JP2000333978A - コルセットの芯材 - Google Patents

コルセットの芯材

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JP2000333978A
JP2000333978A JP11148544A JP14854499A JP2000333978A JP 2000333978 A JP2000333978 A JP 2000333978A JP 11148544 A JP11148544 A JP 11148544A JP 14854499 A JP14854499 A JP 14854499A JP 2000333978 A JP2000333978 A JP 2000333978A
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plate
corset
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cloth
shaped
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JP11148544A
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Mitsuru Hayashi
満 林
Yoshihisa Mizutani
義久 水谷
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MATSUMOTO GISHI SEISAKUSHO KK
Matsumoto Gishi Seisakusho KK
Original Assignee
MATSUMOTO GISHI SEISAKUSHO KK
Matsumoto Gishi Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地の縮みが生じた場合であっても変形した
り生地が破れたりすることがなく、かつ、交換が容易な
コルセットの芯材を実現する。 【解決手段】 芯材となる板状部材60を挿入する挿入
部72の凹部71aの相対向する内壁71bであって、
底部71cに近い個所には、内側に張り出した段部71
dがそれぞれ形成されており、その相対向する段部71
d間の間隔L1は、板状部材60の幅L2よりも僅かに
狭くなっている。そして、コルセット10を洗濯して生
地が縮むと、その収縮力により板状部材60の先端61
aの角部61bは、段部71dを押し潰しながら、ある
いは、段部71dを削りながら逃げ部71e内を底部7
1cに向けて進む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、整形外科などに
おいて患部の固定・安静を保つのに用いるコルセットの
芯材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コルセットの芯材として、たとえ
ば図12および図13に示すものが知られている(実開
平6−19714号公報)。図12は、従来のコルセッ
トの部分的な内部構造を示す説明図である。図13
(A)は、図12に示すコルセットに用いられる芯材の
一部を省略して示す説明図であり、図13(B)は、図
12(A)に示す芯材のA−A矢視断面図である。コル
セット80は、布製のコルセット本体81を有してお
り、このコルセット本体81の上端には、横長の周縁被
覆生地82が縫い目83で縫製されている。周縁被覆生
地82には、縦長の裏生地帯84の上端が縫い目85、
85で縫製されている。裏生地帯84の内部には、縦長
の金属製板状部材86が収容されており、金属製板状部
材86の先端は、合成樹脂製の挿入部材87に挿入され
ている。挿入部材87の先端には、合成樹脂製の取付部
材88が一体形成されており、取付部材88は、縫い目
83によって周縁被覆生地82の内部に逢着されてい
る。また、挿入部材87には、固定用孔89が貫通形成
されており、その固定用孔89には、挿入部材87を形
成する合成樹脂が充填されており、金属製板状部材86
と挿入部材87とが固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コルセット
本体81、周縁被覆生地82および裏生地帯84は、布
で形成されているため、洗濯をすると、周縁被覆生地8
2、82間の間隔が縮む。しかし、金属製板状部材86
は、固定用孔89に充填された合成樹脂により、挿入部
材87に固定されているため、周縁被覆生地82、82
間の縮みにより、変形してしまう。特に、整形外科など
で用いる医療用のコルセットは、患者の体にピッタリの
ものを作成するため、芯材が僅かに変形しただけでも、
コルセット装着の効果が薄れてしまうという問題があ
る。また、上記縮みが進行すると、上記変形が大きくな
るとともに、金属製板状部材86の先端が挿入部材87
の先端を突き破り、さらに裏生地帯84を突き破ること
がある。さらに、上記変形や破れが発生し、短い金属製
板状部材86に交換する場合、金属製板状部材86と挿
入部材87とが固定されているため、縫目83を解き、
金属製板状部材86および挿入部材87をセットで交換
しなければならない。
【0004】そこで、この発明は、生地の縮みが生じた
場合であっても、変形したり、生地が破れたりすること
のないコルセットの芯材を実現することを主目的とし、
さらには交換が容易なコルセットの芯材を実現すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載
の発明では、コルセット(10)の相対向する端部(2
3、24)間に設ける芯材(60、70)において、帯
状の板状部材(60)と、この板状部材(60)を前記
端部(23、24)に取り付けるための取付部材(7
0)とが備えられており、前記取付部材(70)には、
その内部に前記板状部材(60)を挿入する凹部(71
a)が形成された挿入部(71)が形成されており、少
なくとも一方の取付部材(70)に形成された挿入部
(71)の凹部(71a)は、前記板状部材(60)の
長手方向の各端部(61、62)を、前記相対向する各
端部(23、24)に取り付けられた取付部材(70)
と一体形成された挿入部(71)の各凹部(71a)に
挿入した場合に、前記凹部(71a)の底部(71c)
と、前記挿入された前記板状部材(60)の先端(60
a)との間に、その挿入された板状部材(60)の先端
(60a)が進出可能な所定の深さの逃げ部(71e)
を有しており、かつ、前記底部(71c)に向けて進出
しようとする板状部材(60)に抗力を付与する構造に
なっているという技術的手段を用いる。
【0006】つまり、少なくとも一方の取付部材の挿入
部に形成された凹部には、凹部の底部と、挿入された板
状部材の先端との間に、その挿入された板状部材の先端
が進出可能な所定の深さの逃げ部が形成されているた
め、コルセットの生地が洗濯により縮んだ場合であって
も、板状部材の先端が上記逃げ部内を上記凹部の底部に
向けて進出することができる。したがって、板状部材が
変形したり、板状部材が生地を突き破ったりすることが
ない。また、少なくとも一方の取付部材の挿入部に形成
された凹部は、底部に向けて進出しようとする板状部材
に抗力を付与する構造になっているため、生地に縮みが
発生しない普段において板状部材の先端が必要以上に逃
げ部に進出してしまうことがないので、生地が弛むこと
がない。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のコルセット(10)の芯材(60、70)におい
て、前記凹部(71a)の内壁(71b)には、その凹
部(71a)に挿入された板状部材(60)の所定個所
を押圧する押圧部(71d)が張り出し形成されている
という技術的手段を用いる。
【0008】つまり、凹部に挿入された板状部材の所定
個所は凹部の内壁に張り出し形成された押圧部によって
押圧されているため、生地に縮みが発生しない普段にお
いて板状部材が必要以上に進出してしまうことがないの
で、生地が弛むことがない。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のコルセット(10)の芯材(60、70)におい
て、前記凹部(71a)の内壁(71b)には、底部
(71c)に近づくにしたがって前記板状部材(60)
の短手方向の断面よりも小さくなるとともに、前記板状
部材(60)の進出に伴ってその板状部材(60)に対
応する形状に変形する部分が形成されていることを特徴
とする請求項2に記載のコルセットの芯材。
【0010】つまり、凹部の底部に近づくにしたがって
板状部材の短手方向の断面よりも小さくなる部分を凹部
の内壁に形成することにより、凹部に挿入された板状部
材の底部に向けての進出に抵抗することができるため、
生地に縮みが発生しない普段において板状部材の先端が
必要以上に逃げ部に進出してしまうことがないので、生
地が弛むことがない。また、上記部分は、板状部材の進
出に伴ってその板状部材に対応する形状に変形するた
め、板状部材が逃げ部に進出することができるので、生
地の縮みで板状部材が変形したり、板状部材が生地を突
き破ったりすることがない。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載のコルセット(10)の芯材(60、
70)において、前記凹部(71a)の内壁(71b)
には、その凹部(71a)に挿入される前記板状部材
(60)との間で圧縮変形する弾性部材(74)が形成
されているという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、凹部に挿入された板状部材は、弾
性部材の弾性力によって凹部の内壁との間で押さえ付け
られるため、生地に縮みが発生しない普段において板状
部材の先端が必要以上に逃げ部に進出してしまうことが
ないので、生地が弛むことがない。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載のコルセットの芯材
(10)において、前記板状部材(60)は、前記挿入
部(71)に挿脱可能に挿入されているという技術的手
段を用いる。
【0014】つまり、板状部材が挿入部に対して挿脱す
ることができるため、挿入部が形成された取付部材がコ
ルセットの端部に固定されている場合であっても、その
取付部材を取り外さなくても、板状部材のみを容易に交
換することができる。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載のコルセットの芯材
(10)において、前記取付部材(70)は、合成樹脂
により形成されているという技術的手段を用いる。
【0016】つまり、取付部材を合成樹脂により形成す
ることにより、挿入部の内壁を請求項2ないし請求項4
に記載した構造を容易に形成することができる。なお、
上述の各括弧内の符号は、次に記載する発明の実施の形
態において用いる符号に対応するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図を参照して説明する。図1は、この発明の第1実
施形態のコルセットの芯材を用いたコルセットの展開説
明図であり、図2は、図1に示すコルセットの部分説明
図であり、図3は、図1に示すコルセットに内蔵された
芯材の分解説明図である。図4(A)は、図3に示す芯
材を構成する取付部材の説明図であり、図4(B)は、
図4(A)に示す挿入部材のB−B矢視断面図である。
図5(A)は、板状部材が挿入部に挿入された状態の芯
材の部分説明図であり、図5(B)は、図5(A)のC
−C矢視断面図である。図6は、図5(A)において挿
入部に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図で
ある。なお、以下の実施形態では、人の胴部に装着する
医療用コルセットを例に挙げて説明する。
【0018】最初に、このコルセットの芯材を用いたコ
ルセットの構成について図1を参照して説明する。コル
セット10は、第1コルセット本体20および第2コル
セット本体40を備える。第1コルセット本体20の周
縁には、細長い周縁生地部21が逢着されている。周縁
生地部21は、生地を折り返し、その縁を縫目22によ
り縫製することにより、袋状に構成されている。周縁生
地部21を構成する上縁生地部23と下縁生地部24と
の間には、後述する芯材が収容されている縦長の帯状の
帯状生地部25が5本逢着されている。帯状生地部25
は、2枚の帯状生地を長手方向両側の縫目26にて縫製
することにより、袋状に構成されている。
【0019】周縁生地部21および帯状生地部25によ
って囲まれた部分には、網目状のメッシュ生地27が張
られている。周縁生地部21を構成する左縁生地部28
には、幅広に形成された幅広生地部29が逢着されてお
り、その幅広生地部29には、3本のベルト30が縦方
向に逢着されている。ベルト30は、面ファスナの雄部
30aと、起毛形成された面ファスナの雌部30bとか
ら構成される。下縁生地部24の中央付近から幅広生地
部29の下縁にかけて、スポンジなどを包み込んだクッ
ション部31が逢着されている。右端の帯状生地部25
には、半円形状のリング部材32が縦方向に6個逢着さ
れている。
【0020】第2コルセット40の周縁には、細長い周
縁生地部41が縫目42により逢着されている。周縁生
地部41を構成する上縁生地部43と下縁生地部44と
の間には、縦長の帯状の帯状生地部25が縫目26によ
り5本逢着されており、周縁生地部41および帯状生地
部45によって囲まれた部分には、網目状のメッシュ生
地27が張られている。左端の帯状生地部25には、半
円形状のリング部材48が縦方向に6個逢着されてお
り、右端の帯状生地部25には、第1コルセット20の
3本のベルト30を通すための3本のベルト通し50が
逢着されている。下縁生地部44の中央付近から右縁生
地部49の下端にかけて、スポンジなどを包み込んだク
ッション部51が逢着されている。
【0021】そして、第1コルセット20および第2コ
ルセット40は、第1コルセット20のリング部材32
および第2コルセット40のリング部材48に紐52を
通し、紐の両端を結ぶことにより、一体化される。な
お、この実施形態では、周縁生地部21,41、幅広生
地部29およびベルト30は軟質の合成樹脂により形成
されており、メッシュ生地27は合成繊維により形成さ
れている。また、帯状生地部25は、綿布などの布で形
成されている。
【0022】次に、帯状生地部25の内部に設けられた
芯材の構成について図2を参照して説明する。なお、帯
状生地部25は、第1コルセット20および第2コルセ
ット40共に同じ構造であるため、ここでは第1コルセ
ット20に逢着されている帯状生地部25の内部に設け
られた芯材の構成を代表に説明する。図2に示すよう
に、帯状生地部25の内部には、細長い板状の板状部材
60が収容されている。板状部材60の上端61は、帯
状生地部25の内部上方に収容された取付部材70に形
成された挿入部63に挿入されており、下端62は、帯
状生地部25の内部下方に収容された取付部材70に形
成された挿入部63に挿入されている。上方の取付部材
70の挿入部71の先端に一体形成された逢着片72
は、上縁生地部23の内部に収容されているとともに、
縫目22により、上縁生地部23に逢着されている。ま
た同様に、下方の取付部材70の逢着片72は、下縁生
地部24の内部に収容されているとともに、縫目22に
より、下縁生地部24に逢着されている。
【0023】次に、板状部材60および取付部材70の
構造について図3ないし図7を参照して説明する。図3
に示すように、板状部材60は、取付部材70に対して
挿脱可能になっており、図5(B)に示すように、薄肉
に形成されている。また、板状部材60の表面は白色に
塗装されている。つまり、薄肉に形成されているため、
板状部材70を帯状生地部25に収容した場合に、帯状
生地部25の表面が板状部材70の形状に出っ張ること
がないので、コルセット10を装着した場合に、服の上
から帯状生地部25のラインが目立つことがない。ま
た、板状部材60を薄肉にすることにより、コルセット
10の軽量化を図ることができる。さらに、板状部材6
0の表面が白いため、帯状生地部25に収容された板状
部材60の地色が透けて目立つようなこともない。な
お、この実施形態では、板状部材60は、鉄などの金属
により薄肉に形成されており、バネ性を有している。
【0024】図4(B)および図5(B)に示すよう
に、取付部材70の挿入部71には、板状部材60の形
状に対応した凹部71aが形成されている。凹部71a
は、その内壁面が、挿入された板状部材60の表面に密
着する大きさに形成されており、板状部材60が凹部7
1a内でがたつかないようになっている。また、図5
(B)に示すように、逢着片72は、挿入部71よりも
薄い肉厚に形成されている。図6に示すように、凹部7
1aの相対向する内壁71bであって、底部71cに近
い個所には、内側に張り出した段部71dがそれぞれ形
成されており、その相対向する段部71d間の間隔L1
は、板状部材60の幅L2よりも僅かに狭くなってい
る。これにより、凹部71aに挿入された板状部材60
の先端61aは、その先端61aを底部71cに向けて
進めるような力が作用しない限り、段部71dから底部
71cに向けて進出しないようになっている。また、板
状部材60の先端61aと底部71cとの間には、その
先端61aが進出可能な空間である逃げ部71eが形成
されている。なお、この実施形態では、取付部材60
は、軟質の合成樹脂により薄肉に形成されており、可撓
性を有する。特に、挿入部71および逢着片72の境界
部分の薄肉部では、横方向に捻れるようになっており、
このコルセット10を装着する者の胴部にフィットする
ようになっている。
【0025】一方、コルセット10を洗濯し、上縁生地
部23および下縁生地部24間の間隔が縮むと、その収
縮力により、板状部材60の先端61aを底部71cへ
押し出す力(底部71cを先端61aに近づける力)が
作用する。すると、板状部材60の先端61aの角部6
1bは、段部71dを押し潰しながら、あるいは、段部
71dを削りながら逃げ部71e内を底部71cに向け
て進む(底部71cが先端61aに近づく)。これによ
り、段部71dは、板状部材60の先端61aに対応す
る形状に変形する。図7は、先端60aが逃げ部71e
内に進出する様子を示す説明図であり、図中破線で示す
位置が初期の位置であり、一点鎖線で示す位置が進行後
の位置である。また、板状部材の他端62も同様に、帯
状生地部25の下方に収容された挿入部71の凹部71
aに形成された逃げ部71e内を底部71cに向けて進
む。特に、この実施形態では、段部71dは軟質の合成
樹脂により形成されているため、板状部材60の角部6
1bによって押し潰され易く、あるいは、削られ易い。
【0026】以上のように、この第1実施形態のコルセ
ットの芯材を使用すれば、挿入部71の凹部71a内に
逃げ部71eが形成されているため、コルセット10を
洗濯したことにより、上縁生地部23および下縁生地部
24間の間隔が縮んだ場合であっても、板状部材60の
先端61aが逃げ部71e内に進出することにより、上
記収縮力を吸収することができるため、板状部材60に
湾曲するなどの変形が生じたり、板状部材60の先端6
1aが挿入部71を突き破り、さらに帯状生地部25を
突き破ることがない。しかも、板状部材60は、取付部
材70の挿入部71に対して挿脱可能であるため、取付
部材および板状部材をセットで交換する必要がないし、
板状部材60のみを容易に交換することができる。ま
た、凹部71aは、その内壁面が、挿入された板状部材
60の表面に密着する大きさに形成されているため、生
地に縮みが発生しない普段において板状部材60が必要
以上に逃げ部71eに進出してしまうことがないので、
生地が弛むことがない。
【0027】次に、この発明の第2実施形態について図
8および図9を参照して説明する。図8は、取付部材の
挿入部に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図
であり、図9は、図8に示す状態から板状部材の先端が
逃げ部に進んだ状態を示す説明図である。図8に示すよ
うに、凹部71aの開口部の幅は、板状部材60の幅L
2よりも僅かに広いL3であり、逃げ部71eの入り口
の幅は、L2よりも狭いL4になっている。つまり、凹
部71aは入り口から底部71cに行くにしたがって狭
くなるテーパ形状に形成されている。これにより、コル
セット10に縮みが発生しない普段は、板状部材60の
先端61aは、図9において破線で示す位置にあるが、
コルセット10に縮みが発生すると、その収縮力によ
り、角部61bがテーパ面73を押し潰しながら、ある
いは、テーパ面73を削りながら、一点鎖線で示す位置
へ進出する。
【0028】以上のように、この第2実施形態のコルセ
ットの芯材を使用すれば、挿入部71の凹部71aが入
り口から底部71cに行くにしたがって狭くなるテーパ
形状に形成されているため、板状部材60の先端60a
が底部71cに近づくにしたがって、その先端60aと
テーパ面73との間に発生する摩擦力が大きくなる。し
たがって、コルセット10の収縮力に対応した力で先端
60aをテーパ面73により押さえ付けることができ
る。なお、凹部71aの開口部近傍や中間付近など、凹
部71aの一部のみをテーパ形状に形成することもでき
る。
【0029】次に、この発明の第3実施形態について図
10を参照して説明する。図10は、取付部材の挿入部
に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図であ
る。挿入部71の凹部71a内には、弾性部74の一端
74aが底部71cの一端に一体形成されており、他端
74bが底部71cの他端に一体形成されている。ま
た、弾性部74は、板状部材60の先端60aに向かっ
て膨らんだ円弧形状に形成されている。そして、板状部
材60の先端60aが逃げ部71eに進出しようとする
と、先端60aには、弾性部74の弾性力により、押し
戻される力が作用する。また、板状部60の先端60a
が底部71cに近づくにしたがって、弾性部74が先端
60aを押し戻す力が大きくなる。したがって、コルセ
ット10の収縮力に対応した力で先端60aを弾性部材
74により押さえ付けることができる。また、コルセッ
ト10に縮みが発生しない普段は、弾性部74が先端6
0aを押さえ付けているため、先端60aが必要以上に
逃げ部71eに進出し、生地が弛むことがない。なお、
弾性部74を凹部71aの内壁71bの幅方向の側面、
あるいは、厚さ方向の上下面に形成しても、上記第3実
施形態と同じ効果を得ることができる。
【0030】次に、この発明の第4実施形態について図
11を参照して説明する。図11は、取付部材の挿入部
に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図であ
る。挿入部71の凹部71aの内壁71bには、突起部
75が相対向して突出形成されている。板状部材60の
先端60aが逃げ部71eに進出しようとすると、先端
60aは、その側面を突起部75によって押圧される。
したがって、コルセット10に縮みが発生しない普段
は、突起部75が先端60aを押さえ付けているため、
先端60aが必要以上に逃げ部71eに進出し、生地が
弛むことがない。なお、図11において破線で示すよう
に、径の細い突起部76を底部71cに突出形成して
も、上記第4実施形態と同じ効果を得ることができる。
また、それらの突起部75、または、突起部76は、複
数個形成することもでき、あるいは、厚さ方向の上下面
に形成することもできる。
【0031】ところで、上述の各実施形態では、この発
明のコルセットの芯材を患者の胴部に装着する医療用コ
ルセットを例に挙げて説明したが、大腿部や腕など、他
の部位に装着するコルセットにも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のコルセットの芯材を
用いたコルセットの展開説明図である。
【図2】図1に示すコルセットの部分説明図である。
【図3】図1に示すコルセットに内蔵された芯材の分解
説明図である。
【図4】図4(A)は、図3に示す芯材を構成する取付
部材の説明図であり、図4(B)は、図4(A)に示す
挿入部材のB−B矢視断面図である。
【図5】図5(A)は、板状部材が挿入部に挿入された
状態の芯材の部分説明図であり、図5(B)は、図5
(A)のC−C矢視断面図である。
【図6】図5(A)において挿入部に挿入された板状部
材を透視して示す透視説明図である。
【図7】板状部材60の先端60aが逃げ部71e内に
進出する様子を示す説明図である。
【図8】この発明の第2実施形態において取付部材の挿
入部に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図で
ある。
【図9】図8に示す状態から板状部材の先端が逃げ部内
に進出した状態を示す説明図である。
【図10】この発明の第3実施形態において取付部材の
挿入部に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図
である。
【図11】この発明の第4実施形態において取付部材の
挿入部に挿入された板状部材を透視して示す透視説明図
である。
【図12】従来のコルセットの部分的な内部構造を示す
説明図である。
【図13】図13(A)は、図12に示すコルセットに
用いられる芯材の一部を省略して示す説明図であり、図
13(B)は、図12(A)に示す芯材のA−A矢視断
面図である。
【符号の説明】
10 コルセット 23 上縁生地部(端部) 24 下縁生地部(端部) 25 帯状生地部 60 板状部材(芯材) 60a 先端 70 取付部材(芯材) 71 挿入部 71a 凹部 71b 内壁 71c 底部 71d 段部(押圧部) 71e 逃げ部 72 逢着片 73 テーパ面 74 弾性部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルセットの相対向する端部間に設ける
    芯材において、 帯状の板状部材と、 この板状部材を前記端部に取り付けるための取付部材と
    が備えられており、 前記取付部材には、その内部に前記板状部材を挿入する
    凹部が形成された挿入部が形成されており、 少なくとも一方の取付部材に形成された挿入部の凹部
    は、 前記板状部材の長手方向の各端部を、前記相対向する各
    端部に取り付けられた取付部材と一体形成された挿入部
    の各凹部に挿入した場合に、前記凹部の底部と、前記挿
    入された前記板状部材の先端との間に、その挿入された
    板状部材の先端が進出可能な所定の深さの逃げ部を有し
    ており、かつ、前記底部に向けて進出しようとする板状
    部材に抗力を付与する構造になっていることを特徴とす
    るコルセットの芯材。
  2. 【請求項2】 前記凹部の内壁には、その凹部に挿入さ
    れた板状部材の所定個所を押圧する押圧部が張り出し形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のコルセ
    ットの芯材。
  3. 【請求項3】 前記凹部の内壁には、底部に近づくにし
    たがって前記板状部材の短手方向の断面よりも小さくな
    るとともに、前記板状部材の進出に伴ってその板状部材
    に対応する形状に変形する部分が形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載のコルセットの芯材。
  4. 【請求項4】 前記凹部の内壁には、その凹部に挿入さ
    れる前記板状部材との間で圧縮変形する弾性部材が形成
    されていることを特徴とする請求項2または請求項3に
    記載のコルセットの芯材。
  5. 【請求項5】 前記板状部材は、前記挿入部に挿脱可能
    に挿入されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか1つに記載のコルセットの芯材。
  6. 【請求項6】 前記取付部材は、合成樹脂により形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のい
    ずれか1つに記載のコルセットの芯材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009178535A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nagayoshi Yodogawa 脊椎用コルセット

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