JP2000341609A - 画像情報変換装置および変換方法 - Google Patents

画像情報変換装置および変換方法

Info

Publication number
JP2000341609A
JP2000341609A JP15004399A JP15004399A JP2000341609A JP 2000341609 A JP2000341609 A JP 2000341609A JP 15004399 A JP15004399 A JP 15004399A JP 15004399 A JP15004399 A JP 15004399A JP 2000341609 A JP2000341609 A JP 2000341609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
output
information conversion
unit
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15004399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4120095B2 (ja
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Yasushi Noide
泰史 野出
Takayoshi Fujiwara
孝芳 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15004399A priority Critical patent/JP4120095B2/ja
Publication of JP2000341609A publication Critical patent/JP2000341609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4120095B2 publication Critical patent/JP4120095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力画像から折り返し歪みを除去する。 【解決手段】 動きベクトル検出部11は、入力画像と
蓄積メモリ16の出力とに基づいて動きベクトルを検出
する。予測係数メモリ12は、予め決定された予測係数
データを記憶しており、動きベクトル検出部11の出力
に適応する予測係数データを出力する。予測演算部15
は、予測係数メモリ12の出力を使用して、領域切り出
し部13、14から供給されるデータに基づく予測演算
を行う。蓄積メモリ16は、予測演算部15の出力を保
存し、ビデオカメラの通常の出力画像に対して例えば垂
直方向に4倍の画素密度の画像情報が蓄積される毎に出
力する。画サイズ変換部17は、出力画像内に折り返し
が生じないように、予測演算部15の出力信号サイズを
出力画像の信号サイズに変換する処理、および帯域フィ
ルタ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力画像内の折
り返し歪みを軽減する画像情報変換装置および変換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機において受信された
画像や、VTR(Video Tape Recorder) 、ビデオCD
(Compact Disk) プレイヤー、DVD(Digital Versati
le Disk)プレイヤー等で再生された画像等は、左から右
に走査が繰り返されることによって、例えばCRT(Cat
hod-Ray Tube) 等の表示部に表示される。
【0003】すなわち、画像に対応するビームがCRT
の蛍光面に照射されることによって蛍光面の各点が発光
し、蛍光面の全体によって画像が表示される。従って、
表示画像は、画素、すなわち蛍光面上の各点の集合とい
うことができる。このため、表示画像は、アナログ信号
としての原画像を、画素の位置でサンプリングすること
によって得られるディジタル信号と考えることができ
る。
【0004】従って、表示画像においても、サンプリン
グの定理が満たされない場合には折り返し歪みが生じ
る。ここで、サンプリングの定理とは、アナログ信号を
サンプリングすることによって得られるディジタル信号
から元のアナログ信号を再生するに際しては、アナログ
信号の最高周波数の2倍以上の周波数でサンプリングを
行う必要がある、という定理である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、左か
ら右への走査の繰り返しによって形成される画像におい
ては、走査線の方向、すなわち水平方向にはサンプリン
グの定理を満たすようにプリフィルタがかけられること
が多い。しかし、走査線と直行する方向、すなわち垂直
方向には、従来、プリフィルタをかける等の処理が施さ
れておらず、表示画像に垂直方向の折り返し歪みが生じ
るという問題があった。
【0006】かかる問題について図15を参照して説明
する。図15は、時間方向に連続する2個のフレーム、
すなわち第Nフレーム、第N+1フレームにおけるレベ
ル変動の一例を示す。第Nフレーム、および第N+1フ
レームの各々については、水平方向がレベルを示し、垂
直方向が画像内の垂直方向を示す。また、画素位置(垂
直方向に走査線の間隔毎に並んでいる)を丸で示す。原
画像における垂直方向のレベル変動(実線の曲線で示
す)が垂直方向の画素間隔よりも小さい範囲で変動す
る、すなわち、1ライン(水平走査期間)に対応する周
波数の1/2よりも高い周波数の信号成分を有する場
合、サンプリングの定理を満たさないので折り返し歪み
が生じる。
【0007】例えば第Nフレームでは、実線の曲線で示
した元の画像信号が折り返し歪みによって点線で示され
るような信号となる。このような折り返し歪みは、例え
ばY/C分離やノイズ除去、画質改善のための信号処理
等に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0008】また、折り返し歪みによって例えば第Nフ
レームで実線で示したような画像信号が点線で示したよ
うな画像信号となっても、視覚的には、解像度が低下す
るだけであり、視聴者にさほど大きな違和感を感じさせ
ることはない。但し、例えば葉の生い茂った木が風に吹
かれている風景等についての原画像は、第Nフレーム、
第N+1フレームにそれぞれ実線で示すような画像とな
る。このように、折り返し歪みが生じている信号が変化
すると、表示画像に、いわゆる画面のざわざわ感が感じ
られ、これは視聴者に大きな違和感を感じさせる。
【0009】一方、ある1フレームに注目した場合に、
折り返し歪みを有する画像は、例えば第Nフレームの点
線で示すように垂直方向の折り返しを含む。このため、
1フレームの画像信号のみから高周波成分を含む元の信
号を再生することはサンプリングの定理から困難であ
る。また、既に垂直方向の折り返しを有する画像に、垂
直方向のプリフィルタをかけて折り返しを除去すること
も困難である。
【0010】従って、この発明の目的は、折り返し歪み
の影響を除去することが可能な画像情報変換装置および
変換方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の画像から第2の画像を生成する画像情報変換装置にお
いて、第1の画像の現画像に対して時間方向に異なる画
像を記憶する記憶手段と、現画像と、現画像に対して時
間的に異なる画像とを合成して第2の画像を生成する合
成手段と、第1の画像と第2の画像との相対的な動き
を、第2の画像を構成する画素と同等若しくはより細か
い単位で検出する動き検出手段とを有することを特徴と
する画像情報変換装置である。
【0012】請求項7の発明は、第1の画像から第2の
画像を生成する画像情報変換装置において、第1の画像
の現画像に対して時間方向に異なる画像を記憶する記憶
手段と、現画像と、現画像に対して時間的に異なる画像
とを合成して、第2の画像以上の画素数を有する第3の
画像を生成する合成手段と、第3の画像と、入力する第
1の画像との相対的な動きを、第1の画像を構成する画
素より細かい単位で検出する動き検出手段と、第3の画
像を第2の画像に変換する画像変換手段とを有すること
を特徴とする画像情報変換装置である。
【0013】請求項13の発明は、第1の画像から第2
の画像を生成する画像情報変換方法において、第1の画
像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記憶する記
憶ステップと、現画像と、現画像に対して時間的に異な
る画像とを合成して第2の画像を生成する合成ステップ
と、第1の画像と第2の画像との相対的な動きを、第2
の画像を構成する画素と同等若しくはより細かい単位で
検出する動き検出ステップとを有することを特徴とする
画像情報変換方法である。
【0014】請求項14の発明は、第1の画像から第2
の画像を生成する画像情報変換方法において、第1の画
像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記憶する記
憶方法と、現画像と、現画像に対して時間的に異なる画
像とを合成して、第2の画像以上の画素数を有する第3
の画像を生成する合成方法と、第3の画像と、入力する
第1の画像との相対的な動きを、第1の画像を構成する
画素より細かい単位で検出する動き検出方法と、第3の
画像を第2の画像に変換する画像変換方法とを有するこ
とを特徴とする画像情報変換方法である。
【0015】以上のような発明によれば、第1の画像と
第1の画像を複数フレーム分蓄積してなる第2の画像と
の間の相対的な動きに応じてなされるクラス分類の結果
に基づいてなされる演算処理によって、後続する第2の
画像を生成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明をテレビジョン受像機に
適用した、この発明の一実施形態について以下に説明す
る。この発明の一実施形態の構成の一例を図1に示す。
チューナー1は、図示しないアンテナによって受信され
た受信信号から、所定のチャンネルのテレビジョン放送
信号を検波、復調する。チューナー1の出力の内、画像
信号がLPF(Low Pass Filter)2に供給される。な
お、音声信号の処理に係る構成については、この発明と
直接的な関係を有しないため、図示および説明を省略す
る。LPF2は、供給される信号をサンプリングの定理
を満たすようフィルタリング処理するプリフィルタであ
る。LPF2の出力は、A/D変換部3に供給される。
A/D変換部3は、LPF2の出力に対してサンプリン
グ処理を行うことによってディジタル画像信号を生成
し、生成したディジタル画像信号を歪み補正部4に供給
する。
【0017】歪み補正部4は、A/D変換部3の出力に
対して、折り返し歪みを除去若しくは低減する処理を施
す。歪み補正部4の出力は、D/A変換部5に供給され
る。D/A変換部5は、歪み補正部4の出力をD/A変
換することによってアナログ画像信号に変換する。D/
A変換部5の出力がCRT6に出力される。CRT6
は、D/A変換部5の出力に対応した画像を表示する。
また、図示せずも、チューナー1とLPF2の間、また
は歪み補正部4とD/A変換部5との間等に、Y/C分
離等の画像処理を行う構成が設けられている。
【0018】なお、Y/C分離前のコンポジット信号を
供給される位置にA/D変換部3が設けられる場合に
は、A/D変換部3は、例えばサブキャリアの周波数で
サンプリングを行うように構成される。また、Y/C分
離後のコンポーネント信号を供給される位置にA/D変
換部3が設けられる場合には、A/D変換部3は、例え
ば13.5MHz等の周波数でサンプリングを行うよう
に構成される。
【0019】歪み補正部4による処理について説明す
る。歪み補正部4は、垂直方向の折り返し歪みを含む画
像から、高周波成分を含む元の画像を再生する。歪み補
正部4は、さらに、再生した元の画像に垂直方向のプリ
フィルタをかけることにより、垂直方向の高周波成分を
カットして、画像に含まれていた折り返し歪みを除去す
る処理を行う。このフィルタ処理の結果として、折り返
し歪みが除去された画像を最終的に得ることができる。
【0020】高周波成分を含む元の画像を再生する処理
について、図2を参照して詳細に説明する。時間方向に
連続する5個のフレーム、すなわち第Nフレーム,第N
+1フレーム,第N+2フレーム,第N+3フレーム,
第N+4フレームをそれぞれ、図2A,図2B,図2
C,図2D,図2Eに示す。図2A〜図2Eの各々にお
いて、垂直方向が画像における垂直方向を示し、水平方
向に画像信号レベルをとる。また、各フレームにおける
水平線は走査線を示す。さらに、原画像の一例を、各フ
レームにおける実線の折れ線で示した。かかる原画像の
一例は、各フレームにおいて垂直方向のレベル変化の周
波数が水平走査期間に対する周波数の1/2よりも高い
周波数で変化し、その位相が時間と共に垂直方向にずれ
ていく三角波となる場合を示すものである。
【0021】ここで、第Nフレームに注目すると、原画
像を走査線上でサンプリングすることによって得られる
サンプル値(丸で示す)を結ぶことにより、点線で示す
ような歪み画像が得られる。この歪み画像は原画像とは
全く異なっている。次に、第N+1フレームに注目した
場合にも、原画像を走査線上でサンプリングすることに
よって得られるサンプル値を結べば、原画像とは全く異
なる歪み画像が得られる。但し、歪み画像の位相が時間
と共に垂直方向にずれていくので、第N+1フレームの
サンプリング位置は第Nフレームのサンプリング位置と
は異なる。
【0022】そこで、第Nフレームにおけるサンプル値
のサンプリング点を、歪み画像の位相の変化に対応する
位置に移動し、移動後のサンプリング点におけるサンプ
ル値と、第N+1フレームにおける走査線上のサンプル
値とを結ぶことにより、図2Bで点線で示すような、図
2Aの点線で示した歪み画像に比べて、より元の画像に
近い波形を得ることができる。さらに、第N+1フレー
ムにおけるサンプル値のサンプリング点を、歪み画像の
位相の変化に対応する位置に移動し、移動後のサンプリ
ング点におけるサンプル値と、第N+2フレームにおけ
る走査線上のサンプル値とを結ぶことにより、図2Cで
点線で示すような、図2A,図2Bの点線で示した歪み
画像に比べて、より元の画像に近い波形が得られる。
【0023】以下、同様にして、過去のフレームのサン
プリング点を歪み画像の動きに対応した位置に移動し
て、移動後のサンプリング点における過去のフレームの
サンプル値と、現フレームにおける走査線上のサンプリ
ング点でのサンプル値とを結ぶことによって、図2C,
図2D,図2Eに示すように、元の画像により近い画像
を、時間経過と共に順次得ることができる。このような
手順を充分なフレーム数に渡って行うことにより、元の
画像を充分な精度で再生することができる。
【0024】すなわち、歪み画像の動きに対応する位置
に画素を想定してサンプリング処理を行うことによっ
て、垂直方向の画素数を増加させることができる。これ
によってサンプリングの定理が満たされるので、元の画
像を再生できることになる。図3に、この様子を概念的
に示す。図3Aには、通常の処理における、N,N+
1,N+2,N+3の各フレームにおける垂直方向のサ
ンプリング位置をそれぞれ、実線、細い点線、中太の点
線、太い点線によって示した。また、図3Bには、上述
したような処理を行う場合の各フレームにおける垂直方
向のサンプリング位置を示した。垂直方向でサンプリン
グされる画素数が時間経過と共に増加することがわか
る。これにより、折り返し歪みの無い、若しくは削減さ
れた画像が生成される。
【0025】次に、動きベクトルに基づくクラス分類適
応処理を行って予測演算を行う、歪み補正部4について
より詳細に説明する。理解を容易とするためにクラス分
類適応処理についてまず説明する。クラス分類適応処理
を用いた予測演算に係る一般的な構成の一例を図4に示
す。入力画像が領域切り出し部101、102に供給さ
れる。領域切り出し部101は、入力画像から所定の画
像領域(クラスタップと称される)を抽出し、クラスタ
ップのデータをADRC(Adoptive Dynamic Range Codi
ng) 部103に供給する。ADRC部103は、供給さ
れるデータにADRC処理を施すことにより、再量子化
コードを生成する。
【0026】ADRC処理について以下に説明する。A
DRCは、本来、VTR(Video Tape Recorder) 用の高
能率符号化のために開発された適応的再量子化法である
が、信号レベルの局所的なパターンを短い語調で効率的
に表現できるという特徴を有する。このため、クラス分
類のコードを発生するための、画像信号の時空間内での
パターンの検出に使用することができる。ADRC部1
03では、以下の式(1)により、クラスタップとして
切り出される領域内の最大値MAXと最小値MINとの
間を指定されたビット数で均等に分割して再量子化す
る。
【0027】 DR=MAX−MIN+1 Q=〔(L−MIN+0.5)×2n /DR〕 (1) ここで、DRは領域内のダイナミックレンジである。ま
た、nはビット割り当て数であり、例えばn=2とする
ことができる。また、Lは領域内画素のデータレベルで
あり、Qが再量子化コードである。但し、大かっこ
(〔‥‥〕)は切り捨て処理を意味する。
【0028】これにより、1画素当たり例えば8ビット
からなるクラスタップの画素データが例えば2ビットの
再量子化コード値に変換される。このようにして生成さ
れる再量子化コード値により、クラスタップのデータに
おけるレベル分布のパターンがより少ない情報量によっ
て表現される。例えば7画素からなるクラスタップのタ
ップ構造を用いる場合、上述したような処理により、各
画素に対応する7個の再量子化コードq1 〜q7 が生成
される。かかる出力に基づいてクラスコード発生回路4
が発生するクラスコードclass は、次の式(2)のよう
なものである。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、nはクラスタップとして切り出さ
れる画素の数である。また、pの値としては、例えばp
=2とすることができる。
【0031】クラスコードclass は、時空間内での画像
データのレベル分布のパターンを分類してなるクラスを
表現している。クラスコードclass は、予測係数メモリ
104に供給される。予測係数メモリ104は、後述す
るようにして予め決定されたクラス毎の予測係数を記憶
しており、供給される再量子化コードによって表現され
るクラスの予測係数を出力する。一方、領域切り出し部
102は、入力画像から所定の画像領域(予測タップと
称される)を抽出し、予測タップのデータを予測演算部
105に供給する。予測演算部105は、領域切り出し
部102の出力と、予測係数メモリ104から供給され
る予測係数とに基づいて以下の式(1)のような演算を
行うことにより、出力画像yを生成する。
【0032】 y=w1 ×x1 +w2 ×x2 +‥‥+wn ×xn (3) ここで、x1 ,‥‥,xn が各予測タップの画素データ
であり、w1 ,‥‥,wn が各予測係数である。
【0033】次に、予測係数の決定に係る一般的な処理
について図5を参照して説明する。出力画像と同一の画
像信号形式を有するHD(High Definition) 画像がHD
−SD変換部201に供給される。HD−SD変換部2
01は、間引き処理等を行うことにより、HD画像を入
力画像と同一の画像信号形式を有するSD(StandardDef
inition) 画像に変換する。このSD画像が領域切り出
し部202、203に供給される。領域切り出し部20
2は、図4中の領域切り出し部101と同様に、SD画
像からクラスタップを切り出し、クラスタップのデータ
をADRC部204に供給する。
【0034】ADRC部204は、図4中のADRC部
103と同様なADRC処理を行い、供給されるデータ
に基づく再量子化コードを生成する。再量子化コード
は、クラスコード生成部205に供給される。クラスコ
ード生成部205は、供給される再量子化コードに対応
するクラスを示すクラスコードを生成し、クラスコード
を正規方程式加算部206に供給する。一方、領域切り
出し部203は、図4中の領域切り出し部102と同様
に、供給されるSD画像から予測タップを切り出し、切
り出した予測タップのデータを正規方程式加算部206
に供給する。
【0035】正規方程式加算部206は、領域切り出し
部203から供給されるデータを、クラスコード生成部
205から供給される。クラスコードに対応させて加算
し、加算したデータを予測係数決定部207に供給す
る。予測係数決定部207は、供給されるデータに基づ
いて予測係数を決定する。
【0036】予測係数を決定するための演算について説
明する。図5に示したような構成に対し、HD画像とし
て複数種類の画像データが供給される。これらの画像デ
ータの種類数をmと表記する場合、式(3)から、以下
の式(4)が設定される。
【0037】 yk =w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn (4) (k=1,2,‥‥,m) m>nの場合には、w1 ,‥‥,wn は一意に決まらな
いので、誤差ベクトルeの要素ek を以下の式(5)で
定義して、式(6)によって定義される誤差ベクトルe
の2乗を最小とするように予測係数を定めるようにす
る。すなわち、いわゆる最小2乗法によって予測係数を
一意に定める。
【0038】 ek =yk −{w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn} (5) (k=1,2,‥‥m)
【0039】
【数2】
【0040】式(6)のe2 を最小とする予測係数を求
めるための実際的な計算方法としては、e2 を予測係数
i (i=1,2‥‥)で偏微分し(式(7))、iの各値に
ついて偏微分値が0となるように各予測係数wi を決定
すれば良い。
【0041】
【数3】
【0042】式(7)から各予測係数wi を決定する具
体的な手順について説明する。式(8)、(9)のよう
にXji,Yi を定義すると、式(7)は、式(10)の
行列式の形に書くことができる。
【0043】
【数4】
【0044】
【数5】
【0045】
【数6】
【0046】式(10)が一般に正規方程式と呼ばれる
ものである。正規方程式加算部205は、供給されるデ
ータに基づいて式(8)、(9)に示すような演算を行
うことにより、Xji,Yi (i=1,2,‥‥,n)を
それぞれ計算する。予測係数決定部207は、掃き出し
法等の一般的な行列解法に従って正規方程式(10)を
解くことにより、予測係数wi (i=1,2,‥‥,
n)を算出する。
【0047】上述したようなクラス分類適応処理は、入
力画像から切り出した画像領域のデータに基づいてクラ
ス分類を行うものであるが、入力画像における動きベク
トルを検出し、検出した動きベクトルに基づいてクラス
分類適応処理を行うことも同様な演算処理によって実現
することができる。この発明の一実施形態は、動きベク
トルに基づいてクラス分類適応処理を行う。歪み補正部
4の構成の一例を図6に示す。以下の説明は、ビデオカ
メラをパンやチルトすることによって風景を撮影する等
の操作によって得られる、全画面が同一の動きをする歪
み画像が入力される場合を前提として行う。また、かか
る一例においては、ビデオカメラの通常の出力画像に対
して垂直方向に4倍の情報密度(画素密度)の画像情報
を蓄積し、また、垂直方向に2倍の情報密度の画像情報
を出力するものとする。図1中のA/D変換器3の出力
である、折り返し歪みを含む入力画像が動きベクトル検
出部11と、領域切り出し部13とに供給される。
【0048】後述するような蓄積メモリ16から出力さ
れる画像信号が動きベクトル検出部11と、領域切り出
し部14とに供給される。動きベクトル検出部11は、
入力画像と蓄積メモリ16から供給される蓄積画像とに
基づいて動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル
を予測係数メモリ12に供給する。ここで、入力画像と
蓄積画像とは情報密度が異なるため、単純にマッチング
を行うことはできない。このような場合に、例えば本願
出願人の先の提案(特願平11−034814号参照)
に係る動きベクトル検出処理等を行うことにより、蓄積
画像の密度と同等若しくはより細かい精度で動きベクト
ルを検出することができる。
【0049】この方法の概要について、図7Aに示すよ
うな、1枚の画像(基準画像)Psと、この画像Psに
対して垂直方向に4倍の密度の画像Phとの間で動きベ
クトルを検出しようとする場合を例として説明する。図
7Aにおいて、実線のラインは画素が実際に存在してい
るラインを示し、破線のラインは実際には画素が存在し
ないラインを示す。画像Phは、ライン位置が基準画素
Psと一致する画像と、ライン位置を1ラインずつずら
した3枚の画像との、計4枚の1倍密画像Ph1、Ph
2、Ph3、Ph4として扱うことができる。
【0050】最初に、図7Bに示すように、同一の大き
さで同一の形の基準ブロックBsおよび参照ブロックB
h1(図7Bでは、5×5のブロックが示されている)
を画像PsおよびPh1〜Ph4の間の1枚の画像例え
ばPh1の空間的に対応する位置に設定する。そして、
図8に示すように、基準ブロックBsと同一の位置に存
在する画素の画素値どうしの差分の絶対値を求め、この
絶対値を1ブロックに渡って集計し、絶対値和を計算す
る。次に、図8において点線で示すように、参照ブロッ
クBh1を1倍速密画像の画素単位で種々の位置に移動
し、移動後の位置で絶対値和をそれぞれ計算する。計算
した絶対値和を絶対値和のテーブルに格納する。
【0051】移動範囲は、探索範囲として規定される。
例えば、水平方向に1画素ずつずれた5個の参照ブロッ
クと、垂直方向に1画素ずつずれた3個の参照ブロック
との合計5×3個の参照ブロックに関して絶対値和が計
算される。このような場合には、図9Aに示すように、
5×3個の絶対値和テーブルT1が得られる。5×3の
範囲の中央位置が原点Oである。原点Oは、基準ブロッ
クBsおよび参照ブロックBh1の空間的な中心と一致
する。最終的な絶対値和テービルT0の中で、最小値を
与える参照ブロックの位置が原点にある時は、動きベク
トルが0である。
【0052】次に、参照ブロックBh1と同様の大きさ
で同一の形の参照ブロックBh2を、画像Bh2の空間
的に同一の位置に設定する。参照ブロックBh1の場合
と同様に、基準ブロックBsと参照ブロックBh2の間
の差分の絶対値和を計算し、絶対値和のテーブルT2を
得る。このテーブルT2は、空間的には、テーブルT1
より4倍密画像の1ライン下側の位置のものである。さ
らに、参照ブロックBh3およびBh4についても、参
照ブロックBh1,Bh2と同様に基準ブロックBsと
の差分の絶対値和を計算し、絶対値和のテーブルT3お
よびT4を得る。
【0053】そして、図9Bに示すように、4個のテー
ブルを4倍密画像から4枚の1倍密画像を得る場合と逆
の関係でもって合成し、最終的な絶対値和のテーブルT
0を作成する。テーブルT0は、5×4×3の絶対値の
分布を示すものである。このテーブルT0の中で、最小
値を検出する。原点Oから最小値を与える参照ブロック
の位置へのベクトルが動きベクトルとして検出される。
以上のようにして、動きベクトル検出を4倍密度の画像
の精度で行うことができる。
【0054】図6に戻り、予測係数メモリ12は、動き
ベクトル検出部11から供給される動きベクトルに適応
する予測係数データを予測演算部15に供給する。ここ
で、予測係数メモリ12は、動きベクトルに基づいて分
類されるクラスに対応して予め決定された予測係数デー
タを記憶している。領域切り出し部13、14は、それ
ぞれ、入力画像、蓄積画像から所定の画像領域を切り出
し、切り出した画像領域のデータを予測演算部15に供
給する。予測演算部15は、予測係数メモリ12から供
給される係数データを使用して、領域切り出し部13、
14から供給されるデータに基づく予測演算を行う。予
測演算の結果が蓄積メモリ16と画サイズ変換部17に
供給される。
【0055】ここで、クラスの分類は、動きベクトル検
出部11による動きベクトルの検出精度に応じて行えば
良く、従って、動きベクトルの検出精度を蓄積メモリ1
6の出力における画素精度と同等とする場合には、蓄積
メモリ16の出力における画素精度に対応するクラスを
予め決定し、決定したクラスを予測係数メモリ12に記
憶させておけば良い。但し、動きベクトルの検出精度を
蓄積メモリ16の出力における画素精度以上とし、その
ような動きベクトルの検出精度に対応するクラスに対応
する予測係数を予め決定して予測係数メモリ12に記憶
させておくようにすれば、より高精度な予測演算を行う
ことができる。
【0056】蓄積メモリ16は、予測演算部15の出力
を過去の出力画像として保存する。そして、ビデオカメ
ラの通常の出力画像に対して垂直方向に4倍の情報密度
(画素密度)の画像情報が蓄積される毎に、蓄積された
画像情報を動きベクトル11、領域切り出し部14に出
力する。画サイズ変換部17は、予測演算部15の出力
信号サイズから出力画像の信号サイズへの変換を行う場
合に、出力画像内に折り返しが生じないように、帯域フ
ィルタ処理および画サイズ変換処理を行うことにより、
出力画像を生成する。
【0057】次に、予測係数データを生成する処理につ
いて、図10を参照して説明する。蓄積メモリ16の出
力である画像の解像度と同等の解像度を有する、HD画
像がディレイ部21に供給される。ディレイ部21は、
供給されるHD画像を1シーケンス分ディレイさせる。
ディレイ部21の出力は、HD−SD変換部22に供給
される。HD−SD変換部22は、供給されるHD画像
をフィルタ処理することにより、入力画像と同一の画素
位置、画素サイズを有するSD画像を生成する。SD画
像は、動きベクトル検出部23と領域切り出し部24と
に供給される。動きベクトル検出部23は、図6中の動
きベクトル検出部11と同様の動作を行うことにより、
HD画像の画素レベルと同等若しくはそれ以下の精度で
HD画像の動きベクトルを検出する。動きベクトルはク
ラスコード生成部26に供給される。
【0058】クラスコード生成部26は、動きベクトル
に基づいて分類されるクラスを表現するクラスコードを
生成し、生成したクラスコードを正規方程式加算部27
に供給する。一方、領域切り出し部24は、供給される
SD画像から予測演算において用いられる所定の画像領
域を切り出し、切り出した画像領域のデータを切り出
し、切り出した画像データを正規方程式加算部27に供
給する。また、領域切り出し部25は、供給されるHD
画像から予測演算において用いられる画像データを切り
出し、切り出した画像データを正規方程式加算部27に
供給する。
【0059】正規方程式加算部27は、クラスコード生
成部26から供給されるクラスコードに応じて、領域切
り出し24、25から供給される画像データを加算し、
加算したデータを予測係数決定部28に供給する。予測
係数決定部28は、供給されるデータに基づいて正規方
程式を解く演算を行うことにより、予測係数を決定す
る。
【0060】画サイズ変換部17による処理について説
明する。入力画像、蓄積画像および出力画像における画
素位置の関係の一例を図11に示す。図11において、
入力画像内の画素を斜線を付した丸で示し、蓄積画像内
の画素を黒丸で示す。また、出力画像内の画素を白丸で
示す。この一例では、入力画像サイズに対して、蓄積画
像サイズが8倍とされ、出力画像サイズが蓄積画像サイ
ズの1/2とされている。この一例は、蓄積画像サイズ
が出力画像サイズの2倍であり、画サイズ変換部17に
おいて蓄積画像を出力画像に変換するための処理が行わ
れるが、蓄積画像サイズを出力画像サイズと同一とし、
蓄積画像について画サイズ変換処理を行わないように構
成しても良い。
【0061】上述したこの発明の一実施形態は、動きベ
クトルを検出し、検出した動きベクトルに基づいて分類
されるクラスに対応する予測係数を用いて予測演算を行
うものである。これに対して、入力画像にADRC等の
処理を施すことによって得られる再量子化コードを動き
ベクトルと共に用いることによってクラス分類を行うよ
うにした、この発明の他の実施形態も可能である。
【0062】この発明の他の実施形態について以下に説
明する。この発明の他の実施形態の全体的な構成は、図
1を参照して上述したこの発明の一実施形態と同様であ
る。この発明の他の実施形態における歪み補正部4の構
成の一例を図12に示す。入力画像は、領域切り出し部
31、動きベクトル検出部34および領域切り出し部3
7に供給される。領域切り出し部31は、入力画像から
所定の画像領域を切り出し、切り出した画像領域のデー
タをADRC部32に供給する。ADRC部32は、供
給されるデータにADRC処理を施して再量子化コード
を生成し、生成した再量子化コードを予測係数メモリ3
3に供給する。
【0063】一方、動きベクトル検出部34は、入力画
像と蓄積メモリ39の出力とに基づいて動きベクトルを
検出し、検出した動きベクトルを予測係数メモリ33に
供給する。また、領域切り出し部36、37は、それぞ
れ、入力画像、蓄積メモリ39から供給される画像信号
から所定の画像領域を切り出し、切り出した画像領域の
データを予測演算部35に供給する。また、予測係数メ
モリ33は、ADRC部32から供給される再量子化コ
ードと動きベクトル検出部34から供給される動きベク
トルとに適応する予測係数データを予測演算部35に供
給する。
【0064】ここで、予測係数メモリ33は、再量子化
コードと動きベクトルとに基づいて分類されるクラスに
対応して、後述するようにして予め決定された予測係数
データを記憶している。予測演算部35は、予測係数メ
モリ33から供給される係数データを使用して、領域切
り出し部36、37から供給される画像領域のデータに
基づく予測演算を行う。予測演算の結果が蓄積メモリ3
9と画サイズ変換部38に供給される。
【0065】蓄積メモリ39は、予測演算部35の出力
を過去の出力画像として保存する。そして、ビデオカメ
ラの通常の出力画像に対して垂直方向に例えば4倍の情
報密度(画素密度)の画像情報が蓄積される毎に、蓄積
された画像情報を領域切り出し部31と、動きベクトル
34とに出力する。画サイズ変換部38は、予測演算部
35の出力信号サイズから出力画像の信号サイズにした
場合に折り返しが生じないように、帯域フィルタ処理お
よび画サイズ変換処理を行うことにより、出力画像を生
成する。
【0066】次に、予測係数データを生成する処理につ
いて、図13を参照して説明する。図12中の蓄積メモ
リ39の出力である蓄積画像と同等の解像度を有するH
D画像がディレイ部41に供給される。ディレイ部41
は、供給されるHD画像を1シーケンス分ディレイさせ
る。ディレイ部41の出力は、HD−SD変換部42に
供給される。HD−SD変換部42は、供給されるHD
画像をフィルタ処理することにより、入力画像と同一の
画素位置、画素サイズを有するSD画像を生成する。S
D画像は、領域切り出し部43,動きベクトル検出部4
4および領域切り出し部45に供給される。
【0067】領域切り出し部43は、供給されるSD画
像から所定の領域を切り出し、切り出した領域のデータ
をADRC部50に供給する。ADRC部50は、供給
するデータに基づいて図12中のADRC部32と同様
なADRC処理を行い、再量子化コードを生成する。生
成される再量子化コードは,クラスコード生成部47に
供給される。また、動きベクトル検出部44は、供給さ
れるSD画像から,図12中の動きベクトル検出部34
と同様の動作を行うことにより、HD画像の画素レベル
と同等若しくはそれ以下の精度で動きベクトルを検出す
る。動きベクトルはクラスコード生成部47に供給され
る。クラスコード生成部47は、再量子化コードと動き
ベクトルとに基づいて、分類されるクラスを表現するク
ラスコードを生成し、生成したクラスコードを正規方程
式加算部48に供給する。
【0068】一方、領域切り出し部45は、供給される
SD画像から予測演算において用いられる所定の画像領
域を切り出し、切り出した画像領域のデータを正規方程
式加算部48に供給する。また、領域切り出し部46
は、供給されるHD画像から予測演算において用いられ
る画像データを切り出し、切り出した画像データを正規
方程式加算部48に供給する。正規方程式加算部48
は、クラスコード生成部47から供給されるクラスコー
ドに応じて、領域切り出し45、46から供給される画
像データを加算し、加算したデータを予測係数決定部4
9に供給する。予測係数決定部49は、供給されるデー
タに基づいて正規方程式を解く演算を行うことにより、
予測係数を決定する。
【0069】図11に示した、入力画像、蓄積画像およ
び出力画像における画素位置の関係の一例を前提とし
て、この発明の他の実施形態において予測タップとして
用いられる画素配置の一例を図14に示す。出力画像内
の画素を薄墨を付した丸で示す。また、入力画像内の画
素を斜線を付した丸で示す。また、蓄積画像内の画素を
白丸で示す。さらに、出力画像内の画素の内で、黒丸を
付した画素を予測しようとする場合に予測タップとして
用いられる画素に楕円を付して示した。すなわち、蓄積
画像内の7個の画素と、入力画像内の2個の画素とが予
測タップとして使用される。
【0070】上述したこの発明の一実施形態、およびこ
の発明の他の実施形態においては、テレビジョン受像機
における画像処理にこの発明を適用したものであるが、
この発明は、折り返し歪みを有する画像を取扱うあらゆ
る装置に対して適用することができる。例えば、VT
R、ビデオCDプレイヤー、DVDプレイヤー等で再生
された画像に対して折り返し歪みを除去若しくは低減す
る処理において、この発明を適用することができる。
【0071】また、上述したこの発明の一実施形態等
は、垂直方向の折り返し歪みを除去するものであるが、
水平方向の折り返し歪みについても、同様にして取り除
くことができる。
【0072】また、上述したこの発明の一実施形態等で
は、原画像に対して、蓄積画像が垂直方向に4倍の情報
密度を有するものとしたが、画像の累積解像度は、これ
に限定されるものではない。また、この発明の一実施形
態等では、出力画像が垂直方向に2倍の情報密度、すな
わち累積解像度の1/2の解像度を有するものとした
が、出力画像の情報密度は、累積解像度に対して、例え
ば1/3等、1/2以外の比率としても良い。また、画
素以下の精度での画サイズも可能である。
【0073】また、上述したこの発明の一実施形態等で
は、動きベクトルは画素単位で検出するものとしたが、
例えば背景等の広い画像部分に対応する処理として、1
枚の画像を単位として動きベクトルを検出するようにし
ても良い。また、画像内の所定の画素領域、例えばブロ
ック等を単位として、動きベクトルを検出するようにし
ても良い。
【0074】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態に限定されるものでは無く、この発明の主旨を逸脱し
ない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0075】
【発明の効果】この発明によれば、入力画像と、入力画
像に基づくクラス分類適応処理によって生成される画像
との相対的な動きに対応して、サンプリング位置を順次
ずらしながら、入力画像中の複数個のフレームからのサ
ンプリングデータを積算する処理が行われる。
【0076】これにより、入力画像内の各フレームには
含まれない、元の画像における高周波成分を含む、より
画素数の大きいフレームを有する画像を得ることができ
る。このような画像に帯域フィルタをかける等の処理を
施すことによって、折り返し歪みの無い高密度画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の全体的な構成について
説明するためのブロック図である。
【図2】高周波成分を含む画像を再生する処理について
説明するための略線図である。
【図3】この発明における、入力画像内の画素位置と、
出力画像内の画素位置との関係について説明するための
略線図である。
【図4】一般的なクラス分類適応処理における、予測推
定に係る構成について説明するためのブロック図であ
る。
【図5】一般的なクラス分類適応処理における、学習に
係る構成について説明するためのブロック図である。
【図6】この発明の一実施形態における、予測推定に係
る構成について説明するためのブロック図である。
【図7】この発明の一実施形態における動きベクトル検
出方法について説明するための略線図である。
【図8】この発明の一実施形態における動きベクトル検
出方法について説明するための略線図である。
【図9】この発明の一実施形態における動きベクトル検
出方法について説明するための略線図である。
【図10】この発明の一実施形態における、学習に係る
構成について説明するためのブロック図である。
【図11】この発明の一実施形態における、入力画像、
蓄積画像および出力画像における画素位置の関係の一例
を示す略線図である。
【図12】この発明の他の実施形態における、予測推定
に係る構成について説明するためのブロック図である。
【図13】この発明の他の実施形態における、学習に係
る構成について説明するためのブロック図である。
【図14】この発明の他の実施形態において予測タップ
として用いられる画素配置の一例を示す略線図である。
【図15】従来技術の問題点について説明するためのブ
ロック図である。
【符号の説明】
4・・・歪み補正部、11・・・動きベクトル検出部、
16・・・蓄積メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 孝芳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA17 AA20 5C058 AA01 BA12 BB06 BB11 BB19 BB25 5C059 KK01 KK37 LA06 LB02 MA03 MA05 MA19 MA28 NN14 NN27 NN28 NN29 PP28 SS05 SS11 SS13 TA06 TA09 TB07 TC13 UA12 UA38

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像から第2の画像を生成する画
    像情報変換装置において、 第1の画像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記
    憶する記憶手段と、 上記現画像と、上記現画像に対して時間的に異なる上記
    画像とを合成して上記第2の画像を生成する合成手段
    と、 上記第1の画像と上記第2の画像との相対的な動きを、
    上記第2の画像を構成する画素と同等若しくはより細か
    い単位で検出する動き検出手段とを有することを特徴と
    する画像情報変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力に対応する係数データを用い
    て、上記第1の画像内の画像データと上記第2の画像内
    の画像データとに基づく演算処理を行うことを特徴とす
    る画像情報変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記合成手段は、 予め決定された複数種類の係数データを記憶しており、
    記憶している係数データの内で、上記動き検出手段の出
    力に対応するものを出力する係数メモリを有することを
    特徴とする画像情報変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力と上記第1の画像内の画像デー
    タに係る特徴量とに対応する係数データを用いて、上記
    第1の画像内の画像データと上記第2の画像内の画像デ
    ータとに基づく演算処理を行うことを特徴とする画像情
    報変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記第1の画像から所定の画像データを切り出し、切り
    出した上記所定の画像データに係る特徴量を抽出する特
    徴量抽出手段をさらに有し、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力と、上記特徴量抽出手段の手段
    とに対応する係数データを用いた演算処理を行うことを
    特徴とする画像情報変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項6において、 上記特徴量抽出手段は、 ADRCを行う手段を有することを特徴とする画像情報
    変換装置。
  7. 【請求項7】 第1の画像から第2の画像を生成する画
    像情報変換装置において、 第1の画像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記
    憶する記憶手段と、 上記現画像と、上記現画像に対して時間的に異なる上記
    画像とを合成して、第2の画像以上の画素数を有する第
    3の画像を生成する合成手段と、 上記第3の画像と、入力する第1の画像との相対的な動
    きを、上記第1の画像を構成する画素より細かい単位で
    検出する動き検出手段と、 上記第3の画像を上記第2の画像に変換する画像変換手
    段とを有することを特徴とする画像情報変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力に対応する係数データを用い
    て、上記第1の画像内の画像データと上記第3の画像内
    の画像データとに基づく演算処理を行うことを特徴とす
    る画像情報変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記合成手段は、 予め決定された複数種類の係数データを記憶しており、
    記憶している係数データの内で、上記動き検出手段の出
    力に対応するものを出力する係数メモリを有することを
    特徴とする画像情報変換装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力と上記第1の画像内の画像デー
    タに係る特徴量とに対応する係数データを用いて、上記
    第1の画像内の画像データと上記第3の画像内の画像デ
    ータとに基づく演算処理を行うことを特徴とする画像情
    報変換装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記第1の画像から所定の画像データを切り出し、切り
    出した上記所定の画像データに係る特徴量を抽出する特
    徴量抽出手段をさらに有し、 上記合成手段は、 上記動き検出手段の出力と、上記特徴量抽出手段の出力
    とに対応する係数データを用いた演算処理を行うことを
    特徴とする画像情報変換装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記特徴量抽出手段は、 ADRCを行う手段を有することを特徴とする画像情報
    変換装置。
  13. 【請求項13】 第1の画像から第2の画像を生成する
    画像情報変換方法において、 第1の画像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記
    憶する記憶ステップと、 上記現画像と、上記現画像に対して時間的に異なる上記
    画像とを合成して上記第2の画像を生成する合成ステッ
    プと、 上記第1の画像と上記第2の画像との相対的な動きを、
    上記第2の画像を構成する画素と同等若しくはより細か
    い単位で検出する動き検出ステップとを有することを特
    徴とする画像情報変換方法。
  14. 【請求項14】 第1の画像から第2の画像を生成する
    画像情報変換方法において、 第1の画像の現画像に対して時間方向に異なる画像を記
    憶する記憶方法と、 上記現画像と、上記現画像に対して時間的に異なる上記
    画像とを合成して、第2の画像以上の画素数を有する第
    3の画像を生成する合成方法と、 上記第3の画像と、入力する第1の画像との相対的な動
    きを、上記第1の画像を構成する画素より細かい単位で
    検出する動き検出方法と、 上記第3の画像を上記第2の画像に変換する画像変換方
    法とを有することを特徴とする画像情報変換方法。
JP15004399A 1999-05-28 1999-05-28 画像情報変換装置および変換方法 Expired - Fee Related JP4120095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15004399A JP4120095B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 画像情報変換装置および変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15004399A JP4120095B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 画像情報変換装置および変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000341609A true JP2000341609A (ja) 2000-12-08
JP4120095B2 JP4120095B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=15488266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15004399A Expired - Fee Related JP4120095B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 画像情報変換装置および変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4120095B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4120095B2 (ja) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8169510B2 (en) Data processing device, data processing method, and storage medium
US7245774B2 (en) Image processing apparatus
US5221966A (en) Video signal production from cinefilm originated material
US6904096B2 (en) Video data processing device and video data processing method
KR20010014304A (ko) 블럭노이즈 검출장치 및 블럭노이즈 제거장치
JPH11112871A (ja) 画像抜き出し装置および画像抜き出し方法、画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号装置および画像復号方法、画像記録装置および画像記録方法、画像再生装置および画像再生方法、並びに記録媒体
JPH11275458A (ja) 重複画像検出装置、画像変換装置、重複画像検出方法及び画像変換方法並びに画像記録媒体
JPH0795591A (ja) ディジタル画像信号処理装置
KR100740789B1 (ko) 화상 처리 장치 및 방법, 및 매체
JP3849817B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
KR100786926B1 (ko) 영상 기록 재생 장치 및 방법
JP4120898B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2000341609A (ja) 画像情報変換装置および変換方法
JP3724008B2 (ja) 画像情報変換装置および係数データ作成装置
JP2004015700A (ja) プログレッシブ変換方法、プログレッシブ変換装置、シーケンス検出方法、シーケンス検出装置および映像データ処理装置
JPH1084499A (ja) 適応フィルタ装置
JP2000092455A (ja) 画像情報変換装置および画像情報変換方法
JPH10233996A (ja) 映像信号再生装置および映像信号再生方法
JP4300446B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH04232638A (ja) ビデオテープレコーダ速度制御方法及び装置
KR100505516B1 (ko) 영상신호변환장치및방법
JP4341458B2 (ja) 信号処理装置
JP4250807B2 (ja) フィールド周波数変換装置および変換方法
JP3467998B2 (ja) 映像信号の記録方法と再生方法、及び映像信号記録/再生装置
US6002837A (en) Image reproducing apparatus reproducing coded image signals while concealing data which cannot be decoded

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees