JP2000346775A - 硬さ試験機用試料台 - Google Patents

硬さ試験機用試料台

Info

Publication number
JP2000346775A
JP2000346775A JP11155465A JP15546599A JP2000346775A JP 2000346775 A JP2000346775 A JP 2000346775A JP 11155465 A JP11155465 A JP 11155465A JP 15546599 A JP15546599 A JP 15546599A JP 2000346775 A JP2000346775 A JP 2000346775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
static electricity
hardness tester
voltage
generated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11155465A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Hayashi
浩孝 林
Takeaki Iida
岳明 飯田
Masami Uchibori
雅巳 内堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akashi Corp
Original Assignee
Akashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akashi Corp filed Critical Akashi Corp
Priority to JP11155465A priority Critical patent/JP2000346775A/ja
Publication of JP2000346775A publication Critical patent/JP2000346775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビッカース硬さ試験機等の硬さ試験機におい
て、測定結果に影響せず、かつ容易にフィルム状の試料
を固定出来る試験機用試料台を提供する。 【解決手段】所定の圧力を圧子を介して試料に伝達し、
試料に生じた圧痕から試料の硬さを測定する硬さ試験機
における試料を固定する硬さ試験機用試料台に、静電気
を発生させる静電気発生部と、前記試料が固定される表
面に設けられ、前記静電気発生部によって発生させた静
電気を帯電させる吸着面部とを備え、試料は静電気を帯
電した吸着面部に吸着されることにより固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬さ試験機におけ
る試料を固定する硬さ試験機の試料台に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】硬さ試験機、例えばビッカース硬さ試験
機による硬さ試験の場合、試料台上に測定する試料を固
定し、試料の上方から試料に圧子を所定の力で押し付
け、試料に生じた窪みの大きさから硬さを求める。近
年、このような硬さ試験機で硬さを測定する試料は多種
多様にわたっており、フィルム状の試料なども多く試験
されるようになった。このようなフィルム状の試料は厚
さが薄く、剛性がないことから、一般の試料台では固定
が難しい。フィルム状試料を試料台に固定する固定方法
としては、ローラーで二方向から引っ張ることによって
試料を押さえつける試料台や、水分を試料と試料台との
間に介在させ、水分の表面張力によって試料を密着させ
る固定方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ローラーで引
っ張る方法では、試料を固定するために試料に力をかけ
るため、試料を傷つけたり、試料自体に歪みを発生させ
たりして、本来の材料特性を正確に測定できない可能性
があるため、慎重に試料を固定しなければならない。ま
た、水分により試料を密着させる方法の場合、水分の膜
の厚さにより測定結果が左右されることが考えられるの
で、膜厚をほぼ均一にするのが煩雑である。
【0004】そこで本発明の課題は、ビッカース硬さ試
験機等の硬さ試験機において、測定結果に影響させず、
かつ容易にフィルム状の試料を固定出来る試験機用試料
台を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、所定の圧力を圧子(4)を介し
て試料(11)に伝達し、試料に生じた圧痕から試料の
硬さを測定する硬さ試験機(例えばビッカース硬さ試験
機1)における試料を固定する硬さ試験機用試料台
(7)であって、静電気を発生させる静電気発生部(7
2)と、前記試料と接する試料当接面に設けられ、前記
静電気発生部によって発生させた静電気を帯電させ、そ
の静電気の帯電により試料を吸着して固定する吸着面部
(71)とを備えたことを特徴としている。
【0006】ここで、所定の圧力を圧子を介して試料に
伝達し、試料に生じた圧痕から試料の硬さを測定する硬
さ試験機とは、ビッカース硬さ試験機やブリネル硬さ試
験機等である。また、吸着面部は誘電率が高く、適当な
硬度を有するものであれば良く、例えば、硬質ゴム、プ
ラスチック、セラミック等の板が挙げられる。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、試料台表面に静電気を帯電させることにより、試料
を静電気力によって容易に固定することができるので、
外乱の影響の少ない、より正確な測定結果を得ることが
できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の硬
さ試験機用試料台であって、前記静電気発生部は、前記
吸着面部の下部に、互いに接しないように交互に固着さ
れた、導電性素材からなる多数の正電極(73)と多数
の負電極(74)と、この正電極及び負電極を覆う絶縁
体(75)と、この正電極と負電極との間に電圧を印可
することによって静電気を発生させる電圧供給部(1
2)とを備えたことを特徴としている。
【0009】ここで、正電極及び負電極は、導電性素材
であれば良く、例えば、金属や導電性プラスチックの板
などが挙げられる。また、正電極及び負電極には例えば
300V〜1000Vの直流電圧を印加するものとす
る。
【0010】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、多数の正電極及び負電極に電圧を印加して静電気を
発生させることにより、静電気は試料台上に均等に発生
するので試料の試料台への密着力も均等となる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の硬
さ試験機用試料台であって、前記静電気発生部は、発生
する静電気量を制御する制御部(13)を備え、前記制
御部は、前記電圧供給部によって正電極と負電極との間
に印可される電圧を変化させることにより発生する静電
気量を制御するように構成されていることを特徴として
いる。
【0012】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、制御部で電圧供給部の正電極と負電極との間に印可
する電圧を変化することにより、静電気の発生量を容易
に変化させることができるので、発生させる静電気量を
増加させることにより、反りなどの変形を生じている試
料を容易に固定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る硬さ試験機
用試料台の実施の形態例を図1と図2に基づいて説明す
る。先ず、図1は本発明を適用したビッカース硬さ試験
機の構造を示す正面図である。ビッカース硬さ試験機1
は本体部2と、本体部2の上側に取り付けられ、試料に
形成された圧痕を観察する測微顕微鏡3と、この測微顕
微鏡3の下部に設けられ、回転することにより圧子4と
対物レンズ5との切換が可能なターレット6と、前記本
体部2の下部に上下移動可能に取り付けられ、前記ター
レット6と対向配置された試料台7と、試料に負荷する
荷重を設定する荷重切換ノブ8と、試料台7を上下に移
動させる上下ハンドル9と、ビッカース硬さ試験機1の
動作指示を行う操作パネル10と、前記試料台7の一部
に電圧を印加する電圧供給部12(図示省略)と、前記
電圧供給部12が前記試料台7の一部に印加する電圧を
制御する制御部13(図示省略)等により構成されてい
る。
【0014】図2は試料台7の構成を示す試料台7要部
の縦断面図である。試料台7は、その表面に設けられた
静電気が帯電する吸着面部71と、この吸着面部71の
下部に設けられた静電気発生部72等から構成されてい
る。11は試料である。吸着面部71は誘電率が高く
(例えば誘電率5.0以上)、垂直方向からの所定の荷
重(例えば100g程度)で変形を生じない程度の硬度
を有する板状の素材、例えばネオプレンゴム(誘電率
5.7〜6.5)等の硬質ゴム等とする。静電気発生部
72は導電性プラスチック等の導電性素材からなる多数
の正電極73と多数の負電極74とが交互に、互いに接
しないように吸着面部71に固着されている。そして、
各電極73,74の吸着面部71に接していない部分
は、絶縁体からなる絶縁層75で覆われている。正電極
73と負電極74との間には電圧供給部12により例え
ば300V〜1000Vの直流電圧が印加されるように
なっている。この電圧供給部12は制御部13に接続さ
れており、制御部13により正電極73と負電極74と
の間に印可される電圧が制御されている。
【0015】次に本発明に係る試料台7に試料11を固
定する動作について説明する。まず、試料11を試料台
7上に乗せる。電圧供給部12をONにして正電極73
と負電極74との間に電圧をかけると静電気が発生す
る。吸着面部71はこの静電気を帯電し、吸着面部71
上の試料11を引き付けて固定する。試料11に反りや
歪みなどの変形が生じており、吸着面部71に張り付き
にくい場合は、制御部13により正電極73と負電極7
4との間に印加される電圧を上げて発生する静電気量を
増加させ、試料11を固定する。そして、荷重切換ノブ
8を回動して試料11に付加する荷重を設定し、試料台
7上に固定した試料11に圧子4を押し当てる。その後
圧子4を戻し、ターレット6を回転させて圧子4から対
物レンズ5に切換え、圧子4によって形成された圧痕を
測微顕微鏡3で観察し、試料11の硬さを算出する。
【0016】なお、本試料台に適用できる試料として
は、高分子で組成されるフィルム(例えばポリエステル
フィルムでは厚さが3mm以下のもの)、金属箔(例え
ば銅箔では厚さ0.8mm以下のもの、鉄箔では厚さ
0.3mm以下のもの)、紙状物等が固定可能であっ
た。また、極細のファイバー(例えば太さ2mm以下の
もの)等も適用可能であった。
【0017】このように、上記実施の形態の硬さ試験機
用試料台7によれば、静電気によって試料11を吸着し
て固定するので、容易に固定することができ、正確な測
定結果を得ることができる。また、制御部13により正
電極73と負電極74に印可する電圧を上げることによ
って、発生する静電気を増加させることができ、固定さ
れにくい試料11でも容易に固定することができる。
【0018】なお、以上の実施の形態例においては、ビ
ッカース硬さ試験機を用いたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、試料台上の試料に所定の圧力を圧子
を介して伝達し、生じた圧痕から試料の硬さを測定する
硬さ試験機であればよい。吸着面部として硬質ゴムを用
いたが、誘電率が高く硬い素材であれば良く、プラスチ
ックやセラミックの板等でも良い。また、正電極及び負
電極は導電性素材であれば何でも良く、導電性プラスチ
ックに限定されるものではない。また、印加電圧、誘電
率、試料の厚さ等は実施の形態例中に例示された値に限
定されるものではなく、適宜に変更可能である。電極の
形状、数量等も任意であり、その他、具体的な細部構造
等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る硬さ試験機用試料台によれば、試料台表面に静電気を
帯電させることにより、試料を静電気力によって容易に
固定することができるので、外乱の影響の少ない、より
正確な測定結果を得ることができる。
【0020】請求項2記載の発明に係る硬さ試験機用試
料台によれば、多数の正電極及び負電極に電圧を印加し
て静電気を発生させることにより、静電気は試料台上に
均等に発生するので試料の試料台への密着力も均等とな
る。
【0021】請求項3記載の発明に係る硬さ試験機用試
料台によれば、制御部で電圧供給部の正電極と負電極と
の間に印可する電圧を変化することにより、静電気の発
生量を容易に変化させることができるので、発生させる
静電気量を増加させることにより、反りなどの変形を生
じている試料を容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのビッカース硬さ
試験機の構造を示す正面図である。
【図2】試料台の構造を示す試料台要部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ビッカース硬さ試験機 2 本体部 3 測微顕微鏡 4 圧子 5 対物レンズ 6 ターレット 7 試料台 8 荷重切換ノブ 9 上下ハンドル 10操作パネル 11試料 12電圧供給部 13制御部 71吸着面部 72静電気発生部 73正電極 74負電極 75絶縁層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の圧力を圧子を介して試料に伝達し、
    試料に生じた圧痕から試料の硬さを測定する硬さ試験機
    における試料を固定する硬さ試験機用試料台であって、 静電気を発生させる静電気発生部と、 前記試料と接する試料当接面に設けられ、前記静電気発
    生部によって発生させた静電気を帯電させ、その静電気
    の帯電により試料を吸着して固定する吸着面部と、を備
    えたことを特徴とする硬さ試験機用試料台。
  2. 【請求項2】前記静電気発生部は、 前記吸着面部の下部に、互いに接しないように交互に固
    着された、導電性素材からなる多数の正電極と多数の負
    電極と、 この正電極及び負電極を覆う絶縁体と、 この正電極と負電極との間に電圧を印可することによっ
    て静電気を発生させる電圧供給部と、を備えたこと、を
    特徴とする請求項1記載の硬さ試験機用試料台。
  3. 【請求項3】前記静電気発生部は、発生する静電気量を
    制御する制御部を備え、 前記制御部は、前記電圧供給部によって正電極と負電極
    との間に印可される電圧を変化させることにより発生す
    る静電気量を制御するように構成されていること、を特
    徴とする請求項2記載の硬さ試験機用試料台。
JP11155465A 1999-06-02 1999-06-02 硬さ試験機用試料台 Pending JP2000346775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155465A JP2000346775A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 硬さ試験機用試料台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155465A JP2000346775A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 硬さ試験機用試料台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000346775A true JP2000346775A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15606656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11155465A Pending JP2000346775A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 硬さ試験機用試料台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000346775A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181301A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Mitsutoyo Corp 粒子圧縮試験機及び粒子圧縮試験機用試料台
JP2012002722A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Mitsutoyo Corp 押込み試験機
CN106018494A (zh) * 2016-07-07 2016-10-12 昆山汉品电子有限公司 压缩回弹测试设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181301A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Mitsutoyo Corp 粒子圧縮試験機及び粒子圧縮試験機用試料台
JP2012002722A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Mitsutoyo Corp 押込み試験機
CN106018494A (zh) * 2016-07-07 2016-10-12 昆山汉品电子有限公司 压缩回弹测试设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Newbury et al. Linear electromechanical model of ionic polymer transducers-Part II: Experimental validation
Heydt et al. Design and performance of an electrostrictive-polymer-film acoustic actuator
Nakamura et al. Modeling and control of electroadhesion force in DC voltage
JP2002503332A (ja) ポリマ材料と相互作用するリガンドの検出
KR100966907B1 (ko) 콘택트 프로브
Akle et al. Characterization and modeling of extensional and bending actuation in ionomeric polymer transducers
Šutka et al. Contact electrification between identical polymers as the basis for triboelectric/flexoelectric materials
CN100365402C (zh) 一种基于微纳组合结构的力传感器
Palmić et al. Single-process 3D-printed stacked dielectric actuator
Moses et al. Evaluation of adhesion by ultrasonic vibrations
JP2000346775A (ja) 硬さ試験機用試料台
Buchberger et al. Dynamic capacitive extensometry setup for in-situ monitoring of dielectric elastomer actuators
Levine et al. A Low‐Voltage, High‐Force Capacity Electroadhesive Clutch Based on Ionoelastomer Heterojunctions
CN102458693B (zh) 机电变换器和用于检测机电变换器的灵敏度变化的方法
JPH0926446A (ja) 電気抵抗測定装置
Zhou et al. Stretchable electrical cell-substrate impedance sensor platform for monitoring cell monolayers under strain
JP5312971B2 (ja) 粒子圧縮試験機及び粒子圧縮試験機用試料台
JP2017083418A (ja) 微小物特性計測装置
KR100953521B1 (ko) 마이크로 하중시험장치 및 이를 이용한 시험방법
Wooldridge et al. Vertical comb drive actuator for the measurement of piezoelectric coefficients in small-scale systems
JP3771766B2 (ja) 静電チャック評価装置及び静電チャック評価方法
WO2009057535A1 (ja) 電気機械変換素子の電気機械特性検査方法
JPH09184794A (ja) 薄膜引張試験方法および装置
CN115398245A (zh) 检查夹具以及检查装置
US2677960A (en) Measurement of adhesion by vibration

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050304