JP2000346803A - 画像情報読取装置 - Google Patents

画像情報読取装置

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JP2000346803A
JP2000346803A JP11161206A JP16120699A JP2000346803A JP 2000346803 A JP2000346803 A JP 2000346803A JP 11161206 A JP11161206 A JP 11161206A JP 16120699 A JP16120699 A JP 16120699A JP 2000346803 A JP2000346803 A JP 2000346803A
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optical head
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Withdrawn
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JP11161206A
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English (en)
Inventor
Toshihito Kimura
俊仁 木村
Katsuaki Muraishi
勝明 村石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光色素で標識された生体由来物質が配置さ
れた試料から、高速に画像情報を読取る。 【解決手段】 試験片1を載置する試料台20と、レー
ザ光Lの照射により試験片1から発生する蛍光を読取る
光学ヘッド50とをエンドレスベルト61に取付ける。
エンドレスベルト61はモータ64により駆動されて、
試料台20と光学ヘッド50とが互いに異なる方向に移
動する。これにより、光学ヘッド50と試料台20との
相対的な移動速度を高速化することができ、試験片1か
らの画像情報の読取りを高速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光色素で標識さ
れた生体由来物質が分布する試料から生体由来物質の分
布を表す画像情報を取得する画像情報読取装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生化学・分子生物学分野にお
いては、蛍光色素を標識物質として使用した蛍光検出
(fluorescence) システムが知られている。このシステ
ムによれば、蛍光色素で標識された生体由来物質が分布
したゲル等の試料に係る蛍光画像情報を光電的に読取る
ことにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用
マウスにおける投与物質の代謝・吸収・排泄の経路・状
態、タンパク質の分離・同定、あるいは分子量、特性の
評価などを行うことができる。
【0003】例えば、懸濁液中の生細胞や溶液中の生物
学的化合物(タンパク質など)をその電荷によって電場
中を陽極または陰極に移動させる電気泳動により、複数
のDNA断片を含む溶液中に蛍光色素を加えた後、複数
のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、あるいは
蛍光色素を含有させたゲル支持体上で複数のDNA断片
を電気泳動させ、あるいは複数のDNA断片をゲル支持
体上で電気泳動させた後にこのゲル支持体を蛍光色素を
含む溶液に浸すなどして、蛍光で標識されたDNA断片
が分布したゲル支持体を得、これに、標識物質として用
いられた蛍光色素を励起せしめる励起光を照射して、ゲ
ル支持体上で発光する蛍光を光電的に読取り、これによ
り蛍光で標識されたDNA断片の分布を表す画像情報を
取得し、得られた画像情報に基づいてCRT等の表示部
に可視画像(上記分布画像(蛍光画像))を表示するこ
とにより、DNA断片の分子量などの評価を行うことが
できる。
【0004】そして上述したゲル支持体に励起光を照射
し、蛍光を光電的に読取って画像情報を得、得られた画
像情報に基づいて蛍光画像を表示装置に表示する画像情
報読取装置が、生化学・分子生物学分野において広く普
及している。
【0005】ところで、この画像情報読取装置における
励起光の照射は、回転多面鏡とfθレンズを用いて走査
することが一般的であるが、本願出願人は、光源から出
射された励起光を通過せしめてゲル支持体(試料)に励
起光を照射せしめる透孔が一部に形成された、試料の、
励起光の照射面から出射した蛍光を反射して光電読取手
段に導光せしめるミラーを有する光学ヘッド、およびこ
の光学ヘッドを試料に対して等速移動せしめる走査手段
を備えた光学ヘッド走査方式の画像情報読取装置を提案
している(特開平10−3134号等)。
【0006】このような画像情報読取装置によれば、試
料を2次元状に走査するために、光学ヘッドを試料に対
して主走査方向に移動し、1回の主走査が終了した後に
光学ヘッドを副走査方向に移動し、この主走査と副走査
とを繰り返して画像情報の読取りを行っている。ここ
で、光学ヘッドは上記主走査方向に延在するように配設
されるとともに、モータに接続されたプーリーにより駆
動されるエンドレスベルトに取付けられており、モータ
によりエンドレスベルトを駆動することによって、光学
ヘッドが主走査方向に移動される。なお、試料を光学ヘ
ッドに対して移動せしめる主走査手段を備えた試料走査
方式の画像情報読取装置も提案されているが、この場合
は試料を配置する配置台がエンドレスベルトに取付けら
れており、このエンドレスベルトを駆動することにより
試料配置台が光学ヘッドに対して主走査方向に移動され
ることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにエンド
レスベルトを用いれば、比較的簡易な構成により光学ヘ
ッドあるいは試料配置台を主走査方向に移動することが
できる。また、エンドレスベルトを駆動するモータの回
転数を大きくすれば、光学ヘッドあるいは試料載置台を
高速に移動することができるため、試料からの画像情報
の読取りの高速化を図ることができる。しかしながら、
エンドレスベルトを用いた主走査方式においては、あま
りに高速にエンドレスベルトを駆動すると、エンドレス
ベルトがプーリーから外れてしまったり等するため、そ
の構成上駆動速度の高速化に限界があり、試料からの画
像情報の読取りをより高速に行うことができない。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、試料からの画像情報の読取りをより高速に行うこと
ができる画像情報読取装置を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による画像情報読
取装置は、蛍光色素で標識された生体由来物質が分布す
る試料が所定の位置に配置された試料配置部と、前記蛍
光色素を励起せしめる励起光を出射する励起光源と、前
記蛍光色素から発光する蛍光を光電的に読取る光電読取
手段と、前記試料に該励起光を照射せしめるとともに、
前記試料の該励起光の照射面から出射した前記蛍光を前
記光電読取手段に導光せしめる光学ヘッドと、該光学ヘ
ッドおよび前記試料配置部を互いに逆方向に移動せしめ
る主走査手段と、前記試料配置部を前記光学ヘッドおよ
び前記試料配置部の移動方向と直交する方向に移動せし
める副走査手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】ここで、試料配置部は、主として試験片を
載置する試料台などを含むものであり、試料台を用いた
構成においては、試験片の一方の面が試料に接する載置
面となる。この場合、試料台は光学的に透明、すなわち
少なくとも蛍光を透過し得る材料により形成されている
ことを要する。一方、試料台を用いることなく、試料の
四隅だけを支持して配置する構成の載置部であれば、そ
の載置部自体が光学的に透明であることを要するもので
はない。
【0011】生物体由来物質とは、広く生体に係る物質
であって、例えばホルモン類、腫瘍マーカ、酵素、タン
パク質、核酸、抗体、抗原となり得る種々の物質等、さ
らには各種cDNA、mRNAを含むものを意味する。
【0012】励起光は、レーザ光を始めとして、蛍光色
素を励起させるのに適した光を指すものである。
【0013】光電読取手段としては、蛍光等の微弱な光
を感度よく検出し得る光電子増倍管(フォトマルチプラ
イヤ;PMT)などを適用するのが好ましいが、これに
限るものではなく、冷却CCDなどの公知の光電読取手
段の適用を妨げるものではない。
【0014】なお、本発明による画像情報読取装置にお
いては、前記主走査手段および前記副走査手段が同一の
駆動手段により駆動されるものであることが好ましい。
【0015】また、本発明による画像情報読取装置にお
いては、前記光学ヘッドに対する移動が禁止された固定
試料配置部をさらに備えることが好ましい。
【0016】さらに、本発明による画像情報読取装置に
おいては、前記主走査手段は、前記光学ヘッドおよび前
記試料配置部が互いに逆方向に移動可能なように取付け
られたエンドレスベルトと、該エンドレスベルトを駆動
するベルト駆動手段とを備えてなることが好ましい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、主走査手段により光学
ヘッドおよび試料配置部が互いに逆方向に移動され、こ
れにより試料の主走査が行われることとなる。したがっ
て、光学ヘッドあるいは試料のみを主走査方向に移動す
るものと比較して、光学ヘッドと試料との相対的な主走
査速度をより高速にすることができ、これにより試料か
らの画像情報の読取りをより高速に行うことができる。
【0018】また、主走査手段および副走査手段の駆動
手段を同一のものとすることにより、単一の駆動手段に
より主走査および副走査を行うことができるため、装置
の構成を簡易なものとすることができる。
【0019】さらに、光学ヘッドに対する移動が禁止さ
れた固定試料配置部を設けることにより、試料を固定試
料配置部に配置すれば、試料が光学ヘッドに対して移動
することがなくなるため、生体由来物質が非常に粘度が
低いものである場合に、生体由来物質が主走査により流
れ落ちてしまうことを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0021】図1は本発明の実施形態による画像情報読
取装置の構成を示す斜視図、図2は図1に示す画像情報
読取装置のA方向矢視図、図3は図1に示す画像情報読
取装置のB方向矢視図、図4は図1に示す画像情報読取
装置の副走査手段の構成を示す概略図である。
【0022】図示の画像情報読取装置は、蛍光色素で標
識された生体由来物質が分布する試験片1の四辺を支持
する試料台20と、上記蛍光色素を励起する波長帯域の
レーザ光Lを出射するレーザ光源30と、レーザ光源3
0から出射されたレーザ光Lを細いビームにするレンズ
31と、試験片1の蛍光色素が励起されて発光した蛍光
K1を光電的に検出するフォトマルチプライヤ(以下、
PMTという)40と、レーザ光Lを試料台20上に載
置された試験片1に照射させるとともに、この照射によ
り試験片1から出射する蛍光K1をPMT40に導光さ
せる光学ヘッド50と、光学ヘッド50からPMT40
までの光路上に配設されたレーザ光カットフィルタ41
と、試料台20および光学ヘッド50を互いに逆方向、
例えば試料台20を矢印X1方向、光学ヘッド50を矢
印X2方向(以下X1、X2両方向を総称してX方向と
する)に移動させる主走査手段60と、試料台20を矢
印Y方向(矢印X方向に直交する方向)に移動させる副
走査手段80と、PMT40により検出された検出信号
を対数増幅する増幅器42と、この増幅された検出信号
をA/D変換してデジタル信号とするA/D変換器43
とを備えた構成である。
【0023】ここで、レーザ光源30から出射するレー
ザ光Lは矢印X方向に沿った向きに出射され、またPM
T40は矢印X方向に沿って入射する蛍光K1を検出す
るように、それぞれ配置されている。
【0024】図2に示すように、光学ヘッド50は、矢
印X方向に進む細いビーム状のレーザ光Lを、試験片1
に直交する方向(図示において上方向)に反射させる平
面ミラー51と、この反射されたレーザ光Lを通過させ
る程度の大きさの小孔52aが形成され、試験片1の、
レーザ光L照射位置から下方に出射した蛍光K1の大部
分を矢印X方向に反射させてPMT40に入射せしめる
孔開きミラー52と、試験片1の面から拡がって出射し
た蛍光K1を略平行なビームとするレンズ53とを一体
的に構成したものである。
【0025】レーザ光カットフィルタ41は、レーザ光
Lが試験片1や試料台20などで散乱・反射し、その一
部が、蛍光K1と共にPMT40方向に進行した場合に
も、その一部がPMT40に入射するのを防止するため
に、蛍光K1は通過させるが、レーザ光Lは通過させな
いように帯域制限されたフィルタである。
【0026】主走査手段60は、プーリー62,63を
介して矢印X方向に延在するように配設されたエンドレ
スベルト61と、プーリー62を回転することによりエ
ンドレスベルト61を駆動するモータ64と、モータ6
4の回転数を検出するロータリーエンコーダ65とを備
える。エンドレスベルト61には図示において上側に試
料台20が取付けられ、図示において下側に取付部56
を介して光学ヘッド50が取付けられる。なお、エンド
レスベルト61の試料台20が取付けられる部分には、
図3のC方向矢視図である図5に示すように凸部61
A,61Bが形成されており、この凸部61A,61B
に試料台20に形成された凹部20A,20Bが嵌合す
ることにより、試料台20がエンドレスベルト61に取
付けられる。また、凸部61,16Bおよび凹部20
A,20Bにより、試料台20はエンドレスベルト61
に対して、その移動方向と直交する方向に移動可能とさ
れている。また、モータ64の駆動は、ロータリーエン
コーダ65および不図示の制御手段により制御される。
【0027】図4に示すように、副走査手段80は、矢
印X方向に延在するように配設されたレール82,83
を介して試料台20を矢印X方向に移動可能に載置する
載置台81と、モータ64の回転軸に取付けられたギア
85と、ギア85と噛合するギア86と、ギア86に取
付けられるとともに載置台81に形成されたネジ孔87
と螺合する送りネジ88と、送りネジ88のギア86が
取付けられた側とは反対側の端部を支持する軸受90と
からなる。ここで、ギア85は、プーリー62が図2に
おいて時計回り方向に回転するときにのみモータ64の
駆動力を送りネジ88に伝達するワンウェイクラッチ8
9を介して、モータ64の回転軸に取付けられている。
また、載置台81は、基台100上において矢印Y方向
に延在するように配設されたレール104,105(図
3参照)上に配置されて矢印Y方向に移動可能とされて
いる。したがって、プーリー62が図2の反時計回り方
向に回転しているときには試料台20は移動しないが、
プーリー62が図2の時計回り方向に回転しているとき
には、モータ64の回転がギア85およびギア86を介
して送りネジ88に伝達され、これにより送りネジ88
が図2の反時計回り方向に回転して試料台20が矢印Y
方向に移動する。なお、ギア86には送りネジ88を回
転して載置台81を矢印Y方向とは反対方向に移動する
ためのギアおよびモータからなる駆動手段(不図示)が
噛合されており、後述するように試験片1からの画像情
報の読取りが終了した後に、この駆動手段により載置台
81が矢印Y方向とは逆方向に移動されて初期位置に戻
されることとなる。また、ギア85とギア86とのギア
比は、後述するように1回の主走査が終了した後にモー
タ64を駆動してプーリー62を図2の時計回り方向に
回転し、試料台20および光学ヘッド50を初期位置に
戻した際に、載置台81を所定量副走査するように設定
されている。
【0028】ここで、主走査手段60における取付部5
6は、図3に示すように基台100上において矢印X方
向に延在するように配設されたレール101,102上
に載置されており、試料台20は上述したように載置台
81上において矢印X方向に延在するように配設された
レール82,83上に配置されている。これにより、モ
ータ64が回転してエンドレスベルト61が駆動される
と、その回転方向に応じて試料台20および光学ヘッド
50は互いに逆方向に移動することとなる。
【0029】次に本実施形態の動作について説明する。
なお、動作開始前は、試料台20および光学ヘッド50
は初期位置にあるものとする。まず、モータ64を駆動
することによりプーリー62を図2における反時計回り
方向に回転して、エンドレスベルト61を駆動する。こ
れにより、試料台20は矢印X1方向に、光学ヘッド5
0は矢印X2方向に移動する。この際、副走査手段80
のギア85はワンウェイクラッチ89によりその回転が
禁止されているため、試料台20は矢印Y方向と反対方
向に移動することはない。試料台20および光学ヘッド
50が移動されている期間中の各瞬間において、レーザ
光源30からは矢印X方向に沿った方向にレーザ光Lが
出射されており、このレーザ光Lはレンズ31により細
いビームとされ光学ヘッド50に入射する。光学ヘッド
50に入射した細いビーム状のレーザ光Lは、平面ミラ
ー51により図示上方に反射され、孔開きミラー52の
小孔52aを通過してレンズ53に入射し、レンズ53
を通って試料台20上に載置された試験片1における微
小領域を照射する。
【0030】このときレーザ光Lが照射された微小領域
に、蛍光色素で標識された生体由来物質が存在している
場合は、照射されたレーザ光Lにより蛍光色素が励起さ
れて蛍光K1を発光する。一方、当該領域に上記生体由
来物質が存在していない場合は、蛍光K1が発せられる
ことはない。
【0031】当該領域に上記生体由来物質が存在し蛍光
K1が発光されると、この蛍光K1はその周囲に拡が
り、試験片1の下面から拡がって出射する。蛍光K1は
光学ヘッド50のレンズ53により図示下向きの略平行
なビームとされ、同じく光学ヘッド50の孔開きミラー
52に入射する。この孔開きミラー52に入射した蛍光
K1のうち、小孔52aに入射した極一部の蛍光はその
まま下方に進むが、蛍光K1のビーム径に比して、小孔
52aの径は微小であるため、蛍光K1の大部分は孔開
きミラー52の反射面で反射され、矢印X方向に沿った
方向に進行する。矢印X方向に進行した蛍光K1はレー
ザ光カットフィルタ41を通過してPMT40に入射す
る。
【0032】なお、試験片1を照射したレーザ光Lのう
ち一部は、試験片1や試料台20などで散乱・反射し、
蛍光K1と同様にPMT40方向に進行するが、その光
路上に配設されたレーザ光カットフィルタ41によりカ
ットされて、PMT40に入射することはない。
【0033】PMT40に入射した蛍光K1は、PMT
40により光電検出され、対応する電気信号として読取
られる。PMT40により検出された信号は、後段の増
幅器42により増幅され、A/D変換器43によりデジ
タル信号とされる。
【0034】一方、以上の作用の期間中、試料台20お
よび光学ヘッド50は主走査手段60によりそれぞれ矢
印X1方向および矢印X2方向に移動され続けており、
A/D変換器43により出力されたデジタル信号は、光
学ヘッド50の移動位置毎、すなわちレーザ光Lが照射
した試験片1の位置毎の信号として対応付けられる。こ
の際、ロータリーエンコーダ65によりモータ64の回
転数が検出されており、試料台20および光学ヘッド5
0が初期位置から所定の移動量主走査方向へ移動する回
転量がロータリーエンコーダ65により検出されると、
制御手段がモータ64の回転を停止する。
【0035】このようにして試験片1についての主走査
が終了すると、主走査手段60のモータ64が逆方向に
駆動され、これにより試料台20は矢印X2方向に、光
学ヘッド50は矢印X1方向にそれぞれ移動されて初期
位置に戻る。この際、副走査手段80のギア85が回転
されて、送りネジ88も回転するため、試料台20は矢
印Y方向に移動すなわち副走査される。この場合も、ロ
ータリーエンコーダ65によりモータ64の回転数が検
出されており、試料台20および光学ヘッド50が主走
査終了位置から初期位置へ移動する回転量がロータリー
エンコーダ65により検出されると、制御手段がモータ
64の回転を停止する。そして試料台20および光学ヘ
ッド50が初期位置に戻ると、上述した主走査の動作が
繰り返される。
【0036】以上の主走査と副走査との組合せにより、
試験片1の全面に亘ってレーザ光Lが照射され、試験片
1の各位置に対応したデジタル信号が取得されることに
より、試験片1の、蛍光色素で標識された生体由来物質
の分布を表す画像情報が得られる。このようにして得ら
れた画像情報は、不図示のモニタに表示される。
【0037】このように、本実施形態によれば、主走査
手段60により試料台20および光学ヘッド50を互い
に逆方向に移動して画像情報の読取りを行うようにした
ため、光学ヘッド50と試料台20との相対的な主走査
速度をより高速にすることができ、これにより試験片1
からの画像情報の読取りをより高速に行うことができ
る。
【0038】また、試料台20の副走査の駆動源を、主
走査手段60のモータ64としているため、単一の駆動
手段により主走査および副走査を行うことができ、これ
により、装置の構成を簡易なものとすることができる。
【0039】なお、上記実施形態においては、試料台2
0の副走査を主走査手段60のモータ64により行って
いるが、副走査手段80の送りネジ88を回転して試料
台20の副走査を行う駆動源を別個に設け、これにより
試料台20の副走査を行うようにしてもよい。
【0040】また、上記実施形態において、図6に示す
ように試料台20とは別個の試料台25を設けるように
してもよい。この試料台25はエンドレスベルト61に
は取付けられていないため、主走査手段60を駆動する
ことにより、光学ヘッド50のみが試料台25に対して
移動し、これにより試験片1の主走査が行われる。ま
た、試料台25の副走査は副走査手段80とは別個に設
けられた副走査手段91により行われることとなる。こ
のように、主走査手段60を駆動しても主走査方向に移
動しない試料台25を設けることにより、試験片1に分
布する生体由来物質の粘度が非常に低いものである場合
に、生体由来物質が主走査により流れ落ちてしまうこと
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像情報読取装置の構
成を示す斜視図
【図2】図1に示す画像情報読取装置のA方向矢視図
【図3】図1に示す画像情報読取装置のB方向矢視図
【図4】図1に示す画像情報読取装置の副走査手段の構
成を示す概略図
【図5】図3のC方向矢視図
【図6】試料台の他の構成を示す図
【符号の説明】
1 試験片 20,25 試料台 30 レーザ光源 31 レンズ 40 フォトマルチプライヤ(PMT) 41 レーザ光カットフィルタ 50 光学ヘッド 60 主走査手段 61 エンドレスベルト 64 モータ 80 副走査手段 85,86 ギア 88 送りネジ L レーザ光 K1 蛍光
フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA03 CA07 DA02 DA05 DA06 EA01 EA19 FA01 GA02 GA04 GA07 GB01 GB03 GB19 HA01 HA02 JA03 KA09 LA01 LA02 LA03 2G054 AA02 AA06 BB03 CA22 CE02 EA03 EB13 FA12 FA17 FA19 FA20 FB04 GA04 GA05 GB02 JA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光色素で標識された生体由来物質が分
    布する試料が所定の位置に配置された試料配置部と、前
    記蛍光色素を励起せしめる励起光を出射する励起光源
    と、前記蛍光色素から発光する蛍光を光電的に読取る光
    電読取手段と、前記試料に該励起光を照射せしめるとと
    もに、前記試料の該励起光の照射面から出射した前記蛍
    光を前記光電読取手段に導光せしめる光学ヘッドと、該
    光学ヘッドおよび前記試料配置部を互いに逆方向に移動
    せしめる主走査手段と、前記試料配置部を前記光学ヘッ
    ドおよび前記試料配置部の移動方向と直交する方向に移
    動せしめる副走査手段とを備えたことを特徴とする画像
    情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記主走査手段および前記副走査手段が
    同一の駆動手段により駆動されるものであることを特徴
    とする請求項1記載の画像情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記光学ヘッドに対する移動が禁止され
    た固定試料配置部をさらに備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の画像情報読取装置。
  4. 【請求項4】 前記主走査手段は、前記光学ヘッドおよ
    び前記試料配置部が互いに逆方向に移動可能なように取
    付けられたエンドレスベルトと、該エンドレスベルトを
    駆動するベルト駆動手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1から3のいずれか1項記載の画像情報読取装置。
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