JP2000346918A - 情報端末機器及びその情報端末機器の電池寿命測定方法 - Google Patents

情報端末機器及びその情報端末機器の電池寿命測定方法

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JP2000346918A
JP2000346918A JP11160055A JP16005599A JP2000346918A JP 2000346918 A JP2000346918 A JP 2000346918A JP 11160055 A JP11160055 A JP 11160055A JP 16005599 A JP16005599 A JP 16005599A JP 2000346918 A JP2000346918 A JP 2000346918A
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Koichi Hayashi
浩一 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池を電源とする情報端末機器に対し、電池
寿命の評価に際して寿命測定作業の自動化及び簡素化を
図る。 【解決手段】 電池電圧を検出し、この電圧が所定値を
下回った際に電圧低下信号を発信する電池電圧検出回路
15を備えさせる。電池寿命の測定開始時点及び電池電
圧検出回路15の電圧低下信号発信時点を不揮発性メモ
リ13に記憶させ、この両時点間の経過時間を算出し、
その結果を不揮発性メモリ13に記憶させる。情報端末
機器にパソコンまたはプリンタを接続し、不揮発性メモ
リ13に記憶されている算出結果を読み出してディスプ
レイ表示または印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報端末機器及びそ
の情報端末機器の電池寿命測定方法に係る。特に、本発
明は、電池を電源とする情報端末機器に対し、電池寿命
評価に際して寿命自動測定を行うための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品やLSIの進歩により携
帯無線電話機、電子手帳等の携帯情報端末機器が普及し
つつあり、また、この種の機器の小型化も進んでいる。
【0003】一般に、この種の機器は電源として電池を
使用している。そして、この機器の内部には電池の消耗
を検出するための電圧低下検出回路が備えられている。
つまり、電池の電圧が所定値以下まで低下したことを電
圧低下検出回路によって検出し、機器の表示パネル等に
電池寿命が近いことを表示するようになっている。
【0004】また、この種の機器の開発段階において電
池寿命の評価試験を行う際には、この機器にシーケンス
コントローラ及び記録計を接続する。シーケンスコント
ローラは、機器の動作パターンを変更するためのもので
ある。記録計は、機器の動作中における電池電圧をモニ
タして記録していくものである。そして、上記シーケン
スコントローラによって機器の動作パターンを変更させ
ながら、モニタされた電池電圧を記録計に記録して行
き、電池寿命の評価を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電池寿命の評価試験にあっては、シーケンスコントロ
ーラや記録計といった特別な設備が必要になり、また、
この設備に機器を接続するといった作業も必要になって
評価試験作業の煩雑化を招いていた。更に、この設備が
1台の機器毎しか評価できないものである場合や数台の
機器しか同時に評価できないものである場合には、多数
の機器に対して同時に評価試験を行うことができず、評
価試験に要する時間が長期に亘ってしまうといった不具
合もある。
【0006】尚、電池電圧の検出を行うものとして例え
ば特開平6−229802号公報に開示されているもの
がある。この公報に開示されているものは、電池電圧が
所定値以下になった場合に、その日時を内部メモリに記
憶させるようにしている。
【0007】しかし、この構成は、電池が寿命に達した
後に、内部メモリに記憶された日時を確認して詳細を参
照するためのものであり、電池寿命を自動測定すること
はできない。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、電池を電源とする情
報端末機器に対し、電池寿命の評価に際して寿命測定作
業の自動化及び簡素化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、電池寿命測定動
作の開始時点から電池電圧が所定値を下回った時点まで
の経過時間を情報端末機器自身によって算出させ、特別
な設備を必要とすること無しに、電池寿命の評価が行え
るようにしている。
【0010】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、電池を電
源とする情報端末機器を前提とする。この情報端末機器
に対し、電圧検出手段、計時手段、記憶手段及び算出手
段を備えさせる。電圧検出手段は、電池電圧を検出し、
この電池電圧が所定値を下回った際に電圧低下信号を発
信する。計時手段は、時間の計測が可能なものである。
記憶手段は、電池寿命測定動作の開始時点及び上記電圧
検出手段の電圧低下信号発信時点における計時手段の計
測時刻を計測時刻データとして記憶する。算出手段は、
記憶手段に記憶された各計測時刻データの信号を受け、
電池寿命測定動作の開始時点から電圧検出手段の電圧低
下信号発信時点までの経過時間を算出する。
【0011】この特定事項により、情報端末機器自身
が、電池寿命測定動作の開始時点から電池電圧が所定値
を下回った時点までの経過時間を算出する。これによっ
て、ある動作パターンで情報端末機器を駆動させた場合
の電池寿命の評価を、特別な設備を必要とすること無し
に、自動的に、且つ容易に行うことができる。
【0012】第2〜第4の解決手段は、電池寿命の評価
を行う際の情報端末機器の動作パターンを設定するため
の改良に係る。
【0013】具体的に、第2の解決手段では、上記第1
の解決手段において、複数の電池寿命測定動作パターン
が予め記憶されたパターン記憶手段と、このパターン記
憶手段に記憶された複数の動作パターンのうち選択され
た所望のパターンで電池寿命測定動作が行われるように
動作パターンを設定する設定手段とを備えさせている。
【0014】第3の解決手段では、上記第1の解決手段
において、使用者の操作により入力可能な入力手段と、
この入力手段の操作によって、電池寿命測定動作を行う
ための所望の動作パターンが設定される設定手段とを備
えさせている。
【0015】第4の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、外部機器との通信を可能とする通信手段と、電
池寿命測定動作を行うための所望の動作パターンを上記
外部機器から通信手段を介してダウンロードして動作パ
ターンを設定する設定手段とを備えさせている。
【0016】これら特定事項により、電池寿命の評価を
行う際の情報端末機器の動作パターンを任意に設定し、
その設定した動作パターンで電池寿命の評価を行うこと
が可能になる。特に、第2及び第3の解決手段の構成に
よれば、動作パターンの設定動作も情報端末機器のみで
行うことができ外部機器を必要としない。また、第3の
解決手段の構成によれば、入力手段の操作によって動作
パターンを設定するので、電池寿命の評価を行う際の動
作パターンを適宜、自由に設定することができる。更
に、第3及び第4の解決手段によれば、予め情報端末機
器に複数の動作パターンを記憶させておく必要が無く、
動作パターンを記憶させておくための比較的容量の大き
な記憶装置(メモリ)を備えさせておく必要がない。
【0017】第5及び第6の解決手段は算出結果を表示
するための手段に係るものである。つまり、第5の解決
手段は、上記第1の解決手段において、算出手段が算出
した経過時間を表示可能な表示装置を備えさせている。
【0018】第6の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、外部機器との通信が可能であり、算出手段が算
出した経過時間を外部機器によって表示又は印刷可能と
するように経過時間信号を出力する通信手段を備えさせ
ている。
【0019】これら特定事項により、電池電圧が所定値
を下回るまでの経過時間を容易に視認することが可能に
なる。特に、第5の解決手段の構成によれば、算出結果
を表示する際も情報端末機器自身で行うことができ外部
機器を必要としない。また、第6の解決手段の構成によ
れば、情報端末機器に算出結果を表示させるための手段
が不要になり、この情報端末機器の構成の簡素化を図る
ことができる。
【0020】第7の解決手段は、電圧検出手段、記憶手
段及び算出手段の改良に係るものである。つまり、第1
の解決手段において、電圧検出手段を、次第に低下する
電池電圧が、予め設定された複数の電圧値を下回る度に
個別に電圧低下信号を発信するようにする。また、記憶
手段を、電池寿命測定動作の開始時点及び上記電圧検出
手段の各電圧低下信号発信時点における計時手段の各計
測時刻を個別の計測時刻データとして記憶するものとす
る。更に、算出手段を、電池寿命測定動作の開始時点か
ら電圧検出手段の各電圧低下信号発信時点までのそれぞ
れの経過時間を個別に算出する構成としている。
【0021】この特定事項により、電圧検出手段は、次
第に低下する電池電圧に対して複数段階に亘って電圧低
下信号を発信する。そして、算出手段は、この複数段階
での経過時間を個別に算出する。つまり、一連の電圧降
下動作に対して連続的に電池電圧の低下状態を把握する
ことができる。このため、例えば、電池消耗注意電圧や
電池消耗警告電圧といったように段階的な評価を行うこ
とが可能になる。
【0022】第8の解決手段は、上記第1の解決手段に
係る情報端末機器の電池寿命測定方法に関する。つま
り、先ず、寿命測定動作の開始時点を記憶手段に記憶さ
せた後、電池電圧を電圧検出手段によって検出し、この
電池電圧が所定値を下回った時点を上記記憶手段に記憶
させる。この記憶手段に記憶された寿命測定動作の開始
時点から電池電圧が所定値を下回った時点までの経過時
間を算出するようにしている。
【0023】この特定事項によっても、上述した第1の
解決手段に係る作用と同様に、特別な設備を使用するこ
と無しに、自動的に、且つ容易に電池寿命の評価を行う
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態では、情報端末機器と
して携帯型の機器を採用した場合について説明する。
【0025】図1は本形態に係る携帯情報端末機器(以
下、端末機器と呼ぶ)1を示す斜視図である。図2は本
端末機器1に内蔵された制御機器のブロック図である。
【0026】−端末機器1の構成説明− 図1に示すように、本端末機器1は、本体部2と表示部
3とがヒンジ機構により連結されて構成されている。本
体部2の上面には使用者が操作する複数のキーから成る
入力手段としてのキー群21が備えられている。このキ
ー群21の側方には電池収納部22が設けられている。
この電池収納部22は、蓋体23を備えており、その内
部に本端末機器1の電源となる図示しないボタン型等の
電池が収容されている。
【0027】一方、表示部3には表示装置としての表示
パネル31が備えられている。この表示パネル31は例
えば液晶パネルにより構成されている。この表示パネル
31の背面側には図示しないバックライトが備えられて
おり、表示パネル31の視認性が良くない環境では、こ
のバックライトを点灯して視認性を良好に確保できるよ
うになっている。
【0028】これら本体部2と表示部3とがヒンジ機構
により連結されているため、本端末機器1は、非使用時
にはキー群21と表示パネル31とが対向するように二
つ折りにされる(図1の矢印参照)、一方、使用時には
開放(図1に示す状態)されて、使用者によるキー群2
1の操作及び表示パネル31の視認ができるようになっ
ている。
【0029】電子回路等の制御機器類は、これら本体部
2及び表示部3の内部に収納されている。つまり、電子
回路等はキー群21の下側や表示パネル31の裏側に収
納されている。また、本体部2の側面には図示しないコ
ネクタが備えられている。このコネクタは、例えば外部
機器としてのコンピュータやプリンタを接続するための
接続ケーブルの接続ピン等が差し込まれる部分である。
つまり、接続ケーブルの接続によりコンピュータとの間
で情報交換を行ったり、プリンタに対して印刷情報を出
力できるようになっている。
【0030】−制御ブロックの説明− 次に、本体部2及び表示部3の内部に収納されている電
子回路等の制御機器の制御ブロックについて図2を用い
て説明する。
【0031】本端末機器1は、CPU11によって入
力、表示、データ処理、データ記録、データ通信等の制
御が行われる。このCPU11には、プログラムメモリ
12、記憶手段としての不揮発性メモリ13、ワークメ
モリ14、電圧検出手段としての電池電圧検出回路1
5、計時手段としての計時装置16、アラーム鳴動装置
17、通信手段としての通信装置18が接続されてい
る。
【0032】プログラムメモリ12はCPU11を動作
させためのプログラムが格納されている。また、このプ
ログラムメモリ12の特徴として、後述する電池寿命の
評価試験を行う際の複数種類の端末機器動作パターンが
記憶されている。つまり、このプログラムメモリ12が
本発明のパターン記憶手段を構成している。不揮発性メ
モリ13は、所謂フラッシュメモリ等で構成され、使用
者が入力したデータやCPU11が計算した結果等を記
憶するものである。更に、この不揮発性メモリ13は、
後述する電池寿命測定動作時に、その開始時点及び電池
電圧が所定値を下回った時点の各時刻を計測時刻データ
として記憶するようになっている。ワークメモリ14
は、所謂S−RAM等で構成され、CPU11のための
メモリとして使用される。電池電圧検出回路15は、電
池4の電圧を常時検出し、この電圧が所定値を下回った
際に、CPU11に対して電圧低下信号を出力する電圧
検知IC等により構成されている。また、電池4は、こ
の電池電圧検出回路15及び電源回路41に繋がってお
り、電源回路41により電池電圧を異なる一定電圧に変
換して機器駆動用の電圧を得るようになっている。計時
装置16は、本端末機器1の時計機能を担うものであ
る。アラーム鳴動装置17は、使用者に対して音による
報知(誤操作等に対する警告)を行うためのものであ
る。通信装置18は、上記コネクタに相当するものであ
って、パーソナルコンピュータやプリンタ等の外部機器
に接続ケーブルにより接続されてデータの送受信を行う
ようになっている。
【0033】また、上記表示パネル31は表示制御回路
32を介してCPU11に繋がっており、CPU11か
らの出力が表示制御回路32により表示パネル用の駆動
波形に形成され、表示パネル31に所定の画像が表示さ
れるようになっている。
【0034】また、この表示パネル31の背面側に備え
られたバックライト5はバックライト制御回路51を介
してCPU11に繋がっている。つまり、このバックラ
イト制御回路51によりバックライト5が駆動し、表示
パネル31の視認性を高めるようになっている。
【0035】更に、CPU11には上記キー群21で成
るキー入力装置が接続されており、使用者の操作により
入力されたキー信号がCPU11に送信されて処理され
るようになっている。
【0036】−制御動作の説明− 次に、上述の如く構成された端末機器1における電池寿
命の評価を行うための評価試験動作について図3のフロ
ーチャートに沿って説明する。
【0037】先ず、ステップST1において、端末機器
1の評価動作パターンを設定する。この設定は、上記プ
ログラムメモリ12に予め記憶された複数の動作パター
ンのうちの1つをキー群21の操作により選択、登録す
ることにより行われる。この動作パターンとしては、例
えば、「連続表示」、「5分間画面スクロールと55分
間表示との繰り返し」、「表示状態でバックライトの連
続点灯」等といった複数種類のパターンがあり、これら
のうち所望の動作パターンが選択、登録されることにな
る。
【0038】この動作パターンの選択、登録の後、ステ
ップST2において、電池寿命の測定を開始する。この
測定の開始と同時にステップST3において、計時装置
16から計時信号がCPU11に送信され、CPU11
は、その計時情報(日時)を計測時刻データとして不揮
発性メモリ13に記憶させる。
【0039】その後、ステップST4で、上記選択、登
録された動作パターンで端末機器1を自動運転させる。
これにより、電池4は徐々に消耗していき、寿命に近付
く。この自動運転を行いながら、ステップST5、6で
は、電池電圧検出回路15によって検出されている電池
4の電圧が予め設定された所定電圧を下回ったか否かを
判定する。具体的には、ステップST5において、電池
電圧検出回路15より電池電圧低下信号をCPU11の
処理に対して割り込ませるか、或いは定期的に電池電圧
検出回路15の電池電圧低下信号を確認させる。そし
て、電池電圧検出回路15が電池電圧低下信号を発信し
ている場合には、ステップST6でYES に判定されてス
テップST7に移る。一方、電池電圧が所定値以上に維
持されている場合には、ステップST6でNOに判定され
てステップST4に戻り、電池電圧検出回路15が電池
電圧低下信号を発信するまで、ステップST4からステ
ップST6の間の動作を繰り返す。
【0040】ステップST6でYES に判定されてステッ
プST7に移った際には、このステップST7におい
て、計時装置16から計時信号がCPU11に送信さ
れ、CPU11は、その計時情報(日時)を計測時刻デ
ータとして不揮発性メモリ13に記憶させる。その後、
ステップST8で、上記ステップST3で不揮発性メモ
リ13に記憶された日時と、ステップST7で不揮発性
メモリ13に記憶された日時との間の経過時間を算出
し、この算出結果を不揮発性メモリ13に記憶させる。
【0041】以上の動作により、電池寿命の評価試験が
終了する。このような動作により電池寿命の評価試験が
おこなわれるため、上記ステップST1において本発明
でいう設定手段6が、ステップST8において本発明で
いう算出手段7がそれぞれ構成されている。
【0042】この評価試験終了の後、不揮発性メモリ1
3に記憶されている算出結果の読み出し動作に移る。こ
の読み出し動作では、端末機器1のコネクタにケーブル
を介してパソコンやプリンタ等の外部機器を接続する。
パソコンを接続した場合、不揮発性メモリ13に記憶さ
れている算出結果をこのパソコンに読み出すことによ
り、ディスプレイ上で算出結果を参照できる。一方、プ
リンタを接続した場合、キー群21の操作によって不揮
発性メモリ13に記憶されている算出結果を印刷する。
これにより、紙面上で算出結果を参照できる。
【0043】このような電池寿命の評価試験及び算出結
果の読み出し動作を複数の動作パターンに亘って行うこ
とにより、各動作パターンにおける電池寿命の評価を行
うことができる。
【0044】−実施形態の効果− このように、本形態では、電池寿命の測定開始時点から
電池電圧が所定値を下回った時点までの経過時間を情報
端末機器1自身によって算出させるようにしている。従
来は、シーケンスコントローラや記録計といった特別な
設備が必要であり、この設備に端末機器を接続するとい
った作業も必要になって評価試験作業の煩雑化を招いて
いた。本形態では、この設備が不要になり、電池寿命の
評価に際して寿命測定作業の自動化及び簡素化を図るこ
とができる。
【0045】また、従来の上記設備を使用するもので
は、その設備が、1台の機器毎しか評価できなかった
り、数台の機器しか同時に評価できないものであったり
する場合には、多数の機器に対して同時に評価試験を行
うことができず、評価試験に要する時間が長期に亘って
しまうといった不具合があった。本形態の端末機器1で
は、端末機器1自身が電池電圧低下までの経過時間を算
出することで評価試験が行われるために、上述のような
制約は無くなり、評価しようとする端末機器の台数が多
くても評価試験に要する時間が長期してしまうといった
不具合が発生することはない。
【0046】また、端末機器1の評価動作パターンを設
定する際には、プログラムメモリ12に予め記憶された
動作パターンをキー群21の操作により選択、登録する
ようにしているので、この動作パターンの設定動作も情
報端末機器1のみで行うことができ外部機器を必要とし
ない。
【0047】−その他の実施形態− 尚、上述した実施形態では、評価対象とする機器の動作
パターン設定として、プログラムメモリ12に予め記憶
させておいた動作パターンをキー群21の操作により選
択、登録するようにしていた。本発明はこれに限るもの
ではない。例えば、動作パターンを予め記憶させておく
ことをせず、使用者がキー群21を操作することによっ
て動作パターンを適宜設定できるようにしてもよい。こ
の場合にも、上記実施形態の場合と同様に、動作パター
ンの設定動作を情報端末機器1自身で行うことができ外
部機器を必要としない。また、他の動作パターン設定動
作として、外部機器から動作パターンデータをダウンロ
ードするようにしてもよい。このダウンロードの場合、
通信装置18と外部機器(例えばパソコン)とをケーブ
ルで接続し、予め外部機器に記憶させておいた動作パタ
ーンデータをプログラムメモリ12に送信する。このよ
うに、キー群21の操作や外部機器からのダウンロード
により動作パターンを設定する場合、予め情報端末機器
1に複数の動作パターンを記憶させておく必要が無く、
動作パターンを記憶させておくための比較的容量の大き
な記憶装置を備えさせておく必要がない。その結果、端
末機器の構成の簡素化を図ることが可能になる。
【0048】また、上記実施形態では、算出結果の読み
出しをパソコンやプリンタ等の外部機器によって行って
いた。本発明はこれに限らず、端末機器1の表示パネル
31に表示させるようにしてもよい。この構成によれ
ば、算出結果を表示する際も情報端末機器1自身で行う
ことができ外部機器を必要としない。
【0049】更に、電池寿命の評価試験時に、予め設定
された複数の電圧値を下回る度に電池電圧検出回路15
が電圧低下信号を発信するようにし、この信号が発信さ
れる度に経過時間を個別に算出するようにしてもよい。
この場合、一連の電圧降下動作に対して連続的に電池電
圧の低下状態を把握することができ、例えば、電池消耗
注意電圧、電池消耗警告電圧といったように段階的な評
価を行うことが可能になる。
【0050】上述した実施形態における制御動作を示す
フローチャート(図3)のプログラムは、端末機器1と
分離可能な情報記録媒体に記録しておき、このプログラ
ムを図示しないプログラム読み込み手段を用いて端末機
器1のメモリにインストールして使用できるようにして
もよい。この情報記録媒体としては、例えばCD−RO
M、フロッピーディスク、ICカード等が掲げられる。
【0051】上記実施形態では、情報端末機器1として
携帯型の機器を採用した場合について説明した。本発明
は、これに限らず、その他のタイプの情報端末機器に対
しても適用可能である。
【0052】また、端末機器1と外部機器との通信はケ
ーブルによる有線通信としたが、赤外線等による無線通
信としてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0054】請求項1及び請求項8記載の発明では、電
池を電源とする情報端末機器に対し、電池寿命の測定開
始時点から電池電圧が所定値を下回った時点までの経過
時間を情報端末機器自身によって算出させ、特別な設備
を必要とすること無しに、電池寿命の評価が行えるよう
にしている。このため、従来必要であったシーケンスコ
ントローラや記録計を廃することができ、電池寿命の評
価を特別な設備を使用すること無しに行うことができ
る。従って、端末機器を設備に接続するといった作業が
不要になり評価試験作業の容易化を図ることができる。
また、上記設備を使用しないために、多数の機器に対し
て同時に電池寿命の評価を行うことができ、評価試験に
要する時間の短期化を図ることもできる。
【0055】請求項2記載の発明では、パターン記憶手
段に記憶された複数の動作パターンのうち選択された所
望のパターンで電池寿命の測定動作が行われるようにし
ている。このため、動作パターンの設定動作も情報端末
機器のみで行うことができ外部機器を必要としない。そ
の結果、端末機器の生産設備の簡素化が図れ、生産ライ
ンの簡素化及び製造コストの削減を図ることができる。
【0056】請求項3記載の発明では、入力手段の操作
によって、電池寿命の測定動作を行うための所望の動作
パターンを設定できるようにしている。このため、本発
明においても動作パターンの設定動作を情報端末機器の
みで行うことができ外部機器を必要としない。また、電
池寿命の評価を行う際の動作パターンを適宜、自由に設
定することが可能である。更には、予め情報端末機器に
複数の動作パターンを記憶させておく必要が無く、動作
パターンを記憶させておくための比較的容量の大きな記
憶装置を備えさせておく必要がない。その結果、情報端
末機器の構成の簡素化を図ることができる。
【0057】請求項4記載の発明では、電池寿命の測定
動作を行うための所望の動作パターンを外部機器から通
信手段を介してダウンロードして動作パターンを設定す
るようにしている。このため、本発明によっても、上述
した請求項3記載の発明に係る効果と同様に、動作パタ
ーンを記憶させておくための比較的容量の大きな記憶装
置を備えさせておく必要がなく、情報端末機器の構成の
簡素化を図ることができる。
【0058】請求項5記載の発明は、算出手段が算出し
た経過時間を表示可能な表示装置を備えさせている。こ
のため、算出結果を表示する際も情報端末機器自身で行
うことができ外部機器を必要としない。
【0059】請求項6記載の発明は、算出手段が算出し
た経過時間を外部機器によって表示又は印刷可能とする
ように経過時間信号を出力する通信手段を備えさせてい
る。このため、情報端末機器に算出結果を表示させるた
めの手段が不要になり、この情報端末機器の構成の簡素
化を図ることができる。
【0060】請求項7記載の発明は、電圧検出手段が、
次第に低下する電池電圧に対して複数段階で電圧低下信
号を発信し、算出手段が、この複数段階での経過時間を
個別に算出するようにしている。このため、一連の電圧
降下動作に対して連続的に電池電圧の低下状態を把握す
ることができる。その結果、例えば、電池消耗注意電
圧、電池消耗警告電圧といったように段階的な評価を行
うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る携帯情報端末機器を示す斜視図
である。
【図2】携帯情報端末機器に内蔵された制御機器のブロ
ック図である。
【図3】電池寿命の評価試験動作を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末機器 12 プログラムメモリ(パターン記憶手段) 13 不揮発性メモリ(記憶手段) 15 電池電圧検出回路(電圧検出手段) 16 計時装置(計時手段) 18 通信装置(通信手段) 21 キー群(入力手段) 31 表示パネル(表示装置) 4 電池 6 設定手段、ダウンロード手段 7 算出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とする情報端末機器におい
    て、 電池電圧を検出し、この電池電圧が所定値を下回った際
    に電圧低下信号を発信する電圧検出手段と、 時間を計測可能な計時手段と、 電池寿命測定動作の開始時点及び上記電圧検出手段の電
    圧低下信号発信時点における計時手段の計測時刻を計測
    時刻データとして記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された各計測時刻データの信号を受
    け、電池寿命測定動作の開始時点から電圧検出手段の電
    圧低下信号発信時点までの経過時間を算出する算出手段
    とを備えていることを特徴とする情報端末機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報端末機器において、 複数の電池寿命測定動作パターンが予め記憶されたパタ
    ーン記憶手段と、 このパターン記憶手段に記憶された複数の動作パターン
    のうち選択された所望のパターンで電池寿命測定動作が
    行われるように動作パターンを設定する設定手段とを備
    えていることを特徴とする情報端末機器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報端末機器において、 使用者の操作により入力可能な入力手段と、 この入力手段の操作によって、電池寿命測定動作を行う
    ための所望の動作パターンが設定される設定手段とを備
    えていることを特徴とする情報端末機器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の情報端末機器において、 外部機器との通信を可能とする通信手段と、 電池寿命測定動作を行うための所望の動作パターンを上
    記外部機器から通信手段を介してダウンロードして動作
    パターンを設定する設定手段とを備えていることを特徴
    とする情報端末機器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の情報端末機器において、 算出手段が算出した経過時間を表示可能な表示装置を備
    えていることを特徴とする情報端末機器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の情報端末機器において、 外部機器との通信が可能であり、算出手段が算出した経
    過時間を外部機器によって表示又は印刷可能とするよう
    に経過時間信号を出力する通信手段を備えていることを
    特徴とする情報端末機器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の情報端末機器において、 電圧検出手段は、次第に低下する電池電圧が、予め設定
    された複数の電圧値を下回る度に個別に電圧低下信号を
    発信するようになっており、 記憶手段は、電池寿命測定動作の開始時点及び上記電圧
    検出手段の各電圧低下信号発信時点における計時手段の
    各計測時刻を個別の計測時刻データとして記憶するもの
    である一方、 算出手段は、電池寿命測定動作の開始時点から電圧検出
    手段の各電圧低下信号発信時点までのそれぞれの経過時
    間を個別に算出する構成となっていることを特徴とする
    情報端末機器。
  8. 【請求項8】 情報端末機器の電源である電池の寿命を
    測定する方法であって、 寿命測定動作の開始時点を記憶手段に記憶させた後、電
    池電圧を電圧検出手段によって検出し、この電池電圧が
    所定値を下回った時点を上記記憶手段に記憶させ、この
    記憶手段に記憶された寿命測定動作の開始時点から電池
    電圧が所定値を下回った時点までの経過時間を算出する
    ことを特徴とする情報端末機器の電池寿命測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1691683B (zh) * 2004-04-28 2010-04-28 中兴通讯股份有限公司 一种cdma移动终端耗电时长的测量方法
JP2020038540A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 アズビル株式会社 電子機器

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