においては、信号増幅部97の第一段目トランジス
タ99のバイアス電圧を調整することにより受信感度を
調整する構成としたが、それに限定されるものではな
く、図9に示すように、波形整形部115の第二段目ト
ランジスタ117のバイアス電圧を調整することにより
受信感度を調整する構成も考えられる。又、第一段目ト
ランジスタ99及び第二段目トランジスタ117の両方
についてバイアス電圧を調整可能とし、それによって、
受信感度を調整する構成も考えられる。又、バイアス電
圧を調整するに際してベース電圧を調整するようにして
いるが、図10に示すように、コレクタ抵抗を調整する
ようにしてもよい。又、図6に示す入力回路の構成は一
例であるので、それ以外の回路構成のものについても同
様に適用可能である。又、CPU19のポート数をさら
に増やし、さらに細かなバイアス電圧の調整をしてもよ
い。又、CPU19のポート毎に同じ電圧を出力した
が、異なった電圧の出力が可能なCPUを用い異なった
電圧を印加しバイアス電圧の調整を行ってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による防犯タ
グと防犯タグの受信感度調整方法によると、例えば、工
場出荷時に電波受信感度を調整して均一化させることが
できるようになったので、実際に使用される段階で、本
来鳴動しなければならないときに鳴動しないといったこ
とや、逆に、不必要に鳴動してしまうといったことをな
くすことができ、信頼性の向上を図ることができると共
に使い勝手を向上させることができるようになった。
又、複数個の抵抗や可変抵抗により抵抗値を変化させバ
イアス電圧を設定するので、コスト的にも安価に品質の
向上を図ることが可能である。又、CPUのポートを利
用し調整を行うことで、別途制御装置を用いることなく
受信感度の調整が可能となり、低コストでさらに容易に
調整が可能となり、品質の向上を図ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグの外観を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグのケース内に内装される基板及びそこに実装される
電子部品の一部を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグと解除器の構成を示す側断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグと解除器の構成を示す正断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグの制御関係の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグの復調回路の中の入力回路の構成を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態を示す図で、自鳴式防犯
タグの感度調整を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施の形態を示す図で、外部出力信
号の例を示す波形図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す図で、自鳴式防
犯タグの復調回路の中の入力回路の構成を示す回路図で
ある。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す図で、自鳴式
防犯タグの復調回路の中の入力回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 ケース 17 電池(電源部) 19 CPU(制御手段) 21 ブザー(警報部) 25 アンテナ 81 入力回路 99 第一段目トランジスタ 117 第二段目トランジスタ 101 抵抗(バイアス電圧調整手段の一部) 103 抵抗(バイアス電圧調整手段の一部) 105 抵抗(バイアス電圧調整手段の一部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部出力信号を受信するアンテナと、 上記アンテナを介して受信した外部出力信号を増幅する
    ためのトランジスタを備えた外部出力信号を入力・処理
    する入力回路と、 警報を発令するための第1の外部出力信号を上記アンテ
    ナ及び上記入力回路を介して入力された場合に警報を発
    令する警報部と、 上記入力回路に設けられ上記トランジスタのバイアス電
    圧を調整するバイアス電圧調整手段と、 上記アンテナを介して入力される受信感度調整のための
    第2の外部出力信号により上記バイアス電圧調整手段を
    介して上記トランジスタのバイアス電圧を調整して電波
    受信感度を調整する制御手段と、 を具備したことを特徴とする防犯タグ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防犯タグにおいて、 上記バイアス電圧調整手段はトランジスタに接続された
    複数個の抵抗であり、 上記制御手段はアンテナを介して入力される外部出力信
    号により上記複数個の抵抗を適宜切り換えてトランジス
    タのバイアス電圧を変えるように制御するものであるこ
    と特徴とする防犯タグ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の防犯タグに
    おいて、 上記制御手段は、複数の出力ポートを備えたCPUによ
    り構成され、上記CPUの複数の出力ポートよりバイア
    ス電圧を選択的に出力することによりトランジスタのバ
    イアス電圧を調整して電波受信感度を調整するものであ
    ることを特徴とする防犯タグ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の防犯タグにおいて、 上記バイアス電圧調整手段はトランジスタに接続された
    可変抵抗器であり、 上記制御手段はアンテナを介して入力される外部出力信
    号により上記可変抵抗器の抵抗値を調整してトランジス
    タのバイアス電圧を変えるように制御するものであるこ
    と特徴とする防犯タグ。
  5. 【請求項5】 防犯タグの入力回路に設けられているト
    ランジスタのバイアス電圧を調整可能とし、 防犯タグに所定の条件下で受信感度試験を施し、 該受信感度試験の結果に基づいて上記トランジスタのバ
    イアス電圧を調整する信号を防犯タグに出力することに
    より防犯タグの受信感度を調整するようにしたことを特
    徴とする防犯タグの受信感度調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8836481B2 (en) 2007-01-08 2014-09-16 Quotainne Enterprises Llc Transponders and methods for operating a transponder
US10049547B2 (en) 2015-01-27 2018-08-14 I & T Tech Co., Ltd. Sound recognition theft prevention system

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