JP2000344454A - マンコンベアー乗降口の床板およびその製造方法 - Google Patents

マンコンベアー乗降口の床板およびその製造方法

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JP2000344454A
JP2000344454A JP11156803A JP15680399A JP2000344454A JP 2000344454 A JP2000344454 A JP 2000344454A JP 11156803 A JP11156803 A JP 11156803A JP 15680399 A JP15680399 A JP 15680399A JP 2000344454 A JP2000344454 A JP 2000344454A
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Yoji Inanobe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】突起部の表面に着色された塗料等を取り除く研
磨工程を簡素化またはなくして、突起部形状が均一、か
つ鮮明に見える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板を
効率よく、しかも安価に製造することができるマンコン
ベアー乗降口の床板の製造方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は、パンチ7とダイ8との間におい
てパンチに対向させて逆押え10による逆押え力を負荷
させながら成形負荷を加えて板状被加工材に対して半抜
き成形を施して表面側に多数の突起部3を2次元的に配
列形成した床板成形品1aを得る成形工程と、該成形工
程で得られた床板成形品の表面に対して着色する着色工
程と、該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表
面を研磨して着色を取り除く研磨工程とを有することを
特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンコンベアー乗
降口に設置される床板およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】マンコンベアー乗降口に設置される床板
に関する従来技術としては、特公昭55−18236号
公報(従来技術1)が知られている。この従来技術1に
は、マンコンベアーの終端乗降口に設けられる乗降口カ
バーにおいて、前記乗降口カバーを、素材板体の厚さに
対し見かけ厚さを増加するように、薄い素材板体をプレ
ス加工し、多数の突起部を形成して構成したマンコンベ
アーの乗降口カバーが記載されている。そして、マンコ
ンベアーの乗降口カバーとして意匠的効果を高めるため
に、表面全体に着色用塗料を塗装後、研磨加工を行い、
突起部の塗料を除いて金属面を出し、突起部の形状を目
立たせている。また、全面が剪断面でダレ面のない歯形
部品等を製造するためのプレス機械による剪断加工方法
に関する従来技術としては、特開平6−344049号
公報(従来技術2)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マンコ
ンベアーの乗降口カバーを製造するために、薄い素材板
体をプレス加工し、多数の突起部を形成する際、パンチ
とダイのかじりによる破損防止のためにポンチとダイの
クリアランスを素材板体の膜厚に対して7%程度にして
いたため突起部の周辺部において0.35mm程度のだ
れが生じ、その後表面全体に塗料を塗装した後、研磨加
工を行ってもだれによって突起部の周辺部において塗装
が削られず、残ってしまうことになった。そこで、研磨
加工後、残った塗装を手作業で取り除く必要があり、非
常に工数を必要としていた。
【0004】他方、従来技術2には、プレス機械による
剪断加工方法においてポンチとダイとのクリアランスを
負にすれば、剪断面におけるダレが減少することが記載
されているだけで、マンコンベアーの乗降口カバーを製
造するために、薄い素材板体をプレス加工し、多数の突
起部を形成する際、突起部の周辺部において0.25m
m程度以下のだれに抑えて、その後表面全体に着色用塗
料を塗装した後、研磨加工を施すだけで突起部の周辺部
において着色用塗料が残らないようにして突起形状を鮮
明に見えるようにする点について考慮されておらず、し
かも突起部の立上り部における強度を増大させる点につ
いても考慮されていない。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
突起部の表面に着色された塗料等を取り除く研磨工程を
簡素化して、突起部形状が均一、かつ鮮明に見える高意
匠なマンコンベアー乗降口の床板を安価に製造すること
ができるようにしたマンコンベアー乗降口の床板および
その製造方法を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、突起部の表面に着色された塗料等を取り除く
無駄な研磨工程をなくして、突起部形状が均一、かつ鮮
明に見える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板を安価
に製造することができるようにしたマンコンベアー乗降
口の床板およびその製造方法を提供することにある。ま
た、本発明のさらに他の目的は、突起部の立上り部の強
度を増大させ、しかも突起部形状が均一、かつ鮮明に見
える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板を安価に製造
することができるようにしたマンコンベアー乗降口の床
板およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パンチとダイとの間においてクリアラン
スを板状被加工材の板厚に対して5%以下(負の場合も
含む)にして成形負荷を加えて前記板状被加工材に対し
て半抜き成形を施して表面側に多数の突起部を2次元的
に配列形成した床板成形品を得る成形工程と、該成形工
程で得られた床板成形品の表面に対して着色する着色工
程と、該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表
面を研磨して着色を取り除く研磨工程とを有することを
特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の製造方法であ
る。また、本発明は、パンチとダイとの間においてパン
チに対向させて逆押え力を負荷させながら成形負荷を加
えて板状被加工材に対して半抜き成形を施して表面側に
多数の突起部を2次元的に配列形成した床板成形品を得
る成形工程と、該成形工程で得られた床板成形品の表面
に対して着色する着色工程と、該着色工程で着色された
床板成形品の突起部の表面を研磨して着色を取り除く研
磨工程とを有することを特徴とするマンコンベアー乗降
口の床板の製造方法である。
【0007】また、本発明は、板状被加工材の表面に対
して着色された着色板状被加工材を準備する準備工程
と、パンチとダイとの間においてクリアランスを前記準
備工程で準備された着色板状被加工材の板厚に対して5
%以下(負の場合も含む)にして成形負荷を加えて前記
着色板状被加工材に対して半抜き成形を施して表面側に
多数の突起部を2次元的に配列形成した床板成形品を得
る成形工程と、該成形工程で得られた床板成形品の突起
部の表面を研磨して着色を取り除く研磨工程とを有する
ことを特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の製造方
法である。また、本発明は、板状被加工材の表面に対し
て着色された着色板状被加工材を準備する準備工程と、
パンチとダイとの間においてパンチに対向させて逆押え
力を負荷させながら成形負荷を加えて前記準備工程で準
備された着色板状被加工材に対して半抜き成形を施して
表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成した床板成
形品を得る成形工程と、該成形工程で得られた床板成形
品の突起部の表面を研磨して着色を取り除く研磨工程と
を有することを特徴とするマンコンベアー乗降口の床板
の製造方法である。
【0008】また、本発明は、前記マンコンベアー乗降
口の床板の製造方法の成形工程において、多数の突起部
の各々の周辺角部に突起部高さ以上の丸みを設けるよう
にすることを特徴とする。また、本発明は、前記マンコ
ンベアー乗降口の床板の製造方法の成形工程において、
板状被加工材の板厚に対するポンチとダイとのクリアラ
ンスを−2%〜−10%程度にすることを特徴とする。
また、本発明は、板状被加工材を準備する準備工程と、
パンチとダイとの間において成形負荷を加えて前記準備
工程で準備された板状被加工材に対して半抜き成形を施
して表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成した床
板成形品を得る成形工程と、該成形工程で得られた床板
成形品の突起部の間の凹部のみを着色する着色工程とを
有することを特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の
製造方法である。
【0009】また、本発明は、前記マンコンベアー乗降
口の床板の製造方法の準備工程において準備された板状
被加工材の表面にヘアライン加工が施されていることを
特徴とする。また、本発明は、前記マンコンベアー乗降
口の床板の製造方法の着色工程において、塗料を吐出す
る一個もしくは複数個のノズルを用いて行うことを特徴
とする。また、本発明は、前記マンコンベアー乗降口の
床板の製造方法の着色工程において、凹部に対する箇所
が網目状、或いは穴があいているスクリーンマスクを用
いて行うことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、表面にシートを貼り付け
たシート貼付板状被加工材を準備する準備工程と、パン
チとダイとの間において成形負荷を加えて前記準備工程
で準備されたシート貼付板状被加工材に対して半抜き成
形を施して表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成
した床板成形品を得る成形工程と、該成形工程で得られ
た床板成形品の突起部の間の凹部に貼り付けられたシー
トを取り除く除去工程と、該除去工程で凹部のシートが
取り除かれた床板成形品の表面に対して着色する着色工
程と、該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表
面に貼り付けられたシートを取り除く除去工程とを有す
ることを特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の製造
方法である。また、本発明は、前記マンコンベアー乗降
口の床板の製造方法の準備工程において準備されたシー
ト貼付板状被加工材における板状被加工材の表面にヘア
ライン加工が施されていることを特徴とする。また、本
発明は、表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成
し、該各突起部の周辺のだれを0.25mm以下の半抜
き成形品で構成したことを特徴とするマンコンベアー乗
降口の床板である。
【0011】以上説明したように、前記構成によれば、
突起部の表面に着色された塗料等を取り除く研磨工程を
簡素化してまたはなくして、突起部形状が均一、かつ鮮
明に見える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板を効率
よく、しかも安価に製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るマンコンベアー乗降
口の床板およびその製造方法の実施の形態について図面
を用いて説明する。まず、本発明に係るマンコンベアー
乗降口およびそこに設けられる床板について図1および
図2を用いて説明する。マンコンベアーの終端乗降口に
は、図1に示すように、機械室を覆う床板(製品)1が
設置される。なお、2はマンコンベアーの欄干を示す。
マンコンベアー乗降口の床板(製品)1は、図2に示す
ように、表面に乗客の滑り防止のため凹凸模様を形成し
ている。そして、床板1の概略寸法は、次の通りであ
る。即ち、L=700mm〜1500mm程度、W=2
00mm〜500mm程度、板厚tは1.2mm〜3.
0mm程度、突起部3の高さhは0.5mm〜1.5m
m程度である。床板材(被加工材)20の材質はステン
レスやメッキ鋼板等の鉄鋼材料やアルミであり、プレス
半抜き成形により多数の突起部3が2次元的に配列され
て設けられる。この突起部3の形状については後述す
る。なお、凹部4には着色用の塗料6a、6b、6cが
塗布されている。
【0013】まず、本発明に係るプレス成形によって床
板材(被加工材)20に多数の突起部3を2次元的に配
列形成する場合、突起部3の周辺エッジ付近(周辺部)
に生じるだれを完全になくすのはほぼ不可能に近い。し
かし、マンコンベアー乗降口の床板1に要求されている
のは、全面塗料を塗装した後、突起部3の面をベルトサ
ンダー、研磨ホイル、砥石等で研磨した後の見栄えであ
る。そこで、研磨工程の調査や、研磨後の製品を人間の
目で判断する官能試験を行った。その結果、図4に示す
ように、突起部3の周辺エッジ付近(周辺部)に生じる
だれ(h−hs)が0.25mm程度以下であれば、上
記研磨をするだけで研磨むらは殆ど発生せず、突起部形
状が鮮明に見える良好な製品を得られることが分かっ
た。
【0014】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第1の実施例について図3〜
図6を用いて説明する。本発明に係る床板製品1の突起
部3は、乗客の滑り防止を主たる目的とし、しかも見栄
えを善くするためであるため、プレス成形におけるパン
チをダイに接触する前に止める半抜き成形によって成形
可能である。そのため、この半抜き成形に用いられる図
3に示すプレス抜き型における被加工材20の板厚tに
対するクリアランスCLとのクリアランス比率(CL/
t)を、小さくし、さらに負にする(図3ではクリアラ
ンス比率(CL/t)が負の場合を示す。)ことによっ
て、だれを0.25mm程度以下にすることができ、し
かもパンチ7のエッジとダイ8のエッジとの間に存在す
る材料部分がつぶされる(圧縮を受ける)ことによって
突起部3の繋がり部分(立上り部)22における強度が
増大することを実験によって見出したことにある。特
に、クリアランス比率(CL/t)が負になれば、パン
チ7のエッジとダイ8のエッジとの間に存在する材料部
分が、図3(b)の拡大図に矢印21で示すように明確
につぶされる(圧縮を受ける)ことによって突起部3の
繋がり部分(立上り部)22における強度が増大するこ
とになる。逆に、クリアランス比率(CL/t)を正で
7%以上にすると、パンチ7のエッジとダイ8のエッジ
との間に存在する材料部分が引っ張られることによって
繋がり部分(立上がり部)の強度が低下することにな
る。
【0015】即ち、図3に示すプレス抜き型は、加工力
Pが負荷されるパンチ7、ダイ8、および押え荷重Po
が加えられる板押え9で構成される。そして、図5に
は、図3に示すプレス抜き型を用いてパンチ7に加工力
Pを負荷して突き出し量hで止めて被加工材20に対し
て半抜き成形し、被加工材20の材質をSUS430、
被加工材20の板厚tを2.0mm、突起部3の高さh
を0.8mmとした場合におけるクリアランス比率(C
L/t)と突起部3の周辺部のだれ(h−hs)との関
係を示した実験結果である。この図5から明らかなよう
に、クリアランス比率(CL/t)が+5%から少なく
なると突起部3の周辺部のだれ(h−hs)は、0.2
5mmから減少していき、クリアランス比率(CL/
t)が−2%になると突起部3の周辺部のだれ(h−h
s)は、ほぼ0.175mm程度の最小値を示し、さら
にクリアランス比率が−で増えたとしても、この最小値
が保たれる特性を有することになる。ところで、板厚t
を1.2mm〜3.0mm程度に変えても、クリアラン
ス比率(CL/t)が同じであれば、ほぼ同じ特性を示
すことになる。また、突起部3の高さhが0.5mm〜
1.5mm程度に変わっても、ほぼ同じ特性を示すこと
になる。床板材(被加工材)20の材質がステンレスや
メッキ鋼板等の鉄鋼材料やアルミで形成される場合、一
般的にSUS430より柔らかいので、半抜き成形され
やすく、突起部3の周辺部のだれ(h−hs)は図5に
示すものより減少することになる。
【0016】特に床板材20の材質がSUH409の場
合でも、SUS430に比べて柔らかく、突起部3の周
辺部のだれ(h−hs)は図5に示すものより減少する
ことになる。従って、床板成形品1aの被加工材20と
して、SUH409の材質を用いて板厚を1.5mm程
度にし、クリアランス比率(CL/t)を5%以下にす
ることによって、突起部3の周辺部のだれを0.25m
mよりも減少させることができ、さらにクリアランス比
率(CL/t)を−2%よりも−側に増大させることに
よって突起部3の周辺のだれの最小値0.175mmよ
りも減少させることが可能となる。このことから、クリ
アランス比率(CL/t)の最適な範囲としては、−2
%〜−10%程度となる。従って、クリアランスCL
は、例えば板厚tが2.0mmの場合、−0.04mm
〜−0.2mm程度となる。以上説明したように、床板
材20の材質をステンレスやメッキ鋼板等の鉄鋼材料や
アルミにし、板厚tを1.2mm〜3.0mm程度、突
起部3の高さhを0.5mm〜1.5mm程度にし、ク
リアランス比率(CL/t)を5%以下(特に、−2%
よりも−側に増大させる)にすれば、床板の材質をSU
S430、被加工材20の板厚tを2.0mm、突起部
3の高さhを0.8mmとし、クリアランス比率(CL
/t)を7%程度にした場合のだれが約0.35mmと
なる従来技術に比べて、突起部3の周辺部のだれを大幅
に減少させることが可能となり、しかもパンチ7のエッ
ジとダイ8のエッジとの間に存在する材料部分がつぶさ
れる(圧縮を受ける)ことによって突起部3の繋がり部
分22における強度を増大させることが可能となる。
【0017】その結果、図6(a)に示す如く半抜き成
形されて突起部3が形成された床板成形品1aが得ら
れ、次に図6(b)に示すように床板成形品1aの表面
全体に対して着色用の塗料6aを塗布し、その後図7に
示すように塗料6aが塗布された突起部3の面をベルト
サンダー23、研磨ホイル(研磨紙を放射状にたばねた
もの)、砥石等で研磨するだけで、研磨むらは殆ど発生
せず、その後手作業等による局部的な追加研磨作業をす
ることなく突起部3の面の塗料6aを完全に除去するこ
とができ、図6(c)に示すような凹部4には塗料6a
が形成されて突起部形状が鮮明に見える良好な床板製品
1を得ることが可能となる。塗料6が塗布された突起部
3の面をベルトサンダーで研磨する状態を図7に示す。
ベルトサンダー23は、ベルト状の研磨紙(布)24を
回転させながら研磨荷重を加え、塗料6aが塗布された
床板成形品1aとの間で矢印25で示すように相対的に
運動させて研磨するものである。研磨ホイル(研磨紙を
放射状にたばねたもの)、および砥石についても、同様
にして研磨するものである。そして、例えば、最後に製
品寸法に切断することによって、床板の製品1が完成す
ることになる。
【0018】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第2の実施例について図8〜
図10、および図6、図7を用いて説明する。ところ
で、被加工材20から突起部3を半抜き成形する際、突
起部3の周辺部に生じるだれは、成形の初期段階で発生
すると考えられる。そのため、第2の実施例は、半抜き
成形において初期から突起部分の材料を拘束することに
より、だれの発生を抑える方法である。その成形方法
は、まず、材料20をダイ8と板押え9で挟み、板押え
力Poを負荷する(図8(a))。次に、パンチ力Pを
負荷すると同時にパンチ力Pに対向する逆押え力Pd
(<パンチ力P)を負荷して、パンチ7と逆押え10で
突起部分の材料を拘束した状態にする(図8(b))。
そしてこの拘束状態で、パンチ力Pと逆押え力Pdの差
によりパンチ7を下降させて突き出し量hで止め、突起
部3を半抜き成形する(図8(c))方法である。この
半抜き成形方法によれば、成形開始から突起部分の材料
をパンチ7と逆押え10で拘束するため、突起部3の周
辺部のだれの発生を抑えることができる。また、逆押え
力Pdはパンチ力Pの30〜80%であり、大きいほど
だれは小さくなる。
【0019】図9には、この半抜き成形方法を実現する
成形金型の構造を示す。成形金型は、パンチ7と、逆押
え10と、逆押え10に対して逆押え力Pdを負荷する
ばね等の圧力付与手段12と、板押え9と、該板押え9
に対して板押え力を負荷するばね等の圧力付与手段13
と、ダイ8と、ストッパ11とで1つのユニットとなる
ように構成される。逆押え力負荷のばね等の圧力付与手
段12は、成形初期位置で所望の逆押え力Pdを確保で
きるまで縮めた状態で、該成形金型に組み込んである。
なお、突起部高さhはストッパ11により調整される。
半抜き成形工程において、プレスのラム(図示せず)を
降下させて板押え9を被加工材20に接触させると、ば
ね等の圧力付与手段13が縮み、被加工材20がクラン
プされる。更にラムを降下させると、ばね等の圧力付与
手段12により逆押さえ力Pdを負荷させながらパンチ
7が降下し、逆押え10がストッパ11に接触して突起
部成形が終了する。なお、上記ばね等の圧力付与手段1
2、13はウレタンゴムやシリンダ等によって構成する
ことも可能である。この成形金型によると、安価な単動
プレスで本発明に係る半抜き成形方法を実現することが
可能である。もちろん、逆押え力Pdおよび板押え力P
oの負荷に、複動プレスやダイクッション機能を有する
プレスを用いて、上記成形を行うことも可能である。
【0020】図10は、図9に示すプレス抜き型を用い
て図8に示す如く逆押え10で逆押え力Pdにより突起
部分の材料を拘束した状態で、パンチ力Pと逆押え力P
dの差によりパンチ7を下降させて突き出し量hで止め
て被加工材20に対して半抜き成形し、被加工材20の
材質をSUS430、被加工材20の板厚tを2.0m
m、突起部3の高さhを0.8mmとした場合における
クリアランス比率(CL/t)と突起部3の周辺部のだ
れ(h−hs)との関係を示した実験結果である。クリ
アランス比率(CL/t)が大きくなると、だれは若干
大きくなるが、クリアランス比率(CL/t)が12.
5%になっても、突起部3の周辺部のだれは0.25m
m以下となった。特に、クリアランス比率(CL/t)
を5%以下にすれば、突起部3の周辺部のだれを最小値
(0.05mm程度)にほぼ近い0.07mm程度以下
にすることができる。なお、突起部成形に必要な力(加
工力P、逆押え力Pd、板押え力Po)はクリアランス
比率(CL/t)により変化し、クリアランス比率(C
L/t)が小さくなるほど大きな力が必要となる。
【0021】以上説明したように、床板材(被加工材)
20の材質をステンレスやメッキ鋼板等の鉄鋼材料やア
ルミにし、板厚tを1.2mm〜3.0mm程度、突起
部3の高さhを0.5mm〜1.5mm程度にし、クリ
アランス比率(CL/t)を5%以下(特に、−2%よ
りも−側に増大させる)にすれば、従来技術に比べて、
突起部3の周辺部のだれを、最小値(0.05mm程
度)にほぼ近い0.07mm程度以下に大幅に減少させ
ることが可能となり、しかもパンチ7のエッジとダイ8
のエッジとの間に存在する材料部分22がつぶされる
(圧縮を受ける)ことによって突起部3の繋がり部分2
2における強度を増大させることが可能となる。
【0022】その結果、図6(a)に示す如く半抜き成
形されて突起部3が形成された床板成形品1aが得ら
れ、次に図6(b)に示すように床板成形品1aの表面
全体に対して着色用の塗料6aを塗布し、その後図7に
示すように塗料6aが塗布された突起部3の面をベルト
サンダー23、研磨ホイル、砥石等で研磨するだけで、
第1の実施例よりも突起部3の周辺部のだれが益々減少
することにより研磨むらは殆ど発生せず、その後手作業
等による局部的な追加研磨作業をすることなく突起部3
の面の塗料6aを完全に除去することができ、凹部4に
塗料6aが形成されて突起部形状が鮮明に見える良好な
製品1を得ることが可能となる。そして、第1の実施例
と同様に、例えば、最後に製品寸法に切断することによ
って、床板の製品1が完成することになる。
【0023】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第3の実施例について説明す
る。例えばプレス半抜き成形加工により、四角形の突起
部3を成形した場合には、特に角付近のだれが大きくな
る。これは、角付近に材料が流れ込みにくいためであ
る。そこで、第3の実施例は、第1又は第2の実施例と
同様にし、しかも突起部形状の角に丸みRを設けて材料
流れを良くし、角付近のだれを小さくしたものである。
図11は、突起部高さhに対する突起部3の周辺角の丸
みRの比率(R/h)(以下、突起部の周辺角の丸み比
率(R/h)と示す。)と突起部3の周辺角のだれ(h
−hs)との関係を示したものであり、は第1の実施
例における図3に示す半抜き成形方法(但し、クリアラ
ンス比率(CL/t)=0%)によるもの、は第2の
実施例における図7に示す半抜き成形方法(但し、クリ
アランス比率(CL/t)=0%)によるものである。
被加工材20の材質はSUS430、板厚tは2.0m
m、突起部3の高さhは0.8mmである。
【0024】従来技術(クリアランス比率(CL/t)
=7%)では、突起部3の周辺角のだれは大きく、突起
部3の周辺角の丸みR/hを2.5にしても、突起部3
の周辺角のだれを0.25mm以下にすることはできな
かった。しかし、クリアランスを小さくした本発明の技
術によると、突起部3の周辺角のだれは小さくなり、
突起部3の周辺角の丸みR/hを1以上、すなわち突起
部3の周辺角の丸みを突起部高さh(0.5mm〜1.
5mm程度)以上にすることにより、突起部3の周辺角
のだれが目標(0.25mm)以下となる突起部を成形
することができ、その結果、半抜き成形された床板成形
品1aの表面全体に対して着色用の塗料6aを塗布し、
その後塗料6aが塗布された突起部3の面をベルトサン
ダー、研磨ホイル、砥石等で研磨するだけで、突起部3
の周辺角部のだれが減少することにより研磨むらは殆ど
発生せず、その後手作業等による局部的な追加研磨作業
をすることなく突起部3の面の塗料6aを完全に除去す
ることができ、研磨後の突起部形状が鮮明に見える良好
な製品1を得られる。
【0025】また、パンチ力Pに対向する逆押え力Pd
を負荷した本発明の技術によると、突起部3の周辺角
部のだれはさらに小さくなり、突起部3の周辺角の丸み
Rがほとんど0でも、突起部の周辺角のだれを目標
(0.25mm)以下となる突起部3を成形することが
できる。なお、突起部3の平面的な形状としては、図1
2に示すような様々な形状が考えられる。即ち、図12
(a)に示すような四角形等の多角形、図12(b)に
示すような記号や文字形状がある。いずれも、突起部の
周辺角のだれを小さくするために、突起部の角には全て
或いは部分的に丸みを設けてある。なお、正方形の1辺
または長方形の短辺の長さをAとすると、角の丸みR=
A/2の場合は、正方形は図12(c)に示すような円
形に、長方形は図12(d)に示すような長円形とな
る。
【0026】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第4の実施例について説明す
る。この第4の実施例における第1、第2、および第3
の実施例との相違点は、プレス半抜き成形により突起部
を形成する前に、予め被加工材20の表面に6bで示す
ように塗装や化学処理等で着色しておくことにある。上
記第1、第2、および第3の実施例では、突起部成形後
に上面全体を塗装し研磨する方法であるため、図6
(c)に示すように突起部の立上り部5に付着した塗料
6aを除くことはできず、塗料付着量や研磨量等の条件
によって突起部3の形状の見え方にばらつきが発生する
可能性がある。しかし、第4の実施例のようにあらかじ
め着色した被加工材20’を上記プレス半抜き成形加工
により突起部3を成形すると、図13に示すように突起
部の立上り部5はせん断面となり金属色が見える(塗料
がついていない)。よって、半抜き成形された床板成形
品1bに対して研磨工程で突起部3の上面の着色6bが
なくなるまで上記研磨方法で研磨すれば、凹部4のみに
塗料6bが残るため、金属面と着色面の差がはっきり
し、突起部3の形状を均一かつ鮮明に見えるようにする
ことができる。
【0027】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第5の実施例について説明す
る。この第5の実施例においては、第1、第2、第3お
よび第4の実施例との相違点は、研磨工程をなくし、半
抜き成形された床板成形品1cの凹部4にのみ塗装6c
を施すものである。なお、第5の実施例においては、突
起部3の表面が被加工材20の素材のままとなるので、
半抜き成形する前に、例えばヘアライン加工等の磨きを
かけておくことが望まれる。床板成形品1cの凹部4に
のみ塗装6cを施す方法としては、図14に示すように
複数個のノズル14を凹部4の上に配し、凹部4の形状
に沿ってノズル14から塗料30を吐出しながらノズル
14と床板成形品1cを相対的に移動させ、ある1方向
を塗装した後、ノズル14或いは床板成形品1bを90
度回転し、塗装を行っていないもう1方向の凹部4の形
状に沿ってノズル14から塗料30を吐出しながらノズ
ル14と床板成形品1cを相対的に移動させる方法であ
る。即ち、この方法は、床板成形品1cの表面側の凹部
4にのみに、塗料30をノズル14から吐出させながら
塗装6cを形成するものである。
【0028】床板成形品1cの凹部4にのみ塗装6cを
施す他の方法としては、図15に示すように、床板成形
品1cの凹部4に対する部分は網目状或いは穴があいて
おり、床板成形品1cの突起部3に対する部分には穴が
あいていないスクリーンマスク15を床板成形品1cの
上に置き、スクリーンマスク15の上から塗料30を塗
布する方法である。この方法によると、スクリーンマス
ク15の網目或いは穴を塗料30が通過し、その他の部
分は塗料30が通過しないため、凹部4にのみ塗料6c
を塗布することができる。なお、第5の実施例における
塗装方法は、プレス半抜き成形加工により突起部3を成
形した床板成形品1cだけでなく、図16に示すように
切削やエッチング等により成形した床板成形品1dにも
適用可能である。この第5の実施例によれば、床板成形
品1c、1dの凹部4にのみ塗装を施すことにより、研
磨工程をなくすることができ、作業環境の改善や、人件
費や材料費等のコストを削減することができる。
【0029】次に、本発明に係るマンコンベアー乗降口
の床板製品1の製造方法の第6の実施例について説明す
る。この第6の実施例は、表面に、例えばヘアライン加
工等の磨きをかけた被加工材20の素材に対して表面に
シートを仮貼り付け、このようにシートを貼り付けた被
加工材20に対して半抜き成形を施し、その後凹部4に
貼付られたシートを剥がし、その後塗装や化学処理等で
全面に着色し、突起部3に貼り付けられたシートを剥が
すことによって、凹部4にのみ着色した床板製品1を得
るようにしたものである。このように第6の実施例にお
いては、半抜き成形された段階においては、突起部3に
表面には、シートが貼り付けされているので、たとえ着
色されたとしてもシートを剥がすことによって取り除か
れるので、第5の実施例と同様に突起部3の周辺におい
て生じるだれによる塗料が残ることについて心配する必
要はない。以上説明したように、第5および第6の実施
例によれば、突起部の形状が鮮明に見える高意匠なマン
コンベアー乗降口の床板製品1を実現することができ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、研磨工程を簡素化また
はなくして突起部の形状が鮮明に見える高意匠なマンコ
ンベアー乗降口の床板を効率よく、しかも安価に製造す
ることができる効果を奏する。また、本発明によれば、
突起部の立上り部の強度を増大させ、しかも突起部の形
状が鮮明に見える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板
を効率よく、しかも安価に製造することができる効果を
奏する。
【0031】また、本発明によれば、あらかじめ着色し
た鋼板を用いて半抜き成形を施すことにより、研磨後凹
部にのみ塗料を残すことができ、突起部の形状が均一、
かつ鮮明に見える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板
を製造することができる効果を奏する。また、本発明に
よれば、凹部にのみ塗装を施すことにより、後工程の研
磨作業をなくすることができ、突起部の形状が鮮明に見
える高意匠なマンコンベアー乗降口の床板を効率よく、
しかも安価に製造することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマンコンベアーの乗降口の概略構
造を示す正面図である。
【図2】本発明に係るマンコンベアーの乗降口に置かれ
た床板製品の概要を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るプレス抜き型の一実施例を示す図
である。
【図4】本発明に係る半抜き成形によって突起部を形成
した床板成形品の一部分を示す断面図である。
【図5】図3に示すプレス抜き型を用いた場合における
クリアランス比率(CL/t)と突起部の周辺部におけ
るだれ(h−hs)との関係を実験に基いて示す図であ
る。
【図6】本発明に係るマンコンベアーの乗降口の床板製
品の製造方法の第1および第2の実施例を説明するため
の図である。
【図7】本発明に係る半抜き成形によって突起部を形成
した床板成形品の突起部に塗装された着色用塗料を取り
除く研磨方法の実施例を説明するための図である。
【図8】図9に示すプレス抜き型を用いて半抜き成形に
よって突起部を形成する実施例を説明するための図であ
る。
【図9】本発明に係るプレス抜き型の図3とは異なる実
施例を示す図である。
【図10】図9に示すプレス抜き型を用いた場合におけ
るクリアランス比率(CL/t)と突起部の周辺部にお
けるだれ(h−hs)との関係を実験に基いて示す図で
ある。
【図11】図3および図9に示すプレス抜き型を用いた
場合においてクリアランス比率(CL/t)が0%とお
ける突起部の周辺角(突起角)の丸み(R/h)と突起
部の周辺部におけるだれ(h−hs)との関係を実験に
基いて示す図である。
【図12】周辺角に丸みを付けた突起部の形状を示す図
である。
【図13】本発明に係る予め表面に着色した被加工材を
半抜き成形によって突起部を形成した床板成形品の断面
を示す図である。
【図14】本発明に係る半抜き成形によって突起部を形
成した床板成形品に対して表面側の凹部のみに着色させ
る塗装方法の第1の実施例を説明するための図である。
【図15】本発明に係る半抜き成形によって突起部を形
成した床板成形品に対して表面側の凹部のみに着色させ
る塗装方法の第2の実施例を説明するための図である。
【図16】切削加工やエッチングによって凹部の材料を
除去して得られる床板成形品を示す断面図である。
【符号の説明】
1…床板(製品)、1a、1b、1c、1d…床板成形
品、2…欄干、3…突起部、4…凹部、5…立上り部、
6a、6b、6c…塗料(着色)、7…パンチ、8…ダ
イ、9…板押え、10…逆押え、11…ストッパ、1
2、13…圧力付与手段、14…ノズル、15…スクリ
ーンマスク、20、20’…被加工材、22…繋がり部
分(立上り部)、30…塗料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 恵尉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 稲野辺 庸司 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸事業所内 (72)発明者 柏倉 信哉 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸事業所内 Fターム(参考) 3F321 AA07 CD15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンチとダイとの間においてクリアランス
    を板状被加工材の板厚に対して5%以下(負の場合も含
    む)にして成形負荷を加えて前記板状被加工材に対して
    半抜き成形を施して表面側に多数の突起部を2次元的に
    配列形成した床板成形品を得る成形工程と、 該成形工程で得られた床板成形品の表面に対して着色す
    る着色工程と、 該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表面を研
    磨して着色を取り除く研磨工程とを有することを特徴と
    するマンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  2. 【請求項2】パンチとダイとの間においてパンチに対向
    させて逆押え力を負荷させながら成形負荷を加えて板状
    被加工材に対して半抜き成形を施して表面側に多数の突
    起部を2次元的に配列形成した床板成形品を得る成形工
    程と、 該成形工程で得られた床板成形品の表面に対して着色す
    る着色工程と、 該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表面を研
    磨して着色を取り除く研磨工程とを有することを特徴と
    するマンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  3. 【請求項3】板状被加工材の表面に対して着色された着
    色板状被加工材を準備する準備工程と、 パンチとダイとの間においてクリアランスを前記準備工
    程で準備された着色板状被加工材の板厚に対して5%以
    下(負の場合も含む)にして成形負荷を加えて前記着色
    板状被加工材に対して半抜き成形を施して表面側に多数
    の突起部を2次元的に配列形成した床板成形品を得る成
    形工程と、 該成形工程で得られた床板成形品の突起部の表面を研磨
    して着色を取り除く研磨工程とを有することを特徴とす
    るマンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  4. 【請求項4】板状被加工材の表面に対して着色された着
    色板状被加工材を準備する準備工程と、 パンチとダイとの間においてパンチに対向させて逆押え
    力を負荷させながら成形負荷を加えて前記準備工程で準
    備された着色板状被加工材に対して半抜き成形を施して
    表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成した床板成
    形品を得る成形工程と、 該成形工程で得られた床板成形品の突起部の表面を研磨
    して着色を取り除く研磨工程とを有することを特徴とす
    るマンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  5. 【請求項5】前記成形工程において、多数の突起部の各
    々の周辺角部に突起部高さ以上の丸みを設けるようにす
    ることを特徴とする請求項1または3記載のマンコンベ
    アー乗降口の床板の製造方法。
  6. 【請求項6】板状被加工材を準備する準備工程と、 パンチとダイとの間において成形負荷を加えて前記準備
    工程で準備された板状被加工材に対して半抜き成形を施
    して表面側に多数の突起部を2次元的に配列形成した床
    板成形品を得る成形工程と、 該成形工程で得られた床板成形品の突起部の間の凹部の
    みを着色する着色工程とを有することを特徴とするマン
    コンベアー乗降口の床板の製造方法。
  7. 【請求項7】前記準備工程において準備された板状被加
    工材の表面にヘアライン加工が施されていることを特徴
    とする請求項6記載のマンコンベアー乗降口の床板の製
    造方法。
  8. 【請求項8】表面にシートを貼り付けたシート貼付板状
    被加工材を準備する準備工程と、 パンチとダイとの間において成形負荷を加えて前記準備
    工程で準備されたシート貼付板状被加工材に対して半抜
    き成形を施して表面側に多数の突起部を2次元的に配列
    形成した床板成形品を得る成形工程と、 該成形工程で得られた床板成形品の突起部の間の凹部に
    貼り付けられたシートを取り除く除去工程と、 該除去工程で凹部のシートが取り除かれた床板成形品の
    表面に対して着色する着色工程と、 該着色工程で着色された床板成形品の突起部の表面に貼
    り付けられたシートを取り除く除去工程とを有すること
    を特徴とするマンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  9. 【請求項9】前記準備工程において準備されたシート貼
    付板状被加工材における板状被加工材の表面にヘアライ
    ン加工が施されていることを特徴とする請求項8記載の
    マンコンベアー乗降口の床板の製造方法。
  10. 【請求項10】表面側に多数の突起部を2次元的に配列
    形成し、該各突起部の周辺のだれを0.25mm以下の
    半抜き成形品で構成したことを特徴とするマンコンベア
    ー乗降口の床板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012020799A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp マンコンベヤの床板装置

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