JP2000334433A - 厨芥処理システムおよび処理方法 - Google Patents

厨芥処理システムおよび処理方法

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JP2000334433A JP11147517A JP14751799A JP2000334433A JP 2000334433 A JP2000334433 A JP 2000334433A JP 11147517 A JP11147517 A JP 11147517A JP 14751799 A JP14751799 A JP 14751799A JP 2000334433 A JP2000334433 A JP 2000334433A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰汚泥の除去作業を行う必要がなく、且つ
厨芥の粉砕により発生する微細生ゴミおよび余剰汚泥の
有効利用を図ることのできる厨芥処理システム。 【解決手段】 適量の水とともに投入された厨芥を粉砕
するための厨芥粉砕手段(1)と、粉砕厨芥排水を受け
入れて貯蔵するための貯蔵槽(3)と、粉砕厨芥排水の
うち微細固形物を多く含む固形物含有排水から微細固形
物を分離捕捉して残りの排水を貯蔵槽へ戻すとともに、
分離捕捉した微細固形物を乾燥させるための分離乾燥槽
(5)と、粉砕厨芥排水のうち微細固形物を実質的に含
まない液状排水を活性汚泥処理するとともに、発生した
余剰汚泥を貯蔵槽へ戻すための活性汚泥処理槽(14)
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厨芥処理システムお
よび処理方法に関し、たとえばディスポーザを用いて適
量の水とともに厨芥を粉砕した後に排出される粉砕厨芥
排水の浄化処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】調理などに際して、野菜や魚介などの生
ゴミ、すなわち厨芥が発生する。これらの厨芥は、たと
えばディスポーザと呼ばれる粉砕機によって、適量の水
とともに粉砕される。こうして、ディスポーザからは、
粉砕された厨芥と水との混合からなる粉砕厨芥排水が排
出される。従来、粉砕厨芥排水の浄化処理システムとし
て、たとえば特開平9−155385号公報に開示され
たシステムが知られている。この公報に開示された処理
システムでは、粉砕厨芥排水に含まれる微細生ゴミを嫌
気処理により液化分解し、液化分解後の排水を好気処理
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の公報に記載され
た従来の処理システムでは、微細生ゴミをすべて液化分
解した排水を活性汚泥法で連続処理しているため、大量
の余剰汚泥が処理槽内に発生する。その結果、従来の処
理システムでは、定期的にしかもかなり頻繁に余剰汚泥
の除去作業を行う必要があった。また、微細生ゴミをす
べて液化分解して処理するため、発生した余剰汚泥が単
に除去されるだけで、微細生ゴミの有効利用を図ること
ができなかった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、余剰汚泥の除去作業を行う必要がなくシステ
ムのメンテナンス負担が大きく軽減され、且つ厨芥の粉
砕により発生する微細生ゴミおよび余剰汚泥の有効利用
を図ることのできる厨芥処理システムおよび処理方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、適量の水とともに投入された厨芥を粉
砕するための厨芥粉砕手段と、前記厨芥粉砕手段により
粉砕された粉砕厨芥と前記適量の水との混合からなる粉
砕厨芥排水を受け入れて貯蔵するための貯蔵槽と、前記
貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨芥排水のうち微細固形物
を多く含む固形物含有排水を受け入れ、該固形物含有排
水から前記微細固形物を分離捕捉して残りの排水を前記
貯蔵槽へ戻すとともに、分離捕捉した前記微細固形物を
乾燥させるための分離乾燥槽と、前記貯蔵槽に貯蔵され
た前記粉砕厨芥排水のうち前記微細固形物を実質的に含
まない液状排水を受け入れ、該液状排水を活性汚泥処理
するとともに、活性汚泥処理により発生した余剰汚泥を
前記貯蔵槽へ戻すための活性汚泥処理槽とを備えている
ことを特徴とする厨芥処理システムを提供する。
【0006】本発明の好ましい態様によれば、前記貯蔵
槽は、水平面に対して実質的に傾斜した底部を有し、前
記傾斜底部の最も低い領域の近傍には前記固形物含有排
水を前記分離乾燥槽へ移送するための第1移送配管の一
端が位置決めされ、該第1移送配管の他端は前記分離乾
燥槽に接続されていることが好ましい。また、本発明の
好ましい態様によれば、前記分離乾燥槽は、該分離乾燥
槽の内部に導入された前記固形物含有排水に含まれる前
記微細固形物を排水から分離捕捉するための捕捉手段
と、該捕捉手段を含む前記分離乾燥槽内の内容物を攪拌
するための攪拌手段と、前記捕捉手段により前記微細固
形物の取り除かれた排水を前記貯蔵槽へ戻すための第1
排出配管と、前記捕捉手段により分離捕捉された前記微
細固形物を含む前記分離乾燥槽内の内容物を乾燥させる
ための乾燥手段とを有することが好ましい。
【0007】さらに、本発明の好ましい態様によれば、
前記活性汚泥処理槽は、該活性汚泥処理槽内へ導かれた
前記液状排水を所定の活性汚泥とともに曝気攪拌するた
めの散気手段と、曝気攪拌を停止した後に沈殿する活性
汚泥のうち所定量の活性汚泥を必要汚泥として確保する
ための必要汚泥確保手段と、前記沈殿した活性汚泥の上
に形成される上澄み水を外部へ排出するための第3排出
配管と、前記沈殿した活性汚泥のうち前記必要汚泥以外
の余剰汚泥を前記貯蔵槽へ移送するための第3移送配管
とを有することが好ましい。
【0008】また、本発明の別の局面によれば、適量の
水とともに厨芥を粉砕する厨芥粉砕工程と、前記厨芥粉
砕工程により粉砕された粉砕厨芥と前記適量の水との混
合からなる粉砕厨芥排水を貯蔵槽の内部に受け入れて貯
蔵する貯蔵工程と、前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨
芥排水のうち微細固形物を多く含む固形物含有排水を受
け入れ、該固形物含有排水から前記微細固形物を分離捕
捉して残りの排水を前記貯蔵槽へ戻す分離捕捉工程と、
前記分離捕捉工程で分離捕捉した前記微細固形物を乾燥
させる乾燥工程と、前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨
芥排水のうち前記微細固形物を実質的に含まない液状排
水を受け入れ、該液状排水を活性汚泥処理するととも
に、活性汚泥処理により発生した余剰汚泥を前記貯蔵槽
へ戻すための活性汚泥処理工程とを含むことを特徴とす
る厨芥処理方法を提供する。この場合、前記活性汚泥処
理工程は、前記液状排水を所定の活性汚泥とともに曝気
攪拌する曝気攪拌工程と、曝気攪拌を停止した後に沈殿
する活性汚泥のうち所定量の活性汚泥を必要汚泥として
確保する必要汚泥確保工程と、前記沈殿した活性汚泥の
上に形成される上澄み水を外部へ排出する排出工程と、
前記沈殿した活性汚泥のうち前記必要汚泥以外の余剰汚
泥を前記貯蔵槽へ移送する移送工程とを含むことが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、たとえばディスポー
ザによって粉砕された厨芥と適量の水との混合からなる
粉砕厨芥排水を一旦貯蔵槽に貯蔵する。そして、貯蔵槽
に貯蔵した粉砕厨芥排水のうち、微細固形物(すなわち
微細な生ゴミ)を多く含む固形物含有排水を分離乾燥槽
へ移送する。分離乾燥槽では、槽内に導入された固形物
含有排水から微細生ゴミを分離捕捉し、微細生ゴミの取
り除かれた排水を貯蔵槽へ戻すとともに、分離捕捉した
微細生ゴミを乾燥させる。こうして、得られた粉末状の
乾燥生ゴミは、たとえば燃料や肥料などとして有効利用
される。あるいは、焼却により廃棄される。すなわち、
本発明では、厨芥の粉砕により発生する微細生ゴミの有
効利用を図ることができる。
【0010】一方、粉砕厨芥排水のうち微細生ゴミをほ
とんど含まない液状排水は、活性汚泥処理槽へ移送され
る。活性汚泥処理槽では、槽内に導入された液状排水が
活性汚泥とともに曝気攪拌され、活性汚泥中の好気的な
微生物の働きにより、液状排水中の有機物が二酸化炭素
と水とに分解されるか、もしくは菌体化(活性汚泥化)
される。有機物の分解を十分に行った後に曝気攪拌を停
止すると、活性汚泥が沈殿し、その上には上澄み層が形
成される。この上澄み層の大部分は、たとえば下水道や
合併処理浄化槽などへ排出される。また、沈殿した活性
汚泥のうち、次の曝気攪拌のために確保すべき必要汚泥
以外の活性汚泥は、余剰汚泥として貯蔵槽へ戻される。
貯蔵槽へ戻された余剰汚泥は、上述した微細生ゴミと同
様に、分離乾燥槽へ移送され、分離捕捉された後に乾燥
処理を受ける。こうして、活性汚泥処理槽内には、必要
汚泥だけが残る。以上のように、本発明では、従来技術
とは異なり、余剰汚泥を取り除く作業が基本的に不要で
あり、システムのメンテナンス負担が大きく軽減され
る。
【0011】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例にかかる厨芥処理シス
テムの全体構成を概略的に示す図である。本実施例の処
理システムは、調理などに際して発生する野菜や魚介な
どの生ゴミを粉砕するためのディスポーザ1を備えてい
る。ディスポーザ1は、たとえば台所のシンクまたは天
板(ワークトップ)などに取り付けられ、生ゴミはその
投入口1aを介して内部へ投入される。投入された生ゴ
ミは、たとえば水道から供給される適量の水とともに粉
砕される。こうして、ディスポーザ1から、粉砕された
微細生ゴミと水との混合からなる粉砕厨芥排水が排出さ
れる。
【0012】ディスポーザ1から排出された粉砕厨芥排
水は、排出配管2を介して、貯蔵槽3へ導かれる。な
お、排出配管2の経路の途中には、臭気止めトラップ2
aが設けられている。貯蔵槽3は、水平面に対して傾い
て形成された底部3aを有する。したがって、貯蔵槽3
に導かれた粉砕厨芥排水に含まれる微細固形物(すなわ
ち微細生ゴミ)は、傾斜した底部3aの最も低い領域に
沈殿する。底部3aの最も低い領域に沈殿した微細生ゴ
ミを含む排水は、移送配管4を介して、分離乾燥槽5へ
送給される。
【0013】図2は、微細生ゴミを含む排水を貯蔵槽か
ら分離乾燥槽へ送給する移送配管の構成および作用を説
明する図である。図1および図2に示すように、移送配
管4の一端4aは、貯蔵槽3の傾斜底部3aの最も低い
領域の近傍(すなわちその上方)に位置決めされてい
る。また、移送配管4の一端4aの近傍には、別の配管
6(図1では不図示)を介して空気6aが供給されるよ
うに構成されている。したがって、配管6を介して移送
配管4の内部へ空気6aを送り込むと、いわゆるエアリ
フト効果により移送配管4の一端4aから微細生ゴミを
含む排水が吸い上げられ、この排水と空気との混合体4
bが貯蔵槽3から分離乾燥槽5へ圧送される。この際、
微細生ゴミを多く含んだ排水が空気との混合体となって
圧送されるので、移送配管4の途中で目詰まりすること
なく、確実に分離乾燥槽5へ導かれる。
【0014】図3は、分離乾燥槽の構成および作用を説
明する図である。また、図4は、分離乾燥槽の内部に収
納されている固形物捕捉体の構成を詳細に示す図であっ
て、(a)は軸部に垂直な面に沿った断面図であり、
(b)は軸部を含む平面に沿った側面図である。図3に
示すように、分離乾燥槽5の内部には、貯蔵槽3から送
給された排水に含まれる微細な固形物(生ゴミ)を捕捉
するための固形物捕捉体7が多数収納されている。各捕
捉体7は、図4に示すように、棒状の軸部41と、軸部
41から外側に向かって放射状に突出した多数の棒状の
枝部42とから構成されている。換言すると、各捕捉体
7は、全体的にヘアブラシ状の形態を有する。具体的に
は、軸部41は、たとえば5mm程度の直径を有し、2
0mm程度の長さを有する。また、各枝部42は、たと
えば1mm程度の直径を有し、10mm程度の長さを有
する。
【0015】また、分離乾燥槽5には、貯蔵槽3から送
給された微細生ゴミを多く含む排水を多数の捕捉体7と
ともに攪拌するための攪拌機構8が設けられている。攪
拌機構8は、モーター31の作用により回転するように
構成された回転軸部8aと、回転軸部8aから外側に向
かって放射状に延びた数個の攪拌部材8bとから構成さ
れている。ここで、回転軸部8aは分離乾燥槽5の底部
にほぼ平行に延びるように設定されており、回転軸部8
aが回転したときに各攪拌部材8bの先端が分離乾燥槽
5の底部よりもわずかに上方の位置まで達するように構
成されている。したがって、モーター31により攪拌機
構8が駆動され、回転軸部8aが回転すると、各攪拌部
材8bの作用により微細生ゴミを多く含む排水が多数の
捕捉体7とともに攪拌される。また、乾燥手段として、
温風を供給するための温風供給機33と、温風供給機3
3から供給される温風を分離乾燥槽5の内部まで導くた
めの配管(19,4)とを備えている。
【0016】さらに、分離乾燥槽5には、多数の捕捉体
7によって微細生ゴミを多く含む排水から微細生ゴミが
分離捕捉された後に残る液状排水を貯蔵槽へ戻すための
排出配管9と、捕捉体7によって分離捕捉された微細生
ゴミが乾燥処理を受けた後に得られる粉末状の乾燥生ゴ
ミを保管槽11へ導くための排出配管10とが設けられ
ている。ここで、排出配管9および排出配管10には、
開閉弁9aおよび10aが取り付けられている。また、
貯蔵槽3に貯蔵されている粉砕厨芥排水が排出配管9を
介して分離乾燥槽5へ逆流することがないように、分離
乾燥槽5および排出配管9は、貯蔵槽3の最高水位より
も十分高い位置に設置されている。さらに、保管槽11
には、回収袋12が着脱自在に取り付けられている。
【0017】一方、貯蔵槽3に貯蔵されている粉砕厨芥
排水のうち、その傾斜底部3aの最も低い領域に沈殿し
た微細生ゴミをほとんど含まない液状排水は、移送配管
13を介して活性汚泥処理槽14へ送給される。なお、
粉砕厨芥排水に含まれる微細生ゴミが配管13を介して
活性汚泥処理槽14へ送給されることがないように、移
送配管13の一端13aは貯蔵槽3の傾斜底部3aの最
も高い領域の近傍に位置決めされている。また、移送配
管13は、移送配管4と同様に、エアリフト効果を利用
して液状排水を活性汚泥処理槽14へ送給するように構
成されている。
【0018】図5は、貯蔵槽から送給された液状排水を
活性汚泥処理するための活性汚泥処理槽の構成および作
用を説明する図である。図1および図5に示すように、
活性汚泥処理槽14の内部には、その底部14aから鉛
直方向に延びた仕切り板15が形成されている。そし
て、この仕切り板15と底部14aと処理槽14の側壁
14bとで包囲された一方の空間15aに、所定量の必
要汚泥が確保されるように構成されている。そして、こ
の空間15aにおいて底部14aの近傍には、処理槽1
4内の液状排水を曝気攪拌するために処理槽14内へ空
気を拡散させるための散気管17が設置されている。そ
して、この散気管17には、曝気用の空気を供給するた
めの曝気用ポンプ21が接続されている。
【0019】また、空間15aに確保された必要汚泥以
外の余剰汚泥は、仕切り板15と底部14aと側壁14
bとで包囲されたもう一方の空間15bおよび必要汚泥
の上方に沈殿する。空間15bおよび必要汚泥の上方に
沈殿した余剰汚泥は、移送配管16を介して、貯蔵槽3
へ送給される。この移送配管16は移送配管4および移
送配管13と同様に、エアリフト効果を利用して余剰汚
泥を空気との混合体として目詰まりを起こすことなく確
実に貯蔵槽3へ送給する。さらに、仕切り板15の上端
から上方に向かって十分に間隔を隔てた高さ位置に、曝
気攪拌後に得られる上澄み水を処理槽14から外部へ随
時排出するための排出配管18が設けられている。
【0020】したがって、活性汚泥処理槽14では、図
5(a)に示すように、曝気用ポンプ21を作動させ
て、散気管17を介して処理槽14内へ空気を送り込む
ことにより、処理槽14内の液状排水を空間15aに確
保されていた必要汚泥とともに曝気攪拌する。その結
果、活性汚泥中の好気的な微生物の働きにより、液状排
水中の有機物が二酸化炭素と水とに分解されるか、もし
くは菌体化される。なお、曝気用ポンプ21は、たとえ
ば切り替え弁を介して、移送配管4、移送配管13およ
び移送配管16の下端部に対しても空気を随時送給する
ように構成されている。
【0021】次に、図5(b)に示すように、有機物の
分解が十分に行われた後に、散気管17からの空気送給
を止めて曝気攪拌を停止すると、活性汚泥が沈殿し、そ
の上には上澄み層が形成される。この上澄み層の大部分
は、排出配管18を介して外部へ排出される。その結
果、処理層14内には、沈殿した活性汚泥層51と排出
配管18を介して排出されなかった上澄み層の残部52
とが残される。そして、図5(c)に示すように、空間
15a内に沈殿した活性汚泥53は必要汚泥として次の
曝気攪拌のために確保され、空間15aからあふれた活
性汚泥54は余剰汚泥として上澄み層の残部52ととも
に移送配管16を介して貯蔵槽3へ送給される。こうし
て、処理槽14内には、空間15a内に確保された必要
汚泥だけが残る。
【0022】以上の構成を有する本実施例の厨芥処理シ
ステムは、以下のように動作する。まず、台所の排水経
路とは別に設置された生ゴミ専用のディスポーザ投入口
1aに野菜や魚介などの生ゴミを投入する。そして、適
量の水道水を供給した後に、ディスポーザ1を作動させ
て生ゴミを粉砕する。ディスポーザ1で粉砕された生ゴ
ミは、いわゆる粉砕厨芥排水となり、臭気止めトラップ
2a付きの排出配管2を介して貯蔵槽3の内部へ流入す
る。ここで、粉砕厨芥排水は、粉砕された生ゴミと水と
の混合物であって、微細な固形物を多く含む排水であ
る。
【0023】貯蔵槽3の内部へ流入した粉砕厨芥排水の
うち、水よりも比重の重い微細生ゴミは直ちに沈殿し、
傾斜した底部3aの最も低い領域へ集まる。一方、水よ
りも比重の軽い微細生ゴミは一旦水に浮くが、時間の経
過に伴って排水中に沈み、同じく底部3aの最も低い領
域へ集まる。この状態で、曝気用ポンプ21から切り替
え弁を介して移送配管4の下端部に空気を送給すると、
傾斜底部3aの最も低い領域へ集まった微細生ゴミを多
く含む排水は、エアリフト効果により目詰まりすること
なく分離乾燥槽5の内部へ流れ込む。また、水と空気と
の混合体が移送配管4の中を流れるため、この混合体に
より配管内の自動洗浄が行われ、配管の内側に固形分が
付着しにくくなる。この点は、他の移送配管13および
16においても同様である。
【0024】分離乾燥槽5の内部へ流入した排水は微細
生ゴミを多く含んでいるため、初期状態では微細生ゴミ
が槽内の一部に集中し、水が流れなくなる一種の閉塞状
態を起こしてしまう。そこで、この閉塞状態を解消する
ために攪拌機構8を作動させ、槽内の排水を多数の捕捉
体7とともに攪拌する。こうして、最初は粒径の比較的
大きい一部の微細生ゴミが捕捉体7によって捕捉され、
一部の微細生ゴミが取り除かれた液状の排水は排出配管
9を介して貯蔵槽3へ戻る。所定時間の経過後に攪拌機
構8を停止させ、貯蔵槽3から分離乾燥槽5への排水の
移送を続けると、粒径の大きい微細生ゴミをすでに捕捉
して目が細くなった捕捉体7は、次第に粒径の小さい微
細生ゴミおよび余剰汚泥も捕捉するようになる。
【0025】こうして、貯蔵槽3と分離乾燥槽5との間
で排水を循環させることにより、排水に含まれる微細生
ゴミおよび余剰汚泥は捕捉体7によって良好な捕捉率で
捕捉される。なお、排水の循環中、再び閉塞状態が起こ
ることがある。この場合、微細生ゴミおよび余剰汚泥が
排出配管9を介して貯蔵槽3へ戻ることのないように、
攪拌機構8をたとえば1/4回転程度駆動して、閉塞状
態を解消する。閉塞状態の検出は、分離乾燥槽5内の所
定の高さ位置に設置された水位センサ32(図3を参
照)を用いて行うことができる。所定時間の経過後、曝
気用ポンプ21の作動を停止させて排水の循環を停止
し、分離乾燥槽5内における固液分離工程を終了する。
【0026】固液分離工程が終了すると、排出配管9の
開閉弁9aを閉じ、捕捉体7によって分離捕捉した微細
生ゴミおよび分離乾燥槽5の内部に残留した微細生ゴミ
を乾燥させるために、たとえば30〜80°C程度の温
風を分離乾燥槽5内に送り込むとともに、攪拌機構8を
作動させて槽内を攪拌する。なお、分離乾燥槽5への温
風の送給は、温風供給機33(図3を参照)に一端が接
続され且つ他端が移送配管4の途中経路に接続された配
管19を介して行われる。このように、分離乾燥槽5内
に温風を送り込みながら槽内を攪拌することにより、熱
交換性を向上させて乾燥時間の短縮化を図るとともに、
多数の捕捉体7を互いに接触させて乾燥生ゴミを捕捉体
7から十分に取り除き捕捉体7の捕捉性能の再生を図る
ことができる。
【0027】ところで、乾燥が不完全な状態では、槽内
での熱交換が行われ、交換された熱は水分の蒸発に使わ
れる。このため、槽内の空気温度および槽本体の温度の
上昇が小さい。一方、乾燥がほぼ完全に行われた状態で
は、槽内の水分が少なくなっており、槽内の空気温度が
上昇する。すなわち、分離乾燥槽5内の乾燥が進むと、
槽内の空気温度が上昇し、排気管20を介して槽内から
排出される空気の温度が上昇する。そこで、たとえば排
気管20の経路の途中に設置された温度センサ34(図
3を参照)で排出空気の温度を検出することにより乾燥
工程の終了を確認する。
【0028】乾燥工程が終了すると、温風供給機33の
作動を停止し、排出配管10の開閉弁10aを開け、攪
拌機構8を作動させる。こうして、分離乾燥槽5の内部
で乾燥した微細生ゴミは攪拌作用を受けて粉末状の乾燥
生ゴミとなり、排出配管10を介して分離乾燥槽5の下
方に位置決めされた保管槽11の内部へ、すなわち保管
槽11に着脱自在に取り付けられた回収袋12の内部へ
落下する。この際、排出配管10の内径が捕捉体7の外
形寸法よりも小さく設定されているので、捕捉体7が保
管槽11の内部へ落下することはない。この点は、排出
配管9の内径寸法についても同様である。やがて、乾燥
生ゴミで充満した回収袋12は定期的に交換され、回収
された乾燥生ゴミはたとえば燃料や肥料などとして有効
利用されるか、あるいは焼却廃棄される。
【0029】なお、乾燥工程において、攪拌を行わない
と、槽内において微細生ゴミが分散しないので、乾燥効
率が低下してしまう。また、捕捉体7に付着した微細生
ゴミを十分に除去することができず、捕捉体7の再生を
図ることができなくなり、ひいては捕捉体7の長期使用
ができなくなってしまう。さらに、攪拌により微細生ゴ
ミの凝集を防止することによって、粉末状の乾燥生ゴミ
を容易に得ることができる。粉末状の乾燥生ゴミにする
ことにより、回収袋12の回収期間が長くなり、システ
ム管理者の負担を軽減することができる。また、粉末状
の乾燥生ゴミは上述したように燃料や肥料などとして利
用することができるので、生ゴミの再資源化(リサイク
ル化)を求める社会動向に答えることになる。
【0030】一方、固液分離工程により微細生ゴミが取
り除かれた貯蔵槽3内の排水すなわち液状排水は、移送
配管13を介して活性汚泥処理槽14へ送給される。こ
の場合、移送配管13の下端部が傾斜底部3aの最も高
い領域の近傍に位置決めされているので、曝気用ポンプ
21から切り替え弁を介して移送配管13の下端部に圧
縮空気を送給しても、底部3aの最も低い領域に滞留し
ている微細生ゴミが固液混合されることなく移送配管1
3を介して活性汚泥処理槽14の内部へ流れ込むことは
ない。こうして、処理槽14内に液状排水を移送し、曝
気用ポンプ21を作動させて、活性汚泥処理を開始す
る。
【0031】活性汚泥処理では、散気管17を介して処
理層14内へ空気を送り込むことにより、処理槽14内
の液状排水を空間15aに確保されていた必要活性汚泥
とともに曝気攪拌する。その結果、活性汚泥中の好気的
な微生物の働きにより、液状排水中の有機物が二酸化炭
素と水とに分解されるか、もしくは菌体化される。有機
物の分解が十分に行われた後に、散気管17からの空気
送給を止めて曝気攪拌を停止すると、活性汚泥が沈殿
し、その上には上澄み層が形成される。この上澄み層の
大部分は、排出配管18を介して、下水道または合併処
理浄化槽へ随時排出される。
【0032】一方、処理層14内に沈殿した活性汚泥の
うち空間15a内に沈殿した活性汚泥は必要汚泥として
次の曝気攪拌のために確保され、他の活性汚泥(余剰汚
泥)は排出配管18を介して排出されなかった上澄み部
分とともに移送配管16を介して貯蔵槽3へ送給され
る。この際、曝気用ポンプ21から切り替え弁を介して
配管16の下端部に空気を送給すると、余剰汚泥を多く
含む排水はエアリフト効果により目詰まりすることなく
確実に貯蔵槽3の内部へ送給される。なお、貯蔵槽3へ
送給された余剰汚泥は、上述した固液分離工程および乾
燥工程を経て微細生ゴミと同様に処理される。
【0033】通常の従来の処理システムでは、24時間
に亘って曝気攪拌による活性汚泥処理を連続的に行って
いるため、余剰汚泥が槽内に蓄積し、専門業者による定
期的な除去作業が必要となる。これに対して、本実施例
の処理システムでは、たとえば1日当たり22時間のバ
ッチ処理形態で活性汚泥処理を行った後に、余剰汚泥を
活性汚泥処理槽から貯蔵槽へ移送し、さらに余剰汚泥を
微細生ゴミと同様に浄化処理することができる。その結
果、余剰汚泥が槽内に蓄積することなく、専門業者によ
る余剰汚泥の定期的な除去作業も不要となる。本実施例
のシステムの場合、たとえば1日当たり約22時間の活
性汚泥処理を行うことにより、BOD値(生物学的酸素
要求量)を200mg/L(L:リットル)以下まで下
げることができる。
【0034】なお、上述の実施例では、曝気用ポンプが
散気管を介して空気を送っているが、処理水質をさらに
向上させるには、オゾンを混入した空気を間欠的に、た
とえば1時間当たり10分程度の割合で供給することが
望ましい。この場合、オゾンを供給するためのオゾナイ
ザーを、空気を供給するための曝気用ポンプと一体的に
構成してもよいし、あるいは曝気用ポンプと別体の構成
としてもよい。また、上述の実施例では、ヘアブラシ状
の形態を有する捕捉体を用いているが、たとえばタワシ
状や繊維状のような他の適当な形態を有する捕捉体を用
いることができる。本発明の捕捉体では、ディスポーザ
から排出される排水中の微細固形物の自己閉塞性を利用
している。すなわち、本発明の捕捉体では、微細生ゴミ
を捕捉して通水性のない閉塞部分と通水性のある非閉塞
部分とが混在し、再生可能な捕捉体本体と捕捉した使い
捨ての微細生ゴミ自体とをろ過材として、大きい粒径の
固形物から徐々に小さい粒径の固形物を捕捉してゆく。
ちなみに、網をろ過材として用いると、ディスポーザか
らの排水中の微細固形物により網が閉塞し、通水性を失
ってしまう。
【0035】したがって、捕捉体の材質は、捕捉性能が
高く、乾燥性が良好で、しかも再生を可能にするために
捕捉した微細固形物の離脱し易い材質であることが望ま
しい。このため、捕捉体を形成する材料として、たとえ
ばポリプロピレン、ポリエチレン、テフロン、シリコン
のような樹脂や適当な金属などを使用することが好まし
い。また、上述の実施例では、温風の作用により乾燥処
理を行っているが、ヒーター式により槽本体を加熱して
槽内に冷風を送り込んで乾燥させることもできる。この
場合、たとえば切り替え弁を介して曝気用ポンプから槽
内に冷風を送り込むことができる。
【0036】さらに、上述の実施例では、移送配管の下
端部に圧縮空気を送り込むことにより排水を配管内へ吸
い上げているが、移送配管の端部直下から圧縮空気を配
管内へ送り込むことにより排水を配管内へ押し入れるよ
うに構成してもよい。また、上述の実施例では、曝気用
ポンプを用いて各移送配管に空気を供給しているが、個
別の給気ポンプを用意して、各吸気ポンプから各移送配
管へ空気を供給することもできる。ただし、本実施例の
構成によれば、ポンプの併用によるコスト低減の効果を
奏することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、微細
生ゴミを多く含む固形物含有排水から微細生ゴミおよび
余剰汚泥を分離捕捉し、分離捕捉した微細生ゴミおよび
余剰汚泥を乾燥させ、粉末状の乾燥生ゴミおよび余剰汚
泥として回収する。回収された粉末状の乾燥生ゴミは、
たとえば燃料や肥料などとして有効利用される。すなわ
ち、本発明では、厨芥の粉砕により発生する微細生ゴミ
および余剰汚泥の家庭での保管性(嵩体積、重量、臭
気、腐敗、虫発生)を向上させ、その有効利用を図るこ
とができる。また、本発明では、微細生ゴミをほとんど
含まない液状排水を活性汚泥法により処理し、この処理
により発生した余剰汚泥は処理槽から自動的に除去さ
れ、微細生ゴミと同様に分離捕捉された後に乾燥処理を
受ける。こうして、活性汚泥処理槽内には必要汚泥だけ
が残るので、従来技術とは異なり、余剰汚泥を取り除く
作業が不要であり、システムのメンテナンス負担が大き
く軽減される。
【0038】特に、貯蔵槽の底部を傾斜させる構成によ
り、貯蔵槽で沈殿した微細生ゴミを多く含む排水を分離
乾燥槽へ導くとともに、微細生ゴミを実質的に含まない
液状排水を活性汚泥処理槽へ導くことができる。また、
水位センサを用いて分離乾燥槽の水位を検出する構成に
より、いわゆる閉塞状態を確実に回避しながら良好な固
液分離を行うことができる。さらに、温度センサを用い
て分離乾燥槽の空気温度を検出する構成により、乾燥処
理の終了を確実に把握することができ、十分で且つ迅速
な乾燥処理が可能となる。また、オゾンを混入した空気
を散気管を介して間欠的に供給する構成により、空気だ
けを供給する構成よりも処理水質をさらに向上させるこ
とができる。さらに、エアリフト効果を利用して移送配
管の一端から排水を吸い上げる構成により、排水と空気
との混合体が移送配管内を圧送されるので、移送配管の
途中で目詰まりすることなく確実に外部へ導くことがで
きる。
【0039】なお、本発明の厨芥処理システムでは、調
理に際して発生するすべての水と厨芥とを受け入れる従
来のシステムとは異なり、ディスポーザで使用される適
量の水と厨芥とだけを受け入れるように構成されてい
る。したがって、システム全体の小型化が可能であり、
その結果、従来のシステムのように地中に埋設すること
なく地上に設置することが可能となる。換言すると、本
発明の厨芥処理システムでは、小型化により製造コスト
が低減されるだけでなく、施工性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる厨芥処理システムの全
体構成を概略的に示す図である。
【図2】微細生ゴミを含む排水を貯蔵槽から分離乾燥槽
へ送給する移送配管の構成および作用を説明する図であ
る。
【図3】分離乾燥槽の構成および作用を説明する図であ
る。
【図4】分離乾燥槽の内部に収納されている固形物捕捉
体の構成を詳細に示す図であって、(a)は軸部に垂直
な面に沿った断面図であり、(b)は軸部を含む平面に
沿った側面図である。
【図5】貯蔵槽から送給された液状排水を活性汚泥処理
するための活性汚泥処理槽の構成および作用を説明する
図である。
【符号の説明】
1 ディスポーザ 2、9、10、18 排出配管 3 貯蔵槽 4、13、16 移送配管 5 分離乾燥槽 7 捕捉体 8 攪拌機構 11 保管槽 12 回収袋 14 活性汚泥処理槽 15 仕切り板 17 散気管 21 曝気用ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 小百合 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 ク リナップ株式会社内 (72)発明者 高橋 潤一 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 ク リナップ株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 BA03 BA04 CA04 CA13 CA17 CA42 CA50 CB05 CB28 CB36 CB42 CB43 CB44 CB50 CC03 DA01 DA02 DA06 DA13 DA20 4D028 AB00 BC19 BC22 BC24 BC28 BD02 BD12 BE08 CA09 CB08 4D067 DD02 DD06 GA17 GB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適量の水とともに投入された厨芥を粉砕
    するための厨芥粉砕手段と、 前記厨芥粉砕手段により粉砕された粉砕厨芥と前記適量
    の水との混合からなる粉砕厨芥排水を受け入れて貯蔵す
    るための貯蔵槽と、 前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨芥排水のうち微細固
    形物を多く含む固形物含有排水を受け入れ、該固形物含
    有排水から前記微細固形物を分離捕捉して残りの排水を
    前記貯蔵槽へ戻すとともに、分離捕捉した前記微細固形
    物を乾燥させるための分離乾燥槽と、 前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨芥排水のうち前記微
    細固形物を実質的に含まない液状排水を受け入れ、該液
    状排水を活性汚泥処理するとともに、活性汚泥処理によ
    り発生した余剰汚泥を前記貯蔵槽へ戻すための活性汚泥
    処理槽とを備えていることを特徴とする厨芥処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記貯蔵槽は、水平面に対して実質的に
    傾斜した底部を有し、 前記傾斜底部の最も低い領域の近傍には前記固形物含有
    排水を前記分離乾燥槽へ移送するための第1移送配管の
    一端が位置決めされ、該第1移送配管の他端は前記分離
    乾燥槽に接続され、 前記傾斜底部の最も高い領域の近傍には前記液状排水を
    前記活性汚泥処理槽へ移送するための第2移送配管の一
    端が位置決めされ、該第2移送配管の他端は前記活性汚
    泥処理槽に接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の厨芥処理システム。
  3. 【請求項3】 前記分離乾燥槽は、該分離乾燥槽の内部
    に導入された前記固形物含有排水に含まれる前記微細固
    形物を排水から分離捕捉するための捕捉手段と、該捕捉
    手段を含む前記分離乾燥槽内の内容物を攪拌するための
    攪拌手段と、前記捕捉手段により前記微細固形物の取り
    除かれた排水を前記貯蔵槽へ戻すための第1排出配管
    と、前記捕捉手段により分離捕捉された前記微細固形物
    を含む前記分離乾燥槽内の内容物を乾燥させるための乾
    燥手段とを有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の厨芥処理システム。
  4. 【請求項4】 前記捕捉手段は、全体的にヘアブラシ状
    の形態を有する多数の捕捉体を有し、各捕捉体は棒状の
    軸部と該軸部から放射状に延びた多数の枝部とから構成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の厨芥処理
    システム。
  5. 【請求項5】 前記分離乾燥槽の水位を検出するための
    水位センサをさらに備え、 前記攪拌手段は、前記水位センサの出力に基づいて作動
    し、 前記分離乾燥槽の空気温度を検出するための温度センサ
    をさらに備え、 前記乾燥手段は、前記温度センサの出力に基づいて作動
    を停止することを特徴とする請求項3または4に記載の
    厨芥処理システム。
  6. 【請求項6】 前記分離乾燥槽において乾燥した前記微
    細固形物を受け入れて保管するための保管槽をさらに備
    え、 前記保管槽は、該保管槽の内部において着脱自在に取り
    付けられた回収袋を有し、前記乾燥した微細固形物は第
    2排出配管を介して前記回収袋の中へ導かれることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の厨芥処
    理システム。
  7. 【請求項7】 前記活性汚泥処理槽は、該活性汚泥処理
    槽内へ導かれた前記液状排水を所定の活性汚泥とともに
    曝気攪拌するための散気手段と、曝気攪拌を停止した後
    に沈殿する活性汚泥のうち所定量の活性汚泥を必要汚泥
    として確保するための必要汚泥確保手段と、前記沈殿し
    た活性汚泥の上に形成される上澄み水を外部へ排出する
    ための第3排出配管と、前記沈殿した活性汚泥のうち前
    記必要汚泥以外の余剰汚泥を前記貯蔵槽へ移送するため
    の第3移送配管とを有することを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1項に記載の厨芥処理システム。
  8. 【請求項8】 前記散気手段は、前記必要汚泥が確保さ
    れる領域の下部に位置決めされた散気管と、該散気管に
    対して曝気攪拌用の空気を供給するための曝気用ポンプ
    とを有することを特徴とする請求項7に記載の厨芥処理
    システム。
  9. 【請求項9】 前記曝気用ポンプは、オゾンを含む空気
    を間欠的に供給することを特徴とする請求項8に記載の
    厨芥処理システム。
  10. 【請求項10】 前記曝気用ポンプは、切り替え弁を介
    して、前記第1移送配管、前記第2移送配管および前記
    第3移送配管のうち、少なくとも1つの移送配管の下端
    部に対して移送用の空気を選択的に供給することを特徴
    とする請求項8または9に記載の厨芥処理システム。
  11. 【請求項11】 適量の水とともに厨芥を粉砕する厨芥
    粉砕工程と、 前記厨芥粉砕工程により粉砕された粉砕厨芥と前記適量
    の水との混合からなる粉砕厨芥排水を貯蔵槽の内部に受
    け入れて貯蔵する貯蔵工程と、 前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨芥排水のうち微細固
    形物を多く含む固形物含有排水を受け入れ、該固形物含
    有排水から前記微細固形物を分離捕捉して残りの排水を
    前記貯蔵槽へ戻す分離捕捉工程と、 前記分離捕捉工程で分離捕捉した前記微細固形物を乾燥
    させる乾燥工程と、 前記貯蔵槽に貯蔵された前記粉砕厨芥排水のうち前記微
    細固形物を実質的に含まない液状排水を受け入れ、該液
    状排水を活性汚泥処理するとともに、活性汚泥処理によ
    り発生した余剰汚泥を前記貯蔵槽へ戻すための活性汚泥
    処理工程とを含むことを特徴とする厨芥処理方法。
  12. 【請求項12】 前記活性汚泥処理工程は、 前記液状排水を所定の活性汚泥とともに曝気攪拌する曝
    気攪拌工程と、 曝気攪拌を停止した後に沈殿する活性汚泥のうち所定量
    の活性汚泥を必要汚泥として確保する必要汚泥確保工程
    と、 前記沈殿した活性汚泥の上に形成される上澄み水を外部
    へ排出する排出工程と、 前記沈殿した活性汚泥のうち前記必要汚泥以外の余剰汚
    泥を前記貯蔵槽へ移送する移送工程とを含むことを特徴
    とする請求項11に記載の厨芥処理方法。
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