JP2000332531A - 導波管給電型アレイアンテナ - Google Patents

導波管給電型アレイアンテナ

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JP2000332531A
JP2000332531A JP11137190A JP13719099A JP2000332531A JP 2000332531 A JP2000332531 A JP 2000332531A JP 11137190 A JP11137190 A JP 11137190A JP 13719099 A JP13719099 A JP 13719099A JP 2000332531 A JP2000332531 A JP 2000332531A
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probe
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antenna
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伊市 若生
Koji Sakauchi
功治 坂内
Hisamatsu Nakano
久松 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グレーティングローブが発生しないビームチル
トアンテナ、成形可能領域が限定されない成形ビームア
ンテナ、同一開口面を用いる高効率な2周波数帯共用ア
ンテナ及び偏波共用アンテナを実現する。 【解決手段】矩形導波管を用いた給電導波管1の短辺を
並列に配列し、各給電導波管1の上面(短辺面)にそれ
ぞれ所定の間隔で複数の放射素子2を設ける。各放射素
子2の下側には、L字型プローブ6を設け、給電導波管
1内に挿入する。L字型プローブ6の先端の折り曲げ部
6aは、管軸に直交する向きとなっている。給電導波管
1内の電界は、L字型プローブ6の折り曲げ部6aの向
きと同じであるので結合が生じ、その結合量Mは折り曲
げ部6aの長さLbにほぼ比例する。従って、この折り
曲げ部6aの長さを各放射素子2において調整すること
により、所望の結合量Mが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば衛星放送や
通信用のアンテナ、あるいはレーダ等のセンサとして使
用される導波管給電型アレイアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送や通信用のンテナ、ある
いはレーダ等のセンサとして使用される導波管給電型ア
レイアンテナは、一般にパッチアンテナやヘリカルアン
テナなどの放射素子を多数配列してアンテナを構成して
いる。図15は矩形導波管の長辺を並列に配列して給電
を行なう導波管給電型アレイアンテナの構成例を示した
ものである。図16は、同アレイアンテナの配列図であ
る。図15及び図16において、1は矩形導波管を用い
た給電導波管で、この給電導波管1の長辺を並列に配列
している。そして、各給電導波管1の上面(長辺面)に
それぞれ所定の間隔で複数の放射素子2を設けると共
に、各放射素子2を励振するピン型プローブ3を給電導
波管1内に挿入して電界と結合させている。この場合、
給電導波管1の長辺を0.5波長以下にすると、管内を
電磁波が伝播しなくなるので、長辺は0.5波長以上に
設定する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、導波管配列方
向のビームチルトアンテナにおいては、素子間隔が0.
5波長以上となり、チルト量によりグレーティングロー
ブが発生し、アンテナ効率が低下する。また、成形ビー
ムアンテナにおいても、素子間隔により成形可能な領域
が決定されるため、素子間隔0.5波長以上では成形可
能領域が限定され、成形可能領域外のサイドローブレベ
ルが上昇する。
【0004】また、上記図15に示した導波管給電型ア
レイアンテナにおいて、同一開口面を必要とする2周波
数帯共用アンテナ、偏波共用アンテナの場合、図16に
示すように各周波数帯用あるいは偏波用の第1の導波管
4及び第2の導波管5を1本おきに配置して給電を行な
うが、導波管4、5を1本おきに配置する関係から素子
間隔が1波長以上となり、グレーティングローブの発
生、サイドローブレベルの上昇(特に広角領域)といっ
た現象が生じ、アンテナ効率も低下する。
【0005】従って、導波管配列方向でグレーティング
ローブが発生しないビームチルトアンテナ、あるいは成
形可能領域が限定されない成形ビームアンテナ、グレー
ティングローブが発生しない同一開口面を用いる2周波
数共用アンテナ、偏波共用アンテナを実現できないとい
う問題が生じる。
【0006】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、グレーティングローブが発生しないビーム
チルトアンテナ、あるいは成形可能領域が限定されない
成形ビームアンテナ、同一開口面を用いる高効率、低サ
イドローブな2周波数共用のアレイアンテナ、偏波共用
アンテナを構成し得る導波管給電型アレイアンテナを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、矩形、楕
円形あるいは多角形等の断面形状を持つ給電導波管短辺
面の管軸方向に複数の放射素子を配列した導波管給電型
アレイアンテナにおいて、上記放射素子から導波管内に
挿入され、導波管内の電磁界と結合する先端結合部を備
えたプローブと、このプローブの先端結合部の結合量を
調整する結合量調整手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0008】第2の発明は、上記第1の発明に係る導波
管給電型アレイアンテナを複数並行して配列したことを
特徴とする。
【0009】第3の発明は、上記第1又は第2の発明に
係る導波管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの
先端形状を導波管内の電界と結合するL字型あるいはT
字型に形成したことを特徴とする。
【0010】第4の発明は、上記第1又は第2の発明に
係る導波管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの
先端形状を導波管内の磁界と結合するループ状に形成し
たことを特徴とする。
【0011】第5の発明は、上記第1、第2、第3又は
第4の発明に係る導波管給電型アレイアンテナにおい
て、プローブの先端結合部の大きさを変えて結合量を調
整する結合量調整手段を備えたことを特徴とする。
【0012】第6の発明は、上記第1、第2、第3又は
第4の発明に係る導波管給電型アレイアンテナにおい
て、プローブの先端結合部と管軸方向との挟む角度を変
えて結合量を調整する結合量調整手段を備えたことを特
徴とする。
【0013】第7の発明は、上記第1、第2、第3又は
第4の発明に係る導波管給電型アレイアンテナにおい
て、プローブの先端結合部の導波管内への挿入長を変え
て結合量を調整する結合量調整手段を備えたことを特徴
とする。
【0014】第8の発明は、上記第1、第2、第3又は
第4の発明に係る導波管給電型アレイアンテナにおい
て、プローブの先端結合部の大きさを変えて結合量を調
整する手段、プローブの先端結合部と管軸方向との挟む
角度を変えて結合量を調整する手段、プローブの先端結
合部の導波管内への挿入長を変えて結合量を調整する手
段を任意に組み合わせたことを特徴とする。
【0015】第9の発明は、上記第1、第2、第3又は
第4の発明に係る導波管給電型アレイアンテナにおい
て、給電導波管の短絡された終端と直近の放射素子との
距離を管内波長の約1/4の整数倍(0を含む)に設定
したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0017】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る矩形導波管短辺並列配列による導波管給電型
アレイアンテナの斜視図、図2は同アンテナ配列図であ
る。図1に示すように、矩形導波管を用いた給電導波管
1の短辺を並列に配列し、各給電導波管1の上面(短辺
面)にそれぞれ所定の間隔で例えばヘリカル型の複数の
放射素子2を設ける。また、上記各放射素子2の下側に
は、図2に示すようにL字型プローブ(結合線)6を設
け、給電導波管1内に挿入する。この場合、給電導波管
1の上面(短辺面)において、各放射素子2に対応する
位置に貫通孔15を設け、この貫通孔15を介して放射
素子2とL字型プローブ6とを接続している。
【0018】また、矩形導波管の短辺面からプローブ6
を挿入する場合、単なるピン型では、導波管内の電界と
結合せず、給電できなくなるので、図3(a)、(b)
に示すように例えばL字型のプローブ6を使用する。図
3(a)は上記L字型プローブ6を含む要部の管軸直交
断面図、同図(b)は同上面図である。L字型プローブ
6の先端の折り曲げ部6aは、管軸に直交する向きとな
っている。給電導波管1内の電界は、L字型プローブ6
の折り曲げ部6aの向きと同じであるので結合が生じ
る。この結合量Mは、折り曲げ部6aの長さLbにほぼ
比例する。従って、この折り曲げ部6aの長さLbを図
3(b)に示すように各放射素子2において調整するこ
とにより、所望の結合量Mが得られる。なお、図3
(a)において、aは給電導波管1の長辺の長さ、bは
短辺の長さを示している。
【0019】上記のように給電導波管1の短辺を放射素
子2の配列面に使用することにより、従来の導波管長辺
を放射素子配列面に使用したアレイアンテナの導波管間
隔以下の任意な間隔で配列できるので、ビームチルトア
ンテナおいてはグレーティングローブの発生を防止で
き、また、成形ビームアンテナにおいては成形可能領域
が限定されるという問題を解決することができる。例え
ば図2に示すように規格矩形導波管の短辺は0.45波
長程度てあるので、矩形導波管短辺を並列に配列し、放
射素子2に給電を行なうことにより、2周波数帯共用ア
ンテナあるいは偏波共用アンテナのように第1の導波管
4及び第2の導波管5に1本おきに給電しても、素子間
隔は0.9波長となり、素子間隔を1波長以下に抑える
ことができるので、グレーティングローブは発生しな
い。 (第2実施形態)次に本発明の第2実施形態について説
明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るアレイア
ンテナ上面図である。この第2実施形態では、L字型プ
ローブ6の折り曲げ部6aと管軸方向との挟む角度がθ
aのとき、給電導波管1内の電界は折り曲げ部6aの向
きにsinθaの成分を持つので結合が生じる。この結
合量Mは、sinθaにほぼ比例する。従って、このL
字型プローブ6の折り曲げ部6aと管軸方向との挟む角
度θaを各放射素子2において調整することにより所望
の結合量が得られる。
【0020】(第3実施形態)図5(a)は本発明の第
3実施形態に係る導波管給電型アレイアンテナの管軸直
交断面図、同図(b)は管軸平行断面図である。この第
3実施形態は、給電導波管1内に挿入するL字型プロー
ブ6の折り曲げ部挿入長Laによって結合量Mを調整す
るようにしたものである。L字型プローブ6の折り曲げ
部挿入長をLa、給電導波管1の長辺の値をaとしたと
き、その結合量Mは M=sin(π×La/a) にほぼ比例する。従って、このL字型プローブ6の折り
曲げ部挿入長Laを各放射素子2において調整すること
により、所望の結合量Mを得ることができる。
【0021】(第4実施形態)図6は、本発明の第4実
施形態に係る要部断面図である。この第4実施形態は、
上記L字型プローブ6に代えて先端をループ形状に形成
したプローブ7を使用したものである。上記プローブ7
先端のループ部7aは、管軸に直交する向きに設けられ
る。給電導波管1内の管軸方向の磁界は、ループ部7a
を貫く向きに成分を持つため結合が生じる。この結合量
Mは、ループ径rにほぼ比例する。従って、このループ
径rを各放射素子2について調整することにより所望の
結合量Mを得ることができる。
【0022】(第5実施形態)図7(a)〜(d)及び
図8は、各種プローブの構成例を示したものである。図
7(a)は、プローブ8の先端に斜め折り曲げ部8aを
設けたもので、L字型プローブ6と同様に電界と結合す
る。
【0023】図7(b)は、先端をT字型に形成したT
字型プローブ9を用いたもので、L字型プローブ6と同
様に電界と結合する。
【0024】図7(c)は、先端を管軸に直交する向き
に折り曲げ、更にその先端をループ状に形成したプロー
ブ10を用いたもので、折り曲げ部10aで給電導波管
1内の電界と結合し、ループ部10bで管軸方向の磁界
と結合する。
【0025】図7(d)は、プローブ11の先端を折り
曲げると共に、更にその先端を給電導波管1の側壁に接
続することにより、側壁の一部を利用して図に破線で示
すようにループ部11bを構成したもので、このループ
部11bにより、図6のプローブ7と同じく管軸方向の
磁界と結合する。
【0026】図8は、プローブ12の先端に導波管底面
と概ね平行なループ部12aを構成したものである。図
8(a)は導波管給電型アレイアンテナの管軸平行断面
図、同図(b)は同図(a)を底面から見た図である。
上記図8において、管軸方向に直交する磁界は、底面か
ら上面方向に成分を持つため、ループ部12aと結合す
る。この結合量Mは、ループ径に概ね比例し、また、ル
ープ部12aと底面との傾きによっても変化する。従っ
て、上記ループ部12aの直径あるいは導波管底面との
傾きを各放射素子2において調整することにより、所望
の結合量が得られる。
【0027】(第6実施形態)この第6実施形態は、図
9〜図11に示すように給電導波管1における短絡され
た終端と直近の放射素子2との距離を管内波長の約1/
4の整数倍(0を含む)に設定したものである。特に、
プローブ先端がL字型、T字型のような電界と結合する
場合には、給電導波管1における短絡された終端と直近
の放射素子2との距離を「管内波長の約1/4+1/2
の整数倍(0を含む)」に設定し、また、ループ型のよ
うに磁界と結合する場合には、短絡終端と直近の放射素
子2との距離を「管内波長の約1/2の整数倍(0を含
む)」に設定する。このように設定することにより、短
絡された終端からの反射波も有効に放射でき、アンテナ
効率を向上することができる。
【0028】図9は、L字型プローブ6を使用し、折り
曲げ部6aが導波管内の電界と結合する場合の例を示し
たもので、給電導波管1の短絡壁20から電界定在波が
最大となる管内波長約1/4の距離に放射素子2を配置
している。
【0029】図10は、先端にループ部7aが形成され
たプローブ7を使用した場合の例を示したもので、給電
導波管1の短絡壁20から磁界定在波が最大となる管内
波長約1/2の距離に放射素子2を配置している。
【0030】図11は、先端にループ部7aが形成され
たプローブ7を使用した場合の他の例を示したもので、
磁界定在波が最大となる導波管短絡壁20の近傍に放射
素子2を配置している。この場合には、ループ部7aの
先端部と短絡壁20との距離は、約1/4波長以下とな
る。
【0031】(第7実施形態)図12(a)、(b)
は、導波管給電型アレイアンテナを複数配置したビーム
チルトアンテナ、成形ビームアンテナの構成例を示した
ものである。図12(a)において、入出力端子21か
ら入力した電力は、分配器22で各給電導波管1に分配
される。この分配された電力は、前記各実施形態で示し
たプローブと結合量調整方法により、給電導波管1上の
放射素子2を所望の励振分布で励振し、電磁波として自
由空間に放射される。図12(a)は、分配器22を一
方の端部に配置したもので、給電導波管1は図の下側か
ら給電され、終端は図の上側となる。また、図12
(b)は、分配器22を中央部背面に配置した場合の例
を示したもので、給電導波管1は中央部背面から給電さ
れる。従って、給電導波管1の終端は、図の上側と下側
となる。
【0032】(第8実施形態)図13は、導波管給電型
アレイアンテナを複数配置した2周波数帯共用アンテ
ナ、偏波共用アンテナの構成例を示したものである。こ
の例では、2周波数帯共用アンテナとして説明するが、
偏波共用アンテナにおいても同様の構成となる。
【0033】図13において、一方の入出力端子21に
はf1の周波数帯の信号が入力され、他方の入出力端子
25にはf2の周波数帯の信号が入力される。上記入出
力端子21、25に入力された各周波数帯の電力は、分
配器22、26で分配され、1個おきに配置された各周
波数帯用の導波管4、5に給電される。この分配された
電力は、前記各実施形態で示したプローブと結合量調整
方法により、導波管4、5上の放射素子2、27を所望
の励振分布で励振し、電磁波として自由空間に放射され
る。なお、上記図13では、分配器22、26を端部に
配置した場合について示したが、図12(b)の場合と
同様に中央部背面に配置することも可能である。
【0034】また、上記各実施形態では、給電導波管1
として矩形導波管を用いた場合について示したが、その
他、例えば図14(a)に示すように楕円形の断面形状
を持つ導波管31、あるいは図14(b)に示すように
多角形(例えば8角形)の断面形状を持つ導波管32を
用いても良い。上記図14(a)、(b)において、符
号aは各導波管31、32の長辺、bは短辺を示してい
る。上記楕円形導波管31、あるいは多角形導波管32
を用いても、上記各実施形態と同様の作用、効果を得る
ことができる。
【0035】以上のように構成された導波管短辺面の導
波管軸方向に放射素子を配列した導波管給電型アレイア
ンテナにより、グレーティングローブが発生しないビー
ムチルトアンテナ、成形可能領域が限定されない成形ビ
ームアンテナ、同一開口面を用いる高効率な2周波数帯
共用アンテナ、偏波共用アンテナを実現することができ
る。また、上記各実施形態で示したプローブの形状及び
結合量調整方法は、任意に組み合わせて使用することが
できる。また、上記各実施形態では、給電導波管1の上
面に貫通孔15を設けて放射素子2と各プローブとを接
続する場合について示したが、貫通孔15の代わりに導
波管軸方向に対して直角にスリットを設け、このスリッ
トよりプローブを給電導波管1内に挿入できるようにし
ても良い。このように給電導波管1の上面にスリットを
設けることにより、プローブをスリットを挿通して給電
導波管1内に挿入できるので、放射素子2とプローブと
を予め一体化して形成することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、矩
形、楕円形あるいは多角形等の断面形状を持つ給電導波
管短辺面の管軸方向に複数の放射素子を配列すると共
に、上記放射素子に接続するプローブを導波管内に挿入
し、その先端部を導波管内の電磁界と結合するようにL
字型、T字型あるいはループ状等に形成し、このプロー
ブの先端結合部の結合量を例えば大きさ、管軸方向に対
する角度、導波管内への挿入長等を変えて調整するよう
にしたので、グレーティングローブが発生しないビーム
チルトアンテナ、成形可能領域が限定されない成形ビー
ムアンテナを構成することができる。また、周波数f1
及びf2用の給電導波管を交互に配列して2周波数帯共
用のアレイアンテナを構成した場合でも、放射素子の間
隔を1波長以下に抑えてグレーティングローブの発生を
防止でき、高効率のアレイアンテナを構成することがで
きる。更に、偏波共用アンテナにおいても、2周波数帯
共用のアレイアンテナと同様に構成して同様の効果を得
ることができる。
【0037】また、本発明は、上記導波管給電型アレイ
アンテナにおいて、給電導波管の短絡された終端と直近
の放射素子との距離を管内波長の約1/4の整数倍(0
を含む)に設定するようにしたので、短絡された終端か
らの反射波も有効に放射でき、アンテナ効率を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る矩形導波管短辺並
列配列による導波管給電型アレイアンテナの斜視図。
【図2】同実施形態における導波管給電型アレイアンテ
ナの配列図。
【図3】(a)は同実施形態における含む要部の管軸直
交断面図、(b)は同上面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る導波管給電型アレ
イアンテナの上面図。
【図5】(a)は本発明の第3実施形態に係る導波管給
電型アレイアンテナの管軸直交断面図、(b)は同管軸
平行断面図。
【図6】本発明の第4実施形態に係る導波管給電型アレ
イアンテナの管軸直交断面図。
【図7】本発明の第5実施形態に係る導波管給電型アレ
イアンテナの各種プローブの構成例を示す管軸直交断面
図。
【図8】(a)は同実施形態におけるプローブ形状及び
結合量調整方法を示す波管給電型アレイアンテナの管軸
平行断面図、同図(b)は同底面図。
【図9】本発明の第6実施形態に係る導波管給電型アレ
イアンテナの短絡された終端と直近の放射素子との距離
の設定例を示す図。
【図10】同実施形態における給電導波管の短絡された
終端と直近の放射素子との距離の他の設定例を示す図。
【図11】同実施形態における給電導波管の短絡された
終端と直近の放射素子との距離の他の設定例を示す図。
【図12】本発明の第7実施形態に係るビームチルトア
ンテナ、成形ビームアンテナの構成例を示し、(a)は
分配器を端部に配置した場合の上面図、(b)は分配器
を中央部の背面に配置した場合の上面図。
【図13】本発明の第8実施形態に係る2周波数帯共用
アンテナ、偏波共用アンテナの構成例を示す上面図。
【図14】本発明に係る導波管給電型アレイアンテナの
給電導波管の構成例を示し、(a)は楕円形導波管を用
いた場合の管軸直交断面図、(b)は多角形導波管を用
いた場合の管軸直交断面図。
【図15】従来の矩形導波管長辺並列配列による導波管
給電型アレイアンテナの斜視図。
【図16】図15に示す導波管給電型アレイアンテナの
配列図。
【符号の説明】
1 給電導波管 2 放射素子 4 第1の導波管 5 第2の導波管 6 L字型プローブ 7〜12 プローブ 15 貫通孔 20 導波管短絡壁 21.25 入出力端子 22.26 分配器 27 放射素子 31 楕円形導波管 32 多角形導波管
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月17日(2000.2.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送や通信用のンテナ、ある
いはレーダ等のセンサとして使用される導波管給電型ア
レイアンテナは、一般にパッチアンテナやヘリカルアン
テナなどの放射素子を多数配列してアンテナを構成して
いる。図15は矩形導波管の長辺(長軸側の辺)を並列
に配列して給電を行なう導波管給電型アレイアンテナの
構成例を示したものである。図16は、同アレイアンテ
ナの配列図である。図15及び図16において、1は矩
形導波管を用いた給電導波管で、この給電導波管1の長
辺を並列に配列している。そして、各給電導波管1の上
面(長辺面)にそれぞれ所定の間隔で複数の放射素子2
を設けると共に、各放射素子2を励振するピン型プロー
ブ3を給電導波管1内に挿入して電界と結合させてい
る。この場合、給電導波管1の長辺を0.5波長以下に
すると、管内を電磁波が伝播しなくなるので、長辺は
0.5波長以上に設定する必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、矩形、楕
円形あるいは多角形等の断面形状を持つ複数の給電導波
管の短軸側の辺を上下に配置すると共に、長軸側の辺を
隣接させて並列に配列し、上記短軸側上面の管軸方向に
所定の間隔で複数の放射素子を配設した導波管給電型ア
レイアンテナにおいて、上記放射素子から導波管内に挿
入され、導波管内の電磁界と結合する先端結合部をルー
プ状に形成したプローブと、このプローブの先端結合部
の結合量を調整する結合量調整手段とを具備したことを
特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】第2の発明は、上記第1の発明に係る導波
管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの先端結合
部に形成したループの直径を変えて結合量を調整する結
合量調整手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】第3の発明は、上記第1の発明に係る導波
管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの先端結合
部と管軸方向との挟む角度を変えて結合量を調整する結
合量調整手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】第4の発明は、上記第1の発明に係る導波
管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの先端結合
部の導波管内への挿入長を変えて結合量を調整する結合
量調整手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】第5の発明は、上記第1の発明に係る導波
管給電型アレイアンテナにおいて、プローブの先端結合
に形成したループの直径を変えて結合量を調整する手
段、プローブの先端結合部と管軸方向との挟む角度を変
えて結合量を調整する手段、プローブの先端結合部の導
波管内への挿入長を変えて結合量を調整する手段を任意
に組み合わせたことを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る矩形導波管短辺並列配列による導波管給電型
アレイアンテナの斜視図、図2は同アンテナ配列図であ
る。図1に示すように、矩形導波管を用いた複数の給電
導波管1の短辺(短軸側の辺)を上下に配置すると共
に、長辺(長軸側の辺)を相互に隣接させて並列に配列
し、各給電導波管1の上面(短辺面)にそれぞれ所定の
間隔で例えばヘリカル型の複数の放射素子2を設ける。
また、上記各放射素子2の下側には、図2に示すように
L字型プローブ(結合線)6を設け、給電導波管1内に
挿入する。この場合、給電導波管1の上面(短辺面)に
おいて、各放射素子2に対応する位置に貫通孔15を設
け、この貫通孔15を介して放射素子2とL字型プロー
ブ6とを接続している。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、上記各実施形態では、給電導波管1
として矩形導波管を用いた場合について示したが、その
他、例えば図14(a)に示すように楕円形の断面形状
を持つ導波管31、あるいは図14(b)に示すように
多角形(例えば8角形)の断面形状を持つ導波管32を
用いても良い。上記図14(a)、(b)において、符
号aは各導波管31、32の長辺(長軸側の辺)、bは
短辺(短軸側の辺)を示している。上記楕円形導波管3
1、あるいは多角形導波管32を用いても、上記各実施
形態と同様の作用、効果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂内 功治 埼玉県大宮市蓮沼1406番地 八木アンテナ 株式会社大宮工場内 (72)発明者 中野 久松 東京都小平市上水南町4−6−7−101 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AB05 CA02 GA01 GA06 GA07 GA08 HA04 HA05 JA03 JA05 5J045 AA03 AA12 AA26 AB05 AB06 DA04 FA02 HA01 LA01 MA04 NA01 NA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形、楕円形あるいは多角形等の断面形
    状を持つ給電導波管短辺面の管軸方向に複数の放射素子
    を配列した導波管給電型アレイアンテナにおいて、 上記放射素子から導波管内に挿入され、導波管内の電磁
    界と結合する先端結合部を備えたプローブと、このプロ
    ーブの先端結合部の結合量を調整する結合量調整手段と
    を具備したことを特徴とする導波管給電型アレイアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導波管給電型アレイアン
    テナを複数並行して配列したことを特徴とする導波管給
    電型アレイアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記プローブは、先端形状を導波管内の
    電界と結合するL字型あるいはT字型に形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の導波管給電型アレイア
    ンテナ。
  4. 【請求項4】 上記プローブは、先端形状を導波管内の
    磁界と結合するループ状に形成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の導波管給電型アレイアンテナ。
  5. 【請求項5】 上記結合量調整手段は、プローブの先端
    結合部の大きさを変えて結合量を調整することを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の導波管給電型アレイ
    アンテナ。
  6. 【請求項6】 上記結合量調整手段は、プローブの先端
    結合部と管軸方向との挟む角度を変えて結合量を調整す
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の導波
    管給電型アレイアンテナ。
  7. 【請求項7】 上記結合量調整手段は、プローブの先端
    結合部の導波管内への挿入長を変えて結合量を調整する
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の導波管
    給電型アレイアンテナ。
  8. 【請求項8】 上記結合量調整手段は、プローブの先端
    結合部の大きさを変えて結合量を調整する手段、プロー
    ブの先端結合部と管軸方向との挟む角度を変えて結合量
    を調整する手段、プローブの先端結合部の導波管内への
    挿入長を変えて結合量を調整する手段を任意に組み合わ
    せたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の導
    波管給電型アレイアンテナ。
  9. 【請求項9】 給電導波管の短絡された終端と直近の放
    射素子との距離を管内波長の約1/4の整数倍(0を含
    む)に設定したことを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の導波管給電型アレイアンテナ。
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