JP2000334337A - 液体注出ポンプ装置 - Google Patents

液体注出ポンプ装置

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JP2000334337A
JP2000334337A JP11153876A JP15387699A JP2000334337A JP 2000334337 A JP2000334337 A JP 2000334337A JP 11153876 A JP11153876 A JP 11153876A JP 15387699 A JP15387699 A JP 15387699A JP 2000334337 A JP2000334337 A JP 2000334337A
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JP
Japan
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valve
cylinder
discharge
stem
liquid
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Pending
Application number
JP11153876A
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English (en)
Inventor
Kazuhito Kuwabara
和仁 桑原
Shigeo Iizuka
茂雄 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射ノズルの先端開口からの液垂れを無く
て、噴射ヘッド部の吐出流路内でボール弁が停留して外
気がポンプ内に進入する恐れも無くて、粘性が大きい液
体を注出するのに適した注出ポンプを提供する。 【解決手段】 中空容器本体2内にシリンダ5を垂設し
て口頚部に螺着した蓋体3により固定すると共に、該シ
リンダー底部に吸い込み弁Cを設けたポンプ本体と、前
記シリンダ内に吐出弁Bを有するステム6を付勢部材9
により上下動可能に突設すると共に、該ステムの上端部
に噴射ノズル7を有する噴射ヘッド部8を設けた作動部
材とからなる往復動式の液体注出ポンプ1に於いて、前
記吸い込み弁Cは、ステム6の下端開口部に上端を嵌合
密閉可能なように形成した柱状弁棒部材4と、作動部材
の上昇開始から遅延して開放するように弾性部材を備え
た弁部材とで構成して、前記吐出弁Bは、前記ステム6
上端部の吐出路内に弁座6aを形成して、該弁座に密着
可能なボール弁6bを設けて構成すると共に、溶液の吐
出路内壁面にはボール弁を上下に案内する複数の案内リ
ブ片8bを設けて注出ポンプを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、中空容器内に
収容した液体を注出するために容器の口頸部に装着して
使用する液体注出ポンプに係わるもので、中でも、容器
に収容された粘度の高い溶液を注出するのにも適した縦
型の往復動式の液体注出ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】中空容器に収容された洗剤や化粧水等の
溶液を使用するに際して、内容液を容器から外部に取り
出すには、容器の蓋を開いてから容器を傾けるか、又
は、容器の胴壁を押圧変形させて押し出すか、あるい
は、容器の開口部に装着した注出ポンプを操作すること
により、内容液を注出するのが一般的であるが、前者の
容器を傾けるか、押し出して注出する形式のものは、両
手を使って蓋を開けなくてはならず不便であることか
ら、最近は後者の注出ポンプを設けて注出する形式の容
器が多用されるようになってきている。
【0003】従来から用いられている液体注出ポンプ
は、容器本体の口頚部の外周に螺着した筒状蓋体を貫通
して容器内へ垂設させたシリンダ体からなる吸引部と、
該シリンダ体の内部に上下動するピストンを付勢状態に
設けた作動部材とからポンプ本体が構成されていて、前
記作動部材を上下動せしめることにより容器内の液体を
前記シリンダの下端部に設けた吸い込み弁を介してシリ
ンダ内に吸い上げて、加圧してから前記シリンダの上端
部に設けた吐出弁と噴射ヘッド部を介してノズルより外
部へ注出するようにしたものが広く使用されてきた。
【0004】このような液体注出ポンプには、前記作動
部材を上下動させるための操作機構の違いから大別し
て、次のような二つの形式の注出ポンプがあるが、一つ
は実開平1−78548号公報や実公昭63−2119
号公報に記載するように噴射ヘッド部を手先で直接に押
圧して上下動操作せしめる縦型の往復動式の注出ポンプ
であり、もう一つは実公昭60−26853号公報や特
公昭61−141号公報等に記載するようにレバーを指
先により引き寄せることにより上下動操作せしめるトリ
ガー式の注出ポンプである。
【0005】そして、前者の縦型の往復動式のものは、
容器を台の上に置くか、片方の手で持ってから押圧ヘッ
ド部を一方の手先で押圧しなければならないが、ポンプ
の構造が簡単で、製造コストを低く抑えることができ
て、また、粘度の高い溶液を注出するのに適しているの
に対して、後者のトリガー形式のものは、容器ごと片手
で持ってレバーを引くことにより内容液を簡単に注出す
ることができるが、ポンプの構造がやや複雑になって、
製造コストが高くなり、また、あまり粘度が高すぎる溶
液を注出するのには不向きであるという難点があった。
【0006】従来から用いられいる縦型の往復動ポンプ
の一般的なものとしては、図6に示すように、容器本体
32の口頸部32aに螺着した蓋体33により容器内に
垂設するシリンダ35の下端部に形成された弁座35b
にボール35aが密着するように設けて吸い込み弁を形
成し、また、前記シリンダ内に上下動可能に嵌合した筒
状ピストン36aを有するステム36の上端部に形成さ
れた弁座36bにボル36cが密着するように設けて吐
出弁を形成してポンプ本体を形成すると共に、前記ステ
ム上端部に押圧ヘッド部38aと噴射ノズル37とを有
する噴射ヘッド38を嵌合、固定して注出ポンプ31を
形成したものである。
【0007】このような構造をしたポンプ31は、押圧
ヘッド部38aをスプリング39の弾性力に抗して押圧
操作すると、ステム36が変位してシリンダー35内に
充満している内容液は加圧されると同時に、吸い込み弁
部のボール弁35cがシリンダー下端の開口部を閉じる
ので、加圧された内容液は吐出弁部のボール36cを押
し上げて噴射ノズル37から吐出される。そして、押圧
ヘッド部の押圧操作を止めると、噴射ヘッド38はスプ
リングの弾性力により元の位置に復帰して、吐出弁のボ
ール36cがステム上端部の吐出路を閉じるので、シリ
ンダー35内が負圧となって容器内の溶液がシリンダー
内に吸い上げられて、次の噴射操作に備える構成になっ
ている。
【0008】しかし、このようにボール弁を用いた注出
ポンプ31に於いては、吐出流路内に内容液が残留する
のを完全に無くすことは不可能であるので、溶液の注出
操作を停止した場合には、内容液の粘度が低いものであ
ると吐出流路内に残った容液が吐出口から漏れだす、所
謂、液だれ現象を生じたり、また、容器内の容液が粘度
が高いものや泡沫液である場合には、ボール36cが吐
出流路内の壁面に付着して弁座に落下しないことがあ
る。そして、ボールが弁座に着座しなくなると、外気が
シリンダ内に進入してポンプ機能が作用しなくなった
り、内容液が変質する恐れがあるという問題が発生する
ので、このような液だれやボールの付着が生じないよう
な注出容器が望まれるようになった。
【0009】そこで、最近では、注出操作を行った後で
噴射ノズルの先端開口からの液垂れを防止するために、
実開平5−35720号や実開平5−13563号公報
その他に見るように、吸い込み弁部のボール弁の上面を
比較的弾発力の弱いコイルスプリングで圧接するように
して、液注出後の作動部材の上昇に合わせて吸い込み弁
がすぐに開放しないようにしたり、ポペットを用いて吐
出弁を構成して、ステム内のポペットの復帰を遅らせる
ようにして、噴射ノズル内の残液をシリンダ方向へ逆流
させて液垂れを防ぐように構成したものが開発されてい
る。
【0010】しかし、このような構造をした注出ポンプ
は液垂れ現象を防ぐことはできるが、それらの吸い込み
弁はボール弁、コイルスブリング及び該スプリングの上
端を支持係止する部材等により構成すると共に、これら
各部材の形状も細かくて不安定なために、その組み付け
操作が面倒であるという不都合があった。そこで、この
ような不都合を解消すべく、合成樹脂で一体に形成する
ことが出来る特殊構成の弁部材を設けることにより、製
造,組み付けともに容易に行えるようにした液だれのな
い液体注出ポンプを、先に特願平10−128179号
として出願人は既に提案している。
【0011】上記発明は、概略を図4に示すように、容
器本体22の口頚部22aに螺着した円筒蓋体23によ
り容器本体内にシリンダ25を垂設させた状態で固定し
てなる固定吸引部と、該固定吸引部の上端中央の開口か
ら上方へ付勢状態で上下動可能に突出したステム26の
上端部に噴射ノズル27を有する噴射ヘッド28を嵌
合、固定した作動部材とから注出ポンプ本体21を構成
したものである。そして、前記噴射ヘッド28を押圧し
て作動部材を上下動させることにより容器内の溶液を注
出可能にすると共に、前記作動部材は押し下げられた状
態で固定吸引部に螺合して係止可能に構成してなる液体
注出ポンプに於いて、前記作動部材のステム26の先端
に環状ピストン26aが前記シリンダ25に密着するよ
うに設けられ、該ピストンに付勢用のコイルスプリング
29の上端部を係止させると共に、該スプリングの下端
部により前記シリンダの下端内に設けた吸い込み弁部材
24を圧接固定させるようにしたものである。
【0012】上記の吸い込み弁部材24は、シリンダ2
5内の下端周縁部に嵌着させたリング部24aと、該リ
ング部の上面に液の流通が可能に下端を一体に掛け渡し
てシリンダ内の中央を上方へ起立させるとともに、押し
下げて係止状態のステム26の下端開口部に上端を密嵌
閉塞可能に構成した柱状基部24bと、前記リング部2
4aの内面より突設した複数の弾性支持帯を介して周縁
部を一体に支持するとともに、シリンダ下端開口を開閉
可能に閉塞する弁板24cとから形成する吸い込み弁部
を、合成樹脂の射出成形により一体に成形したものであ
る。
【0013】上記のように形成した弁部材を吸い込み弁
に用いて注出ポンプを構成した液体注出容器は、弁部材
が作動部材の下面に上端を係止させた上方付勢用のコイ
ルスプリングの下端によりシリンダ内の下端に圧接固定
されるので、該弁部材の組み付け操作を極めて簡単に行
うことがてきて、且つ、噴射ノズルの先端開口からの液
垂れを極力防止することができる。
【0014】上記のような弁部材24部を吸い込み弁に
用いた注出ポンプを装着した液体注出容器は、前記噴射
ヘッド28を押圧して作動部材を上下動させることによ
りシリンダ25及びステム26内に内容液を吸い上げて
から、図3に示すように噴射ヘッド28を押し下げる
と、シリンダ25内の液体の圧力により吐出弁を形成す
るボール弁26cは噴射ヘッド内へと押し上げられて開
弁状態になるので、シリンダ内の溶液は噴射ノズル27
から注出される。
【0015】しかし、このようにして注出操作が終わっ
た時に、容器22内に収容されている内溶液が、粘性が
小さい液体である場合には、ボール弁26cはすみやか
に弁座26bに落着して閉弁するので別段問題は生じな
いが、内容液が粘性が大きい液体や泡沫液である場合に
は、図5に示すように、溶液が吐出路29の表面に残留
層29aを形成して、ボール弁26cは吐出路の壁面に
付着した状態になって、弁座26bに落着してこなくな
り、開弁状態のままになることがある。
【0016】このようにボール弁26cが吐出路の途中
に付着して滞留した状態になると、吐出弁は開いたまま
の状態となるから、ノズル27の先端開口から外気がシ
リンダ25内に進入して、ポンプとしての機能を果たせ
なくなってしまう。また、注出容器21がこのような状
態のまま放置されることになると、容器内の溶液は長い
時間に渡って外気に曝されるから、溶液が徐々に変質し
たり、また、再び使用しようとしてもシリンダーがポン
プとしての機能を作動することができない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吐出弁を形
成する弁部材としてボール弁を用いて構成した縦型の往
復動式の注出ポンプを装着してなる液体注出容器に於い
て、噴射ノズルの先端開口からの液垂れを無くして、且
つ、噴射ヘッド部の吐出流路内でボール弁が粘着するこ
とが無いようにして、外気が注出ポンプ内に進入して内
容液を変質させる恐れの無いようにすると共に、吸い込
み弁及び吐出弁の組み立て作業が簡単に行うことができ
るような構成にした注出ポンプを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、容器本体
の口頚部に螺着する円筒状の蓋体により容器本体内にシ
リンダを垂設した状態で固定すると共に、該シリンダー
内の底部に吸い込み弁を設けたポンプ本体と、前記シリ
ンダ内に吐出弁を有するステムを上方へ付勢状態で上下
動可能に嵌合せしめて突設すると共に、該ステムの上端
部に噴射ノズルを有する噴射ヘッド部を嵌合、固定した
作動部材とから構成してなる縦型の往復動式の液体注出
ポンプに於いて、前記吸い込み弁部は、作動部材の上昇
開始から遅延して開放するように弾性部材を備えた弁部
材で形成し、また、前記吐出弁はボール弁を用いて形成
すると共に、該ボール弁を吐出路の中心に沿って上下動
せしめるように噴射ヘッド部の吐出路内壁面に複数の案
内リブ状片を形成して注出ポンプ本体を構成して、前記
噴射ヘッドの押圧部の押圧操作により前記作動部材を上
下動せしめることにより容器本体内の溶液を吸い上げて
ノズルから注出可能にすると共に、溶液の注出操作後に
はノズル開口からの液垂れやシリンダ内への外気の進入
がないようにした往復動式の液体注出ポンプを構成す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施の形態に
ついて、最適な一つの実施例に基づいて図面を参照しつ
つ説明する。本願発明は、図1に示すように、容器本体
2の口頚部2aの外周に螺着させた円筒状蓋体3の天板
を介してシリンダ5を容器本体内に垂設した状態に固定
すると共に、該シリンダの下端内部には開口部を開閉す
る吸い込み弁部Cを設けて注出ポンプ本体を構成すると
共に、下端部にピストン6aを設けた筒状体を前記シリ
ンダ5内に上下動可能に嵌合せしめると共に、上端部に
吐出弁部Bを設けてシリンダの上端開口部より上方に突
出せしめてステム6を形成して、該ステムの上端部に噴
射ノズル7を有する噴射ヘッド8を嵌着して押圧による
往復動が可能な作動部材を構成する。そして、前記ステ
ム6の下端部とシリンダ5の底部に設けた弁部材4との
間に前記作動部材を上方へ付勢するようにコイルスプリ
ング9を設けて、また、ステム6上端の吐出弁部と噴射
ノズル7との間の吐出路には吐出弁のボール弁6bを案
内するためのリブ8bを設けて、前記噴射ヘッド部8を
押圧操作することにより作動部材を上下動せしめて容器
内の溶液を噴射ノズル7から噴射するように構成して液
体注出ポンプ1を構成する。
【0020】上記のように構成した液体注出ポンプ1に
於いて、前記ステム6上端部の吐出路内に弁座6aを形
成すると共に、該弁座に密着可能なボール弁6bを設け
て吐出弁部Bは構成すると共に、また、前記吸い込み弁
部Cは、上記シリンダ5の下端内周縁部に嵌着するリン
グ部4aに液流が可能なように下端を掛け渡して上方に
起立させると共に、押し下げられたステム6の下端開口
部に上端を嵌合密閉可能なように形成した柱状弁棒部材
4と、前記リング部の内面に突設した複数の弾性支持帯
4bにより周縁部を支持した弁板4cとを合成樹脂によ
り一体に成形して、作動部材の上下動開始より遅延して
シリンダの吸い込み口を開閉するように構成したもので
ある。
【0021】上記吸い込み弁部Cの柱状弁棒部材4は、
図3(a),(b)に詳細に示すように、円形のリング
部4aの上面に一対の支持壁部4dを起立させるととも
に、該支持壁部の上端間を四角形状の水平板部4eで連
結して、その上端部はステム6の下端開口内に嵌合可能
な円筒部4fを形成して、その中間部は横断面かH型を
なす異形柱状体4gに形成されている。そして、前記支
持壁部4dの間の隙間を通って内容液が流通可能に構成
されていて、前記水平板部4eの上面端部にコイルスブ
リング9の下端が当接するようにして吸い込み弁部材C
を形成して固定させている。
【0022】本発明に於ける上記固定吸引部Aは、シリ
ンダ5部と円筒状蓋部材3と環状密閉蓋部材10とから
なり、前記シリンダ5部は、上下端を開口した筒状体の
上端外周部にフランジ部5bを突設すると共に、下端部
を縮径して吸い上げ管用の嵌合筒部5cを形成して、該
嵌合筒部内に吸い上げ管11を嵌合して容器体内に垂下
させると共に、シリンダ上部の壁面には外気を導入する
ための吸気孔5aが穿設されている。
【0023】また、上記円筒状蓋部材3は、上端部に内
方へフランジ状に天板3aを形成すると共に内周面に螺
条を設けて構成され、該天板でシリンダ5のフランジ部
5bの上面を回動可能に圧着させて、また、シリンダ5
の上端部に嵌合させた環状密閉蓋部材10によりシリン
ダの抜け出しを防止すると共に、該密閉蓋部材10とス
テム6との間には外気導入用の間隙10aが形成されて
いる。そして、前記シリンダ5の下端を容器体内に挿入
して垂設させると共に、該シリンダ5のフランジ下面を
パッキン12を介して容器本体2の口頚部2aの上面に
当接させて前記蓋部材3の天板部により圧着して螺合固
定されている。
【0024】また、上記作動部材のステム6は、シリン
ダ内に連通して、シリンダ内の溶液を上方の噴射ヘッド
8に導くための導管の役割をなし、その下端部にコイル
スプリング9を介在させて常時上方へ付勢されており、
その上端を密閉蓋部材10の内筒面に上下動可能にして
突出させると共に、下端外周部には外周縁をシリンダ5
の内面に摺動可能に嵌合させた環状ピストン6aが設け
られている。このようなステム及び円筒蓋部材、吸い込
み弁等の構造は、本願の先行発明として図4に提示して
ある特願平10−128179号公報に記載されるもの
と同じ構造であるが、本願の発明はこれらの構造に関す
るものではないので、その詳細については前記公報に譲
ることとする。
【0025】前記噴射ヘッド8は、ステム6の上端に嵌
合する筒部8aを頂壁の裏面中央部に、また、周縁部に
螺合固定する筒状壁8cをそれぞれ垂設すると共に、前
記嵌合筒部8aの上部に連通したノズル7を筒状壁から
突設させて噴出可能に構成して、更に、前記筒状壁8a
の内面下部には螺条溝8dを周設すると共に、前記筒部
8aの上部内面にはボール弁6bを案内するリブ8bを
設けて吐出路を構成している。
【0026】上記の如く構成したポンプ1を備えた液体
中空容器は、使用に際して噴射ヘッド部8を回動させて
容器本体との螺着状態を解除して上昇させた後、噴射ヘ
ッド部を押圧操作して上下動させると、シリンダ5内が
負圧になって弁板4cは図3(a)の点線の位置に上昇
して吸入弁が開くので、容器体内の液がシリンダ内に導
入される。続いて、噴射ヘッド8を押し下げると、シリ
ンダ5内が高圧になって弁板4cは図3(a)の実線の
位置に下降して吸入弁が閉じるので、シリンダ内の加圧
された溶液はボール弁6bを押し上げて吐出弁Dが開い
て、ステム6及び噴射ヘッド部8の吐出路を通って噴射
ノズル7から噴出される。この時、本願発明に於いて
は、ボール弁が吐出路の中心部で上下に移動するように
噴射ヘッド8の吐出路内壁にリブ8bを設けてあるの
で、粘度の高い液体や泡沫液であっても吐出路壁面にボ
ール弁6bを付着させるようなこともない。
【0027】次いで、噴射ヘッド部8の押圧状態を解除
するとコイルスプリング9の作用で作動部材が上昇し
て、シリンダ内が負圧化するために吐出弁が閉じて、吸
い込み弁Cが開いて、容器体内の液がシリンダ内に導入
されると共に、容器内には外気導入用間隙10a及び吸
気孔5aを通して外気が導入される。その際、吸い込み
弁Cは弾性支持帯4bの作用でその開弁が遅くなり、吐
出弁Dのボール弁6cが確実に弁座を着座して閉じるま
では開かず、その結果ノズル7内の液がシリンダ内に逆
流してノズル先端からの液垂れを防止する。尚、上記各
部材は主として合成樹脂により形成され、必要に応じて
金属或いは柔軟性のあるエラストマー等を併用すること
も可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く本発明ポンプは、吐出
弁を形成するボール弁が吐出路の中心に沿って上下に移
動するように噴射ヘッド部の吐出路内壁面に複数の案内
リブ状片を設けたので、ボール弁が溶液の粘性力により
吐出路壁面に付着することがないので、ポンプの機能が
損なわれることもなく、また、容器内に外気が進入して
内容液が変質する恐れもない。
【0029】また、吸い込み弁Cを、シリンダの下端周
縁部に嵌着するリング部と、該リング部に液の流通が可
能に下端を掛け渡してシリンダ内に上方へ起立させてス
テムの下端開口部に上端を密嵌閉塞可能に形成した柱状
弁棒部と、リング部の内面より突設した複数の弾性支持
帯により支持してシリンダの下端開口を開閉する弁板1
4とを一体に形成すると共に、柱状弁棒部を、作動部材
の下面に上端を係止させて上方へ付勢するコイルスプリ
ングの下端によりシリンダの下端部に圧接固定するよう
にしたので、組み付け操作が極めて簡単に行えると共に
ノズル先端からの液垂れを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の注出ポンプの一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】(a)は本願発明の吐出弁部のボール弁の移動
状態を示すの縦断面図、(b)は横断面図である。
【図3】(a)は本願発明の吸い込み弁部の縦断面図、
(b)は弁部材を示す断面図である。
【図4】本願発明の先行発明を示す縦断面図である。
【図5】図4に示発明の吐出弁部のボール弁の移動状態
を示すの縦断面図、(b)は横断面図である。
【図6】従来の縦型往復動注出ポンプの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1. 液体注出ポンプ 2. 容器本体 3. 蓋体 4. 柱状弁棒部材 4a. リング部 4b. 弾性支持帯 4c. 弁板 4d. 支持壁部 4e. 水平板部 5. シリンダ 6. ステム 6a. ピストン 6b. ボール弁 7. 噴射ノズル 8. 噴射ヘッド 9. コイルスプリング 10. 環状密閉部材 11. 吸い上げ管 21. 注出容器 22. 容器本体 23. 円筒蓋体 24. 吸い込み弁部材 25. シリンダ 26. ステム 26c.ボール弁 27. ノズル 28. 噴射ヘッド 29. 吐出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PA03 PB03 PD12 PE05 PE10 PF10 3E084 AA04 AA12 DA01 DB12 FA09 GA01 GA08 GB01 GB12 GB14 KB01 LB02 LC01 LC06 LD22 LD26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液を収容する中空容器の口頚部に螺着
    した円筒状の蓋体により容器本体内にシリンダを垂設し
    て固定すると共に、該シリンダー内の底部に吸い込み弁
    を設けたポンプ本体と、前記シリンダ内に吐出弁を有す
    るステムを上方へ付勢状態で上下動可能に嵌合せしめて
    突設すると共に、該ステムの上端部に噴射ノズルを有す
    る噴射ヘッド部を嵌合、固定した作動部材とから構成し
    てなる往復動式の液体注出ポンプに於いて、前記吸い込
    み弁は、作動部材の上昇開始から遅延して開放するよう
    に弾性部材を備えた弁部材で形成され、また、前記吐出
    弁は、ボール弁を用いて形成されると共に、溶液の吐出
    路内壁面には前記ボール弁を上下に案内する複数の案内
    リブ片を設けて注出ポンプが構成されなることを特徴と
    する液体注出ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記案内リブ片は、溶液の吐出路内壁面
    に少なくとも3条のリブ片が均等に配置されてなること
    を特徴とする請求項1に記載する液体注出ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記吸い込み弁は、ポンプ本体のシリン
    ダ内下端周縁部に嵌着させたリング部と、該リング部に
    液流通が可能に立設してステムの下端開口部に上端部を
    密嵌閉塞可能に形成した柱状弁棒部と、前記リング部の
    内面から突設した複数の弾性支持片により開閉可能に支
    持した弁板とを一体に成形してなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載する液体注出ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記吸い込み弁は、ボール弁を用いて形
    成すると共に、該ボール弁の上面を弾発力の弱いコイル
    スプリングで押圧して形成して、作動部材の上昇から遅
    延して開放するように構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載する液体注出ポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123927A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社吉野工業所 吐出器

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