JPH11112871A - 画像抜き出し装置および画像抜き出し方法、画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号装置および画像復号方法、画像記録装置および画像記録方法、画像再生装置および画像再生方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像抜き出し装置および画像抜き出し方法、画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号装置および画像復号方法、画像記録装置および画像記録方法、画像再生装置および画像再生方法、並びに記録媒体

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JPH11112871A
JPH11112871A JP28260397A JP28260397A JPH11112871A JP H11112871 A JPH11112871 A JP H11112871A JP 28260397 A JP28260397 A JP 28260397A JP 28260397 A JP28260397 A JP 28260397A JP H11112871 A JPH11112871 A JP H11112871A
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哲二郎 近藤
Hideo Nakaya
秀雄 中屋
Hiroshi Ichiki
洋 一木
Yasushi Noide
泰史 野出
Kenji Tanaka
健司 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前景を、精度良く抜き出す。 【解決手段】 前景位置近似処理部31において、1シ
ーンを構成する画像それぞれについて、背景との差分が
演算され、その差分値に基づき、前景の候補となる前景
候補画像が求められる。そして、前景検出処理部33に
おいて、1シーンを構成する画像それぞれについての前
景候補画像どうしの差分が演算され、その差分値に基づ
いて、前景が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像抜き出し装置
および画像抜き出し方法、画像符号化装置および画像符
号化方法、画像復号装置および画像復号方法、画像記録
装置および画像記録方法、画像再生装置および画像再生
方法、並びに記録媒体に関する。特に、画像から、前景
を、正確に抜き出すことができるようにする画像抜き出
し装置および画像抜き出し方法、画像符号化装置および
画像符号化方法、画像復号装置および画像復号方法、画
像記録装置および画像記録方法、画像再生装置および画
像再生方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像を圧縮符号化する方法とし
ては、従来より種々のものが提案されているが、そのう
ちの1つにオブジェクト符号化と呼ばれるものがある。
【0003】オブジェクト符号化では、一連の複数画面
の画像の集まりである1シーン(例えば、あるシーンチ
ェンジから、次のシーンチェンジまでの画面)から、そ
の背景と、動き物体の領域である前景とが検出される。
即ち、1シーンがN画面でなるときは、そのN画面で表
示される、1シーン全体の背景(この背景は、例えば、
ビデオカメラをパンニングまたはチルティングして撮影
されたシーンであれば、横長または縦長の画像となる)
と、N画面の中に共通に存在する前景とが検出される。
また、N画面それぞれの中の前景の動きを表す動きベク
トル(以下、適宜、前景動きベクトルという)が検出さ
れ、上述の1つずつの背景および前景とともに、1シー
ンの符号化結果とされる。従って、オブジェクト符号化
によれば、画像のデータ量を大幅に削減することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなオブジェ
クト符号化により得られた符号化データの復号は、背景
の中に、前景を、その前景動きベクトルにしたがった位
置に配置することで行われる。
【0005】従って、前景を、正確に抜き出すことがで
きるかどうかが、復号画像の画質を左右する要因の1つ
となる。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、画像から、前景を正確に抜き出すことが
できるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像抜
き出し装置は、1シーンを構成する画像から、その1シ
ーン全体の背景を検出する背景検出手段と、1シーンを
構成する画像それぞれについて、背景の中の対応する部
分との差分である第1の差分値を演算し、その第1の差
分値に基づき、前景の候補となる前景候補画像を求める
前景候補画像算出手段と、1シーンを構成する画像それ
ぞれについての前景候補画像どうしの差分である第2の
差分値を演算し、その第2の差分値に基づいて、前景を
検出する前景検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項9に記載の画像抜き出し方法は、1
シーンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を
検出し、1シーンを構成する画像それぞれについて、背
景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
基づき、前景の候補となる前景候補画像を求め、1シー
ンを構成する画像それぞれについての前景候補画像どう
しの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出
することを特徴とする。
【0009】請求項10に記載の画像符号化装置は、1
シーンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を
検出する背景検出手段と、1シーンを構成する画像それ
ぞれについて、背景の中の対応する部分との差分を演算
し、その差分値に基づき、画像における動き物体の領域
である前景の候補となる前景候補画像を求める前景候補
画像算出手段と、1シーンを構成する画像それぞれにつ
いての前景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値
に基づいて、前景を検出する前景検出手段と、背景検出
手段により検出された背景と、前景検出手段により検出
された前景とを、1シーンの符号化結果として出力する
出力手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項11に記載の画像符号化方法は、1
シーンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を
検出し、1シーンを構成する画像それぞれについて、背
景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
基づき、画像における動き物体の領域である前景の候補
となる前景候補画像を求め、1シーンを構成する画像そ
れぞれについての前景候補画像どうしの差分を演算し、
その差分値に基づいて、前景を検出し、背景および前景
を、1シーンの符号化結果として出力することを特徴と
する。
【0011】請求項12に記載の画像復号装置は、符号
化データが、1シーンを構成する画像から、その1シー
ン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞ
れについて、背景の中の対応する部分との差分を演算
し、その差分値に基づき、画像における動き物体の領域
である前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーン
を構成する画像それぞれについての前景候補画像どうし
の差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出す
ることにより得られた背景および前景を含むことを特徴
とする。
【0012】請求項13に記載の画像復号方法は、符号
化データが、1シーンを構成する画像から、その1シー
ン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞ
れについて、背景の中の対応する部分との差分を演算
し、その差分値に基づき、画像における動き物体の領域
である前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーン
を構成する画像それぞれについての前景候補画像どうし
の差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出す
ることにより得られた背景および前景を含むことを特徴
とする。
【0013】請求項14に記載の画像記録装置は、1シ
ーンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を検
出する背景検出手段と、1シーンを構成する画像それぞ
れについて、背景の中の対応する部分との差分を演算
し、その差分値に基づき、画像における動き物体の領域
である前景の候補となる前景候補画像を求める前景候補
画像算出手段と、1シーンを構成する画像それぞれにつ
いての前景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値
に基づいて、前景を検出する前景検出手段と、背景検出
手段により検出された背景と、前景検出手段により検出
された前景とを記録する記録手段とを備えることを特徴
とする。
【0014】請求項15に記載の画像記録方法は、1シ
ーンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を検
出し、1シーンを構成する画像それぞれについて、背景
の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に基
づき、画像における動き物体の領域である前景の候補と
なる前景候補画像を求め、1シーンを構成する画像それ
ぞれについての前景候補画像どうしの差分を演算し、そ
の差分値に基づいて、前景を検出し、背景および前景を
記録することを特徴とする。
【0015】請求項16に記載の画像再生装置は、記録
データが、1シーンを構成する画像から、その1シーン
全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれ
について、背景の中の対応する部分との差分を演算し、
その差分値に基づき、画像における動き物体の領域であ
る前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構
成する画像それぞれについての前景候補画像どうしの差
分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出するこ
とにより得られた背景および前景を含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項17に記載の画像再生方法は、記録
データが、1シーンを構成する画像から、その1シーン
全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれ
について、背景の中の対応する部分との差分を演算し、
その差分値に基づき、画像における動き物体の領域であ
る前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構
成する画像それぞれについての前景候補画像どうしの差
分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出するこ
とにより得られた背景および前景を含むことを特徴とす
る。
【0017】請求項18に記載の記録媒体は、符号化デ
ータが、1シーンを構成する画像から、その1シーン全
体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれに
ついて、背景の中の対応する部分との差分を演算し、そ
の差分値に基づき、画像における動き物体の領域である
前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構成
する画像それぞれについての前景候補画像どうしの差分
を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出すること
により得られた背景および前景を含むことを特徴とす
る。
【0018】請求項19に記載の記録媒体は、複数画面
の画像の集まりである1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画
像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分
を演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体
の領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1
シーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像
どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を
検出する処理を、コンピュータに行わせるためのプログ
ラムが記録されていることを特徴とする。
【0019】請求項1に記載の画像抜き出し装置におい
ては、背景検出手段は、1シーンを構成する画像から、
その1シーン全体の背景を検出し、前景候補画像算出手
段は、1シーンを構成する画像それぞれについて、背景
の中の対応する部分との差分である第1の差分値を演算
して、その第1の差分値に基づき、前景の候補となる前
景候補画像を求めるようになされている。前景検出手段
は、1シーンを構成する画像それぞれについての前景候
補画像どうしの差分である第2の差分値を演算し、その
第2の差分値に基づいて、前景を検出するようになされ
ている。
【0020】請求項9に記載の画像抜き出し方法におい
ては、1シーンを構成する画像から、その1シーン全体
の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれにつ
いて、背景の中の対応する部分との差分を演算し、その
差分値に基づき、前景の候補となる前景候補画像を求
め、1シーンを構成する画像それぞれについての前景候
補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、
前景を検出するようになされている。
【0021】請求項10に記載の画像符号化装置におい
ては、背景検出手段は、1シーンを構成する画像から、
その1シーン全体の背景を検出し、前景候補画像算出手
段は、1シーンを構成する画像それぞれについて、背景
の中の対応する部分との差分を演算して、その差分値に
基づき、画像における動き物体の領域である前景の候補
となる前景候補画像を求めるようになされている。前景
検出手段は、1シーンを構成する画像それぞれについて
の前景候補画像どうしの差分を演算して、その差分値に
基づいて、前景を検出し、出力手段は、背景検出手段に
より検出された背景と、前景検出手段により検出された
前景とを、1シーンの符号化結果として出力するように
なされている。
【0022】請求項11に記載の画像符号化方法におい
ては、1シーンを構成する画像から、その1シーン全体
の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれにつ
いて、背景の中の対応する部分との差分を演算し、その
差分値に基づき、画像における動き物体の領域である前
景の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構成す
る画像それぞれについての前景候補画像どうしの差分を
演算し、その差分値に基づいて、前景を検出し、背景お
よび前景を、1シーンの符号化結果として出力するよう
になされている。
【0023】請求項12に記載の画像復号装置において
は、符号化データが、1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画
像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分
を演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体
の領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1
シーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像
どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を
検出することにより得られた背景および前景を含んでい
る。
【0024】請求項13に記載の画像復号方法において
は、符号化データが、1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画
像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分
を演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体
の領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1
シーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像
どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を
検出することにより得られた背景および前景を含んでい
る。
【0025】請求項14に記載の画像記録装置において
は、背景検出手段は、1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出し、前景候補画像算出手段
は、1シーンを構成する画像それぞれについて、背景の
中の対応する部分との差分を演算して、その差分値に基
づき、画像における動き物体の領域である前景の候補と
なる前景候補画像を求めるようになされている。前景検
出手段は、1シーンを構成する画像それぞれについての
前景候補画像どうしの差分を演算して、その差分値に基
づいて、前景を検出し、記録手段は、背景検出手段によ
り検出された背景と、前景検出手段により検出された前
景とを記録するようになされている。
【0026】請求項15に記載の画像記録方法において
は、1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれについ
て、背景の中の対応する部分との差分を演算し、その差
分値に基づき、画像における動き物体の領域である前景
の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構成する
画像それぞれについての前景候補画像どうしの差分を演
算し、その差分値に基づいて、前景を検出し、背景およ
び前景を記録するようになされている。
【0027】請求項16に記載の画像再生装置において
は、記録データが、1シーンを構成する画像から、その
1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像
それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分を
演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体の
領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1シ
ーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像ど
うしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検
出することにより得られた背景および前景を含んでい
る。
【0028】請求項17に記載の画像再生方法において
は、記録データが、1シーンを構成する画像から、その
1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像
それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分を
演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体の
領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1シ
ーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像ど
うしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検
出することにより得られた背景および前景を含んでい
る。
【0029】請求項18に記載の記録媒体には、1シー
ンを構成する画像から、その1シーン全体の背景を検出
し、1シーンを構成する画像それぞれについて、背景の
中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に基づ
き、画像における動き物体の領域である前景の候補とな
る前景候補画像を求め、1シーンを構成する画像それぞ
れについての前景候補画像どうしの差分を演算し、その
差分値に基づいて、前景を検出することにより得られた
背景および前景を含む符号化データが記録されている。
【0030】請求項19に記載の記録媒体には、複数画
面の画像の集まりである1シーンを構成する画像から、
その1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する
画像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差
分を演算し、その差分値に基づき、画像における動き物
体の領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、
1シーンを構成する画像それぞれについての前景候補画
像どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景
を検出する処理を、コンピュータに行わせるためのプロ
グラムが記録されている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするた
めに、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但
し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0032】即ち、請求項1に記載の画像抜き出し装置
は、複数画面の画像の集まりである1シーンから、動き
物体の領域である前景を抜き出す画像抜き出し装置であ
って、1シーンを構成する画像から、その1シーン全体
の背景を検出する背景検出手段(例えば、図2に示す背
景抽出部14など)と、1シーンを構成する画像それぞ
れについて、背景の中の対応する部分との差分である第
1の差分値を演算し、その第1の差分値に基づき、前景
の候補となる前景候補画像を求める前景候補画像算出手
段(例えば、図13に示す前景位置近似処理部31な
ど)と、1シーンを構成する画像それぞれについての前
景候補画像どうしの差分である第2の差分値を演算し、
その第2の差分値に基づいて、前景を検出する前景検出
手段(例えば、図13に示す前景検出処理部33など)
とを備えることを特徴とする。
【0033】請求項2に記載の画像抜き出し装置は、前
景候補画像算出手段が、所定の一直線上にある画像の画
素について、第1の差分値が所定の閾値以上となる画素
の数が所定数以上あるかどうかを判定する画素数判定手
段(例えば、図15に示すプログラムの処理ステップS
24やS29など)と、画素数判定手段の判定結果に基
づいて、所定の一直線上にある画像の画素を、背景を構
成するものとして削除する画素削除手段(例えば、図1
5に示すプログラムの処理ステップS25やS30な
ど)とを有することを特徴とする。
【0034】請求項10に記載の画像符号化装置は、複
数画面の画像の集まりである1シーン単位で符号化を行
う画像符号化装置であって、1シーンを構成する画像か
ら、その1シーン全体の背景を検出する背景検出手段
(例えば、図2に示す背景抽出部14など)と、1シー
ンを構成する画像それぞれについて、背景の中の対応す
る部分との差分を演算し、その差分値に基づき、画像に
おける動き物体の領域である前景の候補となる前景候補
画像を求める前景候補画像算出手段(例えば、図13に
示す前景位置近似処理部31など)と、1シーンを構成
する画像それぞれについての前景候補画像どうしの差分
を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出する前景
検出手段(例えば、図13に示す前景検出処理部33な
ど)と、背景検出手段により検出された背景と、前景検
出手段により検出された前景とを、1シーンの符号化結
果として出力する出力手段(例えば、図2に示す符号化
部16など)とを備えることを特徴とする。
【0035】請求項12に記載の画像復号装置は、複数
画面の画像の集まりである1シーン単位で符号化を行う
ことにより得られた符号化データを復号する画像復号装
置であって、符号化データを、1シーンの画像に復号す
る復号手段(例えば、図1に示すデコーダ5など)を備
え、符号化データが、1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出し、1シーンを構成する画
像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分
を演算し、その差分値に基づき、画像における動き物体
の領域である前景の候補となる前景候補画像を求め、1
シーンを構成する画像それぞれについての前景候補画像
どうしの差分を演算し、その差分値に基づいて、前景を
検出することにより得られた背景および前景を含むこと
を特徴とする。
【0036】請求項14に記載の画像記録装置は、複数
画面の画像の集まりである1シーン単位で記録を行う画
像記録装置であって、1シーンを構成する画像から、そ
の1シーン全体の背景を検出する背景検出手段(例え
ば、図2に示す背景抽出部14など)と、1シーンを構
成する画像それぞれについて、背景の中の対応する部分
との差分を演算し、その差分値に基づき、画像における
動き物体の領域である前景の候補となる前景候補画像を
求める前景候補画像算出手段(例えば、図13に示す前
景位置近似処理部31など)と、1シーンを構成する画
像それぞれについての前景候補画像どうしの差分を演算
し、その差分値に基づいて、前景を検出する前景検出手
段(例えば、図13に示す前景検出処理部33など)
と、背景検出手段により検出された背景と、前景検出手
段により検出された前景とを記録する記録手段(例え
ば、図1に示す記録部2など)とを備えることを特徴と
する。
【0037】請求項16に記載の画像再生装置は、複数
画面の画像の集まりである1シーン単位で記録を行った
記録データを再生する画像再生装置であって、記録デー
タを、1シーンの画像に再生する再生手段(例えば、図
1に示す再生部4およびデコーダ5など)を備え、記録
データが、1シーンを構成する画像から、その1シーン
全体の背景を検出し、1シーンを構成する画像それぞれ
について、背景の中の対応する部分との差分を演算し、
その差分値に基づき、画像における動き物体の領域であ
る前景の候補となる前景候補画像を求め、1シーンを構
成する画像それぞれについての前景候補画像どうしの差
分を演算し、その差分値に基づいて、前景を検出するこ
とにより得られた背景および前景を含むことを特徴とす
る。
【0038】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0039】図1は、本発明を適用した記録再生装置の
一実施の形態の構成例を示している。
【0040】この記録再生装置においては、複数画面の
画像の集まりである1シーンを単位として、オブジェク
ト符号化が行われ、それにより得られる符号化データが
記録媒体3に記録されるようになされている。さらに、
この記録再生装置では、記録媒体3に記録された符号化
データが再生、復号され、その結果得られる復号画像
が、例えば、図示せぬディスプレイなどに供給されて表
示されるようになされている。
【0041】即ち、ハードディスク6には、オブジェク
ト符号化対象のディジタル画像(動画像)が記録されて
いる。なお、ここでは、説明を簡単にするために、例え
ば、ビデオカメラなどで撮影された画像について、シー
ンチェンジの検出が行われ、そのようなシーンチェンジ
ごとに区切られた、一連の複数画面の画像の集まりであ
る1シーン単位で、画像が、ハードディスク6に記録さ
れており、ハードディスク6から記録再生装置に対して
は、画像が、1シーン単位で供給されるものとする。ま
た、ハードディスク6に記憶された画像は、例えば、背
景としてのある風景の中を、動き物体である前景として
のトラックなどが走行しているような、いわば剛体動き
をする背景および1の前景でなるものであるとする。
【0042】記録再生装置に対して、ハードディスク6
から、1シーン分の画像が供給されると、その画像は、
エンコーダ1においてオブジェクト符号化され、その結
果得られる符号化データは、記録部2に供給される。記
録部2では、エンコーダ1からの符号化データが、記録
媒体3に記録される。なお、記録媒体3としては、光磁
気ディスクや、磁気ディスク、相変化ディスク、磁気テ
ープなどの他、インターネットや、衛星回線、地上回
線、公衆網、CATV網などの伝送媒体も含まれる。
【0043】記録媒体3に記録された符号化データは、
再生部4において再生され、デコーダ5に供給される。
デコーダ5では、再生部4からの符号化データが復号さ
れ、その結果得られる復号画像が出力される。
【0044】次に、図2は、図1のエンコーダ1の構成
例を示している。
【0045】ハードディスク6からの1シーン分の画像
データは、フィールド/フレーム変換部11に供給され
るようになされている。フィールド/フレーム変換部1
1では、ハードディスク6からの画像データが、フィー
ルド単位のものからフレーム単位のものに変換され、フ
レームメモリ部12に供給される。即ち、ハードディス
ク6に記憶された画像データは、ここでは、例えば、N
TSC方式などのインターレース方式のテレビジョン信
号になっており、フィールド/フレーム変換部11で
は、そのインターレース方式の信号が、ノンインターレ
ース方式の信号(いわゆるプログレッシブな画像デー
タ)に変換され、フレームメモリ部12に供給される。
なお、ハードディスク6に記憶された画像データが、プ
ログレッシブなものである場合には、フィールド/フレ
ーム変換部11は必要なく、ハードディスク6からの画
像データは、そのままフレームメモリ部12に供給され
る。
【0046】フレームメモリ部12では、ハードディス
ク6から、フィールド/フレーム変換部11を介して供
給される1シーン分のフレーム単位の画像データが記憶
される。フレームメモリ部12に、1シーン分の画像デ
ータが記憶されると、動きベクトル検出部13では、そ
の画像データの動きベクトルが検出される。
【0047】即ち、フレームメモリ部12に記憶された
1シーン分の画像データを、その先頭のフレームから、
第1フレーム、第2フレーム、・・・、第Nフレームと
すると(従って、ここでは、フレームメモリ部12に記
憶された1シーン分の画像データは、第1フレーム乃至
第NフレームのNフレームでなる)、動きベクトル検出
部13は、例えば、第1フレームを基準(いわゆる参照
画像)として、第2乃至第Nフレームそれぞれにおける
動きベクトルを、8×8(横×縦)画素のブロック単位
で検出する。さらに、動きベクトル検出部13では、各
フレームの動きベクトルが、1画素より細かい、例え
ば、1/4画素以下の精度で検出される。
【0048】ここで、画素より細かい単位での動きベク
トルの検出は、例えば、次のようにして行うことができ
る。即ち、例えば、動きベクトルを検出しようとする注
目フレームのブロック(以下、適宜、処理対象ブロック
という)と同一の大きさで同一の形のブロックを、ここ
では、第1フレームの所定の位置に考え、まず最初に、
そのブロック(以下、適宜、参照ブロックという)と処
理対象ブロックとの、対応する位置にある画素の画素値
どうしの差分の絶対値和や2乗和など(以下、適宜、誤
差という)を求める。
【0049】いま、参照ブロックの位置からの、処理対
象ブロックへのベクトルが(x,y)のときに得られる
誤差をE(x,y)と表し、画素単位で動きベクトルを
検出したときに、誤差E(x,y)を最小にする動きベ
クトルとして、(x0,y0)が得られたとする。
【0050】この場合、E(x0−1,y0)<E(x0
+1,y0)が成り立つならば、図3(A)に示すよう
に、E(x0−2,y0),E(x0−1,y0),E(x
0,y0),E(x0+1,y0)の4点をスプライン補間
して得られる曲線を求め、また、E(x0−1,y0)<
E(x0+1,y0)が成り立たないならば、図3(B)
に示すように、E(x0−1,y0),E(x0,y0),
E(x0+1,y0),E(x0+2,y0)の4点をスプ
ライン補間して得られる曲線を求める。
【0051】さらに、その曲線から、誤差E(x,
0)を最小にするx(以下、適宜、xm inという)を求
め、同様にして、誤差E(x0,y)を最小にするy
(以下、適宜、yminという)を求める。そして、その
結果得られるxminおよびyminで表されるベクトル(x
min,ymin)が、画素より細かい単位での動きベクトル
となる。
【0052】動きベクトル検出部13は、フレームメモ
リ部12に記憶された画像の動きベクトルを検出した
後、その動きベクトルを、背景抽出部14および前景抽
出部15に供給するとともに、その動きベクトルに基づ
いて、フレームメモリ部12に記憶された画像における
フィールド間のずれの補正を行う。即ち、ハードディス
ク6に記憶された画像データが、例えば、上述したよう
に、NTSC方式のものである場合には、あるフレーム
を構成する2つのフィールドの間には、約1/60秒に
相当する画像のずれがある。動きベクトル検出部13
は、このずれを、動きベクトルにしたがって補正する。
【0053】動きベクトル検出部13において、フレー
ムメモリ部12に記憶された画像におけるフィールド間
のずれの補正が行われると、背景抽出部14では、フレ
ームメモリ部12に記憶された1シーン分の画像を構成
する各フレームが適宜読み出され、その1シーン全体の
背景が、動きベクトル検出部13からの動きベクトルに
基づいて検出(抽出)される。即ち、フレームメモリ部
12に記憶された1シーン分の画像が、例えば、ある風
景の中を走行するトラックを、ビデオカメラを右から左
にパンニングしながら撮影したものであるとすると、1
シーン分の画像全体の背景は、横長のものになるが、こ
の場合、背景抽出部14では、そのような横長の背景が
検出される。さらに、背景抽出部14では、その横長の
背景における、各フレームの位置に関する位置情報も検
出され、その背景の画像と各フレームの位置情報とが、
背景情報として、前景抽出部15および符号化部16に
供給される。
【0054】前景抽出部15は、動きベクトル検出部1
3から動きベクトルを受信するとともに、背景抽出部1
4から背景情報を受信すると、フレームメモリ部12に
記憶された1シーン分の画像を構成する各フレームを適
宜読み出し、その各フレームの画像、並びに動きベクト
ルおよび背景情報を用いて、前景を検出(抽出)する。
さらに、前景抽出部15は、各フレームにおける前景に
ついての動きベクトル(前景動きベクトル)を検出し、
この前景動きベクトルと前景の画像とを、前景情報とし
て符号化部16に供給する。
【0055】符号化部16は、背景抽出部14からの背
景情報と、前景抽出部15からの前景情報とを、例えば
多重化することにより、符号化データとし、記録部2に
供給する。
【0056】次に、図4は、図2の背景抽出部14の構
成例を示している。
【0057】読み書き制御部21は、フレームメモリ部
12に記憶された画像の読み出しを制御するとともに、
背景メモリ22または位置情報メモリ23それぞれへの
背景または位置情報の書き込みを制御するようになされ
ている。即ち、読み書き制御部21は、フレームメモリ
部12に記憶された画像を、第1フレームから順次読み
出し、各フレームの画像における背景を、動きベクトル
検出部13から供給される動きベクトルに基づいて求
め、背景メモリ22に書き込むようになされている。さ
らに、読み書き制御部21は、背景メモリ22に記憶さ
れた背景における、各フレームの位置に関する位置情報
を検出し、位置情報メモリ23に書き込むようにもなさ
れている。
【0058】背景メモリ22は、読み書き制御部21の
制御にしたがい、各フレームの背景を記憶することによ
り、1シーン全体の背景(以下、適宜、全体背景とい
う)を構成し、また、その全体背景を、マルチプレクサ
(MUX)24に供給するようになされている。位置情
報メモリ23は、読み書き制御部21の制御にしたが
い、全体背景における各フレームの位置情報を記憶し、
また、記憶した位置情報を、マルチプレクサ24に供給
するようになされている。マルチプレクサ24は、背景
メモリ22からの全体背景と、位置情報メモリ23から
の各フレームの位置情報とを多重化し、背景情報とし
て、前景抽出部15および符号化部16に供給するよう
になされている。
【0059】図5は、図4の背景メモリ22の構成例を
示している。
【0060】背景メモリ22は、例えば、水平方向(水
平走査線の方向)にはPH’個の画素(画素値)を、垂
直方向にはPV’個の画素(画素値)を、それぞれ記憶
することができるようになされている。なお、1フレー
ムの画像を構成する水平方向または垂直方向の画素数
を、それぞれPHまたはPVとすると、PH’>>PH,P
V’>>PVとなっており、従って、背景メモリ22は、
水平方向および垂直方向とも、1フレームを構成する画
素数より充分多い画素数でなる画像を記憶することがで
きるようになされている。
【0061】ここで、背景メモリ22のアドレスは、そ
の最も左上の記憶領域を原点(0,0)とし、水平また
は垂直方向をそれぞれxまたはy軸としてシーケンシャ
ルに付されており、従って、左からi+1番目で、上か
らj+1番目の絶対アドレスは、(i,j)となってい
る。
【0062】次に、図6のフローチャートを参照して、
図4の背景抽出部14において行われる背景(全体背
景)を抽出する処理(背景抽出処理)について説明す
る。
【0063】背景抽出部14では、まず最初に、ステッ
プS1において初期化処理が行われる。即ち、読み書き
制御部21は、背景メモリ22および位置情報メモリ2
3の記憶値を、所定の初期値にクリアする。さらに、読
み書き制御部21は、背景メモリ22のアドレスポイン
タを、フレームメモリ部12に記憶された1シーン分の
画像の動きベクトルに基づいて、所定のアドレスにセッ
トする。
【0064】ここで、背景メモリ22には、上述したよ
うに、各フレームの背景が記憶されることにより、1シ
ーン全体の背景(全体背景)が構成される。従って、1
シーン分の画像が、例えば、ビデオカメラを、右から左
にパンニングして撮影されたものである場合には、1シ
ーン分の画像、即ち、第1乃至第Nフレームの背景で構
成される全体背景は、その第1乃至第Nフレームを、そ
の位置を右から左に徐々にずらして並べて形成される、
図7に点線で示すような横長のものになる。そして、こ
の場合、例えば、第1フレームの背景を、背景メモリ2
2の左端の方に記憶させたのでは、全体背景を記憶する
ことが困難となる。そこで、初期化処理において、読み
書き制御部21は、背景メモリ22に第1フレームの画
像を記憶させるときに、例えば、そのフレームの最も左
上の画素が記憶されるアドレスを指すポインタであるア
ドレスポインタを、全体背景をすべて記憶させることが
できるようなアドレスにセットするようになされてい
る。従って、例えば、全体背景が、図7に点線で示すよ
うな横長のものである場合には、初期化処理において、
アドレスポインタは、例えば、図8に示すように、背景
メモリ22の右端の方のアドレスにセットされる。な
お、背景メモリ22が、いわゆるリングバッファとして
構成されている場合には、初期化処理において、アドレ
スポインタは、どのアドレスに設定しても問題はない。
【0065】初期化処理が終了すると、ステップS2に
進み、読み書き制御部21は、背景についての動きベク
トルの基準値VBを検出する。即ち、読み書き制御部2
1は、例えば、第2フレームの各ブロックごとの動きベ
クトルに基づき、第1フレームから、背景と推定される
領域を検出する。そして、読み書き制御部21は、その
領域におけるブロックの動きベクトルの平均値(小数点
以下は、例えば切り捨てる)を、背景についての動きベ
クトルの基準値VBとする。
【0066】その後、読み書き制御部21は、ステップ
S3において、第1フレームから検出した背景(と推定
される領域)を構成する画素(以下、適宜、背景画素と
いう)を、背景メモリ22の、対応するアドレスに書き
込む。即ち、読み書き制御部21は、第1フレームの背
景画素を、図8に示したアドレスポインタを最も左上の
頂点とするPH×PV画素の領域の対応するアドレスに書
き込む。そして、ステップS4に進み、読み書き制御部
21は、例えば、いまのアドレスポインタの位置(アド
レスポインタが指している、背景メモリ22のアドレ
ス)を、第1フレームの位置情報として、位置情報メモ
リ23に書き込み、ステップS5に進む。
【0067】ステップS5では、読み書き制御部21に
おいて、フレーム数をカウントするための変数nに、初
期値としての2がセットされ、ステップS6に進む。ス
テップS6では、読み書き制御部21において、各フレ
ームを構成する8×8のブロックをカウントするための
変数bに、初期値としての、例えば1がセットされ、ス
テップS7に進む。ここで、各フレームにおける最も左
上のブロックを、第1ブロックとし、以下、いわゆるラ
スタスキャン順に、各ブロックを、第2ブロック、第3
ブロック、・・・とするものとする。なお、ここでは、
1フレームはB個のブロック、即ち、第1乃至第Bブロ
ックで構成されるものとする。
【0068】ステップS7では、読み書き制御部21に
おいて、動きベクトル検出部13から供給された、第n
フレームにおける第bブロックの動きベクトルVbの信
頼度Cbが閾値εC以上であり(より大きく)、動きベク
トルVbと背景についての動きベクトルの基準値VBとの
差分の絶対値(ノルム)が閾値εV以下(未満)であ
り、かつ動きベクトルVbのx,y成分がいずれも整数
値(小数点以下が0)であるかどうかが判定される。
【0069】ここで、動きベクトルVbの信頼度Cbは、
その動きベクトルVbに対応する第bブロックが、背景
の領域であることの信頼性を表すもので、ここでは、例
えば、次式で定義されている。
【0070】
【数1】 ・・・(1) 但し、式(1)において、msei,jは、次式で表され
る。
【数2】 ・・・(2)
【0071】ここで、式(2)において、s(x,y)
は、第bブロックの最も左上から、右方向にx番目で、
下方向にy番目の位置にある画素(画素値)を表す。ま
た、式(2)において、s’(x+i,y+j)は、第
bブロックの動きベクトルVbを検出する際の基準とな
る画像(参照画像)、即ち、ここでは、第1フレームに
おける、第bブロックに対応する8×8画素のブロック
から、水平方向または垂直方向に、それぞれiまたはj
画素だけ移動した位置におけるブロックの最も左上か
ら、右方向にx番目で、下方向にy番目の位置にある画
素を表す。さらに、式(2)において、xまたはyにつ
いてのサメーション(Σ)は、xまたはyを、1ブロッ
クを構成する水平方向または垂直方向の画素数にそれぞ
れ対応する値、即ち、ここでは、いずれも1乃至8に変
えてのサメーションを表す。従って、式(2)で表され
るmsei,jは、i,jを、動きベクトルVbのx,y成
分それぞれとして、その動きベクトルVbにしたがっ
て、参照画像(ここでは、上述したように、第1フレー
ム)を動き補償して得られる、いわば予測画像の予測誤
差に相当する。
【0072】なお、式(1)において、iまたはjにつ
いてのサメーションは、iまたはjを、水平方向または
垂直方向の動き検出の範囲内で変えてのサメーションを
それぞれ表す。また、水平方向または垂直方向の動き検
出の範囲(iまたはjがとり得る値)を、例えば、−X
乃至Xまたは−Y乃至Yとそれぞれすると(但し、X,
Yは、正の整数)、式(1)において、IまたはJは、
2X+1または2Y+1でそれぞれ表される値である。
【0073】従って、式(1)で表される信頼度C
bは、式(2)におけるi,jを変えて予測誤差を求め
た場合に、最小の予測誤差が、その他の予測誤差と比較
して相対的に小さいときに大きくなる。
【0074】ステップS7において、第nフレームにお
ける第bブロックの動きベクトルVbの信頼度Cbが閾値
εC以上であり、動きベクトルVbと背景についての動き
ベクトルの基準値VBとの差分の絶対値が閾値εV以下で
あり、かつ動きベクトルVbのx,y成分がいずれも整
数値である場合、ステップS8に進み、読み書き制御部
21は、その第bブロックを構成する画素を、全体背景
を構成する画素として、背景メモリ22の対応するアド
レスに書き込み、ステップS9に進む。
【0075】即ち、読み書き制御部21は、第bブロッ
クを、第1フレームの対応する位置から、動きベクトル
bに対応する分だけ移動した位置(背景メモリ22の
アドレス)に書き込む。なお、第bブロックを構成する
ある画素を書き込もうとする背景メモリ22のアドレス
に、既に、全体背景としての画素が記憶されている場合
には、読み書き制御部21において、例えば、その既に
記憶されている画素が、背景メモリ22から読み出され
て、その読み出された画素との平均値が求められ、これ
が、新たに全体背景を構成する画素として、背景メモリ
22に書き込まれる。なお、この場合、平均値ではな
く、重み付け加算値(例えば、既に記憶されている画素
を8として、第bブロックの画素を2とする)を書き込
んだり、また、第bブロックの画素を、単に、上書きす
ることも可能である。
【0076】一方、ステップS7において、第nフレー
ムにおける第bブロックの動きベクトルVbの信頼度Cb
が閾値εC以上でないか、動きベクトルVbと背景につい
ての動きベクトルの基準値VBとの差分の絶対値が閾値
εV以下でないか、または動きベクトルVbのx,y成分
の少なくとも一方が整数値でない場合、ステップS8を
スキップして、ステップS9に進み、読み書き制御部2
1において、ブロック数をカウントする変数bが、1フ
レームを構成するブロック数Bに等しいかどうかが判定
される。ステップS9において、変数bがBに等しくな
いと判定された場合、ステップS10に進み、読み書き
制御部21において、変数bが1だけインクリメントさ
れ、ステップS7に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0077】また、ステップS9において、変数bがB
に等しいと判定された場合、ステップS11に進み、読
み書き制御部21において、第nフレームの位置情報が
求められ、位置情報メモリ23に書き込まれる。即ち、
ステップS11では、例えば、第nフレームを構成する
ブロックのうち、背景メモリ22に書き込まれたものの
動きベクトルの平均値(小数点以下は、例えば、切り捨
てる)が求められ、この平均値が、アドレスポインタに
加算される。そして、この加算後のアドレスポインタが
指すアドレスが、第nフレームの位置情報として、位置
情報メモリ23に書き込まれる。なお、第nフレームを
構成するブロックの中に、背景メモリ22に書き込まれ
たものが1つもない場合は、例えば、その第nフレーム
を構成するすべてのブロックの動きベクトルの平均値
が、位置情報を求めるのに用いられる。
【0078】第nフレームの位置情報の書き込み後は、
ステップS12に進み、フレーム数をカウントする変数
nが、1シーンを構成するフレーム数Nに等しいかどう
かが、読み書き制御部21によって判定される。ステッ
プS12において、変数nがNに等しくないと判定され
た場合、ステップS13に進み、読み書き制御部21に
おいて、変数nが1だけインクリメントされ、ステップ
S6に戻る。また、ステップS12において、変数nが
Nに等しいと判定された場合、背景抽出処理を終了す
る。
【0079】以上のように、動きベクトルの信頼度Cb
が閾値εC以上であり、動きベクトルと背景についての
動きベクトルの基準値VBとの差分の絶対値が閾値εV
下であり、かつ動きベクトルのx,y成分がいずれも整
数値である場合に、その動きベクトルが検出されたブロ
ックを構成する画素を、背景を構成するものとして確定
し、背景メモリ22に書き込むようにしたので、背景
を、精度良く抽出することが可能となる。
【0080】また、あるブロックを構成する画素を、背
景を構成する画素として書き込もうとする背景メモリ2
2のアドレスに、既に、全体背景としての画素が記憶さ
れている場合には、その既に記憶されている画素との平
均値を書き込むようにしたので、例えば、影の影響など
により、輝度が急激に変化するような、違和感のある全
体背景が構成されることを防止することが可能となる。
【0081】なお、シーンの最初の数フレームを、背景
だけからなる画像としておくことにより、各フレームか
ら、背景を、より精度良く抽出することが可能となる。
【0082】また、上述の場合においては、説明を簡単
にするために、動きベクトル検出部13において、常
時、第1フレームを基準として、他のフレームの動きベ
クトルを検出するようにしたが、画像が、ビデオカメラ
をパンニングやチルティングして撮影されたものである
場合には、後のフレームにおいて、第1フレームの背景
がまったく表示されていない状態となることがあり、動
きベクトルの検出が困難となる。そこで、動きベクトル
を検出するための基準となる画像は、例えば、数十フレ
ーム単位で切り替えるのが望ましい。なお、動きベクト
ルの検出のために、新たに基準とする画像は、いま基準
とされている画像に対する動きベクトルのx,y成分が
ともに整数になっているものであることが望ましい。
【0083】ここで、例えば、図9に示す、所定の背景
の中を、トラックが右から左方向に走行している画像を
含む1シーンから、上述した背景抽出処理により全体背
景を抽出した抽出結果を、図10に示す。図9および図
10から分かるように、全体背景が、精度良く抽出され
ている。
【0084】次に、図2の前景抽出部15について説明
するが、その前に、その前段階の準備として、前景を抽
出する2つの方法について説明する。
【0085】まず、第1の方法では、各フレームの画像
と、全体背景のうちの対応する部分(背景)との差分を
演算し、その差分値が大きい画素を、前景を構成するも
のとして抽出する。しかしながら、この方法では、前景
を構成する画素であっても、背景(全体背景)との差分
値が小さくなると、前景としては抽出されず、背景とし
て削除されることになる。ここで、第1の方法により、
図9に示した画像(フレーム)から、図10に示した全
体背景を用いて求めた前景を、図11に示す。図11か
ら分かるように、第1の方法では、背景は比較的精度良
く削除されているが、前景を構成する画素のうち、背景
との差分値が小さい部分も削除されてしまっている。
【0086】次に、第2の方法では、あるフレームと、
他のフレームとを、それぞれの前景の位置をあわせて、
対応する画素どうしの差分を演算する。そして、その差
分値が大きい画素を、背景を構成するものとして削除
し、残りを、前景を構成するものとして抽出する。しか
しながら、この方法では、背景を構成する画素であって
も、対応する画素との差分値が小さくなると、背景とし
て削除されず、前景として抽出されることになる。ここ
で、図9に示した画像(フレーム)を含む1シーンの中
の2フレームを用いて求めた前景を、図12に示す。図
12から分かるように、第2の方法では、前景は比較的
精度良く抽出されているが、背景を構成する画素のう
ち、対応する画素との差分値が小さい部分も抽出されて
しまっている。
【0087】以上のように、第1または第2の方法のう
ちのいずれか一方だけでは、前景(だけ)の精度の良い
抽出が困難である。
【0088】そこで、図13は、図2の前景抽出部15
の構成例を示している。
【0089】前景位置近似処理部31には、フレームメ
モリ部12に記憶された画像と、背景抽出部13が出力
する背景情報とが供給されるようになされている。前景
位置近似処理部31は、フレームメモリ部12からの画
像と、背景抽出部13からの背景情報とから、第1の方
法を利用して、前景の候補となる、後述するような前景
近似画像(前景候補画像)を構成し、前景近似画像メモ
リ32に供給する。前景近似画像メモリ32は、前景位
置近似処理部31からの前景近似画像を記憶する。
【0090】一方、前景検出処理部33には、動きベク
トル検出部13から動きベクトルが供給されるようにな
されている。前景検出処理部33は、前景近似画像メモ
リ32に記憶された前景近似画像から、動きベクトルを
用い、第2の方法を利用して前景を検出するとともに、
各フレームにおける前景についての動きベクトルを検出
し、それらを、前景情報として符号化部16に出力す
る。
【0091】次に、図14は、図13の前景位置近似処
理部31の構成例を示している。
【0092】前景位置近似処理部31では、第1の方法
により、各フレームの画像から、背景である蓋然性の高
い画素が削除され、これにより、前景近似画像が構成さ
れて出力されるようになされている。
【0093】即ち、差分算出部41には、フレームメモ
リ部12に記憶された各フレームの画像と、背景抽出部
14が出力する背景情報とが供給されるようになされて
いる。差分算出部41では、各フレームの画像それぞれ
と、背景情報に含まれる全体背景のうち、対応するフレ
ームの背景部分との差分値が演算され、背景削除部42
に供給されるようになされている。背景削除部42に
は、差分算出部41から、上述の差分値が供給される
他、フレームメモリ部12から各フレームの画像が供給
されるようになされている。背景削除部42は、各フレ
ームの画像から、差分算出部41の差分値に基づいて、
背景である蓋然性の高い画素を検出して削除し、その結
果得られる各フレームの画像を、前景近似画像として出
力するようになされている。
【0094】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図14の前景位置近似処理部31において行われる
処理(前景近似処理)について説明する。
【0095】前景近似処理では、まず最初に、ステップ
S21において、フレーム数をカウントする変数nに、
初期値としての1がセットされる。そして、ステップS
22に進み、差分算出部41において、フレームメモリ
部12に記憶された第nフレームの画像が読み出され、
その第nフレームと、それに対応する背景との差分値が
算出される。即ち、差分算出部41は、背景情報を、全
体背景と位置情報とに分離し、全体背景から、第nフレ
ームの背景に相当する領域を抽出する。そして、差分算
出部41は、その抽出した領域と、第nフレームとの差
分値を演算し、背景削除部42に出力する。
【0096】ここで、本実施の形態では、第nフレーム
と、その背景との差分値(第1の差分値)として、差分
算出部41において、例えば、次のような重み加算値が
計算されるようになされている。即ち、いま、画素(画
素値)が、輝度信号としてのY信号と、色差信号として
のU,V信号とを有しているとすると、差分算出部41
では、Y信号どうしの差を2乗したものと、U,V信号
それぞれどうしの差を2乗したものとが求められる。そ
して、差分算出部41は、Y信号どうしの差を2乗した
ものの重みを、例えば1とするとともに、U,V信号そ
れぞれどうしの差を2乗したものの重みを、例えば、い
ずれも50として、それらを加算し、その加算結果を、
差分値とするようになされている。
【0097】なお、以上のように、Y信号に比較して、
U,V信号の重みを大きくすることにより、影による画
素値の変化に起因して、前景または背景の抜き出し(抽
出)精度が劣化することを低減することができる。
【0098】また、差分算出部41は、図16に示すよ
うに、第nフレームの注目画素について、その注目画素
と、背景における対応する画素eとの差分値(重み加算
値)だけでなく、背景における対応する画素の周辺にあ
る画素としての、例えば、その対応する画素に隣接する
8つの画素a,b,c,d,f,g,h,iそれぞれと
の差分値も演算するようになされている。そして、差分
算出部41は、その9個の差分値のうちの、例えば、最
も小さいものを、注目画素についての最終的な差分値と
して、背景削除部42に供給するようになされている。
【0099】なお、以上のように、注目画素について、
それに対応する画素だけでなく、その周辺にある画素と
の差分値も演算し、そのうちの最小値を、最終的な差分
値とすることで、前景である蓋然性の高い画素が削除さ
れ、また、背景である蓋然性の高い画素が削除されない
ことを防止することが可能となる。
【0100】即ち、第1の方法では、各フレームの画像
と、全体背景のうちの対応する部分(背景)との差分を
演算し、その差分値が大きい画素を、前景を構成するも
のとして抽出するが、その差分値を演算するときに、あ
るフレームの注目画素と、全体背景のうちの、その注目
画素に対応させる画素とが、空間的にずれている場合が
ある。そして、注目画素が背景を構成する場合に、その
注目画素に対応させる画素が空間的にずれていると、得
られる差分値が大きくなり、その注目画素は、背景であ
るにもかかわらず、前景を構成するものとして抽出され
ることになる。
【0101】また、第2の方法では、あるフレームと、
他のフレームとを、それぞれの前景の位置をあわせて、
対応する画素どうしの差分を演算し、その差分値が大き
い画素を、背景を構成するものとして削除するが、やは
り、その差分値を演算するときに、あるフレームの注目
画素と、他のフレームのうちの、その注目画素に対応さ
せる画素とが、空間的にずれている場合がある。そし
て、注目画素が前景を構成する場合に、その注目画素に
対応させる画素が空間的にずれており、背景を構成する
画素と対応させてしまうと、得られる差分値が大きくな
り、注目画素は、前景であるにもかかわらず、背景を構
成するものとして削除されることになる。
【0102】そこで、上述のように、注目画素につい
て、それに対応する画素だけでなく、その周辺にある画
素との差分値も演算し、そのうちの最小値を、最終的な
差分値とすることで、対応させた画素どうしの空間的な
位置ずれを補償することが可能となり、その結果、前景
である蓋然性の高い画素が削除されることと、背景であ
る蓋然性の高い画素が削除されないこととを防止するこ
とが可能となる。
【0103】以上のようにして、第nフレームの画像
と、それに対応する背景との差分値が算出され、差分算
出部41から背景削除部42に出力されると、ステップ
S23に進み、第nフレームの、垂直方向に並ぶ画素の
列数をカウントする変数hに、初期値としての1がセッ
トされる。そして、ステップS24に進み、背景削除部
42において、第nフレームの左から第h列において、
差分算出部41で求められた差分値が所定の閾値(前景
と予想される値)以上となっている画素の数が、所定数
εh以下(未満)であるかどうかが判定される。ステッ
プS24において、差分値が所定の閾値以上となってい
る画素の数が、所定数εh以下であると判定された場
合、ステップS25に進み、背景削除部41は、第nフ
レームの第h列を構成する画素すべてを、背景を構成す
る画素と確定して削除し、ステップS26に進む。
【0104】また、ステップS24において、差分値が
所定の閾値以上となっている画素の数が、所定数εh
下でないと判定された場合、ステップS25をスキップ
して、ステップS26に進み、変数hが1だけインクリ
メントされ、ステップS27に進む。ステップS27で
は、変数hが、1フレームの水平方向の画素数PH以下
であるかどうかが判定され、PH以下であると判定され
た場合、ステップS24に戻る。また、ステップS27
において、変数hがPH以下でないと判定された場合、
ステップS28に進み、第nフレームの、水平方向に並
ぶ画素の行数をカウントする変数vに、初期値としての
1がセットされる。
【0105】そして、ステップS29に進み、背景削除
部42において、第nフレームの上から第vラインにお
いて、差分算出部41で求められた差分値が所定の閾値
(前景と予想される値)以上となっている画素の数が、
所定数εv以下(未満)であるかどうかが判定される。
ステップS29において、差分値が所定の閾値以上とな
っている画素の数が、所定数εv以下であると判定され
た場合、ステップS30に進み、背景削除部41は、第
nフレームの第vラインを構成する画素すべてを、背景
を構成する画素と確定して削除し、ステップS31に進
む。
【0106】また、ステップS29において、差分値が
所定の閾値以上となっている画素の数が、所定数εv
下でないと判定された場合、ステップS30をスキップ
して、ステップS31に進み、変数vが1だけインクリ
メントされ、ステップS32に進む。ステップS32で
は、変数vが、1フレームの垂直方向の画素数(ライン
数)PV以下であるかどうかが判定され、PV以下である
と判定された場合、ステップS29に戻る。
【0107】一方、ステップS32において、変数vが
V以下でないと判定された場合、即ち、第nフレーム
について、差分算出部41で求められた差分値が所定の
閾値以上となっている画素の数が、それぞれ所定数εh
またはεv以下になっている列またはラインが、背景を
構成するものとして削除された画像である前景近似画像
が形成された場合、ステップS33に進み、変数nが、
1シーンを構成するフレーム数Nに等しいかどうかが判
定される。ステップS33において、変数nがNに等し
くないと判定された場合、ステップS22に戻る。ま
た、ステップS33において、変数nがNに等しいと判
定された場合、前景位置近似処理を終了する。
【0108】ここで、図9に示した画像を対象に、図1
0に示した全体背景を用いて、上述の前景位置近似処理
を行って得られる前景近似画像を、図17に示す。第1
の方法をそのまま用いた場合には、図11に示したよう
に、前景を構成する画素のうち、背景との差分値が小さ
い部分も削除されてしまったが、差分算出部41で求め
られた差分値が所定の閾値以上となっている画素の数
が、それぞれ所定数εhまたはεv以下になっている列ま
たはラインだけを、背景として削除することにより、図
17に示すように、背景である蓋然性が非常に高い画素
だけが削除されるようになり、これにより、前景を構成
する画素が削除されることを防止することが可能とな
る。
【0109】次に、図18は、図13の前景検出処理部
33の構成例を示している。
【0110】前景動きベクトル検出部51は、動きベク
トル検出部13からのブロックごとの動きベクトルに基
づいて、各フレームの前景についての動きベクトル(前
景動きベクトル)を、例えば、図4の読み書き制御部2
1が背景の位置情報を求めるのと同様にして検出するよ
うになされている。
【0111】即ち、前景動きベクトル検出部51は、各
フレームについて、動きベクトル検出部13からの動き
ベクトルから、前景と推定される領域(ブロック)を検
出し、その検出結果に基づき、前景が、例えば、その中
央部分に位置しているフレームを検出する。そして、前
景動きベクトル検出部51は、そのフレームの前景と推
定されるブロックの動きベクトルの平均値(小数点以下
は、例えば、切り捨てる)を、前景についての動きベク
トルの基準値VFとする。さらに、前景動きベクトル検
出部51は、例えば、他のフレームについて、前景につ
いての動きベクトルの基準値VFを用いて、図6のステ
ップS7における条件を満たすかどうかの判定処理を行
い、その条件を満たすブロックの動きベクトルの平均値
(小数点以下は、例えば、切り捨てる)が求められ、こ
れが、そのフレームの前景についての動きベクトル(前
景動きベクトル)とされる。前景動きベクトル検出部5
1で検出された前景動きベクトルは、前景動きベクトル
メモリ52に供給されて記憶されるとともに、差分算出
部53に供給されるようになされている。
【0112】前景動きベクトルメモリ52は、前景動き
ベクトル検出部51からの各フレーム(第2乃至第Nフ
レーム)の前景動きベクトルを記憶するようになされて
いる。
【0113】差分算出部53は、前景近似画像メモリ3
2に記憶された前景近似画像を読み出し、リファレンス
画像メモリ55に記憶された、後述するリファレンス画
像(基準画像)との、上述したような重み加算値を演算
し、その演算結果および回数カウントメモリ54の記憶
値に対応して、リファレンス画像メモリ55の記憶値
(リファレンス画像)を更新するようになされている。
また、差分算出部53は、自身が求めた重み加算値に対
応して、回数カウントメモリ54の記憶値を更新するよ
うにもなされている。なお、差分算出部53において、
重み加算値の演算は、リファレンス画像および前景近似
画像を、それぞれにおける前景の位置を一致させて行わ
れるが、この前景の位置を一致させる処理は、前景動き
ベクトル検出部51から供給される前景動きベクトルに
基づいて行われるようになされている。
【0114】回数カウントメモリ54は、1フレームを
構成する画素数に対応する記憶容量を、少なくとも有
し、後述するような回数を記憶するようになされてい
る。リファレンス画像メモリ55は、1フレーム分の画
像を記憶する記憶容量を、少なくとも有し、前景近似画
像との差分値を演算するリファレンス画像を記憶するよ
うになされている。マルチプレクサ56は、リファレン
ス画像メモリ55に最終的に記憶されたリファレンス画
像を、前景として読み出すとともに、前景動きベクトル
メモリ52に記憶された各フレームの前景動きベクトル
を読み出し、これらを多重化して、前景情報として出力
するようになされている。
【0115】次に、図19のフローチャートを参照し
て、図18の前景検出処理部33において行われる処理
(前景検出処理)について説明する。
【0116】前景検出処理では、まず最初に、ステップ
S41において、初期化処理が行われる。即ち、リファ
レンス画像メモリ55および前景動きベクトルメモリ5
2の記憶値がクリアされ、回数カウントメモリ54に、
初期値としての、例えば、所定の正の整数値がセットさ
れる。さらに、差分算出部53において、前景近似画像
メモリ32から、例えば、第1フレームの前景近似画像
が読み出され、これが、リファレンス画像として、リフ
ァレンス画像メモリ55に供給されて記憶される。
【0117】なお、ここでは、説明を簡単にするため
に、第1フレームの前景近似画像を、リファレンス画像
とするようにしたが、最初にリファレンス画像とする前
景近似画像は、前景近似画像メモリ32に記憶されてい
る前景近似画像のうち、一般には、例えば、前景が、フ
レームの中央部分にあるものを用いるのが好ましい。
【0118】初期化処理後は、ステップS42に進み、
フレーム数をカウントする変数nに、初期値としての、
例えば2がセットされ、ステップS43に進む。ステッ
プS43では、前景動きベクトル検出部51において、
第nフレームの前景動きベクトルが、上述したようにし
て検出される。この前景動きベクトルは、前景動きベク
トルメモリ52に供給されて記憶されるとともに、差分
算出部53に供給される。なお、ステップS43の処理
が最初に行われる場合、即ち、第2フレームの前景につ
いての動きベクトルの検出が行われる場合には、その検
出とともに、第1フレームにおける前景の位置の検出も
行われるようになされている。そして、この第1フレー
ムにおける前景の位置は、第1フレームの前景について
の動きベクトルとして、前景動きベクトルメモリ52に
供給されて記憶されるようになされている。
【0119】差分算出部53は、第nフレームの前景動
きベクトルを受信すると、第nフレームの前景近似画像
またはリファレンス画像を、前景近似画像メモリ32ま
たはリファレンス画像メモリ55からそれぞれ読み出
す。さらに、差分算出部53は、ステップS44におい
て、第nフレームの前景近似画像を構成する画素と、リ
ファレンス画像を構成する画素とを、前景近似画像のフ
レームの前景動きベクトルに基づいて、前景どうしが重
なるように対応付け、図14の差分算出部41における
場合と同様にして、重み加算値を、リファレンス画像と
第nフレームの前景近似画像との差分値(第2の差分
値)として求め、ステップS45に進む。
【0120】ステップS45では、第nフレームの前景
近似画像の水平方向または垂直方向の画素の並びである
ライン数または列数をカウントするための変数vまたは
hが、それぞれ1に初期化され、ステップS46に進
む。ステップS46では、差分算出部53において、ス
テップS44で求められた差分値(重み加算値)のう
ち、リファレンス画像の上からv番目で、左からh番目
の差分値E(h,v)が、所定の閾値εよりも大きい
(以上である)かどうかが判定される。
【0121】ステップS46において、差分値E(h,
v)が、所定の閾値εよりも大きいと判定された場合、
即ち、リファレンス画像の上からv番目で、左からh番
目の画素P(h,v)が、背景を構成するものである蓋
然性が高い場合、ステップS47に進み、差分算出部5
3は、その画素P(h,v)に対応する、回数カウント
メモリ54の記憶値C(h,v)を1だけデクリメント
し、ステップS48に進む。従って、回数カウントメモ
リ54には、リファレンス画像を構成する各画素につい
て、それぞれの画素が、背景を構成するものである蓋然
性が高いと判定される回数が記憶されているということ
ができる。
【0122】一方、ステップS46において、差分値E
(h,v)が、所定の閾値εよりも大きくないと判定さ
れた場合、ステップS47をスキップして、ステップS
48に進み、変数vが1だけインクリメントとされ、ス
テップS49に進む。ステップS49では、変数vが、
1フレームの垂直方向の画素数(ライン数)PV以下で
あるかどうかが判定され、PV以下であると判定された
場合、ステップS46に戻る。また、ステップS49に
おいて、変数vがPV以下でないと判定された場合、ス
テップS50に進み、変数hが1だけインクリメントさ
れ、ステップS51に進む。ステップS51では、変数
hが、1フレームの水平方向の画素数(列数)PH以下
であるかどうかが判定され、PH以下であると判定され
た場合、ステップS52に進み、変数vが、1に初期化
され、ステップS46に戻る。
【0123】また、ステップS51において、変数hが
H以下でないと判定された場合、ステップS53に進
み、差分算出部53は、回数カウントメモリ54を参照
し、リファレンス画像を構成する画素のうち、記憶値C
(h,v)が負になっているものを、背景を構成するも
のとして削除する。そして、差分算出部43は、その削
除後のリファレンス画像を、新たなリファレンス画像と
して、リファレンス画像メモリ55に記憶させる。
【0124】ここで、上述のように、リファレンス画像
を構成する画素のうち、記憶値C(h,v)が負になっ
ているものを、背景を構成するものとして削除すること
により、本来、前景である画素が、例えば、ノイズの影
響などに起因して、背景であるとして削除されることを
防止することができる。即ち、差分値E(h,v)が、
閾値εよりも大きい場合に、即座に、対応する画素P
(h,v)を、背景を構成するものとして削除すること
とすると、例えば、リファレンス画像の画素(画素値)
P(h,v)またはそれとの差分をとる前景近似画像の
画素にノイズが含まれ、そのノイズに起因して、差分値
E(h,v)が閾値εよりも大きくなったときも、前景
を構成する画素P(h,v)が削除されることになる。
これに対して、リファレンス画像を構成する画素のう
ち、対応する記憶値C(h,v)が負になっているもの
を、背景を構成するものとして削除する場合には、差分
値E(h,v)が、ノイズの影響で大きくなり、閾値ε
を越えても、そのようなことが、所定の回数(ステップ
S41の初期化処理において、回数カウントメモリ54
にセットされる正の整数に、1を加算した値)だけ生じ
ない限り、画素P(h,v)は削除されない。従って、
本来、前景である画素が、例えば、ノイズの影響などに
起因して、背景であるとして削除されることを防止する
ことができる。
【0125】ステップS53の処理後は、ステップS5
4に進み、変数nが、1シーンを構成するフレーム数N
に等しいかどうかが判定される。ステップS54におい
て、変数nがNに等しくないと判定された場合、ステッ
プS55に進み、変数nが1だけインクリメントされ、
ステップS43に戻る。また、ステップS54におい
て、変数nがNに等しいと判定された場合、マルチプレ
クサ56は、リファレンス画像メモリ55に最終的に記
憶されているリファレンス画像を前景として読み出すと
ともに、前景動きベクトルメモリ52に記憶されている
各フレームの前景動きベクトルを読み出す。そして、マ
ルチプレクサ56において、前景および各フレームの前
景についての動きベクトルが多重化されて、前景情報と
して出力され、前景検出処理を終了する。
【0126】ここで、図17に示した前景近似画像を用
いて、前景検出処理を行うことにより得られた最終的な
リファレンス画像としての前景を、図20に示す。図2
0を、図11および図12と比較すると、前景を構成す
る画素が背景として削除されたり、また、背景を構成す
る画素が前景として抽出されたりしている部分が、大き
く減っていることが分かる。
【0127】次に、図21は、図1のデコーダ5の構成
例を示している。
【0128】分離部61には、記録媒体3に記録された
符号化データが、再生部4において再生されて供給され
るようになされている。分離部61では、再生部4から
の符号化データが、前景情報と背景情報とに分離され、
分離部62と63とにそれぞれ供給される。
【0129】分離部62は、分離部61からの前景情報
を、前景と、各フレームごとの前景動きベクトルとに分
離し、前景メモリ64と前景動きベクトル記憶部65と
にそれぞれ供給して記憶させる。また、分離部63は、
分離部61からの背景情報を、全体背景と、各フレーム
ごとの位置情報とに分離し、背景メモリ66と位置情報
記憶部67とにそれぞれ供給して記憶させる。
【0130】そして、合成部68において、前景メモリ
64、前景動きベクトル記憶部65、背景メモリ66、
および位置情報記憶部67の記憶値に基づいて、元のシ
ーンを構成する第1乃至第Nフレームが復号される。
【0131】即ち、合成部68は、第nフレームを復号
するとき、背景メモリ66に記憶された全体背景から、
位置情報記憶部67に記憶された第nフレームの位置情
報を最も左上の頂点とするPH×PV画素を、第nフレー
ムの背景として読み出す。さらに、合成部68は、前景
動きベクトル記憶部65から、第1フレームの前景動き
ベクトルとして記憶されている、第1フレームの前景の
位置と、第nフレームの前景動きベクトルとを読み出
し、それらを加算することで、第nフレームにおける前
景の位置を求める(但し、n=1の場合においては、即
ち、第1フレームについては、その前景動きベクトル
が、そのまま前景の位置とされる)。そして、合成部6
8は、第nフレームの背景における、上述したようにし
て求めた位置に、前景メモリ64に記憶された前景を配
置(合成)し、これにより、第nフレームの復号画像を
構成する。
【0132】ここで、図10の全体背景と、図20の前
景とから得られる復号画像を、図22に示す。同図に示
すように、画質の良い復号画像を得ることができる。
【0133】即ち、図23に示すように、シーンを構成
する原画像から、全体背景を抽出し、その全体背景と原
画像とから、第1の方法を利用して、前景近似画像を構
成する。さらに、その前景近似画像から、第2の方法を
利用して、前景を検出することにより、前景の抜き出し
を、正確に、いわばロバスト性をもたせて行うことがで
きる。そして、そのような前景と、全体背景とを用いて
復号(合成)を行うことで、画質の良い復号画像を得る
ことができる。
【0134】なお、前景動きベクトルを、時刻を引数と
する連続的な関数で表すことで、復号画像のフレームレ
ートを上下させることが可能となる。また、符号化デー
タに、前景の大きさや、位置、動きベクトルを変数とし
て含めることにより、復号時に、大きさや位置、動きベ
クトルを所望の値にした前景を得ることが可能となる。
【0135】次に、図24は、本発明を適用した記録再
生装置の他の実施の形態の構成例を示している。
【0136】この実施の形態においては、記録再生装置
は、コンピュータをベースに構成されている。
【0137】即ち、ROM(Read Only memory)71
は、例えば、IPL(Initial Program Loading)のプ
ログラムなどを記憶している。CPU(Central Proces
sing Unit)72は、外部記憶装置75に記憶されてい
るOS(Operating System)の制御の下、同じく外部記
憶装置75に記憶されているアプリケーションプログラ
ムを実行することで、図1の記録再生装置が行うような
各種の処理を行うようになされている。RAM(Random
Access memory)73は、CPU72が実行するプログ
ラムや、その動作上必要なデータなどを一時記憶するよ
うになされている。入出力部74は、例えば、キーボー
ドや、マウスなどで構成され、データやコマンドを入力
するときに操作される。また、入出力部74は、ディス
プレイなども有し、CPU72の制御にしたがって、所
定の文字や画像を表示するようにもなされている。外部
記憶装置75は、例えば、ハードディスクドライブなど
で構成され、OSやアプリケーションプログラム、さら
には、図1のハードディスク6が記憶しているのと同様
の画像データを記憶している。また、ハードディスク7
5は、CPU72が処理を行うのに必要なデータや、処
理を行った結果得られるデータなども記憶するようにな
されている。
【0138】以上のように構成される記録再生装置で
は、CPU72において、OSの制御の下、アプリケー
ションプログラムが実行されることで、外部記憶装置7
5に記録された画像データが、図1のエンコーダ1にお
ける場合と同様にして、符号化データとされ、外部記憶
装置75に記録される。また、このようにして記録され
た符号化データは、CPU72において、やはり、OS
の制御の下、アプリケーションプログラムが実行される
ことで、図1のデコーダ5における場合と同様にして復
号される。
【0139】以上、本発明を、画像をオブジェクト符号
化して記録し、また、記録した符号化データを再生して
デコードする記録再生装置に適用した場合について説明
したが、本発明は、その他、符号化データを伝送したり
する場合などにも適用可能である。さらに、本発明は、
オブジェクト符号化を行う場合の他、前景の抜き出しが
必要なあらゆる装置に適用可能である。
【0140】なお、本実施の形態では、インターレース
方式の画像を、フレーム単位に変換して、フレーム単位
で処理を行うようにしたが、フィールド単位で処理を行
うことも可能である。
【0141】また、本発明は、前景となる動き物体が1
つの場合だけでなく、複数の場合にも適用可能である。
前景が複数の画像について、上述したようなオブジェク
ト符号化を施す場合においては、より高い圧縮率を実現
することができる。
【0142】さらに、本発明は、前景となる動き物体
が、直線的に移動している場合だけでなく、回転してい
る場合にも適用可能である。但し、前景となる物体が回
転している場合には、前景の回転量を表すパラメータが
必要となる。
【0143】また、本実施の形態における、例えば、図
2のフレームメモリ部12や、図4の背景メモリ22な
どは、いわゆる半導体メモリであっても良いし、ハード
ディスクや、光磁気ディスク、磁気テープなどであって
も良い。但し、ランダムアクセス可能なものが望まし
い。
【0144】さらに、本実施の形態では、画素が、YU
V成分を有するものとしたが、本発明は、画素が、YU
V以外の、例えば、RGBその他の成分でなる場合にも
適用可能である。
【0145】また、本実施の形態では、シーンチェンジ
から次のシーンチェンジまでのフレームを1シーンとし
たが、そのようなシーンチェンジ間の一部のフレーム
を、1シーンとして処理することも可能である。
【0146】さらに、本実施の形態では、ビデオカメラ
をパンニングやチルティングして撮影された、背景にも
動きのある画像を対象としたが、本発明は、背景の動き
の有無にかかわらず、適用可能である。
【0147】
【発明の効果】請求項1に記載の画像抜き出し装置およ
び請求項9に記載の画像抜き出し方法、請求項10に記
載の画像符号化装置および請求項11に記載の画像符号
化方法、請求項14に記載の画像記録装置および請求項
15に記載の画像記録方法、並びに請求項19に記載の
記録媒体によれば、1シーンを構成する画像から、その
1シーン全体の背景が検出され、1シーンを構成する画
像それぞれについて、背景の中の対応する部分との差分
が演算される。さらに、その差分値に基づき、前景の候
補となる前景候補画像が求められ、1シーンを構成する
画像それぞれについての前景候補画像どうしの差分が演
算される。そして、その差分値に基づいて、前景が検出
される。従って、前景を、精度良く抜き出すことが可能
となる。
【0148】請求項12に記載の画像復号装置および請
求項13に記載の画像復号方法、請求項16および請求
項17に記載の画像再生方法、並びに請求項18に記載
の記録媒体によれば、符号化データが、1シーンを構成
する画像から、その1シーン全体の背景を検出し、1シ
ーンを構成する画像それぞれについて、背景の中の対応
する部分との差分を演算し、その差分値に基づき、画像
における動き物体の領域である前景の候補となる前景候
補画像を求め、1シーンを構成する画像それぞれについ
ての前景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に
基づいて、前景を検出することにより得られた背景およ
び前景を含んでいる。従って、その符号化データから、
画質の良い復号画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の第1実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のエンコーダ1の構成例を示すブロック図
である。
【図3】画素より細かい精度での動きベクトルの検出方
法を説明するための図である。
【図4】図2の背景抽出部14の構成例を示すブロック
図である。
【図5】図4の背景メモリ22の構成例を示す図であ
る。
【図6】図4の背景抽出部14の処理を説明するための
フローチャートである。
【図7】図6のステップS1における初期化処理を説明
するための図である。
【図8】図6のステップS1における初期化処理を説明
するための図である。
【図9】符号化対象の原画像を示す、ディスプレイ上に
表示される中間調画像の写真である。
【図10】全体背景を示す、ディスプレイ上に表示され
る中間調画像の写真である。
【図11】第1の方法による前景の抜き出し結果を示
す、ディスプレイ上に表示される中間調画像の写真であ
る。
【図12】第2の方法による前景の抜き出し結果を示
す、ディスプレイ上に表示される中間調画像の写真であ
る。
【図13】図2の前景抽出部15の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図14】図13の前景位置近似処理部31の構成例を
示すブロック図である。
【図15】図14の前景位置近似処理部31の処理を説
明するためのフローチャートである。
【図16】図15のステップS22における処理を説明
するための図である。
【図17】前景近似画像を示す、ディスプレイ上に表示
される中間調画像の写真である。
【図18】図13の前景検出処理部33の構成例を示す
ブロック図である。
【図19】図18の前景検出処理部33の処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図20】図2の前景抽出部15における前景の抜き出
し結果を示す、ディスプレイ上に表示される中間調画像
の写真である。
【図21】図1のデコーダ5の構成例を示すブロック図
である。
【図22】図21のデコーダ5から出力される復号画像
を示す、ディスプレイ上に表示される中間調画像の写真
である。
【図23】図1の記録再生装置の処理を説明するための
図である。
【図24】本発明を適用した記録再生装置の第2実施の
形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンコーダ, 2 記録部, 3 記録媒体, 4
再生部, 5 デコーダ, 6 ハードディスク,
11 フィールド/フレーム変換部, 12フレームメ
モリ部, 13 動きベクトル検出部, 14 背景抽
出部, 15前景抽出部, 16 符号化部, 21
読み書き制御部, 22 背景メモリ, 23 位置情
報メモリ, 24 マルチプレクサ, 31 前景位置
近似処理部, 32 前景近似画像メモリ, 33 前
景検出処理部, 41 差分算出部, 42 背景削除
部, 51 前景動きベクトル検出部, 52 前景動
きベクトルメモリ, 53 差分算出部, 54 回数
カウントメモリ, 55 リファレンス画像メモリ,
56 マルチプレクサ, 61乃至63 分離部, 6
4 前景メモリ, 65 前景動きベクトル記憶部,
66 背景メモリ, 67 位置情報記憶部, 68
合成部, 71 ROM, 72 CPU, 73 R
AM, 74 入出力部, 75 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野出 泰史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田中 健司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (54)【発明の名称】 画像抜き出し装置および画像抜き出し方法、画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号装 置および画像復号方法、画像記録装置および画像記録方法、画像再生装置および画像再生方法、 並びに記録媒体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数画面の画像の集まりである1シーン
    から、動き物体の領域である前景を抜き出す画像抜き出
    し装置であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出する背景検出手段と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分である第1の差分値を演
    算し、その第1の差分値に基づき、前記前景の候補とな
    る前景候補画像を求める前景候補画像算出手段と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分である第2の差分値を演算し、
    その第2の差分値に基づいて、前記前景を検出する前景
    検出手段とを備えることを特徴とする画像抜き出し装
    置。
  2. 【請求項2】 前記前景候補画像算出手段は、 所定の一直線上にある前記画像の画素について、前記第
    1の差分値が所定の閾値以上となる画素の数が所定数以
    上あるかどうかを判定する画素数判定手段と、 前記画素数判定手段の判定結果に基づいて、前記所定の
    一直線上にある前記画像の画素を、前記背景を構成する
    ものとして削除する画素削除手段とを有することを特徴
    とする請求項1に記載の画像抜き出し装置。
  3. 【請求項3】 前記前景候補画像算出手段は、 前記画像を構成する所定の画素について、その所定の画
    素に対応する、前記背景を構成する画素との前記第1の
    差分値と、その周辺の画素との前記第1の差分値とを演
    算し、 その複数の第1の差分値のうち、最も小さいものを、前
    記所定の画素についての最終的な第1の差分値とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像抜き出し装置。
  4. 【請求項4】 前記画像を構成する画素が、輝度成分と
    色差成分とを有する場合において、 前記前景候補画像算出手段は、前記輝度成分よりも色差
    成分に大きな重み付けをして、前記第1の差分値を求め
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像抜き出し装
    置。
  5. 【請求項5】 前記前景検出手段は、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像のうちの1つを基準画像として、その基準画
    像と、他の前記前景候補画像との差分を、前記第2の差
    分値として演算し、 その第2の差分値が所定の閾値以上の前記基準画像を構
    成する画素を、前記背景を構成するものとして削除し、
    その画素の削除後の画像を、新たな前記基準画像とし
    て、他の前記前景候補画像との前記第2の差分値を演算
    することを繰り返し、 最終的に得られた前記基準画像を、前記前景とすること
    を特徴とする請求項1に記載の画像抜き出し装置。
  6. 【請求項6】 前記前景検出手段は、 前記基準画像を構成する各画素について、他の前記前景
    候補画像を構成する画素との前記第2の差分値が、前記
    所定の閾値以上になる回数をカウントし、 その回数が、所定数以上になったとき、対応する画素を
    削除することを特徴とする請求項5に記載の画像抜き出
    し装置。
  7. 【請求項7】 前記前景検出手段は、 前記前景候補画像を構成する所定の画素について、その
    所定の画素に対応する、他の前記前景候補画像を構成す
    る画素との前記第2の差分値と、その周辺の画素との前
    記第2の差分値とを演算し、 その複数の第2の差分値のうち、最も小さいものを、前
    記所定の画素についての最終的な第2の差分値とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像抜き出し装置。
  8. 【請求項8】 前記前景候補画像を構成する画素が、輝
    度成分と色差成分とを有する場合において、 前記前景検出手段は、前記輝度成分よりも色差成分に大
    きな重み付けをして、前記第2の差分値を求めることを
    特徴とする請求項1に記載の画像抜き出し装置。
  9. 【請求項9】 複数画面の画像の集まりである1シーン
    から、動き物体の領域である前景を抜き出す画像抜き出
    し方法であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記前景の候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することを特徴とする画像抜き出し
    方法。
  10. 【請求項10】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で符号化を行う画像符号化装置であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出する背景検出手段と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求める前景候補画像算出手段
    と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出する前景検出手段と、 前記背景検出手段により検出された前記背景と、前記前
    景検出手段により検出された前記前景とを、前記1シー
    ンの符号化結果として出力する出力手段とを備えること
    を特徴とする画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で符号化を行う画像符号化方法であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出し、 前記背景および前景を、前記1シーンの符号化結果とし
    て出力することを特徴とする画像符号化方法。
  12. 【請求項12】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で符号化を行うことにより得られた符号化データ
    を復号する画像復号装置であって、 前記符号化データを、前記1シーンの画像に復号する復
    号手段を備え、 前記符号化データは、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することにより得られた前記背景お
    よび前景を含むことを特徴とする画像復号装置。
  13. 【請求項13】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で符号化を行うことにより得られた符号化データ
    を復号する画像復号方法であって、 前記符号化データは、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することにより得られた前記背景お
    よび前景を含むことを特徴とする画像復号方法。
  14. 【請求項14】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で記録を行う画像記録装置であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出する背景検出手段と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求める前景候補画像算出手段
    と、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出する前景検出手段と、 前記背景検出手段により検出された前記背景と、前記前
    景検出手段により検出された前記前景とを記録する記録
    手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
  15. 【請求項15】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で記録を行う画像記録方法であって、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出し、 前記背景および前景を記録することを特徴とする画像記
    録方法。
  16. 【請求項16】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で記録を行った記録データを再生する画像再生装
    置であって、 前記記録データを、前記1シーンの画像に再生する再生
    手段を備え、 前記記録データは、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することにより得られた前記背景お
    よび前景を含むことを特徴とする画像再生装置。
  17. 【請求項17】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で記録を行った記録データを再生する画像再生方
    法であって、 前記記録データは、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することにより得られた前記背景お
    よび前景を含むことを特徴とする画像再生方法。
  18. 【請求項18】 複数画面の画像の集まりである1シー
    ン単位で符号化を行うことにより得られた符号化データ
    が記録されている記録媒体であって、前記符号化データ
    は、 前記1シーンを構成する画像から、その1シーン全体の
    背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出することにより得られた前記背景お
    よび前景を含むことを特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムが記録されている記録媒体であって、 複数画面の画像の集まりである1シーンを構成する画像
    から、その1シーン全体の背景を検出し、 前記1シーンを構成する画像それぞれについて、前記背
    景の中の対応する部分との差分を演算し、その差分値に
    基づき、前記画像における動き物体の領域である前景の
    候補となる前景候補画像を求め、 前記1シーンを構成する画像それぞれについての前記前
    景候補画像どうしの差分を演算し、その差分値に基づい
    て、前記前景を検出する処理を行わせるためのプログラ
    ムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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