JP2000346008A - 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ - Google Patents

油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ

Info

Publication number
JP2000346008A
JP2000346008A JP11158065A JP15806599A JP2000346008A JP 2000346008 A JP2000346008 A JP 2000346008A JP 11158065 A JP11158065 A JP 11158065A JP 15806599 A JP15806599 A JP 15806599A JP 2000346008 A JP2000346008 A JP 2000346008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pneumatic
hydraulic
cylinder
hydraulic cylinder
hybrid actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11158065A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Otomo
篤 大友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO
Kumamoto Technopolis Foundation
Original Assignee
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO
Kumamoto Technopolis Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO, Kumamoto Technopolis Foundation filed Critical KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO
Priority to JP11158065A priority Critical patent/JP2000346008A/ja
Publication of JP2000346008A publication Critical patent/JP2000346008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空気圧シリンダと油圧シリンダとを用いて、
時間遅れを低減できると共に、急激な速度増加及び停止
位置での振れを軽減できる高出力の油・空気圧ハイブリ
ッドアクチュエータを提供する。 【解決手段】 空気圧シリンダ1、3、及び油圧シリン
ダ2が、それぞれ、上プレート4に並列に取り付けられ
ている。空気圧制御バルブ7A、7Bは、コントローラ
Cからの制御信号に基づいて空気圧シリンダ1、3のチ
ャンバ1A、3Aの作動空気の給気と排気とを制御す
る。コントローラCから制御バルブ11に制御信号が送
られると、制御バルブ11の開度が制御されて、作動油
の流量が制限される、あるいは、通路が完全に閉鎖さ
れ、作動油の流れが阻止される。制御バルブ11の開度
を変化させてダンピング係数を変え、油圧シリンダ2を
ダンパとして用いることができると共に、通路を完全に
閉鎖することで油圧シリンダ2をブレーキとして用いる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットなどのメ
カトロニクスシステムに用いられる油・空気圧ハイブリ
ッドアクチュエータに係り、特に、福祉及び農業などの
分野におけるロボットのための、空気圧シリンダと油圧
シリンダとを用いた油・空気圧ハイブリッドアクチュエ
ータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブ
リッドアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メカトロニクスシステムにおける
アクチュエータとして油圧シリンダ及び空気圧シリンダ
が用いられている。油圧シリンダは、圧縮性が小さく、
潤滑性がよく、しかも粘性が大きい作動油を用いてお
り、安定した運動で速度を微動調節することが可能であ
る。この油圧シリンダに対して、空気圧シリンダの方
は、圧縮性の大きい作動空気を用いており、短時間内に
高速で大きな出力を得ることができると共に、空圧機器
が軽量で安価であるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、人口
の高齢化及び後継者不足から、福祉及び農業などの分野
で用いられるロボットのための、従来の産業用ロボット
ほど高い精度を必要としないが、安価で軽量であって、
軟らかく対象物を取り扱える高出力のアクチュエータの
開発が必要とされている。
【0004】しかしながら、このようなアクチュエータ
として、空気圧シリンダおよび油圧シリンダを用いるに
は、それぞれ以下のような問題がある。すなわち、空気
圧シリンダは、圧縮性の大きい空気を用いることで、時
間的遅れと、急激な速度増加及び停止位置での振れとい
う瞬間的変動とがある。このため、空気圧シリンダは、
速応性が低く、安定性に欠け、さらに制御精度もよくな
いという問題がある。また、応答性を上げるために比例
ゲインを大きくすると、安定性と制御精度とはさらに悪
くなってしまう。そのため、空気圧シリンダは、そのほ
とんどがプッシュ・プルの簡単な動作で使用されてい
る。
【0005】一方、油圧シリンダでは、アクチュエータ
として用いる場合に、作動油管の配管構成が複雑にな
り、油圧機器の軽量化を図ることができず、高価である
という問題がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、空気圧シリンダと油圧シリン
ダとを用いて、時間遅れを低減できると共に、急激な速
度増加及び停止位置での振れを軽減できる高出力の油・
空気圧ハイブリッドアクチュエータを提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の第2の目的は、安価で軽量
であり、軟らかく対象物を取り扱える油・空気圧ハイブ
リッドアクチュエータを提供することにある。
【0008】更に、本発明の第3の目的は、福祉及び農
業などの分野で用いられるロボットのための、安価で軽
量であって、時間遅れ及び瞬間的な変動が軽減され、軟
らかく対象物を取り扱うことができる高出力の2自由度
油・空気圧ハイブリッドアクチュエータを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の油・空気
圧ハイブリッドアクチュエータは、シリンダを有する本
体と、シリンダ内を摺動するピストンに固定されたピス
トンロッドとを備えてなる油圧シリンダと、シリンダを
有する本体と、シリンダ内を摺動するピストンに固定さ
れたピストンロッドとを備えてなる空気圧シリンダと、
油圧シリンダの本体と前記空気圧シリンダの本体とを並
列して取付ける取付部材と、油圧シリンダのピストンロ
ッドの先端部と空気圧シリンダのピストンロッドの先端
部とを連結する連結部材とを備え、空気圧シリンダのピ
ストンロッドの動きを、連結部材を介して、油圧シリン
ダによって規制してなることを特徴とするものである。
【0010】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タでは、油圧シリンダのピストンロッドの先端部と空気
圧シリンダのピストンロッドの先端部とが連結部材で連
結され、空気圧シリンダのピストンロッドの動きが油圧
シリンダの作動油の抵抗力で規制される。
【0011】請求項2記載の油・空気圧ハイブリッドア
クチュエータは、請求項1記載のものにおいて、油圧シ
リンダが、この油圧シリンダのピストンの両サイドに形
成されるチャンバに作動油を供給するポートを有し、こ
れらのポートがその途中に通路の面積を変化させる変化
手段を有する作動油管によって連結されてなるものであ
る。
【0012】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タでは、油圧シリンダのポート間が、その面積を変化さ
せる変化手段を介した作動油管で連結され、アクチュエ
ータとしての空気圧シリンダにダンパあるいはブレーキ
としての油圧シリンダとが組み合わされる。
【0013】請求項3記載の油・空気圧ハイブリッドア
クチュエータは、請求項2記載のものにおいて、空気圧
シリンダのピストンの両サイドに形成されたチャンバで
の作動空気の給気・排気を制御する制御手段を有してな
るものである。
【0014】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タでは、制御手段が、空気圧シリンダのチャンバの作動
空気の給気・排気を制御して、空気圧シリンダのピスト
ンロッドの動作を制御する。
【0015】請求項4記載の油・空気圧ハイブリッドア
クチュエータは、その周面に螺旋状の溝を設けた中心ロ
ッドと、この中心ロッドの先端部に対して溝を介した位
置で、回転のみ可能に挿通された取付部材と、この取付
部材と対向し、中心ロッドの先端部にて回転のみ可能に
支持された回転部材と、取付部材と回転部材とを連結
し、一体とする枠組部材と、回転部材に回転可能に支持
されたレバーと、取付部材に、その本体にて固定された
油圧シリンダのピストンロッドの先端部、及びその本体
にて固定された空気圧シリンダのピストンロッドの先端
部を連結する連結部材に突設された突部を溝に嵌入して
なる第1の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータと、
取付部材に、その本体にて回転可能に支持された油圧シ
リンダのピストンロッドの先端部、及びその本体にて回
転可能に支持された空気圧シリンダのピストンロッドの
先端部を連結する連結部材が、レバーを回転可能に支持
してなる第2の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ
とを備え、第1の油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タ及び第2の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータの
油圧シリンダと空気圧シリンダとが、請求項3記載の油
・空気圧ハイブリッドアクチュエータの油圧シリンダと
空気圧シリンダとによってそれぞれ構成されてなるもの
である。
【0016】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タでは、レバーは、第1の油・空気圧ハイブリッドアク
チュエータにおける空気圧シリンダのピストンロッドの
伸縮動作、即ち油圧シリンダに規制された伸縮動作に基
づく突部の溝内での移動によって、中心ロッドの回転中
心線を中心として回転されると共に、第2の油・空気圧
ハイブリッドアクチュエータにおける空気圧シリンダの
ピストンロッドの伸縮動作、即ち油圧シリンダに規制さ
れた伸縮動作に基づく連結部材の移動によって、回転部
材のレバー支点を中心として回転される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態に係る2自
由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータを示す概略
構成図である。図2は、図1の2自由度油・空気圧ハイ
ブリッドアクチュエータを構成する基本となる油・空気
圧ハイブリッドアクチュエータを示す概略構成図であ
る。
【0019】まず、図2を参照して、油・空気圧ハイブ
リッドアクチュエータについて説明する。
【0020】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タは、空気圧シリンダ1、油圧シリンダ2及び空気圧シ
リンダ3を備えている。これら空気圧シリンダ1、油圧
シリンダ2及び空気圧シリンダ3は、それぞれ、空気圧
シリンダ1の本体1a、油圧シリンダ2の本体2a、空
気圧シリンダ3の本体3aの各基端部おいて、取付部材
としての上プレート4に並列に取り付けられている。空
気圧シリンダ1は、本体1aのシリンダ1b内を摺動す
るピストン1cと、このピストン1cに固定されたピス
トンロッド1dとを有している。空気圧シリンダ1のシ
リンダ1bの両端部近傍には、図示しない上下ポートが
それぞれ設けられており、これらの上下ポートには、図
示しない空圧源から作動空気管5,6が空気圧制御バル
ブ7A,7Bを介して接続されている。なお、シリンダ
1b内はピストン1cによって上側チャンバ1Aと下側
チャンバ1Bとに区画されている。
【0021】同様に、空気圧シリンダ3は、本体3aの
シリンダ3b内を摺動するピストン3cと、このピスト
ン3cに固定されたピストンロッド3dとを有してい
る。空気圧シリンダ3のシリンダ3bの両端部近傍に
は、図示しない上下ポートがそれぞれ設けられており、
これらの上下ポートには、図示しない空圧源から作動空
気管5,6が空気圧制御バルブ7A,7Bを介して接続
されている。なお、シリンダ3b内はピストン3cによ
って上側チャンバ3Aと下側チャンバ3Bとに区画され
ている。
【0022】油圧シリンダ2は、本体2aのシリンダ2
b内を摺動するピストン2cと、このピストン2cに固
定されたピストンロッド2dとを有している。また、シ
リンダ2bの両端部近傍には、図示しない上下ポートが
それぞれ設けられており、これらの上下ポートには、作
動油管9,10が、その途中に油圧制御バルブ11を介
して接続されている。なお、シリンダ2b内はピストン
2cによって上側チャンバ2Aと下側チャンバ2Bとに
区画されている。
【0023】油圧シリンダ2のピストンロッド2dの先
端部と空気圧シリンダ1,3のピストンロッド1d,3
dの先端部とは、連結部材としての連結板12に固定さ
れている。
【0024】この油・空気圧ハイブリッドアクチュエー
タはコントローラCを備えている。このコントローラC
は、空気圧制御バルブ7A,7B及び制御バルブ11に
接続されており、コントローラCから空気圧制御バルブ
7A,7B及び制御バルブ11にそれぞれ制御信号を送
るようになっている。空気圧制御バルブ7Aは、制御信
号に基づいて空気圧シリンダ1のチャンバ1A及び空気
圧シリンダ3のチャンバ3Aの作動空気の給気と排気と
を制御するようになっている。また、空気圧制御バルブ
7Bは、コントローラCから送られた制御信号に基づき
空気圧シリンダ1のチャンバ1B及び空気圧シリンダ3
のチャンバ3Bの作動空気の給気と排気とを制御するよ
うになっている。また、コントローラCから制御バルブ
11に制御信号が送られると、制御バルブ11の開度が
制御されて、作動油の流量が制限される、あるいは、通
路が完全に閉鎖され、作動油の流れが阻止されるように
なっている。このように、制御バルブ11の開度を変化
させてダンピング係数を変え、油圧シリンダ2をダンパ
として用いることができると共に、通路を完全に閉鎖す
ることで油圧シリンダ2をブレーキとして用いることが
できる。なお、空気センサ8a,8bは圧力を制御する
ためのものである。これら空気センサ8a,8bは、位
置のみを制御するのであれば特に必要としないが、コン
プライマンス(やわらかさ)を制御するために、両チャ
ンバ内の空気圧を制御するために用いられる。また、空
気センサ8a,8bで検出される圧力を中心にコントロ
ーラCのフィードバック信号として使用すると、制御性
も安定化する。
【0025】次に、図1に示した2自由度油・空気圧ハ
イブリッドアクチュエータについて説明する。
【0026】この2自由度油・空気圧ハイブリッドアク
チュエータは、中心ロッド13を有しており、この中心
ロッド13には、螺旋状の溝13aが設けられいる。取
付部材としての上プレート14は、略長方形で、その略
中央部には中心ロッド13の径よりやや大きい径の穴が
設けられている。中心ロッド13の溝13aの上方位置
には、上プレート14が挿通され、回転のみ可能に支持
されている。この上プレート14には、枠組部材として
の支持ロッド15,16が平行に設けられ、これらのロ
ッド15,16の自由端には、回転部材としての下プレ
ート17が固定されている。この下プレート17には、
上プレート14の穴と略同じ径の穴が設けられている。
中心ロッド13の下端部には、下プレート17が挿通さ
れ、回転可能に支持されている。下プレート17には、
回転部材としてのコ字状支持部18が固定されており、
この支持部18の両側部18aにはピン支持穴が穿設さ
れている。
【0027】レバー20の一端には、プレート21がプ
レート面に略垂直になるように固定されている。このプ
レート21には、ピン支持穴を有する支持部材22が固
定されている。この支持部材22の左右幅で略中央部に
は、支持板21aがレバー20の軸方向に略一致して突
設されている。この支持板21aの自由端側には、図示
しないピン挿通用穴が設けられている。支持板21aの
自由端側の穴には、支持部18の両側部18aの穴から
通されたピン23が挿通されており、レバー20が回転
方向R、あるいは回転方向Sに回転すると、ピン23も
共に回転するようになっている。なお、支持部18の両
側部18aの一側には、ピン23の端部に接続されたエ
ンコーダ24が配設されている。このエンコーダ24は
コントローラCに接続されており、レバー20がピン2
3の回転中心線を回転中心として回転する回転角度を検
出して、検出結果をコントローラCに送るようになって
いる。
【0028】上プレート14には、油圧シリンダ25と
空気圧シリンダ26とが並列され、それぞれの本体25
a,26aの基端部で固定されている。油圧シリンダ2
5は、油圧シリンダ2と同様の構造になっている。油圧
シリンダ25は、本体25aのシリンダ25b内を摺動
するピストン25c(図示せず)と、このピストン25
cに固定されたピストンロッド25dとを有している。
シリンダ25bの両端部近傍には、図示しない上下ポー
トがそれぞれ設けられている。これらの上下ポートに
は、作動油管9,10が、その途中に油圧制御バルブ1
1を介して接続されている。なお、シリンダ25b内は
ピストン25cによって図示しない上側チャンバ25A
と下側チャンバ25Bとに区画されている。
【0029】空気圧シリンダ26は、空気圧シリンダ1
と同様の構造になっており、本体26aのシリンダ26
b内を摺動するピストン26c(図示せず)と、このピ
ストン26cに固定されたピストンロッド26dとを有
している。空気圧シリンダ26のシリンダ26bの両端
部近傍には、図示しない上下ポートがそれぞれ設けられ
ている。これらの上下ポートには、図示しない空圧源か
ら作動空気管5,6が空気圧制御バルブ7A,7Bを介
して接続されている。なお、シリンダ26b内はピスト
ン26cによって図示しない上側チャンバ26Aと下側
チャンバ26Bとに区画されている。油圧シリンダ25
のピストンロッド25dの先端部と空気圧シリンダのピ
ストンロッド26dの先端部とは連結部材27に固定さ
れている。この連結部材27には、その先端が折曲され
た係合突部27aが突設されており、係合突部27aが
ロッド13の溝13aに係合されている。
【0030】上プレート14の他側には、一対の支持板
28,28が突設されており、これらの支持板28,2
8には、ピン支持穴が穿設されている。取付部材として
の取付板29に突設された支持部29a,29aは、支
持板28,28のピン支持穴に挿通されたピン30で回
動可能に支持されている。取付板29には、空気圧シリ
ンダ31、油圧シリンダ32及び空気圧シリンダ33が
並列され、それぞれ本体31a,32a,33aの基端
部で固定されている。空気圧シリンダ31,33は、図
2に示した空気圧シリンダ1と同様の構造になってお
り、本体31a,33aのシリンダ31b,33b内を
摺動するピストン31c,33c(図示せず)と、この
ピストン31c,33cに固定されたピストンロッド3
1d,33dとを有している。シリンダ31b,33b
の両端部近傍には、図示しない上下ポートがそれぞれ設
けられており、これらの上下ポートには、図示しない空
圧源から作動空気管35,36(図示せず)が空気圧制
御バルブ37A,37B(図示せず)を介してそれぞれ
接続されている。なお、シリンダ31b内はピストン3
1cによって図示しない上側チャンバ31Aと下側チャ
ンバ31Bとに区画され、シリンダ33b内はピストン
33cによって図示しない上側チャンバ3Aと下側チャ
ンバ33Bとに区画されている。
【0031】油圧シリンダ32は、図2に示した油圧シ
リンダ2と同様の構造になっており、本体32aのシリ
ンダ32b内を摺動するピストン32c(図示せず)
と、このピストン32cに固定されたピストンロッド3
2dとを有している。また、シリンダ32bの両端部近
傍には、図示しない上下ポートがそれぞれ設けられてお
り、これらの上下ポートには、図示しない作動油管3
9,40が、その途中に油圧制御バルブ41を介して接
続されている。なお、シリンダ32b内はピストン32
cによって図示しない上側チャンバ32Aと下側チャン
バ32Bとに区画されている。
【0032】油圧シリンダ32のピストンロッド32d
の先端部と空気圧シリンダ31,33のピストンロッド
31d,33dの先端部とは、連結部材34に固定され
ている。この連結部材34の穴には、プレート21の支
持部材22の支持穴から通されたピン22aが挿通され
て、プレート21がピン22aの回転中心線を回転中心
として回転可能となっている。
【0033】なお、上プレート14には、エンコーダ4
2が中心ロッド13の近傍に配設されており、このエン
コーダ42はコントローラCに接続されている。エンコ
ーダ42は、レバー20が中心ロッド13の回転中心線
を中心として回転する回転角度を検出して、検出結果を
コントローラCに送るようになっている。
【0034】次に、この2自由度油・空気圧ハイブリッ
ドアクチュエータの動作について説明する。
【0035】先に、比較例として、2自由度油・空気圧
ハイブリッドアクチュエータから油圧シリンダ25、及
び油圧シリンダ32を取り外してPID制御した場合の
作用について説明する。
【0036】なお、中心ロッド13の回転基準位置は、
空気圧シリンダ26のピストンロッド26dの位置がス
トロークの中間位置にある場合とし、ピン23の回転基
準位置は空気圧シリンダ31,33のピストンロッド3
1d,33dの位置がストロークの中間位置にある場合
とする。中心ロッド13とピン23とがそれぞれ回転基
準位置にあるとき、レバー20は基準位置となってい
る。
【0037】レバー20を基準位置から回転方向Pに所
定角度θ回転させると共に、回転方向Sに所定角度χ回
転させる場合の作用について説明する。
【0038】まず、コントローラCは、空気圧制御バル
ブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bに目
標回転角度に基づく初期制御信号を送る。空気圧制御バ
ルブ7A,7Bは、初期制御信号に基いて空気圧シリン
ダ26の上側チャンバ26Aから作動空気を排気すると
共に、下側チャンバ26Bに作動空気を給気し、かつ、
空気圧制御バルブ37A,37Bは、初期制御信号に基
いて空気圧シリンダ31,33の上側チャンバ31A,
33Aから作動空気を排気すると共に、下側チャンバ3
1B,33Bに作動空気を給気する。
【0039】これにより、第1の油・空気圧ハイブリッ
ドアクチュエータの空気圧シリンダ26では、ピストン
26cが上昇し、ピストンロッド26dが中間位置から
上方向に移動して、連結部材27の突部27aが、中心
ロッド13の溝13a内を上方に移動する。これによ
り、レバー20は、中心ロッド13の回転中心線を中心
として矢印方向Pに角度Δθ1だけ回転する。また、第
2の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータでは、空気
圧シリンダ31,33のピストン31c,33cが上昇
し、ピストンロッド31d,33dが中間位置から上方
向に移動して、プレート21を上方向に引き上げる。こ
れにより支持板21aとレバー20とがピン23の回転
中心線を中心として矢印方向Sに角度Δχ1だけ回転す
る。
【0040】そして、エンコーダ42がレバー20の回
転角度Δθ1を検出し、その結果をコントローラCに送
ると共に、エンコーダ24がレバー20の回転角度Δχ
1を検出し、その結果をコントローラCに送ると、コン
トローラCは、空気圧制御バルブ7A,7B及び空気圧
制御バルブ37A,37Bに制御停止信号を送る。これ
により、空気圧制御バルブ7A,7Bは、空気圧シリン
ダ26のチャンバ26Aからの作動空気の排気を止める
と共に、チャンバ26Bへの作動空気の給気を止め、か
つ、空気圧制御バルブ37A、37Bは、空気圧シリン
ダ31,33のチャンバ31A,33Aからの作動空気
の排気を止めると共に、チャンバ31B,33Bへの作
動空気の給気を止める。
【0041】次いで、コントローラCは、目標角度とエ
ンコーダ42の検出した角度Δθ1との偏差に基づく制
御信号を空気圧制御バルブ7A,7Bへ送信すると共
に、目標角度とエンコーダ24から検出した角度Δχ1
との偏差に基づく制御信号を空気圧制御バルブ37A,
37Bへ送る。これにより、空気圧制御バルブ7A,7
Bは、制御信号に基づいて空気圧シリンダ26のチャン
バ26Aから作動空気を排気すると共に、チャンバ26
Bに作動空気を給気する。また、空気圧制御バルブ37
A,37Bは、制御信号に基づいて空気圧シリンダ3
1,33のチャンバ31A,33Aから作動空気を排気
すると共に、チャンバ31B,33Bに作動空気を給気
する。これにより、第1の油・空気圧ハイブリッドアク
チュエータでは、空気圧シリンダ26のピストン26c
が上昇し、ピストンロッド26dが上方向に移動すると
共に、連結部材27の突部27aが中心ロッド13の溝
13a内を上方に移動する。それに伴い、レバー20
は、中心ロッド13の回転中心線を回転中心として矢印
方向Pに角度Δθ2だけ回転する。また、第2の油・空
気圧ハイブリッドアクチュエータでは、空気圧シリンダ
31,33のピストン31c,33cが上昇し、ピスト
ンロッド31d,33dが上方向に移動して、プレート
21を上方向に引き上げる。これにより、支持板21a
とレバー20とがピン23の回転中心線を中心として矢
印方向Sに角度Δχ1だけ回転する。
【0042】同様にして、コントローラCは、目標角度
と検出角度との偏差に基づく制御信号を空気圧制御バル
ブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bに順
次送信して、第1の油・空気圧ハイブリッドアクチュエ
ータの空気圧シリンダ26のピストンロッド26dを上
方向に移動させると共に、第2の油・空気圧ハイブリッ
ドアクチュエータの空気圧シリンダ31,33のピスト
ンロッド31d,33dを上方向に移動させる。このよ
うにして、レバー20を、中心ロッド13の回転中心線
を中心として基準位置から回転方向Pに、Δθ1,Δθ
2,…,Δθnと順次回転させて、所定角度θまで回転
させると共に、ピン23の回転中心線を中心として基準
位置から回転方向Sに、Δχ1,Δχ2,…,Δχnと
順次回転させて、所定角度χまで回転させる。
【0043】なお、レバー20が、基準位置から回転方
向Pに角度θ回転し、かつ、回転方向Sに角度χ回転し
たとき、空気圧シリンダ26のピストンロッド26d、
及び空気圧シリンダ31,33のピストンロッド31
d,33dの位置を上端位置とする。
【0044】次に、レバー20を基準位置から回転方向
Qに角度θ回転させると共に、回転方向Rに角度χ回転
させる場合の作用について説明する。
【0045】コントローラCは、空気圧制御バルブ7
A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bに目標回
転角度に基づく初期制御信号を送る。空気圧制御バルブ
7A,7Bは、初期制御信号に基づいて空気圧シリンダ
26のチャンバ26Aに作動空気を給気すると共に、チ
ャンバ26Bから作動空気を排気する。また、空気圧制
御バルブ37A,37Bは、初期制御信号に基づいて空
気圧シリンダ31,33のチャンバ31A,33Aに作
動空気を給気すると共に、チャンバ31B,33Bから
作動空気を排気する。これにより、第1の油・空気圧ハ
イブリッドアクチュエータでは、空気圧シリンダ26の
ピストン26cが下降し、ピストンロッド26dが下方
向に移動して、連結部材27の突部27aが、中心ロッ
ド13の溝13a内を下方向に移動する。これにより、
レバー20は、中心ロッド13のの回転中心線を中心と
して矢印方向Qに角度Δθ1だけ回転する。第2の油・
空気圧ハイブリッドアクチュエータでは、空気圧シリン
ダ31,33のピストン31c,33cが下降し、ピス
トンロッド31d,33dが下方向に移動して、プレー
ト21を下方向に押し下げる。これにより、支持板21
aとレバー20とが、ピン23の回転中心線を中心とし
て回転方向Rに角度Δχ1だけ回転する。
【0046】そして、エンコーダ42がレバー20の回
転角度Δθ1を検出し、その結果をコントローラCに送
ると共に、エンコーダ24がレバー20の回転回転方向
Rの角度Δχ1を検出し、その結果をコントローラCに
送る。これにより、コントローラCは、空気圧制御バル
ブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bへ制
御停止信号を送り、空気圧シリンダ26のチャンバ26
Aへの作動空気の給気を止めると共に、チャンバ26B
からの作動空気の排気を止めま。また、空気圧制御バル
ブ37A、37Bは、空気圧シリンダ31,33のチャ
ンバ31A,33Aへの作動空気の給気を止めると共
に、チャンバ31B,33Bからの作動空気の排気を止
める。
【0047】次いで、コントローラCは、目標角度とエ
ンコーダ42の検出した回転方向Qの検出角度Δθ1と
の偏差に基づく制御信号を空気圧制御バルブ7A,7B
へ送ると共に、目標角度とエンコーダ24の検出した回
転方向Rの検出角度Δχ1との偏差に基づく制御信号を
空気圧制御バルブ37A,37Bへ送る。これにより、
空気圧制御バルブ7A,7Bは、制御信号に基づいて空
気圧シリンダ26のチャンバ26Aに作動空気を給気す
ると共に、チャンバ26Bから作動空気を排気する。ま
た、空気圧制御バルブ37A、37Bは、制御信号に基
づいて空気圧シリンダ31,33のチャンバ31A,3
3Aに作動空気を給気すると共に、チャンバ31B,3
3Bから作動空気を排気する。これにより、第1の油・
空気圧ハイブリッドアクチュエータでは、空気圧シリン
ダ26のピストン26cが下降し、ピストンロッド26
dが中間位置から下方向に移動して、連結部材27の突
部27aが、中心ロッド13の溝13a内を下方に移動
する。これにより、レバー20は中心ロッド13の回転
中心線を中心として基準位置から回転方向Qに角度Δθ
2だけ回転する。また、第2の油・空気圧ハイブリッド
アクチュエータでは、空気圧シリンダ31,33のピス
トン31c,33cが下降し、ピストンロッド31d,
33dが中間位置から下方向に移動して、プレート21
を下方向に押し下げる。これにより、支持板21aとレ
バー20とが、ピン23の回転中心線を中心として回転
方向Rに角度Δχ1だけ回転する。
【0048】同様にして、コントローラCは、目標角度
と検出角度との偏差に基づく制御信号を空気圧制御バル
ブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bに順
次送り、第1の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ
の空気圧シリンダ26のピストンロッド26dを下方向
に移動させると共に、第2の油・空気圧ハイブリッドア
クチュエータの空気圧シリンダ31,33のピストンロ
ッド31d,33dを下方向に移動させる。このように
して、レバー20を、中心ロッド13の回転中心線を中
心として基準位置から回転方向Qに、Δθ1,Δθ2,
…,Δθnと順次回転させて所定角度θまで回転させる
と共に、ピン23の回転中心線を中心として基準位置か
ら回転方向Rに、Δχ1,Δχ2,…,Δχnと順次回
転させて所定角度χまで回転させる。
【0049】上述したように、コントローラCは空気圧
制御バルブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,3
7Bに制御信号を送り、空気圧制御バルブ7A,7B及
び空気圧制御バルブ37A,37Bを制御し、空気圧シ
リンダ26及び空気圧シリンダ31,33を作動させ
る。このとき、空気圧シリンダ26のピストンロッド2
6d、及び空気圧シリンダ31,33のピストンロッド
31d,33dの動作に、空気の圧縮性によって時間遅
れ、急激な速度増加及び停止位置でのふれを生じる。こ
のため、図3に示したように、応答(実線)は、目標
(点線)に比べて、追従性が悪くなっている。なお、図
3、図5及び図7では、同じ比例ゲインを用いている。
【0050】なお、レバー20が、基準位置から回転方
向Qに角度θ回転し、かつ、回転方向Rに角度χ回転し
たとき、空気圧シリンダ26のピストンロッド26d、
及び空気圧シリンダ31,33のピストンロッド31
d,33dの位置を下端位置とする。
【0051】上述したように、空気圧シリンダ26のピ
ストンロッド26dと、空気圧シリンダ31,33のピ
ストンロッド31d,33dとを上端位置から下端位置
に移動させると、レバー20は、基準位置から回転方向
Pに角度θ回転され、かつ、回転方向Sに角度χ回転さ
れている位置から、基準位置から回転方向Qに角度θ回
転し、かつ、回転方向Rに角度χ回転した位置へと移動
する。従って、空気圧シリンダ26のピストンロッド2
6dと、空気圧シリンダ31,33のピストンロッド3
1d,33dとが上端位置と下端位置とを往復動する
と、レバー20は、基準位置から回転方向Pに角度θ回
転され、かつ、回転方向Sに角度χ回転された位置と、
基準位置から回転方向Qに角度θ回転され、かつ、回転
方向Rに角度χ回転された位置との間で往復動する。
【0052】図5は、空気圧シリンダ26のピストンロ
ッド26d及び空気圧シリンダ31,33のピストンロ
ッド31d,33dを、上端位置及び下端位置でいった
ん停止するように上限位置と下端位置との間で往復動し
たときの特性を表している。ここでは、点線の目標に比
べ実線の応答は、追従性が悪くなっている。
【0053】図7は、図5で説明した空気圧シリンダ2
6のピストンロッド26d及び空気圧シリンダ31,3
3のピストンロッド31d,33dを、上端位置及び下
端位置でいったん停止させることなく上限位置と下端位
置との間で往復動したときの特性を表している。ここで
も、点線の目標に比べ実線の応答は、追従性が悪くなっ
ている。
【0054】なお、空気圧シリンダ26のピストンロッ
ド26d及び空気圧シリンダ31,33のピストンロッ
ド31d,33dが停止位置にあって、空気圧制御バル
ブ7A,7B及び空気圧制御バルブ37A,37Bを閉
じている場合、空気の圧縮性によって、ピストン26c
及びピストン31c,33cが上下動可能となる。これ
により、レバー20は、中心ロッド13の回転中心を中
心として、ピン23の回転中心を中心としてそれぞれ揺
動可能となる。
【0055】次に、2自由度油・空気圧ハイブリッドア
クチュエータに油圧シリンダ25、及び油圧シリンダ3
2を取り付けてPID制御した場合の本実施の形態の作
用について先の図1および図2、並びに図4、図6及び
図8を参照して説明する。なお、図4、図6及び図8
は、同じ比例ゲインを用いた場合の特性図である。
【0056】本実施の形態の2自由度油・空気圧ハイブ
リッドアクチュエータでは、コントローラCが、空気圧
制御バルブ7A、7B及び空気圧制御バルブ37A,3
7Bに制御信号を送り、かつ、制御バルブ11及び制御
バルブ41にも制御信号を送る。コントローラCからの
制御信号に基づいて、制御バルブ11の開度が制御され
ると共に、制御バルブ41の開度が制御されて、油圧シ
リンダ25及び油圧シリンダ32の作動油が油路を通過
する通過量を制限する。このため、空気圧シリンダ26
のピストン26cの動きがピストンロッド26dから連
結部材27及びピストンロッド25dを介して、油圧シ
リンダ25のピストン25cに伝達されるが、油圧シリ
ンダ25の作動油の動圧抵抗、粘性などの抵抗力でピス
トン25cの動きは規制される。従って、空気圧シリン
ダ26のピストン26cの瞬間的な変動が抑制されて、
急激な速度増加及び停止位置での振れが軽減される。
【0057】同様に、空気圧シリンダ31,33のピス
トン31c,33cの動きがピストンロッド31d,3
3dから連結部材27を介して、油圧シリンダ32のピ
ストンロッド32dに伝達されるが、油圧シリンダ32
の作動油の動圧抵抗、粘性などの抵抗力でピストン32
cの動きは規制される。従って、空気圧シリンダ31,
33のピストン31c,33cの瞬間的な変動が抑制さ
れて、急激な速度増加及び停止位置での振れが軽減され
る。
【0058】上述のように、本実施の形態では、油圧シ
リンダ25及び油圧シリンダ32を取り付けた2自由度
油・空気圧ハイブリッドアクチュエータでは、PID制
御の比例ゲインをあげて、速応性を高くしても、安定性
を向上させ、かつ、制御精度を改善することができる。
これにより、空気圧シリンダ26及び空気圧シリンダ3
1,33の時間遅れを減少させることができると共に、
急激な速度増加をなくし、かつ、停止位置での振れをな
くすことができる。よって、図4、図6及び図8に示し
たように、応答は、目標に対して、良好に追従してい
る。
【0059】なお、上記実施の形態では、油・空気圧ハ
イブリッドアクチュエータを組み合わせて、2自由度油
・空気圧ハイブリッドアクチュエータを構成したが、こ
の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータを組
み合わせて4自由度、更にはそれ以上の自由度の油・空
気圧ハイブリッドアクチュエータを構成することも可能
である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の油
・空気圧ハイブリッドアクチュエータによれば、油圧シ
リンダのピストンロッドの先端部と空気圧シリンダのピ
ストンロッドの先端部とを連結部材で連結し、空気圧シ
リンダのピストンロッドの動きを油圧シリンダの作動油
の抵抗力で規制するようにしたので、比例ゲインを大き
くとって応答性を上げた場合でも、制御精度を高く、か
つ、安定性を良好にできるので、空気圧シリンダの時間
遅れを減少し、急激な速度増加及び停止位置での振れと
いう瞬間的な変動を軽減できる高出力の油・空気圧ハイ
ブリッドアクチュエータを実現できるという効果を奏す
る。
【0061】また、請求項2記載の油・空気圧ハイブリ
ッドアクチュエータによれば、油圧シリンダのポート間
に、その面積を変化させる変化手段を介して作動油管で
連結し、アクチュエータとしての空気圧シリンダに、ダ
ンパあるいはブレーキとしての油圧シリンダを組み合わ
せるようにしたので、油圧シリンダを作動させるための
油圧機器を必要とせず、油圧シリンダの作動油管の配管
が簡単になると共に、安価で軽量のアクチュエータを実
現できるという効果を奏する。
【0062】更に、空気圧シリンダのピストンが停止し
ている場合に、油圧シリンダの作動油管の管路を完全に
閉鎖するとき、空気圧シリンダのピストン位置の固定保
持ができ、また、油圧シリンダの作動油管の管路を完全
に閉鎖しないとき、空気の圧縮性を活かしてピストンを
変動可能にできるので、軟らかく対象物を取り扱えるア
クチュエータとすることができるという効果を奏する。
【0063】また、請求項3記載の油・空気圧ハイブリ
ッドアクチュエータによれば、制御手段が空気圧シリン
ダのチャンバの作動空気の給気・排気を制御して、空気
圧シリンダのピストンロッドの動作を制御できるので、
油圧シリンダによって空気圧シリンダのピストンロッド
の動作を規制することに一層の効果を奏する。
【0064】また、請求項4記載の2自由度油・空気圧
ハイブリッドアクチュエータによれば、レバーは、第1
の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータにおける空気
圧シリンダのピストンロッドの伸縮動作、油圧シリンダ
に規制された伸縮動作に基づく突部の溝内での移動によ
って、中心ロッドの回転中心線を中心として回転される
と共に、第2の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ
における空気圧シリンダのピストンロッドの伸縮動作、
油圧シリンダに規制された伸縮動作に基づく連結部材の
移動によって、回転部材のレバー支点を中心として回転
されるので、安価で軽量であると共に、時間遅れ及び瞬
間的な変動の少ない、軟らかく対象物を取り扱える高出
力のアクチュエータを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る2自由度油・空気
圧ハイブリッドアクチュエータを表す概略構成図であ
る。
【図2】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータの基本となる油・空気圧ハイブリッドアクチュ
エータを示す概略構成図である。
【図3】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータから油圧シリンダを取り外してPID制御した
場合の特性図である。
【図4】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータをPID制御した場合の特性図である。
【図5】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータから油圧シリンダを取り外してPID制御した
場合の特性図である。
【図6】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータをPID制御した場合の特性図である。
【図7】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータから油圧シリンダを取り外してPID制御した
場合の特性図である。
【図8】図1の2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチ
ュエータをPID制御した場合の特性図である。
【符号の説明】
1,3,26,31,33 空気圧シリンダ 1a,3a,26a,31a,33a 本体 1b,3b,26b,31b,33b シリンダ 1c,3c,26c,31c,33c ピストン 1d,3d,26d,31d,33d ピストンロッド 1A,1B,3A,3B,26A,26B チャンバ 31A,31B,33A,33B チャンバ 2,25,32 油圧シリンダ 2a,25a,32a 本体 2b,25b,32b シリンダ 2c,25c,32c ピストン 2d,24d,32d ピストンロッド 2A,2B,25A,25B,32A,32B チャン
バ 4,14 上プレート(取付部材) 7A,7B,37A,37B 制御手段(空気圧制御バ
ルブ) 9,10,39,40 作動油管 11,41 変化手段(制御バルブ) 12 連結板(連結部材) 13 中心ロッド 15,16 支持ロッド(枠組部材) 17 下プレート(回転部材) 18 支持部(回転部材) 20 レバー 22 支持部 23 ピン 24,42 エンコーダ 27,34 連結部材 29 取付板(取付部材) C コントローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA10 EB16 EC13 GA01 GA15 GA16 GB00 GD14 HA40 3H081 AA25 AA33 BB02 BB03 CC15 DD38 FF05 FF19 FF44 FF47 HH10 3H089 AA54 AA65 BB06 BB10 BB13 BB16 CC01 CC11 CC20 DB13 DB43 EE38 GG02 GG03 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダを有する本体と、前記シリンダ
    内を摺動するピストンに固定されたピストンロッドとを
    備えてなる油圧シリンダと、 シリンダを有する本体と、前記シリンダ内を摺動するピ
    ストンに固定されたピストンロッドとを備えてなる空気
    圧シリンダと、 前記油圧シリンダの本体と前記空気圧シリンダの本体と
    を並列して取り付ける取付部材と、 前記油圧シリンダのピストンロッドの先端部と前記空気
    圧シリンダのピストンロッドの先端部とを連結する連結
    部材とを備え、 前記空気圧シリンダのピストンロッドの動きを、前記連
    結部材を介して、前記油圧シリンダによって規制してな
    ることを特徴とする油・空気圧ハイブリッドアクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダは、そのピストンの両
    サイドに形成されるチャンバに作動油を供給するポート
    を有し、これらのポートがその途中に通路の面積を変化
    させる変化手段を有する作動油管によって連結されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の油・空気圧ハイブリ
    ッドアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記空気圧シリンダのピストンの両サイ
    ドに形成されたチャンバでの作動空気の給気・排気を制
    御する制御手段を有してなることを特徴とする請求項2
    記載の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 その周面に螺旋状の溝を設けた中心ロッ
    ドと、 この中心ロッドの先端部に対して前記溝を介した位置
    で、回転のみ可能に挿通された取付部材と、 この取付部材と対向し、前記中心ロッドの先端部にて回
    転のみ可能に支持された回転部材と、 前記取付部材と前記回転部材とを連結して一体とする枠
    組部材と、 前記回転部材に回転可能に支持されたレバーと、 前記取付部材に、その本体にて固定された油圧シリンダ
    のピストンロッドの先端部、及びその本体にて固定され
    た空気圧シリンダのピストンロッドの先端部を連結する
    連結部材に突設された突部を前記溝に嵌入してなる第1
    の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータと、 前記取付部材に、その本体にて回転可能に支持された油
    圧シリンダのピストンロッドの先端部、及びその本体に
    て回転可能に支持された空気圧シリンダのピストンロッ
    ドの先端部を連結する連結部材が、前記レバーを回転可
    能に支持してなる第2の油・空気圧ハイブリッドアクチ
    ュエータとを備え、 前記第1の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及び
    前記第2の油・空気圧ハイブリッドアクチュエータの油
    圧シリンダと空気圧シリンダとが、請求項3記載の油・
    空気圧ハイブリッドアクチュエータの油圧シリンダと空
    気圧シリンダとによってそれぞれ構成されてなることを
    特徴とする2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエ
    ータ。
JP11158065A 1999-06-04 1999-06-04 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ Pending JP2000346008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158065A JP2000346008A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158065A JP2000346008A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000346008A true JP2000346008A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15663542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11158065A Pending JP2000346008A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000346008A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102966622A (zh) * 2012-11-14 2013-03-13 美特斯工业系统(中国)有限公司 一种试验机及其液压动力装置
WO2015026039A1 (ko) * 2013-08-21 2015-02-26 대우조선해양 주식회사 전선 포설용 공압장치 및 그 제어방법
CN107191429A (zh) * 2017-06-24 2017-09-22 任浩楠 一种液压支撑装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102966622A (zh) * 2012-11-14 2013-03-13 美特斯工业系统(中国)有限公司 一种试验机及其液压动力装置
WO2015026039A1 (ko) * 2013-08-21 2015-02-26 대우조선해양 주식회사 전선 포설용 공압장치 및 그 제어방법
CN107191429A (zh) * 2017-06-24 2017-09-22 任浩楠 一种液压支撑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5232227B2 (ja) 非対称バルブ作動構造を持つ圧力制御バルブ
US5458047A (en) High speed pneumatic servo actuator with hydraulic damper
US20110100469A1 (en) Flow control valve
JP2010014159A (ja) 除振装置
JP2000346008A (ja) 油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ及びそれを組み合わせた2自由度油・空気圧ハイブリッドアクチュエータ
JP3476731B2 (ja) 速度可変機構付き複合アクチュエータ
US11566639B2 (en) Servo valve unit and apparatus
Mihajlov et al. Modeling and control of fluidic robotic joints with natural compliance
JPH10299711A (ja) 流量方向切換弁
JPH08270605A (ja) エアシリンダの位置決め装置
JP6734003B1 (ja) 回転駆動装置
JPH0249403B2 (ja)
JP6727641B1 (ja) サーボ弁ユニット及び機器
JPH074323Y2 (ja) 空圧作動機の速度制御機構
JP3247166U (ja) チャック装置およびチャックシステム
JP2006522298A (ja) 圧電作動マルチバルブマニホールド
JPH01169184A (ja) 圧電式アクチュエータ
SK500212018U1 (sk) Spôsob riadenia antagonistického aktuátora s pretlakovými pneumatickými umelými svalmi
SU1267069A1 (ru) Пневмопривод
JP2533320Y2 (ja) アクチュエータ
JPH08270257A (ja) 制振装置
SK500612016U1 (sk) Spôsob riadenia antagonistického aktuátora s pneumatickými umelými svalmi
SK500702017A3 (sk) Spôsob riadenia antagonistického aktuátora s pneumatickými umelými svalmi
JP2023064676A (ja) スイチングソレノイドバルブシステム
JP2024506134A (ja) 空気圧シリンダシステム