JP2000334044A

JP2000334044A - 健康吸煙物

Info

Publication number: JP2000334044A
Application number: JP11147404A
Authority: JP
Inventors: Hiroharu Shimizu; 弘治清水
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-05-27
Filing date: 1999-05-27
Publication date: 2000-12-05

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は健康吸煙物に関し、艾や香料性の天
然植物又は薬用植物を成分とし、固形に形成し、それを
吸い口の一端に固定し、吸い口の他端から吸煙できるよ
うにした健康吸煙物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は蓬を加工した艾に香料性の天然
植物を混入させたた材料や薬用植物で固形発煙体２を形
成し、この固形発煙体２の一端に火を付け他端には吸い
口を付けて吸煙可能に健康吸煙物１を構成する。前記固
形発煙体２には一端から他端に貫通し煙りを誘導する通
孔４を形成することがある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は健康吸煙物に関し、
特に、吸煙することで健康の増進に繋がる物質を固形状
に固め、その先端に着火し、反対側に吸い口を取り付け
て吸煙するようにした健康吸煙物に係る。

【０００２】

【従来の技術】禁煙用の、例えば、ハッカパイプ或いは
香気のあるハーブなどを筒状の容器に収容し、一端に空
気流入用の孔を空け、他端に吸い口を連着させた禁煙パ
イプと言ったものが知られている。また、薬草を主成分
として、これに薫香材を混ぜたものを薄紙で巻き先端に
火を付けて他端から煙を吸入する健康喫煙物などが提案
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記禁
煙パイプは火を付けて煙を吸うものではなく、単に、独
特の香りを吸い込むだけで、燃焼による燻煙の芳潤な香
りや有効成分の誘引に欠けるものであり、また、紙巻き
型式の健康喫煙物は紙の燃焼に伴って味、匂とも悪化
し、さりとて葉巻のように製造するには、健康喫煙物に
あっては適当な広葉草本も見つけ難く且つ得がたく、た
とえ原料が得られたとしても製造に手間が掛かり、実行
し難い欠点がある。また、マドロスパイプにより刻んだ
香料性の天然植物等の煙りを吸煙することも考えられる
が、マドロスパイプはきざみの詰め方が難しく、火がす
ぐに消えてしまいがちで、且つ、煙道の掃除も手間がか
かり、極めて扱い難い。

【０００４】そこで、本発明は紙巻き型式ではなく、艾
（もぐさ）や香料性の天然植物を成分とし、固形に形成
し、それを吸い口の一端に固定し、吸い口の他端から吸
煙できるようにした健康吸煙物を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は蓬を加工した艾
に香料性の天然植物を混入させた材料や薬用植物で固形
発煙体を形成し、この固形発煙体の一端に火を付け他端
には吸い口を付けて吸煙可能に形成して健康吸煙物を構
成する。前記固形発煙体には一端から他端に貫通し煙り
を誘導する通孔を形成することがある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図１は、本発
明の一実施の形態に係る健康吸煙物の斜視図である。同
図において、健康吸煙物１は艾や香料性の天然植物を成
分とする筒状の固形発煙体２を有し、その一端に帯状物
を、例えば、紙の粘着テープを一重若しくは複数回、巻
回して帯状物巻回部３を設けてある。前記固形発煙体２
の中心にはこの固形発煙体２の外径の約１／３の直径を
有する通孔４を形成してある。図２は健康吸煙物１の背
面図であり、前記通孔４は前記固形発煙体２の一端から
他端に貫通している。なお、この通孔４を設けずに健康
吸煙物を形成することができ、また、前記通孔４を形成
する場合には、前記通孔４の直径と前記固形発煙体２の
外径との比を、例えば、１／１２〜１／３の範囲で適宜
選択して設定することができる。そして、前記帯状物巻
回部３を形成せずに前記健康吸煙物１を構成することも
できる。

【０００７】前記固形発煙体２は、例えば、蓬を加工し
た艾に白檀の木質材、月桂樹の葉、黒文字の木質材、菊
の葉、ヘリオトロープの蕾、薔薇の蕾、ハッカの葉又は
蕗の葉を乾燥させ細かく切った添加物のうちから一種又
は数種を混入し、更に、糊料として、例えば、アルギン
酸を適量加え粘性のある泥状物にし、金属棒に厚く塗り
付けて乾燥させ、乾燥後前記金属棒を抜き取って固形発
煙体が出来上がる。また、薄紙でほぼ前記固形発煙体２
の直径と同程度の筒を用意し、一端を、例えば、紙製の
キャップで塞ぎその中に前記粘性のある泥状物を満た
し、その後前記筒の他端を、例えば、紙製のキャップで
塞ぎ、両端のキャップに数本の針金を貫通させた状態で
乾燥させ、乾燥後前記針金を引き抜くと共に前記筒を除
去して前記固形発煙体を形成することもできる。こうし
て製作した固形発煙体の一端に前記帯状物を巻回して帯
状物巻回部３を形成すると前記固形発煙体２が出来上が
る。なお、前記固形発煙体２はマカ、ガラナ、カツアー
バ、パフィアその他の薬用植物や海草により形成した
り、又は前記蓬を加工した艾や香料性の天然植物、動物
（例えば、鹿の枝角）の骨と併用してもよい。

【０００８】前記健康吸煙物１は、例えば、市販のたば
こ用のフィルター付きの吸い口に前記固形発煙体２の端
部若しくは前記帯状物巻回部３の部分を装着し、先端に
火をつけてたばこを吸うのと同じ要領で吸煙する。煙り
は前記通孔４を通じてフィルター側に誘導される。な
お、前記帯状物巻回部３を断熱材、例えば、硝子繊維で
形成すれば、熱による前記吸い口の焼損が起こり難くな
り、前記固形発煙体２の無駄になる部分をより少なくす
ることができる。

【０００９】前記マカは大根と同じアブラナ科の植物で
アンデスの４０００ｍ以上の山脈でも栽培可能な副作用
もなく精力増強になる植物で、主に利用される部分は貯
蔵機能部の役割を担う朝鮮人参のような直根と胚軸であ
る。

【００１０】前記ガラナはアマゾン地方に産するムクロ
ジ科の蔓性高木で、カテキンという物質を含み、アルツ
ハイマー病の誘引物質と考えられているペータアミロイ
ドの毒性を抑制すると言われ、強壮、神経強壮、催淫な
どに効果があり、葉や種子が利用される。

【００１１】前記カツアーバはコカノキ科の植物で中南
米の北部・東北部・中西部地方の広い範囲の原野に自生
していて、高さ１．５ｍ〜２ｍの低木で黄色の花をつけ
る。主に樹皮部分が薬用として利用され、催淫、健胃、
強壮などに効果がある。

【００１２】前記パフィアはヒユ科の植物で南米に広く
分布し、アマゾン人参とも呼ばれているプラジル特産の
薬用植物である。根の部分を利用することが多い。

【００１３】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、蓬から製した艾に香料性の天然植物を混入させた
り、マカ、ガラナ、カツアーバ、パフィアのいずれかの
薬用植物を含めて固形発煙体を形成し、たばこ用のフィ
ルターなどの吸い口で吸煙できるよう構成したので、紙
巻きたばことは違って血行を増進させたり、食欲を増進
させる効果を享受でき、また、紙の燃焼による辛みを伴
うことなく吸煙中に快い香りを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る健康吸煙物の斜視
図である。

【図２】健康吸煙物の背面図である。

【符号の説明】

１健康吸煙物２固形発煙体３帯状物巻回部４通孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蓬を加工した艾に香料性の天然植物、
薬草又は海草を添加物として混入させて固形発煙体を形
成し、該固形発煙体の端部に火を付けて吸煙可能に形成
した健康吸煙物。
【請求項２】少なくともマカ、ガラナ、カツアー
バ、パフィアのいずれかの薬用植物を含めて固形発煙体
を形成し、該固形発煙体の端部に火を付けて吸煙可能に
形成した健康吸煙物。
【請求項３】固形発煙体の一端に帯状物を巻回して
帯状物巻回部を設けてある請求項１又は請求項２に記載
の健康吸煙物。
【請求項４】固形発煙体には一端から他端に貫通し
煙りを誘導する通孔を形成してある請求項１乃至請求項
３のいずれかに記載の健康吸煙物。