JP2000343344A - データ識別チップとその取付方法 - Google Patents

データ識別チップとその取付方法

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JP2000343344A
JP2000343344A JP11161347A JP16134799A JP2000343344A JP 2000343344 A JP2000343344 A JP 2000343344A JP 11161347 A JP11161347 A JP 11161347A JP 16134799 A JP16134799 A JP 16134799A JP 2000343344 A JP2000343344 A JP 2000343344A
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Japan
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chip
groove
circular hole
peripheral surface
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JP11161347A
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Hideto Nakajima
秀人 中島
Haruaki Kubo
治明 久保
Isao Sawamura
功 澤村
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Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジ止め方式の難点と、接着剤方式の難点と
を一挙に解消し得るデータ識別チップと該チップのデー
タ識別対象物に対する取付方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 データ識別チップ2を円板状に形成し、
円板状データ識別チップ2の外周面に段差3を付け、デ
ータ識別対象物1に、データ識別チップ2を埋め込むた
めの円孔4を設け、円孔内周面に溝5を設け、円孔4に
埋め込まれたデータ識別チップ2の段差3と円孔内周面
の溝5とにわたって止め輪6を係止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転工具等の識別
対象物のデータを識別するために該対象物に取り付けら
れるデータ識別チップとその取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、工作機械における自動工具交換
装置等において、工具マガジン等の工具収納部に収納さ
れる工具ホルダーには、該ホルダーに取り付けられてい
る回転工具の工具名、工具番号、工具径、工具長、寿命
時間、使用時間、切削条件などの種々の工具データが記
憶され、これらの工具データを識別するためのデータ識
別チップが取り付けられている。
【0003】このデータ識別チップは、内部に工具デー
タを記憶するメモリを有するIC回路と、アンテナとな
るコイルとで構成され、合成樹脂で一体的にモールド形
成されている。また工具収納部にもアンテナとなるコイ
ルと識別回路とからなる受信機が設けられている。そし
て、工具収納部側の受信機のアンテナから磁界を発生さ
せ、該磁界の磁束がこれに対向するデータ識別チップ側
のアンテナを通ることによって、電磁誘導作用によって
コイルに誘起電力が発生し、該誘起電力によってIC回
路を無電池方式で作動させ、メモリに記憶されている工
具データを両アンテナを介して工具収納部側に無接点方
式で送信し、受信機の識別回路によって送信された工具
データを自動的に読み取るようにしたもので、これによ
って工具の管理や交換を正確に且つ容易に行うことがで
きるようになっている。
【0004】勿論、このデータ識別チップは回転工具の
みでなく、あらゆる分野に利用することができ、例え
ば、ワークを載置したベッド等の治具に該データ識別チ
ップを取り付け、治具上のワークのデータを識別するた
めに利用することもできる。
【0005】そして、データ識別チップは回転工具等の
データ識別対象物の所要個所に埋設状態に取り付けられ
るが、従来のデータ識別チップのデータ識別対象物に対
する取付方法はデータ識別チップの中央部に形成するね
じ孔、あるいはチップ外周面に形成する雄ねじ等による
ネジ止め方式、あるいはデータ識別チップをデータ識別
対象物に直接に接着剤で接着する接着剤方式によってい
た。
【0006】しかしネジ止め方式は、データ識別対象物
の肉厚が薄い等の理由でネジ孔を設けることが出来ない
場合には、この方式は採用することができない。またデ
ータ識別チップにねじ孔あるいは雄ねじを形成するため
の余裕がなければならず、それだけデータ識別チップが
大きくなることになり、できるだけ小形化の要求される
データ識別チップには、このネジ止め方式は採用できな
い。
【0007】また接着剤方式の場合には、データ識別チ
ップをデータ識別対象物に直接に接着剤で接着する方式
であるから、データ識別チップの小形化に対応すること
ができる。即ち、従来では、この接着剤方式が主に採用
されていた理由として、データ識別チップの小形化の要
求と共に、通信距離、即ちデータ識別チップのデータの
読み書きを伸ばすためにデータ識別チップに内蔵するア
ンテナであるコイルはできるだけ径大のものが要求され
る。この二律相反する要求にできるだけ応えるために
は、前記のネジ止め方式を採用することは困難であり、
これが接着剤方式を採用していた主な理由である。
【0008】しかしながら、この接着剤方式では、デー
タ識別チップをデータ識別対象物から取り外してリサイ
クル使用することは当然のことながら不可能であり、且
つ回転工具の場合には、その使用途上の遠心力によって
データ識別チップがデータ識別対象物から飛び出して離
脱する虞れがあり、特に最近では加工効率を上げるため
に高速回転が要求されているためその虞れが一層大であ
り、更には接着剤方式の場合には接着力が充分に効果を
発揮するまで長時間を要し、製造効率が悪いという問題
もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の種々
のネジ止め方式の難点と、接着剤方式の難点とを一挙に
解消し得るデータ識別チップと、該チップのデータ識別
対象物に対する取付方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施の形態に対応する図面に基づいて
説明すると、請求項1に記載の発明は、データ識別対象
物1に取り付けられるデータ識別チップ2であって、チ
ップ本体2aを円板状に形成し、該円板状チップ本体2
aの外周面に段部3を形成してなる構成からなるもので
ある。
【0011】また請求項2に係る発明は、データ識別対
象物1に取り付けられるデータ識別チップ2であって、
チップ本体2aを円板状に形成し、該円板状チップ本体
2aの外周面に溝部7を形成してなる構成からなるもの
である。
【0012】また請求項3記載の発明は、データ識別対
象物1に、該対象物1のデータを識別するためのデータ
識別チップ2を取り付けるための取付方法であって、デ
ータ識別チップ2のチップ本体2aを円板状に形成する
と共に、この円板状チップ本体2aの外周面に段部3を
設け、一方データ識別対象物1に、該円板状データ識別
チップ2を埋め込むための円孔4を設けると共に、該円
孔内周面に溝5を設け、円孔4に埋め込まれたデータ識
別チップ2の前記段部3と円孔内周面の前記溝5とにわ
たって止め輪6を係止するようにしたデータ識別チップ
の取付方法からなるものである。
【0013】また請求項4に係る発明は、データ識別対
象物1に、該対象物1のデータを識別するためのデータ
識別チップ2を取り付けるための取付方法であって、デ
ータ識別チップ2のチップ本体2aを円板状に形成する
と共に、この円板状チップ本体2aの外周面に溝部7を
設け、一方データ識別対象物1に、該円板状データ識別
チップ2を埋め込むための円孔4を設けると共に、該円
孔内周面に溝5を設け、円孔4に埋め込まれたデータ識
別チップ2の前記溝部7と円孔内周面の前記溝5とにわ
たって止め輪6を係止するようにしたデータ識別チップ
の取付方法からなるものである。
【0014】また請求項5に係る発明は、前記円孔4の
開口端縁をテーパ面ないしアール面4aに形成してなる
請求項3または4に記載のデータ識別チップ取付方法か
らなるものである。
【0015】また請求項6に係る発明は、前記円孔4の
内周面に、該内周面に係止されている止め輪6を円孔4
から取り外すための縦溝8を円孔内周面の溝5に連通し
て設けてなる請求項3〜5の何れか記載のデータ識別チ
ップの取付方法からなるものである。
【0016】また請求項7に係る発明は、前記円孔4の
内周面に形成される溝5に連通して円孔4の開口端に向
かって且つ周方向に傾斜して延びるスロープ用溝19を
設けてなる請求項3〜5の何れか記載のデータ識別チッ
プの取付方法からなるものである。
【0017】また請求項8に係る発明は、前記円孔4の
内周面に形成される溝5の一部5Aを直線平坦状に形成
してなる請求項3〜5の何れか記載のデータ識別チップ
の取付方法からなるものである。
【0018】また請求項9に係る発明は、前記円孔4の
内周面に形成される溝5の一部5Aを直線平坦状に形成
すると共に、該直線平坦状の溝5Aに連通して円孔4の
開口端に向かって且つ周方向に傾斜して延びるスロープ
用溝19を設けてなる請求項8に記載のデータ識別チッ
プの取付方法からなるものである。
【0019】また請求項10に係る発明は、前記円孔4
にデータ識別チップ2を取り付ける際に、接着剤を併用
してなる請求項3〜9の何れか記載のデータ識別チップ
の取付方法からなるものである。
【0020】また請求項11に係る発明は、前記止め輪
6をデータ識別チップ2の段部3または溝部7と円孔4
内周面の溝5とにわたって係止する際に、止め輪6の拡
径方向の与圧を利用して係止するようにした請求項3〜
10の何れか記載のデータ識別チップの取付方法からな
るものである。
【0021】また請求項12に係る発明は、前記止め輪
6をデータ識別チップ2の段部3または溝部7と円孔4
内周面の溝5とにわたって係止する際に、止め輪6の縮
径方向の与圧を利用して係止するようにした請求項3〜
10の何れか記載のデータ識別チップの取付方法からな
るものである。
【0022】また請求項13に係る発明は、前記データ
識別対象物1が工作機械用回転工具1Aである請求項3
〜12の何れか記載のデータ識別チップの取付方法から
なるものである。
【0023】また請求項14に係る発明は、前記データ
識別対象物1が工作機械用治具1Bである請求項3〜1
2の何れか記載のデータ識別チップからなるものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るデータ識別
チップ2の一実施形態を示すもので、そのうち(a)に
示す実施形態は、チップ本体2aの外周面9には段部3
が形成され、その上部側部分9aは下部側部分9bに比
べて小径に形成される。また(b)に示す実施形態は、
データ識別チップ2におけるチップ本体2aの外周面9
に溝部7が設けられている。
【0025】図2の(a)〜(d)は、前記(a)およ
び(b)の実施形態のデータ識別チップ2の内部構造を
示すもので、何れも内部にはアンテナの作用をするコイ
ル10がチップ本体2の外周面近くまで巻回して設けら
れ、中央部分に工具データを記憶するメモリを有するI
C回路からなるプリント基板11が設けられ、これらは
合成樹脂12で一体的にモールド形成されている。な
お、(a)の実施形態であるチップ2の径少部分の外径
1 は、例えば8mm程度に、また厚みl2 は5mm程
度であり、段部3の幅l3 は、1mm程度に形成され
る。
【0026】図1および図2に示すように、データ識別
チップ2のチップ本体2aの外周面には段部3または溝
部7を設けるだけでよいから、ねじ孔または雄ねじ方式
に比べてデータ識別チップの小形化が容易であると共
に、データ識別チップに内蔵するアンテナであるコイル
を段部3または溝部7の位置を除いてチップ本体外周面
まで一杯に配設することができ(図2の(a)〜
(d)、特に(c),(d)参照)、これによってデー
タ識別チップ2の小形化にもかかわらず、データ識別チ
ップのデータの読み書きを可能な限り伸ばすことができ
る。
【0027】図3は、止め輪6を示す。図示のように割
りリング状のもので、ステンレスなどの非磁性体材料で
弾力性を有するもので形成され、リング外径の一例は
1.2cm程度で、その線径の一例は1mm程度のもの
が使用される。非磁性体材料に限定されることなく金属
製のリングであればよいが、更に強度的に充分であれば
合成樹脂のリングでもよく、例えば強化プラスチック、
ナイロンあるいはABS製のリングあってもよい。
【0028】図4〜図7は、データ識別チップ2をデー
タ識別対象物1に止め輪6によって取り付けるための実
施形態を示すもので、そのうち図4に示す実施形態にあ
っては、データ識別対象物1に円孔4を設け、これにま
ず段部3を有するデータ識別チップ2を埋め込み、つぎ
に割りリング状の止め輪6を圧縮状態で円孔4に挿入
し、データ識別対象物1の溝5の位置で該止め輪6の拡
径方向への復元力を開放することによって、止め輪6は
拡径方向の与圧を利用してデータ識別対象物1の溝5と
データ識別チップ2の段部3との間で係止され、データ
識別チップ2は止め輪6を介してデータ識別対象物1に
強固に固定される。なお、接着剤を併用する際には、当
然のことながら、まず接着剤をデータ識別対象物1の円
孔4の内周面に塗布しておいてから上記手順で取り付け
ることになる。
【0029】また図5に示す実施形態にあっては、まず
止め輪6を円孔4に挿入してデータ識別対象物1の溝5
に対応して位置させる。この際に、止め輪6はデータ識
別チップ2の拡径側外周面9bの外径よりも収縮するも
のが使用される。つぎにデータ識別チップ2を円孔4に
挿入する。この際に該チップ2は、その外周面9bによ
って収縮状態にある止め輪6を拡径方向に押し広げるよ
うに止め輪6に圧力をかけて該止め輪6を拡径させて、
チップ拡径側外周面9bの通過を許し、該外周面9bが
止め輪6を通過することによって、該止め輪6は、その
収縮方向の与圧によって、データ識別対象物1の溝5と
データ識別チップ2の段部3との間で係止され、データ
識別チップ2は止め輪6を介してデータ識別対象物1に
強固に固定される。なお、接着剤を併用する際には、当
然のことながら、まず接着剤をデータ識別対象物1の円
孔4の内周面に塗布しておいてから上記手順で取り付け
ることになる。
【0030】図4または図5に示す実施形態のように、
データ識別チップ2に段部3を設けることによって、チ
ップ本体2aの外周面9aとデータ識別対象物1の円孔
4の内周面との間に多くの隙間13が発生し、この隙間
13が金属製であるデータ識別対象物1による磁界の遮
断作用を防止することになり、データ識別チップ2の通
信距離、即ちデータ識別チップ2からの情報の読み書き
距離を向上させる働きを期待することができる。
【0031】また図6に示す実施形態にあっては、まず
データ識別チップ2の溝部7にリング状の止め輪6を嵌
合し、該止め輪6を圧縮状態で、データ識別チップ2を
データ識別対象物1の円孔4に挿入し、データ識別対象
物1の溝5の位置で該止め輪6の拡径方向への復元力を
開放することによって、止め輪6は拡径方向の与圧を利
用してデータ識別対象物1の溝5とデータ識別チップ2
の溝部7の間で係止され、データ識別チップ2は止め輪
6を介してデータ識別対象物1に強固に固定される。な
お、接着剤を併用する際には、当然のことながら、まず
接着剤をデータ識別対象物1の円孔4の内周面に塗布し
ておいてから上記手順で取り付けることになる。
【0032】また図7に示す実施形態にあっては、まず
止め輪6を円孔4に挿入してデータ識別対象物1の溝5
に対応して位置させる。この際に、止め輪6はデータ識
別チップ2の拡径側外周面9bの外径よりも収縮するも
のが使用される。つぎにデータ識別チップ2を円孔4に
挿入する。この際に該チップ2は、その外周面9bによ
って収縮状態にある止め輪6を拡径方向に押し広げるよ
うに止め輪6に圧力をかけて該止め輪6を拡径させて、
チップ拡径側外周面9bの通過を許し、該外周面9bが
止め輪6を通過することによって、該止め輪6は、その
収縮方向の与圧によって、データ識別対象物1の溝5と
データ識別チップ2の溝部7との間で係止され、データ
識別チップ2は止め輪6を介してデータ識別対象物1に
強固に固定される。なお、接着剤を併用する際には、当
然のことながら、まず接着剤をデータ識別対象物1の円
孔4の内周面に塗布しておいてから上記手順で取り付け
ることになる。
【0033】図8は、データ識別対象物1に形成される
円孔4の開口端縁をテーパ面ないしアール面4aに形成
してなる実施形態を示すもので、この実施形態によれば
止め輪6を円孔4に挿入する際にテーパ面またはアール
面4aに案内されて止め輪6を円孔4に容易に挿入する
ことができる。
【0034】図9および図10は、データ識別対象物1
とデータ識別チップ2との間で円孔4に係止された止め
輪6を取り外すのを容易にするために円孔4の側面に溝
5に連通する縦溝8を設けた実施形態を示すもので、図
10に示すように適当なピン杆14を縦溝8に挿入して
溝5に係合する止め輪6をチップ2の方向に押圧するこ
とによって止め輪6を溝5から脱出させ、これによって
チップ2の径少側外周面9aと円孔4の側面との間から
止め輪6を外部に取り出すことができる。
【0035】図11〜図13は、他の実施形態を示すも
ので、図11または図12に示すように、データ識別対
象物1に形成される円孔4の内周面に形成される溝5の
一部5Aを直線平坦状に形成して、該溝5が殆どなくな
って円孔4の内周面4bと略同一面となるか、あるいは
若干窪んでいる程度の溝5となるようにしたもので、こ
れによって図12の(a)に示すように、止め輪6を矢
印方向(反対方向でもよい)に溝5に沿って移動させる
ことによって、止め輪6の先端部が溝5から迫り出して
円孔4の内周面4b、即ち表面側に押し出されることと
なり、これによってドライバーなどの適当な工具を用い
て、止め輪6を、その溝5Aから迫り出した部分を引っ
掛けるようにして溝5と段部3との間から取り出すこと
ができる。
【0036】また図12の(b)または(c)に示すよ
うに、前記円孔4の内周面に形成される溝5の直線平坦
状の溝5Aに連通して円孔4の開口端に向かって且つ周
方向に傾斜して延びるスロープ用溝19を設けるように
してもよい。これによって、止め輪6を矢印方向(反対
方向でもよい)に溝5に沿って移動させることによっ
て、溝5Aから迫り出した止め輪6の先端部がスロープ
用溝19に案内されて円孔4の開口端側に押し出され、
これによって止め輪6を溝5と段部3との間から取り出
すようにしてもよい。
【0037】なお、図12に示す実施形態は、円孔4内
周面の溝5の直線平坦面の溝5Aに連通してスロープ用
溝19を形成するようにしているが、図13に示すよう
に直線平坦面の溝5Aを何ら形成することなく凹状の溝
5に直接にスロープ用の溝19を形成するようにしても
よい。即ち、止め輪6を溝5内を適当な工具を用いて移
動させて、その先端部を溝5からこれに連通する円孔4
開口端に向かって傾斜するスロープ用溝19に案内し、
該溝19の開口端から止め輪6を取り出すようにしても
よい。
【0038】図14は、止め輪6の各種の実施形態を示
すもので、そのうち(a)は断面が円形のもの、(b)
は楕円形のもの、(c)は方形のもの、(d)は菱形の
もの、(e)は外周面側が尖った三角形のもの、(f)
は内周面側が尖った三角形のもので、用途に応じて使い
分けることができる。
【0039】図15は、データ識別チップ2の各種の実
施形態を示すもので、データ識別チップ2の外周面に溝
7を設ける場合に、前記実施形態に限定されることはな
く、例えば(a)に示すように、断面が三角形形状のも
のでよく、これは図14の(d)または(f)に示す実
施形態の止め輪6を係止する場合に適合する。また
(b)に示すように、U字形状のものでもよい。これは
図14の(a)または(b)に示す実施形態の止め輪6
を係止する場合に適合する。
【0040】図16は、データ識別対象物1の円孔4に
形成される溝5の各種実施形態を示すもので、このうち
(a)は図14の(a)、(b)または(c)に示す実
施形態の止め輪6に適合する。また(b)は図14の
(d)または(e)に示す実施形態の止め輪6に適合す
る。また(c)は図14の(a)または(b)に示す実
施形態の止め輪6に適合する。
【0041】図17は、データ識別対象物1が工作機械
用回転工具1Aであることを示すもので、特に回転工具
を取り付ける工具ホルダーを示す。データ識別チップ2
は工具ホルダー1Aの鍔15から内周側に窪むドライブ
キー16に取り付けられ、データ識別チップ2から信号
を取出すための受信機は、工具ホルダー1Aを図示しな
い主軸に装着した場合のデータ識別チップ2に対向する
主軸端面に設けられる。なお、17は工具ホルダー1A
のシャンク部で、18はシャンク部17の先端部に取り
付けられるプルスタッドである。
【0042】図18は、前記実施形態の工具ホルダー1
Aに示すように、シャンク部17の先端部にねじ止めさ
れるプルスタッド18の先端部端面にデータ識別チップ
2が取り付けられるようになっている。この場合には工
具ホルダー1Aを工具収納部に収納した場合に工具収納
部には、該プルスタッドボルト18の先端部端面に対向
する位置に受信機が設けられる。
【0043】図19は、工具ホルダー1Aの他の実施形
態を示すもので、この鍔15に直接にデータ識別チップ
2を取り付けるようにしてもよい。この場合には該工具
ホルダー1Aを主軸に装着した際に、主軸または適当な
機枠に設けた受信機に対向するようになっている。
【0044】図20は、工作機械用の治具の一種である
ベッド1Bの側面にデータ識別チップ2を取り付けた実
施形態を示すもので、この場合にはベッド1B上の図示
しないワークのデータを識別するために用いられる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれは、データ識
別対象物に取り付けられるデータ識別チップのチップ本
体を円板状に形成し、該円板状チップ本体の外周面に段
部を形成してなるように、データ識別チップのチップ本
体外周面には段部を設けるだけでよいから、従来のねじ
止め方式に比べてデータ識別チップの小形化が容易であ
ると共に、データ識別チップに内蔵するアンテナである
コイルを前記段部を除いてチップ本体外周面まで一杯に
配設することができ、これによってデータ識別チップの
小形化にもかかわらず、データ識別チップのデータの読
み書きを可能な限り伸ばすことができる。
【0046】またデータ識別チップに段部を設ける場合
には、チップの外周面とデータ識別対象物の円孔の内周
面との間に多くの隙間が発生し、この隙間が金属製であ
るデータ識別対象物による磁界の遮断作用を防止するこ
とになり、データ識別チップの通信距離、即ちデータ識
別チップからの情報の読み書き距離を向上させる働きを
期待することができるという特有の効果がある。
【0047】また製造面において、従来のデータ識別チ
ップの中央部または外周部にねじ部を形成する場合に比
べて、本発明のようにチップ本体に段部を設けるタイプ
では金型の単純化を計ることができる。
【0048】また請求項2に係る発明によれば、データ
識別対象物に取り付けられるデータ識別チップのチップ
本体を円板状に形成し、該円板状チップ本体の外周面に
溝部を形成してなるように、データ識別チップのチップ
本体外周面には溝部を設けるだけでよいから、前記発明
と同じように、従来のねじ止め方式に比べてデータ識別
チップの小形化が容易であると共に、データ識別チップ
に内蔵するアンテナであるコイルを前記溝部を除いてチ
ップ本体外周面まで一杯に配設することができ、これに
よってデータ識別チップの小形化にもかかわらず、デー
タ識別チップのデータの読み書きを可能な限り伸ばすこ
とができる。
【0049】またデータ識別チップに溝部を設ける場合
には、チップの外周面とデータ識別対象物の円孔の内周
面との間に多くの隙間が発生し、この隙間が金属製であ
るデータ識別対象物による磁界の遮断作用を防止するこ
とになり、データ識別チップの通信距離、即ちデータ識
別チップからの情報の読み書き距離を向上させる働きを
期待することができるという特有の効果がある。
【0050】また製造面において、従来のデータ識別チ
ップの中央部または外周部にねじ部を形成する場合に比
べて、本発明のようにチップ本体に溝部を設けるタイプ
では金型の単純化を計ることができる。
【0051】請求項3または4記載の発明によれば、デ
ータ識別チップのチップ本体を円板状に形成すると共
に、この円板状チップ本体の外周面に段部または溝部を
付け、一方データ識別対象物に、該円板状データ識別チ
ップを埋め込むための円孔を設けると共に、該円孔内周
面に溝を設け、円孔に埋め込まれたデータ識別チップの
前記段部または溝部と円孔内周面の前記溝とにわたって
止め輪を係止するだけでよいから構成が非常に簡単で、
安価に製作することができると共に、データ識別チップ
のチップ本体外周面には段部または溝部を設けるだけで
よいから、従来のねじ止め方式に比べてデータ識別チッ
プの小形化が容易であると共に、データ識別チップに内
蔵するアンテナであるコイルを前記段部または溝部を除
いてチップ本体外周面まで一杯に配設することができ、
これによってデータ識別チップの小形化にもかかわら
ず、データ識別チップのデータの読み書きを可能な限り
伸ばすことができる。
【0052】また止め輪によってデータ識別チップをデ
ータ識別対象物に固定することになるから固定力は充分
であり、工作機械の主軸が高速回転するも、その遠心力
でデータ識別チップがデータ識別対象物から離脱するこ
とはない。しかもデータ識別対象物の構造上、ねじ止め
を施すことができない個所でも接着剤を用いずにデータ
識別チップを取り付けることができる。勿論、接着剤を
併用すればより高い取付強度が得られる。また止め輪を
データ識別対象物とデータ識別チップとの間に係止させ
るだけで、その直後に梱包出荷することができ、接着剤
による硬化時間の必要もなく迅速に製作することができ
る。しかも、止め輪をデータ識別チップとデータ識別対
象物との間から取り外してリサイクル使用することも可
能である。
【0053】またデータ識別チップに段部を設ける場合
には、チップの外周面とデータ識別対象物の円孔の内周
面との間に多くの隙間が発生し、この隙間が金属製であ
るデータ識別対象物による磁界の遮断作用を防止するこ
とになり、データ識別チップの通信距離、即ちデータ識
別チップからの情報の読み書き距離を向上させる働きを
期待することができるという特有の効果がある。
【0054】また請求項5に係る発明によれば、データ
識別対象物に形成される円孔の開口端縁をテーパ面ない
しアール面に形成してなるため、止め輪を円孔に挿入す
る際にテーパ面またはアール面がガイドとなって止め輪
を円孔に容易に挿入することができる。
【0055】また請求項6に係る発明によれば、前記円
孔の内周面に、該内周面に係止されている止め輪を円孔
から取り外すための縦溝を設けてなるため、止め輪によ
ってデータ識別チップをデータ識別対象物に強固に固定
していても、容易に止め輪を両者間から撤去することが
でき、これによってリサイクルや保守を容易に行うこと
ができる。
【0056】また請求項7に係る発明によれば、前記円
孔の内周面に形成される溝に連通して円孔の開口端に向
かって且つ周方向に傾斜して延びるスロープ用溝を設け
てなるため、円孔内の止め輪を円孔に沿って若干強制的
に移動させるだけで、自動的にスロープ用溝より止め輪
を円孔とデータ識別チップとの間から撤去することがで
き、前記実施形態と同じようにリサイクルや保守を容易
に行うことができる。
【0057】また請求項8に係る発明によれば、前記円
孔の内周面に形成される溝の一部を直線平坦状に形成し
てなるため、円孔内の止め輪を円孔に沿って若干強制的
に移動させるだけで、止め輪は、その先端部から円孔の
内周面表面に迫り出してくるため、適当な工具を用いる
ことによって容易に止め輪を円孔とデータ識別チップと
の間から撤去することができ、前記実施形態と同じよう
にリサイクルや保守を容易に行うことができる。
【0058】また請求項9に係る発明によれは、前記円
孔の内周面に形成される溝の一部を直線平坦状に形成す
ると共に、該直線平坦状の溝に連通して円孔の開口端に
向かって且つ周方向に傾斜して延びるスロープ用溝を設
けてなるため、円孔内の止め輪を円孔に沿って若干強制
的に移動させるだけで、止め輪は、その先端部から円孔
の内周面表面に迫り出し、迫り出した止め輪は、自動的
にスロープ用溝よりデータ識別チップとの間から無理な
く撤去することができ、これによって前記実施形態と同
じようにリサイクルや保守を容易に行うことができる。
【0059】また請求項10に係る発明によれば、前記
円孔にデータ識別チップを取り付ける際に、接着剤を併
用してなるため、より一層強固にデータ識別チップをデ
ータ識別対象物に固定することができる。
【0060】また請求項11に係る発明によれば、前記
止め輪をデータ識別チップ外周面の段差または溝と円孔
内周面の溝とにわたって係止する際に、止め輪の拡径方
向の与圧を利用して係止するようにしたため、止め輪の
拡径方向の与圧によって強力にデータ識別チップをデー
タ識別対象物に固定することができる。
【0061】また請求項12に係る発明によれば、前記
止め輪をデータ識別チップ外周面の段差または溝と円孔
内周面の溝とにわたって係止する際に、止め輪の縮径方
向の与圧を利用して係止するようにしたため、止め輪の
収縮方向の与圧によって強力にデータ識別チップをデー
タ識別対象物に固定することができる。
【0062】また請求項13に係る発明によれば、前記
データ識別対象物が工作機械用回転工具であるため、回
転主軸の高速回転によるもデータ識別チップが回転工具
から離脱することがないという優れた効果がある。
【0063】また請求項14に係る発明は、前記データ
識別対象物が工作機械用治具であるため、取付場所に制
約されることなく有効に使用することができるというメ
リットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の要部であるデータ識別チップの各種
実施形態の斜視図である。
【図2】 (a)〜(d)は同データ識別チップの各種
実施形態の縦断断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の一つである止め輪の斜視
図である。
【図4】 データ識別チップとデータ識別対象物との間
に止め輪が取り付けられる状態を示す一実施形態の断面
図である。
【図5】 データ識別チップとデータ識別対象物との間
に止め輪が取り付けられる状態を示す一実施形態の断面
図である。
【図6】 データ識別チップとデータ識別対象物との間
に止め輪が取り付けられる状態を示す一実施形態の断面
図である。
【図7】 データ識別チップとデータ識別対象物との間
に止め輪が取り付けられる状態を示す一実施形態の断面
図である。
【図8】 データ識別対象物に形成される円孔の他の実
施形態を示す断面図である。
【図9】 データ識別対象物に形成される円孔内周面の
溝の他の実施形態を示す斜視図である。
【図10】 同縦断面図で、その使用状態を示す図であ
る。
【図11】 データ識別対象物に形成される円孔内周面
の溝の更に他の実施形態を示す平面図である。
【図12】 (a)は同縦断平面図で、その使用状態を
示す図である。(b)は同縦断側面図で、一部破断して
示す。(c)は同縦断側面図で、その使用状態を示す。
【図13】 データ識別対象物に形成される円孔内周面
の溝の更に他の実施形態を示す斜視図である。
【図14】 本発明の要部の一つである止め輪の各種実
施形態を示す断面図である。
【図15】 本発明の要部の一つであるデータ識別チッ
プの各種実施形態を示す断面図である。
【図16】 データ識別対象物に形成される円孔の各種
実施形態を示す縦断面図である。
【図17】 データ識別対象物の一種である工作機械用
工具ホルダーの斜視図である。
【図18】 データ識別対象物の一種である工作機械用
工具ホルダーのプルスタッドボルトの斜視図である。
【図19】 データ識別対象物の一種である工作機械用
工具ホルダーの斜視図である。
【図20】 データ識別対象物の一種である工作機械用
治具の斜視図である。
【符号の説明】
1 データ識別対象物 1A 工作機械用回転工具 1B 工作機械用治具 2 データ識別チップ 2a チップ本体 3 段部 4 円孔 4a 開口端縁 4b 内周面 5 溝 5A 直線状平坦面 6 止め輪 7 溝部 8 縦溝 9 外周面 9a 上部側外周面 9b 下部側外周面 10 コイル 11 プリント基板 12 合成樹脂 13 隙間 14 ピン杆 15 鍔 16 ドライブキー 17 シャンク部 18 プルスタッドボルト 19 スロープ用溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月15日(1999.6.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また請求項8に係る発明は、前記円孔4の
内周面に形成される溝5の一部5Aをその溝深さから浅
くなるように形成してなる請求項3〜5の何れか記載の
データ識別チップの取付方法からなるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また請求項9に係る発明は、前記円孔4の
内周面に形成される溝5の一部5Aをその溝深さから浅
くなるように形成すると共に、該浅い溝5Aに連通して
円孔4の開口端に向かって且つ周方向に傾斜して延びる
スロープ用溝19を設けてなる請求項8に記載のデータ
識別チップの取付方法からなるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図3は、止め輪6を示す。図示のように割
りリング状のもので、ステンレスなどの非磁性体材料で
弾力性を有するもので形成され、リング外径の一例は
1.2cm程度で、その線径の一例は1mm程度のもの
が使用される。非磁性体材料に限定されることなく金属
製のリングであればよいが、更に強度的に充分であれば
合成樹脂のリングでもよく、例えば強化プラスチック、
ナイロンあるいはABS製のリングあってもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図11〜図13は、他の実施形態を示すも
ので、図11または図12に示すように、データ識別対
象物1に形成される円孔4の内周面に形成される溝5の
一部5Aを、その溝深さから浅くなるよう、例えば直線
平坦状に形成して、該溝5が殆どなくなって円孔4の内
周面4bと略同一面となるか、あるいは若干窪んでいる
程度の溝5となるようにしたもので、これによって図1
2の(a)に示すように、止め輪6を矢印方向(反対方
向でもよい)に溝5に沿って移動させることによって、
止め輪6の先端部が溝5から迫り出して円孔4の内周面
4b、即ち表面側に押し出されることとなり、これによ
ってドライバーなどの適当な工具を用いて、止め輪6
を、その溝5Aから迫り出した部分を引っ掛けるように
して溝5と段部3との間から取り出すことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】図17は、データ識別対象物1が工作機械
用回転工具1Aであることを示すもので、特に回転工具
を取り付ける工具ホルダーを示す。データ識別チップ2
は工具ホルダー1Aの鍔15から内周側に窪むドライブ
キー16に取り付けられ、データ識別チップ2から信号
を取出すための受信機は、工具ホルダー1Aを図示しな
い主軸に装着した場合のデータ識別チップ2に対向する
主軸端面に設けられる。なお、17は工具ホルダー1A
のシャンク部で、18はシャンク部17の先端部に取り
付けられるプルスタッドボルトである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図18は、前記実施形態の工具ホルダー1
Aに示すように、シャンク部17の先端部にねじ止めさ
れるプルスタッドボルト18の先端部端面にデータ識別
チップ2が取り付けられるようになっている。この場合
には工具ホルダー1Aを工具収納部に収納した場合に工
具収納部には、該プルスタッドボルト18の先端部端面
に対向する位置に受信機が設けられる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また請求項8に係る発明によれば、前記円
孔の内周面に形成される溝の一部をその溝深さから浅く
なるように形成してなるため、円孔内の止め輪を円孔に
沿って若干強制的に移動させるだけで、止め輪は、その
先端部から円孔の内周面表面に迫り出してくるため、適
当な工具を用いることによって容易に止め輪を円孔とデ
ータ識別チップとの間から撤去することができ、前記実
施形態と同じようにリサイクルや保守を容易に行うこと
ができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】また請求項9に係る発明によれは、前記円
孔の内周面に形成される溝の一部をその溝深さから浅く
なるように形成すると共に、該浅い溝に連通して円孔の
開口端に向かって且つ周方向に傾斜して延びるスロープ
用溝を設けてなるため、円孔内の止め輪を円孔に沿って
若干強制的に移動させるだけで、止め輪は、その先端部
から円孔の内周面表面に迫り出し、迫り出した止め輪
は、自動的にスロープ用溝よりデータ識別チップとの間
から無理なく撤去することができ、これによって前記実
施形態と同じようにリサイクルや保守を容易に行うこと
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤村 功 大阪府東大阪市西石切町3丁目3番39号 大昭和精機株式会社内 Fターム(参考) 3C029 EE13 3C030 BB17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ識別対象物に取り付けられるデー
    タ識別チップであって、チップ本体を円板状に形成し、
    該円板状チップ本体の外周面に段部を形成してなるデー
    タ識別チップ
  2. 【請求項2】 データ識別対象物に取り付けられるデー
    タ識別チップであって、チップ本体を円板状に形成し、
    該円板状チップ本体の外周面に溝部を形成してなるデー
    タ識別チップ
  3. 【請求項3】 データ識別対象物に、該対象物のデータ
    を識別するためのデータ識別チップを取り付けるための
    取付方法であって、データ識別チップのチップ本体を円
    板状に形成すると共に、この円板状チップ本体の外周面
    に段部を設け、一方データ識別対象物に、該データ識別
    チップを埋め込むための円孔を設けると共に、該円孔内
    周面に溝を設け、円孔に埋め込まれたデータ識別チップ
    の前記段部と円孔内周面の前記溝とにわたって止め輪を
    係止するようにしたデータ識別チップの取付方法。
  4. 【請求項4】 データ識別対象物に、該対象物のデータ
    を識別するためのデータ識別チップを取り付けるための
    取付方法であって、データ識別チップのチップ本体を円
    板状に形成すると共に、この円板状チップ本体の外周面
    に溝部を設け、一方データ識別対象物に、該データ識別
    チップを埋め込むための円孔を設けると共に、該円孔内
    周面に溝を設け、円孔に埋め込まれたデータ識別チップ
    の前記溝部と円孔内周面の前記溝とにわたって止め輪を
    係止するようにしたデータ識別チップの取付方法。
  5. 【請求項5】 前記円孔の開口端縁をテーパ面ないしア
    ール面に形成してなる請求項3または4に記載のデータ
    識別チップの取付方法。
  6. 【請求項6】 前記円孔の内周面に、該内周面に係止さ
    れている止め輪を円孔から取り外すための縦溝を円孔内
    周面の溝部に連通して設けてなる請求項3〜5の何れか
    記載のデータ識別チップの取付方法。
  7. 【請求項7】 前記円孔の内周面に形成される溝に連通
    して円孔の開口端に向かって且つ周方向に傾斜して延び
    るスロープ用溝を設けてなる請求項3〜5の何れか記載
    のデータ識別チップの取付方法。
  8. 【請求項8】 前記円孔の内周面に形成される溝の一部
    を直線平坦状に形成してなる請求項3〜5の何れか記載
    のデータ識別チップの取付方法。
  9. 【請求項9】 前記円孔の内周面に形成される溝の一部
    を直線平坦状に形成すると共に、該直線平坦状の溝に連
    通して円孔の開口端に向かって且つ周方向に傾斜して延
    びるスロープ用溝を設けてなる請求項8に記載のデータ
    識別チップの取付方法。
  10. 【請求項10】 前記円孔にデータ識別チップを取り付
    ける際に、接着剤を併用してなる請求項3〜9の何れか
    記載のデータ識別チップの取付方法。
  11. 【請求項11】 前記止め輪をデータ識別チップの段部
    または溝部と円孔内周面の溝とにわたって係止する際
    に、止め輪の拡径方向の与圧を利用して係止するように
    した請求項3〜10の何れか記載のデータ識別チップの
    取付方法。
  12. 【請求項12】 前記止め輪をデータ識別チップの段部
    または溝部と円孔内周面の溝とにわたって係止する際
    に、止め輪の縮径方向の与圧を利用して係止するように
    した請求項3〜10の何れか記載のデータ識別チップの
    取付方法。
  13. 【請求項13】 前記データ識別対象物が工作機械用回
    転工具である請求項3〜12の何れか記載のデータ識別
    チップの取付方法。
  14. 【請求項14】 前記データ識別対象物が工作機械用治
    具である請求項3〜12の何れか記載のデータ識別チッ
    プの取付方法。
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