JP2000341521A - 閾値マトリクスの作成方法 - Google Patents

閾値マトリクスの作成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際のドットの形状や濃度が理想状態から外
れている場合にも、画像の濃度を正しく再現できるよう
にする。 【解決手段】 注目画素を含む複数の画素で構成される
所定の濃度計算領域を用いて、濃度計算領域内の各画素
位置における小ドットの形成の有無が互いに異なる複数
の濃度計算パターンを想定し、各濃度計算パターンに関
して注目画素の実効的な濃度値を求める。また、閾値マ
トリクス領域内の各画素に仮閾値を割り当てた仮閾値マ
トリクスを準備し、複数の濃度計算パターンに対する注
目画素の実効的な濃度値を用いて、仮閾値に対する画像
の濃度階調変化を算出する。この仮閾値による画像の濃
度階調変化を用いて、入力画像信号とハーフトーン化後
の出力画像の濃度階調との関係を示す出力階調特性がほ
ぼ直線的になるように、仮閾値マトリクスから閾値マト
リクスを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、閾値マトリクス
を用いた多階調画像のハーフトーン化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自然画像を印刷物などの形で再現する際
には、各原色毎にハーフトーン化が行われる。ここで、
「ハーフトーン化」とは、多階調画像を2値化すること
を意味する。印刷物のハーフトーン化には、網点やFM
スクリーニング(周波数変調スクリーニング)などが用
いられる。本明細書では、ハーフトーン化された画像を
「ハーフトーン画像」と呼ぶ。また、ハーフトーン画像
を構成する最小の記録点を「小ドット」または単に「ド
ット」と呼ぶ。なお、網点は、「ハーフトーンドット」
とも呼ばれており、1つ以上の小ドットが集まったもの
である。
【0003】ハーフトーン画像を生成する際には、予め
準備された閾値マトリクスから読み出された閾値と、多
階調画像信号(入力画像信号)とを比較することによっ
て、各画素位置にドットを生成するか否かを示す2値信
号を生成する方法が一般的である。
【0004】閾値マトリクスを作成する方法としては、
現在までに多数のものが提案されている。例えば、本出
願人により開示された特開平10−84477号公報に
記載されている方法では、画像濃度のムラがなるべく少
なくなるように、閾値マトリクス内の閾値分布が工夫さ
れている。
【0005】従来の方法では、閾値マトリクスを作成す
る際に、1画素領域の大きさ(「画素サイズ」と呼ぶ)
とドットの大きさ(「ドットサイズ」と呼ぶ)とが一致
していると仮定していた。しかし、実際には、画素サイ
ズとドットサイズとは一致していないことの方が多い。
図1は、画素サイズとドットサイズとの関係の例を示す
説明図である。図1(A)は、矩形形状の1画素領域を
隙間無く塗りつぶせるような理想的なドットが形成され
る場合を示している。実際には、図1(B)や、図1
(C)の例のように、1ドットが1画素領域よりも大き
い場合が多い。また、ドットの濃度も理想的な塗りつぶ
し濃度に達しているとは限らず、ハーフトーン画像を画
像記録媒体上に記録する画像出力装置(画像記録装置)
の種類によっては、実際のドットの濃度が理想的な塗り
つぶし濃度よりも低い場合がある。なお、図1(B),
1(C)のような大きなドットにおいて、1画素領域を
はみ出している部分は、「フリンジ」とも呼ばれてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10−
84477号公報に記載されている方法では、図1
(A)のような理想的なドットが形成されるものと仮定
して、2値信号を生成するための閾値マトリクスを作成
していた。すなわち、従来の閾値マトリクスでは、1つ
の画素位置に形成されるドットが、近接する他の画素位
置に与える影響が考慮されていなかった。従って、実際
のドットの形状や濃度がこの理想状態から大きく外れた
場合には、画像の濃度を正しく再現できない可能性があ
った。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、実際のドットの
形状や濃度が理想状態から外れている場合にも、画像の
濃度を正しく再現できるようにするための技術を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、注目画素を含む複数の画素で構成される所定の濃度
計算領域を用いて、濃度計算領域内の各画素位置におけ
る小ドットの形成の有無が互いに異なる複数の濃度計算
パターンを想定する。そして、各濃度計算パターンに関
して、各画素位置の小ドットの現実的な形状と濃度とを
考慮しつつ注目画素の実効的な濃度値を求める。また、
閾値マトリクスと等しい大きさを有するマトリクス領域
内の各画素に仮閾値を割り当てることによって仮閾値マ
トリクスを準備する。そして、複数の濃度計算パターン
に対する注目画素の実効的な濃度値を用いて、仮閾値の
順に従ってマトリクス領域内の各画素位置に小ドットが
形成されてゆくと仮定したときの画像の濃度階調変化を
算出する。この仮閾値による画像の濃度階調変化を用い
て、入力画像信号とハーフトーン化後の出力画像の濃度
階調との関係を示す出力階調特性がほぼ直線的になるよ
うに、仮閾値マトリクスから閾値マトリクスを決定す
る。
【0009】上記発明では、複数の濃度計算パターンに
関して、小ドットの現実的な形状と濃度とを考慮しつつ
注目画素の実効的な濃度値を求めておき、この複数の濃
度計算パターンを利用して仮閾値に関する画像の濃度階
調変化を算出するので、実際のドットの形状や濃度を反
映した濃度階調変化を得ることができる。従って、この
ような仮閾値に関する濃度階調変化を用いて、出力階調
特性がほぼ直線的となるように閾値マトリクスを決定す
れば、実際のドットの形状や濃度が理想状態から外れて
いる場合にも、画像の濃度を正しく再現できる閾値マト
リクスが得られる。なお、仮閾値に関する濃度階調変化
も出力階調特性と同様な入出力関係を示すものであり、
「仮閾値に関する出力階調特性」と呼ぶことも可能であ
る。
【0010】仮閾値マトリクスがM個(Mは整数)の仮
閾値で構成され、また、閾値マトリクスがN個(NはM
未満の整数)の閾値で構成されるようにしてもよい。こ
のとき、仮閾値マトリクスのM個の仮閾値がN個の閾値
に変換されることによって閾値マトリクスが作成され
る。このように、仮閾値を、より少ない個数の閾値に変
換するようにすれば、出力階調特性がほぼ直線的となる
ように閾値マトリクスを容易に決定できる。
【0011】なお、仮閾値の個数Mは、閾値の個数Nの
4倍以上であることが好ましい。こうすれば、出力階調
特性における階調のジャンプ(「トーンジャンプ」と呼
ばれる)が少ない閾値マトリクスを作成することが可能
である。
【0012】なお、本発明は、閾値マトリクスの作成お
よび装置、その閾値マトリクスを用いたハーフトーン画
像の作成方法および装置、それらの方法または装置の機
能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコン
ピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュ
ータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信
号、等の種々の態様で実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】A.閾値マトリクス用の繰り返し
単位領域:本発明の実施例を説明する前に、ここではま
ず、閾値マトリクスと同じ大きさを有する繰り返し単位
領域(「繰返しブロック」とも呼ぶ)について説明す
る。ここで、「繰り返し単位領域」とは、画像平面上に
タイル状に繰り返し適用される領域を意味している。閾
値マトリクスは、この繰り返し単位領域内の各画素位置
に閾値が割り当てられたものである。ハーフトーン化を
行う際には、繰返し単位領域内の閾値と多階調画像信号
とを比較することによって、2値信号が形成される。
【0014】以下では、網点を用いたハーフトーン化に
使用される閾値マトリクスの作成について説明するが、
本発明は、FMスクリーニングなどの網点方式以外のハ
ーフトーン化技術のための閾値マトリクスの作成にも適
用可能である。
【0015】網点のための繰返し単位領域を規定する方
式としては、1つの網点が形成される1つの網点領域を
1つの繰返し単位領域とする方式と、複数の網点領域を
含むより大きな領域を1つの繰返し単位領域とする方式
とがある。
【0016】図2は、1つの網点領域(「網点セル」と
も呼ぶ)を1つの繰返し単位領域とする方式を示す説明
図である。この方式では、各網点領域の4つの頂点が、
画素の格子の頂点に一致する。従って、この網点領域を
タイル状に繰返し適用することによって、全画像平面を
覆うことができる。但し、この方式では、実現できる網
線数(「スクリーン線数」とも呼ぶ)や網角度(「スク
リーン角度」とも呼ぶ)がかなり限定されてしまうとい
う問題がある。この理由は、各網点領域の4つの頂点が
画素の格子の頂点に一致しなければならないからであ
る。
【0017】図3は、複数の網点領域をふくむ広い領域
を1つの繰返し単位領域とする方式を示す説明図であ
る。この例では、4×4個の網点領域を含む領域が、1
つの繰返し単位領域(「繰返しブロック」とも呼ぶ)と
して用いられている。このような複数の網点領域を含む
繰返し単位領域は、一般に「スーパーセル」とも呼ばれ
ている。スーパーセルの4つの頂点は画素の格子点に一
致するが、各網点領域の4つの頂点は、必ずしも画素の
格子点には一致していない。スーパーセル方式では、1
つのスーパーセルを構成する網点領域の数に融通性があ
るので、いわゆる有理正接法において、網線数や網角度
をより自由に実現することができる。ここで、有理正接
法とは、網角度の正接(tan )が有理数となるような網
点の形成方法を言う。
【0018】以下の実施例では、スーパーセル方式の繰
り返し単位領域を用いて閾値マトリクスを作成すること
とする。但し、1網点方式の繰り返し単位領域を用いる
ことも可能である。
【0019】B.装置の構成と処理手順:本実施例で
は、露光ビームを用いてハーフトーン画像を感光材上に
記録するタイプの2値画像記録装置を用いて網点画像を
記録する際に使用する閾値マトリクスを作成する。この
ような2値画像記録装置としては、例えば網フィルムを
作成するための記録スキャナがある。
【0020】図4は、本発明の実施例で使用される閾値
マトリクス作成装置の構成を示すブロック図である。こ
の装置は、出力階調計算部100と、吸収率テーブルメ
モリ102と、点灯順メモリ(仮閾値マトリクスメモ
リ)104と、出力階調特性メモリ106と、閾値マト
リクスメモリ108と、階調補正部(閾値決定部)11
0とを有している。この閾値マトリクス作成装置は、パ
ーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって
実現できる。すなわち、4つのメモリ102,104,
106,108は、汎用コンピュータのRAM内に確保
され、また、出力階調計算部100と階調補正部110
の機能は、コンピュータが所定のコンピュータプログラ
ムを実行することによって実現される。これらの各部の
機能については後述する。
【0021】図5は、実施例の処理手順を示すフローチ
ャートである。ステップS1では、画像記録装置におけ
るドット形状を規定する特性であるドット形状・濃度特
性を準備する。例えば、露光ビームを用いて感光材を露
光するタイプの画像記録装置におけるドット形状・濃度
特性は、露光ビームの光量分布と感光材のγ特性(光量
−濃度特性)とを含んでいる。感光材のγ特性は、感光
材のメーカから供給されることが多く、通常は予め知ら
れている。露光ビームの光量分布は、実際に露光ビーム
を用いて感光材上に形成された特定のパターンの形状
と、感光材のγ特性とに基づいて推定することができ
る。
【0022】図6は、露光ビームの光量分布を決定する
方法を示す説明図である。まず、図6の上方に示すよう
な万線(一定ピッチの平行線)を表す2値画像データを
準備し、この2値画像データに基づいて感光フィルムを
露光すると、図6の下方に示すようなパターンがフィル
ム上に形成される。その後、このフィルムにおける吸収
率の2次元的な分布が、以下のようにして測定される。
【0023】図7は、フィルムの吸収率測定の様子を示
す説明図である。本実施例では、感光フィルムとして、
露光された部分が黒化し、露光されない部分が透明にな
るポジタイプのフィルムを用いるものとする。フィルム
の吸収率を測定する際には、フィルムの片側から入射光
を照射して、透過光の光量を測定する。以下の(1)
式、(2)式に示されているように、透過率Tは、透過
光の光量を入射光の光量で除した値であり、また、吸収
率Bは、1から透過率Tを減算した値である。 T=[透過光の光量]/[入射光の光量] …(1) B=1−T …(2)
【0024】露光ビームの2次元的な光量分布は、こう
して測定された吸収率Bの2次元的な分布と、感光材の
γ特性とに基づいて推定される。図8は、γ特性の一例
を示すグラフである。γ特性は、光量E(通常はその対
数logE)と濃度Dとの関係で与えられる。なお、濃
度Dは、透過率Tと以下の(3)式で関係付けられてい
る。 T=10-D …(3)
【0025】従って、吸収率Bと濃度Dは、次の(4)
式の関係を有している。 B=1−10-D …(4)
【0026】従って、感光材のγ特性と、透過率T(ま
たは吸収率B)の2次元分布の測定結果から、フィルム
が受けた光量Eの2次元分布を決定することができる。
そして、フィルムが受けた光量Eの2次元分布と、記録
時の露光タイミングとに基づいて、露光ビームの光量分
布を推定することが可能である。この際、露光ビームの
2次元的な光量分布の形状は、例えばガウス分布に従う
ものと仮定する。
【0027】このように、ドットで構成された特定のパ
ターンの実際の形状や濃度から露光ビームの実際の光量
分布を決定すれば、この実際の光量分布を使用すること
によって、後述するような種々のドット形成パターンに
おける実際のパターン形状を正確に推定することが可能
である。
【0028】図5のステップS2では、隣接する画素に
おけるドットの形状と濃度の影響を考慮して、各画素の
実際の吸収率を与える吸収率テーブルを準備する。図9
は、吸収率テーブルの作成方法を示す説明図である。図
9(A)に示すように、吸収率テーブルを作成する際に
は、注目画素を中心とする3×3画素の領域(吸収率計
算パターン領域)が使用される。図9(B)は、吸収率
計算パターンの一例を示している。ここで、白抜きの四
角形はドットが形成されていない画素を示しており、塗
りつぶされている四角形はドットが形成されている画素
を示している。なお、吸収率計算パターンは、吸収率計
算パターン領域内の9つの画素のオン/オフのすべての
組み合わせについて作成される。従って、吸収率計算パ
ターンの総数は、2の9乗個(512個)である。一般
には、n×n画素領域の大きさを有する吸収率計算パタ
ーンの総数は、2の(n×n)乗個になる。
【0029】図9(C)は、露光ビームの光量分布と感
光材のγ特性を考慮した実際の吸収率のシミュレーショ
ン結果を示している。吸収率のシミュレーションでは、
図10に示すように、露光ビームが一定速度で移動しな
がら露光信号に従ってオン/オフされるという条件下
で、各位置の積算光量が算出される。なお、図10の下
部において実線で描かれた形状は露光ビームの静止時の
光量分布を示しており、破線は積算光量分布を示してい
る。
【0030】注目画素の実質的な吸収率を算出する際に
は、図9(D)に示すように、注目画素を10×10個
の小区画に分割する。そして、各小区画の積算光量Eか
ら、感光材のγ特性(図8)を参照して各小区画の濃度
Dが決定される。この濃度Dから、前記(4)式に従っ
て吸収率Bが算出される。そして、10×10個の小区
画に関する吸収率の平均を取ることによって、注目画素
の実効的な吸収率が決定される。
【0031】このような注目画素の実効的な吸収率は、
512通りのすべての吸収率計算パターンに関して実行
される。なお、露光ビームの光量分布と感光材のγ特性
が知られていれば、各吸収率計算パターンにおける注目
画素の実効的な吸収率は、上述したような計算(シミュ
レーション)によって決定することが可能である。
【0032】図5のステップS3では、繰返しブロック
内の各網点セル毎に、画素の点灯順位を設定する。な
お、「点灯」とは、画素位置にドットを形成することを
意味する。例えば、光ビームで感光材を露光するタイプ
の画像記録装置では、光ビームをオンすることを「点
灯」と呼び、インク滴を印刷媒体上に吐出することによ
ってドットを形成するタイプの画像記録装置ではインク
滴を吐出することを「点灯」と呼ぶ。「点灯順位」と
は、ドットを形成する順番を意味する。但し、ここで設
定される点灯順位は仮の閾値に相当するものであり、1
つの網点セルにおける仮閾値の配列は、仮閾値マトリク
スに相当する。最終的な閾値マトリクスは、後述するス
テップS4,S5の処理によって決定される。
【0033】図11は、本実施例において使用する繰返
しブロックSCを示す説明図である。この繰返しブロッ
クSCは、5×5個の網点セルHCを含んでいる。ステ
ップS3では、このような繰返しブロックSC内の各網
点セルHC内の画素について、各網点セルHC毎に独立
した点灯順位(仮閾値)が設定される。図12は、1つ
の網点セルHCの中の点灯順位の配列の一例を示す説明
図である。網点セルHC内の各画素には、その中心から
周辺に向かって値が次第に増大していくように点灯順位
が設定される。
【0034】図5のステップS4では、出力階調計算部
100が、点灯順データと吸収率テーブルから、仮閾値
に関する出力階調特性を計算する。ここで、点灯順デー
タが0から(M−1)までの範囲のM個の異なる点灯順
位で構成されるものと仮定する。また、仮閾値に関する
出力階調特性の計算時には、一定レベルの入力画像信号
に応じて一様な濃度の画像が出力されると仮定する(こ
のような画像は「平網」と呼ばれる)。そして、0番目
からi番目の点灯順位までの(i+1)個の画素が点灯
した状態の画像について、各画素の吸収率を、吸収率テ
ーブルを用いて算出する。この際、各画素を注目画素と
する3×3画素領域は、ステップS2で準備した512
通りの吸収率計算パターンのいずれかに一致するはずで
ある。そこで、各画素について、512通りの吸収率計
算パターンの中の一致するものを検索し、そのときの注
目画素の吸収率を吸収率テーブルメモリ102から参照
することによって各画素の吸収率が得られる。
【0035】i番目の点灯順位までの画素が点灯した出
力画像の実効的な網%DR(網点面積率)は、以下のマ
ーレイデービスの式に従って与えられる。 DR={1−10-(Ddot-Dbase)}/{1−10-(Dfill-Dbase)} =(Bave−Bbase)/(Bfill−Bbase) …(5) ここで、Ddotは網点濃度であり、Dbaseはベース面濃
度、Dfillはベタ濃度、Baveは画像の平均吸収率、Bb
aseはベース面吸収率、Bfillはベタ吸収率である。な
お、「ベース面」とは、ドットが記録されていない状態
の画像記録媒体(本実施例では透光部)を意味する。ま
た、「ベタ」とは、全画素にドットが形成された状態を
意味する。
【0036】上記(5)式の右辺にある画像の平均吸収
率Bave は、i番目の点灯順位までの画素が点灯した状
態における各画素の吸収率の平均値である。また、ベー
ス面吸収率Bbaseは、ドットが全く記録されていない状
態におけるフィルムの吸収率の測定値である。ベタ吸収
率Bfillは、ベタ状態における吸収率の計算値(または
測定値)を利用できる。従って、i番目の点灯順位まで
の画素が点灯した状態において各画素の吸収率を決定す
れば、上記(5)式から実効的な網%DRを算出するこ
とが可能である。そして、パラメータiを0から(M−
1)まで順次変化させることによって、各点灯順位iに
対する実効的な網%を得ることができる。
【0037】図13は、こうして得られた仮閾値に関す
る出力階調特性を示すグラフである。図13の横軸は点
灯順データの値であり、縦軸は出力時の実効的な網%で
ある。ここでは、点灯順データは0〜65535までの
65536個の点灯順位で構成されていると仮定してい
る。なお、横軸は、入力画像信号のレベルであると考え
ることができる。従って、この出力階調特性は、仮閾値
マトリクスを用いたときの入出力特性を表すものであ
る。
【0038】理想的な出力階調特性は、入力画像信号の
レベル(%)と出力網%とが一致するような、傾きが4
5度の直線的な関係を示す特性である。そこで、図5の
ステップS5では、階調補正部110が、点灯順データ
(すなわち仮閾値マトリクス)と、仮閾値マトリクスに
対する出力階調特性(図13)とを用いて、ほぼ直線的
な入出力特性を有するような閾値マトリクス(「階調補
正済み閾値マトリクス」と呼ぶ)を作成する。
【0039】ここで、階調補正の方法を説明する前に、
入力画像信号のレベルの範囲と、画像の濃度階調の数
と、閾値マトリクスに含まれる閾値の範囲との関係につ
いて説明する。ハーフトーン画像を表す2値信号は、閾
値Ssを入力画像信号Imと比較した結果に応じて生成
される。この2値信号のレベルは、次の通りである。 Ss<Imの時:Hレベル(点灯) Im≦Ssの時:Lレベル(非点灯)
【0040】入力画像信号Imのレベルが0〜(N−
1)の範囲である場合には、閾値Ssの範囲は0〜(N
−2)に設定される。この理由は、画像の濃度階調とし
て、N個の異なる階調を再現できるようにするためであ
る。換言すれば、N階調を再現するための閾値マトリク
スの値は、0〜(N−2)の範囲の値を有していること
になる。このため、閾値マトリクスがN個の画素を含む
場合に、例えば1つの閾値に関しては同一の値を2つの
画素に割り当てることによって、閾値の範囲を0〜(N
−2)の範囲に制限している。
【0041】図14は、階調補正の方法を示す説明図で
ある。階調補正済みの閾値マトリクスは、0〜(N−
2)の範囲の閾値を有するN階調のマトリクスであると
仮定する。この閾値マトリクスの階調数Nは、点灯順位
の階調数Mよりも小さい値である。なお、図14の例で
は、N=256,M=65536である。階調補正の際
には、最終的な閾値マトリクスに関する出力階調特性が
ほぼ直線的になるように、点灯順位が0〜(N−2)の
範囲の閾値に変換される。
【0042】n番目の閾値に変換されるべき点灯順位
は、以下のようにして決定される。直線的な出力階調特
性では、0〜(n−1)の範囲の閾値の画素が点灯した
ときに、出力網%は{(n/255)×100}に等し
くなるはずである。ここで、閾値マトリクスの階調数N
は255と仮定している。同様に、0〜nの範囲の閾値
の画素が点灯したときには、出力網%が{(n+1)/
255}(%)に等しくなるはずである。従って、図1
4において、出力網%が{(n/255)*100}〜
{((n+1)/255)*100}の範囲R(n)
は、n番目の閾値を有する画素の点灯によって達成され
るべきである。そこで、仮閾値マトリクス内において、
範囲R(n)の出力網%を与えるような点灯順位を有す
る画素には、すべて同一の閾値nが割り当てられる。
【0043】同様に、出力網%が{(n/255)*1
00}〜{((n+1)/255)*100}の範囲R
(n+1)の出力網%を与えるような点灯順位を有する
画素には、すべて同一の閾値(n+1)が割り当てられ
【0044】以上の説明からも理解できるように、各閾
値が割り当てられる画素の数は、1つとは限らず、2以
上の場合もあり、また、0の場合もある。このように、
本実施例では、各閾値を割り当てる画素数を固定してい
ないので、出力階調特性がほぼ直線的になるように閾値
を割り当ててゆくことが可能である。
【0045】なお、階調補正後の閾値マトリクスの階調
数Nは、点灯順データ(仮閾値マトリクス)の階調数M
よりも小さな値である。なお、Nの値をM/4以下の値
に(すなわち、Mを4×N以上の値に)設定することの
が好ましい。さらに、Nの値としては、Mを4のk乗
(kは1以上の整数)分の1の値(M/4k )に設定す
ることが特に好ましい。また、Nの値は、256以上に
設定することが好ましい。
【0046】図15ないし図19は、階調補正後の閾値
マトリクスの階調数Nを点灯順データの階調数Mの1/
4に設定した場合の利点を示す説明図である。図15
は、2種類の点灯順データと、これらを単純に圧縮して
得られた閾値マトリクスとを示している。図15(A−
1)は、4×4画素で構成された同一の点灯順データが
4つ配列されて構成された16階調の点灯順データであ
る。図15(B−1)は、各画素に異なる点灯順位が割
り当てられている64階調の点灯順データである。図1
5(A−2),(B−2)は、これらの点灯順データを
単純に16階調に階調圧縮して得られた閾値マトリクス
をそれぞれ示している。図15(A−2)に示す閾値マ
トリクスでは、4つの4×4画素領域がすべて同じ閾値
配列を有している。一方、図15(B−2)に示す閾値
マトリクスでは、4つの4×4画素領域における閾値配
列が互いに異なっている。ドット形状が理想的な場合
(ドット形状と画素形状とが同一の場合)には、図15
(A−2),(B−2)の閾値マトリクスのいずれを使
用しても、階調が1つ上昇する毎に網点面積率が6.2
5%(=100/16)増加する。
【0047】図16は、露光ビームの光量分布が縦長で
あるような画像記録装置において、図15(A−2)に
示す閾値マトリクスを用いた場合の出力結果の一例を示
している。図16の下部には、入力階調(すなわち入力
画像信号のレベル)が1〜16になったときに記録され
るパターンと、そのときの網点面積率とが示されてい
る。例えば、入力階調が1のときの網%は、12.5%
である。これは、理想状態における網%の値(6.25
%)とはかなり異なる値である。この例から解るよう
に、図16の例ではいわゆるトーンジャンプ(階調の飛
び)が発生している。
【0048】図17は、図15(A−1)の点灯順デー
タから階調補正を行うことによって得られた閾値マトリ
クスと、この閾値マトリクスを用いた出力結果の一例を
示している。なお、階調補正は、上述のステップS5の
手順に従って、なるべく直線的な出力階調特性を有する
ように行われている。この例では、入力階調が1,2,
3のときの網%がいずれも12.5%である。このよう
に、図15(A−2)の閾値マトリクスを階調補正して
も、トーンジャンプをあまり低下させることができない
場合がある。この理由は、図15(A−2)の閾値マト
リクスが、基本的に4×4マトリクスの繰り返しなの
で、1つの閾値を変更したときに8×8画素領域内にお
ける4つの値が同時に変更されてしまうからである。
【0049】図18は、図15(B−1)の点灯順デー
タから階調補正を行うことによって得られた閾値マトリ
クスと、この閾値マトリクスを用いた出力結果の一例を
示している。なお、この階調補正も、上述のステップS
5の手順に従って行われている。図16の下部には、入
力階調(すなわち入力画像信号のレベル)が1〜16に
なったときに記録されるパターンと、そのときの網点面
積率とが示されている。
【0050】図19は、図16ないし図18に示した3
つの出力結果における網%増分の変化を示すグラフであ
る。ここで、「網%増分」とは、入力階調値が1つ増加
したときの網点面積率の増加分を意味している。このグ
ラフから容易に理解できるように、64階調の点灯順デ
ータから16階調に階調補正されて得られた閾値マトリ
クス(図18)は、16階調の点灯順データから16階
調に階調補正されて得られた閾値マトリクス(図17)
に比べて、トーンジャンが少ないので、より滑らかに画
像の濃度階調を再現することが可能である。
【0051】なお、上述した説明では、1つの点灯順デ
ータから1つの閾値マトリクスのみを作成していたが、
画像記録装置で利用可能な出力階調特性が複数存在する
ときには、1つの点灯順データから複数種類の閾値マト
リクスを作成することが可能である。上述の説明から理
解できるように、画像記録装置の出力階調特性は、露光
ビームの光量分布や感光材のγ特性などのように、出力
画像のドットの形状と濃度に影響を与える種々のパラメ
ータに依存する。ところで、出力画像のドットの形状と
濃度に影響を与える種々のパラメータの組み合わせは無
限では無く、実用的な組み合わせはそれほど多くない。
そこで、これらのパラメータの実用的な組み合わせのそ
れぞれに関して上述した図5の手順を実行すれば、各出
力階調特性に適した閾値マトリクスをそれぞれ作成する
ことが可能である。
【0052】なお、ある画像記録装置に関して複数の出
力階調特性が存在し、かつ、それらの特性が相互に近接
している場合には、これらの複数の出力階調特性の平均
的な特性から1つの閾値マトリクスを作成することも可
能である。図20は、2つの出力階調特性(一点鎖線と
破線で示す)を平均した平均出力階調特性(太い実線で
示す)と、この平均出力階調特性を用いた階調補正の方
法を示す説明図である。階調補正の方法は図14で説明
したものと同じなので、ここではその説明を省略する。
【0053】図21は、上述の実施例で作成された閾値
マトリクスを用いてハーフトーン画像を記録する画像記
録装置の構成を示すブロック図である。この画像記録装
置は、CPU30と、メインメモリ(ROMおよびRA
M)32と、フロッピディスク装置34と、SPMメモ
リ36と、副走査アドレスカウンタ38と、主走査アド
レスカウンタ40と、比較器42とを備えている。ま
た、この画像記録装置は、ハーフトーン画像を光ビーム
で画像記録媒体上に記録するための図示しない露光装置
も備えている。SPMメモリ36は、閾値マトリクスを
記憶するメモリである。フロッピディスク装置34に
は、上述の実施例に従って作成された複数種類の閾値マ
トリクスが記憶されており、その中の1つが選択されて
SPMメモリ36に転送される。
【0054】画像記録時に使用される閾値マトリクス
は、画像記録装置で形成される出力画像のドットの形状
と濃度に影響を与える種々のパラメータの組み合わせに
応じて自動的に選択することも可能である。これらのパ
ラメータの中で、露光ビームの光量分布などのように、
各画像記録装置に固有のパラメータは、同一の画像記録
装置を用いる限り常に同じ値が使用される。一方、感光
材のγ特性は感光材毎に異なる。そこで、例えば画像記
録装置のユーザが、図示しないディスプレイ装置上で感
光材の種類を選択すると、これと他のパラメータとの組
み合わせに応じた適切な閾値マトリクスをフロッピディ
スク装置34から自動的に読み出して、SPMメモリ3
6に格納することが可能である。このように閾値マトリ
クスを選択する機能は、メインメモリ32に格納された
コンピュータプログラムをCPU30が実行することに
よって実現できる。
【0055】副走査アドレスカウンタ38には、副走査
スタート信号Rxと、副走査クロック信号Cxとが入力
されている。副走査スタート信号Rxは、光ビームの副
走査座標が初期位置にリセットされた時に1パルス発生
する信号である。副走査クロック信号は、光ビームの副
走査座標が更新されるたびに1パルス発生する信号であ
る。副走査アドレスカウンタ38は、これらの信号R
x,Cxに応じて、繰り返し単位ブロック内における光
ビームの副走査座標を生成し、これをSPMメモリ36
に副走査アドレスとして供給する。主走査アドレスカウ
ンタ40も同様に、主走査スタート信号Ryと主走査ク
ロック信号Cyとに応じて、繰り返し単位ブロック内に
おける光ビームの主走査座標を生成し、これをSPMメ
モリ36に主走査アドレスとして供給する。これら2つ
のアドレスカウンタ38,40から与えられたアドレス
に応じて、SPMメモリ36内の閾値マトリクスから1
つの閾値Ssが読出されて、比較器42に供給される。
【0056】比較器42は、この閾値Ssを入力画像信
号Imと比較し、この比較結果に応じた2値化出力(露
光信号、網点信号)を生成する。図示しない露光装置
は、この2値化出力に応じて感光性の記録媒体(例えば
感光フィルム)を光ビームで露光し、これによって記録
媒体上に網点画像を形成する。このようにしてYMCK
の各色版の網点画像を作成し、これらの網点画像をそれ
ぞれの色のインクで刷り重ねることによって、多色印刷
物を得ることができる。
【0057】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、実際のドットの形状や濃度を考慮して、出力階調特
性がほぼ直線的になるように閾値マトリクスを作成して
いるので、画像の濃度を正しく再現できる閾値マトリク
スを得ることが可能である。特に、仮閾値に対する出力
階調特性をシミュレーションする際に、512個の吸収
率計算パターンを予め準備しておき、各画素における吸
収率をこの吸収率計算パターンを参照して決定している
ので、仮閾値の順に画素を点灯させる際の各画素の実効
的な吸収率を高速に求めることができる。この結果、仮
閾値に対する出力階調特性のシミュレーションを高速に
行うことが可能である。
【0058】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0059】(1)上記実施例では、3×3画素の領域
を有するの吸収率計算パターンを使用していたが、吸収
率計算パターンの領域としては、注目画素を含む複数の
画素で構成されるような任意の形状の領域を使用するこ
とが可能である。例えば、各画素位置の小ドットの影響
が、隣接画素のみでなく、さらにその隣の画素にまで及
ぶときには、5×5画素の領域が使用される。なお、吸
収率計算パターン領域の大きさや形状に係わらず、注目
画素は吸収率計算パターンの領域の中央にあることが好
ましい。
【0060】(2)上記実施例では、透光性の感光フィ
ルム上にドットを記録する場合を例にしていたが、本発
明は、透光性でない画像記録媒体(例えば印刷版用の感
光材や印刷用紙)上にドットを記録する場合にも適用可
能である。この場合には、「吸収率」を「濃度」と読み
替えれば、上記実施例をほぼそのまま適用可能である。
なお、本明細書において、「濃度」という用語は、上記
(3)式で使用されている狭義の濃度Dに限らず、吸収
率や透過率などのように、狭義の濃度Dと一義的な関係
にある任意の値を意味するものとして使用されている。
【0061】印刷用紙上にインクを吐出して画像を記録
するような画像出力装置に本発明を適用するような場合
には、露光ビームの光量分布や感光材のγ特性を得てお
く代わりに、インクにより形成されるドットの実際の形
状や濃度(すなわち濃度分布)を測定したものがドット
形状・濃度特性(図5のステップS1)として使用され
る。また、この場合には、複数の濃度計算パターンを実
際に印刷用紙上に記録し、各濃度計算パターンにおける
注目画素の実効的な濃度を測定しておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画素サイズとドットサイズとの関係の例を示す
説明図。
【図2】1網点方式のセルの例を示す説明図。
【図3】スーパーセルの例を示す説明図。
【図4】本発明の実施例で使用される閾値マトリクス作
成装置の構成を示すブロック図。
【図5】実施例の処理手順を示すフローチャート。
【図6】露光ビームの光量分布を決定する方法を示す説
明図。
【図7】フィルムの吸収率測定の様子を示す説明図。
【図8】感光材のγ特性の一例を示すグラフ。
【図9】実施例における吸収率テーブルの内容を示す説
明図。
【図10】吸収率のシミュレーション時における積算光
量の算出方法を示す説明図。
【図11】実施例において使用する繰返しブロックSC
を示す説明図。
【図12】1つの網点セルHCの中の点灯順位の配列の
一例を示す説明図。
【図13】仮閾値に対する出力階調特性を示すグラフ。
【図14】階調補正の方法を示す説明図。
【図15】2種類の点灯順データとこれらを単純に圧縮
して得られた閾値マトリクスを示す説明図。
【図16】図15(A−2)の閾値マトリクスを用いた
出力結果の一例を示す説明図。
【図17】図15(A−1)の点灯順データを階調補正
して得られた閾値マトリクスとそれを用いたの出力結果
を示す説明図。
【図18】図15(B−1)の点灯順データを階調補正
して得られた閾値マトリクスとそれを用いた出力結果を
示す説明図。
【図19】階調補正後の閾値マトリクスの階調数Nを点
灯順データの階調数Mの1/4に設定した場合の利点を
示す説明図。
【図20】2つの出力階調特性を平均した平均出力階調
特性とそれを用いた階調補正の方法を示す説明図。
【図21】ハーフトーン画像を記録する画像記録装置の
構成を示すブロック図。
【符号の説明】
30…CPU 32…メインメモリ 34…フロッピディスク装置 36…SPMメモリ 38…副走査アドレスカウンタ 40…主走査アドレスカウンタ 42…比較器 100…出力階調計算部 102…吸収率テーブルメモリ 106…出力階調特性メモリ 108…マトリクスメモリ 110…階調補正部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調画像のハーフトーン化に用いる閾
    値マトリクスの作成方法であって、(a)注目画素を含
    む複数の画素で構成される所定の濃度計算領域を用い
    て、前記濃度計算領域内の各画素位置における小ドット
    の形成の有無が互いに異なる複数の濃度計算パターンを
    想定し、各濃度計算パターンに関して、各画素位置の小
    ドットの現実的な形状と濃度とを考慮しつつ前記注目画
    素の実効的な濃度値を求める工程と、(b)閾値マトリ
    クスと等しい大きさを有するマトリクス領域内の各画素
    に仮閾値を割り当てることによって仮閾値マトリクスを
    準備する工程と、(c)前記複数の濃度計算パターンに
    対する前記注目画素の実効的な濃度値を用いて、前記仮
    閾値の順に従って前記マトリクス領域内の各画素位置に
    小ドットが形成されてゆくと仮定したときの画像の濃度
    階調変化を算出する工程と、(d)前記仮閾値による前
    記画像の濃度階調変化を用いて、入力画像信号とハーフ
    トーン化後の出力画像の濃度階調との関係を示す出力階
    調特性がほぼ直線的になるように、前記仮閾値マトリク
    スから閾値マトリクスを決定する工程と、を備えること
    を特徴とする閾値マトリクスの作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 前記仮閾値マトリクスは、M個(Mは整数)の仮閾値で
    構成されており、 前記閾値マトリクスは、N個(NはM未満の整数)の閾
    値で構成されており、 前記工程(d)において、前記仮閾値マトリクスのM個
    の仮閾値がN個の閾値に変換される、方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法であって、 前記仮閾値の個数Mは、前記閾値の個数Nの4倍以上で
    ある、方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008018491A1 (fr) * 2006-08-08 2008-02-14 Kimoto Co., Ltd. Dispositif et procédé de tramage
JP2020161972A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ブラザー工業株式会社 ディザマトリクスを生成する方法、および、ディザマトリクスの生成装置

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JP2020161972A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ブラザー工業株式会社 ディザマトリクスを生成する方法、および、ディザマトリクスの生成装置
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