JP2000337187A - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド駆動装置

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JP2000337187A
JP2000337187A JP11147121A JP14712199A JP2000337187A JP 2000337187 A JP2000337187 A JP 2000337187A JP 11147121 A JP11147121 A JP 11147121A JP 14712199 A JP14712199 A JP 14712199A JP 2000337187 A JP2000337187 A JP 2000337187A
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Yutaka Mizuno
裕 水野
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】加速性や燃費特性を改善し、かつバッテリの充
電不足を解消する。 【解決手段】エンジントルク検知手段、エンジン回転数
検知手段、合力トルク検知手段、合力回転数検知手段及
びモータ出力検知手段を有し、さらにアクセル位置検知
手段と、アクセル位置に対応したモータ出力及びエンジ
ン出力のマップとを有し、さらにアクセル位置検知値に
応じたモータ出力のマップに基づきモータに電力を供給
するとともに、エンジントルク検知値及びエンジン回転
数検知値によりエンジン出力を算出するか、あるいは合
力トルク検知値及び合力回転数検知値から算出した合力
の出力値から、アクセル位置検知値に応じたモータ出力
のマップ値、あるいはモータ出力検知値を差し引くこと
によリエンジン出力を算出し、アクセル位置検知値に応
じたエンジン出力マップ値とエンジン出力算出値との差
に基づき、この差を減少するようにエンジン運転状態可
変手段を制御する制御手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータ出力の入
力とエンジン出力の入力とを合力し、この合力を出力す
るハイブリッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド自動車、自動二輪車等で
は、エンジントルクを検知してモータ出力の制御や遠心
出力制御手段(スロットル弁等)のフィードバック制御
するものがあるが、アクセル位置によりモータ出力とス
ロットル弁開度を制御するだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなハイブリッ
ド自動車、自動二輪車等で、アクセル位置によりモータ
出力とスロットル弁開度を制御するだけでは、加速性や
燃費特性を必ずしも最適化できない。また、モータに電
力を供給するバッテリの充電が適切に行なわれないと、
バッテリの充電不足を起こす場合がある。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、加速性や燃費特性を改善することを第1の目的と
する。さらにはバッテリの充電不足を解消することが可
能なハイブリッド駆動装置を提供することを第2の目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1に記載の発明は、『モータ出力と
エンジン出力とを合わせて負荷に出力するハイブリッド
駆動装置において、エンジン出力のトルクを検知するエ
ンジントルク検知手段及びエンジン回転数を検知するエ
ンジン回転数検知手段、あるいは合力トルクを検知する
合力トルク検知手段及び合力回転数を検知する合力回転
数検知手段及びモータ出力を検知するモータ出力検知手
段を有し、さらにエンジンのアクセル位置を検知するア
クセル位置検知手段と、アクセル位置に対応したモータ
出力及びエンジン出力のマップとを有し、さらにアクセ
ル位置検知値に応じたモータ出力のマップに基づきモー
タに電力を供給するとともに、エンジントルク検知値及
びエンジン回転数検知値によりエンジン出力を算出する
か、あるいは合力トルク検知値及び合力回転数検知値か
ら算出した合力の出力値から、アクセル位置検知値に応
じたモータ出力のマップ値、あるいはモータ出力検知値
を差し引くことによリエンジン出力を算出し、アクセル
位置検知値に応じたエンジン出力マップ値とエンジン出
力算出値との差に基づき、この差を減少するようにエン
ジン運転状態可変手段を制御する制御手段を有すること
を特徴とするハイブリッド駆動装置。』である。
【0007】この請求項1に記載の発明によれば、エン
ジン出力のトルクとエンジン回転数を実際に検知し、あ
るいはエンジン出力とモータ出力との合出力のトルク及
び回転数を実際に検知して、エンジン出力を算出し、こ
れに基づき目標エンジン出力との差を小さくするように
フィードバック制御するので、目標エンジン出力を加速
性や燃費特性に優れたものになるように設定することに
より、結果として加速性や燃費特性を改善することがで
きる。
【0008】請求項2に記載の発明は、『モータに電力
を供給するバッテリの充電状態検知手段と、エンジン出
力の一部あるいはエンジンから負荷への伝達出力の一部
を利用して発電し、バッテリへ充電電力を供給するバッ
テリ充電手段と、アクセル位置に対応したモータ出力及
びエンジン出力のマップとして、バッテリの充電状態検
知値が所定値以上の時使用する基本出力マップと、バッ
テリの充電状態検知値が所定以下の時使用する第2出力
マップとを有し、第2出力マップにおけるモータ出力値
を0とするか前記基本出力マップにおけるモータ出力値
より小さくし、少なくとも低アクセル位置において、基
本出力マップにおけるエンジン出力値より第2出力マッ
プにおけるエンジン出力値を大きくすることを特徴とす
る請求項1に記載のハイブリッド駆動装置。』である。
【0009】この請求項2に記載の発明によれば、バッ
テリ充電状態の検知値が所定値以下の時、少なくとも目
標エンジン出力が小さくされる低アクセル位置におい
て、エンジン出力をより大きくすることになり、負荷へ
出力を供給しつつ確実にバッテリ充電が可能となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、『バッテリの充
填状態検知値が所定値以下の状態下、バッテリの充填状
態検知値が低い程、同一アクセル位置に対応する第2マ
ップのエンジン出力値を大きくするようにしたことを特
徴とする請求項2に記載のハイブリッド駆動装置。』で
ある。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、バッ
テリ充填電圧が低い程エンジン出力をより大きくするの
で、より確実にバッテリ充電が可能となる。
【0012】請求項4に記載の発明は、『前記モータ出
力及びエンジン出力のマップはアクセル位置検知値に加
えエンジン回転数検知値に対応したものとし、モータ出
力のマップ値及びエンジン出力マップ値は、アクセル位
置検知値に加えエンジン回転数検知値に対応して求める
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
ずれか1項に記載のハイブリッド駆動装置。』である。
【0013】この請求項4に記載の発明によれば、モー
タ出力のマップ値及びエンジン出力マップ値は、アクセ
ル位置検知値に加えエンジン回転数検知値に対応して求
めるようにしており、より加速性や燃費特性を改善可能
となり、あるいはより確実に充填状態を確かなものとで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明のハイブリッド駆
動装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】この発明のハイブリッド駆動装置が適用さ
れるハイブリッド自動車、ハイブリッド自動二輪車等の
エンジン及びモータを搭載した電動車両を、図1乃至図
5に示す。
【0016】図1はハイブリッド自動車を示す概略構成
図である。このハイブリッド自動車1には、ハイブリッ
ド駆動装置2が備えられている。ハイブリッド駆動装置
2は、エンジン3、モータ4、遊星減速器5、コントロ
ーラ6、充電用発電機4Bにより充電されるバッテリ7
及びトルクセンサ8を有している。エンジン3の出力、
またはモータ4の出力、あるいは、このエンジン3とモ
ータ4の合成出力が、遊星減速器5により減速して出力
され、この出力により駆動輪8aを回転させる。エンジ
ン3及びモータ4は、少なくともアクセル位置情報に基
づきコントローラ6により制御される。
【0017】図2乃至図4はハイブリッド自動二輪車を
示す概略構成図である。このハイブリッド自動二輪車1
1には、ハイブリッド駆動装置12が備えられている。
ハイブリッド駆動装置12は、エンジン13、モータ1
4、遊星減速器15、コントローラ16、商用電源ある
いは充電用発電機によりバッテリ17及びトルクセンサ
18を有している。エンジン13の出力、またはモータ
14の出力、あるいは、このエンジン13とモータ14
の合成出力が、遊星減速器15により減速して出力さ
れ、この出力により後輪19aの駆動輪を回転させる。
エンジン13及びモータ14は、少なくともアクセル位
置情報に基づきコントローラ16により制御される。
【0018】図2の実施の形態では、エンジン13に充
電用発電機14Bが外付けされ、さらに、遊星減速器1
5及びトルクセンサ18が内蔵され、後輪19aの車軸
ホイールにモータ14が設けられている。図3の実施の
形態では、エンジン13とモータ14が一体に設けら
れ、エンジン13に遊星減速器15が内蔵されている。
図4の実施の形態では、エンジン13に遊星減速器15
及びトルクセンサ18が内蔵され、前輪19bの車軸ホ
イールにモータ14が設けられている。なお、図3に示
すハイブリッド自動二輪車では、主にモータ14がエン
ジン12に外付とされるとともに、充填用発電機がエン
ジン12に内蔵とされる点で図2に示すものと異なる。
【0019】次に、ハイブリッド駆動装置の実施の形態
を図4乃至図7に示す。
【0020】図4の実施の形態のハイブリッド駆動装置
30には、太陽歯車31と、この太陽歯車31と同軸上
に配置された冠歯車32と、この冠歯車32と太陽歯車
31との間に配置され連動して回転する複数の遊星歯車
33と、この複数の遊星歯車33を軸支する腕34を有
する遊星歯車機構35が備えられている。
【0021】モータ36の回転出力は傘歯車36a,3
6bを介して冠歯車32に入力され、このモータ36の
回転出力以外のエンジン37の回転出力は太陽歯車31
に入力される。太陽歯車31の回転により遊星歯車33
と冠歯車32が連動して回転し、この冠歯車軸上の出力
軸38から合力を出力する。腕34には荷重センサS1
が備えられ、この荷重センサS1によりモータ回転出力
以外の他の回転出力トルク検知を行ない、この実施の形
態ではエンジン回転出力のトルクを検知するエンジント
ルク検知手段を構成している。
【0022】このように複数の遊星歯車33を軸支する
腕34に荷重センサS1を備え、この荷重センサS1に
よりモータ入力以外のエンジン37の出力軸からの他の
入力トルク検知を低コストで高精度に行なうことができ
る。
【0023】図5の実施の形態のハイブリッド駆動装置
40には、太陽歯車41と、この太陽歯車41と同軸上
に配置された冠歯車42と、この冠歯車42と太陽歯車
41との間に配置され連動して回転する複数の遊星歯車
43と、この複数の遊星歯車43を軸支する腕44を有
する遊星歯車機構45が備えられている。
【0024】モータ46の回転出力は傘歯車46a,4
6bを介して冠歯車42に入力され、モータ46の回転
出力以外のエンジン47の回転出力は腕44に入力され
る。この腕44により遊星歯車43を介して太陽歯車4
1と冠歯車42を連動して回転し、この冠歯車軸上の出
力軸48から合力を出力する。太陽歯車41には荷重セ
ンサS2が備えられ、この荷重センサS2によりモータ
46からの入力以外の他のエンジン47の出力軸からの
入力トルク検知を行なう。このように太陽歯車41に荷
重センサS2を備え、この荷重センサS2によりモータ
46からの入力以外のエンジン47の出力軸からの入力
トルク検知を低コストで高精度に行なうことができる。
【0025】図6の実施の形態のハイブリッド駆動装置
50には、太陽歯車51と、この太陽歯車51と同軸上
に配置された冠歯車52と、この冠歯車52と太陽歯車
51との間に配置され連動して回転する複数の遊星歯車
53と、この複数の遊星歯車53を軸支する腕54を有
する遊星歯車機構55が備えられている。
【0026】モータ56の回転出力は傘歯車56a,5
6bを介して冠歯車52に入力され、モータ56の回転
出力以外のエンジン57の回転出力は冠歯車52に入力
される。この冠歯車52の回転により遊星歯車53と太
陽歯車51が連動して回転し、この太陽歯車軸上の出力
軸58から合力を出力する。腕54には荷重センサS3
が備えられ、この荷重センサS3により出力軸58の合
力トルク検知を行なう。この荷重センサS3は、合力ト
ルクを検知する合力トルク検知手段を構成する。
【0027】このように複数の遊星歯車53を軸支する
腕54に荷重センサS3を備え、この荷重センサS3に
より出力軸58の合力トルク検知を低コストで高精度に
行なうことができる。
【0028】図7の実施の形態のハイブリッド駆動装置
60には、太陽歯車61と、この太陽歯車61と同軸上
に配置された冠歯車62と、この冠歯車62と太陽歯車
61との間に配置され連動して回転する複数の遊星歯車
63と、この複数の遊星歯車63を軸支する腕64を有
する遊星歯車機構65が備えられている。モータ66の
回転出力は傘歯車66a,66bを介して冠歯車62に
入力し、モータ66の回転出力以外のエンジン67の回
転出力は冠歯車62に入力する。この冠歯車62により
遊星歯車63と太陽歯車61とが連動して回転し、腕6
4上の出力軸68から合力を出力する。太陽歯車61に
は荷重センサS4が備えられ、この荷重センサS4によ
り出力軸68の合力トルク検知を行なう。この荷重セン
サS4は、合力トルクを検知する合力トルク検知手段を
構成する。
【0029】このように太陽歯車61に荷重センサS4
を備え、この荷重センサS4により出力軸68の合力ト
ルク検知を低コストで高精度に行なうことができる。
【0030】次に、ハイブリッド駆動装置の具体的実施
の形態を、図8乃至図11に示す。図8はハイブリッド
駆動装置の断面図、図9は図8のIX-IX線に沿う断面
図、図10は図8のX-X線に沿う断面図、図11は図8
のXI-XI線に沿う断面図である。
【0031】この実施の形態のハイブリッド駆動装置7
0は、エンジン71、モータ72、遊星減速器に備えら
れる遊星歯車機構73及びトルクセンサである荷重セン
サ74を有している。
【0032】エンジン71は、シリンダ75、ピストン
76、コンロッド77及びクランク軸78を有し、クラ
ンク軸78は不図示のケーシングに保持される軸受79
に軸支されている。クランク軸78の一端部には、フラ
イホイール兼発電機80が設けられ、他端部には入力軸
81が接続されている。
【0033】遊星歯車機構73は、太陽歯車82と、こ
の太陽歯車82と同軸上に配置された冠歯車83と、こ
の冠歯車83と太陽歯車82との間に配置され連動して
回転する複数の遊星歯車84と、この複数の遊星歯車8
4を軸支するとともに入力軸81回りに回動自在とされ
る腕85を有している。
【0034】モータ72の回転出力は傘歯車86a,8
6bを介して冠歯車83に入力され、このモータ72の
回転出力以外のエンジン71の回転出力は入力軸81を
介して太陽歯車82に入力される。太陽歯車82の回転
により遊星歯車84と冠歯車83が連動して回転し、こ
の冠歯車軸上の出力軸87から合力を出力する。出力軸
87は、外周を不図示のケーシングに保持される軸受9
5に軸支され、内周を入力軸81にニードルベアリング
88を介して支持され、この出力軸87にはスプロケッ
ト89が設けられ、スプロケット89により図示しない
チェーンにより駆動輪を回転させる。
【0035】腕85には荷重センサSが備えられ、この
荷重センサSによりモータ入力以外の他のエンジン71
からの入力のトルク検知を行なう。荷重センサSは、図
示しない励磁コイルにより励磁された磁性体90の端部
を腕85のアーム部85aの突起85a1に支持し、こ
の腕85のアーム部85aからの荷重による磁性体90
の透磁率の変化に基づくインダクタンス変化によって荷
重を検出する。このように複数の遊星歯車84を軸支す
る腕85からの荷重による磁性体90の透磁率の変化に
基づくインダクタンス変化によって荷重を検出するか
ら、非接触型の磁気回路のコイルでトルク検知を行なう
ような隙間管理が不要であり、トルク検知を低コストで
高精度に行なうことができる。
【0036】図4及び図6の実施の形態の荷重センサS
1,S3が、この荷重センサSと同様に構成される。ま
た、図5及び図7の実施の形態の荷重センサS2,S4
も、この重センサSと同様に構成され、この場合は図示
しない励磁コイルにより励磁された磁性体90を太陽歯
車41,61に支持し、この太陽歯車41,61からの
荷重による磁性体90の透磁率の変化に基づくインダク
タンス変化によって荷重を検出する。このように太陽歯
車41,61からの荷重によ記磁性体90の透磁率の変
化に基づくインダクタンス変化によって荷重を検出する
から、非接触型の磁気回路のコイルでトルク検知を行な
うような隙間管理が不要であり、トルク検知を低コスト
で高精度に行なうことができる。
【0037】次に、この荷重センサSの具体的な実施の
形態を、図12及び図13に基づいて詳細に説明する。
【0038】図12は荷重センサの基本構成を示す断面
図である。101は棒状の磁性体であって、その周囲に
は励磁コイル102と検出コイル103が巻装されてお
り、これらは磁性材料からなる磁気シールドケース10
4内に収納されている。励磁コイル102と検出コイル
103とは電気的に絶縁されている。
【0039】ここで、磁性体101は、鉄系、鉄クロム
系、鉄ニッケル系、鉄コバルト系、純鉄、鉄ケイ素系、
鉄アルミニウム系、パーマロイ材等の磁性材料、軟磁性
材料又は超磁歪材料によって構成されており、これの磁
気シールドケース104から上方へ突出する端部には非
磁性材料からなるジョイント105が取り付けられてい
る。ジョイント105は緩衝材及び磁気遮断材として機
能する。
【0040】また、励磁コイル102には発振回路10
6が電気的に接続されており、検出コイル103には整
流回路107、増幅器108及び演算手段としてのCP
U109が電気的に接続されている。
【0041】磁性体101は発振回路106によって駆
動される励磁コイル102によって磁化されており、こ
の磁化された磁性体101にジョイント105を介して
荷重Pが軸方向に作用すると該磁性体101に対して圧
縮力が働き、磁歪効果により磁性体101の透磁率が減
少してインダクタンス変化が発生し、このインダクタン
ス変化によって励磁コイル102の両端の電圧が変化す
ると同時に、検出コイル103の両端の電圧Vも巻数比
に比例して変化する。なお、磁歪効果は超磁歪材の場合
は数100〜数1000ppm、その他は数10ppm
以下である。
【0042】電圧Vは整流回路107にて整流された後
に増幅器108によって増幅され、出力信号としてCP
U109に入力され、COU109はこの電圧Vに基づ
いて磁性体101に作用する荷重Pの大きさを算出す
る。
【0043】この実施の形態では、磁性体101と、こ
れを磁化する励磁コイル102と、電圧Vを検出する検
出コイル103及びこれらを磁気的にシールドする磁気
シールドケース104等によって構成したため、構造が
単純化して高い強度が得られるとともに、小型軽量化及
びコストダウンが可能となり、取り扱いが容易となって
移動用に適したものとなる。
【0044】また、この実施の形態に係る荷重センサ
は、磁性体101に荷重Pを直接作用させて荷重Pによ
る磁性体101の透磁率の変化に基づくインダクタンス
変化によって荷重Pを検出するようにしたため、検出に
変位を伴うことがなく、高いダイレクト感とフィーリン
グ性が得られ、調整が容易でヒステリシスが小さく抑え
られる。特に、磁性体101に超磁歪材料を使用した場
合は、検出の出力が大きく取れて有利である。そして、
磁性体101と励磁コイル102及び検出コイル103
で構成される検出部は磁気シールドケース104によっ
て磁気的にシールドされているため、検出結果が磁気的
な影響を受けにくく、荷重Pを高精度に検出することが
できる。なお、この実施の形態では励磁コイル102と
検出コイル103を使用したが、単に励磁コイル102
のみとし、この励磁コイル102の電圧を検出しても良
い。
【0045】図13は荷重センサの基本構成を示す他の
実施の形態の断面図であり、この図においては励磁コイ
ル及び信号処理回路の図示を省略している。
【0046】この実施の形態に係る荷重センサは、2つ
の検出部K1、K2を上下に直列に配置し、これらを1
つの非磁性材料から成るケース110で覆って構成され
ている。ここで、検出部K1は磁性体106とその周囲
に配された検出コイル103及びこれらを収容する磁気
シールドケース104を含んで構成され、同様に検出部
K2も磁性体111とその周囲に配された検出コイル1
13及びこれらを収容する磁気シールドケース114を
含んで構成され、磁性体111は非磁性材料からなるジ
ョイント115によって検出部K1の磁気シールドケー
ス104に連結されている。
【0047】検出部K1、K2の磁性体101、111
は磁歪定数が互いに異なる材質によって構成されてお
り、ジョイント105を介して磁性体101に作用する
軸方向の荷重Pはジョイント115を介して他方の磁性
体111にもそのまま作用する。
【0048】従って、検出部K1、K2の各磁性体10
1、111には同じ荷重Pがそれぞれ作用するが、これ
らの磁性体101、111の磁歪定数は互いに異なって
いるため、検出部K1、K2におけるインダクタンス変
化に差が生じ、このインダクタンス変化の差によって各
検出コイル103、113に発生する電圧V1、V2も
互いに異なる値を示す。
【0049】各検出コイル103、113に発生する電
圧V1、V2は環境条件(温度や湿度)等の影響を受け
るが、電圧V1、V2等の差(V1−V2)を差値出力
△Vとして検出することによって環境条件等の影響を受
けることなく荷重Pを高精度に検出することができる。
【0050】この実施の形態においても、前記した実施
の形態と同様の効果が得られるが、高精度であるために
増幅率を大きく取ることが可能となり、磁性体101、
111として高価な超磁歪材料の代わりに汎用の材料を
使用することができるため、一層のコストダウンを図る
ことができる。
【0051】この実施の形態においては、検出部K1、
K2におけるインダクタンス変化に差を設ける手段とし
て磁性体101、111として磁歪定数の異なる材料を
使用したが、透磁率が異なる材料を使用しても良く、或
は同じ材料でも熱処理、表面処理(メッキ、漫炭、窒化
処理等)、加工硬化(ショットピーニング等)等の処理
(例えば一方には処理を施し、他方には処理を施さな
い)によって硬度の異なるものを使用してもよい。ま
た、一体化した1つの磁気シールドケース104内に磁
性体101、111と検出コイル103、113を収納
しても良く、この場合は、より軽量小型化でき、部品点
数も少なくコスト低減が可能となる。
【0052】次に、ハイブリッド駆動装置の他の具体的
実施の形態を、図14及び図15に示す。図14はハイ
ブリッド駆動装置を備える電動車両のパワーユニット部
の平断面図、図15は同パワーユニット部の遊星歯車機
構の構成図である。
【0053】車両のパワーユニット210において、2
11はクランク軸であって、このクランク軸211はベ
アリング212を介してハウジング213に回転自在に
支持されており、そのクランク軸211にはモータ入力
以外の他のエンジンやクランクからの踏み力等の入力手
段が取り付けられる。
【0054】クランク軸211上には遊星歯車機構21
6が設けられており、この遊星歯車機構216は、クラ
ンク軸211に枢支された太陽歯車217と冠歯車21
8及びこれらの太陽歯車217と冠歯車218に噛み合
って自転しながら公転する複数の遊星歯車219を含ん
で構成されている。
【0055】太陽歯車217の外周にはトルクアーム2
20が設けられ、図7に示すようにトルクアーム220
はその一部から一体に延出するレバー部220aが荷重
センサSの磁性体90によってハウジング213に固定
されることによって回転が阻止されている。
【0056】また、冠歯車218はクランク軸211上
に回転可能に支承された合力の出力軸222にリベット
223にて取り付けられており、出力軸222の内端部
には傘歯車222aが一体に形成され、出力軸222の
他端のハウジング213外には駆動スプロヶット224
が設けられている。
【0057】さらに、クランク軸211にはワンウェイ
クラッチ225を介して腕226が回転自在に支持され
ており、この腕226には各遊星歯車219が軸227
によって支持されている。
【0058】他方、図14において、228は補助動力
を発生するモータである。遊星ローラ式減速機235及
びワンウェイクラッチ236を介してモータ228によ
って回転駆動される駆動軸229の端部には傘歯車23
0が設けられており、この傘歯車230は合力の出力軸
222の内端部に一体に形成された傘歯車222aに噛
合している。
【0059】クランク軸211を回転駆動すると、その
回転はワンウェイクラッチ225を介して腕226に伝
達されて腕226がクランク軸211と共に回転駆動さ
れる。ここで、遊星歯車機構216の太陽歯車217と
トルクアーム220は事実上固定されて回転しないた
め、腕226が回転駆動されると、腕226に支持され
た各遊星歯車219は腕226と共に太陽歯車217の
周りを公転するとともに、軸227の周りに自転して冠
歯車218を回転駆動するため、冠歯車218に設けら
れた合力の出力軸222に人力が伝達される。
【0060】ところで、遊星歯車機構216において
は、トルクアーム220にはクランク軸211に入力さ
れるトルクの大きさに比例した反力が発生し、この反力
によってトルクアーム220には応力変化が発生する
が、トルクアーム220に支持された荷重センサSによ
りモータ入力以外の他の入力トルク検知を行なう。この
荷重センサSは、図12及び図13の実施の形態と同様
に構成され、クランク軸211に入力される入力トルク
を検出することができる。
【0061】このようにクランク軸211に入力される
入力トルクが検出されると、不図示のコントローラはモ
ータ228への供給電流を制御して入力トルクに比例し
た大きさの補助動力を発生させ、この補助動力は駆動軸
229と傘歯車230,222aを経て合力の出力軸2
22に伝達される。
【0062】従って、例えば乗員の人力とモータ228
からの補助動力は合力の出力軸222によって合力さ
れ、この合力によって出力軸222と駆動スプロケット
224が回転駆動される。そして、駆動スプロケット2
24の回転は不図示のチェーンを介して不図示の従動ス
プロケット及び後輪に伝達され、後輪が人力とこれに比
例する大きさの補助動力によって回転駆動されて電動車
両が走行せしめられる。
【0063】次に、ハイブリッド駆動装置の制御を図1
6乃至図18に基づいて説明する。図16はハイブリッ
ド駆動装置の制御を示す概略構成図である。この実施の
形態のハイブリッド駆動装置300は、エンジン30
1、モータ302、遊星歯車機構303及び減速機30
4を有し、モータ302からのモータ出力の入力とエン
ジン301からのエンジン出力の入力とを遊星歯車機構
303により合力し、この合力出力を減速機304によ
り減速して負荷305に出力する。この負荷305は、
電動車両の前輪または後輪の駆動輪の出力軸である。エ
ンジン301にはフライホイール部に発電機302Bが
設けられており、エンジン回転数が大なる程大きな充填
電圧で下記するバッテリ340を充電するようにしてい
る。
【0064】エンジン301には、噴射ポンプ310の
駆動で燃料が供給され、またスロットルバルブ311の
駆動により空気の吸入量が制御され、点火プラグ312
の点火により空気と燃料の混合気が燃焼し、この燃焼に
より所定のエンジン出力が得られる。また、エンジン3
01の駆動により二酸化炭素、水蒸気、未燃焼分や熱等
が排出される。
【0065】噴射ポンプ310や不図示の噴射インジェ
クタではエンジン制御回路320からの制御に基づき燃
料の流量調整や噴射タイミング制御が行なわれる。スロ
ットルバルブ311は、エンジン制御回路320からの
制御に基づきスロットルアクチュエータ330により開
度調整が行なわれ、スロットル位置センサ331により
開度を検出し、この開度検出情報がエンジン制御回路3
20に送られる。一方不図示のアクセルベダルには位置
センサ331Aが設けられてエンジンのアクセル位置を
検知するアクセル位置検知手段を構成している。点火プ
ラグ312はエンジン制御回路320からの制御に基づ
き点火回路332により点火時期調整が行なわれる。
【0066】エンジン301にはクランク位置センサ3
33が備えられ、クランク位置センサ333によりクラ
ンク角、回転速度検出情報がエンジン制御回路320に
送られる。このクランク位置センサ333は、エンジン
回転数を検知するエンジン回転数検知手段を構成する。
【0067】モータ302はドライバ回路324により
制御されるバッテリ340からの供給電源により駆動さ
れ、電流検出センサ334は前記供給電流を検出し、こ
の電流検出情報がエンジン制御回路320に送られる。
また、モータ302には回転検出センサ335が備えら
れ、回転検出センサ335により回転速度検出情報がエ
ンジン制御回路320に送られる。なお電流検出センサ
334はモータ出力を検知するモータ出力検知手段を構
成している。
【0068】遊星歯車機構303は、図4乃至図11及
び図14及び図15に示すように構成される。また、遊
星歯車機構303には荷重センサ336、センサアンプ
337が備えられ、この荷重センサ336及びセンサア
ンプ337も同様に図4乃至図11及び図14及び図1
5に示すように構成され、具体的には図12及び図13
に示すように構成される。荷重センサ336は、エンジ
ン出力のトルクを検知するエンジントルク検知手段を構
成する。
【0069】減速機304の出力は回転検出センサ33
8により検出され、この回転検出センサ338からの回
転速度検出情報がエンジン制御回路320に送られる。
この回転検出センサ338は、合力回転数を検知する合
力回転数検知手段を構成する。
【0070】また、ハイブリッド駆動装置300にはバ
ッテリ340が備えられ、このバッテリ340から電流
がエンジン制御回路320に供給されるとともに、電圧
・電流センサ341からバッテリ340の電圧・電流情
報がエンジン制御回路320に送られる。電圧・電流セ
ンサ341はモータ302に電力を供給するバッテリ3
40の充電状態検知手段を構成している。
【0071】エンジン制御回路320は制御手段を構成
し、このエンジン制御回路320はセンサ信号処理回路
321、演算回路322、データマップ323及びドラ
イブ回路324を有する。データマップ323はアクセ
ル位置に対応したモータ出力及びエンジン出力のマップ
とを有している。また、アクセル位置に対応したモータ
出力及びエンジン出力のマップとして、図19に示すバ
ッテリの充電状態検知値が所定値以上の時使用する基本
出力マップと、図20に示すバッテリの充電状態検知値
が所定以下の時使用する第2出力マップとを有してい
る。
【0072】演算回路322では、充電状態が良好の時
基本出力マップを用い、負荷回転数と所定の関係にある
合力回転数検知値(モータ回転数と一致する場合あるい
はモータ回転数と所定の比率を持つ場合が有る)とアク
セル位置検知値に応じたモータ出力のマップに基づきモ
ータ302に電力を供給するとともに、エンジントルク
検知値及びエンジン回転数検知値によりエンジン出力を
算出するか、合力トルク検知値、合力回転数検知値及び
モータ入力検知値によりエンジン出力を算出する算出手
段を有し、アクセル位置検知値に応じたエンジン出力マ
ップ値とエンジン出力算出値との差に基づき、この差を
減少するようにエンジン運転状態可変手段を制御する。
【0073】また、演算回路322では、充電不足の時
には、基本出力マップにおける目標合計出力線より充電
のための増加出力分大きい値を持つ目標エンジン出力線
を持つ第2出力マップを用い、合力回転数検知値とアク
セル位置検知値に応じたエンジン出力値と、上記のよう
に算出するエンジン出力算出値との差に基づき、この差
を減少するようにエンジン運転状態可変手段を制御す
る。
【0074】ここで、エンジン出力算出値は、荷重セン
サがエンジンの回転出力の回転力を検知するように配置
された実施の形態においては、荷重センサによる検知荷
重に腕の長さを掛けて回転力を算出し、さらにこの算出
回転力(トルク)と、エンジン動力入力部材の回転数と
によりエンジン出力値を算出する。また、荷重センサが
エンジンからの回転入力とモータからの回転入力が合わ
せられた回転力を検知するように配置された実施の形態
においては、荷重センサによる検知荷重に腕の長さを掛
けて回転力を算出し、さらにこの算出回転力(トルク)
と、合力の出力軸の回転数とにより合力出力値を算出
し、この合力出力算出値からモータ出力検知手段による
モータ出力検知値を差し引くことによりエンジン出力値
を算出することができる。
【0075】センサ信号処理回路321には、スロット
ル位置センサ331、クランク位置センサ333、セン
サアンプ337、電流検出センサ334、回転検出セン
サ335、回転検出センサ338及び電圧・電流センサ
341等の各センサからの情報が入力され、このセンサ
信号を処理して演算回路322へ出力する。演算回路3
22ではデータマップ323に基づき演算処理してエン
ジンの制御信号をドライブ回路324へ送り、このドラ
イブ回路324を介して点火回路332、噴射ポンプ3
10、不図示の噴射インジェクタ、スロットルアクチュ
エータ330及びモータ302を制御する。
【0076】次に、エンジン制御回路320によるエン
ジン制御を、図17乃至図20に示す。図17はハイブ
リッド駆動のメインフローチャート、図18はエンジン
制御のフローチャート、図19は基本出力マップを示す
図、図20は第2出力マップを示す図である。
【0077】図17において、ステップa1でメインス
イッチがONされると、起動プログラムが実行される
(ステップb1)。起動すると、ステップc1でアクセ
ル位置θ及び合力回転数Rの検出を行ない、ステップd
1でアクセル位置θが所定位置Aと比較する。アクセル
位置θが所定位置A以下の場合には、ステップe1でバ
ッテリ電圧が所定電圧P以上の場合には、ステップf1
で図19に示す基本出力マップから合力回転数R及びア
クセル位置に対応するモータ目標出力を読み出し、この
モータ目標出力が得られるようにモータ制御を行なう
(ステップg1)。
【0078】ステップe1でバッテリ電圧が所定電圧P
以下の場合には、ステップh1でエンジン始動を行ない
あるいは既にエンジン起動後であればそのままステップ
i1に進み、ステップi1で図20に示す第2出力マッ
プからアクセル位置に対応する充電要時のエンジン目標
出力を読み出し、この充電要時のエンジン目標出力が得
られるようにエンジン制御を行なう(ステップj1)。
このように図20に示す第2出力マップによれば、モー
タは起動されず、負荷駆動用出力にバッテリ充電用出力
を加えた目標エンジン出力位置でエンジン制御するか
ら、所定の出力を負荷に供給しつつバッテリに充電電力
を供給してバッテリの充電を適切に行なうことができバ
ッテリの充電不足が解消される。
【0079】ステップd1でアクセル位置θが所定位置
A以上の場合には、ステップk1でバッテリ電圧が所定
電圧P以上の場合には、ステップl1でエンジ始動を行
ないあるいはエンジン起動後であればそのままステップ
m1に進み、図19に示す基本出力マップからアクセル
位置に対応するモータ目標出力を読み出し(ステップm
1)、さらにアクセル位置に対応するエンジン目標出力
を読み出し(ステップn1)、前記モータ目標出力が得
られるようにモータ制御を行ない(ステップo1)、前
記エンジン目標出力が得られるようにエンジン制御を行
なう(ステップp1)。
【0080】ステップk1でバッテリ電圧が所定電圧P
以下の場合には、ステップh1に移行し、エンジン始動
を行ない、ステップi1で図20に示す第2出力マップ
からアクセル位置に対応する充電要時のエンジン目標出
力を読み出し、この充電要時のエンジン目標出力が得ら
れるようにエンジン制御を行なう(ステップj1)。
【0081】このエンジン制御は、図18に示すよう
に、ステップa2でエンジン回転数を検知し、ステップ
b2でエンジン回転数の変化率が所定値以上か否かの判
断を行ない、エンジン回転数の変化率が所定値以下の場
合には、ステップc2でスロットル開度設定マップを読
み出し、エンジン目標出力が得られるようにエンジン回
転数とエンジン目標出力からスロットル開度を求めスロ
ットル開度設定を行なう。そして、ステップd2で点火
時期制御設定マップを読み出しスロットル開度設定値あ
るいはスロットル開度検知値とエンジン回転数から点火
時期を求め、点火時期の設定を行なう。
【0082】一方、ステップb2でエンジン回転数の変
化率が所定値以上の場合には、加速または減速であり、
ステップd2へ移行し、点火時期制御設定マップを読み
出し、点火時期の設定を行なう。
【0083】そして、ステップd2で上記した荷重セン
サを使ってエンジン出力の回転力すなわちトルク検知を
行ない、ステップf2でエンジン出力の算出を行なう。
ステップg2で目標出力がエンジン出力算出値と一致す
るか否かの判断を行ない、目標出力がエンジン出力算出
値より以下の場合にはステップh2でスロットル開度を
減少する補正を行ない、さらに燃料供給量を下げる。
【0084】ステップg2で目標出力がエンジン出力算
出値と一致するか否かの判断を行ない、目標出力がエン
ジン出力算出値より以上の場合にはステップi2でスロ
ットル開度を増加する補正を行ない、燃料供給量を上げ
る。このように目標出力とエンジン出力算出値との差を
減少するように制御するから、加速性や燃費特性を改善
し、あるいはさらにバッテリの充電不足を解消すること
が可能である。
【0085】以上のように、バッテリ充電をエンジンで
直接駆動、あるいはエンジンから負荷への動力伝達系か
ら駆動して発電機で実施する場合には、エンジン出力の
一部が充電電力として消費されてしまうが、目標エンジ
ン出力を大きくするので負荷に伝達する出力を確保する
ことができる。
【0086】なお、バッテリ充電を商用電源のみで実施
する場合には、図17のステップi1にて使用する第2
の出力マップの充填時の目標エンジン出力は、P2とな
りモータは全運転域で停止させるとともに、充電要の警
告灯を点灯するようにする。
【0087】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、エンジン出力のトルクとエンジン回転数を実際に
検知し、あるいはエンジン出力とモータ出力との合出力
のトルク及び回転数を実際に検知して、エンジン出力を
算出し、これに基づき目標エンジン出力との差を小さく
するようにフィードバック制御するので、目標エンジン
出力を加速性や燃費特性に優れたものになるように設定
することにより、結果として加速性や燃費特性を改善す
ることができる。
【0088】請求項2に記載の発明では、バッテリ充電
状態の検知値が所定値以下の時、少なくとも目標エンジ
ン出力が小さくされる低アクセル位置において、エンジ
ン出力をより大きくすることになり、負荷へ出力を供給
しつつ確実にバッテリ充電が可能となる。
【0089】請求項3に記載の発明では、バッテリ充填
電圧が低い程エンジン出力をより大きくするので、より
確実にバッテリ充電が可能となる。
【0090】請求項4に記載の発明では、モータ出力の
マップ値及びエンジン出力マップ値は、アクセル位置検
知値に加えエンジン回転数検知値に対応して求めるよう
にしており、より加速性や燃費特性を改善可能となり、
あるいはより確実に充填状態を確かなものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド自動車を示す概略構成図である。
【図2】ハイブリッド自動二輪車を示す概略構成図であ
る。
【図3】ハイブリッド自動二輪車を示す他の概略構成図
である。
【図4】ハイブリッド駆動装置の実施の形態を示す図で
ある。
【図5】ハイブリッド駆動装置の実施の形態を示す図で
ある。
【図6】ハイブリッド駆動装置の実施の形態を示す図で
ある。
【図7】ハイブリッド駆動装置の実施の形態を示す図で
ある。
【図8】ハイブリッド駆動装置の断面図である。
【図9】図10のXI-XI線に沿う断面図である。
【図10】図10のXII-XII線に沿う断面図である。
【図11】図10のXIII-XIII線に沿う断面図である。
【図12】荷重センサの構成を示す図である。
【図13】荷重センサの他の実施の形態の構成を示す図
である。
【図14】ハイブリッド駆動装置を備える電動車両のパ
ワーユニット部の平断面図である。
【図15】パワーユニット部の遊星歯車機構の構成図で
ある。
【図16】ハイブリッド駆動装置の制御を示す概略構成
図である。
【図17】ハイブリッド駆動のメインフローチャートで
ある。
【図18】エンジン制御のフローチャートである。
【図19】基本出力マップを示す図である。
【図20】第2出力マップを示す図である。
【符号の説明】
300 ハイブリッド駆動装置 301 エンジン 302 モータ 303 遊星歯車機構 304 減速器 305 負荷 310 噴射ポンプ 311 スロットルバルブ 312 点火プラグ 320 エンジン制御回路 330 スロットルアクチュエータ 331 スロットル位置センサ 332 点火回路 333 クランク位置センサ 334 電流検出センサ 335 回転検出センサ 336 荷重センサ 338 回転検出センサ 340 バッテリ 341 電圧・電流センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G093 AA07 BA18 BA19 DA01 DA06 DB19 EA01 EA13 EB09 EC02 FA10 FA11 5H115 PA12 PG04 PI16 PI22 PI29 PU01 PU24 PU25 QN02 RB08 RE03 RE05 RE07 SE03 SE05 TB01 TE02 TE03 TE05 TI01 TO04 TO10 TO12 TO21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ出力とエンジン出力とを合わせて負
    荷に出力するハイブリッド駆動装置において、エンジン
    出力のトルクを検知するエンジントルク検知手段及びエ
    ンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段、ある
    いは合力トルクを検知する合力トルク検知手段及び合力
    回転数を検知する合力回転数検知手段及びモータ出力を
    検知するモータ出力検知手段を有し、さらにエンジンの
    アクセル位置を検知するアクセル位置検知手段と、アク
    セル位置に対応したモータ出力及びエンジン出力のマッ
    プとを有し、さらにアクセル位置検知値に応じたモータ
    出力のマップに基づきモータに電力を供給するととも
    に、エンジントルク検知値及びエンジン回転数検知値に
    よりエンジン出力を算出するか、あるいは合力トルク検
    知値及び合力回転数検知値から算出した合力の出力値か
    ら、アクセル位置検知値に応じたモータ出力のマップ
    値、あるいはモータ出力検知値を差し引くことによリエ
    ンジン出力を算出し、アクセル位置検知値に応じたエン
    ジン出力マップ値とエンジン出力算出値との差に基づ
    き、この差を減少するようにエンジン運転状態可変手段
    を制御する制御手段を有することを特徴とするハイブリ
    ッド駆動装置。
  2. 【請求項2】モータに電力を供給するバッテリの充電状
    態検知手段と、エンジン出力の一部あるいはエンジンか
    ら負荷への伝達出力の一部を利用して発電し、バッテリ
    へ充電電力を供給するバッテリ充電手段と、アクセル位
    置に対応したモータ出力及びエンジン出力のマップとし
    て、バッテリの充電状態検知値が所定値以上の時使用す
    る基本出力マップと、バッテリの充電状態検知値が所定
    以下の時使用する第2出力マップとを有し、第2出力マ
    ップにおけるモータ出力値を0とするか前記基本出力マ
    ップにおけるモータ出力値より小さくし、少なくとも低
    アクセル位置において、基本出力マップにおけるエンジ
    ン出力値より第2出力マップにおけるエンジン出力値を
    大きくすることを特徴とする請求項1に記載のハイブリ
    ッド駆動装置。
  3. 【請求項3】バッテリの充填状態検知値が所定値以下の
    状態下、バッテリの充填状態検知値が低い程、同一アク
    セル位置に対応する第2マップのエンジン出力値を大き
    くするようにしたことを特徴とする請求項2に記載のハ
    イブリッド駆動装置。
  4. 【請求項4】前記モータ出力及びエンジン出力のマップ
    はアクセル位置検知値に加えエンジン回転数検知値に対
    応したものとし、モータ出力のマップ値及びエンジン出
    力マップ値は、アクセル位置検知値に加えエンジン回転
    数検知値に対応して求めるようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハイブリ
    ッド駆動装置。
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