JP2000334696A - 穿孔装置部を備えた記録装置及びその記録装置による穿孔方法 - Google Patents

穿孔装置部を備えた記録装置及びその記録装置による穿孔方法

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JP2000334696A
JP2000334696A JP11145830A JP14583099A JP2000334696A JP 2000334696 A JP2000334696 A JP 2000334696A JP 11145830 A JP11145830 A JP 11145830A JP 14583099 A JP14583099 A JP 14583099A JP 2000334696 A JP2000334696 A JP 2000334696A
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Susumu Ishii
進 石井
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿孔装置部の穿孔動作を短い搬送路内でも動
作可能とすることにより、前記穿孔装置部の小型化と省
スペース化を図ることができる穿孔装置部を備えた記録
装置及びその記録装置による穿孔方法を提供する。 【解決手段】 ホストコンピューターからの記録情報に
基き記録媒体S上に記録を行う記録装置部2と、この記
録装置部2の記録動作と同期を取りつつ移動状態と静止
状態とを繰り返して記録媒体Sを移動させる搬送手段
と、この搬送手段により搬送された記録媒体S上に、一
対のパンチ22とダイス23で複数の綴じ孔を穿孔をす
る穿孔装置部3を備えた記録装置において、前記穿孔装
置部3が行う穿孔動作は、前記搬送手段により前記移動
状態と前記静止状態を繰り返して搬送されている記録媒
体Sの前記静止状態で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ワードプ
ロセッサー、パーソナルコンピューター等における情報
出力装置としての記録装置(プリンター)や、種々な記
録方式の記録装置からなる複写機、ファクシミリなどの
画像形成装置において、前記記録装置から出力される記
録媒体としてのシート材にシート材をファイルするため
の綴じ孔を穿孔する穿孔装置部を備えた記録装置及びそ
の記録装置による穿孔方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報を記録したり画像を複写した
りしたシート材をファイルするための綴じ孔の穿孔は、
シート材を手で揃えて手動パンチャーで穿孔していた
が、最近は自動化の要求により大型の複写機などには、
その複写機と結合してシート材の処理を連続して行う穿
孔装置部がオプションとして用意されるようになって来
ている。(例えば、実開昭63−154199号公報、
特開平2−218599号公報、特開平6−21059
7号公報、特開平7−136992号公報など)。
【0003】しかしながら、大型の複写機などの穿孔装
置部は、複写機内の長いシート搬送路を経て全面にわた
って記録処理等が完全に終了した後のシート材を穿孔処
理するような位置に配置されているため、その配置に
は、更に長いシート搬送路が必要となり、複写機と穿孔
装置部が合体した装置は必要以上に大きくなり、そのた
め設置面積を広くしなければならないという問題がある
(例えば、前記特開平7−136992号公報など)。
【0004】また、複写機内の長いシート搬送路を経
て、記録、転写、定着等のプロセス処理を受けた後のシ
ート材を穿孔処理するため、穿孔装置部の小型化には限
界が出てくる(例えば、前記特開平6−210597号
公報、特開平7−136992号公報など)。
【0005】更に、従来の複写機と合体して使用される
穿孔装置は、複数個のダイスとパンチを機械的に同時に
かみ合わせて穿孔する方式のため、綴じ孔の数を簡単な
操作で変更することが困難であった。(特開平7−13
6992号公報など)このような問題を解決する技術と
して、フィーダー部に穴をあけるタイミングを制御可能
な1穴パンチャーを組み込み、フィーダーの紙送り速度
と同期をとって穴をあけるものが提案されている。(例
えば、特開平2−218599号公報)。このような穿
孔装置は紙の給紙部に設けられており、そのため穴の空
いた紙が記録部に給紙されることとなる。しかしながら
穴の空いた紙が記録装置内に搬送されると、前記穴が搬
送路の一部に引っ掛かり、そのため紙が斜行したり、又
搬送路に詰まったりする紙ジャムを頻発して記録装置の
信頼性を大きく低下させてしまうという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の複写機等に用いられている穿孔装置部は記録前のシー
ト材または記録が完全に終了したシート材に穴を空ける
ため、シート材搬送路が長く必要となり、そのため小型
化が難しいという問題があった。
【0007】本発明は、穿孔装置部の穿孔動作を短い搬
送路内でも動作可能とすることにより、穿孔装置部の小
型化と省スペース化を図ることができる穿孔装置部を備
えた記録装置及びその記録装置による穿孔方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】また、本発明は、穿孔する綴じ孔数を簡単
な操作で変えることが可能な穿孔装置部を有する記録装
置を用いた穿孔方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔1〕ホストコンピュー
ターからの記録情報に基き記録媒体上に記録を行う記録
装置部と、この記録装置部の記録動作と同期を取りつつ
移動状態と静止状態とを繰り返して前記記録媒体を移動
させる搬送手段と、この搬送手段により搬送された記録
媒体上に、一対のパンチとダイスで複数の綴じ孔を穿孔
する穿孔装置部を備えた記録装置において、前記穿孔装
置部が行う穿孔動作は、前記搬送手段により前記移動状
態と前記静止状態を繰り返して搬送されている前記記録
媒体の前記静止状態で行われるようにしたものである。
【0010】〔2〕上記〔1〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置において、前記穿孔装置部を構成するパンチ
とダイスとの近傍に設けられるとともに、前記記録装置
の前面において、出し入れが可能であり、前記パンチと
ダイスが噛み合う穿孔動作により抜け落ちた切り屑を収
納する切り屑収納容器を具備するようにしたものであ
る。
【0011】〔3〕上記〔2〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置において、前記切り屑収納容器の一部、又は
全部は透明な材料からなり、前記切り屑収納容器内の切
り屑の状態を外から観察可能にするようにしたものであ
る。
【0012】〔4〕上記〔2〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置において、前記切り屑収納容器内の切り屑の
量が所定のレベルに達したか否かを検出するレベルセン
サーと、前記切り屑収納容器が前記記録装置内に有るか
無いかを検出する切り屑収納容器有無検出手段とを設
け、この切り屑収納容器有無検出手段からの機内に切り
屑収納容器有り信号と、前記レベルセンサーからの切り
屑収納容器内の屑量は所定レベル以下である信号に基づ
き、制御手段は前記記録装置の記録動作と穿孔動作を可
能とし、一方、前記切り屑収納容器有無検出手段からの
機内に切り屑収納容器無し信号か、あるいは前記レベル
センサーからの切り屑収納容器内の屑量は所定レベル以
上である信号に基づき、制御手段は前記記録装置の記録
動作は可能とするが、穿孔動作は動作不能とするように
したものである。
【0013】〔5〕上記〔2〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置において、穿孔される記録媒体の所定穿孔中
心とそれを挟んで、所定量前後に離れた位置に複数回の
穿孔動作を行うことにより、楕円形に近似した孔を形成
するようにしたものである。
【0014】〔6〕上記〔2〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置において、前記パンチが往復動する穿孔装置
部において、前記パンチの近傍に設けられて搬送される
シート材の上下動を規制する部材は、前記パンチを元の
位置に戻すためのばね部材を兼ねているようにしたもの
である。
【0015】〔7〕穿孔装置部を備えた記録装置による
穿孔方法において、ホストコンピューターから記録装置
に印刷の実行を指示する前に、記録媒体のサイズや、前
記記録媒体上に設ける穿孔の有無や、また穿孔有りの場
合はその孔数の情報を指定し、穿孔装置部は、前記ホス
トコンピューターからの前記指定が孔無しの際は、前記
静止した位置の前記記録媒体に対して穿孔動作を行わ
ず、前記ホストコンピューターからの前記指定が孔有り
の際は前記静止状態の前記記録媒体に対して指定した孔
数の穿孔動作を行うようにしたものである。
【0016】〔8〕上記〔7〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置による穿孔方法において、前記穿孔装置が前
記記録媒体に穿孔する位置は、前記記録装置部の記録動
作と同期を取り前記記録媒体を移動させる上下ローラー
からなる搬送ローラー対の接触位置から測って、前記搬
送手段によって前記記録媒体の先端が所定の距離だけ搬
送された位置である。
【0017】
〔9〕上記〔7〕記載の穿孔装置部を備え
た記録装置による穿孔方法において、前記穿孔装置部が
前記記録媒体に穿孔する位置は、前記搬送手段の近傍に
設けられた検出手段が前記記録媒体の端部を検出した位
置から測って、前記搬送手段によって前記記録媒体の端
部が所定の距離だけ搬送された位置である。
【0018】〔10〕上記〔7〕記載の穿孔装置部を備
えた記録装置による穿孔方法において、前記搬送手段の
前記記録媒体を搬送するモードは、副走査方向にドット
ピッチKで、W個のドット形成素子からなる前記記録ヘ
ッドが行うときの一括記録幅長であるL4=K×Wを移
動単位にして移動するモードと、前記ドットピッチKを
移動単位にして移動するモードの2つから成るようにし
たものである。
【0019】〔11〕上記〔7〕記載の穿孔装置部を備
えた記録装置による穿孔方法において、前記穿孔装置部
は、パンチが往復動して穿孔し、前記パンチが往復する
時間は、記録媒体が前記搬送手段によって静止状態とな
った時の静止時間より短くなるようにしたものである。
【0020】〔12〕上記〔7〕記載の穿孔装置部を備
えた記録装置による穿孔方法において、設計上の孔空け
許容誤差をE、記録手段の記録ドットピッチをKとする
と、|±E|≧|±k|となる関係式から、設定可能な
前記許容誤差Eの最も小さい値は、記録ドットピッチの
前記Kの値である。
【0021】上記のように構成したので、記録装置の記
録部に対して極めて接近させて穿孔装置部を設けること
が可能となり、それによって記録部から穿孔装置部まで
の通路長も短くなり、記録装置を穿孔装置を内蔵してい
ないものと同じぐらい小型化できる。
【0022】また、穿孔装置部の制御をホストコンピュ
ーター側のプリンタードライバーソフトで行うことが出
来ると、ファイル方法の孔数の違う種類を増やしたり減
らしたりすることが、ソフトの変更だけで容易に可能と
なる。
【0023】更に、前記プリンタードライバーソフトを
使って、ホストコンピューターから、シート材のサイズ
や孔の有り無し、有りのときは孔数などを指示すること
で、孔形式の違う多くの種類の中から必要な孔数の違う
種類を容易に選択することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図1〜図8を参照しながら、本発明の第1
実施例の穿孔装置を備えた記録装置の構造および機能、
また給送された記録媒体に穿孔を行う穿孔装置の構成及
びその動作について説明する。図1、図2は、本発明の
給送装置部と搬送手段と記録装置部と穿孔装置部からな
る装置本体を表す断面図、図3〜図6は穿孔装置部を表
す部分断面図、図7は穿孔装置部を表す平面図、図8は
穿孔装置部を表す正面図である。
【0026】装置本体は主に給送装置部1と記録装置部
2と穿孔装置部3からなり、装置本体の外側はカバー4
と軸5aを中心に回動して開く蓋5を備えている。この
蓋5は開いた状態で記録媒体Sを積載する手段としての
上側部分の積載台を兼ねている。
【0027】また、記録媒体Sはカバー4に設けられた
挿入口4aから挿入され、排出口4bから排出されるも
のである。前記カバー4内に設けられた側板6の内側に
は、ばね7により給送ローラ9方向(上方)へ付勢され
ている記録媒体を搭載する手段としての積載台8と、最
上位の記録媒体Sと当接する給送手段としての給送ロー
ラ9と、分離爪10により一枚毎に分離された記録媒体
Sを記録装置部2方向に誘導するガイド部材11とを備
えている。
【0028】また、記録装置部2を構成する部分におい
ては、ガイド部材11の下流側に通過する記録媒体Sの
先端部を検出するフォトセンサー12と、給送された記
録媒体Sを、ステッピングモーター(搬送ローラ駆動モ
ータ)13aにより駆動されながら一定速度で搬送する
搬送ローラー対13と、記録された記録媒体Sを排出す
る排出ローラー対14と、ガイド軸15,16にガイド
されて記録媒体Sの幅方向に伝達ベルト17bを介しキ
ャリッジモーター17aの駆動により移動自在のキャリ
ッジ17と、このキャリッジ17に搭載されて画像情報
に対応してインクを記録媒体面に吐出する画像形成手段
としての記録ヘッド18とを備えている。
【0029】更に、カバー4の内側にはカバー4の穴か
ら突出して設けられた複数のスイッチボタン19や液晶
などの表示手段19aを備えた電気基盤20と積載台8
の下方に設けられ、マイクロコンピューターやメモリー
を搭載してホストコンピューターと通信を行いながら本
装置の動作を制御する制御用電気基盤である制御手段2
1が適宜配置されている。
【0030】また、穿孔装置部3には、記録媒体Sの横
端部に、記録が完了した複数記録紙を綴じるための孔を
穿孔するパンチ22と、このパンチ22と噛み合うダイ
ス23と、前記パンチ22とダイス23が噛み合った
後、パンチ22を元の位置に戻す板ばね24と、パンチ
駆動モーター25による軸26の回動に連動して、前記
パンチ22を前記ダイス23との噛み合い位置まで押し
下げる押し下げカム27が設けられている。
【0031】前記板ばね24の一部24aは記録媒体S
面上に近接した位置に設けられている。従って、前記板
ばね24はパンチ22の穿孔動作による前記記録媒体S
の浮き上がりを規制する用紙ガイド部材も兼ねている。
前記記録媒体浮き上がりを規制することにより、パンチ
22は記録媒体Sの面の正確な位置に精度の良い孔をあ
けることが可能となるものである。
【0032】また、切り屑収納容器28は前記パンチ2
2の穿孔動作によってダイス23から排出される記録媒
体Sの切り屑を収納するもので、中の切り屑の量が装置
正面の矢印A方向から観察が出来るように一部または全
部が透明な材料からなっている。また、切り屑収納容器
28は中の屑を捨てるために装置の正面から矢印A方向
に引き出すことが出来るようになっている。
【0033】更に、フォトセンサーからなる屑量レベル
センサー29は前記切り屑収納容器28内の切り屑の量
が所定レベル以上か以下かを切り屑による光の反射具合
をみて検出するものであり、また、切り屑収納容器有無
検出手段30はその切り屑収納容器28が装置内に有る
かどうかを検出するものである。
【0034】次いで、図13に基づいて、切り屑収納容
器の出し入れに伴い制御手段が行う制御方法について説
明する。
【0035】図13は切り屑収納容器の出し入れに際
し、制御手段が行う制御の流れを示すフローチャート図
である。
【0036】図13において、記録装置が動作している
間、制御手段21は、切り屑収納容器28の出し入れ
と、その切り屑収納容器28の屑量レベルを前記屑量レ
ベルセンサー29と切り屑収納容器有無検出手段30の
信号を通して監視しており、制御手段21がステップS
29で容器有り、ステップS30で切り屑量が所定レベ
ル以下であることを検出すると、前記制御手段21はス
テップS31で、記録動作可能にし、ステップS32で
穿孔動作を可能とする。
【0037】ステップS30で切り屑量が所定レベルに
達していると、ステップS33で警告音の発生や表示手
段19aに警告を表示して、切り屑収納容器28内の屑
の量が所定レベル以上であることを使用者に警告し、ス
テップS34で装置の状態を記録動作可能な状態にし
て、記録だけは常に問題なく行うようにし、ステップS
35では穿孔動作を停止して切り屑が容器から溢れ出る
ことを防止する。
【0038】一方、ステップS29で容器無しである場
合には、前記同様、ステップS33で警告音の発生や表
示手段19aに警告を表示することにより、装置内に切
り屑収納容器28が無いことを使用者に警告し、ステッ
プS34で装置の状態を記録動作可能な状態にして記録
だけは常に問題なく実行し、ステップS35で穿孔動作
を停止とし、切り屑が溢れ出ることを防止する。
【0039】以上のように、本発明の制御によれば、記
録動作中に切り屑収納容器を引き出したり、記録動作中
に穿孔動作により切り屑収納容器が切り屑で満たされた
りしても、記録動作を停止することなく作業が行われ、
孔は空かないが記録だけは完全に行うことができ、使用
者の被害を少なくすることができるものである。
【0040】〔給送装置部とその動作〕図1、図2にお
いて、ホストコンピューターの表示装置に表示される印
刷設定項目の用紙サイズやファイル綴じ孔の有無、孔の
形式をマウス等の入力手段で選択入力してから印刷の実
行を指示することで、コンピューターからの信号によ
り、制御手段21は積載台8を上昇させて給送動作を開
始する。
【0041】積載台8と共に上昇した記録媒体Sは時計
方向に回転している給送ローラー9に当接する。前記当
接した最上位の記録媒体Sは分離爪10により一枚毎に
分離され、前記給送ローラー9の続いての回転により搬
送ローラー対13の噛み合い位置に突き当たるまで搬送
される。
【0042】搬送制御の1つとして、静止した前記搬送
ローラー対の噛み合い位置に突き当たった記録媒体S
は、前記搬送ローラー対13が時計方向に回転を始める
と、記録媒体の先端が搬送ローラー対13にくわえ込ま
れ、搬送ローラー対13の所定量の回転により、前記媒
体Sの先端は、図1に示す記録を開始する距離L0の位
置まで移動する。
【0043】そこで、制御手段21は、前記搬送ローラ
ー対13の噛み合い位置を基準に、搬送ローラー対13
の回転量を制御して、記録媒体Sを記録や穿孔の位置に
移動させる。
【0044】搬送制御の他の1つでは、図2において、
給送ローラー9と搬送ローラー対13の回動で搬送され
た前記記録媒体Sの先端をフォトセンサー12が検出す
ると、制御手段21は前記先端検出位置を基準に、搬送
ローラー対13を所定量回転させて記録媒体Sの記録を
開始する距離L1の位置まで移動させる。
【0045】そこで、積載台8は下降し、記録媒体Sの
面は給送ローラー9から離れるので、記録媒体Sは搬送
ローラー対13のみで搬送され、図2に示す状態にな
る。
【0046】図2において、キャリッジモーター17a
の回動は伝達ベルト17bを介して移動力としてキャリ
ッジ17に伝達される。記録動作が開始されると、制御
手段21は、前記キャリッジモーター17aとステッピ
ングモーター13aの回動を制御することでキャリッジ
17の主走査移動や、搬送ローラー対13による記録媒
体Sの副走査移動を制御し、一方、記録ヘッド18は前
記キャリッジ17と共に移動しながらホストコンピュー
ターからの画像データに基づき副走査方向に並んだ複数
ノズルからインク滴を吐出して記録媒体Sの上に画像を
記録するものである。
【0047】前記記録動作の途中にフォトセンサー12
が記録媒体Sの後端を検出すると、記録媒体Sの後端は
排出ローラー対14により記録ヘッド18の印字領域ま
で続いて搬送され、後端までの記録が完了すると記録媒
体Sは排出ローラー対14の排出動作によって排出口4
bから外に排出される。
【0048】〔穿孔装置部の詳細な説明〕図1から図8
までを用いて、穿孔装置部の構成及び動作を詳細に説明
する。
【0049】図1、図2において、穿孔装置部3には、
孔を穿孔するパンチ22と、前記パンチ22と噛み合う
ダイス23と、パンチ22を元の位置に戻す板ばね24
と、パンチ駆動モーター25による軸26の回動に連動
して、前記パンチ22を押し下げる押し下げカム27が
設けられている。前記板ばね24の一部24aは用紙ガ
イド部材も兼ねている。
【0050】図3〜図8において、ステッピングモータ
ー13aの回動は、歯数の少ないモーター歯車31と歯
数の多い従動歯車32によって減速されて搬送ローラー
対13へ伝えられる。
【0051】図3,図4および図8において、パンチ駆
動モーター25の回動は、トルクを上げるため駆動歯車
33と、二段歯車34と、歯数の多い従動歯車35によ
って大きく減速され、前記回動は支持板36と前記板ば
ねの一部24aを曲げて構成した、支持板37より、回
転可能に軸支された軸26を通して押し下げカム27に
伝えられる。
【0052】図3、図7で、制御手段21は、従動歯車
35の外周に設けられた扇形突出部35aが、前記支持
板36の腕部36aに設けられたフォトセンサー38の
発光素子と受光素子の間を出てから次にそこを遮ると発
せられる信号によって、前記パンチ駆動モーター25の
回転を停止させるので、前記従動歯車35と一体結合し
た前記押し下げカム27も1回転するたびにカムリフト
が最も上がった位置で停止する。
【0053】図7、図8で、ピン軸39は前記パンチ2
2の側面の横穴に貫通した状態でパンチ22に固定され
ている。前記ピン軸39両端の一段細くなったところの
段付き部39a、39bは支持板36,37のガイド溝
36b,37bに、前後と左右の移動は規制され、上下
方向のみが移動自由な状態で係合している。
【0054】また、前記パンチ22の先端は、板ばね2
4の一部24aから成る用紙ガイドに設けられた軸受け
部24bに嵌合している。
【0055】従って、パンチ22の頭部が前記押し下げ
カム27の回動によって溝に沿った方向以外の力を受け
ても、パンチ22は前記ピン軸39と前記軸受け部24
bによって記録媒体Sに対して垂直方向に移動する。
【0056】また、前記ピン軸39は前記板ばね24先
端のU字形肉抜き部24cと接触しており、それにより
ピン軸39は板ばね24の反発力により常に上方向への
移動力が付勢されている。
【0057】前記支持板36の一部を折り曲げて構成し
た用紙下ガイド部材36cには、前記パンチ22と噛み
合う孔からなるダイス23が設けられている。
【0058】〔穿孔装置部の穿孔動作〕搬送ローラー対
13及び排出ローラー対14により、記録媒体Sが図2
に示す穿孔位置に到達すると、図3に示すパンチ駆動モ
ーター25が回動し、それに従動した従動歯車35の扇
形突出部35aはフォトセンサー38の位置から、図4
に示すように180°回転した位置に移動する。
【0059】前記従動歯車35の回転により、押し下げ
カム27は、図5に示す位置から、図6に示す180°
回転してカムの押し下げ面が下に来た状態となる。
【0060】前記押し下げカム27の押し下げ面で押さ
れたパンチ22は、前記板ばね24の力に抗して下降
し、前記パンチ22と噛み合って記録媒体Sに孔を空け
る。
【0061】そして、従動歯車35の更なる回転によ
り、前記押し下げカム27の押し下げ面は上昇し、押し
下げカム27に従動しながらパンチ22は板ばね24の
力によって上昇し、前記フォトセンサー38が前記扇形
突出部35aを検出した時点でパンチ駆動モーター25
の回転が止まると、パンチ22は元の位置に戻った状態
になる。
【0062】前記パンチ22に食い込まれた状態の記録
媒体Sは、パンチ22の上昇につられて浮き上がるが、
すぐに前記板ばね24の用紙ガイドによって規制され
る。そのため前記穿孔動作によって記録媒体Sの静止位
置が乱れることはない。
【0063】〔孔数の異なるファイル形式の設定と制御
方法〕図2において、フォトセンサー12とパンチ22
の中心までの距離L2、フォトセンサー12と搬送され
た記録媒体Sの先端までの距離をL3とし、またパンチ
22と記録媒体S先端までの距離をLaとする。
【0064】ここで、孔数の異なるファイル形式を表し
た図9、図10、図11に示すように、矢印B方向に移
動する記録媒体Sの、孔と孔のピッチ長さPは、一部規
格化されているファイル形式の孔数の種類によって決ま
っている。一方、Laの値は図12の表に示すように、
孔数の種類と使用する記録媒体Sのサイズが設定される
と自動的に決まる値である。
【0065】また、L3の値は、下の(1)式により計
算される。
【0066】 L3(n)=La+(n−1)×P+L2 …(1) La=図12のテーブルから算出される値 L2=設計値=定数 n=孔の順番数で、1から指示した孔数であるNまでの
整数とする。
【0067】前記記録動作の途中において、制御手段2
1は上記(1)式に示すL3の値をN回計数する。
【0068】1回毎に、前記制御手段21は搬送ローラ
ー対13を駆動するステッピングモーター13aの回転
を止めてロック状態にして、記録媒体Sに少々の外力が
加わっても動かないようにし、続いて、パンチ駆動モー
ター25により押し下げカム27を回転させてパンチ2
2を押し下げ、記録媒体Sに孔をあける。
【0069】ここで前記L3の値を具体例で示す。例え
ば、使用する記録媒体がA4サイズ(294mm×21
0mm)で綴じ孔数が2で、L2が50mmで設計され
ているとし、図12からLa=108.5mm、P=8
0が求まると、(1)式から、 1番目:L3(1)=108.5+50=158.5mm …(2) 2番目:L3(2)=108.5+80+50=238.5mm …(3) となる。以上の計算はホストコンピューターのCPU
か、前記制御手段21のCPUのどちらかで行われる。
【0070】インクジェット方式や熱転写方式の記録ヘ
ッドには、記録速度を上げるために副走査方向に多数の
ドット形成素子が設けられている。
【0071】1インチ(25.4mm)あたりM個のと
きのドット密度をKとすると、副走査方向にW個のドッ
ト形成素子を持つ記録ヘッドが、1回のキャリッジ移動
で行う記録の幅L4は、 K=25.4/M …(4) L4=K×W …(5) となる。例えば、1インチあたり400ドットの副走査
方向ドット密度で、副走査方向に100個のドット形成
素子を持つ記録ヘッドのドット密度K及び記録の幅Tは
(4),(5)式より、 K=25.4÷400=0.0635mm …(6) L4=0.0635×100=6.35mm …(7) 即ち、前記ヘッドの記録動作のときに、記録媒体Sは、
6.35mmずつ搬送ローラ対13で搬送されることに
なる。
【0072】ここで前記ドット密度Kの値と、前記L3
の値との関係について述べる。
【0073】L3:長さ、K:ドット密度、W:ドット
形成素子数 N1:一括記録走査回数 N2:1ドット単位毎の移動
回数 F:L3をKで割った時の余り:L3値との誤差 とすると、以下の関係式が成り立つ。
【0074】 L3=K(W×N1+N2)十F …(8) また、FはL3をKで割った時の余りであるから以下の
関係式が成り立つ。
【0075】F<K<1 F/K …(9) 上記(8)式に上記(2)式から得られたL3=15
8.5、上記(6)式から得られたK=0.0635 上記(7)式からえられたW=100を代入して計算す
ると、N1=24、N2=96となり、従って、上記
(8)式は、 158.5=0.0635((100×24+96)+0.004…(10) となり、上記(10)式中のドットピッチK(0.06
35)のかかる項の値が実際の移動量であり、余りの項
の0.004の量の分は、記録媒体は移動しないので、
L3の値との誤差となる。
【0076】上記(9)式の関係から上記(9)式中の
余りの項Fの値は必ずドットピッチ密度Kより小さくな
る。ここで製品仕様上の誤差を±Eとすると、 |±E|≧|±K|>F …(11) ここで、上記(11)式の関係を成り立たせるように製
品仕様上の誤差Eを設定することにより、前記余りの項
Fの値は製品仕様上の誤差範囲と考え無視出来るものと
なる。
【0077】上記(10)式中の値、K=0.0063
5、F=0.004を上記(11)式に代入すると、 |±E=±0.1|≧|±0.0635|>0.004 …(12) となり、Eの値はKの値まで小さくすることが理屈上出
来るものであるが、実用的観点から、上記(12)式を
検討する事により、例えば前記Eの値を±0.1mmぐ
らいが適当な値であると判断可能となる。
【0078】図3において、前記搬送ローラー対13を
駆動するステッピングモーター13aには、1回転が多
数のステップ角からなり、ステップ角毎に回転停止が可
能なステッピングモーターが用いられており、前記ステ
ッピングモーター13aが1ステップ角だけ回動する
と、前記搬送ローラー対13は前記記録媒体Sを1ドッ
ト移動ピッチに当たる値0.0635mm移動させる。
そのため、前記ステッピングモーター13aの1ステッ
プ角(複数ステップ角を用いても良い)回動が前記移動
量になるように、モーター歯車31と従動(ローラー)
歯車35との減速比や、前記搬送ローラー13の径は設
定されている。
【0079】〔記録媒体の移動を伴う記録動作と穿孔動
作の流れ〕図1、図15に基づいて、記録媒体Sが前記
(8)式及び(10)式における指定された数の孔の距
離L3(n)(ここでのnの数字は、穿孔の順番を示
す)の穿孔位置に移動を行うときのステッピングモータ
ー13aが行う搬送動作について説明する。
【0080】図15は記録動作を伴う穿孔動作の流れを
示すフローチャート図である。
【0081】なお、図15のフローチャートに示される
記号および( )内の数値は、前記(1)式から前記
(10)式において使われた記号及び数値である。
【0082】図15において、穿孔の有無や、孔の数
や、孔の形状や、記録媒体サイズ等の情報が指定された
後、ステップS1において印刷実行が指示されると、前
記指定された情報が制御手段21に伝えられる。
【0083】ステップS2において穿孔無しであれば、
ステップS3で制御手段21の制御によりキャリッジ1
7は主走査移動し、同時に前記記録ヘッド18は記録動
作を行う。記録動作が終わると、ステップS4でステッ
ピングモーター13aは、W(=100)ステップ角だ
け回動して記録媒体Sを一括記録幅のL4(=6.3
5)長さ搬送させる。
【0084】ステップS5でフォトセンサー12が記録
媒体Sの後端を検出していなければ、また、ステップS
3に戻って前記キャリッジ17が移動して、前記記録ヘ
ッド18が静止した記録媒体Sに記録を行うという動作
を、ステップS5でフォトセンサー12が記録媒体Sの
後端を検出するまで繰り返される。 ステップS5で後
端が検出されると、ステップS6で一連の排出動作が行
われて記録媒体SはステップS7で装置の外に排出され
る。
【0085】ステップS2で、伝えられた情報が穿孔有
りであれば、ステップS8において、そこで次のステッ
プS9にX=1を指示し、ステップS9で、前記(1)
式から求まる、L3(x)長が算出される。
【0086】ステップS10でキャリッジ17は主走査
移動し、同時に前記記録ヘッド18も記録動作を行う。
記録動作が終わると、ステップS11でステッピングモ
ーター13aはW(=100)ステップ角回動して記録
媒体SをL4(=6.35)だけ搬送させる。
【0087】ステップS12で前記繰り返しカウント数
がN1(=24)でなければ、また、ステップS10に
戻って前記キャリッジ17が移動して前記記憶ヘッド1
8が静止した記録媒体Sに記録を行うという動作を繰り
返して行い、ステップS12で前記繰り返しカウント数
がN1(=24)になると次のステップS13に進む。
【0088】ステップS13において、指定された孔形
状が楕円でない場合(例えば、丸の場合)はステップS
14に進み、ステップS14においてはキャリッジ17
の移動しない状態でステッピングモーター13aは1ス
テップ角回動することで記録媒体Sをドット・ピッチ長
K(=0.0635)移動させ、ステップS15で前記
K長単位での移動の回数がN2(=96)に達すると、
記録媒体Sは穿孔位置まで搬送され、ステップS16で
パンチ22が動作して記録媒体Sに1個目の孔が空けら
れる。
【0089】ステップS17で、ステッピングモーター
13aは1ステップ角回動することで記録媒体Sはドッ
ト・ピッチ長K(=0.0635)だけ移動し、ステッ
プS18で前記K長さ移動の回数をカウントし、回数が
P−N2(=4)に達すると、ステップS14からの移
動長さは一括記録の可能なL4となる。
【0090】次のステップS19で穿孔した孔の数が指
定した数に達していないとステップS20に進み、そこ
でX+1をステップS9に指示し、ステップS9で次の
孔位置の距離L3(2)の算出を行う。
【0091】ステップS10では、前記ステップS1
7,18で移動した合計の長さL4のエリアをキャリッ
ジ17が移動しながら前記ヘッド18は全素子を使って
記録媒体Sに記録を行う。
【0092】続いて、ステップS11からステップS1
9までの記録動作と穿孔動作をX=指定個数になるまで
行う段階を繰り返す。
【0093】ステップS19で孔の数が指定した数に達
するとステップS3に行き、そこでキャリッジ17は主
走査移動し、同時に前記ヘッド18は記録動作を行う。
【0094】記録動作が終わると、ステップS4で記録
媒体Sは一括記録幅にあたるL4長さ移動し、また、ス
テップS3に戻って記録を行うという動作をステップS
5でフォトセンサー12が記録媒体Sの後端を検出する
まで繰り返す。ステップS5で後端が検出されると、ス
テップS6で排出動作が行われ、記録媒体Sはステップ
S7で装置の外に排出される。
【0095】また、ステップS13で孔形状が楕円のと
きは、ステップS21に進み、そこで記録媒体Sはピッ
チ長K(=0.0635)だけ移動し、ステップS22
で前記Kの長さでの移動回数がN2−J(=96−J)
に達すると、ステップS23でパンチ22が動作して記
録媒体Sに楕円の一方の部分を構成する孔が空けられ
る。
【0096】続いて、ステップS24でピッチ長K(=
0.0635)だけ移動し、ステップS25で前記K長
さでの移動回数がN2+J(=96+J)に達すると、
ステップS26でパンチ22が動作し、記録媒体Sに楕
円の他方の部分を構成する孔があけられる。
【0097】図14(a)において、ステップS21,
S22及びステップS24,S25での穿孔動作で形成
される楕円の形状は、パンチ22の半径をRとし、長径
−短径=2(J×K)とし、例えばR=3,J=4,K
=0.0635とすると、得られる楕円の長径の長さ
は、 長径=2R+2(J×K)=2×3+2×4×0.06
35=6.5 従って、この楕円は、短径=6、長径=6.5の楕円と
なる。
【0098】なお、楕円の長径を大きくするにはJの値
を大きくすれば良いが、Jが大きくなると重なり部分4
0が中に飛び出し、楕円の実質短径長さは小さくなる。
【0099】このような時は、図14(b)に示すよう
に、穿孔の回数を増やし、例えば中央線位置41にも孔
を空ければ、長径を大きくしても重なり部分40が中へ
飛び出す量は小さくなる。
【0100】上述のような楕円の綴じ孔は、用紙を綴じ
る綴じ具の断面が楕円状や矩形状の場合に使われ、本装
置のように1つの穿孔手段で色々と形の違う孔を空ける
ことが出来るので、孔数の違いだけではなく孔の形状の
違う多種形式の綴じ具が利用可能となり、使用者にとっ
て非常に便利なものである。
【0101】ステップS17で、ステッピングモーター
13aは1ステップ角回動して記録媒体Sはドット・ピ
ッチ長K(=0.0635)だけ移動し、ステップS1
8で前記K長さ移動の回数をカウントし、回数がP−N
2(=4)に達すると、ステップS14からの移動長さ
が一括記録の可能なL4となる。
【0102】次のステップS19で穿孔した楕円孔の数
が指定した数に達していないと、ステップS20に行
き、そこでX+1をステップS9に指示し、ステップS
9で次の孔位置の距離L3(2)の算出を行う。
【0103】ステップS10では、前記ステップS1
7,S18で移動した長さL4のところをキャリッジ1
7が移動しながら前記ヘッド18が記録媒体Sの面に記
録を行う。
【0104】続いてステップS11からステップS13
までと、次のステップS21からステップS28までの
段階で、記録媒体Sの移動と記録動作、及び穿孔動作を
繰り返す。ステップS28の後のステップS19で孔の
数が指定した数に達するとステップS3に行き、そこで
キャリッジ17は前記ステップS21からS28で移動
した長さL4の個所を主走査移動し、同時に前記ヘッド
18が記録を行う。
【0105】ステップS3での記録動作が終わると、ス
テップS4でステッピングモーター13aはW(=10
0)ステップ角だけ回動して記録媒体SをL4(=6.
35)長さ搬送させ、ステップS5で、フォトセンサー
12が記録媒体Sの後端を検出していなれば、そこでま
た、ステップS3に戻って前記キャリッジ17が移動し
ては、前記ヘッド18が記録を行うという動作を、ステ
ップS5でフォトセンサ12が記録媒体Sの後端を検出
するまで繰り返される。
【0106】ステップS5で後端が検出されると、ステ
ップS6で排出動作が行われて記録媒体SはステップS
7で装置の外に排出される。
【0107】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0108】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。
【0109】(A)本発明の記録装置の穿孔手段は、記
録のために移動している記録媒体に、記録に影響させな
い状態で穿孔することが可能であるため、穿孔装置部を
記録装置の記録部に極めて接近させて配置することが可
能となり、それによって前記記録部から前記穿孔装置部
までの通路長も短くてすみ、穿孔装置内蔵の記録装置が
極めて小さくなる。従って、設置スペースをとらない優
れた機能を有する記録装置を提供することができる。
【0110】(B)穴あけを指示するための操作は簡単
になり、シート材のサイズや孔の有り無しを検知し、有
りのときは孔数などを指示することにより、孔形式の違
う多くの種類の中から必要な孔数の違う種類を容易に選
択して使用することが可能となった。
【0111】(C)穿孔装置部の制御をホストコンピュ
ーター側のプリンタードライバーソフトで行うので、孔
数の違うファイル形式の種類を増やしたり、古いファイ
ル形式を減らしたりすることが、ソフトのみを変更する
ことにより容易に可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の給送装置部と搬送手段と記録
装置部と穿孔装置部(非パンチ状態)からなる装置本体
を表す断面図である。
【図2】本発明の実施例の給送装置部と搬送手段と記録
装置部と穿孔装置部(パンチ状態)からなる装置本体を
表す断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す部分断
面図(その1)である。
【図4】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す部分断
面図(その2)である。
【図5】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す部分断
面図(その3)である。
【図6】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す部分断
面図(その4)である。
【図7】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す平面図
である。
【図8】本発明の実施例を示す穿孔装置部を表す正面図
である。
【図9】本発明の実施例を示す孔数が2個の場合のファ
イル形式を表した図である。
【図10】本発明の実施例を示す孔数が3個の場合のフ
ァイル形式を表した図である。
【図11】本発明の実施例を示す孔数が4個の場合のフ
ァイル形式を表した図である。
【図12】本発明の実施例を示す孔数の種類と使用する
記録媒体のサイズを示す図である。
【図13】本発明の実施例を示す切り屑収納容器の出し
入れのフローチャートである。
【図14】本発明の実施例を示す穿孔の変形を示す図で
ある。
【図15】本発明の実施例を示す穿孔の有無・孔数の指
示フローチャートである。
【符号の説明】
1 給送装置部 2 記録装置部 3 穿孔装置部 4 カバー 4a 挿入口 4b 排出口 5 蓋 5a,26 軸 S 記録媒体 6 側板 7 ばね 8 積載台 9 給送ローラー 10 分離爪 11 ガイド部材 12 フォトセンサー 13 搬送ローラー対 13a ステッピングモーター(搬送ローラ駆動モー
ター) 14 排出ローラー対 15,16 ガイド軸 17 キャリッジ 17a キャリッジモーター 17b 伝達ベルト 18 記録ヘッド 19 スイッチボタン 19a 表示手段 20 電気基盤 21 制御手段 22 パンチ 23 ダイス 24 板ばね 24a 板ばねの一部 24b 軸受け部 24c U字形肉抜き部 25 パンチ駆動モーター 27 押し下げカム 28 切り屑収納容器 29 屑量レベルセンサー 30 切り屑収納容器有無検出手段 31 モーター歯車 32,35 従動歯車 33 駆動歯車 34 二段歯車 35a 扇形突出部 36,37 支持板 36a 支持板の腕部 36b,37b ガイド溝 36c 用紙下ガイド部材 38 フォトセンサー 39 ピン軸 39a,39b 段付き部 40 重なり部分 41 中央線位置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピューターからの記録情報に
    基き記録媒体上に記録を行う記録装置部と、該記録装置
    部の記録動作と同期を取りつつ移動状態と静止状態とを
    繰り返して前記記録媒体を移動させる搬送手段と、該搬
    送手段により搬送された記録媒体上に、一対のパンチと
    ダイスで複数の綴じ孔を穿孔する穿孔装置部を備えた記
    録装置において、 前記穿孔装置部が行う穿孔動作は、前記搬送手段により
    前記移動状態と前記静止状態を繰り返して搬送されてい
    る前記記録媒体の前記静止状態で行われることを特徴と
    する穿孔装置部を備えた記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置において、前記穿孔装置部を構成するパンチとダイ
    スとの近傍に設けられるとともに、前記記録装置の前面
    において、出し入れが可能であり、前記パンチとダイス
    が噛み合う穿孔動作により抜け落ちた切り屑を収納する
    切り屑収納容器を具備することを特徴とする穿孔装置部
    を備えた記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置において、前記切り屑収納容器の一部、又は全部は
    透明な材料からなり、前記切り屑収納容器内の切り屑の
    状態を外から観察可能にすることを特徴とする穿孔装置
    部を備えた記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置において、前記切り屑収納容器内の切り屑の量が所
    定のレベルに達したか否かを検出するレベルセンサー
    と、前記切り屑収納容器が前記記録装置内に有るか無い
    かを検出する切り屑収納容器有無検出手段とを設け、該
    切り屑収納容器有無検出手段からの機内に切り屑収納容
    器有り信号と、前記レベルセンサーからの切り屑収納容
    器内の屑量は所定レベル以下である信号に基づき、制御
    手段は前記記録装置の記録動作と穿孔動作を可能とし、 一方、前記切り屑収納容器有無検出手段からの機内に切
    り屑収納容器無し信号か、あるいは前記レベルセンサー
    からの切り屑収納容器内の屑量は所定レベル以上である
    信号に基づき、制御手段は前記記録装置の記録動作は可
    能とするが、穿孔動作は動作不能とすることを特徴とす
    る穿孔装置部を備えた記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置において、穿孔される記録媒体の所定穿孔中心とそ
    れを挟んで、所定量前後に離れた位置に複数回の穿孔動
    作を行うことにより、楕円形に近似した孔を形成するこ
    とを特徴とする穿孔装置部を備えた記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置において、前記パンチが往復動する穿孔装置部にお
    いて、前記パンチの近傍に設けられて搬送されるシート
    材の上下動を規制する部材は、前記パンチを元の位置に
    戻すためのばね部材を兼ねていることを特徴とする穿孔
    装置部を備えた記録装置。
  7. 【請求項7】 穿孔装置部を備えた記録装置による穿孔
    方法において、(a)ホストコンピューターから記録装
    置に印刷の実行を指示する前に、記録媒体のサイズや、
    前記記録媒体上に設ける穿孔の有無や、また穿孔有りの
    場合はその孔数の情報を指定し、(b)穿孔装置部は、
    前記ホストコンピューターからの前記指定が孔無しの際
    は、前記静止した位置の前記記録媒体に対して穿孔動作
    を行わず、(c)前記ホストコンピューターからの前記
    指定が孔有りの際は前記静止状態の前記記録媒体に対し
    て指定した孔数の穿孔動作を行うことを特徴とする穿孔
    装置部を備えた記録装置による穿孔方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置による穿孔方法において、前記穿孔装置が前記記録
    媒体に穿孔する位置は、前記記録装置部の記録動作と同
    期を取り前記記録媒体を移動させる上下ローラーからな
    る搬送ローラー対の接触位置から測って、前記搬送手段
    によって前記記録媒体の先端が所定の距離だけ搬送され
    た位置であることを特徴とする穿孔装置部を備えた記録
    装置による穿孔方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の穿孔装置部を備えた記録
    装置による穿孔方法において、前記穿孔装置部が前記記
    録媒体に穿孔する位置は、前記搬送手段の近傍に設けら
    れた検出手段が前記記録媒体の端部を検出した位置から
    測って、前記搬送手段によって前記記録媒体の端部が所
    定の距離だけ搬送された位置であることを特徴とする穿
    孔装置部を備えた記録装置による穿孔方法。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の穿孔装置部を備えた記
    録装置による穿孔方法において、前記搬送手段の前記記
    録媒体を搬送するモードは、副走査方向にドットピッチ
    Kで、W個のドット形成素子からなる前記記録ヘッドが
    行うときの一括記録幅長であるL4=K×Wを移動単位
    にして移動するモードと、前記ドットピッチKを移動単
    位にして移動するモードの2つから成ることを特徴とす
    る穿孔装置部を備えた記録装置による穿孔方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の穿孔装置部を備えた記
    録装置による穿孔方法において、前記穿孔装置部は、パ
    ンチが往復動して穿孔し、前記パンチが往復する時間
    は、記録媒体が前記搬送手段によって静止状態となった
    時の静止時間より短いことを特徴とする穿孔装置部を備
    えた記録装置による穿孔方法。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の穿孔装置部を備えた記
    録装置による穿孔方法において、設計上の孔空け許容誤
    差をE、記録手段の記録ドットピッチをKとすると、 |±E|≧|±k| となる関係式から、設定可能な前記許容誤差Eの最も小
    さい値は、記録ドットピッチの前記Kの値であることを
    特徴とする穿孔装置部を備えた記録装置による穿孔方
    法。
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