JP2000337649A - リモコン及び温度調整機能付き動作機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な世代のユーザーがマニュアルなしでも
直感的に操作を完了することができるリモコンを得る。 【解決手段】 温度調整を伴って動作する動作機器のリ
モコン１を構成するに、方形に形成される操作パネル２
を備えるとともに、前記操作パネル２の右下部に運転開
始・停止操作スイッチ３を備え、右上部に温度調整部４
０を、左下部に、予約操作に伴って操作される複数の操
作スイッチ５が、操作順に左側から右側に向けて配列さ
れる予約設定部５０を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、温度調整を伴って
動作する動作機器及びそのリモコンに関するものであ
り、さらに具体的には、例えば床暖房用機器およびその
リモコンに関する。

【０００２】

【従来の技術】このような温度調整を伴って動作する動
作機器におけるリモコンにおける操作スイッチの配設例
を図６、７、８に示した。これらは全て本願の出願人に
よるものであり、操作スイッチの配設例として様々な構
成が、従来から使用されてきたことが判る。さて、上記
のように、現状のリモコンに於ける操作スイッチの配
置、形状、表記文字の内容などについては特に規定はな
く、自由なデザイン・操作方法を持つリモコンが採用さ
れ、その操作方法はばらばらである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】現状のリモコンは、そ
れなりに使用できるのであるが、使用者の年齢や経験等
によりその操作性に差が出ることもあり、改良の余地が
ある。本発明の目的は、様々な世代のユーザーがマニュ
アルなしでも直感的に操作を正しく完了することができ
るリモコンを得ることにあり、特に、このようなリモコ
ンの操作に経験が乏しい老人等が、直感的にマニュアル
を参照することなしに、適切な操作・操作完了を行える
リモコンを得ることにある。即ち、温度調整設定を適切
に行って運転開始・停止を適切に行え、さらには、運転
開始・運転停止時間等の予約操作を、直感的に、適切に
行えるリモコンを得ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明のリモコンを得る場合にあっては、基本的に、
それぞれの操作スイッチの意味をユーザーが正しく理解
できるように、それぞれの操作スイッチの配置、形状、
色、表記を人間の自然な考え方に合致するようにするこ
とにある。また、例えば、一連の操作が必要な作業にお
いては、その操作手順に関しても、その操作手順がすぐ
にわかるように操作スイッチを同一行上に、操作順に並
べることにある。

【０００５】本願において、「左、右」の記載は、ユー
ザー側から見て向かった状態での位置関係を示している
（実施の形態例に示す図１の操作スイッチの位置関係参
照）。以降に示す本願構成とその作用・効果の説明にあ
たっては、実施の形態例の後に説明する本願が発明を完
成するにあたって行ったフィールド調査の結果を基礎と
して、本願構成とその作用・効果について説明する。

【０００６】温度設定を伴った運転開始・停止等の操作
に関しては、請求項１に記載されているように、装置と
して、所定形状に形成される操作パネルを備えるととも
に、この操作パネルの右下部に運転開始・停止操作スイ
ッチを備え、前記操作パネルの右上部に温度調整部を備
えることが好ましい。運転開始・停止操作スイッチ及び
温度調整部の位置を、所定形状、例えば方形に形成され
る操作パネルの形状内における位置との関係で調査した
ところ、運転開始・停止操作スイッチは、右下部にある
ことが高い支持率を得た。一方、温度調整部に関しては
右上部が高い支持率をえた。そして、後にも示すよう
に、この構成に従って装置構成し、これを複数の被験者
で使用した場合に適切な操作が行われた率である、作業
達成率が向上した。

【０００７】運転開始・停止時間の予約に関しては、請
求項２に記載されているように、所定形状に形成される
操作パネルを備えるとともに、この操作パネルの左下部
に、予約操作に伴って操作される複数の操作スイッチ
が、操作順に左側から右側に向けて配列される予約設定
部を備えることが好ましい。予約操作に伴って操作され
る複数の操作スイッチの位置を、所定形状に形成される
操作パネルの形状内における位置との関係で調査したと
ころ、これらのスイッチは左下部にあることが高い支持
率を得、さらに、操作順に左側から右側に向けて配列さ
れることが、高い支持率をえた。そして、後にも示すよ
うに、この構成に従って装置構成し、これを複数の被験
者で使用した場合に適切な操作が行われた率である、作
業達成率が向上した。

【０００８】従って、請求項３に記載されているよう
に、所定形状に形成される操作パネルを備える構成にあ
っては、前記操作パネルの右下部に運転開始・停止操作
スイッチを備え、右上部に温度調整部を、左下部に、予
約操作に伴って操作される複数の操作スイッチが、操作
順に左側から右側に向けて配列される予約設定部を備え
る構成とすることが好ましい。上記した構成において、
請求項４に記載されているように、前記操作パネルの左
上部に、表示部を備えることが好ましい。この場合、操
作部が、基本的に操作パネルの下側及び右側に集約され
ることにより、開いた空間を有効に利用でき、また、視
認性も高い。

【０００９】さて、前記温度調整部を構成するにあたっ
ては、請求項５に記載されているように、右下に寒色で
下に頂点のある三角形の温度下降設定用スイッチを備
え、前記温度下降設定用スイッチの上に赤色で上に頂点
のある三角形の温度上昇設定用スイッチを備え、前記温
度下降設定用スイッチ及び前記温度上昇設定用スイッチ
の左横に、上下方向に配設される複数の表示シグナルか
らなり、前記温度下降設定用スイッチあるいは前記温度
上昇設定用スイッチの操作に伴って上下方向で表示状態
が変わる表示シグナル部を備えることが好ましい。温度
の下降操作に関して、その色、形状と配置を調査したと
ころ、このスイッチは寒色で下に頂点のある三角形のも
のが高い支持率をえた。一方、温度の上昇操作に関し
て、その色、形状と配置を調査したところ、このスイッ
チは赤色で上に頂点のある三角形のものが高い支持率を
えた。さらに、これらのスイッチの操作に伴って温度調
整された結果の表示に関しては、上下方向に配設される
複数の表示シグナルからなり、前記温度下降設定用スイ
ッチ及び前記温度上昇設定用スイッチの操作に伴って上
下方向で表示状態が変わる構成のものが高い支持率をえ
た。これは、この構成が、人の自然な思考・理解の流れ
に沿ったものであることに起因するためと考えられる。
そして、後にも示すように、この構成に従って装置構成
し、これを複数の被験者で使用した場合に適切な操作が
行われた率である、作業達成率が向上した。

【００１０】さて、この構成の場合に、請求項６に記載
されているように、前記表示シグナル部に備えられる複
数の表示シグナルに対応して下から上に番号が表記され
るとともに、下降温度調整に伴って下側に向かって前記
表示シグナルが非表示状態に操作され、上昇温度調整に
伴って上側に向かって前記表示シグナルが表示状態に操
作される構成が好ましい。この構成が温度調整に関し
て、最も理解しやすい。また、請求項７に記載されてい
るように、前記温度調整部を囲む枠が備えられるととも
に、前記枠内に温度調整機能を示す表記がされている場
合は、この温度調整部が容易に認識され、識別、使用さ
れる。

【００１１】一方、前記予約設定部の構成に関しては、
請求項８に記載されているように、この予約設定部に備
えられる複数の操作スイッチが、予約操作開始状態に設
定する予約開始スイッチと、時設定のための時設定スイ
ッチおよび分設定のための分設定スイッチと、予約操作
完了状態に設定する設定完了スイッチとから構成されて
おり、前記予約開始スイッチ、時設定スイッチ、分設定
スイッチ及び設定完了スイッチとが、記載順に左から右
に配列されていることが好ましい。これらのスイッチ構
成は、時間予約時に必要とされる、予約作業の開始、時
設定、分設定、予約作業の完了及びその確認との、最小
限度の操作に従って分けて構成されるものとなってお
り、左から右へ順にスイッチを操作することで、予約作
業をおこなうことができる。この左から右への配列も、
後述するように最も支持率の高かったものである。この
場合も、人間の自然な認識、作業の順に作業を、そのス
イッチの配設に従って進めることが可能となり、結果的
に、適切な作業を良好におこなうことができる。

【００１２】さて、この構成において、請求項９に記載
されているように、前記時設定スイッチと分設定スイッ
チとが枠で囲まれているとともに、この枠内に時分設定
機能を示す表記がされていることが好ましい。この構成
の場合は、この時分設定部が容易に認識され、識別、使
用される。さらに、請求項１０に記載されているよう
に、前記予約設定部に備えられる前記複数の操作スイッ
チが明度の高い無彩色であることが好ましい。このよう
に白に近い色にしておくと、温度の上昇・下降操作ある
いは、運転開始・停止等のスイッチに対して識別でき、
結果的に一連の操作を良好におこなうことが可能とな
る。

【００１３】以上説明してきたような構成のリモコンを
備えて温度調整機能付き動作機器を構成することによ
り、作業達成率の高い温度調整機能付き動作機器を得る
ことができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１には、本願のリモコン１の平
面図を示した。本願の温度調整を伴って動作する動作機
器（例えば床暖房装置）のリモコン１は、所定形状、例
えば方形の操作パネル２を備えるとともに、この操作パ
ネル２の右下部に運転開始・停止操作スイッチ３を備
え、右上部に温度調整部４０を、左下部に、予約操作に
伴って操作される複数の操作スイッチ５が、操作順に左
側から右側に向けて配列される予約設定部５０を備えて
構成されている。そして、前記操作パネル２の左上部
に、表示部６０が備えられている。尚、所定形状は正方
形状や長方形状といった、方形に限らず、円形等、デザ
イン上様々な形状が許容される。前記運転開始・停止操
作スイッチ３は、比較的大きな円形に構成されるととも
に、このスイッチ３の表面には「運転」と表示されてい
る。このスイッチ３の直上には小型の表示シグナル３ａ
が備えられており、動作機器が運転状態にある場合に、
この表示シグナル３ａが点灯（非運転状態にあっては消
灯）するように構成されている。

【００１５】前記温度調整部４０は、右下に寒色（具体
的には青）で下に頂点のある三角形の温度下降設定用ス
イッチ４１を備え、この温度下降設定用スイッチ４１の
上に暖色（具体的には赤色）で上に頂点のある三角形の
温度上昇設定用スイッチ４２を備え、これらの温度下降
設定用スイッチ４１及び温度上昇設定用スイッチ４２の
左横に、上下方向に配設される複数の（具体的には７個
の）表示シグナル４３（点灯及び消灯をするシグナル）
からなり、温度下降設定用スイッチ４１あるいは温度上
昇設定用スイッチ４２の操作に伴って上下方向で表示状
態が変わる表示シグナル部４４を備えている。ここで、
この表示シグナル部４４に備えられる複数の表示シグナ
ル４３に対応して下から上に番号が表記されるととも
に、下降温度調整に伴って下側に向かって個々の表示シ
グナル４３が非表示状態（非点灯状態）に操作され、上
昇温度調整に伴って上側に向かって個々の表示シグナル
４３が表示状態（点灯状態）に操作されるように構成さ
れている。また、前記温度調整部４０を囲む枠６が備え
られるとともに、この枠内には「温度調整」と表記され
ている。

【００１６】前記予約設定部５０には、複数の操作スイ
ッチ５が備えられている。これらのスイッチ５は、予約
操作開始状態に設定する予約開始スイッチ５１と、時間
設定のための時設定スイッチ５２および分設定のための
分設定スイッチ５３と、予約操作完了状態に設定する設
定完了スイッチ５４とから構成されており、前記予約開
始スイッチ５１、時設定スイッチ５２、分設定スイッチ
５３及び設定完了スイッチ５４とが、記載順に、一直線
上に、左から右に配列されている。これらのスイッチ５
は白色に設定されている。さらに、前記予約開始スイッ
チ５１には「予約」と表示され、時設定スイッチ５２に
は「時」と、分設定スイッチ５３には「分」と、そし
て、設定完了スイッチ５４には「設定完了」と表示され
ている。即ち、これらスイッチ５には、これらの機能を
代表する簡単な表示がされている。また、前記時設定ス
イッチ５２と分設定スイッチ５３とが枠７で囲まれてお
り、この枠７内に「時間設定」と表示されている。さら
に、前記設定完了スイッチ５４の上部にある操作パネル
２には、「予約確認」と表示されている。一方、前記予
約開始スイッチ５１の上部には、「現時刻合わせ」と表
示された時刻合わせスイッチ５５が設けられており、こ
のスイッチ５５の操作により、予約操作とは択一的に、
時設定スイッチ５２、分設定スイッチ５３、設定完了ス
イッチ５４を利用して、現時刻の設定ができるようにな
っている。

【００１７】そして、前記操作パネル２の左上部には表
示パネル（液晶パネル）８からなる表示部６０が設けら
れており、予約操作あるいは現時刻合わせのおりに、時
設定スイッチ５２、分設定スイッチ５３を使用して入力
される時間（時・分）を、緑色で表示するように構成さ
れている。

【００１８】リモコン１の色に関して、纏めて説明する
と、操作パネル２は概略白に近い灰色とされており、運
転開始・停止操作スイッチ３と温度上昇設定用スイッチ
４２とが赤色に、温度下降設定用スイッチ４１が青色に
設定されている。さらに、表示パネル８にあっては、表
示が比較的暗く設定された背景に緑色の数字に浮かび上
がるように構成されている。さらに操作スイッチ５は白
色である。以上がリモコン１の構成である。即ち操作ス
イッチ５は操作パネル２より明度が高い。

【００１９】以下、本願の発明を完成するにあたって行
ったフィールドテストに関して説明する。 １ 目的 リモコン設計において、その表面設計のデザイン（スイ
ッチの配置、形、色、表示等）によって、ユーザーが受
け取る機構のイメージについての基礎データを抽出する
ことを目的にアンケート調査を行った。 ２ 方法 下記の設問項目各々に関してアンケート用紙を被験者に
配付し、各自に記入をしてもらう形式を取った。設問は
機能毎とし、操作部の配置（ほぼ方形に形成される操作
パネル上において、パネル表面を上下左右の４部位に分
割した場合のいずれの部位に配置することが好ましい
か）、形状（スイッチの形状として、丸、四角、楕円、
角取り四角、三角のいずれが好ましい）、色（スイッチ
の色として、白、赤、黒、青、緑、黄色のいずれが好ま
しいか）、アイコン、表示（運転開始・停止スイッチに
関する表示としては、「運転」のみ、「運転／停止」を
上下二段表示して両者間に仕切り線をいれたもの、「運
転 停止」を上下二段表示して両者間に仕切り線をいれ
ないもの、「運転／入・切」を上下二段表示して両者間
に仕切り線をいれないもの、「運転／切・入」を上下二
段表示して両者間に仕切り線をいれないもの、のいずれ
が好ましいか）等の表面設計上のデザイン要素と、リモ
コン、スイッチの機能（予約設定、温度調整、ＯＮ・Ｏ
ＦＦスイッチ等）のどの内容とに被験者が関連性を見出
すか、重み付けをして回答して貰った。即ち、特に確信
をもって押そうと思うスイッチには二重丸を、押そうと
思うスイッチの全てには丸を記入して貰った。二重丸の
付いた選択枝を第１水準とし、丸のついた選択枝を第二
水準とし、得られた結果は、「第１水準」と「第１水準
＋第２水準（第１水準又は第２水準）」に分類して纏め
た。全被験者の内、第１水準又は第２水準で選んだ被験
者の比率を「支持率」として分類した。

【００２０】３ 結果 ３．１ 床暖房始動 床暖房を始動させるとき、適切と思うスイッチの位置、
形状、色、表示内容について、得られて結果を図２に示
す。スイッチの位置については「右上」、「右下」が特
に多く、それぞれ６８％、６５％の支持率となった。ス
イッチの形状については「角取り四角形」や「楕円」
「円」がそれぞれ６８％、６５％、５８％と高い支持率
になった。色については「赤」が飛び抜けて多く、７３
％となった。表示内容については「運転 入・切」、
「運転／停止」、「運転」がそれぞれ７０％、５８％、
５０％と多かった。 ３．２ 温度設定上昇 床暖房の温度設定を上げるときに、適切と思うスイッチ
の位置、形状、色について、得られた結果を図３に示
す。スイッチの位置については「右上」、「左上」が特
に多く、それぞれ５８％、５０％の支持率となった。ス
イッチの形状については「上三角」が飛び抜けて多く、
９０％という高い支持率になった。色については「赤」
と「紫」が多く、それぞれ７３％、５３％の支持率とな
った。 ３．３ 温度設定下降 床暖房の温度設定を下げるときに、適切と思うスイッチ
の位置、形状、色について、得られた結果を図４に示
す。スイッチの位置については「左下」、「右下」が特
に多く、それぞれ６８％、６３％の支持率となった。ス
イッチの形状については「下三角」が飛び抜けて多く、
９５％という高い支持率になった。色については「青」
が多く、６５％の支持率となった。 ３．４ 床暖房停止 床暖房を停止するときに、適切と思うスイッチの位置、
形状、色、表示内容について、得られて結果を図５に示
す。スイッチの位置については「右下」が多く、６０％
の支持率となった。スイッチの形状については「角取り
四角形」や「楕円」「円」が多く、それぞれ６３％、５
５％、５０％の支持率になった。色については「黒」と
「白」が比較的多く、それぞれ４５％、４０％の支持率
となった。「赤」も比較的高い支持率を示した。表示に
ついては「運転／停止」、「運転 入・切」、「運転停
止」がそれぞれ７０％、６３％、５３％と高かった。 ４ タイマー予約操作に関して、複数の操作スイッチが
一列に操作順に配列されている場合に、このスイッチの
配列方向が、「左から右」、「右から左」、「上から
下」、「下から上」へのいずれの方向が好ましいかにつ
いても調査した。結果、タイマー予約をするときに、適
切と思うスイッチを押す手順について、得られた。「左
から右へ」が最も多く８０％、「上から下へ」が次いで
６０％の支持率となった。

【００２１】上記のような調査結果に基づいて、図１に
示すように配設構成されたリモコンを製造した。製造に
あたっては、上記の支持率において５０％以上を示す場
合を好ましいとし、その要件を満たすものから適宜選択
した。結果、出願人らの製造に係わるリモコンにおい
て、従来型のものと比較して、本願のもの（図１に示す
もの）は、温度設定を伴った運転開始・停止操作におい
て、その作業達成率が３０％近く向上し、大きく改良さ
れていた。一方、タイマー予約操作にあっては、高年齢
層を対象としたタイマー予約操作において、その作業達
成率が５０％近く向上していた。 〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明する。 （イ） 上記の実施の形態にあっては、表示パネル８の
みが液晶パネル等から構成され、操作パネル２の基本は
樹脂等からできている例を示した。この構成の場合は、
運転開始・停止スイッチ３、操作スイッチ５、時刻合わ
せスイッチ５５等は、操作パネル２とは別体のスイッチ
部材から構成されることとなるが、本願にあっては、基
本的に各機能の配置構成等を問題としているため、操作
パネルの全体が液晶等から構成され、このパネル内にそ
れぞれの機能部が設けられる構造も考えられる。この場
合は、操作パネルの各部分部位が、運転開始・停止スイ
ッチ、操作スイッチ、時刻合わせスイッチ等の機能果た
す部位として構成されることとなる。この場合、各部位
の色、形状等の構成もこれまで説明してきた構成を採る
ものとすることとなる。 （ロ） 図１に示す実施の形態にあっては、温度調整部
４０の枠内には、温度調整と表記するものとしたが、こ
の表記は、温度調整機能を示す表記であれば、適切な表
記が選択できる。但し、完結で理解しやすいものが好ま
しい。 （ハ） 図１に示す実施の形態にあっては、予約設定部
５０に設けられる時分設定用の操作スイッチ５を囲む枠
内には、時間設定と表記するものとしたが、この表記
は、時分設定機能を示す表記であれば、適切な表記が選
択できる。但し、完結で理解しやすいものが好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願リモコンの操作パネルの構成を示す図

【図２】始動操作関連事項の支持率を示す図

【図３】温度上昇操作関連事項の支持率を示す図

【図４】温度下降操作関連事項の支持率を示す図

【図５】停止操作関連事項の支持率を示す図

【図６】従来のリモコンの操作パネルの構成を示す図

【図７】従来のリモコンの操作パネルの構成を示す図

【図８】従来のリモコンの操作パネルの構成を示す図

【符号の説明】 １ リモコン ２ 操作パネル ３ 運転開始・停止スイッチ ３ａ 表示シグナル ５ 操作スイッチ ６ 枠 ７ 枠 ８ 表示パネル ４０ 温度調整部 ４１ 温度下降設定用スイッチ ４２ 温度上昇設定用スイッチ ４３ 表示シグナル ４４ 表示シグナル部 ５０ 予約設定部 ５１ 予約開始スイッチ ５２ 時設定スイッチ ５３ 分設定スイッチ ５４ 設定完了スイッチ ５５ 時刻合わせスイッチ ６０ 表示部 １００ 動作機器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 9/00 ３６１ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３６１ (72)発明者 小松原 明哲 石川県石川郡野々市町扇が丘７ 金沢工業 大学内 (72)発明者 坂口 雅春 富山県高岡市伏木一宮１―１―40 (72)発明者 吉野 豊 石川県金沢市春日町２―33 Ｆターム(参考） 3L073 CC03 CC11 DE01 DF05 DF07 5B020 AA15 BB10 CC13 5K048 AA00 AA04 BA08 EB02 EB06 EB07 EB11 FB15 FB16 HA04 HA13 HA21

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 温度調整を伴って動作する動作機器のリ
   モコンであって、所定形状に形成される操作パネルを備
   えるとともに、前記操作パネルの右下部に運転開始・停
   止操作スイッチを備え、前記操作パネルの右上部に温度
   調整部を備えたリモコン。
2. 【請求項２】 温度調整を伴って動作する動作機器のリ
   モコンであって、所定形状に形成される操作パネルを備
   えるとともに、前記操作パネルの左下部に、予約操作に
   伴って操作される複数の操作スイッチが、操作順に左側
   から右側に向けて配列される予約設定部を備えたリモコ
   ン。
3. 【請求項３】 温度調整を伴って動作する動作機器のリ
   モコンであって、所定形状に形成される操作パネルを備
   えるとともに、前記操作パネルの右下部に運転開始・停
   止操作スイッチを備え、右上部に温度調整部を、左下部
   に、予約操作に伴って操作される複数の操作スイッチ
   が、操作順に左側から右側に向けて配列される予約設定
   部を備えたリモコン。
4. 【請求項４】 前記操作パネルの左上部に、表示部を備
   えた請求項１〜３のいずれか１項記載のリモコン。
5. 【請求項５】 前記温度調整部は、右下に寒色で下に頂
   点のある三角形の温度下降設定用スイッチを備え、前記
   温度下降設定用スイッチの上に赤色で上に頂点のある三
   角形の温度上昇設定用スイッチを備え、前記温度下降設
   定用スイッチ及び前記温度上昇設定用スイッチの左横
   に、上下方向に配設される複数の表示シグナルからな
   り、前記温度下降設定用スイッチあるいは前記温度上昇
   設定用スイッチの操作に伴って上下方向で表示状態が変
   わる表示シグナル部を備えて構成される請求項１、３、
   ４記載のリモコン。
6. 【請求項６】 前記表示シグナル部に備えられる複数の
   表示シグナルに対応して下から上に番号が表記されると
   ともに、下降温度調整に伴って下側に向かって前記表示
   シグナルが非表示状態に操作され、上昇温度調整に伴っ
   て上側に向かって前記表示シグナルが表示状態に操作さ
   れる請求項５記載のリモコン。
7. 【請求項７】 前記温度調整部を囲む枠が備えられると
   ともに、前記枠内に温度調整機能を示す表記がされてい
   る請求項５又は６記載のリモコン。
8. 【請求項８】 前記予約設定部に備えられる前記複数の
   操作スイッチが、予約操作開始状態に設定する予約開始
   スイッチと、時設定のための時設定スイッチおよび分設
   定のための分設定スイッチと、予約操作完了状態に設定
   する設定完了スイッチとから構成されており、 前記予約開始スイッチ、時設定スイッチ、分設定スイッ
   チ及び設定完了スイッチとが、記載順に左から右に配列
   されている請求項１、２項記載のリモコン。
9. 【請求項９】 前記時設定スイッチと分設定スイッチと
   が枠で囲まれているとともに、前記枠内に時分設定機能
   を示す表記がされている請求項８記載のリモコン。
10. 【請求項１０】 前記予約設定部に備えられる前記複数
    の操作スイッチが、明度の高い無彩色である請求項８又
    は９記載のリモコン。
11. 【請求項１１】 請求項１〜１０のいずれか１項記載の
    リモコンにより操作可能な温度調整機能付き動作機器。