JP2000332314A - 圧電体基板の製造方法 - Google Patents
圧電体基板の製造方法Info
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Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 SAW速度Vおよび電気機械結合係数
(K2)がともに高い圧電体基板を、簡単な形成プロセ
スで安価に提供する 【解決手段】 成膜基板として(012)サファイア基
板を用い、該基板上に圧電体薄膜を1μm/h以上の成
膜速度で成膜することにより(100)配向した圧電体
薄膜を形成する。
(K2)がともに高い圧電体基板を、簡単な形成プロセ
スで安価に提供する 【解決手段】 成膜基板として(012)サファイア基
板を用い、該基板上に圧電体薄膜を1μm/h以上の成
膜速度で成膜することにより(100)配向した圧電体
薄膜を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波(Surf
ace Acoustic wave:SAW)デバイス、弾性バルク波
(Bulk Acoustic wave:BAW)デバイス、および光学
素子材料などに応用される圧電性基板の製造方法に関す
る。
ace Acoustic wave:SAW)デバイス、弾性バルク波
(Bulk Acoustic wave:BAW)デバイス、および光学
素子材料などに応用される圧電性基板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信の使用周波数の高周波
化に伴い、高周波デバイス作製用の圧電体基板のニーズ
が高まっている。それに加え、弾性表面波(SAW)フ
ィルタなどのSAWデバイスにおいては、ローミングや
データレートの高い情報のやりとりのため、広帯域化の
ニーズも大きい。このように、高周波化に対応しかつ広
帯域のSAWフィルタの開発が現在望まれているが、こ
のようなSAWデバイスを作製するためには、大きなS
AW速度(V)と高い電気機械結合係数(k2)を実現
できかつ伝搬損失の少ない圧電体基板を使用する必要が
ある。なお、このような圧電体基板の市販の水準として
は、レイリー波に関しては、V=4000m/s、k2
=0.055と言う値が128度YカットLiNbO3
基板によって、リーキー波に関しては、V=4212m
/s、k2=0.076と言う値が36度回転Yカット
LiTaO3基板によって、それぞれ達成されており、
さらなる高周波化・広帯域化に向けて新しい圧電性基板
の開発が進められている。
化に伴い、高周波デバイス作製用の圧電体基板のニーズ
が高まっている。それに加え、弾性表面波(SAW)フ
ィルタなどのSAWデバイスにおいては、ローミングや
データレートの高い情報のやりとりのため、広帯域化の
ニーズも大きい。このように、高周波化に対応しかつ広
帯域のSAWフィルタの開発が現在望まれているが、こ
のようなSAWデバイスを作製するためには、大きなS
AW速度(V)と高い電気機械結合係数(k2)を実現
できかつ伝搬損失の少ない圧電体基板を使用する必要が
ある。なお、このような圧電体基板の市販の水準として
は、レイリー波に関しては、V=4000m/s、k2
=0.055と言う値が128度YカットLiNbO3
基板によって、リーキー波に関しては、V=4212m
/s、k2=0.076と言う値が36度回転Yカット
LiTaO3基板によって、それぞれ達成されており、
さらなる高周波化・広帯域化に向けて新しい圧電性基板
の開発が進められている。
【0003】ところで、SAWフィルタにおいては、弾
性表面波の速度をV、弾性表面波の波長をλとすると、
使用周波数fはf=V/λで示される。よって、高周波
で使用するSAWフィルタを作製するには、弾性表面波
の速度Vの値を大きくするか、波長λの値を小さくする
必要が生じる。一般に、SAWフィルタの波長λの値
は、SAWフィルタを構成する櫛形電極(InterDigital
Transducer:IDT)の幅によって規定されるため、
波長λの値を小さくするためには、IDTの幅を狭く形
成しなければならない。しかしながら、フォトリソ技術
による配線形成の微細化も限界に達しつつあり、現状以
上に微細な幅を有するIDTを形成することは困難にな
りつつある。また、仮に現状以上に微細なIDTの形成
が可能であるとしても、IDT幅が細いとストレスマイ
グレーションの影響を受けやすく、デバイスの耐久性に
問題が生じやすい。このように、IDT幅の微細化に限
界があり波長λの値を小さくすることができない以上、
高周波化に対応するSAWデバイスを作製するためには
速度Vを大きくせざるをえない。より大きなVを実現で
きる圧電体基板が強く望まれているのはこのためであ
る。
性表面波の速度をV、弾性表面波の波長をλとすると、
使用周波数fはf=V/λで示される。よって、高周波
で使用するSAWフィルタを作製するには、弾性表面波
の速度Vの値を大きくするか、波長λの値を小さくする
必要が生じる。一般に、SAWフィルタの波長λの値
は、SAWフィルタを構成する櫛形電極(InterDigital
Transducer:IDT)の幅によって規定されるため、
波長λの値を小さくするためには、IDTの幅を狭く形
成しなければならない。しかしながら、フォトリソ技術
による配線形成の微細化も限界に達しつつあり、現状以
上に微細な幅を有するIDTを形成することは困難にな
りつつある。また、仮に現状以上に微細なIDTの形成
が可能であるとしても、IDT幅が細いとストレスマイ
グレーションの影響を受けやすく、デバイスの耐久性に
問題が生じやすい。このように、IDT幅の微細化に限
界があり波長λの値を小さくすることができない以上、
高周波化に対応するSAWデバイスを作製するためには
速度Vを大きくせざるをえない。より大きなVを実現で
きる圧電体基板が強く望まれているのはこのためであ
る。
【0004】また、SAWデバイスの広帯域化を図るた
めにはk2の値を高める必要があるが、k2の値は使用す
る圧電体基板の圧電定数によって大きく規定されるた
め、高いk2を実現できる圧電定数を有する圧電体基板
の開発が必須となる。
めにはk2の値を高める必要があるが、k2の値は使用す
る圧電体基板の圧電定数によって大きく規定されるた
め、高いk2を実現できる圧電定数を有する圧電体基板
の開発が必須となる。
【0005】これに対して、ZnOなどのような圧電性
を有する薄膜を、Al2O3やSiCといった高音速
(V)の基板上に作製することにより、レイリー波の高
次モードであるセザワ波を励振でき、より大きなk2が
得られることをTakedaらがJpn.J.Appl.Phys.,24, Supp
l. 24-1 (1985), p.124にて報告している。このこと
は、圧電性薄膜と高音速基板との組み合わせ構造が、S
AW用基板の高(SAW)音速と高k2の実現に有効で
あることを示唆している。これを受けて、さらにk2の
大きなLiNbO3薄膜でもZnOと同様な調査が種々
行われている。
を有する薄膜を、Al2O3やSiCといった高音速
(V)の基板上に作製することにより、レイリー波の高
次モードであるセザワ波を励振でき、より大きなk2が
得られることをTakedaらがJpn.J.Appl.Phys.,24, Supp
l. 24-1 (1985), p.124にて報告している。このこと
は、圧電性薄膜と高音速基板との組み合わせ構造が、S
AW用基板の高(SAW)音速と高k2の実現に有効で
あることを示唆している。これを受けて、さらにk2の
大きなLiNbO3薄膜でもZnOと同様な調査が種々
行われている。
【0006】また、上記レイリー波のモード(圧電性薄
膜の分極軸が基板面に対して垂直な場合に励振される)
とは異なり、圧電性薄膜の分極軸が基板面に対して平行
な場合に励振されるSH(Sear Horizontal)波の一つ
のラブ波でも、同様な手法が取り入れられており、その
一例として特開平10−322158号公報に開示され
るような手法がある。これは上述のように、Vの大きな
サファイア基板上にk2の高いLiNbO3等の圧電体薄
膜のc軸を基板面に対して寝かせながら膜形成すること
により、V値とk2値とがともに高い圧電体基板を提供
しようとするものである。この手法は、図12に示すよ
うに、(012)サファイア基板(R面サファイアとも
呼ぶ)31上に、レーザアブレーション法等の成膜手法
によってまずNb2O5等の金属酸化物からなる中間層3
2を形成し、次いで同じくレーザアブレーション法によ
って(100)配向したLiNbO3薄膜33を成長さ
せることによって、サファイア基板、中間層、圧電体薄
膜の3層構造を有する圧電体基板34を形成するもので
ある。ここでは、成膜基板として(012)サファイア
基板31を用い、かつ金属酸化物からなる中間層32を
LiNbO3薄膜形成のシード層として介在させること
により、そのc軸が膜の面内に寝ている状態(基板面と
平行な状態)の(100)配向したLiNbO3薄膜3
3の形成を可能としている。
膜の分極軸が基板面に対して垂直な場合に励振される)
とは異なり、圧電性薄膜の分極軸が基板面に対して平行
な場合に励振されるSH(Sear Horizontal)波の一つ
のラブ波でも、同様な手法が取り入れられており、その
一例として特開平10−322158号公報に開示され
るような手法がある。これは上述のように、Vの大きな
サファイア基板上にk2の高いLiNbO3等の圧電体薄
膜のc軸を基板面に対して寝かせながら膜形成すること
により、V値とk2値とがともに高い圧電体基板を提供
しようとするものである。この手法は、図12に示すよ
うに、(012)サファイア基板(R面サファイアとも
呼ぶ)31上に、レーザアブレーション法等の成膜手法
によってまずNb2O5等の金属酸化物からなる中間層3
2を形成し、次いで同じくレーザアブレーション法によ
って(100)配向したLiNbO3薄膜33を成長さ
せることによって、サファイア基板、中間層、圧電体薄
膜の3層構造を有する圧電体基板34を形成するもので
ある。ここでは、成膜基板として(012)サファイア
基板31を用い、かつ金属酸化物からなる中間層32を
LiNbO3薄膜形成のシード層として介在させること
により、そのc軸が膜の面内に寝ている状態(基板面と
平行な状態)の(100)配向したLiNbO3薄膜3
3の形成を可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の成
膜方法では、そのc軸が膜の面内に寝ている状態にLi
NbO3薄膜33を形成するために、成膜基板31に含
まれる構成元素(上述の例においてはO)および圧電体
薄膜33に含まれる構成元素(上述の例においてはN
b)の双方を構成元素とする中間層(上述の例において
はNb2O5)32を成膜基板31と圧電体薄膜33との
間に介在して成膜する必要がある。
膜方法では、そのc軸が膜の面内に寝ている状態にLi
NbO3薄膜33を形成するために、成膜基板31に含
まれる構成元素(上述の例においてはO)および圧電体
薄膜33に含まれる構成元素(上述の例においてはN
b)の双方を構成元素とする中間層(上述の例において
はNb2O5)32を成膜基板31と圧電体薄膜33との
間に介在して成膜する必要がある。
【0008】また、この中間層32は圧電体薄膜33形
成のシード層として機能しているので、中間層32の結
晶配向性の良し悪しがその直上に形成される圧電体薄膜
33の結晶配向性に大きく影響することになる。このた
め、この中間層の形成にあたっては最適条件を選定した
上で、その最適条件を厳密に管理して高い結晶配向性を
維持する必要が生じる。
成のシード層として機能しているので、中間層32の結
晶配向性の良し悪しがその直上に形成される圧電体薄膜
33の結晶配向性に大きく影響することになる。このた
め、この中間層の形成にあたっては最適条件を選定した
上で、その最適条件を厳密に管理して高い結晶配向性を
維持する必要が生じる。
【0009】このように上述の従来の圧電体基板の製造
方法では、(100)配向した圧電体薄膜を形成するた
めに別途中間層を形成する必要があり、またその中間層
の形成のための最適条件の選定・管理のために多くの配
慮が必要となるため、結果的に圧電体基板の全体的な作
製プロセスが複雑になり、圧電体基板のコストアップを
招くという問題点があった。従って本発明は、上述の技
術的問題点を解決するためになされたものであって、V
が大きくk2も高い圧電体基板を、簡単な形成プロセス
で安価に提供することを目的とする。
方法では、(100)配向した圧電体薄膜を形成するた
めに別途中間層を形成する必要があり、またその中間層
の形成のための最適条件の選定・管理のために多くの配
慮が必要となるため、結果的に圧電体基板の全体的な作
製プロセスが複雑になり、圧電体基板のコストアップを
招くという問題点があった。従って本発明は、上述の技
術的問題点を解決するためになされたものであって、V
が大きくk2も高い圧電体基板を、簡単な形成プロセス
で安価に提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般に、LiNbO3、
LiTaO3等のイルメナイト構造を有する圧電体材料
は、サファイア等のコランダム構造と非常に類似した結
晶構造を有しており、サファイア基板を成膜基板として
用いることにより、これらの圧電体薄膜を比較的容易に
エピタキシャル成長させることができる。従って、(0
12)サファイア基板上にLiNbO3やLiTaO3を
成膜すると、理論的には基板と同様に(012)配向し
たLiNbO3薄膜が得られるはずである。しかしなが
ら、LiNbO3やLiTaO3の(012)面はその成
長速度が他の結晶面に比べて極めて遅く、充分に遅い成
膜速度を維持しないと(012)面単独での成長が見ら
れないことが各種の実験において確認されている。これ
は、サファイア基板の(012)面が劈開面で、劈開面
に垂直な方向へのボンド数が他面に比べて少ないことか
ら、その(012)面直上に形成される膜の成長速度が
遅くなるためと考えられている。この結果、(012)
サファイア基板上には(100)面や(110)面と言
った成長速度の速い結晶面が優先的に成長することにな
る。さらに(100)面と(110)面の成長速度を比
較すると、格子面のマッチングの観点から(100)面
のミスマッチの方が少ないことから(100)面が優先
的に成長する傾向が強い。
LiTaO3等のイルメナイト構造を有する圧電体材料
は、サファイア等のコランダム構造と非常に類似した結
晶構造を有しており、サファイア基板を成膜基板として
用いることにより、これらの圧電体薄膜を比較的容易に
エピタキシャル成長させることができる。従って、(0
12)サファイア基板上にLiNbO3やLiTaO3を
成膜すると、理論的には基板と同様に(012)配向し
たLiNbO3薄膜が得られるはずである。しかしなが
ら、LiNbO3やLiTaO3の(012)面はその成
長速度が他の結晶面に比べて極めて遅く、充分に遅い成
膜速度を維持しないと(012)面単独での成長が見ら
れないことが各種の実験において確認されている。これ
は、サファイア基板の(012)面が劈開面で、劈開面
に垂直な方向へのボンド数が他面に比べて少ないことか
ら、その(012)面直上に形成される膜の成長速度が
遅くなるためと考えられている。この結果、(012)
サファイア基板上には(100)面や(110)面と言
った成長速度の速い結晶面が優先的に成長することにな
る。さらに(100)面と(110)面の成長速度を比
較すると、格子面のマッチングの観点から(100)面
のミスマッチの方が少ないことから(100)面が優先
的に成長する傾向が強い。
【0011】本発明者らはこの点に注目し鋭意検討を重
ねた結果、(012)サファイア基板上にLiNbO3
やLiTaO3あるいはこれらの固溶体等の圧電体薄膜
を、成長速度を速めて成膜することにより、(100)
配向した圧電体薄膜を得られることを見いだし本発明を
完成させるに到った。すなわち、本発明の圧電体基板の
製造方法は、(012)サファイア基板上に、圧電体薄
膜を1μm/h以上の成膜速度で成膜することにより
(100)配向した圧電体薄膜を形成することを特徴と
する。ここで成膜される圧電体薄膜としては、LiNb
O3、LiTaO3あるいはこれらの固溶体などの圧電体
薄膜があげられる。
ねた結果、(012)サファイア基板上にLiNbO3
やLiTaO3あるいはこれらの固溶体等の圧電体薄膜
を、成長速度を速めて成膜することにより、(100)
配向した圧電体薄膜を得られることを見いだし本発明を
完成させるに到った。すなわち、本発明の圧電体基板の
製造方法は、(012)サファイア基板上に、圧電体薄
膜を1μm/h以上の成膜速度で成膜することにより
(100)配向した圧電体薄膜を形成することを特徴と
する。ここで成膜される圧電体薄膜としては、LiNb
O3、LiTaO3あるいはこれらの固溶体などの圧電体
薄膜があげられる。
【0012】このように本発明の手法によれば、従来例
とは異なり、中間層を別途形成することなく(100)
配向した圧電体薄膜を形成することが可能である。これ
によって、従来に比べて圧電体基板の製造工程が簡略化
され作製時間を短縮することができ、製造コストを抑制
することができる。また、この(100)配向した圧電
性薄膜は、そのc軸が膜面内に寝た状態であるだけでな
く、さらにc軸の方向が1方向に揃ったエピタキシャル
膜であることも後述の実験結果から確認された。
とは異なり、中間層を別途形成することなく(100)
配向した圧電体薄膜を形成することが可能である。これ
によって、従来に比べて圧電体基板の製造工程が簡略化
され作製時間を短縮することができ、製造コストを抑制
することができる。また、この(100)配向した圧電
性薄膜は、そのc軸が膜面内に寝た状態であるだけでな
く、さらにc軸の方向が1方向に揃ったエピタキシャル
膜であることも後述の実験結果から確認された。
【0013】また、1μm/hを越えるような速い成膜
速度で圧電体薄膜を形成するためには、高速での成膜を
得意とするMOCVD法が最も好ましい。ただし、成長
速度を速める条件設定とすることで、スパッタリング法
やPLD法等の他の成膜方法によって圧電体薄膜を成膜
することも可能である。このように、MOCVD法によ
って(100)配向した圧電性薄膜を成膜すると、従来
のレーザアブレーションによる成膜と比較して格段にそ
の成長速度を速め、かつ成膜範囲を広げることができ
る。また、MOCVD法は膜の再現性に関しても優れて
おり、ウエハ間および各素子間の膜厚分布の均一性など
が極めて正確に要求されるSAWデバイスの作製に好適
に適用することができる。このため、圧電体基板の量産
性の向上および歩留まりの向上を図ることができ、さら
にそのコストダウンを図ることができる。
速度で圧電体薄膜を形成するためには、高速での成膜を
得意とするMOCVD法が最も好ましい。ただし、成長
速度を速める条件設定とすることで、スパッタリング法
やPLD法等の他の成膜方法によって圧電体薄膜を成膜
することも可能である。このように、MOCVD法によ
って(100)配向した圧電性薄膜を成膜すると、従来
のレーザアブレーションによる成膜と比較して格段にそ
の成長速度を速め、かつ成膜範囲を広げることができ
る。また、MOCVD法は膜の再現性に関しても優れて
おり、ウエハ間および各素子間の膜厚分布の均一性など
が極めて正確に要求されるSAWデバイスの作製に好適
に適用することができる。このため、圧電体基板の量産
性の向上および歩留まりの向上を図ることができ、さら
にそのコストダウンを図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧電体基板の製造
方法について、詳細に説明する。
方法について、詳細に説明する。
【0015】[第1実施例、図1〜図7]本発明の第1
実施例の圧電体基板は、市販の(012)サファイア基
板上にMOCVD法を用いて(100)LiNbO3薄
膜を成膜することによって作製した。ここでLiNbO
3薄膜の成膜に用いたMOCVD装置を、図1に示す。
図1のMOCVD装置1は、縦型コールドウォータタイ
プの反応容器2を有し、反応容器2は圧力調整バルブ3
を介して真空排気装置4によって所定の真空度に維持さ
れる。また、1以上たとえば2つの原料容器兼気化器
5、6で気化された原料ガスは、キャリアガス用のマス
フローコントローラ(MFC)8で流量制御され、さら
に酸素ガスは専用のマスフローコントローラ(MFC)
7で流量制御されながら、前記キャリアガスとともに原
料ガス混合器9に送られる。そして、混合された原料ガ
スは原料ガス混合ノズル10を通して、反応容器2内に
設置・加熱されている(サファイア等の)基板11上に
供給される。基板11上に供給された原料ガスは基板直
上で分解・反応し、基板11上に所定の圧電体薄膜が形
成される。
実施例の圧電体基板は、市販の(012)サファイア基
板上にMOCVD法を用いて(100)LiNbO3薄
膜を成膜することによって作製した。ここでLiNbO
3薄膜の成膜に用いたMOCVD装置を、図1に示す。
図1のMOCVD装置1は、縦型コールドウォータタイ
プの反応容器2を有し、反応容器2は圧力調整バルブ3
を介して真空排気装置4によって所定の真空度に維持さ
れる。また、1以上たとえば2つの原料容器兼気化器
5、6で気化された原料ガスは、キャリアガス用のマス
フローコントローラ(MFC)8で流量制御され、さら
に酸素ガスは専用のマスフローコントローラ(MFC)
7で流量制御されながら、前記キャリアガスとともに原
料ガス混合器9に送られる。そして、混合された原料ガ
スは原料ガス混合ノズル10を通して、反応容器2内に
設置・加熱されている(サファイア等の)基板11上に
供給される。基板11上に供給された原料ガスは基板直
上で分解・反応し、基板11上に所定の圧電体薄膜が形
成される。
【0016】本実施例の圧電体薄膜の成膜に用いた原料
としては、Li(DMP)、およびNb(O−C2H5)
5を用い、以下の表1に示す条件でそれぞれの原料を気
化させ、表2に示す成膜条件で約300nmの膜厚のL
iNbO3薄膜の作製を行った。この成膜条件に従って
得られた圧電体基板13の断面図を図2に示す。図2に
おいて、11は(012)サファイア基板、12は(1
00)LiNbO3薄膜を示している。
としては、Li(DMP)、およびNb(O−C2H5)
5を用い、以下の表1に示す条件でそれぞれの原料を気
化させ、表2に示す成膜条件で約300nmの膜厚のL
iNbO3薄膜の作製を行った。この成膜条件に従って
得られた圧電体基板13の断面図を図2に示す。図2に
おいて、11は(012)サファイア基板、12は(1
00)LiNbO3薄膜を示している。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】なお比較のために、第1実施例と同様の装
置を用いて市販の(012)サファイア基板上にLiN
bO3薄膜の作製を行った。ここでは、実施例1とは異
なる以下の表3に示す条件でそれぞれの原料を気化さ
せ、表4に示す条件で約300nmの膜厚のLiNbO
3薄膜の作製を行った(原料ガスの気化温度を調整する
ことによって圧電体薄膜の成長速度を変更している)。
置を用いて市販の(012)サファイア基板上にLiN
bO3薄膜の作製を行った。ここでは、実施例1とは異
なる以下の表3に示す条件でそれぞれの原料を気化さ
せ、表4に示す条件で約300nmの膜厚のLiNbO
3薄膜の作製を行った(原料ガスの気化温度を調整する
ことによって圧電体薄膜の成長速度を変更している)。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】ここで、前述の2つの実験によって得られ
たそれぞれのLiNbO3薄膜について分析を行った。
図3は、第1実施例において1.2μm/hの成長速度
で得られたLiNbO3薄膜のXRD(X線回折分析)
パターンを示す。この図から明らかなように、(01
2)サファイア基板上には(300)LiNbO3のピ
ークしか見られず、(100)配向したLiNbO3薄
膜が形成されていることがわかる。また、さらに成長速
度の速い6.0μm/hの成長速度で得られたLiNb
O3薄膜のXRDパターンを図4に示す。ここでも、
(012)サファイア基板上に(300)LiNbO3
のピークしか見られず、(100)配向したLiNbO
3薄膜が形成されていることがわかる。
たそれぞれのLiNbO3薄膜について分析を行った。
図3は、第1実施例において1.2μm/hの成長速度
で得られたLiNbO3薄膜のXRD(X線回折分析)
パターンを示す。この図から明らかなように、(01
2)サファイア基板上には(300)LiNbO3のピ
ークしか見られず、(100)配向したLiNbO3薄
膜が形成されていることがわかる。また、さらに成長速
度の速い6.0μm/hの成長速度で得られたLiNb
O3薄膜のXRDパターンを図4に示す。ここでも、
(012)サファイア基板上に(300)LiNbO3
のピークしか見られず、(100)配向したLiNbO
3薄膜が形成されていることがわかる。
【0023】一方、比較例において0.6μm/hおよ
び0.9μm/hの成長速度で得られたLiNbO3薄
膜のXRDパターンをそれぞれ図5、6に示す。この図
から明らかなように、(012)サファイア基板上に
(012)と(300)のLiNbO3ピークが混在し
ており、ともに(100)単一配向膜が得られていない
ことがわかる。
び0.9μm/hの成長速度で得られたLiNbO3薄
膜のXRDパターンをそれぞれ図5、6に示す。この図
から明らかなように、(012)サファイア基板上に
(012)と(300)のLiNbO3ピークが混在し
ており、ともに(100)単一配向膜が得られていない
ことがわかる。
【0024】以上の分析結果から理解できるように、
(012)サファイア基板上に一定速度以上、具体的に
は1.2μm/h以上のの速い成長速度を維持しながら
LiNbO3薄膜を成膜することにより、(100)単
一配向のLiNbO3薄膜を成膜することが可能であ
る。
(012)サファイア基板上に一定速度以上、具体的に
は1.2μm/h以上のの速い成長速度を維持しながら
LiNbO3薄膜を成膜することにより、(100)単
一配向のLiNbO3薄膜を成膜することが可能であ
る。
【0025】また、第1実施例で得られた(100)配
向LiNbO3薄膜の3次元の配向性を調べるためにL
iNbO3薄膜、およびサファイア基板それぞれについ
ての極点図を取った結果を、図7に示す。それぞれの解
析面は、サファイア基板は(006)面、LiNbO3
薄膜については(104)面で行った。この結果、Li
NbO3薄膜は(012)サファイア基板上に3次元的
にエピタキシャル成長しており、LiNbO3薄膜のc
軸方向と(012)サファイア基板のc軸投影方向とが
互いに平行な関係に位置することが確認された。
向LiNbO3薄膜の3次元の配向性を調べるためにL
iNbO3薄膜、およびサファイア基板それぞれについ
ての極点図を取った結果を、図7に示す。それぞれの解
析面は、サファイア基板は(006)面、LiNbO3
薄膜については(104)面で行った。この結果、Li
NbO3薄膜は(012)サファイア基板上に3次元的
にエピタキシャル成長しており、LiNbO3薄膜のc
軸方向と(012)サファイア基板のc軸投影方向とが
互いに平行な関係に位置することが確認された。
【0026】[第2実施例、図8]本発明の第2実施例
の圧電体基板は、第1実施例と同様の装置を用いて、市
販の(012)サファイア基板上に(100)LiTa
O3薄膜を成膜することによって作製した。LiTaO3
薄膜の成膜に用いた原料としては、Li(DMP)、お
よびTa(O−C2H5)5を用い、以下の表5に示す条
件でそれぞれの原料を気化させ、表6に示す成膜条件で
約500nmの膜厚のLiTaO3薄膜の作製を行っ
た。
の圧電体基板は、第1実施例と同様の装置を用いて、市
販の(012)サファイア基板上に(100)LiTa
O3薄膜を成膜することによって作製した。LiTaO3
薄膜の成膜に用いた原料としては、Li(DMP)、お
よびTa(O−C2H5)5を用い、以下の表5に示す条
件でそれぞれの原料を気化させ、表6に示す成膜条件で
約500nmの膜厚のLiTaO3薄膜の作製を行っ
た。
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】上述の成膜条件において、1.0μm/h
の成長速度で得られたLiTaO3薄膜のXRDパター
ンを図8に示す。この図から明らかなように、(01
2)サファイア基板上には(300)LiTaO3のピ
ークしか見られず、(100)配向したLiTaO3薄
膜が形成されていることがわかる。
の成長速度で得られたLiTaO3薄膜のXRDパター
ンを図8に示す。この図から明らかなように、(01
2)サファイア基板上には(300)LiTaO3のピ
ークしか見られず、(100)配向したLiTaO3薄
膜が形成されていることがわかる。
【0030】[第3実施例、図9]本発明の第3実施例
の圧電体基板は、第1実施例と同様の装置を用いて、市
販の(012)サファイア基板上に(100)Li(N
bx,Ta1-x)O3薄膜を成膜することによって作製し
た。Li(Nbx,Ta1-x)O3薄膜の成膜に用いた原
料としては、Li(DMP)、Nb(O−C2H5)5、
およびTa(O−C2H5)5を用い、以下の表7に示す
条件でそれぞれの原料を気化させ、表8に示す成膜条件
で約800nmの膜厚のLiTaO3薄膜の作製を行っ
た。
の圧電体基板は、第1実施例と同様の装置を用いて、市
販の(012)サファイア基板上に(100)Li(N
bx,Ta1-x)O3薄膜を成膜することによって作製し
た。Li(Nbx,Ta1-x)O3薄膜の成膜に用いた原
料としては、Li(DMP)、Nb(O−C2H5)5、
およびTa(O−C2H5)5を用い、以下の表7に示す
条件でそれぞれの原料を気化させ、表8に示す成膜条件
で約800nmの膜厚のLiTaO3薄膜の作製を行っ
た。
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
【0033】上述の成膜条件において、x=0.5と
し、2.0μm/hの成長速度で得られたLi(Nb
0.5,Ta0.5)O3薄膜のXRDパターンを図9に示
す。この図から明らかなように、(012)サファイア
基板上には(300)Li(Nb0.5,Ta0.5)O3の
ピークしか見られず、(100)配向したLi(Nb
0.5,Ta0.5)O3薄膜が形成されていることがわか
る。
し、2.0μm/hの成長速度で得られたLi(Nb
0.5,Ta0.5)O3薄膜のXRDパターンを図9に示
す。この図から明らかなように、(012)サファイア
基板上には(300)Li(Nb0.5,Ta0.5)O3の
ピークしか見られず、(100)配向したLi(Nb
0.5,Ta0.5)O3薄膜が形成されていることがわか
る。
【0034】[第4実施例、図10〜図11]第1実施
例で得られたLiNbO3薄膜の表面にフォトリソグラ
フィー技術を用いてAl製IDTを設けて、SAW音速
及びk2を測定した結果を図10および図11に示す。
ここで、励振されるSAWの波長をλ、圧電体層の膜厚
をhとしたときのh/λを図10および図11の横軸に
用いている。(ここでは、λ=1μmで評価を行ってい
る。)図10の結果から、SAW音速については、h/
λ=0.2〜0.8の範囲、すなわち膜厚で表現すると
200〜800nmの範囲で5000m/s以上の速い
速度を有していることが確認できる。ここで得られたS
AW音速値はこのバルク単結晶のLiNbO3単体を用
いた場合(V=4000m/s)よりも明らかに速いも
のである。また、図11の結果では、0.8≧h/λ≧
0.3の範囲、すなわち膜厚で表現すると300nm〜
800nmの範囲でk2≧20%という大きな値を示
す。ここで得られた値もSAW音速と同様に、やはりこ
のバルク単結晶のLiNbO3単体を用いた場合(k2=
5〜6%)に比べて明らかに大きいものである。また、
先述した中間層を導入した(100)LiNbO3/
(012)サファイヤ構造(特開平10−322158
号公報で開示された技術)で得られた特性値と比較して
もほぼ同等の特性値が得られており、本発明の中間層を
不要とする技術の有効性が示されている。
例で得られたLiNbO3薄膜の表面にフォトリソグラ
フィー技術を用いてAl製IDTを設けて、SAW音速
及びk2を測定した結果を図10および図11に示す。
ここで、励振されるSAWの波長をλ、圧電体層の膜厚
をhとしたときのh/λを図10および図11の横軸に
用いている。(ここでは、λ=1μmで評価を行ってい
る。)図10の結果から、SAW音速については、h/
λ=0.2〜0.8の範囲、すなわち膜厚で表現すると
200〜800nmの範囲で5000m/s以上の速い
速度を有していることが確認できる。ここで得られたS
AW音速値はこのバルク単結晶のLiNbO3単体を用
いた場合(V=4000m/s)よりも明らかに速いも
のである。また、図11の結果では、0.8≧h/λ≧
0.3の範囲、すなわち膜厚で表現すると300nm〜
800nmの範囲でk2≧20%という大きな値を示
す。ここで得られた値もSAW音速と同様に、やはりこ
のバルク単結晶のLiNbO3単体を用いた場合(k2=
5〜6%)に比べて明らかに大きいものである。また、
先述した中間層を導入した(100)LiNbO3/
(012)サファイヤ構造(特開平10−322158
号公報で開示された技術)で得られた特性値と比較して
もほぼ同等の特性値が得られており、本発明の中間層を
不要とする技術の有効性が示されている。
【0035】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明の圧電体基板の製造方法によれば、(012)サファ
イア基板上に中間層を設けることなく、(100)配向
の圧電体薄膜を高速かつ再現性良く形成することができ
るので、圧電体基板の製造工程を簡略化することがで
き、製造コストを削減することができる。
明の圧電体基板の製造方法によれば、(012)サファ
イア基板上に中間層を設けることなく、(100)配向
の圧電体薄膜を高速かつ再現性良く形成することができ
るので、圧電体基板の製造工程を簡略化することがで
き、製造コストを削減することができる。
【図1】 本発明に使用するMOCVD装置を示す概念
図である。
図である。
【図2】 本発明の第1実施例の圧電体基板を示す断面
図である。
図である。
【図3】 第1実施例において1.2μm/hの成長速
度で得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンであ
る。
度で得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンであ
る。
【図4】 第1実施例において6.0μm/hの成長速
度で得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンであ
る。
度で得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンであ
る。
【図5】 比較例において0.6μm/hの成長速度で
得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンである。
得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンである。
【図6】 比較例において0.9μm/hの成長速度で
得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンである。
得られたLiNbO3薄膜のXRDパターンである。
【図7】 第1実施例で得られたLiNbO3薄膜およ
び(012)サファイア基板の極点図である。
び(012)サファイア基板の極点図である。
【図8】 第2実施例において1.0μm/hの成長速
度で得られたLiTaO3薄膜のXRDパターンであ
る。
度で得られたLiTaO3薄膜のXRDパターンであ
る。
【図9】 第3実施例において2.0μm/hの成長速
度で得られたLi(Nb0.5,Ta0.5)O3薄膜のXR
Dパターンである。
度で得られたLi(Nb0.5,Ta0.5)O3薄膜のXR
Dパターンである。
【図10】 第1実施例において作製した圧電体基板を
用いてSAW音速を測定した結果を示す図である。
用いてSAW音速を測定した結果を示す図である。
【図11】 第1実施例において作製した圧電体基板を
用いて弾性表面波のk2を測定した結果を示す図であ
る。
用いて弾性表面波のk2を測定した結果を示す図であ
る。
【図12】 従来例の圧電体基板を示す断面図である。
11 ・・・ (012)サファイア基板 12 ・・・ (100)LiNbO3薄膜 13 ・・・ 圧電性基板
Claims (3)
- 【請求項1】 成膜基板上に圧電体薄膜を形成してなる
圧電体基板の製造方法であって、成膜基板として(01
2)サファイア基板を用い、該基板上に圧電体薄膜を1
μm/h以上の成膜速度で成膜することにより(10
0)配向した圧電体薄膜を形成することを特徴とする圧
電体基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記圧電体薄膜が、LiNbO3、Li
TaO3、または両者の固溶体のいずれかであることを
特徴とする請求項1に記載の圧電体基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記圧電体薄膜は、MOCVD法によっ
て作製されたものであることを特徴とする請求項1また
は2のいずれかに記載の圧電体基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14494599A JP2000332314A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 圧電体基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14494599A JP2000332314A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 圧電体基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000332314A true JP2000332314A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15373852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14494599A Pending JP2000332314A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 圧電体基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000332314A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011037145A1 (ja) * | 2009-09-25 | 2011-03-31 | 株式会社村田製作所 | 弾性表面波装置 |
CN102206092A (zh) * | 2011-03-17 | 2011-10-05 | 南开大学 | 掺铒铌酸锂多孔材料制备方法及其制备材料 |
CN111355460A (zh) * | 2018-12-20 | 2020-06-30 | 中国电子科技集团公司第十三研究所 | 谐振器制作方法 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP14494599A patent/JP2000332314A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011037145A1 (ja) * | 2009-09-25 | 2011-03-31 | 株式会社村田製作所 | 弾性表面波装置 |
US8304959B2 (en) | 2009-09-25 | 2012-11-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Surface acoustic wave device |
CN102206092A (zh) * | 2011-03-17 | 2011-10-05 | 南开大学 | 掺铒铌酸锂多孔材料制备方法及其制备材料 |
CN111355460A (zh) * | 2018-12-20 | 2020-06-30 | 中国电子科技集团公司第十三研究所 | 谐振器制作方法 |
US11984864B2 (en) | 2018-12-20 | 2024-05-14 | The 13Th Research Institute Of China Electronics Technology Group Corporation | Method for manufacturing resonator |
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