JP2000338108A - 免疫凝集反応測定試薬及びその製造方法 - Google Patents
免疫凝集反応測定試薬及びその製造方法Info
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- JP2000338108A JP2000338108A JP11148273A JP14827399A JP2000338108A JP 2000338108 A JP2000338108 A JP 2000338108A JP 11148273 A JP11148273 A JP 11148273A JP 14827399 A JP14827399 A JP 14827399A JP 2000338108 A JP2000338108 A JP 2000338108A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料中の抗原(または抗体)などの超微量成
分を高感度で測定でき、B/F分離を必要とせず、簡便
に測定し得る免疫凝集反応測定試薬を提供する。 【解決手段】 溶液中において、測定対象物質である抗
体(または抗原)に対応した抗原(または抗体)をキャ
リアータンパク質に複合化させた後、該キャリアータン
パク質を不溶性担体に担持させる、免疫凝集反応測定試
薬の製造方法。
分を高感度で測定でき、B/F分離を必要とせず、簡便
に測定し得る免疫凝集反応測定試薬を提供する。 【解決手段】 溶液中において、測定対象物質である抗
体(または抗原)に対応した抗原(または抗体)をキャ
リアータンパク質に複合化させた後、該キャリアータン
パク質を不溶性担体に担持させる、免疫凝集反応測定試
薬の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗原や抗体を高感
度で測定し得る免疫凝集反応測定試薬およびその製造方
法に関する。
度で測定し得る免疫凝集反応測定試薬およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査の分野では、生体試料(血液、
尿など)を用いて種々の疾患の診断を行っているが、こ
れらを診断する方法として、種々の測定法が開発され利
用されている。これらの測定法の代表的方法として、酵
素反応を利用する生化学測定法や抗原抗体反応を利用す
る免疫測定法が挙げられる。近年においては、生体試料
中の成分を精度よく測定することが望まれ、特異性の高
い抗原抗体反応を利用した免疫測定法が盛んに用いられ
ている。
尿など)を用いて種々の疾患の診断を行っているが、こ
れらを診断する方法として、種々の測定法が開発され利
用されている。これらの測定法の代表的方法として、酵
素反応を利用する生化学測定法や抗原抗体反応を利用す
る免疫測定法が挙げられる。近年においては、生体試料
中の成分を精度よく測定することが望まれ、特異性の高
い抗原抗体反応を利用した免疫測定法が盛んに用いられ
ている。
【0003】免疫測定法としては、免疫比濁法(TIA
法)、ラテックス比濁法(LIA法)、酵素免疫測定法
(EIA法)、放射免疫測定法(RIA法)などが挙げ
られ、目的に応じて使い分けされている。すなわち、生
体試料中に含まれている成分の量が比較的多い場合は、
TIA法やLIA法が使用されている。TIA法やLI
A法では、測定される生体試料中の成分としては、例え
ば、C反応性タンパク質(CRP)、抗ストレプトリジ
ン−O抗体(ASO)、フィブリン分解産物(FDP)
などが挙げられ、生体試料中の濃度として、数ng/m
L以上の場合に用いられる。これに対して、生体試料中
に含まれる成分の量が微量の場合は、EIA法やRIA
法が使用され、測定する生体試料中の成分としては、例
えば、αフェトプロティン(AFP)に代表される癌マ
ーカーやインシュリンに代表されるホルモンなどが挙げ
られ、生体試料中の濃度として、数ng/mL以下の場
合に用いられる。
法)、ラテックス比濁法(LIA法)、酵素免疫測定法
(EIA法)、放射免疫測定法(RIA法)などが挙げ
られ、目的に応じて使い分けされている。すなわち、生
体試料中に含まれている成分の量が比較的多い場合は、
TIA法やLIA法が使用されている。TIA法やLI
A法では、測定される生体試料中の成分としては、例え
ば、C反応性タンパク質(CRP)、抗ストレプトリジ
ン−O抗体(ASO)、フィブリン分解産物(FDP)
などが挙げられ、生体試料中の濃度として、数ng/m
L以上の場合に用いられる。これに対して、生体試料中
に含まれる成分の量が微量の場合は、EIA法やRIA
法が使用され、測定する生体試料中の成分としては、例
えば、αフェトプロティン(AFP)に代表される癌マ
ーカーやインシュリンに代表されるホルモンなどが挙げ
られ、生体試料中の濃度として、数ng/mL以下の場
合に用いられる。
【0004】更に、近年、生体試料中の微量成分の測定
が重要視され、EIA法やRIA法などが益々利用され
てきている。しかしながら、TIA法やLIA法では測
定に要する時間が短く、操作が簡便で種々の自動分析装
置(以下、汎用自動分析装置)へ適用可能であるのに比
べて、EIA法やRIA法では反応時間が長く、操作法
が煩雑で、かつ、使用する酵素や放射性同位元素の種類
が多岐にわたる。従って、EIA法やRIA法は、特定
の自動分析装置(以下、専用自動分析装置)においての
み用いられることが多く、RIA法に至っては放射性同
位元素を利用するため特定の施設が必要というような種
々の問題がある。
が重要視され、EIA法やRIA法などが益々利用され
てきている。しかしながら、TIA法やLIA法では測
定に要する時間が短く、操作が簡便で種々の自動分析装
置(以下、汎用自動分析装置)へ適用可能であるのに比
べて、EIA法やRIA法では反応時間が長く、操作法
が煩雑で、かつ、使用する酵素や放射性同位元素の種類
が多岐にわたる。従って、EIA法やRIA法は、特定
の自動分析装置(以下、専用自動分析装置)においての
み用いられることが多く、RIA法に至っては放射性同
位元素を利用するため特定の施設が必要というような種
々の問題がある。
【0005】近年、生体試料中の微量成分の測定におい
ては、癌などの早期発見やエイズウイルスなどの感染初
期を診断するため、超微量でも測定できる方法が要望さ
れている。超微量測定が可能な手法としては、LIA法
やEIA法の変法または改良法など測定法自体の精度を
上げる手法と、LIA法やEIA法などでは従来からの
方法で測定に使用する装置の性能を上げる手法に大別さ
れ、一部実用化されている。
ては、癌などの早期発見やエイズウイルスなどの感染初
期を診断するため、超微量でも測定できる方法が要望さ
れている。超微量測定が可能な手法としては、LIA法
やEIA法の変法または改良法など測定法自体の精度を
上げる手法と、LIA法やEIA法などでは従来からの
方法で測定に使用する装置の性能を上げる手法に大別さ
れ、一部実用化されている。
【0006】測定法自体の精度を上げる手法としては、
LIA法の不溶性担体を着色する方法(特開平1−21
4760号公報)、EIA法の抗原または抗体を標識す
る物質として酵素の代わりに、発光物質を利用する方法
(特開平5−34346号公報)などが挙げられる。ま
た、装置の性能を上げる手法として、特開平3−167
475号公報に提案される方法がある。
LIA法の不溶性担体を着色する方法(特開平1−21
4760号公報)、EIA法の抗原または抗体を標識す
る物質として酵素の代わりに、発光物質を利用する方法
(特開平5−34346号公報)などが挙げられる。ま
た、装置の性能を上げる手法として、特開平3−167
475号公報に提案される方法がある。
【0007】しかしながら、これらのいずれの手法にお
いても、汎用自動分析装置への適用は不可能であり、専
用自動分析装置が必要という問題は解決されていない。
専用自動分析装置が必要な理由は、上述のように、EI
A法やRIA法に代表される微量成分の測定法では、反
応時間、操作法、使用する酵素や放射性同位元素の種類
などが測定法により種々異なることによる。さらに、こ
れら以外の大きな理由として、現在、開発または上市さ
れている微量成分の測定法では、B/F分離と呼ばれる
操作(Bは免疫反応等により結合した成分、Fは未反応
の成分)が必ず必要であるため、B/F分離操作のでき
ない汎用自動分析装置へは適用できず、B/F分離操作
のできる専用自動分析装置が必要となってくる。
いても、汎用自動分析装置への適用は不可能であり、専
用自動分析装置が必要という問題は解決されていない。
専用自動分析装置が必要な理由は、上述のように、EI
A法やRIA法に代表される微量成分の測定法では、反
応時間、操作法、使用する酵素や放射性同位元素の種類
などが測定法により種々異なることによる。さらに、こ
れら以外の大きな理由として、現在、開発または上市さ
れている微量成分の測定法では、B/F分離と呼ばれる
操作(Bは免疫反応等により結合した成分、Fは未反応
の成分)が必ず必要であるため、B/F分離操作のでき
ない汎用自動分析装置へは適用できず、B/F分離操作
のできる専用自動分析装置が必要となってくる。
【0008】最近、特開平5−249112号公報、特
開平7−179495号公報などにみられるように、B
/F分離の不必要な測定法も提案、開発されている。し
かしながら、感度不足や、測定時間が長いなどの問題に
より、専用自動分析装置が必要となったり、一部の汎用
自動分析装置にしか適用できないなどの問題がある。
開平7−179495号公報などにみられるように、B
/F分離の不必要な測定法も提案、開発されている。し
かしながら、感度不足や、測定時間が長いなどの問題に
より、専用自動分析装置が必要となったり、一部の汎用
自動分析装置にしか適用できないなどの問題がある。
【0009】一方、臨床検査の現場においては、超微量
分析を行うには高価な専用自動分析装置が必要で、か
つ、設置場所を確保しなければならないため、汎用自動
分析装置による超微量成分の測定を望む声が大きい。
分析を行うには高価な専用自動分析装置が必要で、か
つ、設置場所を確保しなければならないため、汎用自動
分析装置による超微量成分の測定を望む声が大きい。
【0010】以上のように、現在、開発または上市され
ている超微量成分の測定は、ユーザーの強い要望がある
にもかかわらず、B/F分離操作が必要なため、専用自
動分析装置での測定に限られているという大きな問題点
がある。
ている超微量成分の測定は、ユーザーの強い要望がある
にもかかわらず、B/F分離操作が必要なため、専用自
動分析装置での測定に限られているという大きな問題点
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、試料中の抗原または抗体
などの超微量成分を高感度で測定することができ、B/
F分離を必要とせず、簡便に上記超微量成分を測定する
ことを可能とする免疫凝集反応測定試薬およびその製造
方法を提供することにある。
した従来技術の欠点を解消し、試料中の抗原または抗体
などの超微量成分を高感度で測定することができ、B/
F分離を必要とせず、簡便に上記超微量成分を測定する
ことを可能とする免疫凝集反応測定試薬およびその製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、溶
液中において、測定対象物質である抗体(または抗原)
に対応した抗原(または抗体)をキャリアータンパク質
に複合化させた後、該キャリアータンパク質を不溶性担
体に担持させることを特徴とする免疫凝集反応測定試薬
の製造方法である。
液中において、測定対象物質である抗体(または抗原)
に対応した抗原(または抗体)をキャリアータンパク質
に複合化させた後、該キャリアータンパク質を不溶性担
体に担持させることを特徴とする免疫凝集反応測定試薬
の製造方法である。
【0013】本願の第2の発明は、溶液中において、測
定対象物質である抗体が認識するエピトープの配列が含
まれるペプチドをキャリアータンパク質に複合化させた
後、該キャリアータンパク質を不溶性担体に担持させる
ことを特徴とする免疫凝集反応測定試薬の製造方法であ
る。
定対象物質である抗体が認識するエピトープの配列が含
まれるペプチドをキャリアータンパク質に複合化させた
後、該キャリアータンパク質を不溶性担体に担持させる
ことを特徴とする免疫凝集反応測定試薬の製造方法であ
る。
【0014】第2の発明に係る製造方法の特定の局面で
は、前記ペプチドとして、等電点が、前記キャリアータ
ンパク質の等電点−0.5以下、または等電点+0.5
以上の範囲にあるペプチドが用いられ、該ペプチドが複
合化されたキャリアータンパク質が不溶性担体に担持さ
れる際に、溶液のpHが、前記キャリアータンパク質の
等電点−0.5以上、等電点+0.5以下の範囲とされ
る。
は、前記ペプチドとして、等電点が、前記キャリアータ
ンパク質の等電点−0.5以下、または等電点+0.5
以上の範囲にあるペプチドが用いられ、該ペプチドが複
合化されたキャリアータンパク質が不溶性担体に担持さ
れる際に、溶液のpHが、前記キャリアータンパク質の
等電点−0.5以上、等電点+0.5以下の範囲とされ
る。
【0015】また、第2の発明に係る免疫凝集反応測定
試薬の製造方法のより特定の局面では、前記測定対象物
質が、C型肝炎ウィルス抗体であり、前記ペプチドとし
て、等電点が1〜4.5または5.5〜13の範囲にあ
るものが用いられ、前記キャリアータンパク質としてウ
シ血清アルブミンが用いられ、前記ペプチドが複合化さ
れたキャリアータンパク質が不溶性担体に担持される際
に、溶液のpHが4.5〜5.5とされる。
試薬の製造方法のより特定の局面では、前記測定対象物
質が、C型肝炎ウィルス抗体であり、前記ペプチドとし
て、等電点が1〜4.5または5.5〜13の範囲にあ
るものが用いられ、前記キャリアータンパク質としてウ
シ血清アルブミンが用いられ、前記ペプチドが複合化さ
れたキャリアータンパク質が不溶性担体に担持される際
に、溶液のpHが4.5〜5.5とされる。
【0016】本願の第3の発明は、第2の発明に係る免
疫凝集反応測定試薬の製造方法により製造される免疫凝
集反応測定試薬であって、前記ウシ血清アルブミン1分
子に対し、平均で15分子以下の割合で前記ペプチドが
複合化されていることを特徴とする。
疫凝集反応測定試薬の製造方法により製造される免疫凝
集反応測定試薬であって、前記ウシ血清アルブミン1分
子に対し、平均で15分子以下の割合で前記ペプチドが
複合化されていることを特徴とする。
【0017】第3の発明に係る免疫凝集反応測定試薬の
特定の局面では、C型肝炎ウィルス抗体が認識するエピ
トープの配列を有する前記ペプチドが、下記の配列のう
ち、少なくとも1つの配列を有するものが用いられる。
特定の局面では、C型肝炎ウィルス抗体が認識するエピ
トープの配列を有する前記ペプチドが、下記の配列のう
ち、少なくとも1つの配列を有するものが用いられる。
【0018】配列番号1.Val Ile Pro A
sp Arg Glu Ala Leu Tyr Gl
n Glu Phe Asp Glu Met Glu
Glu Cys 配列番号2.Ser Arg Gly Asn His
Val Ser Pro Thr His Tyr
Val Pro Glu Ser Asp Ala A
la Ala Arg 配列番号3.Val Lys Phe Pro Gly
Gly Gly Gln Ile Val Gly
Gly Val Tyr Leu Leu Pro A
rg Arg Gly 配列番号4.Pro Pro Ala Leu Pro
Ile Trp Ala Arg Pro Asp
Tyr Asn Pro Pro Leu Leu G
lu Ser Trp Lys Asp Pro As
p
sp Arg Glu Ala Leu Tyr Gl
n Glu Phe Asp Glu Met Glu
Glu Cys 配列番号2.Ser Arg Gly Asn His
Val Ser Pro Thr His Tyr
Val Pro Glu Ser Asp Ala A
la Ala Arg 配列番号3.Val Lys Phe Pro Gly
Gly Gly Gln Ile Val Gly
Gly Val Tyr Leu Leu Pro A
rg Arg Gly 配列番号4.Pro Pro Ala Leu Pro
Ile Trp Ala Arg Pro Asp
Tyr Asn Pro Pro Leu Leu G
lu Ser Trp Lys Asp Pro As
p
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明に係る免疫凝集反応測定試薬より測定される測定
対象物質としては、生体試料中の抗原または抗体が挙げ
られ、例えば、肝炎(B型もしくはC型など)由来抗原
または抗体、HIV抗原または抗体、梅毒由来抗原また
は抗体、α−フェトプロテインに代表される癌マーカ
ー、インシュリンに代表されるホルモン、オータコイド
などを例示することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
本発明に係る免疫凝集反応測定試薬より測定される測定
対象物質としては、生体試料中の抗原または抗体が挙げ
られ、例えば、肝炎(B型もしくはC型など)由来抗原
または抗体、HIV抗原または抗体、梅毒由来抗原また
は抗体、α−フェトプロテインに代表される癌マーカ
ー、インシュリンに代表されるホルモン、オータコイド
などを例示することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
【0020】本発明の免疫凝集反応測定試薬では、上記
測定対象物質である抗体(または抗原)に対応した抗原
(または抗体)がキャリアータンパク質に複合化され
る。ここで、キャリアータンパク質に複合化される抗原
(または抗体)としては、上記測定対象物質である抗体
(または抗原)と免疫反応により免疫複合体を形成し得
る限り、特に限定されるものではない。
測定対象物質である抗体(または抗原)に対応した抗原
(または抗体)がキャリアータンパク質に複合化され
る。ここで、キャリアータンパク質に複合化される抗原
(または抗体)としては、上記測定対象物質である抗体
(または抗原)と免疫反応により免疫複合体を形成し得
る限り、特に限定されるものではない。
【0021】測定対象物質が抗原であり、キャリアータ
ンパク質に抗体を複合化させる場合には、抗体として
は、モノクローナル抗体及びポリクローナル抗体のいず
れであってもよい。また、抗体の製造方法についても特
に限定されるものではない。例えば、ポリクローナル抗
体は、ウサギ、山羊、メン山羊などの動物に測定対象物
である抗原を免疫して産生させることができる。モノク
ローナル抗体についても、公知の方法により得ることが
できる。
ンパク質に抗体を複合化させる場合には、抗体として
は、モノクローナル抗体及びポリクローナル抗体のいず
れであってもよい。また、抗体の製造方法についても特
に限定されるものではない。例えば、ポリクローナル抗
体は、ウサギ、山羊、メン山羊などの動物に測定対象物
である抗原を免疫して産生させることができる。モノク
ローナル抗体についても、公知の方法により得ることが
できる。
【0022】上記のようにして得られた抗体について
は、クロマトグラフィーなどにより、適宜精製してもよ
く、場合によっては特別の精製を行うことなく用いても
よい。また、キャリアータンパク質に抗体を複合化させ
る場合には、適当な緩衝液などにより抗体を希釈して用
いてもよい。緩衝液としても、特に限定されず、例え
ば、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グリシン緩衝液、G
ood緩衝液などを用いることができ、使用する抗体や
キャリアータンパク質を考慮し、適宜選択すればよい。
は、クロマトグラフィーなどにより、適宜精製してもよ
く、場合によっては特別の精製を行うことなく用いても
よい。また、キャリアータンパク質に抗体を複合化させ
る場合には、適当な緩衝液などにより抗体を希釈して用
いてもよい。緩衝液としても、特に限定されず、例え
ば、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グリシン緩衝液、G
ood緩衝液などを用いることができ、使用する抗体や
キャリアータンパク質を考慮し、適宜選択すればよい。
【0023】測定対象物質が抗体であり、抗原がキャリ
アータンパク質に複合化される場合には、上記抗原とし
ては、タンパク質あるいはポリペプチドのいずれであっ
てもよく、製造方法についても特に限定されるものでは
ない。抗原としてタンパク質を用いる場合には、該タン
パク質は天然物から得られるものであってもよく、遺伝
子工学的手法により得られたものであってもよい。ま
た、上記抗原としてペプチドを用いる場合においても、
化学的に合成されたペプチド、遺伝子工学的手法により
得られたペプチドなどのいずれをも用いることができ、
通常、化学的に合成されたペプチドが用いられる。
アータンパク質に複合化される場合には、上記抗原とし
ては、タンパク質あるいはポリペプチドのいずれであっ
てもよく、製造方法についても特に限定されるものでは
ない。抗原としてタンパク質を用いる場合には、該タン
パク質は天然物から得られるものであってもよく、遺伝
子工学的手法により得られたものであってもよい。ま
た、上記抗原としてペプチドを用いる場合においても、
化学的に合成されたペプチド、遺伝子工学的手法により
得られたペプチドなどのいずれをも用いることができ、
通常、化学的に合成されたペプチドが用いられる。
【0024】本発明において用いられる上記キャリアー
タンパク質としては、抗体(または抗原)を複合化、す
なわち複合化し得るものであれば特に限定されない。例
えば、上記キャリアータンパク質としては、ウシ血清ア
ルブミン(Bovine serum albumi
n)、キーホールリンペットヘモシアニン(Keyho
le limpet hemocyanin)、オボア
ルブミン(Ovalbumin)、ヒト血清アルブミン
(Human serum albumin)、トロン
ボグロブリン(Thromboglobulin)、微
小管結合タンパク質(Microtubule ass
ociated protein)、ジフテリア毒素
(Diphtheria toxoid)等を例示する
ことができる。
タンパク質としては、抗体(または抗原)を複合化、す
なわち複合化し得るものであれば特に限定されない。例
えば、上記キャリアータンパク質としては、ウシ血清ア
ルブミン(Bovine serum albumi
n)、キーホールリンペットヘモシアニン(Keyho
le limpet hemocyanin)、オボア
ルブミン(Ovalbumin)、ヒト血清アルブミン
(Human serum albumin)、トロン
ボグロブリン(Thromboglobulin)、微
小管結合タンパク質(Microtubule ass
ociated protein)、ジフテリア毒素
(Diphtheria toxoid)等を例示する
ことができる。
【0025】上記キャリアータンパク質は、天然物から
得られたものであってもよく、遺伝子工学手法により得
られたものであってもよく、いずれをも用いることがで
き、通常、天然物から得られたキャリアータンパク質が
用いられる。
得られたものであってもよく、遺伝子工学手法により得
られたものであってもよく、いずれをも用いることがで
き、通常、天然物から得られたキャリアータンパク質が
用いられる。
【0026】本発明で用いられる不溶性担体としては、
例えば、有機高分子粉末、微生物、血球及び細胞膜片な
どを挙げることができ、特に限定されるものではない。
有機高分子粉末としては、例えば、不溶性アガロース、
セルロース、不溶性デキストランなどの天然高分子粉
末;ポリスチレン、スチレン−スルホン酸塩共重合体、
スチレン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合体などの合成高分子粉末を挙げることができる。
特に、合成高分子粉末を均一に懸濁させたラテックスが
好適に用いられる。
例えば、有機高分子粉末、微生物、血球及び細胞膜片な
どを挙げることができ、特に限定されるものではない。
有機高分子粉末としては、例えば、不溶性アガロース、
セルロース、不溶性デキストランなどの天然高分子粉
末;ポリスチレン、スチレン−スルホン酸塩共重合体、
スチレン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合体などの合成高分子粉末を挙げることができる。
特に、合成高分子粉末を均一に懸濁させたラテックスが
好適に用いられる。
【0027】上記不溶性担体は、その使用目的・用途に
よって異なるが、通常、化学合成により得ることがで
き、あるいは市販されているものを用いることができ
る。また、表面にスルホン酸基やカルボキシル基を導入
した不溶性担体も適宜用いることができる。
よって異なるが、通常、化学合成により得ることがで
き、あるいは市販されているものを用いることができ
る。また、表面にスルホン酸基やカルボキシル基を導入
した不溶性担体も適宜用いることができる。
【0028】不溶性担体として上記ラテックスを用いる
場合、ラテックス粒子の粒径は0.005〜1.5μm
が好ましく、0.05〜0.6μmがより好ましい。本
発明において、抗体(または抗原)が複合化されたキャ
リアータンパク質の不溶性担体への担持方法については
特に限定されず、吸着、化学結合あるいは包接などの適
宜の方法で行われる。
場合、ラテックス粒子の粒径は0.005〜1.5μm
が好ましく、0.05〜0.6μmがより好ましい。本
発明において、抗体(または抗原)が複合化されたキャ
リアータンパク質の不溶性担体への担持方法については
特に限定されず、吸着、化学結合あるいは包接などの適
宜の方法で行われる。
【0029】すなわち、不溶性担体にキャリアータンパ
ク質を担持させる方法については、使用するキャリアー
タンパク質の種類によって異なるが、通常、以下の方法
で行われる。
ク質を担持させる方法については、使用するキャリアー
タンパク質の種類によって異なるが、通常、以下の方法
で行われる。
【0030】キャリアータンパク質を含む溶液を不溶性
担体の懸濁液に添加し、攪拌する。その結果、物理的吸
着により、キャリアータンパク質が不溶性担体に結合さ
れる。
担体の懸濁液に添加し、攪拌する。その結果、物理的吸
着により、キャリアータンパク質が不溶性担体に結合さ
れる。
【0031】また、表面にスルホン酸基やカルボキシル
基が導入されている不溶性担体の場合には、適当な架橋
剤を添加することにより、キャリアータンパク質を不溶
性担体に化学的に結合させることができる。この場合、
架橋剤で架橋できるように、キャリアータンパク質を修
飾してもよい。
基が導入されている不溶性担体の場合には、適当な架橋
剤を添加することにより、キャリアータンパク質を不溶
性担体に化学的に結合させることができる。この場合、
架橋剤で架橋できるように、キャリアータンパク質を修
飾してもよい。
【0032】上記のように物理的に吸着させる方法ある
いは架橋剤により結合する方法のいずれを採用するか
は、使用するキャリアータンパク質の物性や構造を考慮
して、適宜選択すればよく、両者を併用してもよい。
いは架橋剤により結合する方法のいずれを採用するか
は、使用するキャリアータンパク質の物性や構造を考慮
して、適宜選択すればよく、両者を併用してもよい。
【0033】上記キャリアータンパク質を不溶性担体に
担持させる際の溶液のpHは3〜10、温度は2〜50
℃が好ましい。pHがこの範囲を外れると、キャリアー
タンパク質または抗原(または抗体)がタンパク質であ
るため、変性する恐れがある。また、温度については、
2℃未満であると反応速度が遅く、所望の感度を有する
免疫凝集反応測定試薬を得ることが困難となることがあ
り、50℃を超えると、キャリアータンパク質または抗
原(または抗体)は変性する恐れがある。
担持させる際の溶液のpHは3〜10、温度は2〜50
℃が好ましい。pHがこの範囲を外れると、キャリアー
タンパク質または抗原(または抗体)がタンパク質であ
るため、変性する恐れがある。また、温度については、
2℃未満であると反応速度が遅く、所望の感度を有する
免疫凝集反応測定試薬を得ることが困難となることがあ
り、50℃を超えると、キャリアータンパク質または抗
原(または抗体)は変性する恐れがある。
【0034】従来の免疫凝集反応測定試薬と測定対象物
質が含まれている生体試料とを混合すると、生体試料中
の抗原(または抗体)と、不溶性担体に担持された抗体
(または抗原)との抗原抗体反応が起こり、不溶性担体
の凝集が生じる。もっとも、測定対象物質が微量の場合
には、凝集の程度が小さく、検出できないことがある。
質が含まれている生体試料とを混合すると、生体試料中
の抗原(または抗体)と、不溶性担体に担持された抗体
(または抗原)との抗原抗体反応が起こり、不溶性担体
の凝集が生じる。もっとも、測定対象物質が微量の場合
には、凝集の程度が小さく、検出できないことがある。
【0035】これに対して、本発明では、測定対象物質
である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)
が、キャリアータンパク質に複合化された後に、該キャ
リアータンパク質が不溶性担体に担持されている。従っ
て、測定対象物質である抗原(または抗体)に対する抗
体(または抗原)の配向性が高められ、生体試料中の抗
原(または抗体)の濃度が低い場合であっても、凝集し
易くなる。特に、測定対象物質が抗体の場合、その抗体
に対する抗原として合成ペプチドを用いることにより、
抗原の等電点を自由に調整することができる。上記ペプ
チドの等電点をキャリアータンパク質の等電点より0.
5以上高くしたり、あるいは低くすることにより、キャ
リアータンパク質の等電点付近のpHの緩衝液中で不溶
性担体に担持させる際に、ペプチドが荷電を帯びること
になり、それによってさらに配向性が高まり、より一層
凝集が起こり易くなる。
である抗原(または抗体)に対する抗体(または抗原)
が、キャリアータンパク質に複合化された後に、該キャ
リアータンパク質が不溶性担体に担持されている。従っ
て、測定対象物質である抗原(または抗体)に対する抗
体(または抗原)の配向性が高められ、生体試料中の抗
原(または抗体)の濃度が低い場合であっても、凝集し
易くなる。特に、測定対象物質が抗体の場合、その抗体
に対する抗原として合成ペプチドを用いることにより、
抗原の等電点を自由に調整することができる。上記ペプ
チドの等電点をキャリアータンパク質の等電点より0.
5以上高くしたり、あるいは低くすることにより、キャ
リアータンパク質の等電点付近のpHの緩衝液中で不溶
性担体に担持させる際に、ペプチドが荷電を帯びること
になり、それによってさらに配向性が高まり、より一層
凝集が起こり易くなる。
【0036】従って、好ましくは、上記ペプチドとし
て、等電点が、キャリアータンパク質の等電点−0.5
よりも低く、あるいはキャリアータンパク質の等電点+
0.5よりも高いペプチドが用いられる。なお、ペプチ
ドの等電点の上限は13であるため、好ましいペプチド
の等電点の上限値は13である。
て、等電点が、キャリアータンパク質の等電点−0.5
よりも低く、あるいはキャリアータンパク質の等電点+
0.5よりも高いペプチドが用いられる。なお、ペプチ
ドの等電点の上限は13であるため、好ましいペプチド
の等電点の上限値は13である。
【0037】なお、本発明に係る免疫凝集反応測定試薬
において、測定対象物質がC型肝炎ウィルス抗体の場
合、すなわちC型肝炎ウィルス抗体測定用の免疫凝集反
応測定試薬に、キャリアータンパク質としてウシ血清ア
ルブミンを用いた場合には、ウシ血清アルブミンの等電
点が5.0であるため、ペプチドとしては、等電点が
4.5以下、または5.5以上のものが好適に用いら
れ、より好ましくは等電点が1〜4.5または5.5〜
13の範囲にあるペプチドが用いられる。この場合、ウ
シ血清アルブミンの等電点付近のpHの緩衝液中で、ウ
シ血清アルブミンを不溶性担体に担持させることによ
り、ペプチドを荷電を帯びることになり、それによって
凝集が起こり易くなる。従って、ウシ血清アルブミンを
不溶性担体に担持させる際の緩衝液のpHは、4.5〜
5.5の範囲とすることが好ましい。
において、測定対象物質がC型肝炎ウィルス抗体の場
合、すなわちC型肝炎ウィルス抗体測定用の免疫凝集反
応測定試薬に、キャリアータンパク質としてウシ血清ア
ルブミンを用いた場合には、ウシ血清アルブミンの等電
点が5.0であるため、ペプチドとしては、等電点が
4.5以下、または5.5以上のものが好適に用いら
れ、より好ましくは等電点が1〜4.5または5.5〜
13の範囲にあるペプチドが用いられる。この場合、ウ
シ血清アルブミンの等電点付近のpHの緩衝液中で、ウ
シ血清アルブミンを不溶性担体に担持させることによ
り、ペプチドを荷電を帯びることになり、それによって
凝集が起こり易くなる。従って、ウシ血清アルブミンを
不溶性担体に担持させる際の緩衝液のpHは、4.5〜
5.5の範囲とすることが好ましい。
【0038】また、上記ペプチドを例えばウシ血清アル
ブミンに複合化する場合には、ウシ血清アルブミン1分
子に対してペプチドを16分子以上複合化すると、ウシ
血清アルブミンが不溶化する。ウシ血清アルブミンが不
溶化すると、不溶性担体に担持させることができなくな
るため、ウシ血清アルブミン1分子に対し複合化される
ペプチドは15分子以下であることが望ましい。
ブミンに複合化する場合には、ウシ血清アルブミン1分
子に対してペプチドを16分子以上複合化すると、ウシ
血清アルブミンが不溶化する。ウシ血清アルブミンが不
溶化すると、不溶性担体に担持させることができなくな
るため、ウシ血清アルブミン1分子に対し複合化される
ペプチドは15分子以下であることが望ましい。
【0039】さらに、C型肝炎ウィルス抗体が認識する
エピトープは、各抗原タンパク質にそれぞれ複数箇所存
在するが、特に抗原性が高いので、配列番号1〜4のア
ミノ酸配列のうち少なくとも1つの配列が含まれている
ことが望ましく、それによってC型肝炎ウィルス抗体を
より効果的に検出することができる。なお、配列番号1
〜3の配列が特に抗原性が高いことは、従来より公知で
ある(Jounalof Immunoassay,1
6(2),167−181(1995))。
エピトープは、各抗原タンパク質にそれぞれ複数箇所存
在するが、特に抗原性が高いので、配列番号1〜4のア
ミノ酸配列のうち少なくとも1つの配列が含まれている
ことが望ましく、それによってC型肝炎ウィルス抗体を
より効果的に検出することができる。なお、配列番号1
〜3の配列が特に抗原性が高いことは、従来より公知で
ある(Jounalof Immunoassay,1
6(2),167−181(1995))。
【0040】なお、配列番号1〜4のペプチドの等電点
は、以下の通りである。配列番号1のペプチドの等電点
=3.4、配列番号2のペプチドの等電点=7.3、配
列番号3のペプチドの等電点=10.8、配列番号4の
ペプチドの等電点=4.0。
は、以下の通りである。配列番号1のペプチドの等電点
=3.4、配列番号2のペプチドの等電点=7.3、配
列番号3のペプチドの等電点=10.8、配列番号4の
ペプチドの等電点=4.0。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明することによ
り、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
り、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
【0042】(実施例1) 試薬及び材料 a)ラテックス溶液:10%(W/V)ポリスチレンラ
テックス溶液(ラテックスの粒径0.4μm、積水化学
工業社製) b)ラテックス希釈用緩衝液:50mMの第1リン酸ナ
トリウムと50mMの第2リン酸ナトリウムとをpH5
となるように混合したもの c)C型肝炎ウィルス抗体:配列番号2のアミノ酸配列
を有する合成ペプチドをマレイミド反応によりウシ血清
アルブミンに複合化したもの d)抗原希釈用緩衝液:上記ラテックス希釈用緩衝液と
同じものを使用 e)ブロッキング用緩衝液:50mMの第1リン酸ナト
リウムと50mMの第2リン酸ナトリウムとをpH=
6.5となるように混合したものに、ウシ血清アルブミ
ン(Fraction V,Miles Corp社
製)を1%(W/V)となるように、かつNaN3 を
0.1%(W/V)となるように添加したもの f)検体希釈用希釈液(R1液):ブロッキング用緩衝
液に、ポリエチレングリコール(平均分子量7500、
和光純薬社製)を1%(W/V)となるように添加した
もの g)C型肝炎ウィルス検体:C型肝炎ウィルス陽性患者
血清(INTERGEN社製) ラテックス試薬の調製 上記ポリスチレンラテックス液1容に、ラテックス希釈
用緩衝液2容を添加し、3.3%(W/V)ラテックス
液を得た。合成ペプチド抗原をタンパク質濃度が800
μg/mlとなるように抗原希釈用緩衝液で希釈し、抗
原液を得た。
テックス溶液(ラテックスの粒径0.4μm、積水化学
工業社製) b)ラテックス希釈用緩衝液:50mMの第1リン酸ナ
トリウムと50mMの第2リン酸ナトリウムとをpH5
となるように混合したもの c)C型肝炎ウィルス抗体:配列番号2のアミノ酸配列
を有する合成ペプチドをマレイミド反応によりウシ血清
アルブミンに複合化したもの d)抗原希釈用緩衝液:上記ラテックス希釈用緩衝液と
同じものを使用 e)ブロッキング用緩衝液:50mMの第1リン酸ナト
リウムと50mMの第2リン酸ナトリウムとをpH=
6.5となるように混合したものに、ウシ血清アルブミ
ン(Fraction V,Miles Corp社
製)を1%(W/V)となるように、かつNaN3 を
0.1%(W/V)となるように添加したもの f)検体希釈用希釈液(R1液):ブロッキング用緩衝
液に、ポリエチレングリコール(平均分子量7500、
和光純薬社製)を1%(W/V)となるように添加した
もの g)C型肝炎ウィルス検体:C型肝炎ウィルス陽性患者
血清(INTERGEN社製) ラテックス試薬の調製 上記ポリスチレンラテックス液1容に、ラテックス希釈
用緩衝液2容を添加し、3.3%(W/V)ラテックス
液を得た。合成ペプチド抗原をタンパク質濃度が800
μg/mlとなるように抗原希釈用緩衝液で希釈し、抗
原液を得た。
【0043】上記3.3%(W/V)ラテックス液40
0μlを25℃のインキベーター中でマグネチックスタ
ーラーを用いて攪拌しつつ、上記抗原液100μlを素
早く添加し、25℃で1時間攪拌した。
0μlを25℃のインキベーター中でマグネチックスタ
ーラーを用いて攪拌しつつ、上記抗原液100μlを素
早く添加し、25℃で1時間攪拌した。
【0044】次に、ブロッキング用緩衝液を0.5ml
添加し、25℃で、続けて1時間攪拌した。さらに、こ
の混合液を15℃、18000rpmで20分間遠心分
離した。
添加し、25℃で、続けて1時間攪拌した。さらに、こ
の混合液を15℃、18000rpmで20分間遠心分
離した。
【0045】遠心分離により得られた沈殿に、ブロッキ
ング用緩衝液を2ml添加し、上記と同様にして、再度
遠心分離し、沈殿を洗浄した。この洗浄操作は合計3回
行った。
ング用緩衝液を2ml添加し、上記と同様にして、再度
遠心分離し、沈殿を洗浄した。この洗浄操作は合計3回
行った。
【0046】洗浄後に、沈殿にブロッキング用緩衝液2
mlを添加し、よく攪拌した後、超音波粉砕機を用いて
分散処理し、固形分0.25%(W/V)のラテックス
試薬を得、4℃で保存した。
mlを添加し、よく攪拌した後、超音波粉砕機を用いて
分散処理し、固形分0.25%(W/V)のラテックス
試薬を得、4℃で保存した。
【0047】C型肝炎ウィルス検体の測定 上記ラテックス試薬(合成ペプチド抗原をウシ血清アル
ブミンに複合化し、かつラテックスに担持させた試薬)
からなる免疫凝集反応測定試薬を用い、生化学用自動分
析装置(日立製作所社製、品番:7170型)を用い、
以下のようにしてC型肝炎ウィルス検体の測定を行っ
た。すなわち、上記ラテックス試薬の調製で得られた
固形分0.25%(W/V)のラテックス試薬をそのま
まR2液とし、以下の測定条件で測定を行った。
ブミンに複合化し、かつラテックスに担持させた試薬)
からなる免疫凝集反応測定試薬を用い、生化学用自動分
析装置(日立製作所社製、品番:7170型)を用い、
以下のようにしてC型肝炎ウィルス検体の測定を行っ
た。すなわち、上記ラテックス試薬の調製で得られた
固形分0.25%(W/V)のラテックス試薬をそのま
まR2液とし、以下の測定条件で測定を行った。
【0048】 検体容量 20μl 検体希釈用希釈液(R1液) 180μl ラテックス試薬(R2液) 20μl 測定波長 700nm 測定温度 37℃ 測定に際しては、上記自動分析装置るセルに入れられた
検体にR1液を投入し、5分後にR2液を投入した。ラ
テックス試薬すなわちR2液を添加してから約60秒後
の吸光度と、約310秒後の吸光度との差を測定し、こ
の吸光度の差を10000倍したものを吸光度変化量と
した。
検体にR1液を投入し、5分後にR2液を投入した。ラ
テックス試薬すなわちR2液を添加してから約60秒後
の吸光度と、約310秒後の吸光度との差を測定し、こ
の吸光度の差を10000倍したものを吸光度変化量と
した。
【0049】測定結果 C型肝炎ウィルス陽性患者血清5検体(それぞれ、検体
名称を、検体イ、ロ、ハ、ニ、ホとする)を検体として
用い、2段階希釈により210倍まで希釈したサンプルを
用意した。上記の測定方法に従って、各サンプルの吸
光度変化を測定し、吸光度変化量=40をカットオフ値
とし、吸光度変化量がカットオフ値以上のものについて
は+、カットオフ値未満のものについては−とした。結
果を下記の表1に示す。
名称を、検体イ、ロ、ハ、ニ、ホとする)を検体として
用い、2段階希釈により210倍まで希釈したサンプルを
用意した。上記の測定方法に従って、各サンプルの吸
光度変化を測定し、吸光度変化量=40をカットオフ値
とし、吸光度変化量がカットオフ値以上のものについて
は+、カットオフ値未満のものについては−とした。結
果を下記の表1に示す。
【0050】(比較例1)実施例においては、ポリスチ
レンラテックスに、C型肝炎ウィルス抗原として、合成
ペプチドをウシ血清アルブミンに複合化したものを担持
させたが、比較例1では、合成ペプチドのみを用いた。
その他の点については、実施例1と同様とした。すなわ
ち、比較例1では、合成ペプチドのみがラテックスに担
持されたラテックス試薬を調製した。上記のようにして
得られたラテックス試薬を用い、実施例と同様にしてC
型肝炎ウィルス検体の測定を行った。結果を下記の表1
に示す。
レンラテックスに、C型肝炎ウィルス抗原として、合成
ペプチドをウシ血清アルブミンに複合化したものを担持
させたが、比較例1では、合成ペプチドのみを用いた。
その他の点については、実施例1と同様とした。すなわ
ち、比較例1では、合成ペプチドのみがラテックスに担
持されたラテックス試薬を調製した。上記のようにして
得られたラテックス試薬を用い、実施例と同様にしてC
型肝炎ウィルス検体の測定を行った。結果を下記の表1
に示す。
【0051】(比較例2)C型肝炎ウィルス抗体測定用
EIAキットとして、市販のEIAキット(ダイナボッ
ト社製、品番:HCV・EIAII)を用い、キット添付
の操作法に従って測定を行った。なお検体としては、実
施例と同様に、C型肝炎ウィルス陽性患者血清を検体と
し、2段階希釈により210倍まで希釈したサンプルを用
いた。
EIAキットとして、市販のEIAキット(ダイナボッ
ト社製、品番:HCV・EIAII)を用い、キット添付
の操作法に従って測定を行った。なお検体としては、実
施例と同様に、C型肝炎ウィルス陽性患者血清を検体と
し、2段階希釈により210倍まで希釈したサンプルを用
いた。
【0052】また、キット添付の操作法に従って、各サ
ンプルの吸光度を測定し、キットに付属の陽性コントロ
ール及び陰性コントロールの吸光度から算出したカット
オフ値以上のものを+、カットオフ値未満のものを−と
した。結果を下記の表1に示す。
ンプルの吸光度を測定し、キットに付属の陽性コントロ
ール及び陰性コントロールの吸光度から算出したカット
オフ値以上のものを+、カットオフ値未満のものを−と
した。結果を下記の表1に示す。
【0053】
【表1】 表1から明らかなように、従来のラテックス試薬による
測定結果(比較例1)と、実施例による測定結果は、低
濃度液及び高濃度液において一致しなかった。しかしな
がら、市販のEIA法による測定結果(比較例2)と、
実施例の測定結果が同等であるため、実施例の免疫凝集
反応測定試薬を用いれば、従来のラテックス試薬を用い
た場合に比べて、試料中に含まれている抗体などの超微
量成分を高精度に測定し得ることがわかる。
測定結果(比較例1)と、実施例による測定結果は、低
濃度液及び高濃度液において一致しなかった。しかしな
がら、市販のEIA法による測定結果(比較例2)と、
実施例の測定結果が同等であるため、実施例の免疫凝集
反応測定試薬を用いれば、従来のラテックス試薬を用い
た場合に比べて、試料中に含まれている抗体などの超微
量成分を高精度に測定し得ることがわかる。
【0054】
【発明の効果】第1の発明に係る免疫凝集反応測定試薬
の製造方法では、溶液中において、測定対象物質である
抗体(または抗原)に対応した抗原(または抗体)がキ
ャリアータンパク質に複合化された後に、該キャリアー
タンパク質が不溶性担体に担持される。従って、測定対
象物質である抗体(または抗原)に対する抗体(または
抗原)の配向性が高められ、それによって測定対象物質
中の抗体(または抗原)の濃度が低い場合であっても、
凝集がより確実に生じる。よって、生体試料中に含まれ
ている抗体(または抗原)が微量であっても、微量の抗
体(または抗原)を高精度に検出し得る免疫凝集反応測
定試薬を提供することができる。
の製造方法では、溶液中において、測定対象物質である
抗体(または抗原)に対応した抗原(または抗体)がキ
ャリアータンパク質に複合化された後に、該キャリアー
タンパク質が不溶性担体に担持される。従って、測定対
象物質である抗体(または抗原)に対する抗体(または
抗原)の配向性が高められ、それによって測定対象物質
中の抗体(または抗原)の濃度が低い場合であっても、
凝集がより確実に生じる。よって、生体試料中に含まれ
ている抗体(または抗原)が微量であっても、微量の抗
体(または抗原)を高精度に検出し得る免疫凝集反応測
定試薬を提供することができる。
【0055】第2の発明においても、測定対象物質であ
る抗体が認識するエピトープの配列が含まれているペプ
チドがキャリアータンパク質に複合化された後に、該キ
ャリアータンパク質が不溶性担体に担持されるので、測
定対象物質である抗体に対するペプチドの配向性が高め
られ、凝集反応性が高められる。従って、第1の発明と
同様に、生体中に含まれている抗体が微量の場合であっ
ても、高精度に該抗体を検出することを可能とする免疫
凝集反応測定試薬を提供することができる。
る抗体が認識するエピトープの配列が含まれているペプ
チドがキャリアータンパク質に複合化された後に、該キ
ャリアータンパク質が不溶性担体に担持されるので、測
定対象物質である抗体に対するペプチドの配向性が高め
られ、凝集反応性が高められる。従って、第1の発明と
同様に、生体中に含まれている抗体が微量の場合であっ
ても、高精度に該抗体を検出することを可能とする免疫
凝集反応測定試薬を提供することができる。
【0056】また、上記ペプチドとして、キャリアータ
ンパク質の等電点−0.5以下、あるいはキャリアータ
ンパク質の等電点+0.5以上のペプチドを用いた場合
には、キャリアータンパク質の等電点付近のpHの緩衝
液中において、不溶性担体にキャリアータンパク質を担
持させれば、ペプチドが荷電を帯びることになるため、
測定対象物質である抗体に対するペプチドの配向性を高
めることができ、それによって測定感度を高めることが
できる。
ンパク質の等電点−0.5以下、あるいはキャリアータ
ンパク質の等電点+0.5以上のペプチドを用いた場合
には、キャリアータンパク質の等電点付近のpHの緩衝
液中において、不溶性担体にキャリアータンパク質を担
持させれば、ペプチドが荷電を帯びることになるため、
測定対象物質である抗体に対するペプチドの配向性を高
めることができ、それによって測定感度を高めることが
できる。
【0057】また、C型肝炎ウィルス抗体測定用の免疫
凝集反応測定試薬を構成する場合に、キャリアータンパ
ク質としてウシ血清アルブミンを用い、ペプチドが複合
化されたウシ血清アルブミン1分子に対し、上記ペプチ
ドが平均で15分子以下の割合で複合化されている場合
には、ウシ血清アルブミンに対して上記ペプチドを容易
に担持させることができる。
凝集反応測定試薬を構成する場合に、キャリアータンパ
ク質としてウシ血清アルブミンを用い、ペプチドが複合
化されたウシ血清アルブミン1分子に対し、上記ペプチ
ドが平均で15分子以下の割合で複合化されている場合
には、ウシ血清アルブミンに対して上記ペプチドを容易
に担持させることができる。
【0058】また、C型肝炎ウィルス抗体が認識するエ
ピトープの配列が含まれるペプチドとして、上述した配
列番号1〜4のアミノ酸配列のうち少なくとも1つの配
列が含まれているペプチドを用いた場合には、これらの
配列が特に抗原性が高いため、C型肝炎ウィルス抗体を
より効果的に検出することができる。
ピトープの配列が含まれるペプチドとして、上述した配
列番号1〜4のアミノ酸配列のうち少なくとも1つの配
列が含まれているペプチドを用いた場合には、これらの
配列が特に抗原性が高いため、C型肝炎ウィルス抗体を
より効果的に検出することができる。
【0059】また、本発明に係る免疫凝集反応測定試薬
では、上記のように試料中の抗原または抗体などの超微
量成分を感度よく測定することができ、しかもB/F分
離を必要としないので、測定の簡便化を図り得る。
では、上記のように試料中の抗原または抗体などの超微
量成分を感度よく測定することができ、しかもB/F分
離を必要としないので、測定の簡便化を図り得る。
【0060】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Val Ile Pro Asp Arg Glu Ala Leu Tyr 1 5 Gln Glu Phe Asp Glu Met Glu Glu Cys 10 15 配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Gly Asn His Val Ser Pro Thr 1 5 His Tyr Val Pro Glu Ser Asp Ala Ala 10 15 Ala Arg 20 配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Val Lys Phe Pro Gly Gly Gly Gln Ile 1 5 Val Gly Gly Val Tyr Leu Leu Pro Arg 10 15 Arg Gly 20 配列番号:4 配列の長さ:24 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Pro Pro Ala Leu Pro Ile Trp Ala Arg 1 5 Pro Asp Tyr Asn Pro Pro Leu Leu Glu 10 15 Ser Trp Lys Asp Pro Asp 20
Claims (6)
- 【請求項1】 溶液中において、測定対象物質である抗
体(または抗原)に対応した抗原(または抗体)をキャ
リアータンパク質に複合化させた後、該キャリアータン
パク質を不溶性担体に担持させることを特徴とする免疫
凝集反応測定試薬の製造方法。 - 【請求項2】 溶液中において、測定対象物質である抗
体が認識するエピトープの配列が含まれるペプチドをキ
ャリアータンパク質に複合化させた後、該キャリアータ
ンパク質を不溶性担体に担持させることを特徴とする免
疫凝集反応測定試薬の製造方法。 - 【請求項3】 前記ペプチドとして、等電点が、前記キ
ャリアータンパク質の等電点−0.5以下、または等電
点+0.5以上の範囲にあるペプチドが用いられ、該ペ
プチドが複合化されたキャリアータンパク質が不溶性担
体に担持される際に、溶液のpHが、前記キャリアータ
ンパク質の等電点−0.5以上、等電点+0.5以下の
範囲とされることを特徴とする請求項2に記載の免疫凝
集反応測定試薬の製造方法。 - 【請求項4】 前記測定対象物質が、C型肝炎ウィルス
抗体であり、前記ペプチドとして、等電点が1〜4.5
または5.5〜13の範囲にあるものが用いられ、 前記キャリアータンパク質としてウシ血清アルブミンが
用いられ、 前記ペプチドが複合化されたキャリアータンパク質が不
溶性担体に担持される際に、溶液のpHが4.5〜5.
5とされることを特徴とする請求項3に記載の免疫凝集
反応測定試薬の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の免疫凝集反応測定試薬
の製造方法により製造される免疫凝集反応測定試薬であ
って、 前記ウシ血清アルブミン1分子に対し、平均で15分子
以下の割合で前記ペプチドが複合化されていることを特
徴とする免疫凝集反応測定試薬。 - 【請求項6】 C型肝炎ウィルス抗体が認識するエピト
ープの配列を有する前記ペプチドが、下記の1〜4の配
列のうち、少なくとも1つの配列を有することを特徴と
する請求項4に記載の方法により製造された免疫凝集反
応測定試薬、または、請求項5に記載の免疫凝集反応測
定試薬。 配列番号1.Val Ile Pro Asp Arg
Glu Ala Leu Tyr Gln Glu
Phe Asp Glu Met Glu Glu C
ys 配列番号2.Ser Arg Gly Asn His
Val Ser Pro Thr His Tyr
Val Pro Glu Ser Asp Ala A
la Ala Arg 配列番号3.Val Lys Phe Pro Gly
Gly Gly Gln Ile Val Gly
Gly Val Tyr Leu Leu Pro A
rg Arg Gly 配列番号4.Pro Pro Ala Leu Pro
Ile Trp Ala Arg Pro Asp
Tyr Asn Pro Pro Leu Leu G
lu Ser Trp Lys Asp Pro As
p
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148273A JP2000338108A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 免疫凝集反応測定試薬及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148273A JP2000338108A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 免疫凝集反応測定試薬及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000338108A true JP2000338108A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15449090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11148273A Pending JP2000338108A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 免疫凝集反応測定試薬及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000338108A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005031353A1 (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 免疫反応測定方法、ならびにそれに用いる試薬、キット、及び光学セル |
US7399644B2 (en) | 2002-06-13 | 2008-07-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Immunoassay, reagent for immunoassay, and production method of the same |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148273A patent/JP2000338108A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7399644B2 (en) | 2002-06-13 | 2008-07-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Immunoassay, reagent for immunoassay, and production method of the same |
WO2005031353A1 (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 免疫反応測定方法、ならびにそれに用いる試薬、キット、及び光学セル |
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