JP2000337343A - プロペラシャフトのユニバーサルジョイント及びプロペラシャフト - Google Patents

プロペラシャフトのユニバーサルジョイント及びプロペラシャフト

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JP2000337343A
JP2000337343A JP11143117A JP14311799A JP2000337343A JP 2000337343 A JP2000337343 A JP 2000337343A JP 11143117 A JP11143117 A JP 11143117A JP 14311799 A JP14311799 A JP 14311799A JP 2000337343 A JP2000337343 A JP 2000337343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンを図ることができるプロペラシ
ャフトのユニバーサルジョイント及びプロペラシャフト
を提供する。 【解決手段】 ヨーク14は、接合部14aと連結部1
4bを備え、該接合部14aとなる接合部材15と、連
結部14bとなる連結部材16とを一体に結合させるこ
とによって作られている。接合部材15は、円柱形の鉄
棒材から加工形成されている。連結部材16は、爪部1
6aと連結部材側結合部16bとから構成され、鍛造に
て成形されている。また、連結部材側結合部16bの内
径r4を接合部材15の接合部材側結合部14dの内径
r2より大きく設定し、連結部材側結合部16bの外径
r3をその接合部材側結合部14dの外径r1より小さ
く設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のプロペラ
シャフトに係り、詳しくはFRP製の軸部の両端に内嵌
接合する金属製のヨークを有するユニバーサルジョイン
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンで発生する回転動力を車
両の駆動輪に伝達するプロペラシャフトは、一般に金属
製中実棒又は金属製中空パイプからなるシャフト部材の
両端に駆動軸や従動軸と連結する金属製のユニバーサル
ジョイントのヨークを接合(例えば溶接)したもの(以
下は金属製プロペラシャフトという)が使用されてい
る。
【0003】近年、車両の軽量化を図るために各構造部
材のさらなる軽量化が要求され、プロペラシャフトにお
いても繊維強化プラスチック(FRP)製のものに切り
替えることによって軽量化が図られている。このような
FRP製プロペラシャフトは、FRP製シャフト部材
(つまりFRP製筒体)の両端に、駆動軸や従動軸と連
結する金属製のユニバーサルジョイントのヨークを圧入
接合した構造になっている。
【0004】従って、FRP製プロペラシャフトに使わ
れているユニバーサルジョイントのヨークにはFRP製
筒体の両端に圧入接合するための接続部が必要となる。
図4はこのFRP製プロペラシャフトに使われているユ
ニバーサルジョイントのヨークの一例を示している。図
4に示すように、FRP製プロペラシャフトに使われて
いるユニバーサルジョイントのヨーク31は、一点鎖線
Kの左側部分を駆動軸や従動軸と連結する連結部32と
し、一点鎖線Kの右側部分をFRP製筒体の両端に圧入
接合するための接合部33としている。その連結部32
は金属製プロペラシャフトに使われているユニバーサル
ジョイントのヨークに相当している。言い換えれば、F
RP製プロペラシャフトに使われているユニバーサルジ
ョイントのヨーク31は、金属製プロペラシャフトに使
われているユニバーサルジョイントのヨークに、FRP
製筒体の両端に圧入接合するための接合部33が延出形
成された構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プロペラシ
ャフトは、その太さが車両の取付スペースに応じて変化
するとともに、その肉厚も車両の使用トルクに応じて変
化する、つまり、車両の車種に応じてプロペラシャフト
の内径は変化する。そのため、FRP製プロペラシャフ
トに使われているヨーク31の接合部33の外径も、そ
のプロペラシャフトの内径に応じて変化する。
【0006】従来では、前記ユニバーサルジョイントの
ヨーク31は、連結部32と接合部33を鍛造などにて
一体に成形されている。そして、プロペラシャフトの内
径の変化にヨーク31の接合部33の外径をフレキシブ
ルに対応するためには、ヨーク31用鍛造型の接合部3
3の径を大きめに設定しなければならなかった。また、
接合部33の外径が設定以上の大きさになった場合は、
新たに鍛造型を設計、製作しなければならなかった。さ
らに、車種によって例えばスプラインヨークやフランジ
ヨークといった連結部32の形状(大きさ)が異なり、
これに応じた異なるヨーク31の鍛造型が必要であっ
た。これらは、ユニバーサルジョイントつまりプロペラ
シャフト(特に、少量生産の車種の場合)の製造コスト
アップに繋がり、問題点となっていた。
【0007】また、プロペラシャフトは、動力伝達回転
時においてぶれがないように高い回転バランス性つまり
動的バランス性が要求されているため、プロペラシャフ
トの外周に金属例えば鉄などからなるバランスウエイト
を溶接などの方法にて付ける必要がある。プロペラシャ
フトをFRP化にすることによってバランスウエイトを
FRP製筒体に付けることができないため、ヨーク31
にバランスウエイトを付ける必要があった。
【0008】そこで、本発明の第1目的は、連結部と接
合部を別々の部材として予め用意しておき、連結部とな
る部材と、接合部となる部材とを一体に結合(例えば摩
擦圧接)させることによってユニバーサルジョイントの
ヨークをつくり、コストダウンを図ることができるプロ
ペラシャフトのユニバーサルジョイント及びプロペラシ
ャフトを提供することにある。
【0009】また、本発明の第2目的は、バランスウエ
イトを付ける場所が確保できるつまり製作性の向上を図
ることができるプロペラシャフトのユニバーサルジョイ
ントを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、FRP製筒体の端部に
内嵌接合する接合部と、駆動源の駆動軸又は被駆動部の
従動軸を連結する連結部とを備えたヨークを有するプロ
ペラシャフトのユニバーサルジョイントにおいて、前記
ヨークを、それぞれ接合部となる接合部材と、連結部と
なる連結部材とを溶接手段にて結合させて形成したこと
を要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプロペラシャフトのユニバーサルジョイントにおい
て、前記接合部材と連結部材とを結合する溶接手段は、
摩擦圧接であることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のプロペラシャフトのユニバーサルジョイントに
おいて、前記連結部材には円筒状の連結部材側結合部を
形成し、前記接合部材には接合部材側結合部を形成し、
前記連結部材側結合部の外径を接合部材側結合部の最小
外形の外径より小さく設定したことを要旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のプロペラシャフトのユニバーサルジョイントにおい
て、前記接合部材側結合部は円筒状に形成され、前記連
結部材側結合部の外径を接合部材側結合部の外径より小
さく設定するとともに、連結部材側結合部の内径を接合
部材側結合部の内径と同じ又は接合部材側結合部の内径
より大きく設定したことを要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載のプロペラシャフトのユニバーサルジョイントに
おいて、前記連結部材側結合部の外周面を、バランスウ
エイトを付ける場所としたことを要旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1に記載のユニバーサルジョイントを備えた
ことを要旨とする。 (作用)請求項1及び2に記載の発明によれば、車両の
取付スペース、使用トルク又は車種の変化に応じて変化
するFRP製筒体の内径に従って接合部の外径が変化す
るとき、接合部材の外径を変えるだけでフレキシブルに
対応することができる。
【0016】請求項3及び4に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の発明の作用に加えて、連結部材側
結合部の縦断面積は接合部材側結合部の縦断面積より小
さくなるため、連結部材の中心軸線を接合部材の中心軸
線に合わせながら連結部材側結合部を接合部材側結合部
に溶接手段にて結合させると、連結部材側結合部は融け
ながら接合部材側結合部に結合するようになる。このと
き、圧接バリは接合部材側結合部の外周面を超えること
なく、連結部材側結合部と接合部材側結合部との結合面
に形成された段差の隅に寄って形成されるようになる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
及び4に記載の発明の作用に加えて、外径の小さい連結
部材側結合部の外周を、バランスウエイトを付ける場所
とした。このとき、連結部材側結合部と接合部材側結合
部とを結合したとき発生したバリが連結部材側結合部と
接合部材側結合部との結合面に形成された段差の隅に寄
って形成されることになっているから、バランスウエイ
トを付ける場所を確保することができる。その結果、ユ
ニバーサルジョイントの製作性の向上を図ることができ
る。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5に記載の発明の作用に加えて、プロペラシャフトの
コストダウンを図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に従って説明する。本実施形態におけ
るプロペラシャフトは、その軸部が繊維強化樹脂(FR
P)により形成されている。
【0020】図1に示すように、本発明のプロペラシャ
フト10は、繊維強化樹脂(FRP)製の円筒軸(つま
りFRP製筒体)11と、その両端部に接合された金属
製のユニバーサルジョイント12とを有する。円筒軸1
1とユニバーサルジョイント12は、セレーション接合
されている。なお、金属製のユニバーサルジョイント1
2は、円筒軸11の両端部に接合されているが、両端部
における円筒軸11の構造とその両端部に接合されてい
るユニバーサルジョイント12の構成は同じであるた
め、本実施形態では、説明の便宜上、エンジン駆動軸側
のユニバーサルジョイント12と円筒軸11の接合につ
いて述べ、従動軸側のユニバーサルジョイント12と円
筒軸11の接合についての説明を省略する。
【0021】円筒軸11は、ほぼ一定の肉厚の円筒から
なり、例えばフィラメントワインディング法によって成
形されている。なお、円筒軸11の端部は締め込み糸で
補強されることによって外側に若干膨出した厚肉部とな
る。すなわち、樹脂含浸繊維をマンドレル(芯材)に巻
き付けて筒体に成形した後、繊維に含浸された樹脂を熱
硬化させ、その後、マンドレルを抜き取ることによって
円筒軸11は作成される。
【0022】円筒軸11の材料であるFRPは、強化繊
維として炭素繊維、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂
を使用している。なお、強化繊維として、アラミド繊
維、ガラス繊維等の一般に高弾性・高強度といわれるそ
の他の繊維を採用したり、マトリクス樹脂として、不飽
和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂
等のその他の熱硬化製樹脂を採用することができる。
【0023】前記ユニバーサルジョイント12は、図1
及び図2に示すように、エンジン側連結軸13とヨーク
14とを備えている。エンジン側連結軸13は、エンジ
ンの出力軸と駆動連結されている。ヨーク14は、前記
円筒軸11の端部に圧入連結される接合部14aとエン
ジン側連結軸13に連結するための連結部14bが設け
られている。接合部14aの外周面には、セレーション
14cを設けている。そして、ヨーク14の接合部14
aを公知の方法で円筒軸11内に圧入させ、その接合部
14aのセレーション14cが円筒軸11の内周面に切
り込まれることによって、ユニバーサルジョイント12
のヨーク14と円筒軸11とは図1に示すように一体に
接合される。
【0024】次に、ヨーク14の製造方法について説明
する。前記ヨーク14は、図3に示すような接合部材1
5と連結部材16を一体に結合させることによって作ら
れている。
【0025】接合部材15は、円柱形の鉄棒材からその
鉄棒材の軸中央部に穴を掘って形成されている。図3に
示すように、接合部材15の前記円筒軸11と接合する
側(図3において右側)の所定区域の外周には、前記セ
レーション部14cを加工している。そして、そのセレ
ーション部14c以外の接合部材15の軸方向部分(図
3において左側部分)はセレーション部14cより小径
(外径をr1とする)の接合部材側結合部14dが形成
されている。そして、接合部材側結合部14dの端面1
4eから内径r2の貫通孔14fを設け、該貫通孔14
fは接合部材15内部に設けたテーパ状凹部14gと連
通されるようになっている。
【0026】前記連結部材16は、エンジン側連結軸1
3を連結するための爪部16aと前記接合部材15と結
合するための連結部材側結合部16bとから構成され、
鍛造にて成形されている。爪部16aには連結用の貫通
孔16cが設けられている。連結部材側結合部16b
は、円筒状に形成され、その外径をr3とし、その内径
をr4としている。本実施形態では、r3<r1,r4
>r2となるように設定している。つまり、連結部材側
結合部16bの縦断面積が接合部材側結合部14dの縦
断面積より小さく設定されている。
【0027】そして、連結部材16の中心軸線L1を接
合部材15の中心軸線L2に合わせながら連結部材側結
合部16bの環状端面16dを接合部材側結合部14d
の環状端面14eに溶接手段としての摩擦圧接にて結合
させることによって連結部材16と接合部材15とは一
体となり、接合部14aと連結部14bからなるヨーク
14が形成される。この摩擦圧接による結合は摩擦圧接
装置を用いて行われる。
【0028】また、本実施形態では、連結部材側結合部
16bの外周面を、図示しないバランスウエイトを付け
る場所としている。本実施形態のユニバーサルジョイン
ト12及びプロペラシャフト10によれば、以下のよう
な特徴を得ることができる。
【0029】(1)本実施形態では、ユニバーサルジョ
イント12のヨーク14は、接合部材15と連結部材1
6のそれぞれ別部材を結合させて作られている。従っ
て、接合部材15と連結部材16とは、それぞれ市販の
素材から簡単に作ることができ、しかも、車両の取付ス
ペース、使用トルク又は車種の変化に応じて変化する円
筒軸11の内径が変化するとき、ヨーク14の接合部1
4aの外径つまりセレーション部14cの外径を変える
だけでフレキシブルに対応することができる。
【0030】その結果、鍛造型が多く必要とした従来技
術と比べて、ヨーク14つまりユニバーサルジョイント
12の製造コストを低減することができる。また、連結
部材16は現有の(又は従来の)金属製プロペラシャフ
トに使われているユニバーサルジョイントをそのまま利
用することができることから、現有の生産設備とプロセ
スはそのまま利用することができ、ユニバーサルジョイ
ント12の製造コストを更に大幅に低減することができ
る。ひいてはプロペラシャフト10のコストダウンを図
ることができる。
【0031】(2)本実施形態では、ヨーク14の接合
部14aとなる接合部材15には、円筒状の接合部材側
結合部14dが形成され、ヨーク14の連結部14bと
なる連結部材16には、円筒状の連結部材側結合部16
bが形成されている。また、連結部材側結合部16bの
内径r4を接合部材側結合部14dの内径r2より大き
く設定し、連結部材側結合部16bの外径r3を接合部
材側結合部14dの外径r1より小さく設定している。
つまり、連結部材側結合部16bの縦断面積を接合部材
側結合部14dの縦断面積より小さく設定した。
【0032】従って、図3に示すように、連結部材16
の中心軸線L1を接合部材15の中心軸線L2に合わせ
ながら連結部材側結合部16bの環状端面16dを接合
部材側結合部14dの環状端面14eに摩擦圧接にて結
合させると、連結部材側結合部16bの環状端面16d
は融けながら接合部材側結合部14dの環状端面14e
に結合するようになる。このとき、連結部材側結合部1
6bの外径r3は接合部材側結合部14dの外径r1よ
り小さいので、圧接バリ17は、図2に示すように、接
合部材側結合部14dの外周面を超えることなく、連結
部材側結合部16bと接合部材側結合部14dとの圧接
面に形成された段差の隅に寄って形成されるようにな
る。
【0033】その結果、圧接バリ17を取り除く必要が
ないことから、ヨーク14つまりユニバーサルジョイン
ト12の製造工数を低減することができ、ユニバーサル
ジョイント12及びプロペラシャフト10のコストダウ
ンを図ることができる。
【0034】(3)また、同径のパイプとパイプの圧接
によって形成されるヨークの場合、圧接したパイプの外
周には圧接バリが発生し、その圧接バリを取る余分な加
工工程が必要となるとともに、パイプの外周にはバラン
スウエイトを付ける場所がなくなる。これに対し、本実
施形態では、接合部材側結合部14dの外径より連結部
材側結合部16bの外周面は小径であるため、バランス
ウエイトを外にはみ出ることがない取付場所とすること
ができる。
【0035】つまり、連結部材側結合部16bと接合部
材側結合部14dとを圧接したとき発生した圧接バリが
連結部材側結合部16bと接合部材側結合部14dとの
圧接面に形成された段差の隅に寄って形成されることに
なっているから、圧接バリに遮られることなく連結部材
側結合部16bの外周面でのバランスウエイトを付ける
場所を確保することができる。その結果、ヨーク14つ
まりユニバーサルジョイント12の製作性の向上を図る
ことができる。
【0036】なお、発明の実施の形態は、上記に限定さ
れず以下のような形態で実施してもよい。 ○上記実施形態では、ユニバーサルジョイント12を構
成するヨーク14の連結部14b(又は連結部材16)
は図1〜図3に示すような形状にて実施したが、そのよ
うな形状に限定されず、他の形状にて実施してもよい。
この場合、上記実施形態の特徴(1)〜(3)に記載し
た効果と同様な効果を得ることができる。
【0037】○上記実施形態では、連結部材側結合部1
6bの内径r4を接合部材側結合部14dの内径r2よ
り大きく設定して実施したが、連結部材側結合部16b
の内径r4を接合部材側結合部14dの内径と同じく設
定して実施してもよい。この場合、上記実施形態の特徴
(1)〜(3)に記載した効果と同様な効果を得ること
ができる。
【0038】○上記実施形態では、接合部材側結合部1
4dを円筒状にて実施したが、接合部材側結合部14d
を中実の円形にしてもよい。さらに、接合部材側結合部
14dの縦断面形状を円形に限定せず、例えば、楕円
形、三角形、四方形等にしてもよい。これらの場合、接
合部材側結合部14dの最小外形の外径を連結部材側結
合部16bの外径より大きく設定すれば、上記実施形態
の特徴(1)〜(3)に記載した効果とほぼ同様な効果
を得ることができる。
【0039】○上記実施形態では、接合部材15の外周
には、セレーション部14cを設けて実施したが、その
セレーション部14cを省略して、つまり、ヨーク14
はセレーション以外の接合方法例えば接着剤にて接着接
合方法にて円筒軸11と接合してもよい。この場合、上
記実施形態の特徴(1)〜(3)に記載した効果と同様
な効果を得ることができる。
【0040】○上記実施形態では、接合部材15と連結
部材16とは、摩擦圧接にて一体に結合されてヨーク1
4を形成するように実施したが、接合部材15と連結部
材16とは、摩擦圧接に限定されず、他の溶接手段例え
ば普通の溶接にて一体に結合されてヨーク14を形成す
るように実施してもよい。この場合、上記実施形態の特
徴(1)〜(3)に記載した効果と同様な効果を得るこ
とができる。
【0041】○上記実施形態では、円筒軸11の両端部
にユニバーサルジョイント12を接合させるように実施
したが、円筒軸11のいずれか一端部(例えばエンジン
駆動軸側)のみにユニバーサルジョイント12を接合さ
せるように実施してもよい。この場合、上記実施形態の
特徴(1)〜(3)に記載した効果とほぼ同様な効果を
得ることができる。
【0042】○また、ヨーク14をスプラインヨーク又
はフランジヨークに応用して実施してもよい。この場
合、上記実施形態の特徴(1)〜(3)に記載した効果
と同様な効果を得ることができる。
【0043】○上記実施形態では、FRPのマトリクス
樹脂が熱硬化樹脂であることに限定されない。例えば紫
外線硬化樹脂や熱可塑性樹脂をマトリクス樹脂として使
用することもできる。
【0044】○上記実施形態では、FRP製筒体の製造
方法はフィラメントワインディング法に限定されない。
例えばシートワインディング法を採用することもでき
る。軸体が部品として使用されるときに必要な特性を満
足できるようにFRP製筒体を製造できれば、その製造
方法は特に限定されない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
記載の発明によれば、ユニバーサルジョイントの製造コ
ストを大幅に低減することができる。
【0046】請求項3及び4に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の発明の効果に加えて、ユニバーサ
ルジョイントのコストダウンを更に図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3及び4に記載
の発明の効果に加えて、ユニバーサルジョイントの製作
性の向上を図ることができる。
【0047】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5に記載の発明の効果に加えて、プロペラシャフトの
コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロペラシャフトの要部断面図。
【図2】同じくプロペラシャフトのユニバーサルジョイ
ントを構成するヨークの正面図。
【図3】同じくユニバーサルジョイントのヨークを構成
する連結部材と接合部材の要部断面図。
【図4】従来技術のプロペラシャフトに使われているユ
ニバーサルジョイントのヨークの正面図。
【符号の説明】
10…プロペラシャフト、11…FRP製筒体としての
円筒軸、12…ユニバーサルジョイント、14…ヨー
ク、14a…接合部、14b…連結部、14d…接合部
材側結合部、15…接合部材、16…連結部材、16b
…連結部材側結合部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP製筒体の端部に内嵌接合する接合
    部と、駆動源の駆動軸又は被駆動部の従動軸を連結する
    連結部とを備えたヨークを有するプロペラシャフトのユ
    ニバーサルジョイントにおいて、 前記ヨークを、それぞれ接合部となる接合部材と、連結
    部となる連結部材とを溶接手段にて結合させて形成した
    ことを特徴とするプロペラシャフトのユニバーサルジョ
    イント。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプロペラシャフトのユ
    ニバーサルジョイントにおいて、 前記接合部材と連結部材とを結合する溶接手段は、摩擦
    圧接であることを特徴とするプロペラシャフトのユニバ
    ーサルジョイント。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプロペラシャフ
    トのユニバーサルジョイントにおいて、 前記連結部材には円筒状の連結部材側結合部を形成し、
    前記接合部材には接合部材側結合部を形成し、前記連結
    部材側結合部の外径を接合部材側結合部の最小外形の外
    径より小さく設定したことを特徴とするプロペラシャフ
    トのユニバーサルジョイント。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプロペラシャフトのユ
    ニバーサルジョイントにおいて、 前記接合部材側結合部は円筒状に形成され、前記連結部
    材側結合部の外径を接合部材側結合部の外径より小さく
    設定するとともに、連結部材側結合部の内径を接合部材
    側結合部の内径と同じ又は接合部材側結合部の内径より
    大きく設定したことを特徴とするプロペラシャフトのユ
    ニバーサルジョイント。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のプロペラシャフ
    トのユニバーサルジョイントにおいて、 前記連結部材側結合部の外周面を、バランスウエイトを
    付ける場所としたことを特徴とするプロペラシャフトの
    ユニバーサルジョイント。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載のユ
    ニバーサルジョイントを備えたプロペラシャフト。
JP14311799A 1999-05-24 1999-05-24 プロペラシャフトのユニバーサルジョイント及びプロペラシャフト Expired - Fee Related JP3402255B2 (ja)

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WO2019054167A1 (ja) * 2017-09-15 2019-03-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 動力伝達軸

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