JP2000342960A - 脱燐剤及びその製造方法 - Google Patents
脱燐剤及びその製造方法Info
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- JP2000342960A JP2000342960A JP11161567A JP16156799A JP2000342960A JP 2000342960 A JP2000342960 A JP 2000342960A JP 11161567 A JP11161567 A JP 11161567A JP 16156799 A JP16156799 A JP 16156799A JP 2000342960 A JP2000342960 A JP 2000342960A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】汚水浄化槽の処理水中の燐を効率的に除去し、
煩雑な製造工程を必要とせずに、しかも安価に製造可能
な脱燐剤を提供する。 【解決手段】鉱山から排出される鉄、アルミニウムを多
く含む酸性の鉱水からＰＨ調節、緩速攪拌を経て沈殿せ
しめた夫々非晶質の水酸化鉄３０〜４０％、水酸化アル
ミニウム５０〜６０％含む沈殿物を脱水ケーキ状又は乾
燥粉体状となし、これに水に対して不溶性の樹脂からな
るバインダーを添加し、これを熱処理して固形物とす
る。この固形物を細かく破砕してカラム状容器に充填
し、これに汚水を通すことにより、汚水中の燐酸を燐酸
アルミニウム、燐酸鉄として吸着し、効率的に除去す
る。
煩雑な製造工程を必要とせずに、しかも安価に製造可能
な脱燐剤を提供する。 【解決手段】鉱山から排出される鉄、アルミニウムを多
く含む酸性の鉱水からＰＨ調節、緩速攪拌を経て沈殿せ
しめた夫々非晶質の水酸化鉄３０〜４０％、水酸化アル
ミニウム５０〜６０％含む沈殿物を脱水ケーキ状又は乾
燥粉体状となし、これに水に対して不溶性の樹脂からな
るバインダーを添加し、これを熱処理して固形物とす
る。この固形物を細かく破砕してカラム状容器に充填
し、これに汚水を通すことにより、汚水中の燐酸を燐酸
アルミニウム、燐酸鉄として吸着し、効率的に除去す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱燐剤、特に浄化
槽処理水の脱燐剤として好適な脱燐剤と、その製造方法
に関する。
槽処理水の脱燐剤として好適な脱燐剤と、その製造方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】生活雑排水等の汚水中に含まれる燐酸或
いは燐酸塩を除去する従来の技術として、汚水に凝集剤
を添加し燐化合物として沈殿除去する凝集沈殿法と、燐
酸イオンとカルシウムイオン及び水酸化イオンの反応で
生成するヒドロキシアパタイトの晶析現象を利用した晶
析法等がある。凝集沈殿法は、硫酸アルミニウム等のア
ルミニウム塩や、塩化第２鉄などの鉄塩を凝集剤として
汚水に添加し、消石灰を加えることでＰＨをアルカリ性
に調整しながら撹拝すると、燐酸とカルシウムが反応し
て、不溶性のヒドロキシアパタイトとしてリンを沈殿除
去する方法である。また晶析法は、燐鉱石を核として用
い、汚水中に溶存する燐酸イオンをカルシウムイオンと
反応させて、カルシウムヒドロキシアパタイトとして晶
析除去する方法である。
いは燐酸塩を除去する従来の技術として、汚水に凝集剤
を添加し燐化合物として沈殿除去する凝集沈殿法と、燐
酸イオンとカルシウムイオン及び水酸化イオンの反応で
生成するヒドロキシアパタイトの晶析現象を利用した晶
析法等がある。凝集沈殿法は、硫酸アルミニウム等のア
ルミニウム塩や、塩化第２鉄などの鉄塩を凝集剤として
汚水に添加し、消石灰を加えることでＰＨをアルカリ性
に調整しながら撹拝すると、燐酸とカルシウムが反応し
て、不溶性のヒドロキシアパタイトとしてリンを沈殿除
去する方法である。また晶析法は、燐鉱石を核として用
い、汚水中に溶存する燐酸イオンをカルシウムイオンと
反応させて、カルシウムヒドロキシアパタイトとして晶
析除去する方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術である
凝集沈殿法では、消石灰を多量に添加するため、発生す
る汚泥量も多くなり、汚泥の処分費や処理薬品費のラン
ニングコストが高くなる欠点があった。また晶析法で
は、ＰＨを高く維持する必要があることや、結晶核表面
への晶析によって燐除去が達成されることから、結晶核
の性状、表面積、接触時間などが燐除去の重要課題とな
っており、運転管理が煩雑になる等の問題があった。
凝集沈殿法では、消石灰を多量に添加するため、発生す
る汚泥量も多くなり、汚泥の処分費や処理薬品費のラン
ニングコストが高くなる欠点があった。また晶析法で
は、ＰＨを高く維持する必要があることや、結晶核表面
への晶析によって燐除去が達成されることから、結晶核
の性状、表面積、接触時間などが燐除去の重要課題とな
っており、運転管理が煩雑になる等の問題があった。
【０００４】上記の問題の解決策として、例えば特開平
５−１９２６６３号公報では、珪酸カルシウムにシリカ
ゾル等のバインダーを加えて成形し、これを加熱して得
られる脱燐剤が提案されている。この脱燐剤は破砕した
ものを容器に入れて、それに汚水を通すことにより汚水
中の燐酸或いは燐酸塩を燐酸カルシウムとして除去する
ものであるが、このような脱燐剤は化学薬品を使用しな
ければ製造することが出来ず、そのため脱燐剤の価格が
高く、汚水処理のコストが高くなるという問題が有る。
５−１９２６６３号公報では、珪酸カルシウムにシリカ
ゾル等のバインダーを加えて成形し、これを加熱して得
られる脱燐剤が提案されている。この脱燐剤は破砕した
ものを容器に入れて、それに汚水を通すことにより汚水
中の燐酸或いは燐酸塩を燐酸カルシウムとして除去する
ものであるが、このような脱燐剤は化学薬品を使用しな
ければ製造することが出来ず、そのため脱燐剤の価格が
高く、汚水処理のコストが高くなるという問題が有る。
【０００５】本発明は、従来技術が有する上記問題に鑑
みてなされたもので、その目的とする処は、汚泥の発生
量が少なく、煩雑な運転管理も必要としない等、従来の
技術で発生する諸間題を払拭することができ、しかも製
造方法が単純で安価に製造することができ、装置的にも
簡単で済み、効率的に燐を除去できる、特に浄化槽の処
理水の脱燐に好適な脱燐剤を提供することにある。
みてなされたもので、その目的とする処は、汚泥の発生
量が少なく、煩雑な運転管理も必要としない等、従来の
技術で発生する諸間題を払拭することができ、しかも製
造方法が単純で安価に製造することができ、装置的にも
簡単で済み、効率的に燐を除去できる、特に浄化槽の処
理水の脱燐に好適な脱燐剤を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】発明者等は、上記目的を
達成すべく研究を重ねた結果、鉱山から排出される鉄、
アルミニウムを多く含む酸性の鉱水をＰＨ調整し、緩速
攪拌することにより、夫々非晶質の水酸化鉄と水酸化ア
ルミニウムの沈殿物が得られ、この沈殿物を脱水ケーキ
状又は乾燥粉体状にしたものは水酸化鉄３０〜４０％、
水酸化アルミニウムを５０〜６０％含むこと、及び上記
脱水ケーキ状又は乾燥粉体状のものに水不溶性樹脂から
なるバインダーを添加し、焼き固めたものが、水に溶け
ることなく効率的に燐を除去することの知見を得た。こ
の発明は、上記の知見に立脚するものである。
達成すべく研究を重ねた結果、鉱山から排出される鉄、
アルミニウムを多く含む酸性の鉱水をＰＨ調整し、緩速
攪拌することにより、夫々非晶質の水酸化鉄と水酸化ア
ルミニウムの沈殿物が得られ、この沈殿物を脱水ケーキ
状又は乾燥粉体状にしたものは水酸化鉄３０〜４０％、
水酸化アルミニウムを５０〜６０％含むこと、及び上記
脱水ケーキ状又は乾燥粉体状のものに水不溶性樹脂から
なるバインダーを添加し、焼き固めたものが、水に溶け
ることなく効率的に燐を除去することの知見を得た。こ
の発明は、上記の知見に立脚するものである。
【０００７】即ち、この発明は、鉱山から排出される
鉄、アルミニウムを多く含む酸性の鉱水からＰＨ調節、
緩速攪拌を経て沈殿せしめた夫々非晶質の水酸化鉄３０
〜４０％、水酸化アルミニウム５０〜６０％を含む沈殿
物の脱水ケーキ状又は乾燥粉体状廃材と、この廃材に添
加混練した不溶性樹脂からなるバインダーの熱処理硬化
体からなることを特徴とする不溶性の脱燐剤（請求項
１）である。また本発明は、鉱山から排出される鉱水の
ＰＨをＰＨ調整剤で上昇させて緩速攪拌し、夫々非晶質
の水酸化鉄３０〜４０％、水酸化アルミニウム５０〜６
０％を含む沈殿物を得、上記沈殿物を脱水ケーキ状また
は乾燥粉体状にして、これに水に不溶性の樹脂からなる
バインダーを添加し、これを熱処理して固形物となすこ
とを特徴とする脱燐剤の製造方法（請求項２）である。
鉄、アルミニウムを多く含む酸性の鉱水からＰＨ調節、
緩速攪拌を経て沈殿せしめた夫々非晶質の水酸化鉄３０
〜４０％、水酸化アルミニウム５０〜６０％を含む沈殿
物の脱水ケーキ状又は乾燥粉体状廃材と、この廃材に添
加混練した不溶性樹脂からなるバインダーの熱処理硬化
体からなることを特徴とする不溶性の脱燐剤（請求項
１）である。また本発明は、鉱山から排出される鉱水の
ＰＨをＰＨ調整剤で上昇させて緩速攪拌し、夫々非晶質
の水酸化鉄３０〜４０％、水酸化アルミニウム５０〜６
０％を含む沈殿物を得、上記沈殿物を脱水ケーキ状また
は乾燥粉体状にして、これに水に不溶性の樹脂からなる
バインダーを添加し、これを熱処理して固形物となすこ
とを特徴とする脱燐剤の製造方法（請求項２）である。
【０００８】
【作用】以下、この発明を具体的に説明する。鉱山から
排出される鉄、アルミニウムを多く含む酸性の鉱水に、
ＰＨ調整剤として消石灰、セメント類、スラグ類等の少
なくとも一種類を注入して、汚水のＰＨを上昇させ、シ
ックナーで緩速攪拌すると、非晶質の水酸化鉄と、水酸
化アルミニウムの沈殿物が得られる。この沈殿物はフィ
ルタープレス等を用いて脱水ケーキ状または乾燥粉体状
となす。この脱水ケーキ状又は乾燥粉体状の廃材は、３
０〜４０％の水酸化鉄と、５０〜６０％の水酸化アルミ
ニウムと、若干の酸化珪素を含む。
排出される鉄、アルミニウムを多く含む酸性の鉱水に、
ＰＨ調整剤として消石灰、セメント類、スラグ類等の少
なくとも一種類を注入して、汚水のＰＨを上昇させ、シ
ックナーで緩速攪拌すると、非晶質の水酸化鉄と、水酸
化アルミニウムの沈殿物が得られる。この沈殿物はフィ
ルタープレス等を用いて脱水ケーキ状または乾燥粉体状
となす。この脱水ケーキ状又は乾燥粉体状の廃材は、３
０〜４０％の水酸化鉄と、５０〜６０％の水酸化アルミ
ニウムと、若干の酸化珪素を含む。
【０００９】次に、この上記脱水ケーキ状又は乾燥粉体
状の廃材に、バインダーを湿式混合、練りを行ない、形
を整えた上で、１００℃〜３００℃の温度で熱処理し固
形物を得る。バインダーは、上記脱水ケーキ状又は乾燥
粉末状になした廃材を水に投入すると再び泥化し、汚水
と共に流出するのを防止するために添加するものであ
り、アクリル樹脂等水に対して不溶性の樹脂からなるも
のを用いる必要がある。上記バインダーは、汚水と水酸
化鉄及び水酸化アルミニウムが接触し、汚水中の燐酸イ
オンが燐酸鉄、燐酸カルシウムとして吸着するのを阻害
しない程度に水酸化鉄及び水酸化アルミニウムの表面を
覆うことが望ましく、上記廃材に対して３〜５％の添加
量が好適である。
状の廃材に、バインダーを湿式混合、練りを行ない、形
を整えた上で、１００℃〜３００℃の温度で熱処理し固
形物を得る。バインダーは、上記脱水ケーキ状又は乾燥
粉末状になした廃材を水に投入すると再び泥化し、汚水
と共に流出するのを防止するために添加するものであ
り、アクリル樹脂等水に対して不溶性の樹脂からなるも
のを用いる必要がある。上記バインダーは、汚水と水酸
化鉄及び水酸化アルミニウムが接触し、汚水中の燐酸イ
オンが燐酸鉄、燐酸カルシウムとして吸着するのを阻害
しない程度に水酸化鉄及び水酸化アルミニウムの表面を
覆うことが望ましく、上記廃材に対して３〜５％の添加
量が好適である。
【００１０】また、熱処理は１００℃より低い温度で行
なうと焼き固めた水酸化鉄と水酸化アルミニウムが水に
対して泥化してしまい、３００℃を越える温度で行なう
とバインダーが焼失してしまい結合材としての機能を果
たし得なくなる。即ち、１００℃〜３００℃の温度で焼
き固めることにより水に対して泥化しない不溶性の脱燐
剤が得られる。
なうと焼き固めた水酸化鉄と水酸化アルミニウムが水に
対して泥化してしまい、３００℃を越える温度で行なう
とバインダーが焼失してしまい結合材としての機能を果
たし得なくなる。即ち、１００℃〜３００℃の温度で焼
き固めることにより水に対して泥化しない不溶性の脱燐
剤が得られる。
【００１１】斯様にして得られた脱燐剤は、２mm〜６mm
径に破砕して、この破砕した脱燐剤２を図１に示すよう
なカラム状の容器１に充填し、浄化槽の処理水（汚水）
を上方から容器１内に導入して、汚水を脱燐剤２に接触
させて通し、容器１の下部から放流するようになす。こ
れにより、汚水中の燐酸が燐酸アルミニウム、燐酸鉄と
して脱燐剤２に吸着され、効率的に除去される。尚、カ
ラム状の容器１には、目詰まりを防止するために、図２
に示すように、容器１の下部に曝気攪拌を行なうための
散気装置３を設けてもよい。
径に破砕して、この破砕した脱燐剤２を図１に示すよう
なカラム状の容器１に充填し、浄化槽の処理水（汚水）
を上方から容器１内に導入して、汚水を脱燐剤２に接触
させて通し、容器１の下部から放流するようになす。こ
れにより、汚水中の燐酸が燐酸アルミニウム、燐酸鉄と
して脱燐剤２に吸着され、効率的に除去される。尚、カ
ラム状の容器１には、目詰まりを防止するために、図２
に示すように、容器１の下部に曝気攪拌を行なうための
散気装置３を設けてもよい。
【００１２】
【実施例】鉱山から排出された鉄、アルミニウムを多く
含む酸性の鉱水に、消石灰を注入し、シックナーで緩速
攪拌して沈殿物を得た。次に、この沈殿物をフィルター
プレスで脱水ケーキ状の廃材とした。上記脱水ケーキ状
の廃材には、水酸化鉄３３％、水酸化アルミニウム５５
％、珪素１２％が含まれていた。この脱水ケーキ状にし
た沈殿物を材料とし、これにアクリル樹脂を４．５％添
加し、湿式混合、練りを行ない、押出し成形で形を整え
た。然る後、１５０℃で熱処理し、焼き固めて固形物と
なし、冷却後、これを２ｍｍ〜６ｍｍ径に破砕して、脱
燐剤を得た。既設の小型合併浄化槽の後にカラム状の容
器を取りつけ、この容器内に上記脱燐剤を充填し、ＳＶ
（空塔速度）＝５．３で実験を行なった。実験の結果を
表１に示す。
含む酸性の鉱水に、消石灰を注入し、シックナーで緩速
攪拌して沈殿物を得た。次に、この沈殿物をフィルター
プレスで脱水ケーキ状の廃材とした。上記脱水ケーキ状
の廃材には、水酸化鉄３３％、水酸化アルミニウム５５
％、珪素１２％が含まれていた。この脱水ケーキ状にし
た沈殿物を材料とし、これにアクリル樹脂を４．５％添
加し、湿式混合、練りを行ない、押出し成形で形を整え
た。然る後、１５０℃で熱処理し、焼き固めて固形物と
なし、冷却後、これを２ｍｍ〜６ｍｍ径に破砕して、脱
燐剤を得た。既設の小型合併浄化槽の後にカラム状の容
器を取りつけ、この容器内に上記脱燐剤を充填し、ＳＶ
（空塔速度）＝５．３で実験を行なった。実験の結果を
表１に示す。
【００１３】
【表１】 実験の結果、ＳＶが５．３（ｌ／ｌ・時）では１０日
間、燐除去率を６０％以上に維持することができ、効率
的に燐が吸収されることが確認された。また、カラムの
通加速度（ＳＶ）をもっと遅くすれば、除去性能が向上
することは明白である。
間、燐除去率を６０％以上に維持することができ、効率
的に燐が吸収されることが確認された。また、カラムの
通加速度（ＳＶ）をもっと遅くすれば、除去性能が向上
することは明白である。
【００１４】
【発明の効果】本発明の浄化槽用脱燐剤は、以上のよう
に、鉱山から排出される鉱水の沈殿物を脱水ケーキ状又
は乾燥粉体状となした廃材と、この廃材に添加混練した
不溶性樹脂からなるバインダーの熱処理硬化体であるか
ら、化学薬品を用いて製造する従来の脱燐剤に比べてき
わめて安価である。また、その製造にあたっては、鉱山
の排水から得た脱水ケーキ状又は乾燥粉体状の上記廃材
に、バインダーを添加して熱処理硬化するだけの簡単な
製造工程で製造することができるので、製造も簡単であ
る。しかも、浄化槽処理水の脱燐に使用する場合にも、
カラム状の容器に充填して汚水を通すだけの簡単な装置
で済むため、処理コストが安くなる利点がある。
に、鉱山から排出される鉱水の沈殿物を脱水ケーキ状又
は乾燥粉体状となした廃材と、この廃材に添加混練した
不溶性樹脂からなるバインダーの熱処理硬化体であるか
ら、化学薬品を用いて製造する従来の脱燐剤に比べてき
わめて安価である。また、その製造にあたっては、鉱山
の排水から得た脱水ケーキ状又は乾燥粉体状の上記廃材
に、バインダーを添加して熱処理硬化するだけの簡単な
製造工程で製造することができるので、製造も簡単であ
る。しかも、浄化槽処理水の脱燐に使用する場合にも、
カラム状の容器に充填して汚水を通すだけの簡単な装置
で済むため、処理コストが安くなる利点がある。
【図１】本発明の脱燐剤を使用した脱燐設備の概略構成
図。
図。
【図２】脱燐設備の他の実施例を示す概略構成図。
１：カラム状容器 ２：脱燐剤 ３：散気装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年６月２６日（２０００．６．２
６）
６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 脱燐剤及びその製造方法
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００２
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００２】
【従来の技術】 生活雑排水等の汚水中に含まれる燐酸
或いは燐酸塩を除去する従来の技術として、汚水に凝集
剤を添加し燐化合物として沈殿除去する凝集沈殿法と、
燐酸イオンとカルシウムイオン及び水酸化イオンの反応
で生成するヒドロキシアパタイトの晶析現象を利用した
晶析法等がある。凝集沈殿法は、硫酸アルミニウム等の
アルミニウム塩や、塩化第２鉄などの鉄塩を凝集剤とし
て汚水に添加し、消石灰を加えることでＰＨをアルカリ
性に調整しながら攪拌すると、燐酸とカルシウムが反応
して、不溶性のヒドロキシアパタイトとして燐を沈殿除
去する方法である。また晶析法は、燐鉱石を核として用
い、汚水中に溶存する燐酸イオンをカルシウムイオンと
反応させて、カルシウムヒドロキシアパタイトとして晶
析除去する方法である。
或いは燐酸塩を除去する従来の技術として、汚水に凝集
剤を添加し燐化合物として沈殿除去する凝集沈殿法と、
燐酸イオンとカルシウムイオン及び水酸化イオンの反応
で生成するヒドロキシアパタイトの晶析現象を利用した
晶析法等がある。凝集沈殿法は、硫酸アルミニウム等の
アルミニウム塩や、塩化第２鉄などの鉄塩を凝集剤とし
て汚水に添加し、消石灰を加えることでＰＨをアルカリ
性に調整しながら攪拌すると、燐酸とカルシウムが反応
して、不溶性のヒドロキシアパタイトとして燐を沈殿除
去する方法である。また晶析法は、燐鉱石を核として用
い、汚水中に溶存する燐酸イオンをカルシウムイオンと
反応させて、カルシウムヒドロキシアパタイトとして晶
析除去する方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 明祐 石川県松任市相木町383番地 ニッコー株 式会社内 Ｆターム(参考） 4D024 AA04 AB12 BA13 BA14 BB05 DB14 4G066 AA17B AA17D AA20B AA27B AA75B AC17D AE12D BA36 CA41 DA08 FA05 FA21 FA25 FA37
Claims (2)
- 【請求項１】鉱山から排出される鉄、アルミニウムを多
く含む酸性の鉱水からＰＨ調節、緩速攪拌を経て沈殿せ
しめた夫々非晶質の水酸化鉄３０〜４０％、水酸化アル
ミニウム５０〜６０％含む沈殿物の脱水ケーキ状又は乾
燥粉体状廃材と、この廃材に添加混練した不溶性樹脂か
らなるバインダーの熱処理硬化体からなることを特徴と
する不溶性の脱燐剤。 - 【請求項２】鉱山から排出される鉱水のＰＨをＰＨ調整
剤で上昇させ、緩速攪拌して夫々非晶質の水酸化鉄３０
〜４０％、水酸化アルミニウム５０〜６０％を含む沈殿
物を得、上記沈殿物を脱水ケーキ状または乾燥粉体状に
して、これに水に不溶性の樹脂からなるバインダーを添
加し、これを熱処理して固形物となすことを特徴とする
脱燐剤の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11161567A JP2000342960A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 脱燐剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11161567A JP2000342960A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 脱燐剤及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000342960A true JP2000342960A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15737577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11161567A Pending JP2000342960A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 脱燐剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000342960A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002059001A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-26 | Okutama Kogyo Co Ltd | アニオン吸着剤 |
| CN100438969C (zh) * | 2006-12-21 | 2008-12-03 | 北京工业大学 | 复合铁铝除磷吸附剂的制备方法及其应用 |
| JP2015142516A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 国立大学法人 岡山大学 | 放射性セシウムの植物移行抑制剤及びその製造方法、並びに植物の生長方法 |
| KR20190034893A (ko) * | 2017-09-25 | 2019-04-03 | 주식회사 이앤켐솔루션 | 산성광산배수 슬러지를 이용한 인 제거용 무기 흡착제의 제조방법 |
| CN109775797A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-05-21 | 滁州职业技术学院 | 一种防止板结的树脂吸附废水处理装置 |
| CN114364639A (zh) * | 2019-06-20 | 2022-04-15 | 株式会社杉田制线 | 具有铁作为主组分的水净化材料及其制造方法 |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP11161567A patent/JP2000342960A/ja active Pending
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