JP2000333802A - フラワーアレンジメント用台座 - Google Patents

フラワーアレンジメント用台座

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JP2000333802A
JP2000333802A JP11151069A JP15106999A JP2000333802A JP 2000333802 A JP2000333802 A JP 2000333802A JP 11151069 A JP11151069 A JP 11151069A JP 15106999 A JP15106999 A JP 15106999A JP 2000333802 A JP2000333802 A JP 2000333802A
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JP
Japan
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pedestal
flower arrangement
cellulose acetate
water absorption
flower
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Pending
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JP11151069A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shioyama
務 塩山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水特性、及び、植物の支持・固定性に優
れ、植物の寿命を延長することができ、環境に悪影響を
及ぼすことがないため、生け花等の植物と共に廃棄する
ことができ、分別して廃棄する必要がないフラワーアレ
ンジメント用台座を提供する。 【解決手段】 酢化度が44〜55である酢酸セルロー
スを主成分とする連続気泡体からなることを特徴とする
フラワーアレンジメント用台座。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り花植物等を用
いた生花、西洋フラワーアレンジメント、近代フラワー
アート、冠婚葬祭の装飾用生花等において使用される植
物の支持及び延命化のために用いられるフラワーアレン
ジメント用台座に関する。
【0002】
【従来の技術】日本では、従来より伝統的に切り花植物
等を用いた生花が盛んに行われており、これらは家庭の
中は勿論、例えば、冠婚葬祭等の会場内を飾ったり、パ
チンコ店、飲食店等の店頭、近代建築ビルの玄関等を飾
るために用いられている。最近では、このような伝統的
な生け花のほかに、西洋フラワーアレンジメント、近代
フラワーアート等も盛んに行われるようになっている。
【0003】上述した切り花や他の植物等を美的に配置
する種々の行為を、本明細書ではフラワーアレンジメン
トと呼ぶことにするが、このフラワーアレンジメントに
おいて切り花や他の植物等を支持、固定する剣山(台
座)として、従来より伝統的に金属製のものが使用され
ており、現在でも、金属製の台座が主に使用されてい
る。
【0004】しかしながら、金属製の台座は単価が高
く、また、使い捨てができないため、利便性に優れるも
のではなかった。そこで、より手軽に、アーティフィシ
ャルに、かつ、広範囲の用途に使用できる剣山(台座)
として、例えば、特開平9−75193号公報等にはフ
ェノール樹脂の発泡体、いわゆるフェノールフォームか
らなるものが開示されている。
【0005】このようなフェノールフォーム製の台座
は、いわゆる使い捨てが可能であり、手軽に使用できる
ものであったが、廃棄された際、環境ホルモンの疑いが
あるビスフェノールを発生するおそれがある。特に、こ
のようなフェノールフォーム製の使い捨て製品は、近年
問題となっている環境保護の観点から望ましくないもの
である。
【0006】また、台座に要求される特性の一つとし
て、生花や生植物等の寿命を延長させる効果が挙げられ
るが、この要求を充分に満足させるものは得られていな
いのが現状である。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】本発明は、上記に鑑み、吸水特性、及び、
植物の支持・固定性に優れ、植物の寿命を延長すること
ができ、環境に悪影響を及ぼすことがないため、生け花
等の植物と共に廃棄することができ、分別して廃棄する
必要がないフラワーアレンジメント用台座を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酢化度が44
〜55である酢酸セルロースを主成分とする連続気泡体
からなることを特徴とするフラワーアレンジメント用台
座である。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明のフラワーアレンジメント用台座
は、酢化度が44〜55である酢酸セルロースを主成分
とする連続気泡体からなる。上記酢酸セルロースの酢化
度が44未満では、吸水時にフラワーアレンジメン用台
座の軟化の度合いが大きいため、植物の固定性が不充分
であり、55を超えると、吸水速度が遅くなるため、フ
ラワーアレンジメント用台座の利便性が損なわれること
から上記範囲に限定される。
【0010】上記酢酸セルロースは、上記範囲の単一の
酢化度を有しているものであってもよいし、異なる酢化
度を有する酢酸セルロースの混合物であって、分布のピ
ークが上記範囲にあるものであってもよい。
【0011】上記酢酸セルロースの酢化度とアセチル置
換基のモル数との間には次の関係がある。 x=0.02701e/(1−0.007e) 式中、xは、アセチル置換基のモル数であり、eは、酢
化度である。
【0012】上記連続気泡体とは、連続気泡構造を有す
るものであり、上記連続気泡構造は、例えば、発泡剤を
用いることにより形成することができる。上記発泡剤と
しては特に限定されず、例えば、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン(DPT);アゾジカルボンアミド(A
DCA);p−トルエンスルホニルヒドラジン(TS
H);P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジン(OBSH);炭酸水素ナトリウム;ペンタン等の
揮発性物質;水等を挙げることができる。上記発泡剤の
配合量としては、酢酸セルロース100重量部に対し
て、5〜15重量部が好ましい。
【0013】上記連続気泡構造は、また、酢酸メチル、
アセトン等の溶剤に酢酸セルロースを溶解したドープを
乾式凝固させると同時に発泡させる方法や、湿式凝固に
より多孔質にする方法等を用いて形成することもでき
る。これらのなかでは、吸水性の点から、水置換による
湿式凝固法が好ましい。
【0014】また、上記連続気泡体は、耐熱性向上や物
性適合化のために架橋が形成されたものであってもよ
い。上記架橋を形成する方法としては、例えば、水酸基
を利用したイソシアネート架橋、リン酸架橋、エピクロ
ルヒドリン架橋等を挙げることができる。
【0015】上記連続気泡体は、力学的非破壊及び破壊
特性の制御の点から、無機質からなる充填剤(以下、無
機充填剤という)を含有するものが好ましい。上記無機
充填剤は、上記フラワーアレンジメント用台座に、植物
の茎が容易につきささり、かつ、植物の茎を固定保持で
きる特性、すなわち、ぜい性を付与するとともに、フラ
ワーアレンジメント用台座の比重を高くするために配合
するものである。上記無機充填剤としては特に限定され
ず、例えば、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
酸化亜鉛等を挙げることができる。これらのなかでは、
環境保護の観点からクレー、炭酸カルシウムが好まし
い。
【0016】上記無機充填剤の配合量は特に限定され
ず、上記酢酸セルロースや下記する他の配合物等の配合
量を考慮して適宜決定すればよいが、通常は、全体積の
10〜50%が好ましい。
【0017】上記連続気泡体には、これらの配合物以外
にも、発泡助剤、整泡剤、界面活性剤、着色剤等の通常
プラスチックに配合されるものを任意に配合することが
できる。上記発泡助剤としては特に限定されず、例え
ば、尿素、尿素化合物等を挙げることができる。上記整
泡剤としては特に限定されず、例えば、シリコンオイル
等を挙げることができる。
【0018】このような構成からなるフラワーアレンジ
メント用台座は、切り花植物等を用いた生花、西洋フラ
ワーアレンジメント、近代フラワーアート、冠婚葬祭の
装飾用生花等において使用される植物の支持及び延命化
のために好適に用いられる。また、本発明のフラワーア
レンジメント用台座は、環境に悪影響を与える物質を放
出しないため、公害の原因となることがなく、生花等の
植物と共に廃棄して処分することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0020】実施例1 表1に示す配合物の20%アセトン溶液を約7倍の水を
満たした溶液中に注入し、拡散凝固させた。凝固後、更
に多量の水中にて完全に溶剤置換・凝固させた後、乾燥
し、多孔質体を得た。得られた多孔質体の表面を含まな
い内部より、100mm×100mm×50mm角の連
続気泡体を切り出し、試験片とした。得られた試験片に
ついて、気孔率、吸水量、吸水速度、吸水後の茎の固定
性、及び、花の寿命を下記の評価方法を用いて評価し
た。結果を表1に示した。
【0021】評価方法 気孔率 試験片の重量及び体積を測定し、算出した。なお、酢酸
セルロースの比重は1.36、クレーの比重は2.6で
ある。また、酢酸セルロースの比重について、以下の実
施例及び比較例においても、便宜上同じ値を使用した。吸水量 吸水前の重量に対する吸水後の重量の割合(吸水後重量
/吸収前重量)を測定した。吸水速度 得られた試験片の100mm×100mmの面を下にし
た状態で水上に浮かべ、試験片の上面まで完全に湿潤す
るのに要する時間(sec)を測定した。
【0022】茎の固定性 得られた試験片に茎を差し込み、指触により、茎の固定
性を以下の評価基準で評価した。評価基準 茎の固定性 ◎ 指で押しても動かない ○ 指で押すと少し位置ずれが起こる △ 指で押すと位置ずれが生じ、ぐらぐらする × 指で押すと傾いて戻らない
【0023】花の寿命 当日開花した5本のカーネーションを試験片に差し込
み、花びらの変色が始まるまでの平均所要日数を測定し
た。
【0024】実施例2〜5 配合物として表1に示すものを用いた以外は実施例1と
同様にして試験片を得た。得られた試験片について、実
施例1と同様の評価方法を用いて評価した。結果を表1
に示した。
【0025】比較例1〜3 配合物として表1に示すものを用いた以外は実施例1と
同様にして試験片を得た。得られた試験片について、実
施例1と同様の評価方法を用いて評価した。結果を表1
に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示したように、実施例1〜5のフラ
ワーアレンジメント用台座は、吸水速度が速く、かつ、
茎の固定性に優れていた。これに対して、比較例1のフ
ラワーアレンジメント用台座では、酢化度が低いため水
による軟化が顕著であり、茎の固定性が不充分であっ
た。また、比較例2及び3のフラワーアレンジメント用
台座では、茎の固定性は充分であるが、吸水速度が著し
く遅いため利便性に劣るものであった。更に、実施例1
〜5のフラワーアレンジメント用台座を用いた場合の花
の寿命は、比較例1〜3のフラワーアレンジメント用台
座を用いた場合に比べて長くなる傾向にあった。
【0028】
【発明の効果】本発明のフラワーアレンジメント用台座
は、上述の構成からなるので、吸水特性、及び、植物の
支持・固定性に優れ、植物の寿命を延長することがで
き、環境に悪影響を及ぼすことがないため、生け花等の
植物と共に廃棄することができ、分別して廃棄する必要
がない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢化度が44〜55である酢酸セルロー
    スを主成分とする連続気泡体からなることを特徴とする
    フラワーアレンジメント用台座。
  2. 【請求項2】 無機質からなる充填剤を含有する請求項
    1記載のフラワーアレンジメント用台座。
JP11151069A 1999-05-31 1999-05-31 フラワーアレンジメント用台座 Pending JP2000333802A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119325A1 (ja) 2008-03-27 2009-10-01 株式会社カネカ 脂肪族ポリエステル系樹脂発泡体及び該発泡体からなるフラワーアレンジメント用台座及びそれらの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119325A1 (ja) 2008-03-27 2009-10-01 株式会社カネカ 脂肪族ポリエステル系樹脂発泡体及び該発泡体からなるフラワーアレンジメント用台座及びそれらの製造方法

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Effective date: 20040319