JP2000345779A - ブラインドおよびその製造方法 - Google Patents

ブラインドおよびその製造方法

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JP2000345779A
JP2000345779A JP11160391A JP16039199A JP2000345779A JP 2000345779 A JP2000345779 A JP 2000345779A JP 11160391 A JP11160391 A JP 11160391A JP 16039199 A JP16039199 A JP 16039199A JP 2000345779 A JP2000345779 A JP 2000345779A
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Hajime Kimura
元 木村
Eizo Goto
栄三 後藤
Tadayoshi Inoue
忠好 井上
Michio Aoyanagi
道夫 青柳
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Toray Industries Inc
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Obayashi Corp
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透視性に優れ、かつ、紫外線遮蔽性や熱線遮蔽
性、難燃性を有するブラインドを提供する 【解決手段】支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤お
よび難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の
添加剤を含む機能層を積層してなり、かつ、可視光線透
過率が5%以上であり、下記(1)〜(3)からなる群
から選ばれる少なくとも一つの特性を有しているスラッ
トを用いてブラインドを構成する。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物などの窓部
分に好適に使用できるブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表面に塗装を施した鉄鋼製やアル
ミ製のスラットを用いたブラインドが普及し、建築物な
どの窓内部や外部に広く用いられている。
【0003】しかしながら、これらのブラインドは、紫
外線などの遮蔽性には優れるものの、スラットの基材が
金属であるために、錆などの腐食が進行しやすく、耐久
性の点で劣り、また、重量がかさむため、取り扱いにく
いという問題があった。さらに、可視光線も遮ってしま
うため、室内が暗くなり、また室外も見えにくくなると
いった問題もあった。
【0004】そこで、軽量な樹脂を使用した、透視性を
有するスラットを用いたブラインドも登場したが、紫外
線や熱線を遮蔽する機能が不足し、室内のイテンリアな
どが変色を起こしたり、温調に多大なエネルギーを要す
るなどの問題があった。また、金属製のスラットに比べ
て難燃性に劣るなどの問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来の問題を解決し、透視性に優れ、かつ、紫外線遮
蔽性や熱線遮蔽性、難燃性を有するブラインドを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、可視光線透過率が5%以上であり、かつ、
下記(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも
一つの特性を有しているスラットを含んでいるブライン
ドを特徴とするものである。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上 ここで、スラットが、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤および
難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の添加
剤を含んでいることも好ましい。
【0007】また、支持材と、この支持材上に形成し
た、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤および難燃化剤からなる
群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含む機能層と
の層状構成を有し、かつ、可視光線透過率が5%以上で
あり、下記(1)〜(3)からなる群から選ばれる少な
くとも一つの特性を有しているスラットを含んでいるブ
ラインドも好ましい。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上 さらに、二重ガラスの内側に、上記のブラインドを配し
てなるガラス外壁材も好ましい。
【0008】また、支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線遮
蔽剤および難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも
1種の添加剤を含む溶液を塗布して機能層を有するスラ
ット材を得る工程と、得られたスラット材を裁断してス
ラットを得る工程とを含んでいるブラインドの製造方法
も好ましい。
【0009】さらに、支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線
遮蔽剤および難燃化剤からなる群から選ばれる少なくと
も1種の添加剤を含むシートを積層してスラット材を得
る工程と、得られたスラット材を裁断してスラットを得
る工程とを含んでいるブラインドの製造方法も好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のブラインドは、可視光線
透過率が5%以上であり、かつ、下記(1)〜(3)か
らなる群から選ばれる少なくとも一つの特性を有してい
るスラットを含んでいる。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上 ここで、可視光線透過率とは、JIS−A−5759に
規定される手法により測定した値をいう。可視光線透過
率が5%未満であると、十分な透視性が得にくくなる。
好ましい光線透過率は10%以上、より好ましくは20
%以上である。
【0011】このような光線透過率を得るためのスラッ
トの材質としては、透視性を有する材料、たとえば、ガ
ラスなどの無機化合物や樹脂などの有機化合物を用いる
ことができる。樹脂としては、ポリカーボネートや各種
のポリエステル系樹脂などを用いると、成型加工性や透
視性、耐久性に優れており好ましい。特に、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリシクロヘキサンジメチレンテレ
フタレートを用いると好ましい。さらに、PETボトル
などをリサイクルした原料を用いると、地球環境を守る
点でも好ましい。
【0012】紫外線透過率とは、JIS−A−5759
に規定される手法により測定した値をいう。紫外線透過
率が50%を超えると、室内への紫外線入射量が多くな
り、インテリアなどが変色しやすくなる。紫外線透過率
が50%以下であることにより、スラット自体の耐光性
が増し、長期間の使用に際しても、黄変などの変色が発
生しにくく、耐久安定性を付与することができる。好ま
しい紫外線透過率は40%以下、より好ましくは30%
以下である。
【0013】このような紫外線透過率を得るためには、
紫外線吸収剤や紫外線安定剤、紫外線反射剤などの紫外
線遮蔽剤をスラットに導入することにより行うと好まし
い。紫外線吸収剤としては、サリチル酸系吸収剤やベン
ゾトリアゾール系吸収剤、ベンゾフェノン系吸収剤、シ
アノアクリレート系吸収剤などを用いることができ、具
体的には、たとえば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノンを用いると好ましい。また、紫外線安定剤として
は、ヒンダードアミン系安定剤などを用いることができ
る。さらに、紫外線反射剤としては、たとえば、タルク
や炭酸カルシウム、カオリンを用いることができる。
【0014】遮蔽係数および熱貫流率とは、それぞれJ
IS−A−5759に規定される手法により測定した値
をいう。これらの値が一定の範囲内にあることにより、
熱線を反射したり、吸収したりする機能が強化され、ス
ラットに熱線遮蔽性を付与することができる。遮蔽係数
が0.8を超えたり、熱貫流率が6W/m2 ・Kを超え
たりすると、室内に入射する熱線量が多くなり、温調負
荷が増大して、省エネルギーの観点から不利となりやす
い。遮蔽係数は、0.7以下であることが好ましく、
0.6以下であるとより好ましい。また、熱貫流率は、
5.5W/m2 ・K以下であると好ましく、5.0W/
2 ・K以下であるとより好ましい。
【0015】このような遮蔽係数および熱貫流率を得る
ためには、熱線遮蔽剤をスラットに導入することにより
行うことができる。熱線遮蔽剤としては、TiO2 やZ
rO 2 、In2 3 、In2 3 とSnO2 との固溶体
などの誘電体や、AgやAg−Cu合金、Ag−Au合
金などの金属を用いることができる。
【0016】限界酸素指数とは、JIS−K−7201
に規定される手法により測定された値をいう。限界酸素
指数が20以上であることにより、スラットに十分な難
燃性を付与することができる。好ましい限界酸素指数は
22以上、より好ましくは25以上である。
【0017】このような限界酸素指数は、たとえば、難
燃化剤をスラットに導入することにより得ることができ
る。難燃化剤としては、無機系の不燃物質、あるいは、
ハロゲンやリンを含む有機系の不燃物質などを用いると
好ましい。具体的には、無機系の不燃物質として、アル
ミナ水和物や水酸化マグネシウム、赤燐、酸化錫、メタ
ホウ酸バリウムなどを用いることができ、有機系の不燃
物質として、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブ
ロモベンゼン、塩素化パラフィン、トリクレジルホスフ
ェート、トリエチルフォスフェートなどを用いることが
できる。
【0018】スラットの厚みは、軽量性や取扱い性の観
点から、200〜500μmの範囲内であることが好ま
しい。200μmを下回ると、スラットの腰が弱いた
め、ねじれやすくなり、ブラインドを操作しにくくな
る。また、500μmを超えると、透視性が低下した
り、重量が増えたりして、取扱い性が悪化しやすくな
る。
【0019】上記の紫外線遮蔽剤や熱線遮蔽剤、難燃化
剤はスラットへ直接練り込んで導入してもよく、それら
を含む機能層を支持材上に積層して、層状構成としても
よい。スラットが上記層状構成を有する場合には、用い
る添加剤の量を最小限に抑えることができ、コスト的に
有利となる。機能層は、塗布層や、塗布層を有するシー
トの層、蒸着層、上記添加剤を練り込んだシートの層な
どで形成するとよい。
【0020】上記添加剤の含有量は、スラットに対して
各々0.1〜20重量%の範囲内であると好ましい。
0.1重量%を下回るとそれぞれの添加剤の効果が得に
くくなり、また、20重量%を超えると、透視性が悪化
する傾向にあり、コスト的にも不利となりやすい。
【0021】また、支持材としては、スラットの材質と
して上記したポリエステル系樹脂などの材料を用いるこ
とができる。次に、ブラインドの製造方法について述べ
る。
【0022】本発明のブラインドは、支持材上に、紫外
線遮蔽剤、熱線遮蔽剤および難燃化剤からなる群から選
ばれる少なくとも1種の添加剤を含む溶液を塗布して機
能層を有するスラット材を得る工程と、得られたスラッ
ト材を裁断してスラットを得る工程とを含む方法により
製造することができる。
【0023】また、支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線遮
蔽剤および難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも
1種の添加剤を含むシートを積層してスラット材を得る
工程と、得られたスラット材を裁断してスラットを得る
工程とを含む方法によっても製造することができる。
【0024】まず、スラット材を得る工程は、樹脂フィ
ルムなどの支持材に、上記添加剤を含む溶液や水溶液
を、グラビアコーターやダイコーター、メタバーコータ
ーなどを用いて塗布し、乾燥させることで行うことがで
きる。また、塗布以外にも、蒸着や溶射、プラズマ処
理、スパッタリング、イオンコーティング、PVD、C
VDなどの方法を用いることもできる。さらに、上記添
加剤をあらかじめ練り込んだり、塗布したりして得られ
るシートを機能層として、支持材上に積層する方法も用
いることができる。積層は、透明性を有する接着剤やホ
ットメルトタイプの接着剤を用いて貼り合わせたり、加
熱や超音波照射により融着させたり、加圧して圧着させ
たりして行うことができる。また、これらを組み合わせ
て行ってもよい。積層は、支持材の片側のみにおこなっ
てもよいし、必要に応じて両側に積層することもでき
る。
【0025】塗布法を用いて熱線遮蔽剤を含有する機能
層を形成する場合には、たとえば、積層を誘電体/金属
/誘電体の順に行い、それらの薄膜をスラット上に形成
すると好ましい。この場合、誘電体層の厚みを200〜
300オングストロームの範囲内とし、金属層の厚みを
100〜200オングストロームの範囲内で形成すると
よい。
【0026】また、上記添加剤の導入は、スラット材の
全部もしくは一部であってもよく、スラット材の厚み方
向に導入量の分布を有していてもよい。この分布量は、
スラット材の表面ほど大きいと、添加剤の量を抑えるこ
とができ好ましい。さらに、必要に応じ、染料や顔料な
どを用いて、透視性や紫外線遮蔽性、熱線遮蔽性、難燃
性を損なわない範囲で着色することもできる。
【0027】なお、上記は、機能層を支持材上に積層し
て設ける場合を説明したが、樹脂シートに直接紫外線遮
蔽剤や熱線遮蔽剤、難燃化剤を練り込んだものを、その
ままスラット材として用いることもできる。
【0028】次に、上記のようにして得られたスラット
材を所定の寸法に裁断し、成型してスラットを得る。ス
ラットの寸法や形状は、任意に設計すればよいが、たと
えば、JIS−A−4801の規定にしたがって裁断、
成型すると好ましい。次いで、得られたスラットを用い
てブラインドを作製する。
【0029】ブラインド形態についても、上記と同様、
任意に設計することができるが、たとえば、JIS−A
−4801に規定されているように、ギヤ式やコード
式、操作棒式などのブラインドとして作製することがで
きる。また、スラットをロール状に巻き取る方式のブラ
インドとすることもできる。
【0030】なお、上記は、スラット材を所定の寸法に
裁断したスラットを用いたブラインドについて説明した
が、同様に、所定の寸法に裁断してスクリーンを得、こ
れをロール状に巻き取る方式のロールブラインドとする
こともできる。
【0031】上記した本発明のブラインドは、たとえ
ば、二重ガラスの内側に配してガラス外壁材として用い
ると好ましい。二重ガラスを用いると、その内側に空気
層が形成され、外界の温度変動を遮断しやすくなり、室
内の温調負荷を低減することができる。このため、二重
ガラスの内側では、自然に、または強制的に空気を流動
させると好ましい。また、二重ガラスの内側にブライン
ドを挿入することで、外壁材全体としての紫外線遮蔽性
や熱線遮蔽性、難燃性を高めることができ、また、スラ
ットの角度を外界の気象状態などに応じて調節すること
で、所望の透視性を得ることもできる。スラットの角度
は、マニュアル操作で調節してもよいし、コンピュータ
と連動して、周囲の状況に応じて自動制御を行ってもよ
い。
【0032】また、二重ガラスを構成するガラス板は、
透視性を損なわない範囲で任意の材質のものを使用でき
る。ガラス板の厚みや大きさ、形状、ガラス板間の間隔
などは、用いるブラインドの大きさや、耐風圧性、建築
の設計事項などを考慮して、任意に設定するとよい。
【0033】なお、上記は本発明のブラインドを二重ガ
ラスに適用する場合について説明したが、ガラス板を複
数枚使用して、三重ガラスや四重ガラスなどの多重ガラ
スとし、隣り合う任意のガラス板間の内側にブラインド
を配することで、断熱性などをさらに高めたガラス外壁
材とすることもできる。
【0034】
【実施例】(実施例1)紫外線吸収剤として2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノンを12重量%、赤燐を4重量
%含む、厚み250μmのポリカーボネートフィルムの
片側表面に、TiO2 、Ag、TiO2 の順に3層の積
層状態となるように、それらを含む溶液を塗布し、乾燥
させて、トータル層厚65nm(TiO2 の層厚各25
nm、Agの層厚15nm)の機能層を形成した。この
機能層を形成したコーテイングフィルム(スラット材)
を、幅28mm、長さ880mmに裁断してブラインド
用スラットを作製した。得られたスラットの特性を表1
に示す。
【0035】次に、このスラットを結束糸で連結してコ
ード式ブラインドを組み立て、二重ガラス(ガラス板の
厚み6mm、ガラス板の間隔40mm)の内側に配して
ガラス外壁材とし、窓部分に設置した。スラットの角度
は、水平面に対して55゜に設定した。
【0036】このガラス外壁材は、室内側からの外部景
観の透視性に優れており、また、夏季や冬季における温
調負荷を低減することができた。 (実施例2)実施例1のポリカーボネートフィルムに代
えて、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンの含有量を
8重量%に変更したポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムを用いたほかは、実施例1と同様にしてガ
ラス外壁材を作製した。用いたスラットの特性を表1に
示す。
【0037】得られたガラス外壁材のスラットを水平面
に対して55゜に設定し、窓部分に設置したところ、実
施例1と同様に透視性に優れ、また、温調負荷の低減効
果にも優れていた。 (実施例3)実施例2で用いたPET原料に代えて、P
ETボトルをリサイクルしたPET原料を使用したほか
は、実施例2と同様にしてガラス外壁材を作製した。用
いたスラットの特性を表1に示す。
【0038】得られたガラス外壁材のスラットを水平面
に対して55゜に設定し、窓部分に設置したところ、実
施例1と同様に透視性に優れ、また、紫外線の遮蔽効果
にも優れていた。 (実施例4)厚み30μmのPETフィルムの片側表面
に、TiO2 、Ag、TiO2 の順に3層の積層状態と
なるように、それらを含む溶液を塗布し、乾燥させて、
トータル層厚65nm(TiO2 の層厚各25nm、A
gの層厚15nm)の層を形成した。得られたPETフ
ィルム(機能層)を、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノンを6重量%、赤燐を5重量%含む、厚み250μm
のPETフィルムに透明粘着剤を用いて貼り合わせてス
ラット材を得、実施例1と同様に裁断し、スラットを得
た。このスラットの特性を表1に示す。
【0039】次に、このスラットを用いて実施例1と同
様にガラス外壁材とし、スラットの角度を水平面に対し
て55゜に設定して、窓部分に設置した。このガラス外
壁材も、実施例1と同様に透視性に優れ、温調負荷の低
減効果にも優れていた。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、可視光線透過率が5%
以上であり、かつ、下記(1)〜(3)からなる群から
選ばれる少なくとも一つの特性を有しているスラットを
含んでいるので、屋内外からの透視性に優れ、たとえ
ば、建築物内部の居住者からは、外部の景観を違和感な
く眺めることができるばかりでなく、紫外線や熱線など
を遮蔽し、室内温調に関する負荷を低減することがで
き、省エネルギー化や居住空間の快適化を容易に達成で
きるブラインドを提供することができる。さらに、難燃
性や耐久安定性に優れているので、長期間の使用に際し
ても、安全で、かつ、黄変などの変色が少ないブライン
ドを提供することができる。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上 また、支持材に紫外線遮蔽剤や熱線遮蔽剤、難燃化剤か
らなる群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含むシ
ートを積層して、スラットを形成する場合には、上記添
加剤の使用量を少なくすることができ、コスト的に有利
なブラインドを提供することができる。
【0042】さらに、上記のブラインドを、二重ガラス
の内側に配してガラス外壁材とすることで、各種低層、
中高層の商業施設、公共施設ビル、集合住宅ビルなどの
窓用ブラインドとして好適に使用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 後藤 栄三 滋賀県大津市大江一丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内 (72)発明者 井上 忠好 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 青柳 道夫 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2E043 AA01 AA04 AB03 DA05 4G061 AA25 BA01 CB06 CD02 CD21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視光線透過率が5%以上であり、かつ、
    下記(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも
    一つの特性を有しているスラットを含んでいることを特
    徴とするブラインド。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
    2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上
  2. 【請求項2】スラットが、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤お
    よび難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    添加剤を含んでいる、請求項1に記載のブラインド。
  3. 【請求項3】支持材と、この支持材上に形成した、紫外
    線遮蔽剤、熱線遮蔽剤および難燃化剤からなる群から選
    ばれる少なくとも1種の添加剤を含む機能層との層状構
    成を有し、かつ、可視光線透過率が5%以上であり、下
    記(1)〜(3)からなる群から選ばれる少なくとも一
    つの特性を有しているスラットを含んでいることを特徴
    とするブラインド。 (1)紫外線透過率が50%以下 (2)遮蔽係数が0.8以下、かつ、熱貫流率が6W/
    2 ・K以下 (3)限界酸素指数が20以上
  4. 【請求項4】二重ガラスの内側に、請求項1〜3のいず
    れかに記載のブラインドを配してなることを特徴とする
    ガラス外壁材。
  5. 【請求項5】支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤お
    よび難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    添加剤を含む溶液を塗布して機能層を有するスラット材
    を得る工程と、得られたスラット材を裁断してスラット
    を得る工程とを含んでいることを特徴とするブラインド
    の製造方法。
  6. 【請求項6】支持材上に、紫外線遮蔽剤、熱線遮蔽剤お
    よび難燃化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    添加剤を含むシートを積層してスラット材を得る工程
    と、得られたスラット材を裁断してスラットを得る工程
    とを含んでいることを特徴とするブラインドの製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001809A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Nien Made Enterprise Co Ltd ベネシャンブラインドおよびその製造方法
JP2011162941A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Nakamoto Pakkusu Kk ブラインド用スラットの製造方法

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