JP2000341595A - 移動体ｔｖ用映像信号処理回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱電界時でも、ソフトで見易い映像が得られ
る優れた移動体ＴＶ用映像信号処理回路を提供する。 【解決手段】 音声検波回路７より信号レベルを検波し
ＤＣ電圧を発生する信号レベル検出回路９で判断された
信号レベルに応じて、映像検波回路４で検波された映像
信号の周波数特性を可変することができる周波数特性可
変回路５を設け、弱電界時は映像検波回路４で検波され
た映像信号における高域の周波数特性を周波数特性可変
回路５により落とし、弱電界でもノイズの少ない、見易
い映像を得ることができるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車、バス、電車等
の車両用移動体に搭載される車載ＴＶや携帯型ＴＶ等の
移動用ＴＶに利用する移動体ＴＶ用映像信号処理回路に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来の移動体ＴＶ用映像信号処
理回路の構成を示している。図２において、符号１は自
動車（移動体）に設置されたアンテナである。２はアン
テナ１で受信されたＴＶ放送波を受信し、増幅及び周波
数変換する高周波チューナである。３は高周波チューナ
２で増幅及び周波数変換された信号から映像キャリアと
音声キャリアを抜き取るＳＡＷフィルターである。４は
ＳＡＷフィルター３から出力される映像キャリアを検波
する映像検波回路で、６はその映像検波出力である。７
はＳＡＷフィルター３から出力される音声キャリアを検
波する音声検波回路で、８はその音声検波出力である。
９は信号レベル検出回路である。

【０００３】次に、上記従来の移動体ＴＶ用映像信号処
理回路の動作について説明する。この移動体ＴＶでは、
アンテナ１に入ったＴＶ放送波が高周波チューナ２で中
間周波数信号に変換された後、ＳＡＷフィルター３を通
して、映像中間周波数信号（５８．７５ＭＨｚ）と音声
中間周波数信号（５４．２５ＭＨｚ）に分けられる。映
像信号の中間周波数信号は映像検波回路４で検波され、
映像検波出力６が出力される。一方、音声信号の中間周
波数信号は音声検波回路７で検波され、音声検波出力８
が出力される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の移動体
ＴＶ用映像信号処理における受信方法では、一般に映像
周波数特性は標準入力を基準として設定している。この
ため、移動体ＴＶのように弱電界地区で映像を見ると、
映像が暗く、ギラギラしていて見にくいという問題があ
った。

【０００５】本発明は、上記した問題に鑑みなされたも
ので、弱電界時でも、ソフトで見易い映像が得られる優
れた移動体ＴＶ用映像信号処理回路を提供することを目
的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、音声検波回路より信号レベルを検波しＤＣ
電圧を発生する信号レベル検出回路と、この信号レベル
検出回路で判断された信号レベルに応じて、映像検波回
路で検波された映像信号に対して周波数特性を可変する
ことができる映像周波数特性可変回路を備え、弱電界時
に映像周波数特性可変回路が映像検波信号の高域の周波
数特性を落とすことにより、弱電界でもノイズの少な
い、見易い映像を得ることができるようにしたものであ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ＴＶ放送波を受信する高周波チューナと、前記高周
波チューナで増幅及び周波数変換された映像キャリアと
音声キャリアを抜き取るＳＡＷフィルターと、前記ＳＡ
Ｗフィルターから出力される映像キャリアを検波する映
像検波回路と、前記ＳＡＷフィルターから出力される音
声キャリアを検波する音声検波回路と、前記音声検波回
路より信号レベルを検出しＤＣ電圧を発生する信号レベ
ル検出回路と、前記信号レベル検出回路で判断された信
号レベルに応じて前記映像検波回路で検波された前記映
像信号の周波数特性を可変する映像周波数可変回路とを
備え、弱電界時に、前記映像検波信号の高域の周波数特
性を前記映像周波数可変回路により落とすようにしたこ
とを特徴とする移動体ＴＶ用映像信号処理回路であり、
弱電界地区で映像を見ると映像が暗く、ギラギラしてい
て見にくいという問題を無くし、弱電界でもノイズの少
ない、見易い映像を得ることができるという作用を有す
る。

【０００８】（実施の形態）以下、本発明の一実施の形
態における移動体ＴＶ用映像信号処理回路の構成につい
て図面を参照しながら説明する。図１は、本実施の形態
における移動体ＴＶ用映像信号処理回路の構成を示すブ
ロック図で、図２と対応する構成については同一符号を
付している。

【０００９】図１において、符号１は自動車（移動体）
に設置されたアンテナである。２はアンテナ１で受信さ
れたＴＶ放送波を受信し、増幅及び周波数変換する高周
波チューナである。３は高周波チューナ２で増幅及び周
波数変換された信号から映像キャリアと音声キャリアを
抜き取るＳＡＷフィルターである。４はＳＡＷフィルタ
ー３から出力される映像キャリアを検波する映像検波回
路である。５は映像検波回路６で検波された映像信号に
対して周波数特性を可変できる映像周波数特性可変回路
で、６は映像周波数特性可変回路５で調整された後の映
像検波出力である。７はＳＡＷフィルター３から出力さ
れる音声キャリアを検波する音声検波回路で、８はその
音声検波出力である。９は音声検波回路７より信号レベ
ルを検波しＤＣ電圧を発生する信号レベル検出回路であ
る。

【００１０】次に、本実施の形態における移動体ＴＶ用
映像信号処理回路の動作について説明する。本実施の形
態において、アンテナ１に入った放送波は高周波チュー
ナ２で中間周波数信号に変換された後、ＳＡＷフィルタ
ー３を通して、映像中間周波数信号（５８．７５ＭＨ
ｚ）と音声中間周波数信号（５４．２５ＭＨｚ）に分け
られる。それぞれの中間周波数信号は映像検波回路４と
音声検波回路７で検波され、映像検波出力６と音声検波
出力８が出力される。また、その時、信号レベル検出回
路９は音声検波回路７の信号レベルを検波し、その信号
レベルに応じたＤＣ電圧を発生させ、そのＤＣ電圧か
ら、弱電界時は映像周波数特性可変回路５を制御し、映
像検波回路４で検波された映像信号における高域の周波
数特性を落とす。これにより、弱電界地区で映像を見る
と映像が暗く、ギラギラしていて見にくいという従来か
らの問題を無くすことができ、ソフトで見易い映像を提
供することができる。

【００１１】

【発明の効果】本発明の移動体ＴＶ用映像信号処理回路
は、上記実施の形態より明らかなように、弱電界時には
映像検波回路で検波された映像信号に対して周波数特性
を制御し、映像検波信号の高域の周波数特性を落とすよ
うにしているので、弱電界でも、ソフトで見易い映像を
提供することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態として示す移動体ＴＶ用
映像回路のブロック図である。

【図２】従来の移動体ＴＶ用映像回路の一例を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ 高周波チューナ ３ ＳＡＷフィルター ４ 映像検波回路 ５ 映像周波数特性可変回路 ６ 映像検波出力 ７ 音声検波回路 ８ 音声検波出力 ９ 信号レベル検出回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＴＶ放送波を受信する高周波チューナ
   と、 前記高周波チューナで増幅及び周波数変換された映像キ
   ャリアと音声キャリアを濾波するフィルターと、 前記フィルターから出力される映像キャリアを検波する
   映像検波回路と、 前記フィルターから出力される音声キャリアを検波する
   音声検波回路と、 前記音声検波回路より信号レベルを検出しＤＣ電圧を発
   生する信号レベル検出回路と、 前記信号レベル検出回路で判断された信号レベルに応じ
   て前記映像検波回路で検波された前記映像信号の周波数
   特性を可変する映像周波数可変回路とを備え、 弱電界時に、前記映像検波信号の高域の周波数特性を前
   記映像周波数可変回路により落とすようにしたことを特
   徴とする移動体ＴＶ用映像信号処理回路。