JP2000332602A - Pll回路 - Google Patents
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- JP2000332602A JP2000332602A JP11140585A JP14058599A JP2000332602A JP 2000332602 A JP2000332602 A JP 2000332602A JP 11140585 A JP11140585 A JP 11140585A JP 14058599 A JP14058599 A JP 14058599A JP 2000332602 A JP2000332602 A JP 2000332602A
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- resistor
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- bipolar transistor
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- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のPLL回路は、チャージポンプの出力
信号、電圧制御発振器の入力制御信号及び発振出力信号
はグランド電位に対する電圧情報で信号を受け渡す構成
であり、電源やグランドに重畳される外乱からの電位変
化に対し、電圧制御発振器の発振キャリアが強い影響を
受ける。 【解決手段】 位相比較器2からの位相の進み/遅れ情
報をもとに差動信号SCP1、SCP2を出力するチャージポン
プ3と、差動信号SCP1、SCP2をフィルタリングするバラ
ンス型ループフィルタ4と、ループフィルタ出力の差動
信号SLPF1、SLPF2を制御電圧とし動作する電圧制御発振
器5とを備える。
信号、電圧制御発振器の入力制御信号及び発振出力信号
はグランド電位に対する電圧情報で信号を受け渡す構成
であり、電源やグランドに重畳される外乱からの電位変
化に対し、電圧制御発振器の発振キャリアが強い影響を
受ける。 【解決手段】 位相比較器2からの位相の進み/遅れ情
報をもとに差動信号SCP1、SCP2を出力するチャージポン
プ3と、差動信号SCP1、SCP2をフィルタリングするバラ
ンス型ループフィルタ4と、ループフィルタ出力の差動
信号SLPF1、SLPF2を制御電圧とし動作する電圧制御発振
器5とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器にお
ける、PLL回路に関し、チャージポンプ−ループフィ
ルタ間、ループフィルタ−電圧制御発振器間、電圧制御
発振器−分周器間の信号を差動で受渡すことで、外乱か
らの同相ノイズの影響をキャンセルすることを実現する
PLL回路に関するものである。
ける、PLL回路に関し、チャージポンプ−ループフィ
ルタ間、ループフィルタ−電圧制御発振器間、電圧制御
発振器−分周器間の信号を差動で受渡すことで、外乱か
らの同相ノイズの影響をキャンセルすることを実現する
PLL回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図を用いて説明す
る。図12は、従来用いられてきた一般的なPLL回路
のブロック図を示している。上記図12を参照して構成
の説明をする。
る。図12は、従来用いられてきた一般的なPLL回路
のブロック図を示している。上記図12を参照して構成
の説明をする。
【0003】従来のPLL回路は、基準信号fsを発生す
る基準信号発生装置1と、制御電圧SLPFにより発振信号
fvcoを出力する電圧制御発振器112と、電圧制御発振
器出力fvcoを入力信号とし、分周信号fcを出力する分周
器113と、前記基準信号fsと前記分周信号fcの位相の
進み/遅れ情報に対応する出力信号ΦR、ΦPを出力する
位相比較器2と、前記位相比較器2の出力信号ΦR、ΦP
をもとに、アナログ信号SCPを出力するチャージポンプ
回路110と、前記チャージポンプ出力信号SCPをフィ
ルタリングし、前記電圧制御発振器112に対し制御電
圧信号としてSLPFを出力するループフィルタ111とを
備えた構成である。
る基準信号発生装置1と、制御電圧SLPFにより発振信号
fvcoを出力する電圧制御発振器112と、電圧制御発振
器出力fvcoを入力信号とし、分周信号fcを出力する分周
器113と、前記基準信号fsと前記分周信号fcの位相の
進み/遅れ情報に対応する出力信号ΦR、ΦPを出力する
位相比較器2と、前記位相比較器2の出力信号ΦR、ΦP
をもとに、アナログ信号SCPを出力するチャージポンプ
回路110と、前記チャージポンプ出力信号SCPをフィ
ルタリングし、前記電圧制御発振器112に対し制御電
圧信号としてSLPFを出力するループフィルタ111とを
備えた構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のPLL回路の構成では、大電流動作をする送信側電力
増幅器による起ち上がり時のグランド、電源に対する変
動や、アンテナから輻射された電磁波により受ける電磁
界干渉など外乱からのノイズの影響を受け、電圧制御発
振器の発振キャリアが強い影響を受けるという課題があ
る。
のPLL回路の構成では、大電流動作をする送信側電力
増幅器による起ち上がり時のグランド、電源に対する変
動や、アンテナから輻射された電磁波により受ける電磁
界干渉など外乱からのノイズの影響を受け、電圧制御発
振器の発振キャリアが強い影響を受けるという課題があ
る。
【0005】本発明は、従来のPLL回路のこのような
課題を考慮し、グランド、電源、アンテナから輻射され
た電磁波により受ける電磁界干渉など外乱からの影響を
抑えることを可能とするPLL回路を提供することを目
的とする。
課題を考慮し、グランド、電源、アンテナから輻射され
た電磁波により受ける電磁界干渉など外乱からの影響を
抑えることを可能とするPLL回路を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の周波数
の基準信号を出力する基準信号発生手段と、その出力さ
れた基準信号ともう1つの信号との位相差情報を出力す
る位相比較器と、その出力された位相差情報に基づき電
荷のチャージ、ディスチャージを行い、差動電圧信号を
出力するチャージポンプ回路と、その出力された差動電
圧信号をフィルタリングするループフィルタと、そのル
ープフィルタから出力される差動電圧信号に応じて発振
周波数を制御し、差動電圧信号を発振出力する電圧制御
発振器と、その電圧制御発振器の差動出力信号を分周
し、位相比較器のもう1つの信号として出力する分周器
とを備えたPLL回路である。
の基準信号を出力する基準信号発生手段と、その出力さ
れた基準信号ともう1つの信号との位相差情報を出力す
る位相比較器と、その出力された位相差情報に基づき電
荷のチャージ、ディスチャージを行い、差動電圧信号を
出力するチャージポンプ回路と、その出力された差動電
圧信号をフィルタリングするループフィルタと、そのル
ープフィルタから出力される差動電圧信号に応じて発振
周波数を制御し、差動電圧信号を発振出力する電圧制御
発振器と、その電圧制御発振器の差動出力信号を分周
し、位相比較器のもう1つの信号として出力する分周器
とを備えたPLL回路である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明にかかる第1の実
施の形態におけるPLL回路を示すブロック図である。
図1において、1は基準信号発生装置、2は位相比較
器、3はチャージポンプ回路、4はループフィルタ、5
は電圧制御発振器、6は分周器である。
を示す図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明にかかる第1の実
施の形態におけるPLL回路を示すブロック図である。
図1において、1は基準信号発生装置、2は位相比較
器、3はチャージポンプ回路、4はループフィルタ、5
は電圧制御発振器、6は分周器である。
【0008】以上のような構成の本実施の形態における
PLL回路は次のように動作する。図1において、電圧
制御発振器5は、ループフィルタ4の出力信号である S
LPF1、SLPF2 の電位差により発振周波数が制御され、出
力信号fvco1、fvco2を差動出力し、その出力差動電圧信
号は分周器6に入力される。こうして入力された差動電
圧信号に対して分周器6は、電圧信号fcに分周すること
で出力信号として、位相比較器2に入力する。位相比較
器2は、基準信号発生装置1による基準信号fsと分周器
6による出力分周信号fcの位相情報に対して、位相の進
み情報ΦR/遅れ情報ΦPをチャージポンプ3に出力す
る。チャージポンプ3はこの位相の進み情報ΦR/遅れ
情報ΦPをもとに、チャージポンプ出力端子の一方の端
子の電位に対して、他方の端子の電位が、常に高くなる
ような逆相の差動出力信号SCP1、SCP2を出力する。さら
に、ループフィルタ4は差動出力信号SCP1、SCP2をフィ
ルタリングし、ループフィルタ出力の差動信号SLPF1、S
LPF2を電圧制御発振器5の制御電圧とする。
PLL回路は次のように動作する。図1において、電圧
制御発振器5は、ループフィルタ4の出力信号である S
LPF1、SLPF2 の電位差により発振周波数が制御され、出
力信号fvco1、fvco2を差動出力し、その出力差動電圧信
号は分周器6に入力される。こうして入力された差動電
圧信号に対して分周器6は、電圧信号fcに分周すること
で出力信号として、位相比較器2に入力する。位相比較
器2は、基準信号発生装置1による基準信号fsと分周器
6による出力分周信号fcの位相情報に対して、位相の進
み情報ΦR/遅れ情報ΦPをチャージポンプ3に出力す
る。チャージポンプ3はこの位相の進み情報ΦR/遅れ
情報ΦPをもとに、チャージポンプ出力端子の一方の端
子の電位に対して、他方の端子の電位が、常に高くなる
ような逆相の差動出力信号SCP1、SCP2を出力する。さら
に、ループフィルタ4は差動出力信号SCP1、SCP2をフィ
ルタリングし、ループフィルタ出力の差動信号SLPF1、S
LPF2を電圧制御発振器5の制御電圧とする。
【0009】このように、図1のブロック図のような構
成をとることで、従来のPLL回路とは異なり、PLL
回路として、すべての電圧信号経路を差動電圧信号で受
け渡すため、本PLL回路が移動体通信端末等の無線部
分を構成する場合、大電流動作をする回路と本PLL回
路とが、同一基板上に実装される場合においても、電力
増幅器の起ち上がり時におけるグランド、電源に対する
電圧変動や、アンテナから輻射された電磁波により受け
る電磁界干渉の影響は、伝達信号に対して同相で及ぼさ
れるため、差動信号で見た場合、その影響はキャンセル
される。
成をとることで、従来のPLL回路とは異なり、PLL
回路として、すべての電圧信号経路を差動電圧信号で受
け渡すため、本PLL回路が移動体通信端末等の無線部
分を構成する場合、大電流動作をする回路と本PLL回
路とが、同一基板上に実装される場合においても、電力
増幅器の起ち上がり時におけるグランド、電源に対する
電圧変動や、アンテナから輻射された電磁波により受け
る電磁界干渉の影響は、伝達信号に対して同相で及ぼさ
れるため、差動信号で見た場合、その影響はキャンセル
される。
【0010】つまり、外乱からの同相ノイズに対して、
本発明のPLL回路では、その影響をキャンセルするこ
とを可能とする。 (第2の実施の形態)図2は、本発明にかかる第2の実
施の形態における電圧制御発振器を示す回路図である。
図2において、17、18はそれぞれ第1、第2の発振
用トランジスタ、31、32はそれぞれ第1、第2のバ
ッファアンプ用トランジスタ、8、9、13、14、1
5、16、19はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第
5、第6、第7のコンデンサ、55、56、25、2
6、39はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5のバ
イパスコンデンサ、29、30、37、38はそれぞれ
第1、第2、第3、第4の結合コンデンサ、21、2
2、35、36はそれぞれ第1、第2、第3、第4の高
周波チョーク、7はバラクタダイオード、57、58は
それぞれチョークコイルとしての第1、第2のバラクタ
ダイオードバイアスチョーク、10は共振用インダク
タ、11、12、23、24、27、28、33、34
は、それぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7、第8のバイアス用抵抗、40は、バイアス用直流電
圧源、43、44、45、46、47、48、49、5
0、51、52はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、
第5、第6、第7、第8、第9、第10のグランド端
子、53、54は第1、第2の入力端子、41、42
は、第1、第2の出力端子である。
本発明のPLL回路では、その影響をキャンセルするこ
とを可能とする。 (第2の実施の形態)図2は、本発明にかかる第2の実
施の形態における電圧制御発振器を示す回路図である。
図2において、17、18はそれぞれ第1、第2の発振
用トランジスタ、31、32はそれぞれ第1、第2のバ
ッファアンプ用トランジスタ、8、9、13、14、1
5、16、19はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第
5、第6、第7のコンデンサ、55、56、25、2
6、39はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5のバ
イパスコンデンサ、29、30、37、38はそれぞれ
第1、第2、第3、第4の結合コンデンサ、21、2
2、35、36はそれぞれ第1、第2、第3、第4の高
周波チョーク、7はバラクタダイオード、57、58は
それぞれチョークコイルとしての第1、第2のバラクタ
ダイオードバイアスチョーク、10は共振用インダク
タ、11、12、23、24、27、28、33、34
は、それぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7、第8のバイアス用抵抗、40は、バイアス用直流電
圧源、43、44、45、46、47、48、49、5
0、51、52はそれぞれ、第1、第2、第3、第4、
第5、第6、第7、第8、第9、第10のグランド端
子、53、54は第1、第2の入力端子、41、42
は、第1、第2の出力端子である。
【0011】以上のような構成の本実施の形態における
PLL回路は次のように動作する。図2において、発振
用トランジスタ17、18は、発振周波数帯において十
分インピーダンスの低いコンデンサ19を介して、各々
ベース端子が接続されている。コンデンサ15、16
は、コレクタ−エミッタ間容量素子として、それぞれ各
発振特性が最適となる素子値が選ばれ各々トランジスタ
17、18に接続されている。コンデンサ20は、トラ
ンジスタ17および18のエミッタ間に接続されてお
り、同様に各発振特性が最適になる素子値を選ぶ。
PLL回路は次のように動作する。図2において、発振
用トランジスタ17、18は、発振周波数帯において十
分インピーダンスの低いコンデンサ19を介して、各々
ベース端子が接続されている。コンデンサ15、16
は、コレクタ−エミッタ間容量素子として、それぞれ各
発振特性が最適となる素子値が選ばれ各々トランジスタ
17、18に接続されている。コンデンサ20は、トラ
ンジスタ17および18のエミッタ間に接続されてお
り、同様に各発振特性が最適になる素子値を選ぶ。
【0012】さらに共振用インダクタ10の中点におい
ては、等価的にグランドとの短絡点となるため、コンデ
ンサ13を介して、共振用インダクタ10は、誘導性素
子として発振用トランジスタ17のコレクタ−ベース間
に等価的に接続されており、同様にコンデンサ14を介
して共振用インダクタ10は、誘導性素子として発振器
用トランジスタ18のコレクタ−ベース間に等価的に接
続されいる。
ては、等価的にグランドとの短絡点となるため、コンデ
ンサ13を介して、共振用インダクタ10は、誘導性素
子として発振用トランジスタ17のコレクタ−ベース間
に等価的に接続されており、同様にコンデンサ14を介
して共振用インダクタ10は、誘導性素子として発振器
用トランジスタ18のコレクタ−ベース間に等価的に接
続されいる。
【0013】また、バラクタダイオード7はバラクタダ
イオード結合コンデンサ8、9を介して、共振用インダ
クタ10に接続されている。さらに、チューニング電圧
端子53、54からバラクタダイオードバイアスチョー
ク57、58を介し、それぞれバラクタダイオード7の
カソード、アノードに差動電圧を加えることにより、バ
ラクタダイオード7の容量値が変化し、発振周波数の可
変を行なうことができる。
イオード結合コンデンサ8、9を介して、共振用インダ
クタ10に接続されている。さらに、チューニング電圧
端子53、54からバラクタダイオードバイアスチョー
ク57、58を介し、それぞれバラクタダイオード7の
カソード、アノードに差動電圧を加えることにより、バ
ラクタダイオード7の容量値が変化し、発振周波数の可
変を行なうことができる。
【0014】このように、図2の回路では、2つのベー
ス接地クラップ型発振回路が、180度の位相差を持ち
ながら発振動作を行ない、その出力は、発振用トランジ
スタ17、18のエミッタからそれぞれ結合コンデンサ
29、30を介してバッファアンプ用トランジスタ3
1、32のベースに入力し、増幅信号をそれぞれコレク
タより結合コンデンサ37、38を介して、両者の差動
信号として、出力端子41、42間から取り出される。
このように、本実施の形態における電圧制御発振器は、
従来のPLL回路における電圧制御発振器と異なり、入
力制御電圧を差動信号で与え、出力信号を差動信号とし
て受渡すことを可能とし、外乱からの同相ノイズに対し
て、本発明のPLL回路では、影響をキャンセルするこ
とを可能とする。
ス接地クラップ型発振回路が、180度の位相差を持ち
ながら発振動作を行ない、その出力は、発振用トランジ
スタ17、18のエミッタからそれぞれ結合コンデンサ
29、30を介してバッファアンプ用トランジスタ3
1、32のベースに入力し、増幅信号をそれぞれコレク
タより結合コンデンサ37、38を介して、両者の差動
信号として、出力端子41、42間から取り出される。
このように、本実施の形態における電圧制御発振器は、
従来のPLL回路における電圧制御発振器と異なり、入
力制御電圧を差動信号で与え、出力信号を差動信号とし
て受渡すことを可能とし、外乱からの同相ノイズに対し
て、本発明のPLL回路では、影響をキャンセルするこ
とを可能とする。
【0015】さらに、本実施の形態における電圧制御発
振器は、2つのベース接地クラップ型発振回路が、18
0度の位相差を持ちながら発振動作を行なっているた
め、発振回路のQ値は、半回路による値、つまり片側の
ベース接地クラップ型発振回路の値に等しくなる。
振器は、2つのベース接地クラップ型発振回路が、18
0度の位相差を持ちながら発振動作を行なっているた
め、発振回路のQ値は、半回路による値、つまり片側の
ベース接地クラップ型発振回路の値に等しくなる。
【0016】バラクタダイオードに付加する直列抵抗成
分について、図3、さらには図4の様に書くことが可能
であり、この図3における直列抵抗60の抵抗値RS1 と
図4における直列抵抗62、63の抵抗値RS2にはRS1=
2×RS2という関係がある。
分について、図3、さらには図4の様に書くことが可能
であり、この図3における直列抵抗60の抵抗値RS1 と
図4における直列抵抗62、63の抵抗値RS2にはRS1=
2×RS2という関係がある。
【0017】図5に示した従来の電圧制御発振器につい
て、図2で付した番号と同一のものは、同一名称、同一
機能であり説明を省略する。図5に示される従来の電圧
制御発振器のバラクタダイオード7に付加する直列抵抗
成分が、本実施の形態における電圧制御発振器の半回路
におけるバラクタダイオードに付加する直列抵抗成分に
対して2倍の大きさの抵抗値を持つことになり、発振器
のQ値としては、本実施の形態における電圧制御発振器
は従来の電圧制御発振器のQ値よりも高くなり、発振特
性の向上を可能とする。 (第3の実施の形態)図6は、本発明にかかる第3の実
施の形態における電圧制御発振器を示す回路図である。
図6において、17、18はそれぞれ第1、第2の発振
用トランジスタ、31、32はそれぞれ第1、第2のバ
ッファアンプ用トランジスタ、8、9、13、14、1
5、16、20はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第
5、第6、第7のコンデンサ、55、56、25、2
6、39はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5のバ
イパスコンデンサ、29、30、37、38はそれぞれ
第1、第2、第3、第4のキャパシタとしての結合コン
デンサ、35、36はそれぞれ第1、第2の高周波チョ
ーク、7はバラクタダイオード、57、58はそれぞれ
チョークコイルとしての第1、第2のバラクタダイオー
ドバイアスチョーク、10は共振用インダクタ、11、
12、23、24、27、28、33、34はそれぞれ
第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8のバ
イアス用抵抗、40はバイアス用直流電圧源、43、4
4、45、46、47、48、49、50、51、52
はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7、第8、第9、第10のグランド端子、53、54は
第1、第2のチューニング電圧入力端子、41、42は
第1、第2の出力端子である。
て、図2で付した番号と同一のものは、同一名称、同一
機能であり説明を省略する。図5に示される従来の電圧
制御発振器のバラクタダイオード7に付加する直列抵抗
成分が、本実施の形態における電圧制御発振器の半回路
におけるバラクタダイオードに付加する直列抵抗成分に
対して2倍の大きさの抵抗値を持つことになり、発振器
のQ値としては、本実施の形態における電圧制御発振器
は従来の電圧制御発振器のQ値よりも高くなり、発振特
性の向上を可能とする。 (第3の実施の形態)図6は、本発明にかかる第3の実
施の形態における電圧制御発振器を示す回路図である。
図6において、17、18はそれぞれ第1、第2の発振
用トランジスタ、31、32はそれぞれ第1、第2のバ
ッファアンプ用トランジスタ、8、9、13、14、1
5、16、20はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第
5、第6、第7のコンデンサ、55、56、25、2
6、39はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5のバ
イパスコンデンサ、29、30、37、38はそれぞれ
第1、第2、第3、第4のキャパシタとしての結合コン
デンサ、35、36はそれぞれ第1、第2の高周波チョ
ーク、7はバラクタダイオード、57、58はそれぞれ
チョークコイルとしての第1、第2のバラクタダイオー
ドバイアスチョーク、10は共振用インダクタ、11、
12、23、24、27、28、33、34はそれぞれ
第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8のバ
イアス用抵抗、40はバイアス用直流電圧源、43、4
4、45、46、47、48、49、50、51、52
はそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7、第8、第9、第10のグランド端子、53、54は
第1、第2のチューニング電圧入力端子、41、42は
第1、第2の出力端子である。
【0018】以上のような構成の本第3の実施の形態に
おけるPLL回路は次のように動作する。
おけるPLL回路は次のように動作する。
【0019】図6において、発振用トランジスタ17、
18は、各発振特性が発振周波数帯において最適値とな
るコンデンサ20を介して、各々エミッタ端子が接続さ
れている。また、コンデンサ15、16は、ベース−エ
ミッタ間容量素子として、それぞれ各発振特性が最適と
なる素子値が選ばれ、各々トランジスタ17、18に接
続されている。さらに共振用インダクタ10の中点にお
いては、等価的にグランドとの短絡点となるため、コン
デンサ13を介して、共振用インダクタ10は、誘導性
素子として発振用トランジスタ17のコレクタ−ベース
間に等価的に接続されており、同様にコンデンサ14を
介して、共振用インダクタ10は、誘導性素子として発
振用トランジスタ18のコレクタ−ベース間に等価的に
接続されいる。
18は、各発振特性が発振周波数帯において最適値とな
るコンデンサ20を介して、各々エミッタ端子が接続さ
れている。また、コンデンサ15、16は、ベース−エ
ミッタ間容量素子として、それぞれ各発振特性が最適と
なる素子値が選ばれ、各々トランジスタ17、18に接
続されている。さらに共振用インダクタ10の中点にお
いては、等価的にグランドとの短絡点となるため、コン
デンサ13を介して、共振用インダクタ10は、誘導性
素子として発振用トランジスタ17のコレクタ−ベース
間に等価的に接続されており、同様にコンデンサ14を
介して、共振用インダクタ10は、誘導性素子として発
振用トランジスタ18のコレクタ−ベース間に等価的に
接続されいる。
【0020】また、バラクタダイオード7はバラクタダ
イオード結合コンデンサ8、9を介して、共振用インダ
クタ10に接続されている。さらに、チューニング電圧
入力端子53、54からバラクタダイオードバイアスチ
ョーク57、58を介し、それぞれバラクタダイオード
7のカソード、アノードに差動電圧を加えることによ
り、バラクタダイオード7の容量値が変化し、発振周波
数の可変を行なうことができる。
イオード結合コンデンサ8、9を介して、共振用インダ
クタ10に接続されている。さらに、チューニング電圧
入力端子53、54からバラクタダイオードバイアスチ
ョーク57、58を介し、それぞれバラクタダイオード
7のカソード、アノードに差動電圧を加えることによ
り、バラクタダイオード7の容量値が変化し、発振周波
数の可変を行なうことができる。
【0021】このように、図6の回路では、2つのコレ
クタ接地クラップ型発振回路が、180度の位相差を持
ちながら発振動作を行ない、その出力は、発振用トラン
ジスタ17、18のエミッタからそれぞれ結合コンデン
サ29、30を介してバッファアンプ用トランジスタ3
1、32のベースに入力し、増幅信号をそれぞれコレク
タより結合コンデンサ37、38を介して、両者の差動
信号として、出力端子41、42間から取り出される。
クタ接地クラップ型発振回路が、180度の位相差を持
ちながら発振動作を行ない、その出力は、発振用トラン
ジスタ17、18のエミッタからそれぞれ結合コンデン
サ29、30を介してバッファアンプ用トランジスタ3
1、32のベースに入力し、増幅信号をそれぞれコレク
タより結合コンデンサ37、38を介して、両者の差動
信号として、出力端子41、42間から取り出される。
【0022】このように、本実施の形態における電圧制
御発振器は、従来のPLL回路における電圧制御発振器
と異なり、制御電圧を差動信号で与えることで入出力差
動信号での受渡しを可能とし、外乱からの同相ノイズに
対して、本発明のPLL回路では、影響をキャンセルす
ることを可能とする。
御発振器は、従来のPLL回路における電圧制御発振器
と異なり、制御電圧を差動信号で与えることで入出力差
動信号での受渡しを可能とし、外乱からの同相ノイズに
対して、本発明のPLL回路では、影響をキャンセルす
ることを可能とする。
【0023】さらに、2つのコレクタ接地クラップ型発
振回路を用いる構成で、1つのバラクタダイオードにて
電圧制御することで、1つのコレクタ接地クラップ型発
振回路当たりのバラクタダイオードは半分となり、バラ
クタダイオードに付加する直列抵抗成分を半分とするこ
とで、発振特性の向上を可能とすると共に、部品点数削
減を可能とし、小型化を可能とする。 (第4の実施の形態)図7は、本発明にかかる第4の実
施の形態におけるループフィルタを示す回路図である。
図7において、71、73、77、72、74、78は
第1、第2、第3、第4、第5、第6の抵抗、75、7
9、76、80は第1、第2、第3、第4のコンデン
サ、85、86、87、88は第1、第2、第3、第4
のグランド端子、81、82は第1、第2の入力端子、
83、84は、第1、第2の出力端子である。
振回路を用いる構成で、1つのバラクタダイオードにて
電圧制御することで、1つのコレクタ接地クラップ型発
振回路当たりのバラクタダイオードは半分となり、バラ
クタダイオードに付加する直列抵抗成分を半分とするこ
とで、発振特性の向上を可能とすると共に、部品点数削
減を可能とし、小型化を可能とする。 (第4の実施の形態)図7は、本発明にかかる第4の実
施の形態におけるループフィルタを示す回路図である。
図7において、71、73、77、72、74、78は
第1、第2、第3、第4、第5、第6の抵抗、75、7
9、76、80は第1、第2、第3、第4のコンデン
サ、85、86、87、88は第1、第2、第3、第4
のグランド端子、81、82は第1、第2の入力端子、
83、84は、第1、第2の出力端子である。
【0024】以上のような構成の本実施の形態における
ループフィルタは次のように動作する。
ループフィルタは次のように動作する。
【0025】図7において、抵抗71の一方の端子に抵
抗73、77の一方の端子を接続し、抵抗73の他方の
端子にコンデンサ75を介して、グランド端子85と接
続する。また、抵抗77の他方の端子にコンデンサ79
を介してグランド端子87と接続する。抵抗71の他方
の端子を第1の入力端子81とし、抵抗77の他方の端
子を第1の出力端子83とする。同様にして、抵抗72
の一方の端子に抵抗74、78の一方の端子を接続し、
抵抗74の他方の端子にコンデンサ76を介して、グラ
ンド端子86と接続する。また、抵抗78の他方の端子
にコンデンサ80を介してグランド端子88と接続す
る。抵抗72の他方の端子を第2の入力端子82とし、
抵抗78の他方の端子を第2の出力端子84とする。第
1、第2の入力端子81、82から、チャージポンプ出
力である位相差情報信号を入力し、第1、第2の出力端
子83、84から、電圧制御発振器に制御電圧を与え
る。
抗73、77の一方の端子を接続し、抵抗73の他方の
端子にコンデンサ75を介して、グランド端子85と接
続する。また、抵抗77の他方の端子にコンデンサ79
を介してグランド端子87と接続する。抵抗71の他方
の端子を第1の入力端子81とし、抵抗77の他方の端
子を第1の出力端子83とする。同様にして、抵抗72
の一方の端子に抵抗74、78の一方の端子を接続し、
抵抗74の他方の端子にコンデンサ76を介して、グラ
ンド端子86と接続する。また、抵抗78の他方の端子
にコンデンサ80を介してグランド端子88と接続す
る。抵抗72の他方の端子を第2の入力端子82とし、
抵抗78の他方の端子を第2の出力端子84とする。第
1、第2の入力端子81、82から、チャージポンプ出
力である位相差情報信号を入力し、第1、第2の出力端
子83、84から、電圧制御発振器に制御電圧を与え
る。
【0026】このように、本実施の形態におけるループ
フィルタは、従来のループフィルタと異なり、従来のル
ープフィルタ回路を2つ接続することで、入力および出
力信号を差動電圧信号で受け渡すことを可能とし、外乱
からの同相ノイズに対して影響をキャンセルすることを
可能とする。 (第5の実施の形態)図8は、本発明にかかる第5の実
施の形態におけるループフィルタを示す回路図である。
図8において、71、73、77、72、74、78は
第1、第2、第3、第4、第5、第6の抵抗、89、9
0は第1、第2のコンデンサ、81、82は第1、第2
の入力端子、83、84は第1、第2の出力端子であ
る。
フィルタは、従来のループフィルタと異なり、従来のル
ープフィルタ回路を2つ接続することで、入力および出
力信号を差動電圧信号で受け渡すことを可能とし、外乱
からの同相ノイズに対して影響をキャンセルすることを
可能とする。 (第5の実施の形態)図8は、本発明にかかる第5の実
施の形態におけるループフィルタを示す回路図である。
図8において、71、73、77、72、74、78は
第1、第2、第3、第4、第5、第6の抵抗、89、9
0は第1、第2のコンデンサ、81、82は第1、第2
の入力端子、83、84は第1、第2の出力端子であ
る。
【0027】以上のような構成の本実施の形態における
ループフィルタは次のように動作する。
ループフィルタは次のように動作する。
【0028】図8において、抵抗71の一方の端子に抵
抗73、77の一方の端子に接続し、抵抗72の一方の
端子に抵抗74、78の一方の端子を接続し、コンデン
サ89を介して、抵抗73、74の他方の端子を接続す
る。さらに、抵抗71、73の接続部に抵抗77の一方
の端子を接続し、抵抗72、74の接続部に抵抗78の
一方の端子を接続し、抵抗77、78の他方の端子間を
コンデンサ90を介して接続し、コンデンサ90の両端
子を出力端子83、84とする。また、抵抗71、72
の他方の端子を入力端子81、82とする。
抗73、77の一方の端子に接続し、抵抗72の一方の
端子に抵抗74、78の一方の端子を接続し、コンデン
サ89を介して、抵抗73、74の他方の端子を接続す
る。さらに、抵抗71、73の接続部に抵抗77の一方
の端子を接続し、抵抗72、74の接続部に抵抗78の
一方の端子を接続し、抵抗77、78の他方の端子間を
コンデンサ90を介して接続し、コンデンサ90の両端
子を出力端子83、84とする。また、抵抗71、72
の他方の端子を入力端子81、82とする。
【0029】第1、第2の入力端子81、82から、チ
ャージポンプ出力である位相差情報信号を入力し、第
1、第2の出力端子83、84から、電圧制御発振器に
制御電圧を与える。
ャージポンプ出力である位相差情報信号を入力し、第
1、第2の出力端子83、84から、電圧制御発振器に
制御電圧を与える。
【0030】このように、本実施の形態におけるループ
フィルタは、従来のループフィルタと異なり、従来のル
ープフィルタ回路を2つ接続し、さらにグランド端子を
互いに接続することで、グランド端子を排除した構成
で、入力および出力信号を差動電圧信号で受け渡すこと
を可能とし、外乱からの同相ノイズに対して、影響をキ
ャンセルすることを可能とする。
フィルタは、従来のループフィルタと異なり、従来のル
ープフィルタ回路を2つ接続し、さらにグランド端子を
互いに接続することで、グランド端子を排除した構成
で、入力および出力信号を差動電圧信号で受け渡すこと
を可能とし、外乱からの同相ノイズに対して、影響をキ
ャンセルすることを可能とする。
【0031】さらに、回路からグランド端子を排除する
ことにより、グランド電位の影響を無視することを可能
とするとともに、部品点数削減による回路の小型化を可
能とする。 (第6の実施の形態)図9は、本発明にかかる第6の実
施の形態におけるチャージポンプを示す回路図である。
図9において、91、92、93、94は第1、第2、
第3、第4のトランジスタで、95、96は、第1、第
2のバイアス用抵抗、97、98は第1、第2の入力端
子、99、100は第1、第2の出力端子、101、1
02は第1、第2のグランド端子、103はバイアス用
直流電源端子である。
ことにより、グランド電位の影響を無視することを可能
とするとともに、部品点数削減による回路の小型化を可
能とする。 (第6の実施の形態)図9は、本発明にかかる第6の実
施の形態におけるチャージポンプを示す回路図である。
図9において、91、92、93、94は第1、第2、
第3、第4のトランジスタで、95、96は、第1、第
2のバイアス用抵抗、97、98は第1、第2の入力端
子、99、100は第1、第2の出力端子、101、1
02は第1、第2のグランド端子、103はバイアス用
直流電源端子である。
【0032】以上のような構成の本実施の形態における
チャージポンプは次のように動作する。
チャージポンプは次のように動作する。
【0033】トランジスタ91のエミッタをトランジス
タ92のコレクタに接続し、トランジスタ92のエミッ
タをトランジスタ93のコレクタに接続し、トランジス
タ93のエミッタをトランジスタ94のコレクタに接続
し、トランジスタ94のエミッタをグランド端子101
に接続する。また、トランジスタ91のコレクタとトラ
ンジスタ93のコレクタ間にバイアス用抵抗95を接続
し、トランジスタ93のコレクタとグランド端子102
間にバイアス用抵抗96を接続する。さらに、トランジ
スタ91のベースとトランジスタ94のベースを接続
し、そのトランジスタ91のベース端子を入力端子97
とし、トランジスタ92のベースとトランジスタ93の
ベースを接続し、そのトランジスタ93のベース端子を
入力端子98とする。また、トランジスタ91のエミッ
タ端子を出力端子99とし、トランジスタ93のエミッ
タ端子を出力端子100とする。
タ92のコレクタに接続し、トランジスタ92のエミッ
タをトランジスタ93のコレクタに接続し、トランジス
タ93のエミッタをトランジスタ94のコレクタに接続
し、トランジスタ94のエミッタをグランド端子101
に接続する。また、トランジスタ91のコレクタとトラ
ンジスタ93のコレクタ間にバイアス用抵抗95を接続
し、トランジスタ93のコレクタとグランド端子102
間にバイアス用抵抗96を接続する。さらに、トランジ
スタ91のベースとトランジスタ94のベースを接続
し、そのトランジスタ91のベース端子を入力端子97
とし、トランジスタ92のベースとトランジスタ93の
ベースを接続し、そのトランジスタ93のベース端子を
入力端子98とする。また、トランジスタ91のエミッ
タ端子を出力端子99とし、トランジスタ93のエミッ
タ端子を出力端子100とする。
【0034】第1の入力端子97から、位相比較器によ
る位相の進みもしくは遅れ情報が入力され、第1、第4
のトランジスタ91、94が活性状態となり、それぞれ
トランジスタに電流を流す。すなわち第1の出力端子9
9には、正の電位変化を生じ、第2の出力端子100に
は、負の電位変化を生じる。同様に、第2の入力端子9
8から、位相比較器による位相の進みもしくは遅れ情報
が入力された時、第2、第3のトランジスタ92、93
が活性状態となり、それぞれトランジスタに電流を流
す。すなわち第1の出力端子99には、負の電位変化を
生じ、第2の出力端子100には、正の電位変化を生じ
る。また、第1、第2の抵抗95、96の抵抗値を等し
くとることで、バイアス用直流電源端子103にかける
電圧の半分の値が、第3のトランジスタ93のコレクタ
にかかり、第1の出力端子99および第2の出力端子1
00に出力される信号は、互いに位相が逆相で、第1の
出力端子99の電位より必ず第2の出力端子100の電
位の方が小さくなり、図10に示すような信号が出力さ
れる。
る位相の進みもしくは遅れ情報が入力され、第1、第4
のトランジスタ91、94が活性状態となり、それぞれ
トランジスタに電流を流す。すなわち第1の出力端子9
9には、正の電位変化を生じ、第2の出力端子100に
は、負の電位変化を生じる。同様に、第2の入力端子9
8から、位相比較器による位相の進みもしくは遅れ情報
が入力された時、第2、第3のトランジスタ92、93
が活性状態となり、それぞれトランジスタに電流を流
す。すなわち第1の出力端子99には、負の電位変化を
生じ、第2の出力端子100には、正の電位変化を生じ
る。また、第1、第2の抵抗95、96の抵抗値を等し
くとることで、バイアス用直流電源端子103にかける
電圧の半分の値が、第3のトランジスタ93のコレクタ
にかかり、第1の出力端子99および第2の出力端子1
00に出力される信号は、互いに位相が逆相で、第1の
出力端子99の電位より必ず第2の出力端子100の電
位の方が小さくなり、図10に示すような信号が出力さ
れる。
【0035】図10において、104は第1の出力端子
99の出力信号、105は第2の出力端子100の出力
信号を表している。
99の出力信号、105は第2の出力端子100の出力
信号を表している。
【0036】このように、本実施の形態におけるチャー
ジポンプは、従来のPLL回路におけるチャージポンプ
と異なり、従来のチャージポンプを2つ縦続接続し、位
相比較器からの位相の進み/遅れ信号に対し、出力信号
を互いに位相が逆相の差動電圧信号で出力することで、
外乱からの同相ノイズに対する影響をキャンセルするこ
とを可能とする。
ジポンプは、従来のPLL回路におけるチャージポンプ
と異なり、従来のチャージポンプを2つ縦続接続し、位
相比較器からの位相の進み/遅れ信号に対し、出力信号
を互いに位相が逆相の差動電圧信号で出力することで、
外乱からの同相ノイズに対する影響をキャンセルするこ
とを可能とする。
【0037】なお、上記実施の形態では、バイポーラ型
のトランジスタを用いた構成としたが、バイポーラトラ
ンジスタを用いる代わりに、図11に示すように、電界
効果トランジスタ106,107,108,109を用
い、それぞれ、トランジスタのベースを電界効果トラン
ジスタのゲート、トランジスタのコレクタを電界効果ト
ランジスタのドレイン、トランジスタのエミッタを電界
効果トランジスタのソースに置き換えることで、同様の
効果が得られる。
のトランジスタを用いた構成としたが、バイポーラトラ
ンジスタを用いる代わりに、図11に示すように、電界
効果トランジスタ106,107,108,109を用
い、それぞれ、トランジスタのベースを電界効果トラン
ジスタのゲート、トランジスタのコレクタを電界効果ト
ランジスタのドレイン、トランジスタのエミッタを電界
効果トランジスタのソースに置き換えることで、同様の
効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、入出力を差動信号で受け渡すことが可能なチャ
ージポンプ、ループフィルタ、電圧制御発振器によりP
LL回路を構成するので、従来のグランド電位に対する
電圧信号での情報の受け渡しに対して、差動信号にて受
け渡すことができ、グランドや電源の電位変化に伴うノ
イズや、アンテナの輻射電磁波による電磁界干渉に対す
る同相のノイズの影響をキャンセルすることを可能とす
るという長所を有する。
発明は、入出力を差動信号で受け渡すことが可能なチャ
ージポンプ、ループフィルタ、電圧制御発振器によりP
LL回路を構成するので、従来のグランド電位に対する
電圧信号での情報の受け渡しに対して、差動信号にて受
け渡すことができ、グランドや電源の電位変化に伴うノ
イズや、アンテナの輻射電磁波による電磁界干渉に対す
る同相のノイズの影響をキャンセルすることを可能とす
るという長所を有する。
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態におけるPL
L回路のブロック図である。
L回路のブロック図である。
【図2】本発明にかかる第2の実施の形態におけるPL
L回路の電圧制御発振器の回路図である。
L回路の電圧制御発振器の回路図である。
【図3】上記第2の実施の形態におけるバラクタダイオ
ードの等価回路図である。
ードの等価回路図である。
【図4】上記第2の実施の形態におけるバラクタダイオ
ードの等価回路図である。
ードの等価回路図である。
【図5】上記第2の実施の形態における電圧制御発振器
と比較するための従来のPLL回路における電圧制御発
振器の回路図である。
と比較するための従来のPLL回路における電圧制御発
振器の回路図である。
【図6】本発明にかかる第3の実施の形態におけるPL
L回路の電圧制御発振器の回路図である。
L回路の電圧制御発振器の回路図である。
【図7】本発明にかかる第4の実施の形態におけるPL
L回路のループフィルタの回路図である。
L回路のループフィルタの回路図である。
【図8】本発明にかかる第5の実施の形態におけるPL
L回路のループフィルタの回路図である。
L回路のループフィルタの回路図である。
【図9】本発明にかかる第6の実施の形態におけるPL
L回路のチャージポンプの回路図である。
L回路のチャージポンプの回路図である。
【図10】上記第6の実施の形態におけるPLL回路の
チャージポンプの出力信号のグラフである。
チャージポンプの出力信号のグラフである。
【図11】上記第6の実施の形態におけるPLL回路の
チャージポンプの回路図である。
チャージポンプの回路図である。
【図12】従来のチャージポンプ、ループフィルタ、電
圧制御発振器を用いたPLL回路のブロック図である。
圧制御発振器を用いたPLL回路のブロック図である。
【符号の説明】 1 基準信号発生装置 2 位相比較器 3、110 チャージポンプ 4、111 ループフィルタ 5、112 電圧制御発振器 6、113 分周器 7 バラクタダイオード 10 共振用インダクタ 17、18 発振用トランジスタ 31、32 バッファアンプ用トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 敏晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石田 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 BB01 CC01 CC21 CC41 CC52 DD32 JJ01 JJ04 JJ08 KK05 KK23 KK27 LL00 LL01 LL04
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の周波数の基準信号を出力する基準
信号発生手段と、その出力された基準信号ともう1つの
信号との位相差情報を出力する位相比較器と、その出力
された位相差情報に基づき電荷のチャージ、ディスチャ
ージを行い、差動電圧信号を出力するチャージポンプ回
路と、その出力された差動電圧信号をフィルタリングす
るループフィルタと、そのループフィルタから出力され
る差動電圧信号に応じて発振周波数を制御し、差動電圧
信号を発振出力する電圧制御発振器と、その電圧制御発
振器の差動出力信号を分周し、前記位相比較器の前記も
う1つの信号として出力する分周器とを備えたことを特
徴とするPLL回路。 - 【請求項2】 前記電圧制御発振器に制御電圧として入
力される前記ループフィルタからの前記差動電圧信号
は、前記電圧制御発振器内のバラクタダイオードの両端
子に与えられることを特徴とする請求項1記載のPLL
回路。 - 【請求項3】 前記電圧制御発振器は、共振回路を形成
する共振用インダクタと、その共振用インダクタの一方
の端子に接続された第1のコンデンサと、前記共振用イ
ンダクタの他方の端子に接続された第2のコンデンサ
と、前記第1、第2のコンデンサの他方の端子間に接続
されたバラクタダイオードと、そのバラクタダイオード
の一方の端子に一方の端子が接続された第1のチョーク
コイルと、前記バラクタダイオードの他方の端子に一方
の端子が接続された第2のチョークコイルとを有するも
のであって、前記第1のチョークコイルの他方の端子、
および前記第2のチョークコイルの他方の端子を前記制
御電圧の入力端子とすることを特徴とする請求項2記載
のPLL回路。 - 【請求項4】 前記ループフィルタは、第1の抵抗と、
その第1の抵抗の一方の端子に一方の端子が接続された
第2の抵抗と、前記第1の抵抗の前記一方の端子に一方
の端子が接続された第3の抵抗と、前記第2の抵抗の他
方の端子とグランドとの間に接続された第1のコンデン
サと、前記第3の抵抗の他方の端子とグランドとの間に
接続された第2のコンデンサと、第4の抵抗と、その第
4の抵抗の一方の端子に一方の端子が接続された第5の
抵抗と、前記第4の抵抗の前記一方の端子に一方の端子
が接続された第6の抵抗と、前記第5の抵抗の他方の端
子とグランドとの間に接続された第3のコンデンサと、
前記第6の抵抗の他方の端子とグランドとの間に接続さ
れた第4のコンデンサとを有し、前記第1の抵抗の他方
の端子を第1の入力端子とし、前記第3の抵抗の前記他
方の端子を第1の出力端子とし、前記第4の抵抗の他方
の端子を第2の入力端子とし、前記第6の抵抗の前記他
方の端子を第2の出力端子とするものであって、前記差
動電圧信号が、前記第1及び第2の入力端子に入力さ
れ、前記第1及び第2の出力端子から出力されることを
特徴とする請求項1記載のPLL回路。 - 【請求項5】 前記ループフィルタは、第1の抵抗と、
その第1の抵抗の一方の端子に一方の端子が接続された
第2の抵抗と、前記第1の抵抗の前記一方の端子に一方
の端子が接続された第3の抵抗と、第4の抵抗と、その
第4の抵抗の一方の端子に一方の端子が接続された第5
の抵抗と、前記第4の抵抗の前記一方の端子に一方の端
子が接続された第6の抵抗と、前記第2の抵抗の他方の
端子と前記第5の抵抗の他方の端子との間に接続された
第1のコンデンサと、前記第3の抵抗の他方の端子と前
記第6の抵抗の他方の端子との間に接続された第2のコ
ンデンサとを有し、前記第1の抵抗の他方の端子を第1
の入力端子とし、前記第3の抵抗の前記他方の端子を第
1の出力端子とし、前記第4の抵抗の他方の端子を第2
の入力端子とし、前記第6の抵抗の前記他方の端子を第
2の出力端子とするものであって、前記差動電圧信号
が、前記第1及び第2の入力端子に入力され、前記第1
及び第2の出力端子から出力されることを特徴とする請
求項1記載のPLL回路。 - 【請求項6】 前記チャージポンプは、出力端子の一方
の端子の電位が他方の端子の電位より常に高くなる逆相
信号を出力するものであって、前記ループフィルタに対
して電荷のチャージ、ディスチャージを行うことを特徴
とする請求項1記載のPLL回路。 - 【請求項7】 前記チャージポンプは、コレクタが直流
電圧端子に接続された第1のバイポーラトランジスタ
と、その第1のバイポーラトランジスタのエミッタにコ
レクタが接続された第2のバイポーラトランジスタと、
その第2のバイポーラトランジスタのエミッタにコレク
タが接続された第3のバイポーラトランジスタと、その
第3のバイポーラトランジスタのエミッタにコレクタが
接続され、エミッタがグランドに接続された第4のバイ
ポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジ
スタのコレクタと前記第3のバイポーラトランジスタの
コレクタとの間に接続された第1の抵抗と、前記第3の
バイポーラトランジスタのコレクタとグランドとの間に
接続された第2の抵抗とを有し、前記第2のバイポーラ
トランジスタのベースと前記第3のバイポーラトランジ
スタのベースとが接続され、前記第1のバイポーラトラ
ンジスタのベースと前記第4のバイポーラトランジスタ
のベースとが接続されたものであって、前記第1のバイ
ポーラトランジスタのベースを第1の入力端子とし、前
記第3のバイポーラトランジスタのベースを第2の入力
端子とし、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッ
タを第1の出力端子とし、前記第3のバイポーラトラン
ジスタのエミッタを第2の出力端子とすることを特徴と
する請求項6記載のPLL回路。 - 【請求項8】 前記各バイポーラトランジスタの代わり
に電界効果トランジスタを用いるものであって、それぞ
れコレクタをドレイン、エミッタをソース、ベースをゲ
ートとして接続することを特徴とする請求項7記載のP
LL回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11140585A JP2000332602A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | Pll回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11140585A JP2000332602A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | Pll回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000332602A true JP2000332602A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15272123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11140585A Pending JP2000332602A (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | Pll回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000332602A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003078349A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-14 | Murata Mfg Co Ltd | 平衡型発振回路およびそれを用いた電子装置 |
US7203149B1 (en) | 1999-11-15 | 2007-04-10 | Nec Electronics Corporation | PLL circuit and data read-out circuit |
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KR101727583B1 (ko) * | 2014-10-01 | 2017-04-18 | 주식회사 알에프디앤씨 | 도플러 레이더 |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP11140585A patent/JP2000332602A/ja active Pending
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