JP2000336565A - 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法 - Google Patents

編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法

Info

Publication number
JP2000336565A
JP2000336565A JP11152699A JP15269999A JP2000336565A JP 2000336565 A JP2000336565 A JP 2000336565A JP 11152699 A JP11152699 A JP 11152699A JP 15269999 A JP15269999 A JP 15269999A JP 2000336565 A JP2000336565 A JP 2000336565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stitch
knitted fabric
image
displayed
knitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11152699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Murata
賢志 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
Priority to JP11152699A priority Critical patent/JP2000336565A/ja
Publication of JP2000336565A publication Critical patent/JP2000336565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 編地デザインを理解し易く表示する。 【解決手段】 コース位置y、ウェール位置xに対応さ
せて編目Kxyごとの編目の構造を記号化し、編目の属性
を彩色化して編目画像Kを表示する。編目画像Kは、編
目の構造、編目の属性を同時に表示しており、デザイン
情報を容易に、しかも正確に読み取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、編地をデザイン
し、編地デザインに基づく編機の編成工程を自動設計す
る場合、編地に含まれるデザイン情報を表示装置の画面
上に理解し易く表示することができる編地デザインシス
テムにおける編目画像の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】編地のデザイン情報を表示装置の画面上
にカラー表示させることにより、編地のデザイン工程を
省力化し、さらに、デザインされた編地を編機によって
編成するときに必要なすべての編成制御情報を自動作成
することができるシステムは、いわゆる編地デザインシ
ステムとして急速に普及している所である(たとえば、
特公平3−21661号公報、特許第2656405号
公報)。
【0003】かかるシステムにおいては、編地を構成す
る編目を単位として、各編目を形成する糸種(糸の色を
含む糸の種別をいう、以下同じ)を色別して表示装置の
画面上に表示する他、各編目の編成方法に基づく編目の
構造を色別して画面上に表示することにより、編地の仕
上りデザインを直観的に見易くし、理解し易くすること
ができる。たとえば、各編目を形成する糸種を編目ごと
に色別して表示すれば、編地の配色デザインを一見して
理解させることができ、編目の構造を編目ごとに色別し
て表示すれば、編地内におけるなわ編み、よせ編み等の
特殊編みの配置形態を直観的に理解させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、各編目ごとのデザイン情報は、編目の構造や、
糸種ごとに色別して表示されるから、一画面に表示され
る色数が膨大となり、各色により表現されているデザイ
ン情報を正確に読み取ることが困難であり、各色ごとの
デザイン情報をいちいち解読リストと対照する必要があ
るという問題が避けられなかった。加えて、デザイン情
報の基本情報である編目の構造と、糸種等の編目の属性
とを編目ごとに同時に表示することができないため、編
地デザインの実体を速やかに理解することができないと
いう問題もあった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、各編目の構造を記号化し、各編目の属
性を彩色化して表示することによって、編目画像に表示
されるデザイン情報を容易に、しかも正確に読み取るこ
とができる上、編地デザインを理解し易く表現すること
ができる編地デザインシステムにおける編目画像の表示
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、編地の編目ごとのデザイン情報
をコース位置、ウェール位置に対応させて表示装置の画
面上に編目画像として表示するに際し、編目の構造を記
号化し、編目の属性を彩色化して表示することをその要
旨とする。
【0007】なお、編目の構造は、少なくともニット、
タック、ウェルト、目移しを含む各編成動作と、その組
合せを対象とすることができ、編目の属性は、糸種、ベ
ッド、度目の少なくともいずれかを対象とすることがで
きる。
【0008】また、ウェルト、目移しの記号は、編目の
属性から独立に彩色化してもよい。
【0009】さらに、編目画像に付随して、キャリヤの
移動方向、糸の出し入れ位置の少なくともいずれかを表
示してもよい。
【0010】なお、編目画像に付随して、編機の制御パ
ラメータを彩色化して表示することができる。ただし、
制御パラメータは、キャリヤ速度、引下げ力の少なくと
もいずれかを対象としてもよく、各制御パラメータは、
目移し時と目移し時以外とを分離して表示してもよい。
【0011】また、編目画像は、編地の任意の指定範囲
を拡大して表示可能としてもよい。
【0012】
【作用】かかる発明の構成によるときは、編目画像は、
各編目ごとに、編目の構造が記号化され、編目の属性が
彩色化されて、両者が同一画面上に同時に表示されるか
ら、編地デザインの実体を極めて容易に把握し、理解す
ることができる。ただし、ここでいう彩色化とは、編目
の属性ごとに、編目の構造を示す記号そのものを異なる
色彩によって色別する他、編目の構造を示す記号の背景
などを異なる色彩によって色別することをいう。
【0013】編目の構造は、少なくともニット、タッ
ク、ウェルト、目移しを含む各編成動作と、その組合せ
を対象として記号化することにより、すべての編目の構
造を編目画像の編目単位に異なる記号として表示するこ
とができる。なお、このときの記号は、たとえば前ニッ
ト(前ベッドの編針によるニット動作をいう、以下同
じ)、後ニット(後ベッドの編針によるニット動作をい
う、以下同じ)や、前タック(前ベッドの編針によるタ
ック動作をいう、以下同じ)、後タック(後ベッドの編
針によるタック動作をいう、以下同じ)のように、一編
成動作によって形成される編目の他、前ニット・後ニッ
ト、前タック・後タックなどのように、前後のベッドの
編針によって同時に形成される編目、前後ニット+左右
の針寄せなどのように、前後のベッドの編針による編成
動作と前後のベッドのラッキング動作との組合せによっ
て形成される編目も、それぞれ単一の記号として表示す
るものとする。ただし、ここで、・は、時間的に同時に
実行される編成動作を示し、+は、時間的に前後して実
行される編成動作を示す。
【0014】なお、編目の構造は、ニット、タック、ウ
ェルト、目移しに加えて、たとえばはらい、ねじりなど
を含むその他の各編成動作と、その組合せをも対象とし
てよい。
【0015】編目の属性は、糸種、ベッド、度目の少な
くともいずれかを対象として彩色化することにより、編
目の構造を示す記号とともに、編目画像の各編目単位に
表示することができる。ただし、ベッドとは、使用する
編針が属する前ベッドまたは後ベッドの別を示すものと
する。なお、2以上の編目の属性を同時に表示するとき
は、編目の構造を示す記号そのものの色、記号の背景の
色、各編目を示す枠線の特定の辺の色等を各属性ごとに
割り付けるものとする。
【0016】ウェルト、目移しの記号は、編目の属性か
ら独立させ、いずれの属性にも属しない色を割り付けて
彩色化することにより、それぞれの存在を一層明瞭に表
示することができる。はらいの編成動作と、その組合せ
を編目の構造の対象として含む場合は、はらいの記号に
ついても同様である。ウェルト、目移し、はらいは、そ
れ自体により独立の編目を形成する訳ではなく、前後左
右の編目と連係することにより、独特のデザインを表現
するからである。
【0017】キャリヤの移動方向、糸の出し入れ位置を
併せ表示すれば、編地の編成動作を一層明確に理解する
ことが可能である。なお、キャリヤの移動方向は、編目
画像の1コースごとに、同一の色種によって編成される
1以上の編目のたとえば左端の編目に対してのみ付随し
て表示すれば十分であり、糸の出し入れ位置(インター
シャ編地において、各糸種の使用開始位置、使用終了位
置をいう、以下同じ)は、たとえば各糸種ごとの編成領
域の開始位置、終了位置に相当する編目に対してのみ付
随して表示すればよい。
【0018】編目画像に付随して編機の制御パラメータ
を彩色化して表示すれば、編地デザインを示す編目画像
と、制御パラメータとの両者を同一画面に同時に表示す
ることができ、両者の関連性を一層容易に理解すること
ができる。なお、編機の制御パラメータは、キャリヤ速
度(編成速度)、編地の引下げ力を編目画像のたとえば
右端にコースごとに彩色化してウェール方向に表示する
のがよく、コース内に目移しが含まれるときは、目移し
時と目移し時以外とを左右に分離して表示するのがよ
い。これらの制御パラメータは、目移し時と、目移し以
外の編目の形成時とに対し、異なる値を設定することが
少なくないからである。
【0019】編目画像は、編地の任意の指定範囲を拡大
して表示することにより、当該指定範囲のデザイン情報
を容易に読み取ることができる。なお、編機の制御パラ
メータを表示するときは、当該指定範囲分のみについ
て、編目画像のたとえば右端に付随させるものとし、キ
ャリヤの移動方向、糸の出し入れ位置を表示するとき
は、当該指定範囲内の特定の編目に対してのみ付随させ
るものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0021】編地デザインシステム10は、データ入力
装置11、記憶装置12a付きの演算処理装置12に対
し、表示装置13を付設してなる(図1)。
【0022】データ入力装置11は、たとえば、キーボ
ード、マウス、ジョイスティック、スキャナなどの他、
ライトペンや、タブレットのようなディジタイザ等の任
意の入力装置の1または2以上の組合せからなり、編地
のデザインに関する任意のデザイン情報を演算処理装置
12に入力させることができる。演算処理装置12は、
周知のコンピュータシステムまたはワークステーション
システムであって、データ入力装置11を介して入力さ
れるデザイン情報に基づき、編地を構成する編目を単位
として、各編目を形成する編目の構造や、その属性を含
む一連の情報を記憶装置12aに記憶させ、それを記憶
装置12aから読み出して表示装置13の画面上に表示
することができる。
【0023】なお、演算処理装置12は、これらのデザ
イン情報によって特定される編地を編成するために必要
な一連の編成制御情報Dを自動的に生成し、一括して外
部の編機Mに出力することができる。ただし、編成制御
情報Dは、演算処理装置12と編機Mの制御装置Ma と
の間に設置するデータバスラインMb を介し、適当な電
気信号データとしてオンライン伝送してもよく、また、
演算処理装置12においてフロッピディスク等の記憶媒
体に一旦記録させ、記録された記憶媒体を編機Mの制御
装置Ma に装填することにより、制御装置Ma によって
読み取るようにしてもよい。
【0024】編地のデザイン情報は、データ入力装置1
1を介し、編地の各コース位置、ウェール位置に対応す
る編目ごとに、演算処理装置12に入力して記憶装置1
2aに記憶させる。
【0025】このとき、編地のデザイン情報のうち、ニ
ット、タック、ウェルト、目移し、はらい、ねじりを含
む各編成動作と、その組合せによって決まる各編目の構
造は、個別の記号を割り付け(図2、図3)、編目ごと
に記号を指定することにより、記憶装置12aに記憶す
ることができる。たとえば、図2の1行目は、前針でニ
ットすることにより前ニットの編目を形成することを示
し、同図の4行目は、後針でタックすることにより、後
タックの編目を形成することを示す。また、図3の1行
目は、前ニットの後、編目を前ベッドから後ベッドに目
移しし、後ベッドを右へ1針分ラッキングして後ベッド
から前ベッドに目移しすることにより、前ニットの編目
を右へ1針分だけ寄せることを示す。さらに、同図の7
行目は、前針、後針で同時にニットすることを示し、8
行目は、前ニットすると同時に後タックを実行すること
を示す。以下同様にして、想定し得るすべての編目の構
造が個別の記号に割り付けられている。
【0026】ただし、図2、図3は、想定される編目の
構造の一部であり、全部ではない。図示以外の編目の構
造は、時間的に同時に実行される複数の編成動作の組合
せの場合は、たとえば図3の7、8行目に倣って、各編
成動作を示す記号を重ね合わせて記号化し、時間的にシ
リーズに実行される複数の編成動作の組合せの場合は、
たとえば同図の9〜11行目に倣って、各編成動作を示
す記号を下から上に積み重ねて記号化するのが便利であ
る。また、前後のベッド間の左右の目移し(たとえば同
図の3、4行目)や、同一ベッドにおける左右の目移し
(たとえば同図の1、2行目)は、左右の別を斜めの矢
印の方向によって示し、編針の本数を単位とする目移し
の量、すなわちベッドのラッキング量を小さいドットの
数によって示すものとする。
【0027】編地のデザイン情報のうち、糸種、度目を
含む編目の属性は、それぞれの値を異なる色に対応さ
せ、編目ごとに色別して記憶装置12aに記憶させる。
また、ベッドは、編目の属性の一部であるが、編目の構
造の一部として、既に図2、図3に従って記号化されて
記憶されており、改めて記憶させる必要がない。一方、
度目は、ベッドの前後により、前度目、後度目として記
憶させるものとする。
【0028】キャリヤの移動方向、糸の出し入れ位置
も、編目ごとに記憶装置12aに記憶させる。なお、キ
ャリヤの移動方向は、編地のコースごとに左右に反転す
ることを考慮すると、編目ごとに記憶させるに代えて、
コースごとに記憶させても十分である。また、糸の出し
入れ位置は、コース位置、ウェール位置によって決定さ
れる特定の編目に対し、糸種や、キャリヤの移動方向に
関連させて記憶させるのがよい。
【0029】編機の制御パラメータは、編地のコースご
とに、キャリヤ速度、引下げ力のそれぞれの値を異なる
色に対応させて記憶装置12aに記憶させる。ただし、
これらの制御パラメータは、それぞれ目移し時と、目移
し時以外とに対して異なる値を設定することが少なくな
いから、各コースごとに、目移し時用、目移し時以外用
を分離して記憶させ、または、各コースごとに、目移し
を含む編目を特定して両者を記憶させることが好まし
い。
【0030】なお、以上の各デザイン情報や、編機の制
御パラメータを記憶装置12aに記憶させるとき、デー
タ入力装置11、表示装置13は、最良のマンマシンイ
ンタフェイスを構築すべきである。たとえば、表示装置
13の画面には、編目の構造に対応する記号、編目の属
性に対応する色の各対応関係を示す適切なガイド情報を
表示し、データ入力装置11を介して特定の記号や色を
容易に選択し得るように、最適の画面を構成することが
好ましく、また、編地の全体形状を表示し、その任意の
部分の指定範囲を編目単位に拡大表示することにより、
各編目に対し、編目の構造、編目の属性を容易に設定す
ることができる。また、同一の編目の構造、編目の属性
がコース方向、ウェール方向に連続するときは、適切な
繰返し設定方法を組み込むことにより、データ入力の省
力化を図り、入力ミスを減少させることができる。
【0031】次に、演算処理装置12により、表示装置
13の画面上に、編地の編目ごとのデザイン情報を編目
画像Kとして表示するときを考える(図4(C))。た
だし、同図(A)は、編地の全体画像Aを示し、同図
(B)は、全体画像Aに付随する補助画像Bを示す。な
お、同図(C)の編目画像Kは、全体画像Aの指定範囲
S内の拡大図であり、編目画像Kに付随する制御画像C
は、補助画像Bの拡大図である。
【0032】全体画像A、補助画像Bは、指定により、
表示装置13の画面上に切り換えて表示することができ
る。全体画像Aは、編地全体をコース方向X、ウェール
方向Yに示す2次元画像であり、補助画像Bは、編地の
ウェール方向Yにのみ伸びる帯状の画像である。全体画
像Aは、指定により、コース方向X、ウェール方向Yに
それぞれ任意の縮尺に拡大縮小して表示することがで
き、補助画像Bは、全体画像Aのウェール方向Yの縮尺
に合わせて表示することができる。そこで、データ入力
装置11を介し、全体画像Aに対して適当な指定範囲S
を手動設定すると、演算処理装置12は、表示装置13
の画面上に、全体画像Aの指定範囲Sに含まれる範囲を
編目画像Kとして拡大表示するとともに、編目画像Kに
付随して、補助画像Bの指定範囲Sに含まれる範囲を制
御画像Cとして拡大表示することができる。
【0033】なお、全体画像Aは、編地の全体形状を示
すために、適当な色による一色のベタ画面でよい。ま
た、補助画像Bは、ウェール方向Yに沿って領域B1a、
B1b、B2a、B2bに区分され、領域B1a、B1bには、そ
れぞれ目移し時以外、目移し時のキャリヤ速度が分離し
て色別され、編地のコースごとに表示され、領域B2a、
B2bには、それぞれ目移し時以外、目移し時の編地の引
下げ力が分離して色別され、編地のコースごとに表示さ
れている。なお、全体画像Aは、記憶装置12aに記憶
されている編地のデザイン情報から、編地の全体形状を
把握して表示すればよく、補助画像Bは、記憶装置12
aに記憶されている編機の制御パラメータに基づいて表
示することができる。
【0034】編目画像Kは、編地の指定範囲Sに含まれ
る範囲について、編目Kxyごとのデザイン情報をウェー
ル位置x、コース位置yに対応させて表示する。また、
制御画像Cは、編地の指定範囲Sに含まれる範囲につい
て、コースごとの編機の制御パラメータをコース位置y
に対応させて表示する。ただし、編目画像Kは、記憶装
置12aに記憶されている編地のデザイン情報に基づい
て表示され、制御画像Cの領域C1a、C1b、C2a、C2b
は、それぞれ補助画像Bの領域B1a、B1b、B2a、B2b
にそのまま対応するものとする。
【0035】編目画像Kの一例を図5に示す。同図にお
いて、コース位置y=9の1コースに表示されている記
号は、前ベッドから後ベッドに目移しし、後ニットし
て、後ベッドから前ベッドに目移しして編成する編目の
構造を示している。また、(x、y)=(1〜3、1
2)、(6〜8、12)の各編目Kxyの記号は、前者が
前ニット後の右1針寄せを示し(図3の1行目)、後者
が前ニット後の左1針寄せを示す(同図の2行目)。す
なわち、編目の構造を示す記号は、前後の編針、前後の
ベッドを使用して形成される編地の編目ごとに、それを
単位として設定されている。なお、図5において、目移
しを示す記号以外の各記号の内部のハッチングは、ベッ
ドを示すために異なる色に彩色されていることを示し、
編成動作が前後のベッドのいずれに属する編針によって
実行されるかを表示している。
【0036】よって、編目画像Kは、各編目Kxyの編目
の構造を記号によって表示するとともに、ベッドによっ
て各記号を彩色化することにより、各編目Kxyの編目の
属性を同時に表示することができる。なお、目移しは、
ベッドを表示する色以外の色を使用することにより、特
に明瞭に示すものとする。ウェルト、はらいについても
同様である。ただし、図5において、(x、y)=
(1、13)、(1、14)、(8、13)、(8、1
4)の各編目Kxyのブランクは、編目が存在せず、編地
の外部であることを示している。
【0037】編目画像Kは、糸種、キャリヤの移動方向
を同時に表示することができる(図6)。同図におい
て、糸種は、各編目Kxyの記号の内部のハッチングによ
り、異なる色によって彩色化して表示されている。ま
た、キャリヤの移動方向は、(x、y)=(1、1〜1
2)の各編目Kxy、(x、y)=(2、13〜14)の
各編目Kxyに付随する横向きの三角形によって表示され
ている。すなわち、糸種は、各編目Kxyの編目の構造を
示す記号を彩色化して表示され、キャリヤの移動方向
は、編目画像Kの各コースの左端の編目Kxyに付随して
表示されている。
【0038】編目画像Kは、各編目Kxyの編目の構造を
示す記号を彩色化することにより、度目を同時に表示し
てもよい(図7)。ただし、度目は、同図のコース位置
y=8のコースに例示されているように、前ニット、後
ニットを異なる度目とし、前度目、後度目として個別に
表示することができる。
【0039】編目画像Kには、制御画像Cを付随させる
ことができる(図8)。ただし、同図の各編目Kxyの記
号は、糸種によって彩色化されている。そこで、同図の
編地は、コース位置y=4〜10の各コースに対し、3
色のインターシャ組織が含まれており、キャリヤの移動
方向を示す横向きの三角形が、各色ごとの各コースの左
端の各編目Kxyにも付随して表示されている(同図の
(x、y)=(1、4〜10)、(4、4〜10)、
(6、4〜10)の各編目Kxy)。また、インターシャ
組織に使用する各糸種の使用開始位置に相当する(x、
y)=(4、4)、(6、4)の各編目Kxyには、糸入
れ位置を示すために、幅が大きい前ニットの記号が表示
されており、各糸種の使用終了位置に相当する(x、
y)=(3、10)、(5、10)の各編目Kxyには、
糸出し位置を示すために、キャリヤの移動方向を示す三
角形より大きな横向きの三角形が付随して表示されてい
る。
【0040】ただし、同図において、糸出し位置を示す
三角形の向きは、糸出し後のキャリヤの待機位置がベッ
ドの左端であることを示している。また、この三角形
は、糸出しされる糸種によって彩色化されている。
【0041】制御画像Cの領域C1a、C2aには、それぞ
れ目移し時以外のキャリヤの移動速度、編地の引下げ速
度がコースごとに彩色化されて示されている。ただし、
同図の編目画像Kには、目移しが含まれないから、領域
C1b、C2bには、何の表示もなされていない。そこで、
同図は、コース位置y=4〜10のインターシャ組織の
各コースに対し、他のコースと異なるキャリヤの移動速
度、編地の引下げ速度が指定されていることを明瞭に示
している。
【0042】編目画像K、制御画像Cは、演算処理装置
12により、記憶装置12aに記憶されている編地のデ
ザイン情報、編機の制御パラメータを使用して、表示装
置13の画面上に表示される。すなわち、演算処理装置
12は、全体画像Aに対して指定範囲Sが手動設定され
ると、図9、図10のプログラムフローチャートに従っ
て作動し、指定範囲Sに含まれる範囲に相当する編目画
像K、制御画像Cを表示装置13の画面上に表示させる
ことができる。
【0043】プログラムは、まず、編目画像Kの最初の
編目Kxy((x、y)=(1、1))に対応するデザイ
ン情報、最初のコース位置y=1に対応する編機の制御
パラメータを記憶装置12aから読み出し(図9のプロ
グラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記
す)、デザイン情報に含まれる編目の構造を示す記号を
見出す(2)。つづいて、プログラムは、編目画像Kに
ベッド、糸種、度目のいずれを同時に表示すべきを見出
し((3)〜(5))、指定されたそれらの属性に従っ
て記号の色を決定した上(6)、最初の編目Kxyに対し
て所定の記号を所定の色に彩色して表示する(7)。
【0044】その後、プログラムは、キャリヤの移動方
向の表示要求があるときは(8)、編目Kxyが各コース
の左端に位置していることを確認して(9)、キャリヤ
の移動方向を編目Kxyに付随して表示する(10)。た
だし、プログラムステップ(9)において、プログラム
は、インターシャ組織の存在を考慮して、糸種ごとにコ
ースの左端を判別するものとする。また、プログラム
は、糸の出し入れ位置の表示の要求があるときは(1
1)、それを編目Kxyに付随して表示させる(12)。
【0045】さらに、プログラムは、編目Kxyが各コー
スの右端にあることを確認すると(13)、キャリヤ速
度の表示要求があるときは(14)、そのコースにおけ
るキャリヤ速度を制御画像Cの領域C1a、C1bに表示し
(15)、編地の引下げ力の表示要求があるときは(1
6)、そのコースにおける編地の引下げ力を制御画像C
の領域C2a、C2bに表示する(17)。
【0046】その後、プログラムは、指定範囲Sに対応
するすべての編目Kxy、コース位置yについて、同様の
動作を繰り返せばよい((18)、(1)〜(1
8))。ただし、プログラムステップ(1)における編
機の制御パラメータの取得は、新規のコース位置yに移
行する都度実行すればよい。
【0047】なお、図9のプログラムステップ(3)〜
(5)は、ベッド、糸種、度目のいずれかの表示要求の
有無を判別するに代えて、それらの少なくともいずれか
の表示要求があるときは、それに対応して編目Kxyの記
号を彩色化して表示してもよい(図11)。ただし、こ
のときのプログラムは、プログラムステップ(3a)、
(4a)、(5a)において、編目Kxyの記号そのも
の、記号の背景、編目Kxyの特定の辺などの任意の箇所
の色をベッド、糸種、度目に個別に対応させ、それを彩
色化して表示するものとする。
【0048】以上の説明において、編目画像Kに付随し
て表示する制御画像Cは、編目画像Kが編目の構造を記
号化して表示するものでなく、たとえばそれを色別して
表示する形態であっても構わないものとする。なお、こ
の発明は、前ベッド、後ベッドを有するVベッド形の横
編機を前提に説明したが、他の任意の編機に対しても、
その骨子をそのまま応用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、編目ごとのデザイン情報のうち、編目の構造を記号
化し、編目の属性を彩色化して編目画像を表示すること
によって、編目画像の各編目には、記号によって編目の
構造が表示され、色によって編目の属性が同時に表示さ
れるから、デザイン情報を容易に、しかも正確に読み取
ることができる上、全体として編地デザインを極めて理
解し易く表現することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システム構成ブロック系統図
【図2】 記号説明図(1)
【図3】 記号説明図(2)
【図4】 表示画面説明図
【図5】 編目画像説明図(1)
【図6】 編目画像説明図(2)
【図7】 編目画像説明図(3)
【図8】 編目画像説明図(4)
【図9】 プログラムフローチャート(1)
【図10】 プログラムフローチャート(2)
【図11】 要部プログラムフローチャート
【符号の説明】
K…編目画像 x…ウェール位置 y…コース位置 Kxy…編目 S…指定範囲 13…表示装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編地の編目ごとのデザイン情報をコース
    位置、ウェール位置に対応させて表示装置の画面上に編
    目画像として表示するに際し、編目の構造を記号化し、
    編目の属性を彩色化して表示することを特徴とする編地
    デザインシステムにおける編目画像の表示方法。
  2. 【請求項2】 前記編目の構造は、少なくともニット、
    タック、ウェルト、目移しを含む各編成動作と、その組
    合せを対象とすることを特徴とする請求項1記載の編地
    デザインシステムにおける編目画像の表示方法。
  3. 【請求項3】 前記編目の属性は、糸種、ベッド、度目
    の少なくともいずれかを対象とすることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の編地デザインシステムにお
    ける編目画像の表示方法。
  4. 【請求項4】 前記ウェルト、目移しの記号は、前記編
    目の属性から独立に彩色化することを特徴とする請求項
    2記載の編地デザインシステムにおける編目画像の表示
    方法。
  5. 【請求項5】 前記編目画像に付随して、キャリヤの移
    動方向、糸の出し入れ位置の少なくともいずれかを表示
    することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か記載の編地デザインシステムにおける編目画像の表示
    方法。
  6. 【請求項6】 前記編目画像に付随して、編機の制御パ
    ラメータを彩色化して表示することを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれか記載の編地デザインシステ
    ムにおける編目画像の表示方法。
  7. 【請求項7】 前記制御パラメータは、キャリヤ速度、
    引下げ力の少なくともいずれかを対象とすることを特徴
    とする請求項6記載の編地デザインシステムにおける編
    目画像の表示方法。
  8. 【請求項8】 前記各制御パラメータは、目移し時と目
    移し時以外とを分離して表示することを特徴とする請求
    項7記載の編地デザインシステムにおける編目画像の表
    示方法。
  9. 【請求項9】 前記編目画像は、編地の任意の指定範囲
    を拡大して表示可能であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項8のいずれか記載の編地デザインシステムに
    おける編目画像の表示方法。
JP11152699A 1999-05-31 1999-05-31 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法 Pending JP2000336565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152699A JP2000336565A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152699A JP2000336565A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000336565A true JP2000336565A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15546223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11152699A Pending JP2000336565A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000336565A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1900862B1 (en) Knit simulation device, knit simulation method, and program therefor
KR950000478B1 (ko) 니팅 설계시스템과 그 시스템용의 니팅 데이타의 작성방법
JPH0321661B2 (ja)
EP2975165B1 (en) Method for knitting cable pattern, design system of knitted fabric, and storage medium
EP1329822B1 (en) Knit design system
JP5161297B2 (ja) 編地のデザインシステム
EP1652983B1 (en) Method and device for knit design
EP2280104A1 (en) Device and program for loop length routine setting in a flatbed knitting machine
JP2851864B2 (ja) 電子柄編機における柄情報作成方法
EP2189560B1 (en) Device and method for debugging knit design and debug program
US5812110A (en) Method of displaying knit fabric and stitched structure
JPH0363756A (ja) 文書編集装置
EP1614787B1 (en) Method and device for knit design
JP2000336565A (ja) 編地デザインシステムにおける編目画像の表示方法
EP2211283A1 (en) Knitting design device, kintting design method and kintting design program
EP2492384B1 (en) Knit design apparatus and knit design method
JP2001032153A (ja) 編地デザインシステムにおける表示画像の表示方法と、その装置
KR102319170B1 (ko) 편성포의 디자인 시스템
JP2000027055A (ja) デザイン装置
EP2042631B1 (en) Simulation device, simulation method and simulation program of tubular fabric
JP6143415B2 (ja) 横編機で編成時間を最適化されて製造される編物を設計する設計装置
EP2955258B1 (en) Design system for knitted fabric
EP2042632A1 (en) Simulation device, simulation method and simulation program of tubular fabric
JP2754748B2 (ja) 編機のための配色データに基づく制御装置
JPS58115155A (ja) 編機用柄図作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 10